JP2007237615A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スケールの全長にわたって安定したインクミストの付着防止を図ることができ、キャリッジの高精度な位置検出を長期にわたって安定維持することのできる良好な記録装置を提供する。
【解決手段】 インクジェット式プリンタは、印刷用紙の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジ4に搭載されてインクを噴射する記録ヘッド5と、キャリッジ4を駆動するキャリッジ駆動機構6によるキャリッジ4の駆動を制御するためにキャリッジ4の位置を検出するキャリッジ位置検出機構7と、を備える。キャリッジ位置検出機構7は、キャリッジ4の移動方向に沿って設けられたスケール11と、キャリッジ4に取り付けられてスケール11上の目印を読み取るセンサ12と、センサ12の読み取り動作を妨げないようにスケール11の外周囲を覆うミスト付着防止筒13と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、キャリッジの位置を検出するキャリッジ位置検出機構を備えた記録装置に関する。
図16は、従来の記録装置であるインクジェット式プリンタの外観を示したものである。
このインクジェット式プリンタ100は、外観を提供する装置ケース101内に、所定の搬送経路で印刷用紙(被処理物)を搬送する不図示の搬送機構と、前記搬送経路の途中に設定された当該ケース内の印刷基準面(プラテン面)に対面する位置において前記印刷用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向(図の矢印(X)方向)に移動自在に支持されたキャリッジ103と、このキャリッジ103に搭載されて印刷基準面上の印刷用紙の表面にインク滴を噴射する不図示の記録ヘッド(噴射ヘッド)と、キャリッジ103を用紙幅方向に駆動する不図示のキャリッジ駆動機構と、該キャリッジ駆動機構によるキャリッジ103の駆動を制御するためにキャリッジ103の用紙幅方向の位置を検出するキャリッジ位置検出機構105と、を備えている。
キャリッジ位置検出機構105は、キャリッジ103の移動方向に沿って位置検出用のストライプ等の目印を付与したスケール106と、キャリッジ103に取り付けられてスケール106上の目印を読み取る不図示のセンサとを備えている。なお、スケール106は、図17に示すように、キャリッジ103の移動方向と平行に、剥き出しの状態で設置されている。
ところで、近年、インクジェット式プリンタにおける印刷品質の高精細化に伴い、記録ヘッドから噴射されるインク滴の粒径は、益々微細化されている。そして、このインク滴の微細化に伴い、印刷処理時に記録ヘッドから噴射されたインク滴の一部が、印刷用紙の印刷面に付着せずに微小なインクミストとして装置ケース内に浮遊し易くなっている。
装置ケース内に浮遊するインクミスト(浮遊ミスト)が、前述のスケール106の表面に付着すると、スケール106に設けた位置検出用の目印が検出し難くなり、上記キャリッジ位置検出機構105における位置検出精度の低下や誤検出に起因した動作不良が発生する可能性がある。
そこで、キャリッジの往復移動時に前記スケール106の表面を擦るウレタン樹脂等の清掃手段をキャリッジに取り付けた構成とすることで、スケール106に付着したインクミストを前記清掃手段に拭い取らせ、キャリッジ位置検出機構における位置検出精度の低下や誤検出を防止する技術等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−361901号公報
ところが、上記特許文献1の技術では、スケールの表面を拭う処理の繰り返しにより清掃手段の表面が一定以上汚れると、清掃手段による清掃性能が大きく低下するため、例えば、定期的に清掃手段を交換するなどのメンテナンスが必要となるという問題があった。
また、上記特許文献1の技術では、スケールへの清掃手段の押圧力がキャリッジの移動位置によって変動する場合、例えば、押圧力が弱い範囲では部分的にインクミストの取り残しが生じたり、部分的に押圧力が強くなる部位では衝撃的な摺接により異音の発生を招いたりする虞があり、スケールの全長にわたって安定したインクミストの付着防止を図ることが難しかった。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、スケールの全長にわたって安定したインクミストの付着防止を図ることができ、キャリッジの高精度な位置検出を長期にわたって安定維持することのできる良好な記録装置を提供することである。
