JP2007237621A - 感熱転写方式を用いた画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速プリントを行った場合も、インクシートと受像シートとの融着がなく、ムラの無い良好な画質のプリントが得られる画像形成方法を提供する。
【解決手段】熱転写可能な色材を含有する熱転写層を有し、該熱転写層のバインダー成分として少なくとも1種類のポリエステルを含み、該ポリエステルの酸成分の2分の1以上(モル比)がテレフタル酸である熱転写シートと、支持体上に、該熱転写シートから転写される色材を受容する受容層を有し、該受容層に少なくとも1つの繰り返し単位が塩化ビニルを繰り返し単位とするポリマーを含有する感熱転写受像シートとを用い、該熱転写シートの熱転写層と該感熱転写受像シートの受容層とが接するよう重ねあわせ、サーマルヘッドから画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する画像形成方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、感熱転写方式を用いた画像形成方法に関し、特に、高速プリントを行った場合も、インクシートと受像シートとの融着がなく、ムラの無い良好な画質のプリントが得られる画像形成方法に関する。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、中でも染料拡散転写記録方式は、銀塩写真の画質に最も近いカラーハードコピーが作製できるプロセスとして注目されている(例えば、非特許文献1及び2参照)。しかも、銀塩写真に比べて、ドライであること、デジタルデータから直接可視像化できる、複製作りが簡単であるなどの利点を持っている。
この染料拡散転写記録方式では、色素を含有する感熱転写シート(以下、インクシートともいう。)と感熱転写受像シート(以下、受像シートともいう。)とを重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。
この方式の新たな用途として開拓された利用分野の一つとして、例えばPOS(Point Of Sales)システム用の熱転写記録ラベル又は熱転写記録タグが挙げられる。従来の食品用ラベル用途や衣料タグ用途では長期間過酷な条件下で使用されることは比較的稀であったが、配送用ラベルや航空バゲッジタグ等の流通管理用途で使用される機会が増加しており、バーコード等の精密記録が必要で、高画質であることが要望されている。また、記録体が過酷な条件に曝されることがあり、熱転写記録用受像紙の紙力強度の改良が要望されている。
これに対して、例えば特許文献1には、支持体としてクレープ紙またはクルパック紙を用いることが開示されている。しかし、クレープ紙やクルラップ紙を支持体として用いた場合、塗布から乾燥までの間に紙中に水分が吸収されてしまい、しかも乾燥後も紙中に水分が残存して、受容層の経時による鮮鋭性の低下を引き起こすという問題があった。
特開平9−220863号公報 「情報記録(ハードコピー)とその材料の新展開」,(株)東レリサーチセンター発行,1993年,p.241−285 「プリンター材料の開発」,(株)シーエムシー発行,1995年,p.180
本発明は、インク転写時に、熱転写シートと感熱転写受像シートの融着を防ぎ、ムラの無い良好な画質のプリントを提供することが課題である。
上記課題は下記の手段により達成された。
(1)熱転写可能な色材を含有する熱転写層を有し、該熱転写層のバインダー成分として少なくとも1種類のポリエステルを含み、該ポリエステルの酸成分の2分の1以上(モル比)がテレフタル酸である熱転写シートと、
支持体上に、該熱転写シートから転写される色材を受容する受容層を有し、該受容層に少なくとも1つの繰り返し単位が塩化ビニルを繰り返し単位とするポリマーを含有する感熱転写受像シートとを用い、
該熱転写シートの熱転写層と該感熱転写受像シートの受容層とが接するよう重ねあわせ、サーマルヘッドから画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
(2)前記ポリエステルが、酸成分の3分の2以上(モル比)がテレフタル酸であることを特徴とする(1)に記載の画像形成方法。
(3)前記ポリエステルが、酸成分の4分の3以上(モル比)がテレフタル酸であることを特徴とする(1)に記載の画像形成方法。
(4)前記熱転写シートに、下記一般式(7)又は(8)で表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の熱転写記録方法。
Figure 2007237621
(一般式(7)中、R51およびR52は各々独立に置換基を表す。n8は0〜5の整数を表す。n9は0〜4の整数を表す。)
Figure 2007237621
(一般式(8)中、R61は置換基を表し、R62、R63およびR64は各々独立に水素原子または置換基を表す。n10は0〜4の整数を表す。)
(5)前記熱転写シートに、下記一般式(9)、(10)又は(11)のいずれかで表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
Figure 2007237621
(一般式(9)中、R71およびR73は各々独立に水素原子または置換基を表す。R72およびR74は各々独立に置換基を表す。n11は0〜4の整数を表す。n12は0〜2の整数を表す。)
Figure 2007237621
(一般式(10)中、R81は水素原子または置換基を表す。R82およびR84は各々独立に置換基を表す。n13は0〜4の整数を表す。n14は0〜2の整数を表す。)
Figure 2007237621
(一般式(11)中、R91は水素原子または置換基を表す。R92は置換基を表す。R93およびR94は各々独立に水素原子または置換基を表す。n15は0〜2の整数を表す。Z1およびZ2は、どちら一方が=N−であり、他方が=C(R95)−を表す。Z3およびZ4は各々独立に=N−または=C(R95)−を表す。ここで、R95は水素原子または置換基を表す。)
(6)前記感熱転写シートに、下記一般式(12)又は(13)で表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
Figure 2007237621
(一般式(12)中、R101およびR102は各々独立に置換基を表す。R103およびR104は各々独立に水素原子または置換基を表す。n16およびn17は各々独立に0〜4の整数を表す。)
Figure 2007237621
(一般式(13)中、R111およびR113は各々独立に水素原子または置換基を表す。R112およびR114は各々独立に置換基を表す。n18は0〜4の整数を表す。n19は0〜2の整数を表す。)
本発明の画像形成方法により、高速プリントを行った場合も、インクシートと受像シートとの融着がなく、ムラの無い良好な画質のプリントが得られる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シートは、支持体上に染料受容層(受容層)が形成されている。受容層と支持体との間には下地層が形成されていることが好ましく、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層が形成される。また、下地層と支持体との間には断熱層が形成されていることが好ましい。さらに、支持体の裏面側にはカール調整層、筆記層、帯電調整層が形成されていることが好ましい。各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で行われる。
(受容層)
受容層は、インクシートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持する役割を果たす。本発明の受像シートは、ポリマーラテックスおよび水溶性ポリマーを含有する少なくとも1層の受容層を有する。ポリマーラテックスと水溶性ポリマーとを含有させることで、染料に染着し難い水溶性ポリマーをポリマーラテックス間に存在させ、ポリマーラテックスに染着した染料が拡散するのを防止することができ、この結果、受容層の経時による鮮鋭性の変化を少なくし、転写画像の経時変化が小さい記録画像を形成することができる。
