JP2023033412A - 情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】取得した撮影画像に人物とICチップが搭載されたオブジェクトとの両方が含まれているか否かによらず処理を進める場合に比べて、当該処理の信頼性を高めることを目的とする。【解決手段】情報処理装置1は、オブジェクト3に搭載されたICチップから取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得する取得部と、取得部により取得した画像データを解析し、当該画像データに、人物2とICチップが搭載されたオブジェクト3との両方が含まれている場合、当該画像データの取得後にICチップから取得される個人情報を利用した処理を行い、当該画像データに、人物2とICチップが搭載されたオブジェクト3との少なくとも一方が含まれていない場合、当該処理を行わない制御部、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、顔画像データを記憶した記憶手段を備えたICカードを認証する認証システムであって、前記ICカードは、予め指定した暗証番号、或いは当該暗証番号に対応するデータを暗号化キーとしてデータが暗号化されたものであり、認証対象者の顔を撮像する撮像手段と、前記ICカードとの間で電磁波を送受信するアンテナと、前記アンテナを介して送受信される電磁波に基づいて前記ICカードを捕捉する捕捉手段と、前記捕捉手段によって捕捉された前記ICカードから前記顔画像データを読み取る読取手段と、前記撮像手段によって得られた前記認証対象者の顔の撮像画像と、前記読取手段によって読み取られた前記顔画像データとを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果を出力する出力手段と、を備え、前記撮像手段は、前記捕捉手段が前記ICカードを捕捉した後、前記認証対象者の顔を撮像する構成であり、前記読取手段は、前記撮像手段が前記認証対象者の顔を撮像した後に、前記暗証番号を取得し、前記暗証番号に基づいて前記ICカードのデータを解読し、解読が成功した場合に前記ICカードに記憶された前記顔画像データを取得することを特徴とするICカードの認証システムが開示されている。
本開示は、ICチップから取得される個人情報を用いた処理を行うのに際し、取得した撮影画像に人物とICチップが搭載されたオブジェクトとの両方が含まれているか否かによらず処理を進める場合に比べて、当該処理の信頼性を高めることを目的とする。
第1の態様の情報処理装置は、オブジェクトに搭載されたICチップから取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得する取得部と、取得部により取得した画像データを解析し、当該画像データに、人物とICチップが搭載されたオブジェクトとの両方が含まれている場合、当該画像データの取得後にICチップから取得される個人情報を利用した処理を行い、当該画像データに、人物とICチップが搭載されたオブジェクトとの少なくとも一方が含まれていない場合、当該処理を行わない制御部と、を有する。
第2の態様の情報処理装置は、画像データを解析した結果、人物がオブジェクトを把持し、かつ予め定められた動作を行っていると認められる場合、個人情報を利用した処理を行う。
第3の態様の情報処理装置は、オブジェクトに搭載された前記ICチップと近距離通信を行う通信部をさらに有する。
第4の態様の情報処理装置は、予め定められた動作は、近距離通信を行うためにオブジェクトを通信部に近づける動作である。
第5の態様の情報処理装置は、予め定められた動作は、ICチップから個人情報が取得される前の予め定められた期間に行われる。
第6の態様の情報処理装置は、人物に、音声、画像、及び文字の少なくとも1つを用いて通知を行う通知部をさらに有し、制御部は、通知部により、人物及び前記オブジェクトを撮影するために、人物を誘導するための通知を行う。
第7の態様の情報処理装置は、制御部は、人物及びオブジェクトの画像が取得できなかった場合、通知部に画像が取得できなかった旨を通知させる。
第8の態様の情報処理装置は、撮影している人物及びオブジェクトの画像を画面に表示する表示部をさらに有し、通知部は、表示部の画面中に予め定められた領域に人物及びオブジェクトの少なくとも一方が配置されていない場合、予め定められた領域に映すための指示を通知する。
第9の態様の情報処理装置は、撮影している人物及び前記オブジェクトの画像を画面に表示する表示部をさらに有し、通知部は、表示部の画面中の予め定められた領域に複数の人物又は複数のオブジェクトが映っている場合、予め定められた領域に単一の人物又は単一のオブジェクトを映すための指示を通知する。
第10の態様の情報処理装置は、個人情報は、通信部によりICチップから読み取られる情報、又はICチップから読み取られた情報により特定される情報である。
第11の態様の情報処理装置は、制御部は、さらに、個人情報と、画像データを解析した解析結果との照合を行い、個人情報と解析結果とに対応が認められる場合に、人物を認証する。
第12の態様の情報処理装置は、オブジェクトは、文字を含み、個人情報は、予め登録された文字を含み、制御部は、照合として、個人情報に含まれる予め登録された文字と、画像データを解析して得られるオブジェクトに含まれる文字とが対応するか否かを確認する。
第13の態様の情報処理装置は、オブジェクトは、人物の画像を含み、個人情報は、予め登録された人物の画像を有し、制御部は、照合として、個人情報に含まれる予め登録された人物の画像と、オブジェクトに含まれる人物の画像とが対応するか否かを確認する。
第14の態様の情報処理装置は、オブジェクトは、形状を有し、個人情報は、予め登録された形状の情報を有し、制御部は、照合として、個人情報に含まれる予め登録された形状の情報と、オブジェクトの形状とが対応するか否かを確認する
