JP2007234430A - 照明装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

照明装置、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】車載用の電気光学パネルとして用いたときに運転席側及び助手席側などのビューポイントに対して表示輝度を大きくする照明装置等を提供する。
【解決手段】照明装置は、光源と導光板と、断面三角形状の線状プリズムを導光板の出光面側に有する第1のプリズムシートと、それの発光面側に配置され、断面三角形状の他の線状プリズムを第1のプリズムシートの出光面側に有する第2のプリズムシートとを備える。第1のプリズムシートの各線状プリズムの稜線の延在方向は光源の配置方向と同一の方向に規定され、第2のプリズムシートの各線状プリズムの稜線の延在方向は、第2のプリズムシートの正面視上下方向に規定されている。よって第1のプリズムシート側から出光された光を第2のプリズムシートの各線状プリズムの2つの傾斜面によって2つの方向に分けることができる。これにより運転席側と助手席側の2つの方向に対する輝度及び視野角を大きくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載用の電気光学装置に好適に用いることが可能な照明装置に関する。
従来より、透過型表示モードを有する液晶装置では、液晶パネルの背面側に照明装置としてのバックライトユニットが設けられている。この種のバックライトユニットとしては、透明性を有する導光板の側端面に配置される、冷陰極管や発光ダイオードなどからなる光源と、この光源からの光を平面状の光として液晶パネル側へ出射する導光板と、を備えて構成されるのが一般的である。
そして、この種の液晶装置の表示輝度を高めるために、液晶パネル側の導光板の上側に断面三角形状のプリズムが周期的に多数連続して形成されたプリズムシートを設けることで、バックライトユニットにおける光源からの光の利用効率を高める技術が、例えば特許文献1に記載されている。
なお、観察面側物質の屈折率を1.30以上としたマイクロレンズアレイシートを2枚以上、液晶セルの観察面側に装着する、液晶ディスプレイの視野角拡大方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平6−18879号公報 特開平7−43704号公報
上記のようなプリズムシートを有する液晶装置では、そのプリズムシートの有するプリズム形状により、表示輝度のピークが液晶パネルの表示面に対する法線方向(正面方向)に設定される。したがって、このような液晶装置をナビゲーションシステムなどの車載用の液晶パネルとして用い、その液晶装置を運転席側と助手席側の中央に位置するダッシュボード付近に設置した場合には、その液晶パネルの表示面に対する法線方向(正面方向)の表示輝度は大きいものの、搭乗者の存在する運転席側及び助手席側の表示輝度は小さくなってしまうという問題があった。このため、液晶装置を車載用の液晶パネルとして好適に用いることができないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、車載用の電気光学パネルとして用いたときに運転席側及び助手席側などのビューポイントに対して表示輝度を大きくすることが可能な照明装置及びそれを用いた電気光学装置等を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、照明装置は、光源と、前記光源から出射された光を出光させる出光面を有する導光板と、前記導光板と対向してなり、前記導光板側を向く複数の第1の線状プリズムを備えた第1のプリズムパターンを有する第1のプリズムシートと、前記第1のプリズムシートと対向してなり、前記第1のプリズムシート側を向く複数の第2の線状プリズムを備えた第2のプリズムパターンを有する第2のプリズムシートと、を備える。
上記の照明装置は、例えば電気光学装置のバックライトユニットなどとして好適に使用することができ、光源と、その光源から出射された光を出光させる出光面を有する導光板と、その導光板と対向してなり、その導光板側を向く複数の第1の線状プリズムを備えた第1のプリズムパターンを有する第1のプリズムシートと、その第1のプリズムシートと対向してなり、その第1のプリズムシート側を向く複数の第2の線状プリズムを備えた第2のプリズムパターンを有する第2のプリズムシートと、を備えている。
ここで、第1のプリズムシートは、導光板側を向く複数の第1の線状プリズムを当該導光板と対向する側に有するので、導光板の出光面を通じて出光された光を当該導光板と逆側、即ち第2のプリズムシート側へ出光させることができる。また、第2のプリズムシートは、第1のプリズムシート側を向く複数の第2の線状プリズムを当該第1のプリズムシートと対向する側に有するので、第1のプリズムシート側から出光された光を、当該線状プリズムの2つの傾斜面によって2つの方向に分けることができる。よって、その2つの方向に対する輝度及び視野角を大きくすることができる。
好適な例では、前記光源は前記導光板の角部又は前記導光板の前記光源からの光が入射する辺の中央部に対向して配置され、前記第1のプリズムパターン又は前記第2のプリズムパターンは、前記光源を中心として同心円状に形成された複数の溝であり、前記溝を構成する2つの傾斜面のうち、前記光源側に位置する傾斜面は、前記導光板の前記出光面を通じて出光された前記光を前記出光面の法線方向に集光させる有効傾斜面であるのが好ましい。これにより、例えば、第2のプリズムシートを平面的に見たときに、第2のプリズムシートの短辺方向(正面視上下方向)に対する輝度及び視野角の大きさを抑制しつつ、第2のプリズムシートの長辺方向(正面視左右方向)の輝度及び視野角を大きくすることができる。また、前記第1のプリズムシートから出射される光は、前記第1の線状プリズムの稜線と交差する方向の輝度が、前記第1のプリズムシートの中央部よりも端部の方が高いのが好ましい。また、前記第2のプリズムシートから出射される光は、前記第2の線状プリズムの稜線と交差する方向の輝度が、前記第2のプリズムシートの中央部よりも端部の方が高いのが好ましい。
