JP2000238289A - インクジェットプリントヘッド用インク保護システム - Google Patents

インクジェットプリントヘッド用インク保護システム

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JP2000238289A
JP2000238289A JP11149260A JP14926099A JP2000238289A JP 2000238289 A JP2000238289 A JP 2000238289A JP 11149260 A JP11149260 A JP 11149260A JP 14926099 A JP14926099 A JP 14926099A JP 2000238289 A JP2000238289 A JP 2000238289A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer

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  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタのキャリッジ内に取り付け可能なイ
ンクジェットプリントヘッド用のインク保護装置を提供
すること。 【解決手段】 インクジェットプリントヘッド用のイン
ク保護装置であって、プリントヘッドと結合されると共
にそのインク噴出面に対して略平行に伸びるフラップ部
材を備えており、プリントヘッドがキャリッジ内に取り
付けられた際に該フラップ部材がキャリッジとプリント
ヘッドの一面(特に電気的相互接続面)との間に延びる
ようになっている。該装置は、前記プリントヘッドの4
つの面の全てに接触する可撓部分と支持用の剛性部分と
を有する二部分形態でプリンタのキャリッジの底部に取
り付けることが可能なものである。それらの両部分は、
プリントヘッドのスノートが通過することになるキャリ
ッジの開口部と位置合わせされた開口部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リントヘッド用インク保護装置に関し、特に、プリント
ヘッドの電気的相互接続をインクから保護する保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、机上設置型、携帯型、又は自
立型のスタンドアロンプリンタに加え、コピー機及びフ
ァクシミリ機を含む様々な異なる製品に設けることが可
能な、サーマル式又は圧電式といった種類のインクジェ
ットプリント機構の技術分野に関するものである。本書
では、本発明を説明するために自立型プリンタを用いる
こととする。この種のプリンタは、プリンタによってプ
リントされる用紙等の媒体の移動方向と直交する方向に
往復動するよう取り付けられたプリントヘッドキャリッ
ジを有している。カラープリンタのプリンタキャリッジ
には、典型的には、2つ以上(通常は4つ)の取り外し
可能なサーマルインクジェットプリントヘッドが取り付
けられている。各プリントヘッドは、リモートのインク
供給源を収容し、又は該リモート供給源に対して取り付
けられる。インクは、プリントヘッド内のインクチャネ
ルを介して、一般にプリントヘッドの下部に設けられた
インク噴出機構へと供給され、該プリントヘッドのイン
ク噴出表面に取り付けられたノズルプレートを介してイ
ンク滴として噴出される。該ノズルプレートは、多数の
小さなオリフィス又はノズルを有している。サーマルイ
ンクジェットプリントヘッドの場合には(圧電式インク
ジェットプリントヘッドの場合とは異なり)、インクチ
ャネル又はコンジットは、抵抗等のヒータ要素にそれぞ
れ結合された複数の発射チャンバに通じており、該ヒー
タ要素は、発射チャンバ内のインクを加熱するために付
勢される。このインクの加熱時に、付勢された抵抗に結
合されたノズルからインク滴が噴出される。
【0003】一般に、サービスを行うために、即ち、プ
リントヘッドの清掃、保守、保護、又はその正常な動作
の回復を実施するために、プリンタ内に「サービスステ
ーション」機構が配設され、プリントヘッドがサービス
を受けるために該ステーション上を移動できるようにな
っている。保管のため、又はプリント中でない時、サー
ビスステーションは、通常、プリントヘッドノズルを汚
染物質から密封すると共にその乾燥を防止するキャッピ
ング(capping)システムを備えている。また、キャッ
ピングシステムによっては、プリントヘッドを真空にす
るポンピング(pumping)ユニット等の機構に接続され
ること等により、プライミング(priming)を容易にす
るよう設計されたものがある。動作時に、プリントヘッ
ド内の詰まりは、「スピッティング(spitting)」とし
て知られるプロセスで、各ノズルを通して多数のインク
滴を発射させることにより、定期的に除去される。この
時、消費されたインクは、サービスステーションの「ス
ピトーン(spittoon)」リザーバ部内に収集される。ス
ピッティング、アンキャッピング(uncapping)、プラ
イミングの後、又は時にはプリント中に、大抵のサービ
スステーションは、プリントヘッドのインク噴出面を拭
うことにより、インク残留物並びにプリントヘッドの表
面に積もった紙粉その他のゴミを除去する、エラストマ
製のワイパを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プリント中及びスピッ
ティング中は、小さいインク滴が、プリンタ内で空気に
よって運ばれるようになり、「インクエアゾル」として
知られるものが形成されることになる。望ましくないこ
とに、このインクエアゾルは、プリントヘッドのサービ
スステーションが通常清掃を行わないインクジェットプ
リントヘッド上の望ましくない位置に付着することが多
い。例えば、このインクエアゾルは、プリントヘッドに
発射信号を送る電気的な相互接続部に隣接するプリント
ヘッドの外側部分に沿って積もる場合がある。更に、プ
リントヘッドを拭う処理によって、該電気的な相互接続
部に隣接したプリントヘッド部分にインクが堆積するこ
とが多い。プリントヘッドをインク残留物で汚れたまま
にする以外に、望ましくないことに、多くのインクジェ
ットインクは導電性を有するものであり、このため、電
気的相互接続部の導体上を汚すインクが該導体間に短絡
を起こす可能性がある。電気的相互接続に隣接してプリ
ントヘッド上に堆積したインク残留物は、プリントヘッ
ドの取り外し時に相互接続部の導体上を汚す可能性があ
り、更に、新しいプリントヘッドの取り付け時に相互接