第15の態様の情報処理プログラムは、オブジェクトに搭載されたICチップから取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得するステップと、取得した画像データを解析し、当該画像データに、人物とICチップが搭載されたオブジェクトとの両方が含まれている場合、当該画像データの取得後にICチップから取得される個人情報を利用した処理を行い、当該画像データに、人物と前記ICチップが搭載されたオブジェクトとの少なくとも一方が含まれていない場合、当該処理を行わないステップと、をコンピュータに実行させる。
第1の態様の情報処理装置及び第15の態様の情報処理プログラムによれば、処理の信頼性を高めることができる。
第2の態様の情報処理装置によれば、動作を確認しない場合と比較して、操作を行った人物と、撮影された人物とが同一人物である可能性が高いことを確認した上で処理を進めることができる。
第3の態様の情報処理装置によれば、情報処理装置に通信部を設けられる。
第4の態様の情報処理装置によれば、通信部にオブジェクトを近づける動作を利用して、撮影された人物が操作を行った可能性が高いことを確認した上で処理を進めることができる。
第5の態様の情報処理装置によれば、予め定められた期間内に、人物による予め定められた動作を確認することで、処理の信頼性を高めることができる。
第6の態様の情報処理装置によれば、通知により、人物の動きを誘導し、人物の意思を確認できる。
第7の態様の情報処理装置によれば、人物及びオブジェクトの画像を確実に取得できる。
第8の態様の情報処理装置によれば、人物により自身及びオブジェクトの位置を確認しつつ、適切に配置することを可能にする。
第9の態様の情報処理装置によれば、認証の対象となる人物及びオブジェクトを単一に特定可能とする。
第10の態様の情報処理装置によれば、個人情報をICチップから取得できる。
第11の態様の情報処理装置によれば、個人情報と画像データの解析結果との間での照合結果を用いて認証できる。
第12の態様の情報処理装置によれば、個人情報とオブジェクトに表される文字との間に照合結果を用いて認証できる。
第13の態様の情報処理装置によれば、個人情報とオブジェクトに表される人物の画像との間の照合結果を用いて認証できる。
第14の態様の情報処理装置によれば、個人情報に含まれる形状の情報とオブジェクトの形状との間の照合結果を用いて認証できる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、画像を撮影するカメラ、画像を表示するモニタ、及びICチップから情報を取得する近距離通信部を搭載している形態について説明する。しかし、これに限定されない。情報処理装置は、別の場所に設置されているカメラ、及び近距離通信部から情報を取得し、表示する画像を別の場所に設置されているモニタに送信する形態としてよい。なお、カメラは、静止画像を撮影してもよいし、複数の静止画像を連続して撮影することにより得られる動画を撮影してもよい。以下では、カメラが動画を撮影する場合を例示する。カメラにより撮影された複数の静止画像は、連続して再生されることにより、動く画像、すなわち動画として認知される。
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、画像を撮影するカメラ、画像を表示するモニタ、及びICチップから情報を取得する近距離通信部を搭載している形態について説明する。しかし、これに限定されない。情報処理装置は、別の場所に設置されているカメラ、及び近距離通信部から情報を取得し、表示する画像を別の場所に設置されているモニタに送信する形態としてよい。なお、カメラは、静止画像を撮影してもよいし、複数の静止画像を連続して撮影することにより得られる動画を撮影してもよい。以下では、カメラが動画を撮影する場合を例示する。カメラにより撮影された複数の静止画像は、連続して再生されることにより、動く画像、すなわち動画として認知される。
図1は、各実施形態に係る人物の認証の説明に供する情報処理装置1の一例を模式的に示す模式図である。情報処理装置1は、カメラ10、モニタ11、及び近距離通信部12を備えている。一例として、本実施形態に係る情報処理装置1は、人物2が所有するスマートフォン又はタブレット等の携帯端末である形態について説明する。しかし、これに限定されない。カメラ10、モニタ11、及び近距離通信部12が接続されたサーバ等の端末であってもよい。
人物2が所持するオブジェクト3には、ICチップ(Integrated Circuit)が搭載されており、ICチップには、個人を識別するための人物2の個人情報、又は外部のデータベースに記憶されている人物2の個人情報にアクセスするために必要な情報が記憶されている。個人情報には、例えば、氏名、生年月日、住所、ID番号、人物2を撮影して予め登録された画像、及びオブジェクト3を撮影して予め登録された画像等が含まれる。
カメラ10は、情報処理装置1の上方中央部に設けられており、モニタ11と向かい合っている人物2を撮影可能にするように設けられている。なお、本実施形態では、カメラ10を情報処理装置1の上方中央部に設ける形態を例示して説明する。しかし、これに限定されない。環境等に応じて、例えば、情報処理装置1の中心部及び下方中央部等にカメラ10を設けてもよい。また、本実施形態では、カメラ10として単眼カメラを例示して説明する。しかし、これに限定されない。カメラ10は、他の形態のカメラ、例えばステレオカメラ等であってもよい。
モニタ11は、カメラ10が撮影した人物2及びオブジェクト3の画像等を表示する。モニタ11は、画像を表示できる限りいかなる装置であってもよい。モニタ11は、例えば、液晶モニタ、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ、FPD(Flat Panel Display)モニタ等である。
近距離通信部12は、オブジェクト3に搭載されているICチップに電波を送信することで、近距離で無線通信を行い、ICチップから情報を取得する。なお、近距離通信部12は、ICチップに情報を書き込む機能をさらに備えてもよい。なお、本実施形態に係る近距離通信部12は、カメラ10、及びモニタ11の下方に設けている形態を例示している。しかし、これに限られず、例えば、モニタ11の上方及び側方等に設ける形態であってもよい。
