JP2007236349A - 釣竿の着脱機構 - Google Patents

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Abstract

【目的】 魚の待ち状態ではクランプユニットが外れにくく、魚が掛かった状態ではクランプユニットが外れやすくなる釣竿の着脱機構を開発すること。
【構成】 クランプ本体(23)と該クランプ本体(23)に着脱自在に嵌合するヘッド部材(30)を有し、クランプ本体(23)とヘッド部材(30)のいずれか一方が釣竿(50)に取付可能に形成した釣竿の着脱機構(10)である。ヘッド部材(30)には、係止溝(39)を設け、クランプ本体(23)に操作レバー(40)とこの操作レバー(40)の操作に連動してヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退して係止溝(39)に係合する係止部材(17)を設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、釣竿の着脱機構の技術に関し、特に、着脱部分の緩みや外れにくくなることを防止するために適した技術に関する。
背景技術について、図8に基づいて説明する。
図8(a)は、釣竿支持装置における釣竿の着脱機構を示す正面図である。この釣竿の着脱機構は、釣竿支持装置に固定される本体部と、その本体部にクランプ部(クランプユニット)が連結されている。そのクランプ部には、ヘッド部材が固定されており、このヘッド部材が本体部に挿入され、バネの付勢力によって係止爪がヘッド部材のヘッド溝を係止することで、クランプ部と本体部とが連結される。本体部には、釣り人が竿を着脱操作するための着脱レバーを備えている。
釣り人がその着脱レバーを回動させると、この着脱レバーに一体成形された係止爪がヘッド部材のヘッド溝の係止を解除し、クランプ部が本体部から外れる。
また、図8(b)には、クランプ部と本体部とを一体成型し、ヘッド部材を釣竿支持装置側に固定した釣竿の着脱機構である。図8(a)と同様に、常態においてはバネの付勢力によってヘッド溝を係止爪が係止している。そして、着脱レバーを回動させることによって係止爪がヘッド溝の係止を解除し、クランプ部及び本体部が釣竿支持装置から外れるように形成されている。
また、特許文献1に該当するような技術もある。この技術は、釣竿支持具の本体に垂直方向に回動自在に枢着された係止杆と、釣竿に取着され該係止杆に着脱自在に設けられた係止筒とからなる釣竿支持具の釣竿固定装置に係る技術である。
前記係止杆は、該係止杆の枢着軸と直交する方向に設けられた円柱状のピストン部と、ピストン部の周面に周方向に設けられた環状の凹溝とを有する。また、前記係止筒は、係止杆のピストン部を回動自在に嵌挿させるシリンダー部と、シリンダー部の周壁に設けられた透孔と、係止筒の一部に設けられたストッパー片とを有する。そのストッパー片は、該ストッパー片の一端に設けられた係止筒の透孔を介してピストン部の凹溝内に挿入される爪部と、ストッパー片の他端から延設されると共に、前記釣竿に近接するよう設けられている。また、このストッパー片を引くことによって爪部を上記凹溝から抜脱させるトリガーとを備えている。
実開平01−105475号公報
しかしながら、従来の釣竿の着脱機構では、回動可能に軸支した着脱レバーに設けた爪(係止部材)がヘッド部材の溝に係合するようになっていたため、着脱レバーを引き上げ回動すると爪(係止部材)も着脱レバーの軸を中心に弧を描いて進退するため、魚の当たりを待っている状態では、ヘッド部材の溝に爪(係止部材)を差し込んだ状態から船の振動等により爪(係止部材)の係合が緩むことがあった。
また、魚が掛かった時は、釣竿の先端側が引き込まれると釣竿後端側が上方に持ち上げられるようになるため、着脱レバーを引き上げ回動すると爪(係止部材)も着脱レバーの軸を中心に弧を描いて進退する。このため、爪(係止部材)でヘッド部材を1度押し下げることとなる。したがって、魚が掛かった荷重に抗して着脱レバーを引いて爪(係止部材)を溝から外しにくくなることがあった。
また、特許文献1に記載の技術は、着脱レバーに相当するトリガーと、係止爪に相当する爪部とが一体成型されていることで、トリガーを回転させるための支軸と爪部との位置関係によっては相互が緩衝するという問題が生じてしまっていた。
本発明が解決しようとする課題は、魚の当たりを待っている状態では、ヘッド部材の溝に差し込んだ状態から船の振動等により爪(係止部材)の係合が緩むことを解消し、また、魚が掛かった時は、魚が掛かった荷重に抗して操作レバーをひいても、爪(係止部材)は溝から外れにくくなるとともに、釣竿が取り外しにくくなることも解消される釣竿の着脱機構を開発することである。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、クランプ本体(23)と該クランプ本体(23)に着脱自在に嵌合するヘッド部材(30)を有し、前記クランプ本体(23)とヘッド部材(30)のいずれか一方が釣竿(50)に取付可能に形成した釣竿の着脱機構(10)に係る。
すなわち、前記ヘッド部材(30)には、係止溝(39)を設け、前記クランプ本体(23)に操作レバー(40)とこの操作レバー(40)の操作に連動して前記ヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退して前記係止溝(39)に係合する係止部材(17)を設けたことを特徴とする。
(作用)
図2から図6を参照して作用を説明する。