続部を汚す可能性もあり、これにより、短絡が生じる可
能性が増大することとなる。更に、かかるインクは、キ
ャリッジ又はプリントヘッドの電気接触パッドを腐食さ
せる可能性がある。電気的相互接続部に隣接したインク
残留物に対する従来の解決法は、いわゆる「スノート
(snout:突き出た鼻、口先等)ワイパ」を使用して、
電気的相互接続パッドの下方のプリントヘッドの垂直な
相互接続表面の領域を拭くことである。このスノートワ
イパは、プリントヘッドのインク噴出表面を拭うために
従来使用されているものと同様のワイパである。しかし
ながら、プリンタのサービスステーション及びそれに関
連するサービスルーチンを一層複雑化させるだけでな
く、かかるスノートワイパによる拭き取りは、かかるイ
ンク残留物の全てを除去するには不十分なものである、
ということが分かっている。更に、残留するインクは、
毛管現象の力により、プリントヘッドの電気的相互接続
パッドに向かって上方に移動することが分かっている。
【0005】インク残留物による(及びスノートワイパ
による拭き取りでは解決されない)更なる問題は、イン
クエアゾルが、プリントヘッドが配置されるプリンタキ
ャリッジの区画内に蓄積する可能性があり、また、キャ
リッジ内でプリントヘッドを正確に位置決めするよう働
くプリントヘッド及びキャリッジ上の基準面の間を進む
可能性がある、ということである。これは、プリントヘ
ッドにより噴出されたインク滴のプリント媒体に対する
誤配置に起因するプリントイメージのプリント誤差に通
じるものとなり得る。
【0006】インクジェットプリントヘッド上にインク
残留物が蓄積する更なる要因は、プリントヘッドに要求
される寿命が長くなってきていること、特に、プリント
ヘッドから離間した(いわゆる「軸外(off-axis)」シ
ステム)大容量インクリザーバであってプリントヘッド
を交換することなく交換することが可能な大容量インク
リザーバと組み合わせて利用されるプリントヘッドの場
合に長くなってきていることにある。インク残留物の問
題は軸外システムの場合に悪化している。これは、プリ
ントヘッドが、プリンタの利用可能期間中にあまり頻繁
に交換されないため、空になった際に交換する必要のあ
る交換可能なプリントヘッドシステムと比べて一層長期
間に渡り残留物が蓄積する可能性があるからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、プリン
タのキャリッジ内に取り付けることが可能なインクジェ
ットプリントヘッド用のインク保護装置が提供される。
該プリントヘッドは、インクが噴出されることになるイ
ンク噴出面と、該インク噴出面から延びる複数の面とを
有するものである。本装置は、プリントヘッドと結合さ
れると共にインク噴出面に対して略平行に伸びるフラッ
プ部材を備えており、該フラップ部材は、プリントヘッ
ドがキャリッジ内に取り付けられた際にキャリッジとプ
リントヘッドの一面との間に延びるようになっている。
本出願人は、キャリッジに取り付けられた際にプリント
ヘッドに作用するインクの通路に対する単純な物理的障
壁が、エアゾル又は液体の形態でプリントヘッドの表面
に接触し該プリントヘッドを通過してキャリッジ内へと
入り込むインクのレベルを大幅に低減させるのに有効な
ものとなる、ということを見いだした。
【0008】フラップ部材は、プリントヘッド上に取り
付けることが可能であるが、好ましくは、キャリッジ上
に取り付けられて、プリントヘッドの表面と接触する。
【0009】有利には、フラップ部材は、従動性及び弾
性を有する材料から構成され、これにより、プリントヘ
ッドに繰り返し接触し、及び実質的にインクに対する強
固な密封を形成することが可能となる。
【0010】好ましくは、フラップ部材は、プリントヘ
ッドをキャリッジ内に挿入するのに先立ち、該プリント
ヘッドのインク噴出面に対して略平行にされ、より好ま
しくは、フラップ部材は、プリントヘッドの噴出面の平
面に対して30度未満の角度をなして延び、最も好ましく
は15度未満の角度をなして延びる。しかしながら、プリ
ントヘッドは、フラップ部材をその取り付け時に偏向さ
せ、これにより該フラップ部材が下方に曲がること、好
ましくは45度未満の角度で下方に曲がることが有利であ
る。
【0011】特定の実施形態では、インク保護装置は、
1つのプリントヘッドにつき4つのフラップ部材を備
え、該プリントヘッドの各面に1つずつ結合される。こ
れは、キャリッジ内にインクエアゾルが進入するのを防
止し、ひいてはプリントヘッド及びキャリッジの基準面
に対するインクの残留を防止するのに、極めて効果的な
ものである、ということが分かった。
【0012】好都合には、本装置は、可撓性材料から形
成された第1の実質的に薄板状の要素と、一層堅い材料
から形成された第2の実質的に薄板状の要素とを備えた
ものとなり、前記第1の要素は、少なくとも1つのフラ
ップ部材を各々が有する複数の開口部を備えており、前
記第2の要素は、前記第1の要素の開口部と位置合わせ
して配置された複数の開口部を備えており、それら両要
素は、プリンタのプリント領域に近接したプリンタのキ
ャリッジの表面に取り付けられるよう構成され、前記第
1の要素が前記第2の要素によって支持されるようにな
っている。かかる設計により、プリンタキャリッジに変
更を加える必要がなくなる。これは、本装置をキャリッ
ジの底部に容易に取り付けることができるからである。
プリンタキャリッジは複雑なものであり、また多くの機
能を提供するものであるため、これは、本発明の利益を
達成するための特に有利で低コストの方法である。
【0013】好ましくは、第2の要素の開口部は、第1
の要素の開口部よりも大きく、それら開口部の相対的な
サイズは、第1の要素の可撓性と、第1の要素の少なく
とも1つのフラップ部材とプリントヘッドとの間の所望
される接触力とによって、決定される。フラップ部材と
プリントヘッドとの間における適正な接触力は、重要で
ある。これは、該接触力が低すぎる場合には、インクが
フラップ部材を越えて漏出する可能性があり、また高す
ぎる場合には、フラップ部材がキャリッジ内におけるプ
リントヘッドの精確な位置決めを妨げる可能性があるか
らである。
【0014】有利なことには、第2の要素は、キャリッ
ジの要素を機械的な損傷から保護するためのバッフル部
材を備え、該バッフル部材は、前記第1の要素の相互接
続フラップ部材に近接して配置される。これは、インク
からの保護以外の目的、即ち、特に「ペーパークラッシ
ュ(paper crash:用紙の破砕)」が生じた場合に(こ
の場合にはプリント媒体の突出部分がキャリッジの動き