好適な例では、上記の照明装置と、前記第2のプリズムシートの出光面側に配置された電気光学パネルを備える電気光学装置を構成することができる。したがって、この電気光学装置をナビゲーションシステムなどの車載用の電気光学パネルとして用い、その電気光学装置を運転席側と助手席側の中央に位置するダッシュボード付近に設置して、その2つの方向を搭乗者の存在する運転席側と助手席側に設定した場合には、車両の種類に依存することなく、ダッシュボードの上側に位置するフロントガラス側に対する輝度及び視野角の大きさを抑制しつつ、運転席側及び助手席側の輝度及び視野角を大きくすることができる。よって、この照明装置を適用した電気光学装置によれば、車載用の電気光学パネルとして好適に用いることができる。
上記の電気光学装置用の照明装置の好適な例では、前記第1の線状プリズムの稜線と前記第2の線状プリズムの稜線とは交差しており、前記第1の線状プリズムの前記稜線と前記第2の線状プリズムの前記稜線との交差角は60度〜90度に規定されているのが好ましい。
上記の電気光学装置用の照明装置の他の好適な例では、前記第1の線状プリズムの稜線と前記第2の線状プリズムの稜線が並行となるように配置されているのが好ましい。言い換えれば、第1のプリズムシートの第1の線状プリズムの稜線の延在方向と、第2のプリズムシートの第2の線状プリズムの稜線の延在方向は同一の方向に規定されているのが好ましい。
上記の電気光学装置用の照明装置の他の態様では、前記第2の線状プリズムの頂角の大きさは、前記第1の線状プリズムの頂角より大きい。好適な例では、前記第1の線状プリズムの前記頂角は60度〜70度に規定することができる。これにより、導光板の出光面を通じて出光された光を第1のプリズムシートの第1の線状プリズムの傾斜面により屈折させて、当該出光面並びに第1及び第2のプリズムシートの法線方向に且つ第2のプリズムシート側へ集光させることができる。また、前記第2の線状プリズムの前記頂角は80度〜140度、より好ましくは80度〜100度に規定することができる。
ここで、第2のプリズムシートの第2の線状プリズムの頂角が80度より小さくなると、第2のプリズムシートを平面的に見たときに、その法線方向の輝度が極めて小さくなると共に、その第2のプリズムシートの長辺方向(正面視左右方向)の輝度が大きくなり過ぎてしまうことが実験的に判明している。よって、この場合、その照明装置を用いた電気光学装置を正面視したときに、その長辺方向(正面視左右方向)への輝度は十分であるが、その正面方向(鉛直方向)の輝度が不足してしまい、車載用の電気光学パネルとして好適に用いることが困難となってしまう。一方、第2のプリズムシートの第2の線状プリズムの頂角が140°より大きくなると、その照明装置を用いた電気光学装置を正面視したときに、その法線方向の輝度が大きくなり過ぎると共に、その電気光学装置の長辺方向(正面視左右方向)の輝度が小さくなり過ぎてしまうことが実験的に判明している。よって、この場合、その照明装置を用いた電気光学装置を正面視したときに、その正面方向への輝度は十分であるが、その電気光学装置の長辺方向(正面視左右方向)の輝度が不足してしまい、車載用の電気光学パネルとして好適に用いることが困難となってしまう。
そこで、この態様では、上記したように前記第2の線状プリズムの前記頂角は80度〜140度、より好ましくは80度〜100度に規定するのが好ましい。これにより、第1のプリズムシートから出光された光を、第2のプリズムシートの第2の線状プリズムの2つの傾斜面により屈折させて2つの方向に分けることができ、その2つの方向に対する輝度及び視野角を大きくすることができる。よって、電気光学装置を正面視したときに、その電気光学装置の長辺方向(正面視左右方向)の輝度及び視野角の大きさを車両の種類に応じて適切な関係に設定することが可能となる。
好適な例では、相隣接する前記第2の線状プリズムの間の距離は、相隣接する前記第1の線状プリズムの間の距離より大きくなっていると共に、前記第1の線状プリズムの仮想底面から当該第1の線状プリズムの稜線までの鉛直方向の距離は、前記第2の線状プリズムの仮想底面から当該第2の線状プリズムの稜線までの鉛直方向の距離より大きくなっている。
本発明の他の観点では、電気光学装置は、上記の照明装置と、前記第2のプリズムシートの出光面側に配置された電気光学パネルを備える。
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部に備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(照明装置を含む液晶装置の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明装置を適用した液晶装置100の概略構成を示す正面図である。図2は、図1の切断線A−A’に沿った液晶装置100の概略構成を示す断面図である。なお、図1では、紙面手前方向、即ち液晶装置100の表示面に対する法線方向をZ方向と、また、紙面右方向をX方向と、さらに紙面上方向をY方向とそれぞれ規定すると共に、これに対応して、図2では、紙面手前方向をX方向と、また、紙面右方向をY方向と、さらに紙面上方向をZ方向とそれぞれ規定する。また、図2では説明の便宜上、各構成要素を間隔を開けて図示しているが、実際にはそれらは図中のZ方向に重ねられた状態で液晶装置100を構成している。
液晶装置100は、光を反射させる機能を有する反射シート31と、その反射シート31の上側に配置された照明装置1と、その照明装置1の上側に配置された液晶表示パネル20と、を備えて構成される。
照明装置1は、導光板10と、その導光板10の一端面(後述の入光端面10aに相当)に配置された光源部15と、その導光板10の上側に配置され、横長形状(矩形状)の平面形状を有する第1のプリズムシート12と、その第1のプリズムシート12の上側に配置され、横長形状(矩形状)の平面形状を有する第2のプリズムシート13と、を有する。
導光板10は、横長形状(矩形状)の平面形状を有し、透明のアクリル樹脂等からなる。光源部15は、点光源としての複数のLED16を備える。各LED16は、図1に示すように、X方向となる一方向に適宜の間隔を置いて配列されている。