釣竿(50)を本願請求項に係る着脱機構(10)から外す場合には、釣り人が操作レバー(40)を、バネ部材(46)の付勢力よりも強い力で回動させる。すると、操作レバー(40)の操作に連動してヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退する係止部材(17)が、係止溝(39)から離れる方向に移動する。釣り人は、操作レバー(40)を操作する手とは反対側の手で釣竿(50)を持ち、取付部材(20)をクランプ本体(23)から引き抜く。
係止部材(17)をヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退する部材とし、その進退を操作する操作レバー(40)を係止部材(17)とは別部材として形成したので、魚の当たりを待っている状態では、ヘッド部材(30)の係止溝(39)に差し込んだ状態から船の振動等により係止部材(17)の係合が緩みにくくなる。また、魚が掛かった時は、魚が掛かった荷重に抗して操作レバー(40)をひけば、係止部材(17)が係止溝(39)から外れるので、釣竿(50)が取り外しやすくなる。このため、魚の待ち状態ではクランプユニットが外れにくく、魚が掛かった状態ではクランプユニットが外れやすくなる。
なお、本請求項では、クランプ本体(23)またはヘッド部材(30)のいずれか一方が釣竿(50)に取り付けられている形態を示しており、ヘッド部材(30)が釣竿(50)に取り付けられているバリエーションの具体例としては、次のようになる。
すなわち、図2、図3に示すように、釣竿(50)に取り付けられる略円柱形のヘッド部材(30)と、そのヘッド部材(30)を内包して着脱自在とする略円筒形のクランプ本体(23)とを備えることで釣竿(50)を着脱自在に形成した釣竿の着脱機構(10)である。
前記ヘッド部材(30)には、基端部(31)と先端部(32)とそれら基端部(31)および先端部(32)の間においてテーパ状をなして欠設した係止溝(39)とを備える。
前記クランプ本体(23)は、前記ヘッド部材(30)の基端部(31)の外周面に内接する内曲面を備えた円筒形をなす。また、前記ヘッド部材(30)の係止溝(39)に接することで係止するとともに前記ヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退可能な係止部材(17)と、その係止部材(17)の進退方向を上下方向の回動運動から水平方向のスライドに変更するための操作レバー(40)と、その操作レバー(40)を軸支する支軸(17d)に固定されることで係止部材(17)をヘッド溝(39)方向に付勢するバネ部材(46)とを備える。前記係止部材(17)と操作レバー(40)とは、係止部材(17)のピン(P)と、そのピン(P)を支持する操作レバー(40)に設けられた長孔(41b)とによって連結しており、その長孔(41b)は、係止部材(17)の進退方向と直角方向を長手方向とした。
一方、クランプ本体(23)が釣竿(50)に取り付けられているバリエーションの具体例としては、次のようになる。
すなわち、図5、図6に示すように、略円柱形のヘッド部材(30)と、そのヘッド部材(30)を内包して着脱自在とするとともに釣竿(50)に取り付けられる略円筒形のクランプ本体(23)とを備える釣竿の着脱機構(10B)である。
前記ヘッド部材(30)には、基端部(31)と先端部(32)とそれら基端部(31)および先端部(32)の間においてテーパ状をなして欠設した係止溝(39)とを備える。
前記クランプ本体(23)には、前記ヘッド部材(30)の係止溝(39)に接することで係止するとともに前記ヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退可能な係止部材(17)と、その係止部材(17)の進退方向を上下方向の回動運動から水平方向のスライドに変更するための操作レバー(40)と、その操作レバー(40)を軸支する支軸(17d)に取り付けられることで係止部材(17)をヘッド溝(39)方向に付勢するバネ部材(46)とを備える。前記係止部材(17)と操作レバー(40)とは、係止部材(17)のピン(P)と、そのピン(P)を支持する操作レバー(40)に設けられた長孔(41b)とによって連結しており、その長孔(41b)は、係止部材(17)の進退方向と直角方向を長手方向とした。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の釣竿の着脱機構を限定したものであり、
前記係止部材(17)は、クランプ本体(23)に設けた開口部(23c)に差し込まれ、前記開口部(23c)に摺接することでヘッド部材(30)の軸方向と直角な方向に進退するように前記開口部(23c)に支持されていることを特徴とする。
(作用)
係止部材(17)を開口部(23c)に摺接するように差し込む。このようにすると、操作レバー(40)を操作しても係止部材(17)の回転方向運動を除くことができる。また、係止部材(17)の機能としては、魚の当たりを待っているときの釣竿にあまり負荷が掛かっていない状態でヘッド部材(30)とクランプ本体(23)が不用意に外れないようにし、魚が掛かったときの釣竿に負荷が掛かった状態でヘッド部材(30)とクランプ本体(23)を容易に外せるようにする必要がある。本請求項のように構成すれば、この二つの機能を達成することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2記載の釣竿の着脱機構を限定したものであり、
前記係止部材(17)と操作レバー(40)は、いずれか一方に設けた長孔(17a) (41b)に他方に設けたピン(P)が前記長孔(17a) (41b)に沿って移動可能に差し込まれた状態で接続され、前記操作レバー(40)の上下操作に連動して係止部材(17)が進退することを特徴とする。