[受容層ポリマー]
本発明の受容層に使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー・ポリ酢酸ビニル・エチレン酢酸ビニル共重合体・塩化ビニル酢酸ビニル共重合体・ポリアクリルエステル・ポリスチレン・ポリスチレンアクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール・ポリビニルブチラール・ポリビニルアセタール等のアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、特開平04−296595号公報や特開2002−264543号公報に記載セルロース系樹脂やセルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、CAB321−0.1、以上、イーストマンケミカル製)等のセルロース系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド系樹脂、等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドし、用いることもできる。特開昭57-169370号、同57-207250号、同60-25793号公報等にも受容層を形成した樹脂が開示されている。上記ポリマー中でもビニル系樹脂単体が好ましく、その中でもハロゲン化ポリマー共重合体がさらに好ましく、ポリ塩化ビニル共重合体が特に好ましい。以上のポリマーは、単独又はこれらの混合物として用いることができる。
[ポリ塩化ビニル共重合体]
本発明の受容層に用いるポリ塩化ビニル共重合体について、さらに詳しく説明する。ポリ塩化ビニル共重合体は塩化ビニル成分含有率85〜97質量%で重合度200〜800のものが好ましい。塩化ビニルと共重合するモノマーには特に限定はなく、塩化ビニルと共重合できればよく、酢酸ビニルが特に好ましい。したがって、本発明の受容層には塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が優れているが、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は必ずしも塩化ビニル成分と酢酸ビニル成分のみの共重合体である場合に限らず、本発明の目的を妨げない範囲のビニルアルコール成分、マレイン酸成分等を含むものであってもよい。このような塩化ビニルと酢酸ビニルを主単量体とする共重合体を構成する他の単量体成分としては、ビニルアルコール、プロピオン酸ビニルなどのビニルアルコール誘導体、アクリル酸およびメタクリル酸およびそれらのメチル、エチル、プロピル、ブチル、2−エチルヘキシルエステルなどのアクリル酸およびメタクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチルなどのマレイン酸誘導体、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレンなどがあげられる。共重合体中にしめる塩化ビニルおよび酢酸ビニルの成分は任意の比率で良いが、塩化ビニル成分が共重合体中で50重量%以上であるのが好ましい。また、先にあげた塩化ビニルや酢酸ビニル以外の成分は10質量%以下であるのが好ましい。
このような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、SOLBIN C、SOLBIN CL、SOLBIN CH、SOLBIN CN、SOLBIN C5、SOLBIN M、SOLBIN MF、SOLBIN A、SOLBIN AL、SOLBIN TA5R、SOLBIN TAO、SOLBIN MK6、SOLBIN TA2(以上、日信化学工業製)、エスレックA、エスレックC、エスレックM(以上、積水化学工業製)、ビニライトVAGH、ビニライトVYHH、ビニライトVMCH、ビニライトVYHD、ビニライトVYLF、ビニライトVYNS、ビニライトVMCC、ビニライトVMCA、ビニライトVAGD、ビニライトVERR、ビニライトVROH(以上、ユニオンカーバイド社製)、デンカビニル1000GKT、デンカビニル1000L、デンカビニル1000CK、デンカビニル1000A、デンカビニル1000LK2、デンカビニル1000AS、デンカビニル1000MT2、デンカビニル1000CSK、デンカビニル1000CS、デンカビニル1000GK、デンカビニル1000GSK、デンカビニル1000GS、デンカビニル1000LT3、デンカビニル1000D、デンカビニル1000W(以上、電気化学工業製)等が挙げられる。
[離型剤]
熱転写受像シートの受像面に充分な剥離性能がない場合には、画像形成時にサーマルヘッドによる熱によってインクシート(熱転写シート)と熱転写受像シート(受像シート)が融着し、剥離時に大きな剥離音が発生したり、また、染料層が層ごと転写されたり、受容層が基材から剥離するいわゆる異状転写の問題が発生する。上記の如き剥離性の問題を解決する方法としては、各種離型剤を受容層中に内添する方法若しくは、受容層の上に別途離型層を設ける方法とが知られている。本発明では、画像印画時の熱転写シートと受像シートとの離型性をより確実に確保するために、離型剤を受容層に使用することが好ましい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固形ワックス類;シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができ、フッ素系界面活性剤等に代表されるフッ素系化合物、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイル及び/又はその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
シリコーンオイルとしては、ストレートシリコーンオイル、および変性シリコーンオイルやその硬化物が使用できる。ストレートシリコーンオイルには、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルがあり、ジメチルシリコーンオイルとしては、KF96−10、KF96−100、KF96−1000、KF96H−10000、KF96H−12500、KF96H−100000(いずれも商品名、信越化学(株)製)等を挙げられ、ジメチルシリコーンオイルとしては、KF50−100、KF54、KF56(いずれも商品名、信越化学(株)製)等が挙げられる。
変性シリコーンオイルは、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルに分類できる。反応性シリコーンオイルには、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、ヒドロキシ変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性・異種官能基変性がある。アミノ変性シリコーンオイルとしては、KF−393、KF−857、KF−858、X−22−3680、X−22−3801C、KF−8010、X−22−161A、KF−8012(いずれも商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられ、エポキシ変性シリコーンオイルとしては、KF−100T、KF−101、KF−60−164、KF−103、X−22−343、X−22−3000T(いずれも商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。カルボキシル変性シリコーンオイルとしては、X−22−162C(商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられ、ヒドロキシ変性シリコーンオイルとしては、X−22−160AS、KF−6001、KF−6002、KF−6003、X−22−170DX、X−22−176DX、X−22−176D、X−22−176DF(いずれも商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられ、メタクリル変性シリコーンオイルとしては、X−22−164A、X−22−164C、X−24−8201、X−22−174D、X−22−2426(いずれも商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
