JP2007233787A - 情報処理装置及びキーロック解除方法並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置及びキーロック解除方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理端末におけるキーロック機能のセキュリティの向上を図ること。
【解決手段】操作を制限するキーロック手段を有する情報処理装置であって、予め撮影した所有者の動画像を基準動画像として記憶した基準動画像記憶手段と、キーロック解除要求時に所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影手段と、基準動画像と認証用動画像とを比較して認証する認証手段と、認証手段による認証成功時に、キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除手段と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置にかかり、特に、キーロック機能を有する情報処理装置に関する。
従来より、携帯電話には、紛失や盗難時などに起こりうる第三者による不正利用を防止すべく、パスワードによるキーロック機能が装備されている。そして、近年における生体認証技術の発達により、パスワードを用いず、指紋認証や顔認証などのバイオメトリクスデータを用いたキーロック機能を有するものも増加している。例えば、下記の特許文献1には、携帯電話に予め所有者の顔画像を登録しておき、使用時に所有者の顔画像を入力して予め登録されているデータと比較し、一致した場合にキーロック解除を行う、という技術が開示されている。
特開2000−184050号公報 特開2004−259255号公報
しかしながら、上述した従来例においては、認証に用いる画像に静止画を用いているため、セキュリティ面で問題があった。つまり、静止画を用いた認証では、例えば、指紋認証の場合は、携帯電話の所有者以外の第三者がなんらかの手段で使用者の指紋を取得し、かかる指紋データを用いることでロックの解除がなされ、不正使用されてしまう、という問題がある。また、顔認証の場合は、携帯電話の所有者の原寸大顔写真を撮影して所持する第三者が、かかる写真を携帯電話に撮影させることでロックの解除ができてしまう、という問題があった。さらに、静止画では、認証時に比較するパラメータ(特徴点)を詳細に設定することが困難であり、依然としてセキュリティ面で問題があった。
一方で、動画像を用いた認証システムが上記特許文献2に開示されているが、かかる動画像認証を入出許可のために用いており、利用方法が異なる。そして、かかる利用方法では、部屋の入口に認証システムが設置されているため、画像処理に十分なスペックのシステムを装備して利用することができることから、認証処理が複雑であり、上述した携帯電話などのキーロック解除に利用することは困難である。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、情報処理端末におけるキーロック機能のセキュリティの向上を図ることをその目的とする。また、認証処理負荷の軽減を図ることができるシステムを提供することをその目的とする。
そこで、本発明の一形態である情報処理装置は、
操作を制限するキーロック手段を有する情報処理装置であって、
予め撮影した所有者の動画像を基準動画像として記憶した基準動画像記憶手段と、
キーロック解除要求時に所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影手段と、
基準動画像と認証用動画像とを比較して認証する認証手段と、
認証手段による認証成功時に、キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除手段と、
を備えたことを特徴としている。
上記発明によると、まず、情報処理装置に、予め所有者の動作を撮影した基準動画像を記憶しておく。そして、キーロック状態の解除を要求する際に、所有者の動作を撮影し認証用動画像として取得する。そして、取得した認証用動画像と、予め記憶されている基準動画像とを比較して、同一人物のものであるか否かを認証する。その後、認証が成功した場合には、キーロックを解除して、通常の操作が可能となる。このように、動画像を用いて認証を行うため、利用者の認証精度が向上し、第三者によるなりすましによる情報処理装置の不正使用を有効に防止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
そして、認証手段は、基準動画像及び前記認証用動画像からそれぞれ特徴情報を抽出し、当該各特徴情報を比較して認証を行う、ことを特徴としている。このとき、基準動画像は、予め定められた動作時の動画像であると共に、動画像撮影手段は、基準動画像に対応する動作を所有者に要求して認証用動画像を取得する、ことを特徴としている。また、認証手段は、基準動画像内、及び、認証用動画像内に含まれるそれぞれ少なくとも2以上のフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴としている。さらに、認証手段は、基準動画像内、及び、認証用動画像内に含まれる所定の動作時におけるそれぞれ2つのフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴としている。なお、情報処理装置は、例えば、携帯電話である。