図2は、各実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1は、カメラ10、モニタ11、近距離通信部12、CPU(Central Processing Unit)13、ROM(Read Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)15、ストレージ16、通信インターフェース(通信I/F)17、及びスピーカ18を含んで構成されている。カメラ10、モニタ11、近距離通信部12、CPU13、ROM14、RAM15、ストレージ16、通信I/F17、及びスピーカ18の各々はバス19により相互に接続されている。
CPU13は、情報処理装置1の全体を統括し、制御する。ROM14は、本実施形態で用いる情報処理プログラムを含む各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM15は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。CPU13は、ROM14に記憶されたプログラムをRAM15に展開して実行することにより、人物2及びオブジェクト3の照合を行う。ストレージ16は、一例としてHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等である。なお、ストレージ16には、情報処理プログラム等を記憶してもよい。通信I/F17は、データの送受信を行う。スピーカ18は、音声の出力を行う。
オブジェクト3は、アンテナ31、及びICチップ32を含む。アンテナ31は、近距離通信部12から受信した電波に応じて、近距離通信部12から情報の受信、及び情報の送信を行う。ICチップ32は、人物2の個人情報を記憶している。
次に、情報処理装置1の機能構成について説明する。図3は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置1は、通信部101、撮影部102、取得部103、制御部104、表示部105、処理部106、及び通知部107を有する。CPU13が情報処理プログラムを実行し、ハードウェア構成を制御することで、通信部101、撮影部102、取得部103、制御部104、表示部105、処理部106、及び通知部107として機能する。
通信部101は、オブジェクトに搭載されたICチップ32と近距離通信を行う。具体的には、通信部101は、オブジェクト3と近距離通信を行い、オブジェクト3に記憶されている個人情報、または外部のデータベースに記憶されている人物2の個人情報にアクセスするために必要な情報を受信する。また、通信部101は、外部のサーバ及び端末等にデータの送受信を行う。撮影部102は、カメラ10を用いて、画像を撮影する。
取得部103は、オブジェクト3に搭載されたICチップ32から取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得する。具体的には、取得部103は、通信部101を介して、オブジェクト3から個人情報を取得する。また、取得部103は、撮影部102によって撮影された画像データを取得する。
制御部104は、取得部103により取得した画像データを解析し、画像データに、人物2とICチップ32が搭載されたオブジェクト3との両方が含まれている場合、画像データの取得後にICチップ32から取得される個人情報を利用した処理を行うように制御する。また、制御部104は、画像データに、人物2とICチップ32が搭載されたオブジェクト3との少なくとも一方が含まれていない場合、取得される個人情報を利用した処理を行わないように制御する。
表示部105は、撮影部102が撮影している人物2及びオブジェクト3の画像を画面に表示する。表示部105は、画面中に人物2及びオブジェクト3を配置するための予め定められた領域を表示する。
処理部106は、制御部104により人物2及びオブジェクト3が認識されると、個人情報を利用した処理を行う。通知部107は、音声、画像、及び文字の少なくとも1つを用いて通知を行う。
オブジェクト3は、送信部301、及び記憶部302を有する。送信部301は、近距離通信部12から電波を受信し、記憶部302に記憶されている個人情報を通信部101に送信する。記憶部302は、個人情報を記憶している。
次に、情報処理装置1の作用について説明する前に、図4を参照して、情報処理装置1が行う人物2の照合を行う際の人物2及びオブジェクト3を撮影する手法について説明する。図4は、第1実施形態に係る情報処理装置1の人物2及びオブジェクト3の撮影処理の一例を示す概略図である。
オブジェクト3は、文字、人物2の画像、及び形状の少なくとも1つを有し、個人情報は、予め登録された文字、人物の画像、及び形状の情報の少なくとも1つを有する。照合方法として、制御部104は、個人情報に含まれる文字、人物の画像、及び形状の情報の少なくとも1つの情報と、画像データを解析して得られる文字、人物2の画像、及び形状の少なくとも1つの情報とが対応するか否かを照合する。ここで、対応とは、個人情報に含まれる情報と、画像データを解析して得られる情報とが、同一であると推定されることである。カメラ10の映り方等によっては、画像データを解析して得られる情報が個人情報に含まれる情報には完全一致しない。しかし、個人情報に含まれる情報と、画像データを解析して得られる情報とが、同一であると推定される程度一致すれば、対応していると判断される。また、画像データを解析する手段として、例えば、画像データに映っている人物2及びオブジェクト3の目、鼻、口、輪郭、及び色等の特徴を特徴点として抽出する方法がある。つまり、取得した画像データから抽出した特徴点と、予め登録されている画像データの特徴点を比較することで、取得した画像データと、予め登録されている画像データとを照合することができる。
本実施形態では、一例として、オブジェクト3は、人物2の画像と、氏名及び住所等の文字とが付されたICチップ32を搭載したカード(例えば、運転免許証等)であり、ICチップ32は、個人情報として、人物の画像と、氏名及び住所等の文字とを、予め記憶している形態について説明する。しかし、これに限定されない。オブジェクト3は、色、模様、及び形等の形状を有した物体であってもよい。