反応性シリコーンオイルとしては、硬化させて使用することもでき、反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等に分類できる。このなかで反応硬化型のシリコーンオイルが特に好ましく、反応硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反応硬化させたものが好ましい。また、触媒硬化型あるいは光硬化型シリコーンオイルとしては、KS−705F−PS、KS−705F−PS−1、KS−770−PL−3〔触媒硬化型シリコーンオイル:いずれも商品名、信越化学工業(株)製〕、KS−720、KS−774−PL−3〔光硬化型シリコーンオイル:いずれも商品名、信越化学工業(株)製〕等が挙げられる。これら硬化型シリコーンオイルの添加量は受像層を構成する樹脂の0.5〜30質量%が好ましい。離型剤は、ポリエステル樹脂100質量部に対して2〜4質量%、好ましくは2〜3質量%程度使用する。その量が少なすぎると、離型性を確実に確保することができず、また多すぎると保護層が受像シートに転写しなくなってしまう。
非反応性シリコーンオイルとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、フッ素変性等がある。ポリエーテル変性シリコーン(KF−6012、商品名、信越化学(株)製)が挙げられ、メチルスチル変性シリコーンシリコーンオイルとしては、(24−510、商品名、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。また、下記一般式1〜3のいずれかで表される変性シリコーンも使用することができる。
Figure 2007237621
一般式1中、Rは水素原子、またはアリール基、若しくはシクロアルキル基で置換されても良い直鎖または分岐のアルキル基を表す。m、nは2000以下の整数を表し、a、bは30以下の整数を表す。
Figure 2007237621
一般式2中、Rは水素原子、またはアリール基、若しくはシクロアルキル基で置換されても良い直鎖または分岐のアルキル基を表す。mは2000以下の整数を表し、a、bは30以下の整数を表す。
Figure 2007237621
一般式3中、Rは水素原子、またはアリール基、若しくはシクロアルキル基で置換されても良い直鎖または分岐のアルキル基を表す。R1は単結合または2価の連結基を表し、Eは置換基を有してもよいエチレン基を表し、Pは置換基を有してもよいプロピレン基を表す。m、nは2000以下の整数を表し、a、bは30以下の整数を表す。
[可塑剤]
受容層の感度を良くするため、可塑剤を添加することもできる。このような可塑剤としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、アジピン酸エステル、セバシン酸エステルなどのモノメリック型の可塑剤、アジピン酸、セバシン酸などとプロピレングリコールなどが重合したポリエステル型可塑剤など、一般的に塩化ビニル樹脂用の可塑剤として用いることのできるものがあげられる。先にあげた可塑剤は一般に低分子量であるが、他に塩化ビニルの高分子可塑剤として使用されるオレフィン系特殊共重合樹脂も使用することができる。このような用途に用いられる樹脂として、商品名、エルバロイ741、エルバロイ742、エルバロイHP443、エルバロイHP553、エルバロイEP4015、エルバロイEP4043、エルバロイEP4051(三井・デュポンポリケミカル社製)などで市販されているものを使用することができる。このような可塑剤は、樹脂に対し100重量%程度添加することもできるが、印画物のにじみ等の点でその使用量は30重量%以下であるのが好ましい。
(基材シート)
基材シートの材質としては、特に限定されるものではなく、その用途に応じて従来公知の材料が適宜用いられ得る。
基材シートは、受容層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障がない程度の機械強度を有することが好ましい。
本発明で使用する感熱転写受像シートの基材シートとしては、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂内添紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラスチックフィルム又はシート、発泡ポリプロピレンシート、また、これらの合成樹脂に白色顔料やフィラーを加えて成膜した白色不透明フィルム等が使用でき、さらにこれらを積層した複合材も基材として使用することができる。これら基材の厚みは任意でよく、10〜300μmが一般的である。上記材料の中でも、紙を使用する場合は、50〜120μm、白色ポリエチレンテレフタレートシートの場合は、50〜100μm、発泡ポリプロピレンシートの場合は、30〜80μmが好ましい。
また、上記基材シートの任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートの積層合成紙が挙げられる。このような積層合成紙は2層体でもよいが、基材の風合いや質感を出す為に、両面に合成紙やプラスチックフィルムを貼合した3層体もしくは3層以上の積層体であってもかまわない。貼合方法は、ドライラミネーション、ウエットラミネーション、エクストリュージョン等手法は問わない。
受容層の塗布量は、0.5〜10g/m2(固形分換算、以下本発明における塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましい。
次に、本発明に用いられる感熱転写シート(インクシート)について説明する。
熱転写画像形成の際に、上述した感熱転写受像シートと併せて使用されるインクシートは、支持体上に拡散転写染料を含む熱転写層(色素層)を設けたものである。色素層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で行われる。
本発明に用いられるインクシートの熱転写層には、イエロー色素として下記一般式(7)又は(8)で表される少なくとも1種の色素を含むことが好ましく、マゼンタ色素として下記一般式(9)、(10)又は(11)で表される少なくとも1種の色素を含むことが好ましく、シアン色素として下記一般式(12)又は(13)で表される少なくとも1種の色素を含むことが好ましい。
インクシート基材の材質は、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリスルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフィルム若しくはセロファン等のプラスチックフィルムが適している。本発明の好ましい実施態様では、熱転写色素供与材料はポリエチレンテレフタレート支持体上にシアン色素、マゼンタ色素およびイエロー色素を逐次繰返し領域で塗布したものからなり、前記熱転写工程を各色素毎に逐次実施して三色の転写画像を形成する。勿論、この熱転写工程を単色で実施した際には、モノクロームの転写画像が得られる。
バインダー樹脂の主要部分としては、ポリビニルブチラール樹脂やポリエステル樹脂が好ましく用いられる。本発明においては、少なくとも1種のポリエステル(樹脂)であって、該ポリエステルは、モル比で、酸成分の2分の1以上がテレフタル酸であり、更に好ましくは酸成分の3分の2以上がテレフタル酸であり、最も好ましくは酸成分の4分の3以上がテレフタル酸である。これにより、感熱転写受像シートとの融着を防ぐことができる。本発明のポリエステルは特開平9−295389号公報に記載の方法などにより得られる。
