JP2007234371A - 車両用の電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて簡単な構造としながら、電池と放熱フィンの両方を効果的に冷却して、しかも全体をコンパクトにする。
【解決手段】車両用の電源装置は、複数の電池1を電池収納部3に収納している電池ケース2と、電池ケース2の電池収納部3に連結されて、空気を電池収納部3に供給し、あるいは排気する送風ダクト4と、送風ダクト4に強制送風する送風機構5と、電池1に電気的に接続している電子部品6を内蔵する電子部品ケース7とを備える。電源装置は、電子部品ケース7を送風ダクト4の外カバー8に隣接して配置している。電子部品ケース7は、内蔵する発熱部品を冷却する放熱フィン9を電子部品ケース7の外部に突出して設けている。電源装置は、この放熱フィン9を、送風ダクト4の外カバー8に設けている開口窓10から送風ダクト4の内部に突出させており、電池1を冷却する空気を送風する送風ダクトの空気で冷却している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池ケースに収納している電池を送風ダクトに送風する空気で冷却すると共に、電池を冷却する送風ダクトの空気で電子部品も冷却する車両用の電源装置に関する。
電気自動車や、内燃機関とモーターの両方で走行されるハイブリッドカー等の電動車両は、走行用モーターに電力を供給する電源として、素電池を多数個接続して電池ケースに収納している電源装置を使用する。
この種の用途に使用される電源装置は、大出力のモーターに電力を供給するために出力電圧を高くしている。このため、多数の電池を直列に接続して、これを電池ケースに収納している。たとえば、現在市販されているハイブリッドカーに搭載される電源装置は、数百個の電池を直列に接続して、出力電圧を数百Vと高くしている。この組電池は、5〜6個の素電池を直列に接続して電池モジュールとし、多数の電池モジュールを電池ケースに収納している。
ハイブリッドカー等の電動車両に搭載される組電池は、自動車を急加速するときに大電流放電してモーターを加速し、また、減速するときや坂道を下るときには回生ブレーキによって大電流で充電される。このため、電池が相当に高温になる。また、夏期の暑い環境でも使用されるので、電池温度はさらに高温になる。したがって、多数の電池を電池ケースに収納する電源装置は、内蔵している各々の電池を効率よく、しかも均一に冷却することが大切である。冷却する電池に温度差ができると種々の弊害が発生する。たとえば、電池は温度が高くなると劣化しやすく、劣化すると満充電できる実質充電容量が小さくなる。実質充電容量の低下した電池が直列接続されて同じ電流で充放電されると、過充電となり、あるいは過放電になりやすくなる。満充電できる容量と完全に放電できる容量が小さくなっているからである。電池は、過充電と過放電によって著しく特性が低下する。このため、電池の実質充電容量が小さくなると、益々加速度的に劣化する。このため、多数の電池をホルダーケースに収納する組電池は、内蔵する電池を冷却することが大切である。
さらに、車両用の電源装置は、電池の状態を検出して充放電をコントロールするために、電池の残容量を検出し、あるいは電池の温度を検出して電池の充放電をコントロールする電子回路を設けている。この電子回路は、ジュール熱で発熱する部品、たとえばFET等のトランジスター、ダイオード、抵抗等の発熱部品がある。これ等の発熱部品は、他の部品と一緒に実装され、発熱部品には放熱フィンを設けて電子部品ケースに収納している。発熱部品は高温になると温度障害を起こすので、放熱フィンに強制送風して冷却している。
したがって、車両用の電源装置は、電池ケースに内蔵する電池と、電子部品ケースに内蔵する発熱部品の両方を、強制送風して冷却する必要がある。本出願人は、電池を冷却する送風ファンを、発熱部品の冷却に併用する電源装置を開発して、簡単な構造で電池と発熱部品の両方を冷却できる電源装置を開発している。(特許文献1参照)
特開2006−35940号公報