これにより、所定の動作における認証を行うことで、認証処理が容易となる。特に、各動画像中の特定のフレームにおける特徴情報を比較して認証を行うことで、さらなる認証処理の容易化を図ることができ、携帯電話などの処理能力の低い情報処理端末によっても上述したようにセキュリティの高い認証処理を実現できる。
また、認証手段にて抽出される特徴情報は、所有者の所定部位に対する撮影方向に沿った距離情報を含む、ことを特徴としている。さらに、基準動画像及び認証用動画像の撮影時に、所有者の所定部位に対する距離情報を取得する距離情報取得手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、撮影した所有者における所定部位などに対する距離情報を認証時に用いることができるため、さらなる高精度な認証を実現できる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
操作を制限するキーロック手段と、画像取得手段と、を備えた情報処理装置に、
画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して基準動画像として予め記憶装置に記憶する基準動画像取得手段と、
キーロック解除要求時に画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影手段と、
基準動画像と認証用動画像とを比較して認証する認証手段と、
認証手段による認証成功時に、キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態であるキーロック解除方法は、
操作を制限するキーロック手段と、画像取得手段と、を備えた情報処理装置にて、キーロック状態を解除する方法であって、
画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して基準動画像として予め記憶装置に記憶する基準動画像取得工程と、
キーロック解除要求時に画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影工程と、
基準動画像と認証用動画像とを比較して認証する認証工程と、
認証工程による認証成功時に、キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除工程と、
を有することを特徴としている。
そして、認証工程は、基準動画像及び認証用動画像からそれぞれ特徴情報を抽出し、当該各特徴情報を比較して認証を行う、ことを特徴としている。また、基準動画像取得工程は、予め定められた動作時の動画像を基準動画像として取得し、動画像撮影工程は、基準動画像に対応する動作を所有者に要求して認証用動画像を取得する、ことを特徴としている。
さらに、認証工程は、基準動画像内、及び、認証用動画像内に含まれるそれぞれ少なくとも2以上のフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴としている。特に、認証工程は、基準動画像内、及び、認証用動画像内に含まれる所定の動作時におけるそれぞれ2つのフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴としている。
上述した構成のプログラム、方法の発明であっても、上記情報処理装置と同様の作用を有するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、動画像を用いて認証を行い、その認証結果に応じてキーロックを解除するため、利用者の認証精度が向上し、第三者によるなりすましによる情報処理装置の不正使用を有効に防止することができ、セキュリティの向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、情報処理装置にて、キーロック状態を解除するために、動画像による認証を行う点に特徴を有する。以下の実施例では、情報処理装置として携帯電話を一例に挙げて説明する。なお、携帯電話は、電話帳や住所だけではなく、銀行振り込みやカード決済なども可能な個人情報が含まれているにもかからず、紛失しやすいため、本発明の動画像によるキーロック解除は極めて有効である。但し、情報処理装置は、携帯電話に限定されず、PDAやパーソナルコンピュータなどの他の情報処理装置であってもよい。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、携帯電話の構成を示すブロック図であり、図2は、制御装置の構成を示す機能ブロック図である。図3乃至図4は、携帯電話の動作を示すフローチャートである。
[構成]
図1に示すように、本実施例における携帯電話は、特に、動画撮影が可能なカメラ部51(画像取得手段)を備えており、後述するように、顔の動画像認証によって携帯電話のキーロックを解除する機能を有する。そして、他には、一般的な携帯電話が装備する構成と同様に、ボタン入力部10と、制御装置20と、送受信部30と、無線通信アンテナ40と、表示部50と、スピーカ52と、を備えている。以下、各構成について詳述する。
ボタン入力部10には、電話をかけるためのテンキーを有するのはもちろん、本発明における顔認証を行うための指令を入力するためのボタンや、顔認証を途中で中断可能とするためのボタン、認証時の比較対象とする顔データを予め保存する指令を入力ためのボタンなどを有することとする。なお、これらボタンは、上述した機能ごとに専用のボタンである必要はない。
制御装置20は、CPUなどの演算装置とフラッシュメモリなどの記憶装置とを備え、携帯電話の動作を制御する装置である。そして、図1に示すように、状態監視部21と、画像処理プロセッサ22と、画像保存メモリ23と、制御部24と、移動機ロック機能25と、通信制御部26と、を備えている。