第1のプリズムシート12は、導光板10の上側に配置されていることにより、当該導光板10と第2のプリズムシート13の間に位置している。第1のプリズムシート12は、光源部15から導光板10の出光面10bを通じて出光された光Lを、法線方向となるZ方向へ集光する役割を有する。第1のプリズムシート12は、断面三角形状の線状プリズム12xを複数有する。各線状プリズム12xはY方向となる一方向に周期的に且つ一定の間隔をおいて設けられ、相隣接する線状プリズム12xの稜線12aの間の距離はd1に設定されている。また、各線状プリズム12xの稜線12aは、X方向となる一方向に延在してなる。このため、各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向は、各LED16の配列方向と平行な方向に且つ同一の方向に規定されている。なお、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの頂角及び高さは夫々所定の大きさに設定されているが、この点については後述する。
第2のプリズムシート13は、第1のプリズムシート12の上側に配置されていることにより、当該第1のプリズムシート12と液晶表示パネル20の間に位置している。第2のプリズムシート13は、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xによって法線方向たるZ方向へ出光された光を、その法線方向を基準として±X方向、即ち図1の紙面左側及び紙面右側の2つの方向へ分ける役割を有する(詳細は後述する)。第2のプリズムシート13は、断面三角形状の線状プリズム13xを複数有する。各線状プリズム13xはX方向となる一方向に周期的に且つ一定の間隔をおいて設けられ、相隣接する線状プリズム13xの稜線13aの間の距離はd2(>d1)に設定されている。よって、相隣接する線状プリズム13xの稜線13aの間の距離d2は、相隣接する線状プリズム12xの稜線12aの間の距離d1より大きくなっている。また、各線状プリズム13xの稜線13aは、Y方向となる一方向に延在してなる。このため、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aと、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aとは90度の角度を以って交差している。即ち、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aと、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aとの交差角度θ3は90度に規定されている。また、これにより、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aの延在方向は、各LED16の配列方向と直交する方向に規定されている。なお、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角及び高さは夫々所定の大きさに設定されているが、この点については後述する。
液晶表示パネル20は、片面表示型携帯電話の表示パネルとして好適に用いられ、導光板10の発光面積とほぼ同一の表示面積を有する。液晶表示パネル20は、ガラスや石英などの透明性及び絶縁性を有する一対の第1基板21及び第2基板22を枠状のシール材23を介して貼り合わされ、そのシール材23により区画される領域に液晶24が封入されて構成される。なお、本発明では、液晶表示パネルの構造には特に限定はない。
以上の構成を有する液晶装置100では、図2に示すように、光源部15内の各LED16から出射された光Lは、導光板10、第1のプリズムシート12、第2のプリズムシート13及び液晶表示パネル20を経由して外部へと出射される。この点について図3を参照して詳述する。
図3(a)は、図2における、第2のプリズムシート13を除いた照明装置1の断面構成を示す。図3(b)は、図1及び図2においてX方向に沿って第2のプリズムシート13を切断したときの断面図である。
具体的には、各LED16から出射された光L1は、図3(a)に示すように、光源部15と対向する導光板10の入光端面10aを通じて導光板10の内部へ入射する。そして、導光板10の内部へ入射した光L1は、第1のプリズムシート12側に位置する、導光板10の面10b(以下、「出光面10b」と称する)と、その出光面10bと逆側に位置する、導光板10の面10c(以下、「反射面10c」と称する)との間で反射を繰り返すことにより、導光板10内部を入光端面10aと逆側のY方向へ伝播する。導光板10の内部を伝播する光L1は、出光面10bとのなす角が臨界角を超えると、出光面10bを透過して第1のプリズムシート12側へ出光する。一方、導光板10の内部を伝播する光L1は、反射面10cとのなす角が臨界角を超えて、反射面10cを透過すると反射シート31によって反射され、再度、導光板10の内部へ戻される。
第1のプリズムシート12側へ出光した光L1は、線状プリズム12xの傾斜面12bで屈折して法線方向となるZ方向に進行方向が変えられ、当該法線方向に指向性を有する集光した光L2として第2のプリズムシート13側へ出光する。このように、法線方向たるZ方向に光を集光させるためには、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの頂角θ1は60度〜70度に規定されているのが好ましい。
第2のプリズムシート13側へ出光した光L2は、線状プリズム13xの2つの傾斜面13b及び13cによって夫々屈折する。ここで、第2のプリズムシート13側へ出光した光L2は、線状プリズム13xの傾斜面13bで屈折して、図3(b)において線状プリズム13xの稜線13aを通り法線方向に延在する直線Z1を基準として、半時計回りに角度θ4(以下、便宜上、「角度(−θ4)」と呼ぶ)の方向に指向性を有する光L3として、図2に示す液晶表示パネル20側へ出光すると共に、線状プリズム13xの傾斜面13cで屈折して、図3(b)において直線Z1を基準として、時計回りに角度θ4(以下、便宜上、「角度(+θ4)」と呼ぶ)の方向に指向性を有する光L4として液晶表示パネル20側へ出光する。