本発明の上記目的は、搬送される被処理物の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジと、該キャリッジに搭載されて前記被処理物の表面に液滴を噴射する噴射ヘッドと、前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構と、該キャリッジ駆動機構による前記キャリッジの駆動を制御するために前記キャリッジの位置を検出するキャリッジ位置検出機構と、を備える記録装置であって、
前記キャリッジ位置検出機構は、前記キャリッジの移動方向に沿って設けられて位置検出用の目印が付与されたスケールと、前記キャリッジに取り付けられて前記スケール上の目印を読み取るセンサと、前記センサの読み取り動作を妨げないように前記スケールの外周囲を覆うミスト付着防止筒と、を備えることを特徴とする記録装置により達成される。
上記構成の記録装置によれば、印刷処理等で噴射ヘッドから噴射された液滴の一部が装置ケース内を浮遊する浮遊ミストとなった場合でも、キャリッジ位置検出機構のスケールは、その外周囲を覆うミスト付着防止筒によって浮遊ミストが浮遊するケース内空間から隔離されているので、浮遊ミストが付着することがない。
また、ミスト付着防止筒による隔離によって浮遊ミストの付着を防止する構造のため、スケールに付着した浮遊ミストを清掃手段により擦り取る従来技術に比べて、清掃手段の交換等のメンテナンスを定期的に実施するなどの手間が不要になり、スケールへの浮遊ミストの付着防止を長期に渡って維持できる。
なお、上記構成の記録装置において、前記ミスト付着防止筒が、前記スケールに沿って伸縮可能な蛇腹構造を有して前記スケール上の前記センサによる読み取り部から一端側のスケール外周囲を覆う第1の伸縮筒と、前記スケールに沿って伸縮可能な蛇腹構造を有して前記読み取り部から他端側のスケール外周囲を覆う第2の伸縮筒と、を備えることが望ましい。
このような構成の記録装置によれば、キャリッジの移動動作を妨げずに、スケールの全長をミスト付着防止筒で覆った構造が簡単に得られ、スケールの全長に対してインクミストの付着防止を容易に実現することができる。
また、上記構成の記録装置において、前記ミスト付着防止筒は、前記センサが前記キャリッジの移動方向に移動自在に挿通するセンサ用開口を長手方向に沿って形成した構造であることが望ましい。
このような構成の記録装置によれば、ミスト付着防止筒としては、例えば筒壁の一部を長手方向に沿って切り離した単純な円筒体を使用することができる。
そこで、蛇腹構造の筒体を使用する場合と比較して、キャリッジの移動に伴いミスト付着防止筒が変形することがないため、ミスト付着防止筒の耐久性確保が容易になる。
なお、このようなミスト付着防止筒は、センサ用開口を下向きにして設置される構成とすれば良い。そのようにすると、浮遊している浮遊ミストが時間の経過に伴ってケース内を沈降する際に、センサ用開口からミスト付着防止筒内に浮遊ミストが浸入することを抑止でき、特にセンサ用開口を塞ぐシールド材を装備せずとも、浮遊ミストのスケールへの付着を抑止できる。
更に、上記構成の記録装置において、前記センサ用開口の縁部には、前記センサ用開口を挿通するセンサ支持部と前記センサ用開口との間の隙間を塞ぐシールド材が設けられることが望ましい。
このような構成の記録装置によれば、装置ケース内に浮遊する浮遊ミストが、センサ用開口からミスト付着防止筒内部に浸入することを確実に防止でき、浮遊ミストのスケールへの付着防止効果を向上させることができる。また、センサ用開口を下向きにする必要もなく、取付け自由度が向上する。
本発明に係る記録装置によれば、キャリッジ位置検出機構のスケールは、その外周囲を覆うミスト付着防止筒によって、浮遊ミストが浮遊するケース内空間から隔離されているので、スケールに浮遊ミストが付着することがない。また、ミスト付着防止筒による隔離によって浮遊ミストの付着を防止する構造のため、スケールに付着したインクミストを清掃手段により擦り取る従来技術と比べて、清掃手段の交換等のメンテナンスを定期的に実施するなどの手間が不要になり、スケールへのインクミストの付着防止を長期に渡って維持できる。