状態監視部21は、ボタン入力部10の各ボタンの入力を判断し、その状態を制御部24に伝える役割を持つ。制御部24は、上述した各部を制御する役割を持つ。例えば、状態監視部21からの信号を表示部50やカメラ51、スピーカ52へ伝達したり、その逆の制御も行う。また、画像処理プロセッサ22にアクセスして、カメラ部51で撮影した画像の加工処理をしたり、画像保存メモリ23に格納してあるデータを画像処理プロセッサ22を通して表示部50に表示させたり、画像保存メモリ23に格納してあるデータが動画ならば、音声部分をスピーカ52から音声として再生させるよう制御を行う。
そして、上述した制御装置20の各構成が作動することによって、以下に説明する機能を実現するための処理部が実現されている。つまり、移動機ロック機能25(キーロック手段)によるボタン入力部10からの入力を制限するキーロック状態を解除するよう作動する機能が、制御装置20に構築される。具体的には、図2に示すように、制御装置20に所定のプログラムが組み込まれることにより、基準動画像取得処理部2a、ロック解除要求受付処理部2b、認証用動画像取得処理部2c、パラメータ抽出処理部2d、認証処理部2e、キーロック解除処理部2f、キーロック処理部2g、が構築されることとなる。また、画像保存メモリ23には、基準動画像記憶部2hと、認証用動画像記憶部2iと、が形成されている。以下、各処理部2a〜2g及び各記憶部2h,2iについて詳述する。
基準動画像取得処理部2a(基準動画像取得手段)は、予め所有者の動画像を撮影して基準動画像として記憶する。具体的には、カメラ部51から携帯電話の所有者の所定の動作時における動画像を撮影して、移動機ロック機能25を解除するために認証時に必要となる基準動画像として、予め画像保存メモリ23内の基準動画像記憶部2hに記憶する。
ロック解除要求受付処理部2bは、ボタン入力部10より、携帯電話のキーロックを解除するための顔認証機能(以下、顔認証解除機能という)を起動するためのボタンが押下されると、当該ボタンが押下されたことを状態監視部21が感知して受け付け、顔認証解除機能が起動する。
認証用動画像取得処理部2c(動画像撮影手段)は、キーロック解除要求時に所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する。具体的には、状態監視部21が、顔認証解除機能を起動したことを感知したとき、その状態を制御部24を通して、カメラ部51に伝達する。制御部24からの情報を得たカメラ部51は、ボタン入力部10からの認証開始ボタン押下待ち状態になり、顔認証をいつでも開始できる状態となる。かかる状態で、所有者は、自分を撮影するようカメラを向けて、入力部10より認証開始されたボタンを押下すると、所有者の所定の動作時における動画像を撮影して認証用動画像として取得し、画像保存メモリ23内の認証用動画像記憶部2iに記憶する。このように、制御部24は、カメラのファインダーの役割を担うこととなる。その後、パラメータ抽出処理部2d及び認証処理部2e(認証手段)にて顔認証を行う。
パラメータ抽出処理部2dは、予め記憶されている基準動画像及びキーロック解除要求時に取得した認証用動画像からそれぞれ特徴情報を抽出する。このとき、特徴情報の抽出は、予め人間工学的に定められた人体上の特定の点を抽出するためのアルゴリズムにて行われる。つまり、特徴点抽出用アルゴリズムが、予め制御装置20内に組み込まれている。また、認証処理部2eは、上記抽出された各特徴点が一致するか否かに応じて、認証を行う。つまり、画像プロセッサ22にて、画像保存メモリ23に格納されている基準動画像と、カメラ部51にて取得した認証用動画像との比較を行い、同一人物かどうかの確認を行う。なお、具体的な認証処理については動作説明時にその一例を詳述する。
そして、認証により同一人物である確証が取れた場合には、キーロック解除処理部2f(キーロック解除手段)が、移動機ロック機能25によるキーロック状態を解除し、携帯電話が通常使用できる状態にする。
[動作]
次に、上記構成の携帯電話の動作、つまり、キーロック状態を解除するときの動作を、図3乃至図4を参照して説明する。まず、図3を参照して、携帯電話におけるキーロック機能を解除するまでの動作を説明する。
はじめに、図示していないが、所有者は、携帯電話にて、カメラ部51から自己の予め定められた動作の動画像を撮影して、基準動画像として事前に画像保存メモリ23に記憶しておく(基準動画像取得工程)。このとき、動作は、例えば、カメラ部51に対して正面を向いた状態から横を向いた状態に移行する動作である。
そして、携帯電話は、待ち受け状態(ステップS1)から、携帯電話がロック状態であるかどうかの判断を行う(ステップS2)。そして、今、キーロック状態であるとすると(ステップS2にてイエス)、その後、ボタン入力部10からキーロック解除を行う旨の操作が入力されることにより、カメラ起動を行う(ステップS3)。このとき、カメラの撮影モードが、顔認証モードであるか否かの判断を行う(ステップS4)。顔認証モードである場合、ボタン入力部10を操作することにより、例えば、認証開始キー押下を操作することで(ステップS5)、携帯電話のキーロックを解除するための顔認証が開始される(ステップS6)。すると、携帯電話では、顔画像を撮影し、認証用動画像として取得して、認証用動画像記憶部2iに保存する(動画像撮影工程)。このとき、上述した基準動画像を撮影したときの動作と同じ動作の動画像を撮影するよう、携帯電話からは指示が出され、これにより、所定の動作の画像を取得することができる。なお、動作は、例えば、上述同様に、カメラ部51に対して正面を向いた状態から横を向いた状態に移行する動作である。