好適な例では、角度θ4は30°+α(例えば、0°≦α<60°)に規定されるのが好ましく、これを実現するために、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2は80°〜140°、より好ましくは80°〜100°に規定されているのが好ましい。これにより、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2は、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの頂角θ1より大きく設定される。このため、第1のプリズムシート12の線状プリズム12xにおいて、その仮想底面12s(破線部分)から稜線12aまでの鉛直方向の距離d3と、第2のプリズムシート13の線状プリズム13xにおいて、その仮想底面13s(破線部分)から稜線13aまでの鉛直方向の距離d4との相対的な関係はd3>d4に規定されている。また、第1のプリズムシート12において、相隣接する線状プリズム12xの間の距離(ピッチ)、換言すれば相隣接する線状プリズム12xの稜線12aの間の距離d5と、第2のプリズムシート13において、相隣接する線状プリズム13xの間の距離(ピッチ)、換言すれば相隣接する線状プリズム13xの稜線13aの間の距離d6との相対的な関係はd5<d6に規定されている。
また、各線状プリズム13xの傾斜面13b及び13cによって夫々屈折した光L3及びL4は、液晶表示パネル20を経由して外部へと出光する。これにより、照明装置1は液晶表示パネル20を背面から照明し、液晶装置100による透過型表示を行うことが可能となる。
次に、第1実施形態に係る照明装置1を含む液晶装置100の特有の作用効果について説明する。
まず、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向は、光源部15内の各LED16の配列方向と同一の方向に規定されているので、導光板10の出光面10bを通じて出光された光を、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの傾斜面12bにより屈折させて第2のプリズムシート13側へ出光させることができる。好適な例では、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの頂角θ1は60度〜70度に規定することができる。これにより、導光板10の出光面10bを通じて出光された光を第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの傾斜面12bにより屈折させて、当該出光面12b並びに第1のプリズムシート12及び第2のプリズムシート13の法線方向に且つ第2のプリズムシート13側へ集光させることができる。
また、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aの延在方向は、当該第2のプリズムシート13を平面的に見たときに、第2のプリズムシート13の稜線13aの延在方向は、第2のプリズムシート13の短辺方向、即ち上下方向(図1の±Y方向)に規定されているので、第2のプリズムシート13を平面的に見たときに、第2のプリズムシート13の短辺方向、即ち上下方向(図1の±Y方向)に対する輝度及び視野角の大きさを抑制しつつ、第2のプリズムシート13の長辺方向、即ち左右方向(図1の±X方向)の輝度及び視野角を大きくすることができる。つまり、第1のプリズムシート12側から出光された光を、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの2つの傾斜面13b及び13cによって2つの方向、即ち長辺方向{左右方向(図1の±X方向)}に分けることができる。よって、その2つの方向に対する輝度及び視野角を大きくすることができる。
この点について図4を参照して詳述する。図4(a)は、図1に係る液晶装置100の輝度の測定方法を説明する図である。図4(a)に示すX、Y、Zの各方向は、図1に示すX、Y、Zの各方向に対応している。このため、図4(a)のZ方向は、液晶装置100の表示面に対する法線方向を示す。
この測定方法では、液晶装置100の観察方向にその輝度を測定する輝度測定装置500を設け、その輝度測定装置500をZ方向から±X方向へ角度θ(0°≦θ≦90°)だけ傾いた位置で液晶装置100の輝度を測定する。これにより、図4(b)に示すように、液晶装置100において、その±X方向に対応する角度θと強度(輝度)の関係を示すグラフが得られる。
図4(b)において、実線で示すグラフG1は、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2を120°〜130°に設定したときの液晶装置100の±X方向に対応する角度θと強度(輝度)の関係を示すグラフである。二点鎖線で示すグラフG2は、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2を80°に設定したときの液晶装置100の±X方向に対応する角度θと強度(輝度)の関係を示すグラフである。なお、図4(b)では、第1のプリズムシート12及び第2のプリズムシート13を設けていない比較例に係る液晶装置の±X方向に対応する角度θと強度(輝度)の関係についてもグラフG3(一点鎖線のグラフ)として示す。
比較例に係る液晶装置の場合、グラフG3に示すように、その強度(輝度)のピークは法線方向に生じており、液晶装置の±X方向に対応する角度θの大きさが大きくなるに従い強度(輝度)が低下している。また、比較例に係る液晶装置の半値角は±X1となっている。ここで、「半値角」とは、図4(b)に示すピーク輝度100%に対して、その半値となる50%の輝度に対応する角度をいう。このことから、比較例に係る液晶装置では、法線方向の強度(輝度)は高いが、液晶装置の±X方向に対応する角度θの大きさが大きくなるに従い強度(輝度)が低下することが分かる。例えば、比較例では、図10(a)に示すグラフのようになる。ここで、図10(a)において、縦軸は輝度(cd/m)を示し、横軸は図10(c)において、運転席側と助手席側の中央部を通る直線L30から、車両のダッシュボートの延在方向を通る直線L31の方向への±角度(°)を示す。なお、図10(c)は、比較例に係る液晶装置をナビゲーションシステムなどの車載用の液晶パネルとして用い、その液晶装置を運転席側600と助手席側601の中央に位置するダッシュボード602付近に設置(図10(c)の液晶装置100に相当する位置に設置)した車両605の内部を示す概略平面図である。したがって、比較例に係る液晶装置をナビゲーションシステムなどの車載用の液晶パネルとして用い、その液晶装置を運転席側600と助手席側601の中央に位置するダッシュボード602付近に設置した場合には、その液晶パネルの表示面の法線方向における輝度は大きいものの、搭乗者の存在する運転席側600及び助手席側601の強度(輝度)及び視野角は小さくなってしまうという問題が生じ得る。