特許文献1の電源装置は、電池を冷却して排気される空気の通路に電子部品ケースの放熱フィンを配設している。この電源装置は、送風ファンが強制送風する空気で、電池と放熱フィンの両方を冷却するので、ひとつの送風ファンで電池と放熱フィンの両方を冷却できる。ただ、この電源装置は、電池を冷却した空気の排出側に放熱フィンを配置するので、放熱フィンを効率よく冷却するのが難しい。また、放熱フィンを設けている電子部品ケースと電池ケースとを別々に配置し、しかも、電池を冷却した空気を電子部品ケースの放熱フィンに通過するように空気の通路を設けるので、全体の外形が大きくなる欠点もあった。
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造としながら、電池と放熱フィンの両方を効果的に冷却でき、しかも全体をコンパクトにできる車両用の電源装置を提供することにある。
本発明の車両用の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両用の電源装置は、複数の電池1を収納する電池収納部3を有する電池ケース2と、この電池ケース2の電池収納部3に連結されて、電池1を冷却する空気を電池収納部3に供給し、あるいは電池1を冷却した空気を電池収納部3から排気する送風ダクト4と、この送風ダクト4に強制送風する送風機構5と、電池収納部3に収納している電池1に電気的に接続している電子部品6を内蔵する電子部品ケース7とを備える。電源装置は、電子部品ケース7を送風ダクト4の外カバー8に隣接して配置している。この電子部品ケース7は、発熱部品を内蔵すると共に、発熱部品に熱結合されて発熱部品を冷却する放熱フィン9を電子部品ケース7の外部に突出するように設けている。電源装置は、この放熱フィン9を、送風ダクト4の外カバー8に設けている開口窓10から送風ダクト4の内部に突出させており、電池1を冷却する空気を送風する送風ダクトの空気で冷却している。
本発明の車両用の電源装置は、電池収納部3に空気を供給する流入側の送風ダクト4Aと、電池収納部3で電池1を冷却した空気を排気する排出側の送風ダクト4Bとを備え、放熱フィン9を排出側の送風ダクト4Bに配設することができる。
本発明の車両用の電源装置は、電池収納部3に空気を供給する流入側の送風ダクト4Aと、電池収納部3で電池1を冷却した空気を排気する排出側の送風ダクト4Bとを備え、放熱フィン9を流入側の送風ダクト4Aに配設することができる。
本発明の車両用の電源装置は、電池収納部3の上に送風ダクト4を配設し、この送風ダクト4の上に電子部品ケース7を配設して、放熱フィン9を電子部品ケース7から下方に突出させて送風ダクト4の内部に配設することができる。
本発明の発明の電源装置は、極めて簡単な構造としながら、電池と放熱フィンの両方を効率よく冷却でき、しかも全体をコンパクトにできる特徴がある。それは、本発明の電源装置が電子部品ケースを送風ダクトの外カバーに隣接して配置し、電子部品ケースの発熱部品に熱結合している放熱フィンを、送風ダクトの外カバーに設けている開口窓から送風ダクトの内部に突出させて、電池を冷却する空気を送風する送風ダクトの空気で、放熱フィンも冷却するからである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図5に示す車両用の電源装置は、複数の電池1を収納する電池収納部3を有する電池ケース2と、この電池ケース2の電池収納部3に連結されて、電池収納部3に電池1を冷却する空気を供給し、あるいは電池収納部3から電池1を冷却した空気を排気する送風ダクト4と、この送風ダクト4に強制送風する送風機構5と、電池収納部3に収納している電池1に電気的に接続している電子部品6を内蔵する電子部品ケース7とを備える。