(作用)
係止部材(17)の長孔(17a)または操作レバー(40)の長孔(41b)にピン(P)が差し込まれている。操作レバー(40)を上下に操作すると、その操作に連動して係止部材(17)がヘッド溝(39)から離れる方向に移動する。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項3に記載の釣竿の着脱機構を限定したものであり、
前記操作レバー(40)は、クランプ本体(23)に回動可能に軸着したことを特徴とする。
(作用)
操作レバー(40)がクランプ本体(23)に軸着されているので、操作レバー(40)の動きがスムーズになり、釣竿を持ち上げる操作に合わせて操作レバー(40)の回動操作ができる。
なお、係止部材(17)と操作レバーのいずれか一方に設けた長孔は、上下方向に延びるように形成されていても良い。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の釣竿の着脱機構を限定したものである。
前記操作レバー(40)は、クランプ本体(23)に上下に移動可能(スライド可能)に保持されていることを特徴とする。
(作用)
図7を参照して説明する。
操作レバー(40)をクランプ本体(23)に対して上下に移動可能な、例えばスライド式で操作可能とすれば、回転構造の操作レバー(40)よりも少ない移動量で係止部材(17)の係止状態を解除することができる。
なお、操作レバー(40)が、クランプ本体(23)に対して上下に移動すると、係止部材と操作レバーのいずれか一方に設けた長孔は、斜め方向に延びるように形成されていると動作がスムーズになるため望ましい。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5記載の釣竿の着脱機構を限定したものであり、
前記係止部材(17)は、操作レバー(40)の下方に設けられ、操作レバー(40)の下方に突設した係止部材連結部に接続されていることを特徴とする。
(作用)
係止部材(17)が係止部材連結部に接続されているので、操作レバー(40)を操作した場合に、係止部材(17)に効率的に力が伝達する。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6記載の釣竿の着脱機構を限定したものであり、
前記係止部材(17)には、クランプ本体(23)内部に入り込まないようにするためのストッパー(19)を備えたことを特徴とする。
(作用)
釣り人が操作レバー(40)を回動させた後には、バネ部材(46)の付勢により復帰動作が起こる。係止部材(17)に設けられたストッパー(19)は、この復帰動作に対してクランプ本体(23)の壁に当接する。その際、係止部材(17)がクランプ本体(23)の内部に入り込まないように抑止されることになる。
請求項1から請求項7に記載の発明によれば、魚の待ち状態ではクランプユニットが不用意に外れにくく、魚が掛かった状態ではクランプユニットを容易に外すことができる釣竿の着脱機構を提供することができた。
本発明の実施の形態について、図面を参照させながら説明する。ここで使用する図面は、図1から図7である。図1は、釣竿支持装置の全体構造を示した正面図であり、図2は、着脱機構が連結状態の形態を示した正面断面図であり、図3は、着脱機構がクランプ本体から外れた形態を示した正面断面図であり、図4は、ヘッド部材と係止部材がヘッド溝で接地された状態を示した部分拡大図である。
これらの図で示すように、釣竿支持装置1は、船縁80に取り付け固定される装置本体2と、釣竿50に着脱自在に装着される着脱機構10とからなる。装置本体2は基台3を備えている。この基台3には、万力7によって船縁80にネジ巻き固定される固定部5と、着脱機構10が着脱された装着部11とがそれぞれ一体的に設けられている。また、基台3には、前方に向かって延びる腕部13が設けられている。この腕部13の前端には、釣竿50を支持する略U字状の竿受部15が設けられている。
着脱機構10は、釣竿50の周面に取り付けるとともに、クランプ本体23に保持された取付部材20と、その取付部材20に固定され、基端部31とヘッド部32(先端部)とそれら基端部31およびヘッド部32の間においてテーパ状をなして欠設したヘッド溝39(係止溝)を備えたヘッド部材30と、そのヘッド部材30のヘッド溝39に接することで係止するとともに、ヘッド部材30の軸方向と直角な方向に進退可能な係止可能な係止部材17と、支軸17dが差し込まれてクランプ本体23に支持され、上下方向に回動可能で、この回動運動を係止部材17の進退運動に変更する着脱レバー40(操作レバー)と、係止部材17をヘッド溝39方向に付勢する渦巻きバネ部材46とを備えて構成されている。
取付部材20は、釣竿50の周面を狭持する上側取付部材20a及びその上側取付部材20aとは釣竿50を介して対向配置された下側取付部材20bから形成されている。そして、下側取付部材20bにヘッド部材30が固定されることで、全体としてクランプユニット4が形成されている。
上側取付部材20aと下側取付部材20bには、それぞれ螺子杆22が接触移動自在に取り付けられている(図2では、片側の螺子杆22のみ図示している)。すなわち、ナット部材21が、上側取付部材20aから下側取付部材20bに設けられた貫通孔を通じて、螺子杆22に螺合され、ナット部材21を締め付けることで上側取付部材20aと下側取付部材20bが互いに近づいて釣竿50を狭持する。
(クランプ本体)