に干渉する)キャリッジの壊れ易い要素(特に電気的相
互接続部)を、給紙機構部分等のプリンタの他の要素に
よる損傷から保護するために、有益なものであることが
分かった。
【0015】この機能は、バッフル部材が、装置の第2
の要素から離れる方向に向かい該第2の要素の平面に対
して所定の角度をなして延びる場合に促進され、該バッ
フル部材が、その走査軸方向の末端に、装置の第2の要
素の平面から更に離れるよう角度をなすデフレクタを備
える場合には、該機能は一層改善される。該デフレクタ
は、スキーの先端(ski tip)のように作用し、キャリッ
ジがペーパークラッシュを回避するのを助けることが可
能なものとなる。
【0016】インク保護装置のこの二部分からなる構成
の代わりに、本装置は、キャリッジの電気的接続部に取
り付けられた単一のフラップ部材を単に備えるものとす
ることも可能である。この実施形態は、各プリントヘッ
ドの相互接続面と接触する単一のフラップ部材のみが所
望される場合に好ましいものである。
【0017】本発明の更なる利点及び目的については、
単なる例として図面を参照して説明する本発明の特定の
実施形態から明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施することが
可能なインクジェットプリント機構を示している(この
場合にはインクジェットプリンタ20として示す)。様々
なインクジェットプリント機構が市販されており利用す
ることが可能である。例えば、本発明を実施することが
可能な幾つかのプリント機構として、机上設置型プリン
タ、携帯型プリントユニット、コピー機、カメラ、ビデ
オプリンタ、及びファクシミリ機が挙げられる。便宜
上、本発明の思想は、インクジェットプリンタ20の環境
で説明することとする。
【0019】インクジェットプリンタ20は、ハウジング
又はケーシングエンクロージャ24により取り囲まれたシ
ャシ22を備えている。該ケーシング24は、典型的にはプ
ラスティック材料から形成され、前記シャシ22と共にプ
リンタ20のプリントアセンブリ部分26を形成する。該プ
リントアセンブリ部分26を机又はテーブル上面で支持す
ることが可能であることは明らかであるが、該プリント
アセンブリ部分26を1組の脚アセンブリ28によって支持
することが好ましい。プリンタ20はまた、プリンタコン
トローラ(概略的にマイクロプロセッサ30として示す)
を有しており、該プリンタコントローラは、ホスト装置
(典型的にはパーソナルコンピュータ又はコンピュータ
支援製図(CAD)コンピュータシステム(図示せず)等
のコンピュータ)から命令を受信する。該プリンタコン
トローラ30はまた、ケーシング24の外側に配置されたキ
ーパッド及び状態表示部32を介して与えられたユーザ入
力に応じて動作することが可能である。
【0020】従来のプリント媒体操作システム(図示せ
ず)を使用して、プリント媒体34の連続シートをロール
からプリント領域35を通して進行させることが可能であ
る。該プリント媒体は、紙、ポスターボード、織物、透
明シート、及びマイラー(登録商標)といったあらゆる
適当なシート材料とすることが可能であるが、便宜上、
本例示の実施形態ではプリント媒体として紙を使用して
説明を行うこととする。キャリッジガイドロッド36は、
走査軸38を画定するようシャシ22に取り付けられてい
る。該ガイドロッド36は、インクジェットキャリッジ40
をプリント領域35にわたって前後に往復動させるよう該
キャリッジ40をスライド可能に支持する。従来のキャリ
ッジ駆動モータ(図示せず)を使用し、コントローラ30
から受信した制御信号に応じてキャリッジ40を移動させ
ることが可能である。キャリッジ位置フィードバック情
報をコントローラ33に提供するために、従来の金属製の
エンコーダストリップ(図示せず)をプリント領域35の
長さ方向に沿ってサービス部42に渡って延ばすことが可
能である。該エンコーダストリップにより提供される位
置情報を読み出すために、従来の光学エンコーダ読出手
段をプリントヘッドキャリッジ40の背面に取り付けるこ
とが可能である。イメージのプリントが完了した際に、
キャリッジ40を使用して媒体の最後尾部分を横切って切
断機構を引っ張り、ロール34の残りの部分からイメージ
を切断することが可能である。更に、図示するインクジ
ェットプリント機構はまた、ロール34という形で供給さ
れた媒体ではなく予め切断されたシートにイメージをプ
リントするために使用することが可能である。
【0021】プリント領域35において、媒体シートは、
1つの黒インクプリントヘッド50及び3つの単色カラー
インクプリントヘッド52,54,56といったインクジェット
プリントヘッドからのインクを受容する。ここでは、黒
インクプリントヘッド50は、顔料ベースのインクを収容
するものとして説明する。説明のために、カラープリン
トヘッド52,54,56は、それぞれ、黄、マゼンタ、及びシ
アンの染料ベースのインクを収容するものとして説明す
るが、該カラープリントヘッド52〜56は、実施形態によ
っては顔料ベースのインクを収容することも可能である
ことは明らかである。更に、パラフィンベースのイン
ク、並びに染料及び顔料の特性を両方とも有するハイブ
リッド又は合成インクといった他の種類のインクをプリ
ントヘッド50〜56に使用可能であることも明らかであ
る。図示するプリンタ20は、「軸外」インク供給システ
ムを使用し、インク供給源領域58内に各インク(黒、シ
アン、マゼンタ、黄)のためのメイン固定リザーバ(図
示せず)が配置されている。この軸外システムでは、プ
リントヘッド50〜56は、従来の可撓性配管システム(図
示せず)を介して前記メイン固定リザーバから運ばれた
インクを補充することが可能であり、この場合には、プ
リントヘッドの移動経路から「軸外に」配置されたプリ
ント領域35を横切って小さなインク供給源がキャリッジ
40により進行させられることになる。ここで使用するよ
うに、「プリントヘッド」という用語は、プリント領域
を横切って往復動する際に供給用インクの全てを支持す
るリザーバを各プリントヘッドが有している交換可能な
プリントヘッドも指すものである。
【0022】図示のプリントヘッド50,52,54,56は、ノ
ズルプレート60,62,64,66をそれぞれ有するインク噴出
面をそれぞれ有しており、該インク噴出面は、それぞ
れ、プリント領域35内で媒体34上に選択的にインクを噴
出してイメージを形成する。これらのインクジェットプ
リントヘッド50〜56は、例えば幅20〜25mm(約1イン
チ)又はそれ以上の大きなプリントスワス(swath)を