以下に上記の好ましい色素を説明する。
最初に、一般式(7)で表される色素について、詳細に説明する。
Figure 2007237621
一般式(7)中、R51およびR52は各々独立に置換基を表す。n8は0〜5の整数を表し、n9は、0〜4の整数を表す。
一般式(7)中、R51およびR52は各々独立に水素原子または置換基を表す。
ここで該置換基をさらに詳しく説明する。該置換基の例としては、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基(環数は問わない)を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基(環数は問わない)を含む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アルキアミノ基、アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、スルファモイル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールもしくはヘテロ環アゾ基、イミド基を挙げることができ、それぞれの基はさらに置換基を有していても良い。
以下に、前記R51およびR52をさらに詳しく説明する。
51およびR52で表されるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子が挙げられる。中でも塩素原子、臭素原子が好ましく、特に塩素原子が好ましい。
51およびR52で表されるアルキル基にはシクロアルキル基およびビシクロアルキル基が含まれる。アルキル基としては直鎖、分岐の置換もしくは無置換のアルキル基が含まれる。直鎖、分岐の置換もしくは無置換のアルキル基は炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。例としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、または2−エチルヘキシルを挙げることができる。シクロアルキル基としては置換もしくは無置換のシクロアルキル基が含まれる。置換もしくは無置換のシクロアルキル基は、炭素数3〜30のシクロアルキル基が好ましい。例としては、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシルを挙げることができる。ビシクロアルキル基としては、炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基である。例として、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)を挙げることができる。さらに環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。
51およびR52で表されるアルケニル基にはシクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基が含まれる。アルケニル基としては直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。アルケニル基としては、炭素数2〜30の置換または無置換のアルケニル基が好ましい。例としてはビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイルを挙げることができる。シクロアルケニル基としては、炭素数3〜30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例としては、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イルが挙げられる。ビシクロアルケニル基としては、置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基が含まれる。ビシクロアルケニル基としては炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例として、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イルを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルキニル基は、炭素数2〜30の置換または無置換のアルキニル基が好ましく、例えば、エチニル、またはプロパルギルが挙げられる。
51およびR52で表されるアリール基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリール基が好ましく、例えば、フェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニルが挙げられる。
51およびR52で表されるヘテロ環基は、5又は6員の置換もしくは無置換の芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基が好ましく、それらはさらに縮環していてもよい。更に好ましくは、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。ヘテロ環基の例には、置換位置を限定しないで例示(すなわち、環として例示)すると、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリンなどが挙げられる。
51およびR52で表されるアルコキシ基は、置換もしくは無置換のアルコキシ基が含まれる。置換もしくは無置換のアルコキシ基としては、炭素原子数が1〜30のアルコキシ基が好ましい。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−オクチルオキシ、メトキシエトキシ、ヒドロキシエトキシおよび3−カルボキシプロポキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアリールオキシ基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基が好ましい。アリールオキシ基の例には、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるホルミルオキシ基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基が好ましい。アシルオキシ基の例には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるカルバモイルオキシ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基が好ましい。カルバモイルオキシ基の例には、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルコキシカルボニルオキシ基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基が好ましい。アルコキシカルボニルオキシ基の例には、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアリールオキシカルボニルオキシ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基が好ましい。アリールオキシカルボニルオキシ基の例には、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアミノ基はアルキアミノ基、アリールアミノ基を含む。アミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールアミノ基が好ましい。アミノ基の例には、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、カルボキシエチルアミノ、スルフォエチルアミノ、3,5−ジカルボキシアニリノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアシルアミノ基は、ホルミルアミノ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基が好ましい。