電池ケース2に収納される電池1は、電池モジュール1Aとして収納される。電池モジュール1Aは、複数の素電池を直列に接続して直線状に連結したものである。電池モジュール1Aは、たとえば5〜6個の素電池を直線状に連結している。ただ、電池モジュールは、4個以下、あるいは7個以上の素電池を連結することもできる。素電池はニッケル水素電池である。ただ、素電池は、リチウムイオン二次電池やニッケルカドミウム電池等の他の二次電池とすることもできる。図の電池モジュール1Aは、円筒型電池を直線状に連結して円柱状としている。電池ケース2に、電池モジュール1Aを収納する電源装置は、電池モジュール1Aの個数を多くして、出力電圧を高くできる。ただ、本発明の電源装置は、電池ケースに、電池モジュールでない電池、いいかえると、複数の素電池を収納する構造とすることもできる。
電池ケース2に収納している複数の電池モジュール1Aは、バスバー(図示せず)を介して互いに直列に接続される。ただ、電池ケースの電池モジュールは、直列と並列に接続することもできる。
図の電源装置は、電池ケース2の外側に、電池ケース2に空気を供給する流入側の送風ダクト4Aと、電池ケース2内の空気を排気する排出側の送風ダクト4Bを設けている。この電源装置は、空気を、流入側の送風ダクト4A→電池ケース2内→排出側の送風ダクト4Bに流して、電池ケース2の内部を通過するときに電池1を冷却する。
図1の電源装置は、電池ケース2の上側に流入側の送風ダクト4Aを設け、電池ケース2の下側に排出側の送風ダクト4Bを設けている。この電源装置は、上から下に空気を送風して、電池ケース2内の電池1を冷却する。電源装置は、図6に示すように、図1の状態から上下を反転して配置することもできる。すなわち、電池ケース2の下側に流入側の送風ダクト4Aを設け、電池ケース2の上側に排出側の送風ダクト4Bを設けることもできる。上下反転された電源装置は、下から上に空気を送風して、電池ケース2内の電池1を冷却する。下から上に空気を送風する電池ケース2は、スムーズに空気を流すことができる。
図1ないし図4の電源装置は、電池ケース2の下側に下の外カバー8Bを固定し、電池ケース2の上側に上の外カバー8Aを固定して、電池ケース2の上下に送風ダクト4を設けている。
下の外カバー8Bは、電池ケース2を固定するベースプレートである。この下の外カバー8Bは、両側に沿って複数列の凸部11を設けており、これらの凸部11に電池ケース2を載せて固定している。図に示す下の外カバー8Bは、両側部に設けた2列の折曲部11Aと中間部に設けた2列の凸条11Bである。下の外カバー8Bは、この凸部11に電池ケース2を載せて固定して、電池ケース2との間に排出側の送風ダクト4Bを設けている。この下の外カバー8Bは、凸部11の高さで排出側の送風ダクト4Bの上下幅を調整する。図示しないが、電池ケースと下の外カバーとの間に排出側の送風ダクトを設ける電源装置は、凸部の高さを、空気の流れる方向に向かって次第に高くして、空気が流れる方向に排出側の送風ダクトを広くすることができる。
上の外カバー8Aは、図2と図5に示すように、電池ケース2の上面と、エンドプレート12の外側を覆うカバーケースで、電池ケース2との間に流入側の送風ダクト4Aを設けている。電源装置は、上の外カバー8Aに隣接して、電子部品ケース7を固定している。図の電源装置は、上の外カバー8Aの上に電子部品ケース7を固定して、外カバー8の外側に隣接して電子部品ケース7を固定している。外カバー8は、電子部品ケース7に設けている放熱フィン9を、送風ダクト4の内部に突出させる開口窓10を開口している。
電子部品ケース7は、各々の電池モジュール1Aの電圧を検出して残容量を検出し、また電池モジュール1Aの温度を検出し、残容量や温度で充放電の電流を制御し、あるいは電池1の保護回路を実現する電子部品6を内蔵している。電子部品ケース7には、トランジスター、ダイオード、抵抗器等の発熱部品を内蔵する。発熱部品は、流れる電流のジュール熱で発熱する。発熱部品を冷却するために、発熱部品に熱結合して放熱フィン9を固定している。