一方、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2の大きさが120°〜130°に設定された液晶装置100の場合(以下、便宜上、「実施例1」と称する)、グラフG1に示すように、比較例に係る液晶装置よりも法線方向の強度(輝度)は低いものの、その半値角(±X2)は、比較例に係る液晶装置の半値角(±X1)より大きくなっており、略半値角(±X2)における2つの方向の強度(輝度)が向上していることが分かる。他方、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2の大きさが80°に設定された液晶装置100の場合(以下、便宜上、「実施例2」と称する)、グラフG2に示すように、実施例1と比較して法線方向の強度(輝度)は低いものの、その半値角(±X3)は、実施例1の半値角(±X2)より大きくなっており、略半値角(±X3)における2つの方向の強度(輝度)が向上していることが分かる。
以上の測定結果より、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2の大きさが小さくなるに従い、液晶装置100の法線方向に対する強度(輝度)は低下する一方、液晶装置100の左右方向(±X方向)に対する強度(輝度)が高まることが理解される。
ここで、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2が80°より小さくなると、液晶装置100を正面視したときに、その法線方向の強度(輝度)が極めて小さくなると共に、その左右方向(±X方向)の強度(輝度)が大きくなり過ぎてしまうことが実験的に判明している。よって、この場合、液晶装置100を正面視したときに、その左右方向(±X方向)の強度(輝度)は十分であるが、その正面方向の強度(輝度)が不足してしまい、車載用の液晶パネルとして好適に用いることが困難となってしまう。一方、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2が140°より大きくなると、液晶装置100を正面視したときに、その法線方向の強度(輝度)が大きくなり過ぎると共に、その左右方向(±X方向)の強度(輝度)が小さくなり過ぎてしまうことが実験的に判明している。よって、この場合、液晶装置100を正面視したときに、その正面方向への輝度は十分であるが、その左右方向(±X方向)の輝度が不足してしまい、車載用の液晶パネルとして好適に用いることが困難となってしまう。
したがって、本発明の第1実施形態では、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角θ2の大きさを80°〜140°、より好ましくは80°〜100°の範囲内で変える。これにより、第1のプリズムシート12から出光された光を、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの2つの傾斜面13b及び13cにより屈折させて、2つの方向、即ち液晶装置100の左右方向(±X方向)に分けることができ、その2つの方向に対する輝度及び視野角を大きくすることができる。例えば、第1実施形態では、図10(b)に示すグラフのようになる。ここで、図10(b)は、図10(a)に対応する第1実施形態に係るグラフの一例を示す。よって、液晶装置100を正面視したときに、その左右方向(±X方向)の強度(輝度)及び視野角の大きさを車両の種類に応じて適切な関係に設定することが可能となる。 その結果、図10(c)に示すように、第1実施形態に係る液晶装置100をナビゲーションシステムなどの車載用の液晶パネルとして用い、その液晶装置100を運転席側600と助手席側601の中央に位置するダッシュボード602付近に設置して、上記した2つの方向を搭乗者の存在する運転席側600及び助手席側601に設定した場合には、車両の種類に依存することなく、ダッシュボード602の上側に位置するフロントガラス側に対する輝度及び視野角の大きさを抑制しつつ、運転席側600及び助手席側601の輝度及び視野角を大きくすることができ、上記した比較例の問題を解消することができる。よって、この照明装置1を適用した液晶装置100によれば、車載用の液晶パネルとして好適に用いることができる。
また、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aと、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aとは交差しており、各線状プリズム12xの稜線12aと各線状プリズム13xの稜線13aとの交差角θ3は60度〜90度に規定されているのが好ましい。また、第1のプリズムシート12から出射される光は、各線状プリズム12xの稜線12aと交差する方向の輝度が、第1のプリズムシート12の中央部よりも端部の方が高いのが好ましい。また、第2のプリズムシート13から出射される光は、各線状プリズム13xの稜線13aと交差する方向の輝度が、第2のプリズムシート13の中央部よりも端部の方が高いのが好ましい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る照明装置を適用した液晶装置200の構成等について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
図5は、図2に対応する正面図であり、本発明の第2実施形態に係る照明装置11を適用した液晶装置200の概略構成を示す正面図である。