図2に示すように、装着部11には、ヘッド部材30の基端部31の外周面に内接する内曲面を備えた円筒形のクランプ本体23が固定されており、ヘッド部材30を内包する周壁24と、その周壁24に連続した底壁25からなり、内部がヘッド部材30の嵌合部23fとなっている。また、底壁25の対向側には上側開口部23aを備え、この上側開口部23aからヘッド部材30が嵌合部23fに着脱自在に嵌合されることになる。
また、図3に示すように、周壁24は、上側開口部23aの前方側と後方側の両壁が下側取付部材接地面26a、26bとして形成されており、この下側取付部材接地面26a、26bは、下側取付部材20bの下端に対して隙間なく接地可能となっている。周壁24には周壁開口部23cを備え、底壁25には下側開口部23dを備えている。周壁開口部23Cは周壁24に貫通孔を設けることで形成しているが、その他に切り欠き状に形成しても良く、係止部材17の嵌合部23f内への差し込みを可能とする導入部を形成していれば良い。
また、周壁24の下側取付部材接地面26bからは、突出壁部23eが釣竿50の延伸方向に突出されている。そしてこの突出壁部23eに渦巻きバネ部材46の一端が当接し、その他端は着脱レバー40に当接し、その渦巻きバネ部材46は、支軸17dに回転可能に軸支した着脱レバー40を下方に押圧するように付勢している。
(ヘッド部材)
次に、ヘッド部材30の構成について図2から図4を参照して説明していく。
ヘッド部材30は、基端部31とヘッド部32とそれら基端部31およびヘッド部32の間においてテーパ状をなして欠設したヘッド溝39とを備える。
より具体的には、基端部31は、下側取付部材20bからクランプ本体23側に向かって下方に突出されている。そして、その基端部31に連続し、基端部31の直径よりも幅狭に形成されたリンク部33を備えている。このリンク部33には、基端部31と略同径に形成されたヘッド部32が連続して固定されている。
図4に示すように、基端部31は、リンク部33に向かってテーパ状に形成されたテーパ部31aがリンク部33に連続されている。また、基端部31及びヘッド部32の直径は、ヘッド部材30がクランプ本体23の嵌合部23fに挿入された際に、ヘッド部材30の挿入がスムーズになるように、上側開口部23aよりも若干小さく形成されている。
ヘッド部32は、係止部材17側の面を曲面とした半円部32aと、その半円部32aとは反対側となるリンク部33に固定される平面部32bとから構成され、全体として略半円球体に形成されている。また、ヘッド部32は、クランプ本体23に挿入されて係止された状態では、クランプ本体23の内壁23bに干渉しないよう、所定間域離されて配置される。
リンク部33は、基端部31とヘッド部32との間を繋ぐ部材として形成されており、ヘッド部材30のヘッド溝39をなす。そして、このヘッド溝39に係止部材17が係止されることによって、ヘッド部材30の上方への移動を抑止している。
(係止部材)
係止部材17は、ヘッド部材30のヘッド溝39に接することで係止するとともに、ヘッド部材30の軸方向と直角な方向に進退可能にクランプ本体23に設けられている。すなわち、図4にも示すように、係止部材17は、クランプ本体23の周壁24の後方側の突出壁部23eの下方側に設けられた周壁開口部23cに差し込まれて水平方向の姿勢を維持するように外周面が摺接しながら着脱レバー40の操作に連動して水平方向(図2の矢印X側)にスライド可能に支持されている。
係止部材17は、その外周面が互いに対向するクランプ本体23の周壁開口部23cの内周面に摺接しながら方向が案内されて移動する。これら互いに対向する面は、クランプ本体23の嵌合部23fに嵌合したヘッド部材30の長手軸方向と直角な方向となる面で形成されている。なお、係止部材17の外周面と周壁開口部23cの内周面は、少なくともその一部が摺接するようになっていれば良い。そして、係止部材17に設けられた孔17aに連結ピンP(接続部材)が連結され、この連結ピンPを介して着脱レバー40が連結されている。係止部材17は、ヘッド部材30の上方移動を抑止する係止爪18を備えている。すなわち、係止爪18がヘッド部材30のヘッド溝39に係止されることでヘッド部材30が移動しないようになっている。
図3に示すように、係止爪18は、係止部材17が水平方向にスライド移動する際に、テーパ部31aに接触されるよう形成された係止爪テーパ18aと、平面部32bに接触されるように形成された係止爪底辺18bとからなり、係止爪全体としては略楔状に形成されている。
この係止爪18は、ヘッド部材30側の面が先細りとなる楔状に形成されているので、クランプ本体23から外れたヘッド部材30をクランプ本体23へ装着する場合、渦巻きバネ部材46の付勢力によって、着脱レバー40が下方に押圧され、これに連動して係止部材17はヘッド溝39方向に突出している。しかし、ヘッド部材30をクランプ本体23に挿入すれば、ヘッド部材30のヘッド部32の曲面が係止爪18の上面に当接し、渦巻きバネ部材46の付勢力に抗して係止部材17を後退させることができる。そのため、ヘッド部材30をクランプ本体23へ装着させる作業が簡単に行える。
また、前述したように係止部材17は、着脱レバー40が操作されることで、図2におけるヘッド部材30の軸方向と直角な方向(矢印X方向)に平面部32bに接触しながら移動が可能となっている。そして、係止爪18が平面部32bに接触している状態、すなわち、係止爪18がヘッド溝39に係止されている状態では、渦巻きバネ部材46の付勢力によってヘッド部材30が上方向(矢印Y方向)への移動が規制され嵌合部23fから脱出することを抑止している。
また、係止部材17には、ストッパー19が設けられている。このストッパー19は、係止部材17の上端面に固定されており、ヘッド部材30を係止した状態においては、クランプ本体23の周壁開口部23cの直上部にストッパー片19aが当接されることになる。