アシルアミノ基の例には、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアミノカルボニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ基が好ましい。アミノカルボニルアミノ基の例には、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルコキシカルボニルアミノ基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。アルコキシカルボニルアミノ基の例には、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアリールオキシカルボニルアミノ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基が好ましい。アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノキシカルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるスルファモイルアミノ基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基が好ましい。スルファモイルアミノ基の例には、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基が好ましい。アルキルスルホニルアミノ基およびアリールスルホニルアミノ基の例には、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルキルチオ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基が好ましい。アルキルチオ基の例には、メチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるスルファモイル基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイル基が好ましい。スルファモイル基の例には、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)などを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルキルもしくはアリールスルフィニル基は、炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキルスルフィニル基、6〜30の置換又は無置換のアリールスルフィニル基が好ましい。アルキルもしくはアリールスルフィニル基の例には、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルキルもしくはアリールスルホニル基は、炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキルスルホニル基、6〜30の置換又は無置換のアリールスルホニル基が好ましい。アルキルもしくはアリールスルホニル基の例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−トルエンスルホニルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアシル基は、ホルミル基、炭素数2〜30の置換又は無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4〜30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基が好ましい。アシル基の例には、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、2−フリルカルボニルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアリールオキシカルボニル基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基が好ましい。アリールオキシカルボニル基の例には、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアルコキシカルボニル基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基が好ましい。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるカルバモイル基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイル基が好ましい。カルバモイル基の例には、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイルなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるアリールもしくはヘテロ環アゾ基は、例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾなどを挙げることができる。
51およびR52で表されるイミド基は、例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミドなどを挙げることができる。
51およびR52は、好ましくは各々独立水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基であり、より好ましくは水素原子、置換または無置換のアルキル基である。
51は、好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基であり、より好ましくは水素原子、置換または無置換のアルキル基であり、更に好ましくは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基である。最も好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。
52の例には、好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基であり、より好ましくは水素原子、置換または無置換のアルキル基であり、より好ましくは炭素数6〜10のアリールオキシカルボニル基、炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のカルバモイル基であり、最も好ましくは置換カルバモイル基である。
一般式(7)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせについては種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
一般式(8)で表される色素について、詳細に説明する。
Figure 2007237621
一般式(8)中、R61は置換基を表す。R62、R63およびR64は各々独立に水素原子または置換基を表す。R61〜R64における置換基としては前述したR51およびR52で説明したものが挙げられる。n10は0〜4の整数を表す。
61の例には、好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基であり、より好ましくは水素原子、置換または無置換のアルキル基であり、より好ましくは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基である。最も好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。
