JP2007237033A5 - 電解イオン水生成装置 - Google Patents
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本発明は、水に直流電圧を印加して直流電流を水に流し、水を電気分解してアルカリイオン水や酸性イオン水を生成する電解イオン水生成装置に関するものである。
本発明の目的は、簡単かつ小型で安価なものにてPH12以上、PH12.3以上の強アルカリ性水および酸性水の双方を効率よく低コストで同時に生成できる電解イオン水生成装置を提供することにある。
本発明の電解イオン水生成装置は、電解槽と、電解槽内を原水が供給され溢流する主生成室および副生成室と電解液が供給される電解液室とに仕切るイオン透過可能な隔膜と、主生成室と副生成室とに配置されて相互間に電解液を介し通電される極性の異なった主電極および副電極とを備え、主電極はそれが設けられる主生成室内に原水を供給する給水管と、主電極の極性に応じ生成される電解イオン水を溢流させる溢流管として配管し、副電極はそれが設けられる副生成室内に原水を供給する給水管と、副電極の極性に応じ生成される電解イオン水を溢流させる溢流管として配管して、主生成室と副生成室とで、それらに配した電極の極性の違いに応じた異なったイオン生成水として、アルカリイオン水と酸性イオン水とが同時に得られるようにしたことを特徴としている。
これにより、主生成室と副生成室とで、それらに配した主電極および福電極の極性の違いに応じた異なったイオン生成水、つまりアルカリイオン水と酸性イオン水とが高い生成効率、生成速度をもって同時に得られる。主電極である給水管および溢流管が陰極であれば、主生成室からはアルカリイオン水が得られ、副電極である給水管および溢流管が陽極で副生成室からは酸性イオン水が得られる。
本発明の電解イオン水生成装置によれば、主生成室と副生成室とで、それらに配した主電極および福電極である原水の給水管と電解イオン水の溢流管とが、電解液を介した通電を図って得られる水との特異な接触、電解構造により、主電極および福電極の極性に応じたアルカリ性および酸性の生成対象イオン水を同時に効率よく生成することができ、アルカリ性および酸性の高い電解イオン水でも簡単かつ小型で安価な装置により生産性よく低コストに得られ、家庭用の小規模用途、工業用、商業用の大規模用途のいずれにも好適である。
以下、図1、図2を参照して本発明に係る電解イオン水生成装置の実施の形態について参考例と共に説明し、本発明の理解に供する。なお、以下に示す実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施の形態の参考例としての電解イオン水生成方法は、図1に模式的に示す電解イオン水生成装置を参照して説明すると、イオン透過可能な隔膜20により副生成室11と仕切られた主生成室21に主電極である給水管22を通して井戸水、水道水などの電解促進成分である例えば塩分の含まない原水51を供給しながら主電極よりなる溢流管23を通して電解イオン水52として溢流させるのに併せ、副生成室11に主電極と異なった極性の副電極12を配して塩水などの電解液53を供給しながら電解液廃水54として溢流させ、副電極12と主電極である給水管22および溢流管23との間の通電による電解作用にてそれらのまわりに極性に応じた電解イオン水を生成させ、主生成室21から溢流するアルカリ性または酸性の電解イオン水52を採取する。
このような方法を実現するのに、図1に示す参考例の装置は、電解槽10と、電解槽10内を原水51が供給され溢流する主生成室21と塩水である電解液53が供給され溢流する副生成室11とに仕切るイオン透過可能な隔膜20とを備え、主生成室21と、副生成室11とに配置された極性の異なった主電極および副電極を設けるのに、主電極は主生成室21内に原水51を供給する給水管22と、主電極の極性に応じ生成される電解イオン水52を溢流させる溢流管23とし、主生成室21での原水51による電解イオン水52の生成域中に配管し、副電極は副生成室11内にて主生成室21の外まわりを囲う従来から用いられている環状の、あるいは断続配置した板状の副電極12としている。主電極および副電極を特定の極関係にして用いるには、直流電圧の一方の電極を主電極に、他方の電極を副電極に接続して双方間に直流電圧を印加すればよい。主電極および副電極は通常、原水51や電解液53の水面より上の部分で電圧印加装置の電極と接続されるが、双方間で通電が生じるのは原水51および電解液53の水面以下、つまりそれらに没している図1に示す斜線を施した範囲となる。