情報処理装置1に含まれる表示部105は、撮影部102が撮影している人物2、オブジェクト3、人物2を配置するための予め定められた領域40、及びオブジェクト3を配置するための予め定められた領域41を表示する。
人物2及びオブジェクト3を撮影する場合、制御部104は、領域40に人物2を配置し、領域41にオブジェクト3を配置する旨を通知部107によって、通知させる。
制御部104は、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像データを取得する。また、制御部104は、画像データを解析し、人物2が予め定められた領域40に収まり、かつオブジェクト3が予め定められた領域41に収まっているか否かにより、人物2及びオブジェクト3が認識できるか否かの判定を行う。
制御部104は、人物2及びオブジェクト3が認識できた場合、個人情報を取得し、個人情報を利用する処理を行う。また、制御部104は、人物2が予め定められた領域40に収まっていない、又はオブジェクト3が予め定められた領域41に収まっていないことにより、人物2又はオブジェクト3が認識できなかった場合、改めて人物2及びオブジェクト3を撮影する。
具体的には、人物2及びオブジェクト3が認識できた場合、制御部104は、オブジェクト3に搭載されたICチップ32から個人情報を取得し、通信部101は、取得した個人情報及び画像データを離れた場所に設置してある端末又はサーバに送信する。また、人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が認識できなかった場合、人物2及びオブジェクト3を再度撮影する。
なお、本実施形態では、人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が認識できなかった場合、人物2及びオブジェクト3を再度撮影する。しかし、これに限定されない。再度撮影する場合、人物2又はオブジェクト3のうち認識できなかった一方のみを撮影する形態としてもよい。例えば、人物2及びオブジェクト3を撮影した際に、オブジェクト3が予め定められた領域41からはみ出し、認識できなかった場合、オブジェクト3のみを再度撮影する。再度撮影したオブジェクト3と、最初に撮影したオブジェクト3とが同一であると認められる場合、オブジェクト3が認識できたとして、最初に撮影した人物2及び再度撮影したオブジェクト3の画像データを送信してもよい。
また、人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が認識できなかった場合、個人情報を利用する処理を行わない形態としてもよい。例えば、人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が認識できなかった場合、撮影した画像データを情報処理装置1のストレージ等に記憶する、又は撮影した画像を別の場所に設置されているサーバ等に送信する形態としてもよい。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る情報処理プログラムの作用について説明する。図5は、第1実施形態に係る認証処理の一例を示すフローチャートである。CPU13がROM14又はストレージ16から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、図5に示す認証処理が実行される。図5に示す認証処理は、例えば、ユーザが情報処理装置1を起動した場合、情報処理プログラムの実行指示が入力され、認証処理が実行される。
ステップS101において、CPU13は、認証を開始するか否かの判定を行う。認証を開始する場合(ステップS101:YES)、CPU13は、ステップS102に移行する。一方、認証を開始しない場合(ステップS101:NO)、CPU13は、認証を開始するまで待機する。
ステップS102において、CPU13は、撮影部102を用いて、人物2及びオブジェクト3を撮影し、画像を取得する。
ステップS103において、CPU13は、人物2及びオブジェクト3の画像の解析を行う。
ステップS104において、CPU13は、予め定められた領域に人物2及びオブジェクト3が映っているか否かの判定をする。人物2及びオブジェクト3が映っている場合(ステップS104:YES)、CPU13は、ステップS105に移行する。一方、人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が映っていない場合(ステップS104:NO)、CPU13は、ステップS102に移行する。
ステップS105において、CPU13は、ICチップ32から個人情報を取得し、個人情報を利用した処理を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像データを解析し、人物2及びオブジェクト3が認識された場合、個人情報を利用する処理を行う。従って、処理の信頼性を高めることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、撮影された画像データに人物2及びオブジェクト3を認識することができる場合、個人情報を利用する処理を行う形態について説明した。本実施形態では、人物2及びオブジェクト3を撮影する際、人物2が行う予め定められた動作を認識できた場合、個人情報を利用する処理を行う形態について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置1の構成(図1参照)、及び情報処理装置1のハードウェア構成(図2参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第1実施形態では、撮影された画像データに人物2及びオブジェクト3を認識することができる場合、個人情報を利用する処理を行う形態について説明した。本実施形態では、人物2及びオブジェクト3を撮影する際、人物2が行う予め定められた動作を認識できた場合、個人情報を利用する処理を行う形態について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置1の構成(図1参照)、及び情報処理装置1のハードウェア構成(図2参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6を参照して、情報処理装置1の機能構成について説明する。図6は、第2実施形態に係る情報処理装置1の機能的な構成の一例を示すブロック図である。なお、図6における図3に示す情報処理装置1の機能と同一の構成要素については、図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