従って、スケールの全長にわたって安定したインクミストの付着防止を図ることができ、キャリッジの高精度な位置検出を長期にわたって安定維持することのできる良好な記録装置を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る記録装置を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る記録装置をその前方斜め上方から見た斜視図、図2は図1におけるB部の拡大図、図3及び図4は図2に示したキャリッジとキャリッジ位置検出機構との位置関係を示す要部斜視図及び模式図、図5は図3におけるC−C矢視断面図、図6は図5におけるD部の拡大図、図7は図3におけるE−E矢視断面図、図8は図7におけるF部の拡大図、図9は図3に示したキャリッジが一端側に移動した時の第1の伸縮筒及び第2の伸縮筒の伸縮状態を示す要部斜視図、図10は図3に示したキャリッジが他端側に移動した時の第1の伸縮筒及び第2の伸縮筒の伸縮状態を示す要部斜視図及び模式図である。
本第1実施形態のインクジェット式プリンタ(記録装置)1は、所謂、前面給排紙タイプのインクジェットプリンタであり、装置ケース2内に、所定の搬送経路で印刷用紙(被処理物)を搬送する不図示の搬送機構と、前記搬送経路の途中に設定された当該ケース内の印刷基準面(プラテン面)に対面する位置において、搬送される印刷用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向(図1のY方向)に往復移動自在に支持されたキャリッジ4と、このキャリッジ4に搭載されて印刷基準面上の印刷用紙の表面にインク滴(液滴)を噴射することで文字や図形等の画像を印刷する記録ヘッド(噴射ヘッド)5と、キャリッジ4を用紙幅方向に駆動するキャリッジ駆動機構6と、このキャリッジ駆動機構6によるキャリッジ4の駆動を制御するためにキャリッジ4の位置を検出するキャリッジ位置検出機構7と、を備えている。
キャリッジ4は、図5に示すように、用紙幅方向に沿って装置ケース2内に架設された一対のガイド軸6a,6bに摺動自在に外嵌する軸支部4a,4bを備えており、これらガイド軸6a,6bと軸支部4a,4bとの嵌合により、用紙幅方向に移動自在に支持されている。
このキャリッジ4には、図5に示すように、カートリッジ装着部4cが形成されている。このカートリッジ装着部4cには、記録ヘッド5に供給するインクを貯留したインクカートリッジ(図示略)が、着脱可能に装着される。
キャリッジ駆動機構6は、キャリッジ4が固定されたタイミングベルトをキャリッジモータによって駆動することで、キャリッジ4を用紙幅方向の任意位置に移動させる。
キャリッジ位置検出機構7は、図3乃至図8に示すように、キャリッジ4の移動方向に沿って位置検出用の目印を付与した帯状のスケール11と、キャリッジ4に取り付けられてスケール11上の目印を読み取るセンサ12と、センサ12の読み取り動作を妨げないようにスケール11の外周囲を覆うミスト付着防止筒13とを備えた構成である。センサ12の検出信号は、キャリッジ駆動機構6の動作を制御する制御部に送られる。
本第1実施形態の場合、スケール11は帯状に形成された透明の樹脂性シートであり、その表面には、位置検出用の目印として数百条の黒色のストライプが、例えば電子写真印刷により長手方向においてほぼ等間隔となるように印刷されている。
センサ12は、図6に示すように、スケール11を収容する収容空間12aをキャリッジ4の背面側壁4cとの協働で形成した角筒状のケース本体12bと、収容空間12a内に保持されたセンサ本体12cとから構成されている。
センサ本体12cは、スケール11を挟んで対向する一対の対向面12d,12eに、スケール11に向けて光を出射する投光素子と、スケール11を透過した光を受光すると所定の信号を出力する受光素子を配備した光センサであり、スケール11に装備された位置検出用の目印としての黒色ストライプにより投光素子からの光が遮断されることで目印の有無に応じた信号を出力する。
キャリッジ4の移動時には、センサ12の出力信号に基づいて、センサ本体12cの投光素子から出射された光がスケール上の目印の黒色ストライプにより遮断される回数を計数することで、キャリッジ4の用紙幅方向の位置検出が可能になる。