第1実施形態と第2実施形態とを比較した場合、その両者は、主に、液晶表示パネル20に対する、光源部15と第2のプリズムシート13との相対的な配置関係が異なっている。
具体的には、液晶装置200を法線方向たるZ方向から観察したときに、光源部15は、紙面左側に位置する、導光板10の左端面10L側に配置されている。光源部15内に設けられた各LED16は、Y方向となる一方向に適宜の間隔を置いて配列されている。これにより、光源部15と対向する導光板10の左端面10Lは、各LED16から出射された光Lを導光板10内へ導くための入光端面となっている。
第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向は、各LED16の配列方向と同一の方向に且つ平行な方向に規定されている。一方、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aの延在方向は、第1実施形態と同一であり、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向、及び、各LED16の配列方向と、それぞれ同一の方向に且つ平行な方向に規定されている。これにより、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aと、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aとの交差角は0°に規定されている。言い換えれば、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向と、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aの延在方向は同一の方向に規定されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
以上の構成を有する第2実施形態では、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向が各LED16の配列方向と同一の方向に規定されているので、各LED16から出射された光Lは、上記した第1実施形態と同様の原理により導光板10の内部を伝播して、さらに導光板10の出光面10aを通じて第1のプリズムシート12側へ出光し、さらに、その出光した光Lは第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの傾斜面12b(図2を参照)で屈折して紙面手前側、即ち法線方向たるZ方向へ集光し、第2のプリズムシート13側へ出光する。第2のプリズムシート13側へ出光した光Lは、上記した第1実施形態と同様の原理により、図2に示すように、各線状プリズム13xの傾斜面13b及び13cによって夫々屈折し、直線Z1を基準として、角度(±θ4)の方向に指向性を有する光L3及びL4として、液晶表示パネル20側へ出光する。
よって、第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ、車載用の液晶パネルとして好適に用いることができる。
なお、第2実施形態では、光源部15を、紙面左側に位置する、導光板10の左端面10L側に配置するように構成したが、これに限らず、本発明では、図中の一点鎖線で示すように、光源部15を、紙面右側に位置する、導光板10の右端面10R側に配置するように構成しても構わない。この場合でも、上記した第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る照明装置を適用した液晶装置300の構成等について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
図6は、図2に対応する正面図であり、本発明の第3実施形態に係る照明装置111を適用した液晶装置300の概略構成を示す正面図である。
第1実施形態と第3実施形態とを比較した場合、その両者は、主に、LED16の設定数及び液晶表示パネル20に対するLED16を含む光源部15の相対的な位置、並びに第1のプリズムシート12のプリズムパターンが異なっている。
具体的には、液晶装置300を法線方向たるZ方向から観察したときに、光源部15は、紙面右側に位置する、導光板10の右端面10R側に配置されている。なお、本発明では、光源部15は、導光板10の光源部15からの光が入射する辺の中央部に対向して配置されていてもよい。光源部15側に位置する導光板10の右端面10Rの一つの角部は、その角部と対角に位置する角部とを結ぶ直線(対角線)に略直交するように、面取りが施され、面取り面10Raが形成されている。そして、その面取り面10Raと対向する位置には、1つのLED16が配置されている。第1のプリズムシート12の底面(図6における下側の面)には、導光板10の出光面10bを通じて出光された光を第2のプリズムシート13側に出光させるプリズムパターンを有し、そのプリズムパターンは複数の円弧状の溝12pを有する。具体的には、第1のプリズムシート12には、プリズムパターンとして、LED16の位置を中心として同心円状に複数の円弧状の溝12pが形成されている。このため、第1のプリズムシート12の円弧状の各溝12pとLED16とは、相対的に略対向する位置関係にある。また、第1のプリズムシート12の各溝12pを構成する2つの傾斜面(図示略)のうち、LED16側の傾斜面が、LED16から導光板10を通じて出光される光を第2のプリズムシート13側に且つ法線方向たるZ方向に向かって反射し且つ集光する有効傾斜面となっている。第2のプリズムシート13の構成は第1実施形態と同様である。よって、この照明装置111では、1つのLED16のみを点灯させて、そのLED16から出射される光のみにより液晶表示パネル20を照明する。