62、R63の例には、好ましくは水素原子、または置換もしくは無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基である。より好ましくは水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基であり、より好ましくは水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である。
64の例には、好ましくは各々独立に、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基であり、より好ましくは水素原子、置換または無置換のアルキル基であり、好ましくは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基であり、より好ましくは水素原子である。
一般式(8)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせについては種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
一般式(9)または(10)で表される色素について、詳細に説明する。
Figure 2007237621
一般式(9)中、R71およびR73は各々独立に水素原子または置換基を表し、R72およびR74は各々独立に置換基を表す。n11は0〜4の整数を表す。n12は0〜2の整数を表す。R71〜R74における置換基としては、前述したR51、R52で説明したものが挙げられる。
71、R73の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子である。
72、R74の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられる。好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシであり、より好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基である。各基は置換基を有していてもよい。
Figure 2007237621
一般式(10)中、R81は水素原子または置換基を表す。R82、R84は各々独立に置換基を表す。n13は0〜4の整数を表し、n14は0〜2の整数を表す。R81、R82、R84における置換基としては、前述したR51、R52で説明したものが挙げられる。
81の例としては、R51、R52で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子である。
82、R84の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられる。好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシであり、より好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基である。各基は置換基を有していてもよい。
一般式(9)または(10)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせについては種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
一般式(11)で表される色素について、詳細に説明する。
Figure 2007237621
一般式(11)中、R91は水素原子または置換基を表す。R93およびR94は各々独立に水素原子または置換基を表す。R92は置換基を表す。n15は0〜2の整数を表す。Z1、Z2は、どちら一方が=N−であり、他方が=C(R95)−を表す。Z3、Z4は各々独立に=N−または=C(R95)−を表す。R95は水素原子または置換基を表す。R91〜R95における置換基としては、前述したR51、R52で説明したものが挙げられる。
91は、好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基、置換もしくは無置換のアミノであり、より好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基である。
92の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基である。
93、R94の例としては、R51、R52で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である。
95の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは、水素原子、置換または無置換のアルキル基である。
一般式(11)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせについては種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
一般式(12)または(13)で表される色素について、詳細に説明する。
Figure 2007237621
101およびR102は各々独立に置換基を表し、R103およびR104は各々独立に水素原子または置換基を表す。R101〜R104における置換基としては、前述したR51、R52で説明したものが挙げられる。n16およびn17は各々独立に0〜4の整数を表す。
101の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくはアミノ基(アルキルアミノ基、アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基であり、さらに好ましくはアシルアミノ基である。
102の例としては、一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは、置換または無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基である。
103、R104の例としては、R51、R52で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基であり、さらに好ましくは置換もしくは無置換のアルキル基である。
Figure 2007237621
一般式(13)中、R111およびR113は各々独立に水素原子または置換基を表す。R112およびR114は各々独立に置換基を表す。n18は、0〜4の整数を表し、n19は、0〜2の整数を表す。R111〜R114における置換基としては、前述したR51、R52で説明したものが挙げられる。
111、R113の例としては、R51、R52で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基である。
112、R114の例としては、水素原子や一般式(7)のR51で述べたような置換基が挙げられ、好ましい範囲も同じである。より好ましくは水素原子である。
一般式(12)または(13)で表される色素の好ましい置換基の組み合わせについては種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
以下に、一般式(7)〜(13)で表される色素の具体例を以下に示すが本発明に用いられる色素は、下記の例に限定されるものではない。
Figure 2007237621
Figure 2007237621
Figure 2007237621
Figure 2007237621
Figure 2007237621
Figure 2007237621
これらの各々の色素は熱転写層(色素層)中にそれぞれ10〜90質量%含有されることが好ましく、20〜80質量%含有されることがより好ましい。
また熱転写層の塗布量は、0.1〜1.0g/m2(固形分換算、以下本発明における塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値である。)が好ましく、更に好ましくは0.15〜0.60g/m2である。熱転写層の膜厚は0.1〜2.0μmであることが好ましく、更に好ましくは0.1〜1.0μmである。