放熱フィン9は、電子部品ケース7の外部に突出して設けられる。図の電子部品ケース7は、底面に開口部13を設けて、この開口部13から放熱フィン9を下方に突出させている。図の放熱フィン9は、ベース部14の表面に複数のプレートを平行に固定したものである。放熱フィン9は、全体をアルミニウムで一体的に成形している。この放熱フィン9は、送風ダクト4の上の外カバー8Aに設けている開口窓10から送風ダクト4の内部に突出して、電池1を冷却する空気を送風する送風ダクト4の空気で冷却される。送風ダクト4に配設される放熱フィン9は、複数のプレートを送風方向に向けて、送風ダクト4の空気をプレートに沿ってスムーズに送風するようにしている。上の外カバー8Aの開口窓10は、放熱フィン9を送風ダクト4に突出させる部分に開口される。図1に示す電源装置は、放熱フィン9を流入側の送風ダクト4Aに配設している。ただ、電源装置は、図6に示すように、放熱フィン9を排出側の送風ダクト4Bに配設することもできる。
電池収納部3に収納している電池モジュール1Aの両端面に位置するエンドプレート12は、電池ケース2に固定される。このエンドプレート12は、プラスチック等の絶縁材で成形されて、電池モジュール1Aの両端に設けている電極端子に固定されるバスバーを定位置に配置する。バスバーは、隣接する電池モジュール1Aを直列に接続する金属板である。エンドプレート12は、バスバーをネジ止して電池モジュール1Aに固定されて、電池ケース2の定位置に固定される。
図1に示す電池ケース2は、電池モジュール1Aを水平で平行な姿勢として、上下に3段に並べて収納している。電池ケース2は、流入側の送風ダクト4Aとの間に設けている流入側の隔壁15Aと、排出側の送風ダクト4Bとの間に設けている排出側の隔壁15Bとの間に対向壁16を設けて、対向壁16でもって電池収納部3を複数の閉鎖室17に区画して、閉鎖室17に電池1を複数段に収納している。図の電池ケース2は、一対の対向壁16の内側に3段に電池モジュール1Aを収納すると共に、一対の対向壁16の流入側と排出側を、流入側隔壁15Aと排出側の隔壁15Bで閉塞している。すなわち、一対の対向壁16及び隔壁15で、密閉されない閉鎖室17を形成し、この閉鎖室17に電池モジュール1Aを3段に収納している。
これ等の図に示す電池ケース2は、電池収納部3に収納している電池モジュール1Aに冷却する空気を送風するために、流入側の隔壁15Aと排出側の隔壁15Bに空気口18を開口している。図の電池ケース2は、上の流入側の隔壁15Aに流入側の空気口18Aを、下の排出側の隔壁15Bに排出側の空気口18Bを開口している。空気は、流入側の送風ダクト4Aから、流入側の隔壁15Aに設けた流入側の空気口18Aを通過して閉鎖室17に流入し、閉鎖室17で電池1を冷却した空気は、排出側の隔壁15Bに設けた排出側の空気口18Bを通過して排出側の送風ダクト4Bに排出される。
流入側の空気口18Aは、閉鎖室17の両側に開口されて、内部に流入させる空気を、最も上段にある電池モジュール1Aと対向壁16との間に送風する。流入側の隔壁15Aは、対向壁16の内面の真上に空気口18を開口している。この空気口18は、対向壁16の内面に沿って空気を送風して、対向壁16最上段の電池モジュール1Aとの間に空気を通過させる。
図の電池ケース2は、流入側の空気口18Aを、閉鎖室17の両側に開口しているが、空気口は、必ずしも図に示すように対向壁の内面の真上に開口する必要はない。たとえば、対向壁の内面の真上から多少は中央に位置するように開口することもできる。ただ、流入口が流入壁の中央に開口されると、空気が最上段の電池モジュールを他の電池モジュールよりも過冷却するおそれがある。最上段の電池モジュール1Aは、その両側部分にあって、対向壁16に接近する上段の送風隙間での熱交換量を大きくするが、他の部分での熱交換量を大きくしない。最上段の電池モジュール1Aを冷却する空気は、他の電池モジュール1Aを冷却する空気よりも温度が低く、狭い送風隙間で効率よく電池モジュール1Aを冷却する。
仮に、流入側の空気口が閉鎖室の中央に開口されると、空気口から電池ケース内に流入した空気は、図において最上段の電池モジュールの上半分の表面に沿って流動して、電池モジュールを冷却する。最上段の電池モジュールは、上面を空気で冷却することなく、両側にできる対向壁との送風隙間でのみ冷却して、他の電池モジュールの冷却バランスを均一にする。このことを実現するために、流入側の空気口は、閉鎖室の中央に位置するようには開口されず、対向壁の真上から中央に遍在して開口するとしても、空気口の位置は、対向壁の内面の真上と、閉鎖室の中央部よりも外側に開口される。