その後、認証処理により(認証工程)、撮影した認証用動画像に移っている人物が、画像保存メモリ23に事前に保存されている人物と同一人物かどうか、つまり、予め撮影された基準動画像と、今回取得された認証用動画像と、が同じパラメータ(特徴情報)を有するか否かが判断される(ステップS7)。そして、同じパラメータを有し、同一人物であることが確認されると(ステップS7にてイエス)、キーロック状態の解除を行い(ステップS8、キーロック解除工程)、携帯電話は通常使用可能な状態になる。一方、認証により、画像保存メモリに保存されている人物と同じパラメータでなかった場合(ステップS7にてノー)、キーロック解除しない状況、つまり、キーロックされたままの状態が継続される(ステップS9)。
ここで、キーロック解除要求時に取得された認証用動画像と、画像保存メモリ23に予め保存されている基準動画像との認証動作(ステップS6〜S8)を、図4を参照して詳述する。なお、以下に示す顔認証処理においては、各動画像中の所定のフレームから特徴情報(パラメータ)の抽出を行うが、かかる処理は、予め用意されたテンプレートとのマッチングや、予め組み込まれた顔認証アルゴリズムによって実行される。つまり、人間の顔形態に基づいた各部分を抽出するためのアルゴリズムやテンプレートが、予め設定され組み込まれている。
まず、認証開始より(ステップS11)、携帯電話の動画撮影機能利用した顔認証システムでは、人物の動画像を撮影し、動画像中の所定のフレームから認証される人物が前向きで撮影しているかどうかの大まかな確認を行う(ステップS12)。ここでは、目が2つあり、鼻があり、口があり、耳がある程度の確認を行う。なお、基準動画像についても同様の確認を行う。
前向き撮影していることが確認されたら、次に目と眉毛のパラメータ取得を行う(ステップS13)。具体的には、取得した前向き画像から、あるいは、画像取得時に赤外線などの計測により、目と眉毛の大きさや長さ、形、位置関係の距離を測定する。なお、かかる場合には、事前に取得され記憶されている基準動画像についても、その撮影時に上述した距離情報が取得され、動画像と共にパラメータとして記憶されている。
次に、前向き状態での鼻に関するパラメータ取得を行う(ステップS14)。鼻の大まかな形や長さ、鼻梁から小鼻までの距離(撮影方向に沿った距離)を測定する。このとき、例えば、鼻の高さなどは、オートフォーカス機能などを用いたピントの有無によって計測してもよく、ステレオ画像から計測してもよい。次に、前向き状態での鼻から耳までの位置パラメータ取得を行う(ステップS15)。鼻から耳までの距離や、頬の形の情報を取得する。
次に、口の形のパラメータの取得を行う(ステップS16)。上記と同様に撮影者の口の形を測定する。
そして、上述したステップS12〜S16までの測定結果が良好であるとき、つまり、基準動画像と認証用動画像との各パラメータが一致する場合には、前向きでの撮影情報パラメータは問題ない旨の結果を出し(ステップS17)、表示部50に、「前向き撮影はOKなので、横向き撮影に遷移します」という旨のメッセーシ゛を表示する。その後、横向き撮影に移行する(ステップS18)。これにより、予め定められた動作が実行される。
次に、横向き撮影していることが確認する(ステップS18)。例えば、目が一つある、ということなどを確認することによって行う。そして、横向き状態での所定のフレームにおける鼻の形パラメータの取得を行う(ステップS19)。このとき、鼻の高さや大まかな形等を測定する。次に、横向き状態での鼻から耳までの位置パラメータ取得を行う(ステップS20)。上記程度の動画像中のパラメータを取得し(ステップS21)、画像保存メモリ23に保存してある基準動画像中におけるパラメータと比較し、一致するか否かを判定する。
そして、上述したパラメータの比較により、全てが一致したり、許容誤差範囲にある場合に、同一人物であると判断し、携帯電話のキーロック機能の解除を行う(ステップS22)。
上述したように、本実施例では、予め記憶されている基準動画像内、及び、認証時に取得される認証用動画像内に含まれるそれぞれ少なくとも2以上のフレーム、上記例では、正面から横を向く動作中の正面を向いた画像と横を向いた画像とから、パラメータを抽出することで、動画像を用いた認証を行っている。従って、静止画を用いた認証の場合における写真などを用いた第三者による不正な認証を有効に防止することができ、セキュリティレベルの向上を図ることができる。
ここで、上記では、距離情報をパラメータに用いて認証を行っているが、これにより、カメラの前に実在する人物から画像を取得した場合でないと認証できないため、写真などをカメラにて撮影するといった不正認証を抑制でき、より高度なセキュリティを有する。さらに、このことは、認証時のパラメータを増やすことにもなり、さらにセキュリティの高度化を図ることができる。
なお、動画認証のアルゴリズムは、上述した方法に限定されるわけではない。例えば、予め設定された動作中における特徴点の移動軌跡や動作時間などを、認証時のパラメータにしてもよく、認証手法は任意である。
本発明は、携帯電話をはじめとした情報処理装置のキーロック解除時に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
携帯電話の構成を示すブロック図である。 携帯電話の制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 携帯電話のキーロック解除動作を示すフローチャートである。 携帯電話の認証動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ボタン入力部