有するものであるが、本書で説明するインク保護に関す
る思想は、一層小さなインクジェットプリントヘッドに
対しても適応可能である。プリントヘッド50〜56及びキ
ャリッジ40を保護するための本開示の思想は、全体的に
交換することが可能なインクジェットプリントヘッド、
並びに図示の軸外式の半永久的又は永久的なプリントヘ
ッドに対して、等しく適用されるものである。しかしな
がら、図示のシステムの最大の利益は、プリントヘッド
の寿命が延びることが特に望ましい軸外システムにおい
て実現される。
【0023】プリントヘッド50,52,54,56は、それぞ
れ、当業者に周知の方法で形成された複数のノズルを有
するノズルプレートを有している。各プリントヘッド50
〜56のノズルは、ノズルプレートに沿って、少なくとも
1つ(典型的には2つ)の線形アレイに形成される。各
線形アレイは、典型的には走査軸38と垂直な長手方向に
整列され、各アレイの長さにより、プリントヘッドの単
一のパス(即ち通過)についての最大イメージスワス
(swath)が画定される。図示のプリントヘッド50〜
56は、サーマルインクジェットプリントヘッドである
が、圧電プリントヘッドといった他の種類のプリントヘ
ッドも使用することが可能である。サーマルインクジェ
ットプリントヘッド50〜56は、典型的には、ノズルに結
合された複数の抵抗を有している。選択された抵抗が付
勢される(例えば電圧が加えられる)と、気泡が形成さ
れ、これにより、ノズルの下方のプリント領域35にある
用紙上に該ノズルからインク滴が噴出される。プリント
ヘッドの抵抗は、コントローラ30からプリントヘッドキ
ャリッジ40へと伝送される発射コマンド制御信号に応じ
て、選択的に付勢される。
【0024】図2は、プリントヘッド50〜56がキャリッ
ジ40内に取り付けられる態様の詳細を示したものであ
る。説明のため、黒プリントヘッド50を示すが、ここで
示す思想はカラープリントヘッド52,54,56にも当てはま
るものである。プリントヘッド50は、カートリッジの後
方に面する部分に沿って配置された電気的相互接続部10
0を有している。該電気的相互接続部100は、一連の導電
性接触パッドを有する可撓性ストリップから構成され、
前記接触パッドは、キャリッジ40の内部に沿って取り付
けられた可撓性ストリップ102上の一連の対応する接触
パッドと電気的に接触するよう配置されている。プリン
トヘッドの可撓性ストリップ100の接触パッドとキャリ
ッジの可撓性ストリップ102の接触パッドとの間に堅固
な物理的接触を提供するために、キャリッジの可撓性ス
トリップ102が、押圧部材104の上に取り付けられること
が好ましい。該押圧部材104は、ばね105により偏倚され
て、図2に矢印106で示すように、キャリッジの可撓性
ストリップ102を押圧してプリントヘッドの可撓性スト
リップ100に接触させる。
【0025】プリントヘッドの可撓性ストリップ100
は、キャリッジの可撓性ストリップ102から受信した電
気信号を発射抵抗へと送り、該発射抵抗がインクを加熱
して、プリントヘッド50のノズル108からインク滴を噴
出させる。
【0026】図示の軸外プリンタ20において、プリント
ヘッド50がメイン固定リザーバから黒インクを受容する
ことを可能にするために、プリントヘッド50は、その前
方部分に沿って配置された直線的で中空の入口ニードル
110を有している。該ニードル110は、囲い板112によっ
て保護されており、オペレータの指が不注意にニードル
に接触するのを防止するようになっている。また、キャ
リッジ40は、入口バルブ114を支持し、該バルブ114は、
その内部を通る作動スリット116を画定するエラストマ
ー製の隔壁115を有している。該バルブ114はまた、フラ
ンジ付きの入口ポート118を有しており、該入口ポート1
18に対して、メインリザーバ60からの黒インクを受容す
るよう黒インク管58'が接続されている。該黒インク管5
8'は、メインリザーバ58の各々から各プリントヘッド50
〜56へとインクを運ぶ、図1に示すプリンタ20の管アセ
ンブリの一部である。
【0027】上述したように、プリント時に、ノズル10
8から噴出されるインク滴の一部は、プリント媒体に届
かず、又はスピッティングサイクル中にサービスステー
ション80のスピトーン部(図示せず)に届かず、これら
のインク滴が浮遊するインクエアゾルサテライト(satel
lite)となる。このインクエアゾルは、浮遊し、最終的
にプリンタ要素の1つに付着することが多い。従来のサ
ービスステーションの黒プリントヘッドワイパによって
清掃されることのないプリントヘッド50の露出部分を図
2に示す。この場合には、プリントヘッドの可撓性スト
リップ100の下方の突出部又はスノート部122に沿ってイ
ンク残留物120が堆積し積層する。
【0028】更に、従来のワイパでプリントヘッド50を
拭う動作は、2つの異なる態様で前記突出部122にイン
クを堆積させるものとなる。その第1の種類の堆積は、
「跳ね飛ばされたインク(flicked ink)」として知ら
れるものであり、これは、ワイパをプリンタ20の後方
(即ち、図2の右方向又は負のY方向)に向かって動か
すことによりプリントヘッド50を拭う際に発生する。撓
んだ従来のワイパの先端は、プリントヘッド50の縁部を
清掃した後に、該ワイパの弾性により、直立した停止位
置に戻ろうとするが、まず最初にずっと右に向かって撓
み、次いで望ましくないことに左方へ揺れ戻り、最終的
に減衰して直立した停止位置に戻ることにより、過度に
補正する(over-compensate)。この減衰する移動の戻
りストロークの最中に、ワイパが相互接続部のスノート
部122にインク残留物を飛ばすことになる。第2の種類
のワイパによる堆積は、「ワイパこすり(wiper scrap
e)」として知られるものであり、これは、プリンタ20
の前面に向かって反対方向(即ち、図2の左又は正のY
方向)にプリントヘッド50を拭う際に発生する。この場
合、従来のワイパは実際には突出部122と接触する。こ
れは、ワイパを撓ませてプリントヘッドを拭うべく該プ
リントヘッドに接触させるために必要となる強制的な干
渉又は締めしろがワイパとプリントヘッド表面との間に
存在するからである。このため、ワイパは、そのブレー
ドの前面におけるインク残留物を突出部122に直接擦り
付けることになる。
【0029】インク残留物120を取り除く試みにおい
て、突出部122あるいはスノートを拭うために、従来の
ノズルプレートワイパの動作方向に対して略直角方向に
動作する追加の専用のスノートワイパを利用することが
知られているが、これらは欠点を有するものであること