制御部114は、取得部により取得した画像データを解析し、画像データに、人物2とICチップ32が搭載されたオブジェクト3との両方が含まれているか否かを確認する。制御部114は、画像データに、人物2とICチップ32が搭載されたオブジェクト3との少なくとも一方が含まれていない場合、ICチップ32から取得される個人情報を利用した処理を行わないように制御する。また、制御部114は、画像データを解析した結果、人物2がオブジェクト3を把持し、かつ予め定められた動作を行っていると認められる場合、個人情報を利用した処理を行う。なお、本実施形態に係る予め定められた動作とは、人物2が近距離通信を行うためにオブジェクト3を通信部101に近づける動作である。
表示部115は、撮影部102が撮影している人物2及びオブジェクト3の画像と、オブジェクト3の画像とを画面に表示する。表示部115は、画面中に人物2及びオブジェクト3を配置するための予め定められた領域と、オブジェクト3を配置するための予め定められた領域とを表示する。
通知部117は、音声、画像、及び文字の少なくとも1つを用いて通知を行う。また、通知部117は、表示部115の画面中に予め定められた領域に人物2及びオブジェクト3の少なくとも一方が配置されていない場合、予め定められた領域に映すための指示を通知する。また、通知部117は、表示部115の画面中の予め定められた領域に複数の人物2又は複数のオブジェクト3が映っている場合、予め定められた領域に単一の人物2又は単一のオブジェクト3を映すための指示を通知する。
また、制御部114は、通知部117により、人物2及びオブジェクト3を撮影するために、人物2を誘導するための通知を行う。また、制御部114は、人物2とオブジェクト3との距離が変化するように、人物2に対してオブジェクト3の位置を変化させることを促す通知を、通知部117に通知させる。制御部114は、人物2及びオブジェクト3の画像が取得できなかった場合、通知部117に画像が取得できなかった旨を通知させる。
次に、情報処理装置1の作用について説明する前に、図7、8、9を参照して、情報処理装置1が行う人物2を照合するための手法について説明する。まず、図7を参照して、照合を行う際の人物2及びオブジェクト3を撮影する手法について説明する。図7は、第2実施形態に係る情報処理装置1の人物2及びオブジェクト3の撮影処理の一例を示す概略図である。
図7に示すように、人物2及びオブジェクト3を撮影する場合、制御部114は、領域40に人物2を配置し、領域41にオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、制御部114は、人物2及びオブジェクト3の画像が取得できなかった場合、通知部117に画像が取得できなかった旨を通知させる。
具体的には、制御部114は、領域40に人物2、及び領域41にオブジェクト3の少なくとも一方が配置されていない場合、領域40に人物2、及び領域41にオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、制御部114は、領域40に複数の人物2、又は領域41に複数のオブジェクト3が配置されている場合、領域40及び領域41に、単一の人物2又は単一のオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、制御部114は、人物2が領域40内に収まっていない場合、又はオブジェクト3が領域41内に収まっていない場合、人物2を領域40内、又はオブジェクト3を領域41内に収まるように配置する旨を通知部117によって、通知させる。
また、制御部114は、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像を取得した場合、オブジェクト3を情報処理装置1に近づける旨を通知部117によって、通知させる。
次に、図8を参照して、近づけられたオブジェクト3を撮影する場合について説明する。図8は、第2実施形態に係る情報処理装置のオブジェクト3の撮影処理の一例を示す概略図である。
図8に示すように、情報処理装置1に含まれる表示部115は、撮影部102によって撮影された人物2、オブジェクト3、及びオブジェクト3を配置する予め定められた領域42を表示する。
オブジェクト3の外観を撮影する場合、制御部114は、領域42にオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、制御部114は、オブジェクト3の画像が取得できなかった場合、通知部117に画像が取得できなかった旨を通知させる。
具体的には、領域42にオブジェクト3が配置されていない場合、制御部114は、領域42にオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、領域42に複数のオブジェクト3が配置されている場合、制御部114は、領域42に、単一のオブジェクト3を配置する旨を通知部117によって、通知させる。また、オブジェクト3が領域42内に収まっていない場合、制御部114は、オブジェクト3を領域42内に収まるように配置する旨を通知部117によって、通知させる。
また、オブジェクト3の外観を撮影した画像を取得した場合、制御部114は、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像、及びオブジェクト3を撮影した画像の解析を行う。また、画像を解析した結果、人物2と、オブジェクト3との間の距離が変化している場合、制御部114は、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける旨を通知部117によって、通知させる。また、画像が取得できなかった場合、制御部114は、画像が取得できなかった旨を通知部117によって、通知させる。