本実施形態の場合、ミスト付着防止筒13は、図3及び図4に示すように、スケール11に沿って伸縮可能な蛇腹構造を有してスケール11上のセンサ12による読み取り部から一端側(図4では右側)に位置するスケール外周囲を覆う第1の伸縮筒13aと、この第1の伸縮筒13aと同様にスケール11に沿って伸縮可能な蛇腹構造を有してセンサ12による読み取り部から他端側(図4では左側)に位置するスケール外周囲を覆う第2の伸縮筒13bと、を備えている。
第1の伸縮筒13a及び第2の伸縮筒13bは、樹脂製又はゴム製の筒体であり、キャリッジ4のケース本体12b側の端部がケース本体12bに固定され、他端部がプリンタの装置ケース2に固定されている。
また、図8に示すように、第1の伸縮筒13a及び第2の伸縮筒13bにおいて、蛇腹部の小径部の内径dは、蛇腹の伸縮時に小径部の内面がスケール11に接触することのないように、スケール11の幅よりも大きく設定されている。
このようなキャリッジ位置検出機構7では、図3及び図4に示す状態からキャリッジ4が矢印G方向に移動すると、図9に示したように、キャリッジ4の移動方向に位置する第1の伸縮筒13aは蛇腹が縮んで縮長し、キャリッジ4の移動方向と逆側に位置する第2の伸縮筒13bは、蛇腹が延びて伸長する。
一方、図3に示す状態からキャリッジ4が矢印H方向に移動すると、図10に示したように、キャリッジ4の移動方向に位置する第2の伸縮筒13bは蛇腹が縮んで縮長し、キャリッジ4の移動方向と逆側に位置する第1の伸縮筒13aは、蛇腹が延びて伸長する。
即ち、以上に説明した第1実施形態のインクジェット式プリンタ1によれば、印刷処理等で記録ヘッド5から噴射されたインク滴の一部が装置ケース2内を浮遊するインクミスト(浮遊ミスト)となった場合でも、キャリッジ位置検出機構7のスケール11は、その外周囲を覆うミスト付着防止筒13によって、インクミストが浮遊するケース内空間から隔離されているので、スケール11にインクミストが付着することがない。
また、ミスト付着防止筒13による隔離によってインクミストの付着を防止する構造のため、スケールに付着したインクミストを清掃手段により擦り取る従来技術に比べて、清掃手段の交換等のメンテナンスを定期的に実施するなどの手間が不要になり、スケール11へのインクミストの付着防止を長期に渡って維持できる。
従って、本実施形態のインクジェット式プリンタ1は、キャリッジ4の移動範囲の全域に対して、該キャリッジ4の高精度な位置検出を長期にわたって安定維持することができる。
また、本実施形態では、ミスト付着防止筒13が、スケール11の長手方向に沿って伸縮可能な蛇腹構造を有してスケール11上のセンサ12による読み取り部から一端側のスケール外周囲を覆う第1の伸縮筒13aと、軸方向に伸縮可能な蛇腹構造で読み取り部から他端側のスケール外周囲を覆う第2の伸縮筒13bとを備えた構成である。
そこで、キャリッジ4の移動に伴って移動方向の伸縮筒が縮長する一方で逆側の伸縮筒が伸長することで、キャリッジ4の移動動作を妨げずに、スケール11の全長をミスト付着防止筒13で覆った構造が簡単に得られ、スケール11の全長に対してインクミストの付着防止を容易に実現することができる。
なお、スケール11へのインクミストの付着を防止するためのミスト付着防止筒13の具体的な構造は、蛇腹状の筒体を利用する上記第1実施形態の構造に限らない。
図11は本発明の第2実施形態に係る記録装置におけるキャリッジとキャリッジ位置検出機構との位置関係を示す要部斜視図、図12は図11におけるI−I矢視断面図、図13は図12におけるJ部の拡大図、図14は図11におけるK−K矢視断面図、図15は図14におけるL−L矢視断面図である。なお、上記第1実施形態の記録装置と同様の構成部品については、同符号付して詳細な説明を省略する。
本第2実施形態のキャリッジ位置検出機構17は、図11乃至図15に示すように、キャリッジ4の移動方向に沿って位置検出用の目印を付与した帯状のスケール11と、キャリッジ4に取り付けられてスケール11上の目印を読み取るセンサ18と、センサ18の読み取り動作を妨げないようにスケール11の外周囲を覆うミスト付着防止筒19とを備えた構成である。センサ18の検出信号は、キャリッジ駆動機構6の動作を制御する制御部に送られる。