すなわち、係止部材17がスライド移動後に渦巻きバネ部材46の付勢力によってヘッド溝39に係止する際に、係止部材17が周壁開口部23cの内部に入り込んだ状態を防止するための機能を備えている。
(着脱レバー)
着脱レバー40は、クランプ本体23の後方側の突出壁部23eの下方側に、横方向の支軸17dに前後方向に回動するように設け、渦巻きバネ部材46の支軸17dに回動可能に軸支されるバネ側着脱部40aと、係止部材17に連結ピンPを介して連結される係止部材連結部40bと、着脱レバー40を操作する際に、操作者が指を引っ掛けて上下に操作するための後方に突出する指掛け部40cとから構成されている。着脱レバー40は、係止部材17の進退方向を上下方向の回動運動から水平方向のスラスト運動に変更するための機能を有している。そして、指掛け部40cを引き上げて着脱レバー40を上側に回転させると、クランプ本体23の着脱レバー40の下方側に配した係止部材17が後退し、ヘッド部材30の係止が解除され、トリガーとして機能する。
係止部材連結部40bは、連結ピン用開口部41bを備えている。この連結ピン用開口部41bに支持された連結ピンPが長孔で形成された係止部材17の孔17aに差し込まれ、連結ピンPが孔17aに沿って移動可能な状態に遊嵌されて係止部材連結部40bと係止部材17が連結される。図にも示されているように、この孔17aの大きさは、連結ピンPの直径よりも若干ながら大きく形成されており、また、係止部材17の進退方向と交差する方向を長手方向とされている。これは、着脱レバー40を操作した場合に、着脱レバー40の回動動作を係止部材17の直線方向の移動動作に換えるために着脱レバー40と渦巻きバネ部材46との動作がスムーズになるよう「あそび」を設けているからである。
なお、着脱レバー40に連結ピンPを設け、係止部材17に長孔の孔17aを設けて着脱レバー40と係止部材17を連結したが、着脱レバー40に長孔を設け、係止部材17に連結ピンPを取り付けて互いに遊嵌して連結しても良い。また、長孔は係止部材17の進退方向と直角方向を長手方向とするほかに、係止部材17の進退方向に対し、傾斜するように形成してもよく、また長孔は湾曲状に形成しても良い。
次に、本実施形態における着脱レバー40及び係止部材17の作用を説明する。
図1に示すように、置き竿状態においては渦巻きバネ部材46の付勢力によって、着脱レバー40が下方に回動し、連結ピン用開口部41bおよび連結ピンPを介して係止部材17がヘッド溝39に突出して係合する。このため、ヘッド部材30が取付部材20のクランプ本体23から上方へ動くことはない。すなわち、取付部材20が取り付けられた釣竿50は、着脱機構10に支持された状態を保つこととなる。
この状態から、釣り人が釣竿50の支持状態を解除する場合には、まず、釣竿50を握持するとともに、握持した手の指を着脱レバー40の指掛け部40cに引掛ける。
そして、釣り人が指掛け部40cを引き上げて着脱レバー40を、渦巻きバネ部材46の付勢力よりも強い力で上側に回動させる。すると、着脱レバー40の連結ピン用開口部41bおよび連結ピンPを介して係止部材17がヘッド溝39から離れる方向に移動する。すなわち、係止部材連結部40bは、バネ側着脱部40aの回動動作に連動して支軸17dを中心に回動するようにしてヘッド溝39から離れる方向に移動し、その移動作用は、連結ピンPを介して係止部材17に伝達され、係止部材17も矢印X方向にスライド移動する。
すると、ヘッド溝39に係止されていた係止爪18の係止が解除される。この解除によってヘッド部材30が抑止されなくなるので上方に移動されていく。そして、クランプ本体23とクランプユニット4との係止状態も解除されるのである。そして、釣り人は、着脱レバー40を操作する手とは反対側の手で釣竿50を持ち、クランプユニット4をクランプ本体23から引き抜く。
すなわち、ヘッド部材30をクランプ本体23との嵌合を解除して取り外す方向がヘッド部材30の軸方向であって、係止部材17は、この軸方向と直角な方向に進退してヘッド部材30に係合および係合を解除することで、係止部材17の移動はヘッド部材30の状態の影響が少なくなり、着脱レバー40の操作で確実に移動させることができる。このため、魚の当たりを待っている状態では、係止部材17をヘッド部材30のヘッド溝39に差し込んだ状態から船の振動等により係止部材17のヘッド溝39への係合が緩むことを解消し、また、魚が掛かった時は、魚が掛かった荷重に抗して着脱レバー40をひいても、係止部材17はヘッド溝39から外れず、釣竿が取り外しにくくなることも解消される。
なお、釣り人がクランプ本体23からクランプユニット4が完全に外れた状態で着脱レバー40から指を離すと、係止部材17は渦巻きバネ部材46の付勢力によって再び元のクランプ本体23の嵌合部23fに向けて差し込まれた位置まで移動して復旧する。
また、図8でも示したように、従来は着脱レバー40を引き上げ方向に回転させると、着脱レバー40に一体成形された係止部材17も同時に回転してしまう。このため、係止部材17の支軸17dと係止部材17との位置関係によっては相互に干渉してしまうことになる。これを解消するためには、取付部材20の下側取付部材20bとクランプ本体23との間にスラスト隙間を設ける必要があった。しかし、この隙間は使用中のガタつき発生の原因となっていた。そして、このガタによって各部の磨耗や緩みも生じてしまう原因にもなっていた。
しかし、本発明に係る釣竿の着脱機構では、係止部材17をヘッド部材30の軸方向と直角な方向に進退する部材とし、その進退を操作する着脱レバー40を係止部材17とは別部材として形成したので、従来技術にあるようなスラスト隙間を設けなくてもよい。このため、スラスト隙間の存在を原因とする使用中のガタつきは防止できる。これにより、釣りの最中、ガタによる振動なのか魚の当たりなのかの判別の容易化に寄与する。