が分かっている。第1に、かかるワイパは、異なる拭取
動作を必要とするものであるため、従来の拭き取りに必
要なプリンタのサービスステーションの動作とは異なる
サービスステーションの動作が必要となる。第2に、異
なるプリントヘッド間の相互汚染を避ける必要がある場
合には、従来のノズルワイパその他のサービス要素に加
えて、プリントヘッド毎に1つのスノートワイパを配設
しなければならない。第3に、かかるスノートワイパ
は、インク残留物が毛管作用によってプリントヘッドの
相互接続部100へと上方に移動して該プリントヘッド又
はキャリッジの電気的な接触パッドに到達するのを防止
するには完全に有効なものとはならないことが分かって
いる。第4に、スノートワイパは、キャリッジ40とプリ
ントヘッド50との間にエアゾルが進入するのを防止する
には完全に無効なものとなる。
【0030】本発明の実施形態は、あらゆる種類のイン
クジェットプリントヘッド及びキャリッジに採用した場
合に有用かつ有益なものとなるが、ここでは、スノート
上に形成されて相互接続部に接近するインク残留物に関
する上記問題を一層悪化させることになる特定のプリン
トヘッド取り付けプロセス(これは、採用されるインク
供給システムにより必要となるものである)について説
明する。
【0031】プリントヘッド50のニードル110は、プリ
ントヘッドの取り付け時に作動スリット116に沿って隔
壁115を貫通するよう囲い板112内に堅固に取り付けられ
ている。囲い板112は、バルブ114を取り囲むような大き
さを有している。該バルブ114は、好ましくはキャリッ
ジ40に対して僅かに傾くよう構成されるが、この構造か
ら、ニードル110を隔壁115に挿入する場合、並びに隔壁
155から取り外す場合には、図2の矢印123で示すような
実質的に直線上の動きをとらなければならないことは明
らかである。このため、カートリッジの前面におけるバ
ルブ114に関するプリントヘッドの取り付け/取り外し
がほぼ垂直方向123に行われなければならない場合に
は、電気的相互接続部が配置されるカートリッジの後部
における取り付け/取り外しもまた、図2の矢印124に
示すように垂直方向で行われなければならない。
【0032】望ましくないことに、インクジェットプリ
ンタで使用されるインクは、導電性を有するものである
場合が多く、このため、キャリッジの相互接続部102の
接触パッド間に付着するインク残留物がそれら接触パッ
ド間に電気的なブリッジを形成して、これにより短絡が
起こる可能性がある。また、新しいプリントヘッドを垂
直に取り付けた際に、ばね105が、キャリッジの相互接
続部102を押圧して、該新しいカートリッジの相互接続
部100と接触させ、その結果、両方の相互接続部100,102
にインク残留物を付着させることとなる。この付着した
インクが接触パッドの間でランダムに付着した場合に
は、相互接続部100,102の2つ又は3つ以上の接触パッ
ドが短絡する可能性が生じ、これによりノズルが噴射し
ないか又は誤噴射することとなり、何れの場合もプリン
ト品質が極度に悪化することとなる。更に悪いことに、
この短絡状態は、プリントヘッド及び/又はプリンタ20
に対して永久的に損傷を与えるものとなり得る。
【0033】図2に示すように、プリントヘッド50は、
複数の位置合わせ基準面134,160,170を有している。こ
れらのプリントヘッドの位置合わせ基準面は、それらに
対応するキャリッジの位置合わせ基準面と係合し、これ
により、プリントヘッドが、X、Y、Z方向で、及びこれ
らの軸についての0x、0y、0zの回転方向の自由度に関し
て、キャリッジと位置合わせされて、媒体上の正確なド
ット配置が保証される。
【0034】プリントヘッドのスノート上におけるイン
ク残留物の蓄積によってではなく、インクエアゾルによ
って生じる更に別の問題として、次のことが分かってい
る。即ち、インクエアゾルは、プリントヘッドが配置さ
れるプリンタキャリッジのストール内に蓄積し、キャリ
ッジ内でプリントヘッドを精確に位置決めする働きをす
るプリントヘッド及びキャリッジ上の基準面の間へと該
インクエアゾルが進行する可能性がある。これは、プリ
ントヘッドによりプリント媒体上に噴出されたインク滴
の誤配置に起因するプリントイメージにおける誤りに通
じるものとなる。
【0035】ここで図3、図4、及び図5を参照する。
同図は、キャリッジダム(dam)380及びキャリッジ保護手
段400を示すものである。該ダム380は、厚さ0.125mmの
ポリエステルシートから形成され、長さ方向の引張り強
さが190kg/cm2、横方向の引張り強さが120kg/cm2のもの
である。該シート内には、4つの開口部310が従来の方
法であけられている。ライン320は、シートが切断され
ている箇所を示しており、このため、各開口部310が該
シートの材料からなる4つのフラップ340,350,370,330
により取り囲まれていることが分かる。該フラップ340,
350,370,330は、それらの一方の側部がシートに取り付
けられており、他方の側部が自由に動けるようになって
いる。フラップの自由な側から測定した開口部310のサ
イズは、13.1mm×31.5mmである。また、ダム380は、キ
ャリッジ40への取り付けを容易にするために孔360が切
り込まれている。
【0036】2つの端部のフラップ340,350の端部315
は、側部のフラップ330,370の端部325よりも多くのシー
ト材料を含むように切断されている。このため、端部の
フラップ340,350は、許される最大限の幅まで延びてい
る。これら2つの端部のフラップは、プリントヘッドの
端面150,180と係合することになる。フラップ340は、プ
リントヘッドの相互接続面である端面150と係合し、フ
ラップ350は、プリントヘッドの反対側の端面180と係合
する。側部のフラップ330,370は、プリントヘッドの側
面190,195と係合することになる。最後に、側部のフラ
ップ330は、その端390が切断されており、これによりプ
リントヘッドの側面190と接触しないようになっている
ことが理解されよう。
【0037】図4を参照する。キャリッジ保護手段400
は、厚さ0.5mmのステンレス鋼シートから形成されてお
り、21mm×40mmのサイズの4つの開口部410があけられ
ている。該開口部410の中心は、ダム380の開口部310の
中心と同じ間隔で隔置されている。保護手段400の一方
の側部には、該保護手段の長手方向に延びると共に両端
にデフレクタ440を有するバッフル430が設けられてい
る。該バッフル430は、ライン450に沿って該保護手段40