次に、図9を参照して、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける動作を撮影する場合について説明する。図9は、第2実施形態に係る情報処理装置のオブジェクト3を近づける動作の撮影処理の一例を示す概略図である。
図9に示すように、情報処理装置1に含まれる表示部115は、撮影部102によって撮影された人物2、オブジェクト3、及びオブジェクト3を配置する予め定められた領域43を表示する。オブジェクト3を近づける動作を撮影する場合、オブジェクト3を配置する予め定められた領域43は、予め定められた領域42を拡大して、表示部115に表示される。
また、オブジェクト3を近づける動作を撮影した場合、制御部114は、撮影したオブジェクト3の画像データと、図8で撮影したオブジェクト3の画像データとを比較する。制御部114は、オブジェクト3の画像が大きくなる等、オブジェクト3を近づけている動作を行っていると認められた場合、取得部103は、オブジェクト3から個人情報を取得する。また、制御部114は、オブジェクト3を近づけている動作を行っていると認められない場合、予め定められた期間が経過したか否かを判定する。また、制御部114は、予め定められた期間が経過していない場合、再度、オブジェクト3を近づける動作を撮影する。また、制御部114は、予め定められた期間が経過している場合、再度、人物2及びオブジェクト3を撮影する。
なお、本実施形態では、予め定められた動作として、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける動作を認識する形態について説明した。しかし、これに限定されない。人物2が手を上に挙げる、人物2が振り返り身体を反転させる等の動作を、予め定められた動作として認識してもよいし、オブジェクト3を近距離通信部12から遠ざける動作を認識してもよい。
また、本実施形態ではオブジェクト3が大きくなった場合、オブジェクト3を近づけていると認識する形態について、説明した。しかし、これに限定されない。情報処理装置1は、人物2を側面から撮影する撮影部102をさらに有し、撮影部102が撮影した画像データから、人物2がオブジェクト3を近距離通信部12に近づける動作等を認識してもよい。また、情報処理装置1は、人物2を側面から撮影する撮影部102をさらに有し、人物2と、オブジェクト3との距離、又は情報処理装置1と、オブジェクト3との距離を計測して認識してもよい。
また、本実施形態に係る予め定められた期間は、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける通知を行ってから、画像データを占めるオブジェクト3の大きさが予め定められた大きさより大きくなるまでの期間である。しかし、これに限定されない。予め定められた期間は、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける通知を行ってから経過した時間であってもよい。
オブジェクト3を近づける動作を認識できた場合、取得部103は、オブジェクト3から個人情報を取得し、制御部114は、撮影部102によって撮影された人物2及びオブジェクト3の画像と、オブジェクト3の画像と、個人情報とを照合し、人物2の認証を行う。
照合方法として、制御部114は、オブジェクト3を撮影した画像を解析して、オブジェクト3に付されている人物2の画像、氏名、住所等の情報(以下、「人物情報」という。)を取得する。制御部114は、オブジェクト3に搭載されているICチップ32から取得した個人情報と、オブジェクト3に付されている人物情報とを照合する。
また、制御部114は、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像を解析して、取得した人物2の顔画像と、個人情報から取得した人物の画像とを照合する。
上述した照合結果が一致した場合、制御部114は、人物2を認証する。
なお、本実施形態では、人物2及びオブジェクト3の画像と、オブジェクト3の画像と、個人情報との順番で、画像及び情報を取得する形態について説明した。しかし、これに限定されない。まず、個人情報を取得してからオブジェクト3の画像、及び人物2と、オブジェクト3との画像を取得する等、画像及び情報を取得する順番を入れ替えてもよい。
次に、図10、11、12を参照して、本実施形態に係る情報処理プログラムの作用について説明する。まず、図10は、第2実施形態に係る認証処理の一例を示すフローチャートである。CPU13がROM14又はストレージ16から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、図10に示す認証処理が実行される。図10に示す認証処理は、例えば、ユーザが情報処理装置1を起動した場合、情報処理プログラムの実行指示が入力され、認証処理が実行される。
ステップS111において、CPU13は、撮影部102を用いて、人物2及びオブジェクト3を撮影し、画像を取得する。
ステップS112において、CPU13は、通知部117を用いて、人物2にオブジェクトを近づける旨の通知を行う。
ステップS113において、CPU13は、撮影部102を用いて、オブジェクト3を撮影し、画像を取得する。
ステップS114において、CPU13は、人物2及びオブジェクト3の画像と、オブジェクト3の画像の解析を行い、人物2及びオブジェクト3の位置関係、オブジェクト3の外観に関する情報を取得する。
ステップS115において、CPU13は、人物2と、オブジェクト3との間の距離が変化しているか否かの判定を行う。距離が変化している場合(ステップS115:YES)、CPU13は、ステップS108に移行する。距離が変化していない場合(ステップS115:NO)、CPU13は、ステップS116に移行する。
ステップS116において、CPU13は、通知部117を用いて、人物2と、オブジェクト3との間の距離が変化していない旨の通知を行う。
ステップS117において、CPU13は、通知部117を用いて、オブジェクト3を近距離通信部12に近づける旨の通知を行う。