また、従来では釣りの最中には必然的に釣竿50を上方や斜め上方に引っ張り上げる動作が多くなるので、クランプユニット4側にも引張力が負荷されることになる。つまり、係止部材17に釣竿50を持ち上げるための垂直方向の力が作用してしまう。そして、係止部材17が回転移動すると、上方向の大きな負荷や繰り返しの振動によってクランプユニット4が意図せずにクランプ本体23から外れてしまうおそれがあった。
しかし、本発明に係る釣竿の着脱機構では、係止部材17は、スライド移動するように形成されているので、クランプユニット4の引張力に応じて意図せずに動いてしまうことがない。このため、大きな負荷や繰り返しの振動などによって、クランプユニット4がクランプ本体23から外れてしまうことが低減される。
また、係止部材17は、クランプ本体23の周壁開口部23cにほとんど隙間なく差し込まれているのでガタが少ない。また、係止爪18が楔形状に形成され、ヘッド部材30のヘッド溝39の形状にフィットするよう形成されている。このため、ヘッド部材30に係止部材17が係止されている状態では、ほとんど隙間のない構造となっている。これにより、ガタつきの発生をさらに低減することができる。さらに、クランプ本体23の後方側にて上方に着脱レバー40を設け、その下方に係止部材17を設け上下に同列に配置したため、着脱レバー40の動作による係止部材17への力の伝達が効率的で軽快な動作が可能となり、釣り人の操作性も向上する。
(第二実施形態)
次に、図5および図6を参照して本発明の第二実施形態を示す。図5は、取付部材20とクランプ本体23Bが一体成型された形態を示す正面断面図であり、図6は、ヘッド部材30Bからクランプ本体23Bが外れた状態を示した図である。
まず、第一実施形態の着脱機構10と本実施形態の着脱機構10Bとの相違点について説明する。
第一実施形態における着脱機構10は、下側取付部材20bにヘッド部材30が固定されており、ヘッド部材30の係止が解除されることでクランプ4及びヘッド部材30がクランプ本体23から着脱される構成である。一方、本実施形態の着脱機構10Bでは、下側取付部材20bとクランプ本体23Bが連続成型されており、ヘッド部材30Bが装着部11に固定された構成となっている。すなわち、ヘッド部材30Bが下側取付部材20bに固定されているのではなく、装着部11に固定されているかの点で異なる。また、ヘッド部材30Bの向きは、第一実施形態のヘッド部材30とは上下逆になっている。なお、第一実施形態の着脱機構10と同一の構成となっている部分については符号を同一とし、説明は省略するものとする。
図5および図6に示すように、ヘッド部材30Bは、装着部11の装着部上面11aからクランプ本体23側に向かって上方に突出し、基端部31とその基端部31に連続し、基端部31の直径よりも幅狭に形成されたリンク部33と、そのリンク部33から第二リンク部34及び第三リンク部35を介して固定されるヘッド部32とを備えて構成されている。
基端部31は、リンク部33に向かってテーパ状に形成されたテーパ部31aを有してリンク部33に連続されている。ヘッド部32は、半円状の弧を有する半円部32aと、その半円部32aの弧とは反対側のリンク部33に固定される平面部32bとから構成され、全体として略半円球体に形成されている。
リンク部33は、リンク部33から連続した第二リンク部34と、その第二リンク部34から第二テーパ部34aを介して連続した第三リンク部35とがヘッド部32に連結され、基端部31とヘッド部32との間を繋ぐ部材として形成されており、全体としてヘッド部材30Bのヘッド溝39をなす。そして、このヘッド溝39に係止部材17が係止されることでクランプ4Bの上方への移動を抑止している。
係止部材17は、第一実施形態に示した係止部材17とは上下反対向きに設置されている。これは、ヘッド部材30Bが装着部11側に固定されているからである。
本実施形態の作用としては、次のようになる。
まず、置き竿状態においては渦巻きバネ部材46の付勢力によって、着脱レバー40が下方に回動し、連結ピン用開口部41bおよび連結ピンPを介して係止部材17がヘッド溝39に突出して係合する。このため、クランプ本体23がヘッド部材30Bから上方へ動くことはない。すなわち、取付部材20が取り付けられた釣竿50は、着脱機構10に支持された状態を保つこととなる。
この状態から、釣り人が釣竿50の支持状態を解除する場合には、まず、釣竿50を握持するとともに、握持した手の指を着脱レバー40の指掛け部40cに引掛ける。
そして、釣り人が指掛け部40cを引き上げて着脱レバー40を、渦巻きバネ部材46の付勢力よりも強い力で上方に回動させる。すると、着脱レバー40の連結ピン用開口部41bおよび連結ピンPを介して係止部材17がヘッド溝39から離れる方向に移動する。すなわち、係止部材連結部40bは、バネ側着脱部40aの回動動作に連動して支軸17dを中心に回動するようにしてヘッド溝39から離れる方向に移動し、その移動作用は、連結ピンPを介して係止部材17に伝達され、係止部材17も矢印X方向にスライド移動する。
すると、ヘッド溝39に係止されていた係止爪18の係止が解除される。この解除によってヘッド部材30が抑止されなくなるので上方に移動されていく。そして、ヘッド部材30Bとクランプユニット4Bとの係止状態も解除されるのである。そして、釣り人は、着脱レバー40を操作する手とは反対側の手で釣竿50を持ち、クランプユニット4Bをクランプ本体23Bから引き抜く。
ヘッド部材30Bは、装着部11側に固定されているので、図6に示すように、クランプ本体23Bの下側開口部23dから外れることになる。