0の平面から離れるよう曲げられ、デフレクタ440は、ラ
イン460に沿って該保護手段400の平面から更に離れるよ
う曲げられる。該保護手段400には、ダム380の孔360と
同じ間隔の孔420があけられている。
【0038】図5は、キャリッジ40に対するダム380及
び保護手段400の組み付けを示す分解斜視図である。キ
ャリッジ40は、その底面520から突出る複数のプラスチ
ック成形によるスタッド510を有している。まず、ダム3
80が、キャリッジ40の底面520と位置合わせされ、スタ
ッド510がダム380の孔360から突出するように取り付け
られる。次いで、スタッド510がまた保護手段400の孔42
0から突出するように、該保護手段400がダム380上に配
置される。次いで、熱及び圧力がスタッド510に加えら
れ、これにより該スタッド510が保護手段400の表面に対
して変形して、該保護手段400及びダム380がキャリッジ
40の底面で堅く保持されることになる。ねじ又は接着剤
といった他の取り付け手段を使用することが可能である
ことは明らかであろう。
【0039】図6は、キャリッジ40の底面520の下方か
ら上方を見た図であり、所定位置に配置されたダム380
及び保護手段400を示すと共に、フラップ330,370,340,3
50が保護手段400の開口部410の縁部を越えて突出してい
る状態を示している。また、ダム380の開口部310がキャ
リッジ40のストール500と位置合わせされていることが
分かる。図7は、図6と同じアセンブリを上方から見た
図であり、図2に示すプリントヘッド基準面と相互作用
するキャリッジ基準面700,710,720が示されている。
【0040】図8は、キャリッジに取り付けられ、ダム
のフラップと係合する、1つのプリントヘッド50を下方
から見た斜視図である。
【0041】図9は、プリントヘッドのノズル108及び
相互接続部100を示す図8の拡大図である。
【0042】上述の説明及び図面から、プリントヘッド
が、ダム及び保護手段を備えたプリンタのキャリッジ内
に取り付けられた時、ダムのフラップがプリントヘッド
と係合し、場合によっては該プリントヘッドに対して曲
がる、ということが分かる。該フラップは、プリントヘ
ッドの全ての側部においてプリントヘッドとキャリッジ
との間のギャップを有効に覆い、これにより、エアゾル
がプリント領域からキャリッジへと進入することが防止
される。また、フラップ340は、プリントヘッドのスノ
ート上のインクが電気パッド(図示せず)に向かって相
互接続部100を進んでいくことを防止する。
【0043】プリントヘッドとフラップとの間の適切な
レベルの締めしろを達成するために、ダム及び保護手段
の開口部の相対的なサイズ及びプリントヘッドのスノー
トのサイズは重要である、ということが理解されよう。
この実施形態では、スノートは、14.6mm×31.7mmであ
る。フラップとプリントヘッドとの間の締めしろは以下
の通りである。
【0044】プリントヘッドの端面180と係合する前部
のフラップ350については、0mm 相互接続面即ち端面150と係合する後部のフラップ340に
ついては、0.5mm 側部のフラップ330については、0.5mm 他方の側部のフラップ370については、1.0mm この最後のフラップ370は、X基準面を保護するもので
あり、このため、ペーパークラッシュに起因する基準面
から離れる方向へのプリントヘッドの動きに適応するた
めに大きな締めしろ(interference)を有している。プリ
ントヘッドは、キャリッジ内で偏倚手段によりキャリッ
ジ基準面に向かって押しやられるため、プリントヘッド
のいかなる動きも基準面から離れるものとなる。プリン
トヘッドの最大可能変位は、この場合には0.6mmであ
り、0.3の公差に起因する最大位置決め誤差を加えるこ
とにより、合計で0.9mmとなる。このため、1.0mmの締め
しろにより、フラップが常に接触した状態で下方に曲げ
られていることが保証される。
【0045】一般に、プリントヘッドの周囲に良好なシ
ールを確保するために、キャリッジ内へのプリントヘッ
ドの挿入時にフラップがプリント面に向かって下方に変
形することを確実にするだけの十分な締めしろが存在す
べきである。しかしながら、更に考慮すべき事項とし
て、プリントヘッドが、サービスステーションにおいて
通常の態様でサービスされなければならず、このため、
フラップがキャッピング等の機能のサービスを妨げるほ
ど延びることがないように該フラップの下方への撓みの
レベルが制御されなければならない、ということがあ
る。
【0046】これらのガイドラインの例外が、フラップ
350の場合(プリントヘッドの前面180に対してゼロの締
めしろが設定されている場合)に有効であることが分か
っている。これは、Y基準面、即ち図7の700が、この
特定のプリントヘッド及びキャリッジの場合に、キャリ
ッジのストールから開口部500内へと突出し、このた
め、フラップ350について締めしろが使用された場合
に、それがプリントヘッド及びキャリッジのY基準面間
に時折挟まれる可能性があるからである。これは、プリ
ントヘッドの位置に影響を与えると共にフラップに摩耗
を生じさせるものとなる。締めしろが無いにも関わら
ず、実際には、フラップはプリントヘッドの端面180に
非常に近接しており、キャリッジ内に問題となるほどの
インクエアゾルは見られない、ということが分かってい
る。このため、フラップの締めしろ又は撓みは、全ての
場合に必要であるとは限らないことが理解されよう。
【0047】図9から最もよく分かるように、相互接続
面に対するフラップ340は、保護手段400のバッフル430
に取り付けられる。バッフルがプリントヘッドの噴出面
60に対して角度をなしているため、フラップ340の初期
の撓んでいない位置もまた該面に対して角度をなしてい
る。この実施形態では、該角度は11度となっている。
【0048】プリントヘッドがキャリッジに挿入される
と、プリントヘッドと干渉して該プリントヘッドにより
偏向されるフラップは、プリントヘッド面に近接する端
部においてノズルプレート60の表面に対して一層大きな
角度をなすことになる、ということが理解されよう。上
述のパラメータの場合、これらの角度は、プリントヘッ
ドの挿入の前後で以下の通りとなる。
【0049】相互接続面150に係合する後部のフラップ3
40については、11〜30度 側部のフラップ330については、0〜30度 大きい締めしろに起因して、他方の側部のフラップ370
については、0〜40度締めしろを全く有さないため、プ
リントヘッドの端面180に係合する前部のフラップ350に