以上の構成を有する第3実施形態では、1つのLED16から出射された光Lは、導光板10の面取り面10Raを通じて当該導光板10の内部に入射する。そして、導光板10の内部に入射した光Lは、当該導光板10の内部を、その各溝12pと交差する方向に且つその面取り面10Raと逆側の方向に伝播して、さらに導光板10の底面と逆側に位置する出光面を通じて第1のプリズムシート12側へ出射される。第1のプリズムシート12側へ出射した光は、第1のプリズムシート12の各溝12pを構成する2つの傾斜面のうち、LED16側に位置する傾斜面によって反射され、さらに法線方向たるZ方向に集光され第2のプリズムシート13側に出射される。第2のプリズムシート13側へ出射された光Lは、上記した第1実施形態と同様の原理により、図2に示すように、各線状プリズム13xの傾斜面13b及び13cによって夫々屈折し、直線Z1を基準として、角度(±θ4)の方向に指向性を有する光L3及びL4として、液晶表示パネル20側へ出光する。
よって、第3実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ、車載用の液晶パネルとして好適に用いることができる。
[変形例]
本発明では、上記の第1実施形態において、各LED16の配列方向に対して、第1のプリズムシート12の線状プリズム12xの稜線12aの延在方向と、第2のプリズムシート13の線状プリズム13xの稜線13aの延在方向とを第1実施形態の構成と逆の関係に規定しても構わない。以下、かかる構成について、以下、図7乃至図9を参照して、第1実施形態と構成上相違する点についてのみ説明する。なお、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
図7は、図1に対応する、変形例に係る照明装置を適用した液晶装置400の概略構成を示す正面図である。図8は、図7の切断線B−B’に沿った液晶装置400の概略構成を示す断面図である。図9(a)は、第1のプリズムシート12の機能を説明する、図7に対応する液晶装置400の主要な要素を模式的に示す平面図である。図9(b)は、図9(a)に対応する液晶装置400の主要な要素を模式的に示す側面図である。図9(c)は、第2のプリズムシート13の機能を説明する、図7に対応する液晶装置400の主要な要素を模式的に示す平面図である。図9(d)は、図9(b)に対応する液晶装置400の主要な要素を模式的に示す側面図である。
即ち、以下に述べる変形例と、上記の第1実施形態とを比較した場合、その両者は、第1のプリズムシート12と第2のプリズムシート13の相対的な線状プリズムの稜線の延在方向のみが異なり、それ以外の点については変形例の構成は第1実施形態と同様である。
第1のプリズムシート12は、断面三角形状の線状プリズム12xを複数有し、各線状プリズム12xはX方向となる一方向に周期的に且つ一定の間隔をおいて設けられ、相隣接する線状プリズム12xの稜線12aの間の距離はd1に設定されている。また、各線状プリズム12xの稜線12aは、Y方向となる一方向に延在してなる。このため、各線状プリズム12xの稜線12aの延在方向は、各LED16の配列方向と直交する方向に規定されている。なお、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの頂角及び高さは、上記した第1実施形態と同様の大きさに設定されている。
一方、第2のプリズムシート13は、断面三角形状の線状プリズム13xを複数有し、各線状プリズム13xはY方向となる一方向に周期的に且つ一定の間隔をおいて設けられ、相隣接する線状プリズム13xの稜線13aの間の距離はd2(>d1)に設定されている。また、各線状プリズム13xの稜線13aは、X方向となる一方向に延在してなる。このため、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aと、第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xの稜線12aとは90度の角度を以って交差している。これにより、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの稜線13aの延在方向は、各LED16の配列方向と平行な方向に規定されている。なお、第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xの頂角及び高さは、上記した第1実施形態と同様の大きさに設定されている。
以上の構成を有する照明装置では、第1のプリズムシート12は、図9(a)及び(b)に示すように、光源部15から導光板10の出光面10bを通じて出光された光を、その法線方向(Z方向)を基準として±X方向、即ち図9(b)の矢印に示す紙面上側及び紙面下側の2つの方向へ分ける役割を有する。このため、導光板10の出光面10bから出光された光は第1のプリズムシート12を通過することにより、当該第1のプリズムシート12の各線状プリズム12xによって、図9(b)に特に示すように、その光はL5及びL6の方向に振り分けられる。一方、第2のプリズムシート13は、図9(c)及び(d)に示すように、第1のプリズムシート12を通じて出光された光L5及びL6を、その法線方向(Z方向)へ立ち上げる機能を有する。このため、第1のプリズムシート12から出光された光L5及びL6は第2のプリズムシート13を通過することにより、当該第2のプリズムシート13の各線状プリズム13xによって、図9(c)及び(d)に示すように、その光L5及びL6は法線方向に光L7として立ち上がる。これにより、かかる変形例は、上記した第1実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
また、上記の第2のプリズムシート13は横長形状に且つ短辺及び長辺を有する矩形状に形成したが、本発明では、第2のプリズムシート13の形状に限定はなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、例えば、第2のプリズムシート13は正方形若しくは縦長形状に且つ短辺及び長辺を有する矩形状に形成するように構成しても構わない。
[電子機器]
次に、本発明の第1乃至第3実施形態に係る液晶装置100、200、300を適用可能な電子機器の具体例について図11を参照して説明する。
まず、本発明の第1乃至第3実施形態に係る液晶装置100、200、300を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図11(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置100、200、300をパネルとして適用した表示部713とを備えている。