なお、釣り人がヘッド部材30Bからクランプユニット4Bが完全に外れた状態で着脱レバー40から指を離すと、係止部材17は渦巻きバネ部材46の付勢力によって再び元のクランプ本体23Bの嵌合部23fに向けて差し込まれた位置まで移動して復旧する。
すなわち、係止部材17をヘッド部材30Bの軸方向と直角な方向に進退する部材とし、その進退を操作する着脱レバー40を係止部材17とは別部材として形成したので、従来技術にあるようなスラスト隙間を設けなくてもよい。このため、スラスト隙間の存在を原因とする使用中のガタつきは防止できる。これにより、釣りの最中、ガタによる振動なのか魚の当たりなのかの判別の容易化に寄与する。
また、ヘッド部材30Bに複数のテーパ部31a、34aを設けたことで、係止爪18の形状にフィットするため、さらにガタつきを低減させることができる。なお、図示は省略するが、係止爪18には各テーパ部31a、34aや第二リンク部34及び第三リンク部35に係合する形状となっている。
(第三実施形態)
次に、図7を参照して本発明の第三実施形態を示す。図7は、着脱機構10Cの全体構造を示した図である。着脱機構10Cは、装着部11(図示は表示しない)に固定されたクランプ本体23と、釣竿50を挟んで保持する取付部材20とからなり、この取付部材20にクランプ本体23に着脱可能なヘッド部材30が固定されている点は、前述した第一実施形態と同様である。しかしながら、着脱レバー40を回転させることで係止部材17がスライドしてヘッド部材30の係止を解除する構造ではなく、着脱レバー40Eを上下方向(垂直方向)にスライドさせることで、係止部材17Cがスライドしてヘッド部材30からの係止を解除する構造となっている点で上述した第一実施形態とは異なる。
クランプ本体23は、正面視ではヘッド部材30を内部に保持可能な周壁24と、その周壁24に連続した底壁25からなる。また、底壁25の対向側には上側開口部23aを備え、この上側開口部23aの開口を介してヘッド部材30が着脱されることになる。周壁24には周壁開口部23cを備え、底壁25には下側開口部23dを備えている。
着脱レバー40Eは、レバー用長孔40dを有するバネ側着脱部40aと、係止部材17Cに連結される連結ピンPを有する係止部材連結部40bと、着脱レバー40Eを操作する際に、操作者が指を下側から支持して上側にスライド操作可能な指掛け部40cとから構成され、係止部材17のヘッド部材30の軸方向と直角な方向に変更するための機能を有している。
また、バネ側着脱部40aとバネ取付部材45との間には連結バネ部材46Cが連結されている。この連結バネ部材46Cは、着脱レバー40Eの外力に応じて上下に伸縮自在となっており、バネ側着脱部40aのレバー用長孔40dにビス等によって接続されている。
レバー用長孔40dは、正面視で垂直方向に長く延びた楕円状の開口部であって、着脱レバー40Eをスライドさせた際の移動可能な距離である可動可能範囲47にほぼ等しい長さに形成されている。この可動可能範囲47は、着脱レバー40Eを垂直方向へスライド移動させることで、ヘッド部材30の係止状態が解除されるまでの範囲に設定されている。
係止部材連結部40bは、連結ピン用開口部41bを備えている。この連結ピン用開口部41bに支持された連結ピンPが長孔で形成された係止部材17Cの孔17bに差し込まれ、連結ピンPが孔17bに沿って移動が可能な状態に遊嵌されて、係止部材連結部40bと係止部材17Cが連結される。また、長孔17bは、着脱レバー40Eを垂直方向へスライドさせると、連結ピンPが長孔17d内を孔に沿って斜めに移動する。そして、連結ピンPを介して係止部材17Cに伝達される。
本実施形態の作用としては、次のようになる。
まず、置き竿状態では、連結バネ部材46Cの付勢力によって、着脱レバー40Eが下方にスライドし、係止部材17Cの係止爪18が突出しヘッド溝39に係合する。このため、ヘッド部材30が取付部材20のクランプ本体23から上方へ動くことはない。すなわち、取付部材20が取り付けられた釣竿50は、着脱機構10Cに支持された状態を保つこととなる。
この状態から、釣竿50の支持状態を解除する場合には、まず、釣竿50を握持するとともに、握持した手の指を着脱レバー40Cの指掛け部40cに引掛ける。
そして、釣り人が指掛け部40cを引き上げて着脱レバー40を、渦巻きバネ部材46の付勢力よりも強い力で垂直方向にスライドさせる。すると、着脱レバー40Eの連結ピン用開口部41bおよび連結ピンPを介して係止部材17がヘッド溝39から離れる方向に移動する。すなわち、係止部材連結部40bは、バネ側着脱部40aのスライド動作に連動して上方向(矢印Y方向)に移動し、その移動作用は、連結ピンPを介して係止部材17に伝達され、係止部材17は、ヘッド部材30の軸方向と直角な方向(矢印X方向)にスライド移動する。
すると、ヘッド溝39に係止されていた係止爪18の係止が解除される。この解除によってヘッド部材30が抑止されなくなるので上方に移動が可能となる。そして、クランプ本体23とクランプユニット4Cとの係止状態も解除されるのである。そして、釣り人は、着脱レバー40を操作する手とは反対側の手で釣竿50を持ち、クランプユニット4Cをクランプ本体23から引き抜く。
なお、クランプ本体23からクランプユニット4Cが完全に外れた状態で着脱レバー40Eから指を離すと、係止部材17Cは連結バネ部材46Cの付勢力によって再び元の位置までスライドして復旧する。
すなわち、着脱レバー40Eはスライド式によって動作可能となっている。このため、着脱レバーを回転させるための支軸の位置関係によって緩衝するおそれがないので、従来のように下側取付部材20bとクランプ本体23との間に着脱に必要なスラスト隙間を設ける必要がなくなる。