本発明の画像形成方法は、熱転写シートの熱転写層と感熱転写受像シートの受容層とが接するよう重ねあわせ、サーマルヘッドから画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する。
熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段のいずれも使用することができ、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、商品名、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によって記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所期の目的を十分に達成することができる。画像形成方法は例えば特開2005−88545号公報などに記載された方法と同様にして行うことができる。本発明では、消費者にプリント物を提供するまでの時間を短縮するという観点から、1枚のプリント時間は15秒未満が好ましく、3〜12秒がより好ましく、5〜8秒が最も好ましい。
本発明は、感熱転写記録方式を利用したプリンター、複写機などに利用することができる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(比較例1)
(インクシートD1の作製)
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、東レ製)を基材フィルムとして用いた。そのフィルム背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物をそれぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(比較例2)
(インクシートD2の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル4 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル4 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル4 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明1)
(インクシートD3の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル1 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル1 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル1 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明2)
(インクシートD4の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明3)
(インクシートD5の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル2 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明4)
(インクシートD6の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 2.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 2.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明5)
(インクシートD7の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 3.0質量部
(デンカブチラール、電気化学(株)製)
ポリエステル3 1.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明6)
(インクシートD8の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−2 2.5質量部
色素(8)−2 2.0質量部
ポリビニルブチラール樹脂 1.5質量部
(エスレックBX−1、積水化学製)
ポリエステル3 3.0質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−2 1.0質量部
色素(10)−2 1.0質量部
色素(11)−2 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 1.5質量部
(エスレックBX−1、積水化学製)
ポリエステル3 3.0質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−2 2.0質量部
色素(13)−2 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 1.5質量部
(エスレックBX−1、積水化学製)
ポリエステル3 3.0質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明7)
(インクシートD9の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−1 2.5質量部
色素(8)−1 2.0質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−1 1.0質量部
色素(10)−1 1.0質量部
色素(11)−1 2.5質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−1 2.0質量部
色素(13)−1 2.5質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
(本発明8)
(インクシートD10の作製)
各単色のインク層のみ下記組成とし、それ以外は試料D1と同様に作製した。
イエローインキ
色素(7)−2 2.5質量部
色素(8)−2 2.0質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
マゼンタインキ
色素(9)−2 1.0質量部
色素(10)−2 1.0質量部
色素(11)−2 2.5質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
シアンインキ
色素(12)−2 2.0質量部
色素(13)−2 2.5質量部
ポリエステル3 4.5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90質量部
上記のポリエステルは以下のものである。
(ポリエステル1)
下記の酸成分およびジオール成分を下記モル比で重合させることで得られる数平均分子量3000のポリエステル。
イソフタル酸 25
テレフタル酸 25
エチレングリコール 5
ジエチレングリコール 45
(ポリエステル2)
下記の酸成分およびジオール成分を下記モル比で重合させることで得られる数平均分子量2000のポリエステル。
イソフタル酸 10
テレフタル酸 40
エチレングリコール 5
ジエチレングリコール 45
(ポリエステル3)
下記の酸成分およびジオール成分を下記モル比で重合させることで得られる数平均分子量2000のポリエステル。
イソフタル酸 5
テレフタル酸 45
エチレングリコール 5
ジエチレングリコール 45
(ポリエステル4)
下記の酸成分およびジオール成分を下記モル比で重合させることで得られる数平均分子量2000のポリエステル。
イソフタル酸 45
テレフタル酸 5
エチレングリコール 5
ジエチレングリコール 45
[受像シート作成]
(比較例)
(受像シートR1の作製)