ついては、0度のまま フラップ330のギャップ390は、プリンタにスノートワイ
パが採用される場合に設けられる。これは、相互接続面
150を横切るスノートワイパの拭き取り動作に起因して
プリントヘッド190の側面に蓄積された乾燥したインク
が、プリントヘッドがキャリッジから取り外される際
に、フラップ330と接触することなく該フラップ330を通
過し、これにより、該フラップ330が該乾燥したインク
に衝突して該インクをプリントヘッドからプリント面上
へ落とすことがないようにするためである。実際には、
この小さいギャップをインクエアゾルが通過する可能性
があるが、これが問題になるとは考えられない。更に、
ギャップは、インク残留物に対する感応性が一層低いX
基準面からキャリッジストールの反対側にある。
【0050】図10(a)は、相互接続面150について単一
のフラップ340しか配設されていない代替的な実施形態
を示している。該フラップ340は、キャリッジに取り付
けられているキャリッジ可撓性回路810に位置820で直接
接着されている。
【0051】図10(b)は、キャリッジ内の可撓性回路
と、プリントヘッド50の相互接続面150に作用するフラ
ップ340とを示している。
【0052】図11は、バッフル430及びデフレクタ440
に関連するプリンタの媒体システムのピンチホイール構
成900を示している。同図から分かるように、キャリッ
ジとピンチホイール構成との間のギャップ910は非常に
小さい。図12は、プリンタのピンチホイール構成の概
要を示しており、同図から、ピンチホイールがキャリッ
ジの走査軸Xの方向に延びていることが分かる。ピンチ
ホイールは、紙その他のプリント媒体をプリント面に向
かって下方に付勢するようにバネ負荷が加えられるた
め、ペーパークラッシュが発生した場合に、ピンチホイ
ール機構が上方に押しやられてキャリッジに当たる可能
性がある。かかる事態が発生した場合には、保護手段40
0のバッフル430のデフレクタ440により、キャリッジが
急に停止する(これは、キャリッジ駆動機構、ピンチホ
イールアセンブリ、又は可撓性回路に損傷を与えるもの
となり得る)のではなく、しわになった媒体上に乗るこ
とが保証される。
【0053】ダム380及び保護手段400の好ましい材料及
び厚さは上述した通りである。これらの材料及び指定し
た寸法は、本発明の範囲内で大きく変更可能なものであ
り、当業者であれば、本書における教示に基づき、様々
な多数のプリントヘッド及びキャリッジの設計について
適当なパラメータを定めることが可能である、というこ
とが理解されよう。
【0054】また、以下の一般的なガイドラインは、代
替的な材料の選択を助けるのに有益であることを立証し
ている。
【0055】ダムの材料は、効果的な密封を維持できる
ようにするために、以下の特性を有するものであること
が好ましい。
【0056】インク(顔料ベース及び染料ベース)に対
する耐性 プリントヘッドが達する可能性のある高温に対する耐性 保管状態(最高70℃)でのクリープに対する耐性 製品耐用期間中に繰り返されるプリントヘッドの挿入及
び取り外しに対する耐性ペーパークラッシュ後のプリン
トヘッドの挿入、取り外し、又は再装着に対して決して
顕著な影響をもたらさないようにする可撓性性 ダム及び保護手段の材料は、以下の特性を有するのが好
ましい。
【0057】インク(即ち水及び酸)に対する耐性 機械的耐性 以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせ
からなる例示的な実施態様を示す。
【0058】1.プリンタのキャリッジ内に取り付け可
能なインクジェットプリントヘッド用のインク保護装置
であって、前記プリントヘッドが、インクが噴出するイ
ンク噴出面と該インク噴出面から延びる複数の面とを有
しており、前記プリントヘッドに結合されたフラップ部
材であって、前記インク噴出面とほぼ平行に延びてお
り、前記プリントヘッドが前記キャリッジ内に取り付け
られた際に前記キャリッジと前記プリントヘッドの一面
との間に延びる、フラップ部材を備えている、インク保
護装置。
【0059】2.前記プリントヘッドの前記複数の面の
うちの1つが、前記キャリッジとの電気的な接続のため
の相互接続面であり、前記フラップ部材が、前記プリン
トヘッドにより噴出されるインクから前記相互接続面を
保護するように該相互接続面と結合される、前項1に記
載のインク保護装置。
【0060】3.前記フラップ部材が弾性材料から形成
され、前記フラップ部材の第1の端部が前記プリンタの
前記キャリッジに取り付けられ、前記フラップ部材の第
2の端部が自由に移動可能となっている、前項1又は前
項2に記載のインク保護装置。
【0061】4.前記キャリッジのストール内への前記
プリントヘッドの取り付け時に、前記プリントヘッド
が、前記フラップ部材を偏向させる、前項3に記載のイ
ンク保護装置。
【0062】5.前記プリントヘッドが、前記フラップ
部材を45度未満の角度だけ偏向させる、前項4に記載の
インク保護装置。
【0063】6.前記フラップ部材の前記偏向に先立
ち、該フラップ部材が、前記キャリッジへの取り付け時
における前記プリントヘッドの噴出面の平面に対して30
度未満の角度をなして延びる、前項5に記載のインク保
護装置。
【0064】7.前記フラップ部材が従動性を有する材
料から形成され、前記キャリッジのストール内への前記
プリントヘッドの取り付け時に前記フラップ部材を越え
てインクが流れるのを実質的に防止するように該フラッ
プ部材が前記プリントヘッドの一面に係合する、前項1
ないし前項6の何れか一項に記載のインク保護装置。
【0065】8.前記プリントヘッドの異なる面に各々
結合する複数のフラップ部材を備えている、前項1ない
し前項7の何れか一項に記載のインク保護装置。
【0066】9.前記プリントヘッドの取り付けにより
生じる偏向の量が前記複数のフラップ部材のうちの2つ
について異なっている、前項3ないし前項7の何れか一
項に依存する前項8に記載のインク保護装置。
【0067】10.位置決めの基準面を有するプリントヘ
ッド面に結合されたフラップ部材の偏向の量が、位置決
めの基準面を有さないプリントヘッド面に結合されたフ
ラップ部材の偏向の量よりも大きい、前項9に記載のイ
ンク保護装置。
【0068】11.前記複数のフラップ部材が、前記キャ
リッジの下方部分に取り付けられた単一の実質的に薄板
状のシートから形成される、前項8ないし前項10の何れ
か一項に記載のインク保護装置。
【0069】12.前記キャリッジ内への取り付け時に前
記プリントヘッドのインク噴出面が通過することになる