さらに、着脱レバー40Eをスライド式とすれば、釣竿を握持して真上へ抜き上げる動作に連動して係止を解除することができるので、軽快な動作が可能となる。
なお、本実施形態に係る連結バネ部材46Cは、着脱レバー40に当接して付勢力を与えたが、係止部材17、17Cに当接して係止部材17、17Cに付勢力を与えるようにしてもよい。
図8(a)、(b)は、着脱機構10Dにおける案内溝18cの構造を示した図である。
係止部材17の先端側の上方に先端側になるにつれて下りとなる傾斜面からなる係止爪テーパ18aが形成されている。この係止爪テーパ18aは、クランプ本体23の嵌合部23fにヘッド部材30を差し込んだ時にヘッド部材30のヘッド部32が当接し、係止部材17を後退させることができ、着脱レバー40を操作しなくても係止部材17をヘッド溝39に係合させることができる。
図8に示すように、この係止爪テーパ18aはさらに先端に向けて幅と深さが徐々に大きくなる案内溝18cを有している。係止爪テーパ18aに当接したヘッド部32の半円部32aがこの案内溝18cに広く当接し、ヘッド部材30が差し込まれるにつれて、案内溝18cまたは、案内溝18cの両側の縁部に摺接しながら係止部材17を後退させる。
このため、案内溝18cは、半円部32aに合致して当接するように湾曲面で形成されている。したがって、ヘッド部32の半円部32aが安定して係止部材17を押圧し、少ない力でヘッド部材30をクランプ本体23の嵌合部23fに嵌合することができる。
釣竿支持装置の全体構造を示した正面図である。 着脱機構が連結状態の形態を示した正面断面図である。 クランプユニットがクランプ本体から外れた形態を示した正面断面図である。 ヘッド部材と係止部材がヘッド溝で接地された状態を示した部分拡大図である。 第二実施形態の着脱機構について説明した図であり、クランプユニットとクランプ本体が一体成型された形態を示した正面断面図である。 第二実施形態の着脱機構について説明した図であり、ヘッド部材からクランプユニットが外れた形態を示した正面断面図である。 第三実施形態の着脱機構を示した正面断面図である。 着脱機構における案内溝の構造を示した図であり、(a)は着脱機構全体図、(b)は係止爪テーパ及び案内溝を示した図である。 従来のクランプ構造(着脱機構)を示した図である。
符号の説明
1 釣竿支持装置 2 装置本体
3 基台 4、4B クランプユニット
7 万力 10、10B、10C、10D 着脱機構
11 装着部 11a 装着部上面
13 腕部
15 竿受部 17、17C 係止部材
17a 孔 17b 長孔
17d 支軸
18 係止爪 18a 係止爪テーパ
18b 係止爪底辺 18c 案内溝
19 ストッパー 19a ストッパー片
20 取付部材 20a 上側取付部材
20b 下側取付部材
21 ナット部材 22 螺子杆
23、23B、23C クランプ本体
23a 上側開口部 23b 内壁
23c 周壁開口部 23d 下側開口部
23e 突出壁部 23f 嵌合部
24 周壁 25 底壁
26a、26b 下側取付部材接地面
30、30B、30C ヘッド部材
31 基端部 31a テーパ
32 ヘッド部 32a 半円部
32b 平面部
33 リンク部 34 第二リンク部
34a 第二テーパ部 35 第三リンク部
39 ヘッド溝 40 着脱レバー
40a バネ側着脱部 40b 係止部材連結部
40c 指掛け部 40d 長孔
41b 連結ピン用開口部
45 バネ取付部材 46 渦巻きバネ部材
46C 連結バネ部材 47 可動可能範囲
50 釣竿 80 船縁
P 連結ピン

Claims (7)

  1. クランプ本体と該クランプ本体に着脱自在に嵌合するヘッド部材を有し、前記クランプ本体とヘッド部材のいずれか一方が釣竿に取付可能に形成した釣竿の着脱機構であって、
    前記ヘッド部材には、係止溝を設け、
    前記クランプ本体に操作レバーとこの操作レバーの操作に連動して前記ヘッド部材の軸方向と直角な方向に進退して前記係止溝に係合する係止部材を設けたことを特徴とする釣竿の着脱機構。
  2. 前記係止部材は、クランプ本体に設けた開口部に差し込まれ、前記開口部に摺接することでヘッド部材の軸方向と直角な方向に進退するように前記開口部に支持されていることを特徴とする請求項1記載の釣竿の着脱機構。
  3. 前記係止部材と操作レバーは、いずれか一方に設けた長孔に他方に設けたピンが前記長孔に沿って移動可能に差し込まれた状態で接続され、前記操作レバーの上下操作に連動して係止部材が進退することを特徴とする請求項1または請求項2記載の釣竿の着脱機構。
  4. 前記操作レバーは、クランプ本体に回動可能に軸着したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の釣竿の着脱機構。
  5. 前記操作レバーは、クランプ本体に上下に移動可能に保持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の釣竿の着脱機構。
  6. 前記係止部材は、操作レバーの下方に設けられ、操作レバーの下方に突設した係止部材連結部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の釣竿の着脱機構。
  7. 前記係止部材には、クランプ本体内部に入り込まないようにするためのストッパーを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の釣竿の着脱機構。
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