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、ユポコーポレーション社製)を用い、この一方の面に下記組成の白色中間層、受容層の順にバーコーターにより塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量は白色中間層1.0g/m2、受容層4.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は各層110℃、30秒間行った。
白色中間層
ポリエステル樹脂(バイロン200、商品名、東洋紡積(株)製)10質量部
蛍光増白剤(Uvitex OB、商品名、チバガイギー社製) 1質量部
酸化チタン 30質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
受容層
ポリエステル樹脂 100質量部
(バイロン600、商品名、東洋紡(株)製)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3050C)
エポキシ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3000E)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(本発明1)
(受像シートR2の作製)
受容層のみ下記組成とし、それ以外は受像シートR1と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂 100質量部
(ソルバインA、商品名、日信化学工業(株)製)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3050C)
エポキシ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3000E)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(本発明2)
(受像シートR3の作製)
受容層のみ下記組成とし、それ以外は受像シートR1と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂 100質量部
(ソルバインCL、商品名、日信化学工業(株)製)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3050C)
エポキシ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)製、商品名、X22−3000E)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(画像形成)
上記各感熱転写シートおよび各感熱受像シートを用いて、熱転写型プリンターA(PBP1500 日本電産コパル(株)製)または熱転写型プリンターB(特開平5−278247号公報の図6に記載のプリンター)により黒ベタ画像を連続10枚出力した。ここで、熱転写型プリンターAは、イエローのプリント開始からプリントサンプル排出までの時間は12秒であった。熱転写プリンターBは、イエローのプリント開始からプリントサンプル排出までの時間を8秒と設定し、Dmax(最大転写濃度)プリントを行った。この際、熱転写型プリンターBはPBP1500でプリントした時と同等の反射濃度となるようサーマルヘッドの発熱量を調節した。
出力画像に融着やインク剥がれがないか、以下の基準で評価した。
5 融着やインク剥がれなどが見られずほとんどムラがない
4 若干のムラが見られるが、融着やインク剥がれは見られず実用上問題ない
3 融着やインク剥がれは見られないが、明らかなムラが見られ、実用上問題である
2 融着やインク剥がれがみられるが受像シートはプリンターから排出される
1 インクシートと受像シートが融着し、プリンターから排出されない
Figure 2007237621
この結果、本発明の感熱転写シートと感熱受像シートの組み合わせが優れていることがわかる。

Claims (6)

  1. 熱転写可能な色材を含有する熱転写層を有し、該熱転写層のバインダー成分として少なくとも1種類のポリエステルを含み、該ポリエステルの酸成分の2分の1以上(モル比)がテレフタル酸である熱転写シートと、
    支持体上に、該熱転写シートから転写される色材を受容する受容層を有し、該受容層に少なくとも1つの繰り返し単位が塩化ビニルを繰り返し単位とするポリマーを含有する感熱転写受像シートとを用い、
    該熱転写シートの熱転写層と該感熱転写受像シートの受容層とが接するよう重ねあわせ、サーマルヘッドから画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記ポリエステルが、酸成分の3分の2以上(モル比)がテレフタル酸であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記ポリエステルが、酸成分の4分の3以上(モル比)がテレフタル酸であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  4. 前記熱転写シートに、下記一般式(7)又は(8)で表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱転写記録方法。
    Figure 2007237621
    (一般式(7)中、R51およびR52は各々独立に置換基を表す。n8は0〜5の整数を表す。n9は0〜4の整数を表す。)
    Figure 2007237621
    (一般式(8)中、R61は置換基を表し、R62、R63およびR64は各々独立に水素原子または置換基を表す。n10は0〜4の整数を表す。)
  5. 前記熱転写シートに、下記一般式(9)、(10)又は(11)のいずれかで表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
    Figure 2007237621
    (一般式(9)中、R71およびR73は各々独立に水素原子または置換基を表す。R72およびR74は各々独立に置換基を表す。n11は0〜4の整数を表す。n12は0〜2の整数を表す。)
    Figure 2007237621
    (一般式(10)中、R81は水素原子または置換基を表す。R82およびR84は各々独立に置換基を表す。n13は0〜4の整数を表す。n14は0〜2の整数を表す。)
    Figure 2007237621
    (一般式(11)中、R91は水素原子または置換基を表す。R92は置換基を表す。R93およびR94は各々独立に水素原子または置換基を表す。n15は0〜2の整数を表す。Z1およびZ2は、どちら一方が=N−であり、他方が=C(R95)−を表す。Z3およびZ4は各々独立に=N−または=C(R95)−を表す。ここで、R95は水素原子または置換基を表す。)
  6. 前記感熱転写シートに、下記一般式(12)又は(13)で表される少なくとも1種の色素を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
    Figure 2007237621
    (一般式(12)中、R101およびR102は各々独立に置換基を表す。R103およびR104は各々独立に水素原子または置換基を表す。n16およびn17は各々独立に0〜4の整数を表す。)
    Figure 2007237621
    (一般式(13)中、R111およびR113は各々独立に水素原子または置換基を表す。R112およびR114は各々独立に置換基を表す。n18は0〜4の整数を表す。n19は0〜2の整数を表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108440856A (zh) * 2017-02-16 2018-08-24 谦华科技股份有限公司 染料着色体及其制备方法

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