20 制御装置
21 状態監視部
22 画像処理プロセッサ
23 画像保存メモリ
24 制御部
25 移動機ロック機能
26 通信制御部
30 送受信部
40 アンテナ
50 表示部
51 カメラ部
52 スピーカ
2a 基準動画像取得処理部
2b ロック解除要求受付処理部
2c 認証用動画像取得処理部
2d パラメータ抽出処理部
2e 認証処理部
2f キーロック解除処理部
2g キーロック処理部

Claims (14)

  1. 操作を制限するキーロック手段を有する情報処理装置であって、
    予め撮影した所有者の動画像を基準動画像として記憶した基準動画像記憶手段と、
    キーロック解除要求時に所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影手段と、
    前記基準動画像と前記認証用動画像とを比較して認証する認証手段と、
    前記認証手段による認証成功時に、前記キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記認証手段は、前記基準動画像及び前記認証用動画像からそれぞれ特徴情報を抽出し、当該各特徴情報を比較して認証を行う、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記基準動画像は、予め定められた動作時の動画像であると共に、
    前記動画像撮影手段は、前記基準動画像に対応する動作を前記所有者に要求して前記認証用動画像を取得する、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記認証手段は、前記基準動画像内、及び、前記認証用動画像内に含まれるそれぞれ少なくとも2以上のフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記認証手段は、前記基準動画像内、及び、前記認証用動画像内に含まれる所定の動作時におけるそれぞれ2つのフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記認証手段にて抽出される前記特徴情報は、前記所有者の所定部位に対する撮影方向に沿った距離情報を含む、ことを特徴とする請求項2,3,4又は5記載の情報処理装置。
  7. 前記基準動画像及び前記認証用動画像の撮影時に、前記所有者の所定部位に対する前記距離情報を取得する距離情報取得手段を備えた、ことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 携帯電話であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の情報処理装置。
  9. 操作を制限するキーロック手段と、画像取得手段と、を備えた情報処理装置に、
    前記画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して基準動画像として予め記憶装置に記憶する基準動画像取得手段と、
    キーロック解除要求時に前記画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影手段と、
    前記基準動画像と前記認証用動画像とを比較して認証する認証手段と、
    前記認証手段による認証成功時に、前記キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除手段と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. 操作を制限するキーロック手段と、画像取得手段と、を備えた情報処理装置にて、キーロック状態を解除する方法であって、
    前記画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して基準動画像として予め記憶装置に記憶する基準動画像取得工程と、
    キーロック解除要求時に前記画像取得手段を用いて所有者の動画像を撮影して認証用動画像として取得する動画像撮影工程と、
    前記基準動画像と前記認証用動画像とを比較して認証する認証工程と、
    前記認証工程による認証成功時に、前記キーロック手段によるキーロック状態を解除するキーロック解除工程と、
    を有することを特徴とするキーロック解除方法。
  11. 前記認証工程は、前記基準動画像及び前記認証用動画像からそれぞれ特徴情報を抽出し、当該各特徴情報を比較して認証を行う、ことを特徴とする請求項10記載のキーロック解除方法。
  12. 前記基準動画像取得工程は、予め定められた動作時の動画像を基準動画像として取得し、
    前記動画像撮影工程は、前記基準動画像に対応する動作を前記所有者に要求して前記認証用動画像を取得する、
    ことを特徴とする請求項11記載のキーロック解除方法。
  13. 前記認証工程は、前記基準動画像内、及び、前記認証用動画像内に含まれるそれぞれ少なくとも2以上のフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴とする請求項12記載のキーロック解除方法。
  14. 前記認証工程は、前記基準動画像内、及び、前記認証用動画像内に含まれる所定の動作時におけるそれぞれ2つのフレームから特徴情報を抽出して認証を行う、ことを特徴とする請求項13記載のキーロック解除方法。

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