本第2実施形態の場合、ミスト付着防止筒19は、図13に示すように、円筒状の筒体20の周壁に、センサ18がキャリッジ4の移動方向に移動自在に挿通するセンサ用開口21を長手方向に沿って形成した構造である。センサ用開口21は、キャリッジ4の移動範囲の全長に及ぶ細長いスリット状である。本実施形態の場合、ミスト付着防止筒19は、センサ用開口21を下方に向けた状態で、その両端部がプリンタの装置ケース2に固定されている。
本実施形態のセンサ18は、図14に示すように、ミスト付着防止筒19の下方に位置するセンサ取付台25と、このセンサ取付台25をキャリッジ4の背面側壁4cに連結・固定する連結枠26と、センサ取付台25に取り付けられたセンサ本体27とから構成されている。
連結枠26は、ミスト付着防止筒19の外周囲を囲う略コ字状の枠体で、ミスト付着防止筒19に接触しないように、寸法設定されている。
センサ本体27は、ミスト付着防止筒19内のスケール11を挟んで対向する一対の対向壁27a,27bと、これらの一対の対向壁27a,27bの下端部を一体化する連結壁(センサ支持部)27cとで、略U字状の横断面構造に形成されている。
このセンサ本体27は、スケール11を挟んで対向する一対の対向壁27a,27bに、スケール11に向けて光を出射する投光素子と、スケール11を透過した光を受光すると所定の信号を出力する受光素子を配備した光センサであり、スケール11に装備された位置検出用の目印としての黒色ストライプにより投光素子からの光が遮断されることで目印の有無に応じた信号を出力する。
センサ本体27の連結壁27cは、ミスト付着防止筒19に形成されたセンサ用開口21を挿通して、その下方に位置しているセンサ取付台25に固着されている。
連結壁27cの前端27d及び後端27eは、図15に示すように、センサ用開口21の幅方向の中心に向かって徐々に幅寸法を狭めた先細り形状に成形されている。
そして、本実施形態の場合、ミスト付着防止筒19のセンサ用開口21の対向する縁部には、センサ用開口21を挿通するセンサ本体27の連結壁27cとセンサ用開口21との間の隙間を塞ぐゴム等の可撓性のシールド材31,32が設けられている。
シールド材31,32は、ゴム板や板状のスポンジ等で形成されており、図15に示すように、連結壁27cが挿通する部位以外では、シールド材31,32相互が先端を突き合わせて、センサ用開口21を閉塞する。そして、連結壁27cの挿通部位では、連結壁27cの外周形状に相応してシールド材31,32が弾性変形し、連結壁27cの周りにミスト付着防止筒19内に連通する隙間ができることを防止している。
連結壁27cの前端27d及び後端27eの先細りの形状は、キャリッジ4の移動に伴ってセンサ本体27がミスト付着防止筒19内を移動する際に、先端側から徐々にシールド材31,32を押し広げるように、シールド材31,32に無理のない(急激でない)弾性変形を引き起こす。
即ち、連結壁27cの前端27d及び後端27eの先細りの形状は、シールド材31,32の弾性変形部の変位を容易にし、連結壁27cの移動時におけるシールド材31,32との接触抵抗を低減させると同時に、連結壁27cとシールド材31,32との密着度の向上による高いシールド性を得る役割を果たしている。
即ち、以上に説明した第2実施形態のインクジェット式プリンタの場合は、ミスト付着防止筒19としては、図示のように、筒壁の一部を長手方向に沿って切り離した単純な円筒体を使用することができる。
そこで、第1実施形態のように蛇腹構造の筒体を使用する場合と比較して、キャリッジ4の移動に伴いミスト付着防止筒が変形することがないため、ミスト付着防止筒の耐久性の確保が容易になる。
なお、本第2実施形態のミスト付着防止筒19は、センサ用開口21を下向きにして設置しているため、もしもシールド材31,32を設けていない構造であったとしても、浮遊しているインクミストが時間の経過に伴ってケース内を沈降する際に、センサ用開口21からミスト付着防止筒19内にインクミストが浸入することを抑止でき、特にセンサ用開口21を塞ぐシールド材31,32を装備せずとも、インクミストのスケール11への付着を抑止できる。
勿論、本第2実施形態のミスト付着防止筒19は、センサ用開口21を下向きに設置し、更に、センサ用開口21の縁部には、可撓性のシールド材31,32を設けたので、装置ケース2内に浮遊するインクミストがセンサ用開口21からミスト付着防止筒19内部に浸入することを確実に防止でき、インクミストのスケール11への付着防止効果を更に向上させることができる。