排出側の空気口18Aは、閉鎖室17の中央に位置するように排出側の隔壁15Bに開口している。図の電池ケース2においては、閉鎖室17から排出される空気を、最も下段に配設している電池モジュール1Aの下部に沿って送風させて、最下段の電池モジュール1Aを効率よく冷却するためである。閉鎖室17の中央に位置して排出側の隔壁15Bに開口される排出側の空気口18Bは、電池モジュール1Aの両側に分流された空気を、最下段の電池モジュール1Aの下半分に沿って送風し、閉鎖室17の中央部に集めて排出側の空気口18Bから排出する。
さらに、図の電池ケース2は、各段の電池モジュール1Aと対向壁16との間の送風隙間の送風状態をコントロールするために、対向壁16の内面に凸条19を突出して設けている。凸条19は、上下に隣接して配設している電池モジュール1Aの谷間に突出して設けられる。さらに、凸条19の内面への突出高さは、風上よりも風下で高くして、風下の電池モジュール1Aの送風隙間の領域、すなわち電池モジュール1Aとの接触面積を広くし、あるいは、送風隙間の間隔を狭くしている。
空気が電池モジュール1Aを冷却する熱交換量は、空気と電池モジュール1Aの温度差と、空気の流速と、送風される空気との接触面積で変化する。熱交換量は、空気と電池モジュール1Aの温度差が少なくなると小さくなる。したがって、空気の温度が高くなって、電池モジュール1Aの温度差が小さくなると、熱交換量は小さくなる。空気の温度は、風下になると電池モジュール1Aの熱を奪って上昇する。したがって、風下の電池モジュール1Aは、空気の温度が高くなって熱交換量が減少する。
空気の流速を速くして、送風される空気との接触面積を大きくして、熱交換量を大きくできる。凸条19の突出高さは、電池モジュール1Aの表面に送風される空気の流速と接触面積を特定する。凸条19の突出高さが高くなると、凸条19が電池モジュール1Aの表面に接近して、電池モジュール1Aとの間にできる送風隙間を狭くする。また、突出高さの高い凸条19は、電池モジュール1Aとの間にできる送風隙間の面積も広くする。したがって、空気の温度が次第に高くなって、温度に起因する熱交換量の低下を、凸条19で補正して、全体の電池モジュール1Aを均一に冷却する。
図1の電池ケース2の対向壁16は、最上段の電池モジュール1Aと中段の電池モジュール1Aの間に小さい第1の凸条19Aを設け、中段の電池モジュール1Aと最下段の電池モジュール1Aとの間に第2の凸条19Bを設けている。第2の凸条19は、第1の凸条19よりも高く、第1の凸条19よりも電池モジュール1Aの表面に接近している。
さらに、図の電池ケース2は、第2の凸条19Bの両側面を、対向する電池モジュール1Aの表面に沿う湾曲面としている。この凸条19は、電池モジュール1Aとの間に送風隙間を設けて、スムーズに空気を送風できる。また、図の電池ケース2は、排出側の隔壁15Bの内側内面であって電池モジュール1Aとの対向面に湾曲部を設けており、この部分を電池モジュール1Aの下側面の表面に沿う形状として対向壁16に併用している。ただ、電池ケースは、必ずしも排出側の隔壁を対向壁に併用する必要はなく、排出側の隔壁を平面形状とし、対向壁の下部の内面であって電池モジュールとの対向面に湾曲部を設けることもできる。以上のように、湾曲部のある電池ケース2は、電池モジュール1Aの表面に沿って空気を送風し、排出側の空気口18Bに集合させて外部に排気できる。このため、最下段の電池モジュール1Aを効率よく冷却して、空気の温度上昇による熱交換量の減少を補正して、電池モジュール1Aの温度差を少なくできる。