ステップS118において、CPU13は、人物2がオブジェクト3を近距離通信部12に近づけている動作を撮影し、画像データを取得する。
ステップS119において、CPU13は、取得した画像データを解析し、予め定められた動作として、人物2がオブジェクト3を近距離通信部12に近づけている動作を認識する。
ステップS120において、CPU13は、予め定められた動作を認識できたか否かの判定を行う。認識できた場合(ステップS120:YES)、CPU13は、ステップS122に移行する。認識できない場合(ステップS120:NO)、CPU13は、ステップS121に移行する。
ステップS121において、CPU13は、予め定められた期間が経過したか否かの判定を行う。予め定められた期間が経過した場合(ステップS121:YES)、CPU13は、ステップS111に移行する。予め定められた期間が経過していない場合(ステップS121:NO)、CPU13は、ステップS118に移行する。
ステップS122において、CPU13は、オブジェクト3と近距離通信を行い、オブジェクト3に搭載されているICチップ32から個人情報を取得する。
ステップS123において、CPU13は、人物2及びオブジェクト3の画像データと、オブジェクト3の画像データとを解析した解析結果を個人情報と照合を行う。
ステップS124において、CPU13は、照合結果が一致するか否かの判定を行う。照合結果が一致する場合(ステップS124:YES)、CPU13は、ステップS125に移行する。照合結果が一致しない場合(ステップS124:NO)、CPU13は、ステップS126に移行する。
ステップS125において、CPU13は、人物2及びオブジェクト3の画像データ、オブジェクト3の画像データ、及び個人情報を送信する。
ステップS126において、CPU13は、通知部107を用いて、照合結果が一致しない旨の通知を行う。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る人物撮影処理について説明する。図11は、第2実施形態に係る人物撮影処理の一例を示すフローチャートである。CPU13がROM14又はストレージ16から人物撮影プログラムを読み出し、実行することによって、図11に示す人物撮影処理が実行される。図11に示す人物撮影処理は、例えば、情報処理プログラムが人物撮影処理の実行指示を行い、実行される。
ステップS201において、CPU13は、撮影部102を用いて、撮影範囲を撮影する。
ステップS202において、CPU13は、撮影した画像の解析を行い、人物2及びオブジェクト3が映っているか否かの判定をする。より具体的には、予め定められた領域に人物2及びオブジェクト3が映っているか否かの判定をする。人物2及びオブジェクト3が映っている場合(ステップS202:YES)、CPU13は、ステップS204に移行する。一方、人物2及びオブジェクト3が映っていない場合(ステップS202:NO)、CPU13は、ステップS203に移行する。
ステップS203において、CPU13は、通知部107を用いて、人物2、又はオブジェクト3が予め定められた領域に映っていない旨の通知を行う。
ステップS204において、CPU13は、予め定められた領域に人物2及びオブジェクト3が単一で映っているか否かの判定をする。人物2及びオブジェクト3が単一で映っている場合(ステップS204:YES)、CPU13は、ステップS206に移行する。一方、人物2、又はオブジェクト3が単一で映っていない場合(ステップS204:NO)、CPU13は、ステップS205に移行する。
ステップS205において、CPU13は、通知部107を用いて、人物2、又はオブジェクト3を単一で映す旨の通知を行う。
ステップS206において、CPU13は、人物2及びオブジェクト3が予め定められた領域内に収まっているか否かの判定を行う。人物2及びオブジェクト3が予め定められた領域内に収まっている場合(ステップS206:YES)、CPU13は、ステップS208に移行する。人物2及びオブジェクト3が予め定められた領域内に収まっていない場合(ステップS206:NO)、CPU13は、ステップS207に移行する。
ステップS207において、CPU13は、通知部107を用いて、人物2、又はオブジェクト3を予め定められた領域内に収める旨の通知を行う。
ステップS208において、CPU13は、撮影した画像をRAM15に記憶し、撮影処理を終了する。
次に、図12を参照して、本実施形態に係るオブジェクト撮影処理について説明する。図12は、第2実施形態に係るオブジェクト撮影処理の一例を示すフローチャートである。CPU13がROM14又はストレージ16からオブジェクト撮影プログラムを読み出し、実行することによって、図12に示すオブジェクト撮影処理が実行される。図12に示すオブジェクト撮影処理は、例えば、情報処理プログラムがオブジェクト撮影処理の実行指示を行い、実行される。
ステップS301において、CPU13は、撮影部102を用いて、オブジェクト3を撮影する。
ステップS302において、CPU13は、予め定められた領域にオブジェクト3が映っているか否かの判定をする。オブジェクト3が映っている場合(ステップS302:YES)、CPU13は、ステップS304に移行する。一方、オブジェクト3が映っていない場合(ステップS302:NO)、CPU13は、ステップS303に移行する。
ステップS303において、CPU13は、通知部107を用いて、オブジェクト3が予め定められた領域に映す旨の通知を行う。
ステップS304において、CPU13は、予め定められた領域にオブジェクト3が単一で映っているか否かの判定をする。オブジェクト3が単一で映っている場合(ステップS304:YES)、CPU13は、ステップS306に移行する。一方、オブジェクト3が単一で映っていない場合(ステップS304:NO)、CPU13は、ステップS305に移行する。
ステップS305において、CPU13は、通知部107を用いて、オブジェクト3を単一で映す旨の通知を行う。
ステップS306において、CPU13は、オブジェクト3が予め定められた領域内に収まっているか否かの判定を行う。オブジェクト3が予め定められた領域内に収まっている場合(ステップS306:YES)、CPU13は、ステップS308に移行する。オブジェクト3が予め定められた領域内に収まっていない場合(ステップS306:NO)、CPU13は、ステップS307に移行する。