続いて、本発明の第1乃至第3実施形態に係る液晶装置100、200、300を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図11(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明の第1乃至第3実施形態に係る液晶装置100、200、300を適用した表示部724を備える。
なお、本発明の第1乃至第3実施形態に係る液晶装置100、200、300を適用可能な電子機器としては、図11(a)に示したパーソナルコンピュータや図11(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
第1実施形態に係る照明装置を含む液晶装置の概略構成を示す平面図。 図1の切断線A−A’に沿った照明装置を含む液晶装置の断面図。 第1及び第2のプリズムシートによる光の制御方法を説明する図。 液晶装置の左右方向の角度と輝度の関係を示すグラフ。 第2実施形態に係る照明装置を含む液晶装置の概略構成を示す平面図。 第3実施形態に係る照明装置を含む液晶装置の概略構成を示す平面図。 変形例に係る照明装置を含む液晶装置の概略構成を示す平面図。 図7の切断線B−B’に沿った照明装置を含む液晶装置の断面図。 変形例の第1及び第2のプリズムシートによる光の制御方法を説明する図。 比較例及び第1実施形態に係る液晶装置の左右方向の角度と輝度の関係の一例等を示すグラフ。 本発明の照明装置を有する液晶装置を適用した電子機器の斜視図。
符号の説明
1、11、111 照明装置、 10 導光板、 12 第1のプリズムシート、 12x、13x 線状プリズム、 12a、13a 稜線、 12b、13b、13c 傾斜面、 12s、13s 仮想底面、 12p 溝、 15 光源部、 16 LED、 20 液晶表示パネル、 100、200、300、400 液晶装置

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光を出光させる出光面を有する導光板と、
    前記導光板と対向してなり、前記導光板側を向く複数の第1の線状プリズムを備えた第1のプリズムパターンを有する第1のプリズムシートと、
    前記第1のプリズムシートと対向してなり、前記第1のプリズムシート側を向く複数の第2の線状プリズムを備えた第2のプリズムパターンを有する第2のプリズムシートと、を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1のプリズムシートから出射される光は、前記第1の線状プリズムの稜線と交差する方向の輝度が、前記第1のプリズムシートの中央部よりも端部の方が高いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2のプリズムシートから出射される光は、前記第2の線状プリズムの稜線と交差する方向の輝度が、前記第2のプリズムシートの中央部よりも端部の方が高いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記光源は、前記導光板の角部又は前記導光板の前記光源からの光が入射する辺の中央部に対向して配置され、
    前記第1のプリズムパターン又は前記第2のプリズムパターンは、前記光源を中心として同心円状に形成された複数の溝であり、
    前記溝を構成する2つの傾斜面のうち、前記光源側に位置する傾斜面は、前記導光板の出光面を通じて出光された前記光を前記出光面の法線方向に集光させる有効傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記第1の線状プリズムの稜線と前記第2の線状プリズムの稜線とは交差しており、
    前記第1の線状プリズムの前記稜線と前記第2の線状プリズムの前記稜線との交差角は60度〜90度に規定されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 前記第1の線状プリズムの稜線と前記第2の線状プリズムの稜線とが並行となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  7. 前記第2の線状プリズムの頂角の大きさは、前記第1の線状プリズムの頂角より大きいことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  8. 前記第1の線状プリズムの前記頂角は60度〜70度に規定されていると共に、前記第2の線状プリズムの前記頂角は80度〜140度に規定されていることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  9. 相隣接する前記第2の線状プリズムの間の距離は、相隣接する前記第1の線状プリズムの間の距離より大きいことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  10. 前記第1の線状プリズムの仮想底面から当該第1の線状プリズムの稜線までの鉛直方向の距離は、前記第2の線状プリズムの仮想底面から当該第2の線状プリズムの稜線までの鉛直方向の距離より大きいことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  11. 前記光源は複数の点光源を有し、
    前記複数の点光源の配列方向は、前記第1の線状プリズムの前記稜線の延在方向と同一の方向に規定されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記第2のプリズムシートと対向する側に配置された電気光学パネルと、を備えることを特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項12に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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