電池ケース2に3段に電池モジュール1Aを収納する電源装置は、最上段の電池モジュールと最下段の電池モジュールとの間に設ける第1の凸条を必ずしも設ける必要はない。それは、中段の電池モジュールの風下側の半分に、第2の凸条で送風隙間を設けて冷却できるからである。ここに設ける送風隙間は、最下段の電池モジュールの両側に設ける送風隙間よりも幅を広くして空気との接触面積を広くし、あるいは間隔を狭くし、また、最下段の送風隙間よりも幅を狭くして空気との接触面積を狭くし、あるいは間隔を広くして、最上段の電池モジュール1Aと中段の電池モジュール1Aと最下段の電池モジュール1Aを均一に冷却できるからである。
以上の電池ケース2は、送風ダクト4と電池収納部3との間の隔壁15に、送風ダクト4内における空気の流動方向に離して複数の空気口18を開口する。この空気口18に空気を通過させて、送風ダクト4から電池収納部3に、又は電池収納部3から送風ダクト4に空気を送風して、電池収納部3の各々の閉鎖室17の電池1を冷却する。
本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置の一部拡大概略断面図である。 図1に示す電源装置の斜視図である。 図2に示す電源装置の背面斜視図である。 図2に示す電源装置の上の外カバーを外した斜視図である。 上の外カバーの底面斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる車両用の電源装置の概略断面図である。
符号の説明
1…電池 1A…電池モジュール
2…電池ケース
3…電池収納部
4…送風ダクト 4A…流入側の送風ダクト
4B…排出側の送風ダクト
5…送風機構
6…電子部品
7…電子部品ケース
8…外カバー 8A…上の外カバー
8B…下の外カバー
9…放熱フィン
10…開口窓
11…凸部 11A…折曲部
11B…凸条
12…エンドプレート
13…開口部
14…ベース部
15…隔壁 15A…流入側の隔壁
15B…排出側の隔壁
16…対向壁
17…閉鎖室
18…空気口 18A…流入側の空気口
18B…排出側の空気口
19…凸条 19A…第1の凸条
19B…第2の凸条

Claims (4)

  1. 複数の電池(1)を収納する電池収納部(3)を有する電池ケース(2)と、この電池ケース(2)の電池収納部(3)に連結されて、電池収納部(3)に電池(1)を冷却する空気を供給し、あるいは電池収納部(3)から電池(1)を冷却した空気を排気する送風ダクト(4)と、この送風ダクト(4)に強制送風する送風機構(5)と、電池収納部(3)に収納している電池(1)に電気的に接続している電子部品(6)を内蔵する電子部品ケース(7)とを備える車両用の電源装置であって、
    電子部品ケース(7)を送風ダクト(4)の外カバー(8)に隣接して配置すると共に、この電子部品ケース(7)は、発熱部品を内蔵すると共に、発熱部品に熱結合されて発熱部品を冷却する放熱フィン(9)を電子部品ケース(7)の外部に突出するように設けており、この放熱フィン(9)は、送風ダクト(4)の外カバー(8)に設けている開口窓(10)から送風ダクト(4)の内部に突出して、電池(1)を冷却する空気を送風する送風ダクト(4)の空気で冷却されるようにしてなる車両用の電源装置。
  2. 電池収納部(3)に空気を供給する流入側の送風ダクト(4A)と、電池収納部(3)で電池(1)を冷却した空気を排気する排出側の送風ダクト(4B)とを備え、放熱フィン(9)を排出側の送風ダクト(4B)に配設している請求項1に記載される車両用の電源装置。
  3. 電池収納部(3)に空気を供給する流入側の送風ダクト(4A)と、電池収納部(3)で電池(1)を冷却した空気を排気する排出側の送風ダクト(4B)とを備え、放熱フィン(9)を流入側の送風ダクト(4A)に配設している請求項1に記載される車両用の電源装置。
  4. 電池収納部(3)の上に送風ダクト(4)を配設し、この送風ダクト(4)の上に電子部品ケース(7)を配設して、放熱フィン(9)を電子部品ケース(7)から下方に突出させて送風ダクト(4)の内部に配設している請求項1に記載される車両用の電源装置。
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