なお、図1に示す参考例では、給水管22が少なくとも主生成室21の底部に給水口22aが位置し、溢流管23が電解イオン水生成域中に分岐(またはおよび屈曲)して広がった後電解イオン水生成域液面51a上に上向きに開口し位置する溢流口23aに至るようにしている。このように、分岐またはおよびスパイラルなど各種に屈曲した広がりを持った溢流管23が給水管22との組み合わせにより、主生成室21内でのほぼ均等で高い配管密度にて、原水51とのほぼ均等でバイパスのない高い接触効率、長い接触時間を確保して、生成対象のアルカリ性または酸性の電解イオン水の生成を促進し、かつ安定させられる。
ここで、図1に示す参考例のように溢流口23aが複数で、多いほど液面付近での横の流れを抑えられ、前記放散ガスの真っ直ぐな上昇流への影響をなくしてむらの無い高効率な電解イオン水の生成を実現することができる。
本発明者による参考例での実験では、PH12以上のアルカリイオン水を生成するのに、8A、50Vの給電での従来の装置の能力では2L/Hrであったのが、本実施の形態の装置では15L/Hrと生産性が大幅に高まった。
図2に模式的に示す本実施の形態の電解イオン水生成装置は、アルカリイオン水および酸性イオン水の双方を同時に得られるようにしたものである。そのために、電解槽10と、電解槽10内を原水51が供給され溢流する主生成室21および副生成室11と電解液53が供給される電解液室121とに仕切るイオン透過可能な隔膜20と、主生成室21と副生成室11とに配置されて相互間に電解液53を介し通電される極性の異なった主電極および副電極とを備え、主電極はそれが設けられる主生成室21内に原水51を供給する給水管22と、主電極の極性に応じ生成される電解イオン水52を溢流させる溢流管23として配管し、副電極はそれが設けられる副生成室11内に原水51を供給する給水管122と、副電極の極性に応じ生成される電解イオン水152を溢流させる溢流管123として配管している。これにより、主生成室21と副生成室11とで、それらに配した電極の極性の違いに応じた異なったイオン生成水52、152、つまりアルカリイオン水と酸性イオン水とが1つの特徴の場合同様に高い生成効率、生成速度をもって同時に得られる。図示例では、主電極である給水管22および溢流管23が陰極で主生成室21からはアルカリイオン水52が得られ、副電極である給水管122および溢流管123が陽極で副生成室11からは酸性イオン水152が得られる。副生成室11、給水管122とその給水口122a、溢流管123とその溢流口123aおよび排気管123bのそれぞれは、先の例で既述した主生成室21、給水管22とその給水口22a、溢流管23とその溢流口23aおよび排気管23bのそれぞれと共通した条件にて設けてある。なお、陽極とする給水管122、溢流管123は酸性イオン水を生成する環境から酸による侵食を受けるので、チタン製で2μm程度のプラチナメッキをしたものを用いた。これによって耐久性が向上しかつ成分溶出があっても生体への悪影響がなくなる。
発明者の本実施の形態に関する実験によれば、電解液53の容量が50L、通電が130V、8Aでの条件にて、イオン生成水の温度調整にもよるが概ねPH12以上の強アルカリイオン水52とPH2以下の強酸性イオン水152とが、それぞれ6L/Hrずつ生成することができた。
Claims (4)
- 電解槽と、電解槽内を原水が供給され溢流する主生成室および副生成室と電解液が供給される電解液室とに仕切るイオン透過可能な隔膜と、主生成室と副生成室とに配置されて相互間に電解液を介し通電される極性の異なった主電極および副電極とを備え、主電極はそれが設けられる主生成室内に原水を供給する給水管と、主電極の極性に応じ生成される電解イオン水を溢流させる溢流管として配管し、副電極はそれが設けられる副生成室内に原水を供給する給水管と、副電極の極性に応じ生成される電解イオン水を溢流させる溢流管として配管して、主生成室と副生成室とで、それらに配した電極の極性の違いに応じた異なったイオン生成水として、アルカリイオン水と酸性イオン水とが同時に得られるようにしたことを特徴とするイオン水生成装置。
- 給水管は少なくともそれが設けられる室の底部に給水口が位置し、溢流管はそれが設けられる室の電解イオン水生成域中に分岐またはおよび屈曲して広がった後電解イオン水生成域上に開口して位置する溢流口に至っている請求項1に記載の電解イオン水生成装置。
- 溢流口は複数ある請求項1、2のいずれか1項に記載の電解イオン水生成装置。
- 電極を配されてイオン水生成域を図る室は密閉している請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解イオン水生成装置。
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