該キャリッジのストール内の開口部を前記フラップ部材
が取り囲む、前項11に記載のインク保護装置。
【0070】13.前記プリントヘッドと結合する4つの
フラップ部材を備えている、前項8ないし前項12の何れ
か一項に記載のインク保護装置。
【0071】14.前記プリントヘッドの相互接続面に結
合された前記フラップ部材が、前記キャリッジのストー
ル内の前記開口部の全幅にわたって延び、前記プリント
ヘッドの隣接する面に結合された前記フラップ部材が、
前記ストール内の前記開口部の全幅よりも狭い幅にわた
って延びる、前項12又は前項13に記載のインク保護装
置。
【0072】15.前記相互接続面のフラップ部材に隣接
するフラップ部材の端部が、前記プリントヘッドに係合
するほど十分に延びていない部分を備えている、前項14
に記載のインク保護装置。
【0073】16.前記単一の実質的に薄板状のシート
が、複数のフラップ部材を各々有する複数の開口部を備
えており、該開口部が、前記キャリッジ内への前記プリ
ントヘッドの取り付け時に該プリントヘッドのインク噴
出面が通過することになる前記キャリッジのストール内
の開口部と位置合わせされた状態になるよう配置されて
いる、前項11ないし前項15の何れか一項に記載のインク
保護装置。
【0074】17.可撓性材料から形成された第1の実質
的に薄板状の要素と、一層堅い材料から形成された第2
の実質的に薄板状の要素とを備えており、前記第1の要
素が、少なくとも1つのフラップ部材を各々有する複数
の開口部を備えており、前記第2の要素が、前記第1の
要素の前記開口部と位置合わせされた状態になるよう配
置された複数の開口部を備えており、それらの両要素
が、前記第1の要素が前記第2の要素により支持される
ように、前記プリンタのプリント領域に近接する該プリ
ンタのキャリッジの表面に取り付けられるよう構成され
ている、前項1ないし前項16の何れか一項に記載のイン
ク保護装置。
【0075】18.前記第2の要素の前記開口部が、前記
第1の要素の前記開口部よりも大きく、それら開口部の
相対的なサイズが、前記第1の要素の可撓性と、該第1
の要素の少なくとも1つのフラップ部材とプリントヘッ
ドとの間における所望の接触力とにより決定される、前
項17に記載のインク保護装置。
【0076】19.前記第2の要素が、前記キャリッジの
要素を機械的な損傷から保護するためのバッフル部材を
備えており、該バッフル部材が、前記第1の要素の相互
接続部のフラップ部材に隣接して配置されている、前項
17又は前項18に記載のインク保護装置。
【0077】20.前記バッフル部材が、前記第2の要素
の平面に対して所定角度をなして該第2の要素から離間
する方向へと延びる、前項19に記載のインク保護装置。
【0078】21.前記バッフル部材が、前記プリンタの
前記キャリッジの走査軸に沿って延び、該バッフル部材
の前記走査軸の方向における末端に前記第2の要素の平
面から更なる角度をなすデフレクタを備えている、前項
19又は前項20に記載のインク保護装置。
【0079】22.前記プリンタの前記キャリッジが、プ
リントヘッドの相互接続面への電気的な接続を確立する
ための電気的接続部材を備えており、前記フラップ部材
が、前記キャリッジの前記電気的接続部材上に取り付け
られる、前項1ないし前項21の何れか一項に記載のイン
ク保護装置。
【0080】23.前記フラップ部材が、前記プリントヘ
ッドの一面に取り付けられ、前記プリントヘッドが前記
キャリッジ内に取り付けられた際に該キャリッジと係合
する、前項1又は前項2に記載のインク保護装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したインクジェットプリント機構
を示す斜視図である。
【図2】プリントヘッド及びそのキャリッジ内への挿入
に関する様々な外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態によるキャリッジダムを示
す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態によるキャリッジ保護
手段を示す平面図である。
【図5】キャリッジダム、キャリッジ保護手段、及びキ
ャリッジを示す分解斜視図である。
【図6】キャリッジダム及びキャリッジ保護手段が取り
付けられたキャリッジをその下方から見て示す底面図で
ある。
【図7】図6のキャリッジを上方から見て示す平面図で
ある。
【図8】キャリッジ内に配置されると共にキャリッジダ
ムと係合するプリントヘッドをプリンタの方向から及び
僅かに下方から見て示す斜視図である。
【図9】図8に示す図を僅かに下方位置から見て示す拡
大図である。
【図10】(a)は、本発明の第2の実施形態によるフラ
ップ部材を有する可撓性回路を示す平面図、(b)は、キ
ャリッジ内での(a)の可撓性回路を示す部分拡大図であ
る。
【図11】プリンタのピンチホイールアセンブリと本発
明の第1の実施形態によるバッフル及びデフレクタとを
示す側面図である。
【図12】プリンタにおける図11のピンチホイール構
成を全体の3/4だけ示す斜視図である。
【符号の説明】
40 キャリッジ 340,350,370,330 フラップ 360,420 孔 380 ダム 400 保護手段 510 スタッド
フロントページの続き (72)発明者 クリストファー・テイラー スペイン国バルセロナ,サント・クガッ ト・デル・バレス・08190,アベニダ・グ ラエルス・501 Fターム(参考) 2C056 EA16 HA09 HA37 HA53 HA60 KC02 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリンタのキャリッジ内に取り付け可能な
    インクジェットプリントヘッド用のインク保護装置であ
    って、前記プリントヘッドが、インクが噴出するインク
    噴出面と該インク噴出面から延びる複数の面とを有して
    おり、 前記プリントヘッドに結合されたフラップ部材であっ
    て、前記インク噴出面とほぼ平行に延びており、前記プ
    リントヘッドが前記キャリッジ内に取り付けられた際に
    前記キャリッジと前記プリントヘッドの一面との間に延
    びる、フラップ部材を備えている、インク保護装置。
JP11149260A 1999-02-19 1999-05-28 インクジェットプリントヘッド用インク保護システム Withdrawn JP2000238289A (ja)

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