また、本第2実施形態のように、センサ用開口21の縁部に隙間を塞ぐゴム等で形成されたシールド材31,32を設けた場合には、センサ用開口21の向きが下向き以外でも、インクミストがミスト付着防止筒19内に浸入し難いため、センサ用開口21の向きを横向き等に変更して、センサ本体27とキャリッジ4との連結構造の単純化を図るなど、取付け自由度が向上する。
なお、本発明に係る記録装置は、上記実施形態で例示したインクジェット式プリンタをはじめとして、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等にも適用できる。
本発明の第1実施形態に係る記録装置をその前方斜め上方から見た斜視図である。 図1におけるB部の拡大図である。 図2に示したキャリッジとキャリッジ位置検出機構との位置関係を示す要部斜視図である。 図3に示したキャリッジ位置検出機構の構成を示す模式図である。 図3におけるC−C矢視断面図である。 図5におけるD部の拡大図である。 図3のE−E矢視断面図である。 図7におけるF部の拡大図である。 図3に示したキャリッジが一端側に移動した時の第1の伸縮筒及び第2の伸縮筒の伸縮状態を示す要部斜視図である。 図3に示したキャリッジが他端側に移動した時の第1の伸縮筒及び第2の伸縮筒の伸縮状態を示す要部斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る記録装置におけるキャリッジとキャリッジ位置検出機構との位置関係を示す要部斜視図である。 図11におけるI−I矢視断面図である。 図12におけるJ部の拡大図である。 図11におけるK−K矢視断面図である。 図14におけるL−L矢視断面図である。 従来のインクジェット式プリンタをその前方斜め上方から見た斜視図である。 図16におけるA部の拡大図である。
符号の説明
1…インクジェット式プリンタ(記録装置)、2…装置ケース、4…キャリッジ、5…記録ヘッド(噴射ヘッド)、6…キャリッジ駆動機構、6a,6b…ガイド軸、7…キャリッジ位置検出機構、11…スケール、12…センサ、13…ミスト付着防止筒、13a…第1の伸縮筒、13b…第2の伸縮筒

Claims (4)

  1. 搬送される被処理物の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジと、該キャリッジに搭載されて前記被処理物の表面に液滴を噴射する噴射ヘッドと、前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構と、該キャリッジ駆動機構による前記キャリッジの駆動を制御するために前記キャリッジの位置を検出するキャリッジ位置検出機構と、を備える記録装置であって、
    前記キャリッジ位置検出機構は、前記キャリッジの移動方向に沿って設けられて位置検出用の目印が付与されたスケールと、前記キャリッジに取り付けられて前記スケール上の目印を読み取るセンサと、前記センサの読み取り動作を妨げないように前記スケールの外周囲を覆うミスト付着防止筒と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記ミスト付着防止筒が、前記スケールに沿って伸縮可能な蛇腹構造を有して前記スケール上の前記センサによる読み取り部から一端側のスケール外周囲を覆う第1の伸縮筒と、前記スケールに沿って伸縮可能な蛇腹構造を有して前記読み取り部から他端側のスケール外周囲を覆う第2の伸縮筒と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記ミスト付着防止筒は、前記センサが前記キャリッジの移動方向に移動自在に挿通するセンサ用開口を長手方向に沿って形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記センサ用開口の縁部には、前記センサ用開口を挿通するセンサ支持部と前記センサ用開口との間の隙間を塞ぐシールド材が設けられることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106256559A (zh) * 2015-06-18 2016-12-28 精工爱普生株式会社 液体喷出装置以及标尺部的清扫方法

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