ステップS307において、CPU13は、通知部107を用いて、オブジェクト3を予め定められた領域内に収める旨の通知を行う。
ステップS308において、CPU13は、撮影した画像をRAM15に記憶し、撮影処理を終了する。
なお、本実施形態では、照合が一致した場合、予め定められた処理として、人物2及びオブジェクト3の画像データ、オブジェクト3の画像データ、及び個人情報を送信する形態について説明した。しかし、これに限定されない。情報処理装置1は、人物2の個人情報をストレージに記憶し、取得した個人情報と、記憶した個人情報とを照合し、照合が一致した場合、ドア等を開く処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、個人情報はICチップ32に記憶されている形態について説明した。しかし、これに限定されない。個人情報は、情報処理装置1のストレージ16に記憶されていてもよい。例えば、ICチップ32は、対象者毎に一意に決まる情報(以下、「対象者キー」という。)を記憶し、情報処理装置1は、個人情報と、対象者キーとを紐づけて記憶している形態としてもよい。また、情報処理装置1は、ICチップ32から対象者キーを取得し、対象者キーを用いて個人情報を特定し、取得する形態としてもよい。
また、個人情報は、ICチップ32及び情報処理装置1のストレージ16に記憶されていてもよい。例えば、ICチップ32及び情報処理装置1は、個人情報を記憶し、情報処理装置1は、ICチップから取得した個人情報と、情報処理装置1が記憶している個人情報を照合する形態としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、人物2及びオブジェクト3を撮影した画像、オブジェクト3を撮影した画像、及び個人情報を照合する際に人物2による予め定められた動作が確認できない場合、人物2の照合を行わない。以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、カメラ10は、人物2の正面の画像を撮影する形態について説明した。しかし、これに限定されない。カメラ10は、複数箇所に設置され、人物2の正面及び側面の画像を撮影し、側面を撮影した画像から人物2及びオブジェクト3の位置関係の変化を導出してもよい。
また、本実施形態では、予め定められた動作を認識した後、人物2及びオブジェクト3の画像データと、オブジェクト3の画像データと、個人情報とを用いて照合を行い、照合が一致した場合、画像データ及び個人情報等を送信する形態について説明した。しかし、これに限定されない。予め定められた動作を認識できた場合、画像データ及び個人情報等を送信する形態としてもよい。
次に、本発明を利用した実施例について、説明する。
(実施例1)
まず、本発明を利用して、銀行口座の開設する際の個人情報の登録及び本人確認を行う実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザが所持しているスマートフォン等の端末を用いて実施する例について説明する。
まず、本発明を利用して、銀行口座の開設する際の個人情報の登録及び本人確認を行う実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザが所持しているスマートフォン等の端末を用いて実施する例について説明する。
端末は、ユーザが入力フォームに従い、必要事項を記入した後、ユーザ及び運転免許証(第一のデータ)を撮影を行う。端末は、「本人及び運転免許証の撮影を開始します」というメッセージを画面に表示し、ユーザに撮影の準備を促す。端末は、カメラ機能を起動する。端末は、「画面に表示された矩形の領域内に収まるように、本人及び運転免許証を映してください」というメッセージを画面に表示し、画面にカメラが撮影している画像及び矩形を表示する。端末は、ユーザ及び運転免許証を撮影する際に、矩形の領域内にユーザ及び運転免許証が矩形の領域内に収まっていない、又はユーザ及び運転免許証が映っていない場合、「矩形の領域内に本人及び運転免許証を収めてください」というメッセージを画面に表示する。また、端末は、複数のユーザ及び運転免許証が表示されている場合、「矩形の領域内には、一人のユーザ、及び一つの運転免許証だけを収めてください」というメッセージを画面に表示する。
ユーザ及び運転免許証の撮影が完了した場合、端末は、運転免許証(第二のデータ)を撮影する。端末は、「運転免許証をカメラに近づけて、画面に表示された矩形の領域内に運転免許証が収まるように配置してください」というメッセージを画面に表示し、矩形の領域を拡大して画面に表示する。端末は、運転免許証を撮影する際に、矩形の領域内に運転免許証が矩形の領域内に収まっていない場合、又は運転免許証が映っていない場合、「矩形の領域内に運転免許証を収めてください」というメッセージを画面に表示する。また、複数の運転免許証が表示されている場合、端末は、「矩形の領域内には、一つの運転免許証を収めてください」というメッセージを画面に表示する。
運転免許証(第二のデータ)の撮影が完了した場合、端末は、第一のデータに含まれるユーザの画像データと、第二のデータに含まれる人物の画像データとを抽出し、照合を行う。
また、端末は、「運転免許証を端末の近距離通信部12に近づけてください」というメッセージを画面に表示する。端末は、近距離通信部を介して、運転免許証に搭載されているICチップと近距離通信を行い、ICチップに記憶されているユーザの氏名、住所、及び顔情報のデータ(第三のデータ)を取得する。端末は、第二のデータに含まれる運転免許証の画像データから運転免許証の表面に印刷されているユーザの氏名、住所、及び顔情報のデータ(ユーザ情報)を抽出し、第三のデータとユーザ情報とに含まれるユーザの氏名、住所、及び顔情報と照合をする。
照合結果が一致した場合、端末は、「本人確認が完了致しました」というメッセージを画面に表示し、ユーザが記入した情報、第一のデータ、第二のデータ、及び第三のデータをユーザの情報を管理するサーバに送信する。また、照合結果が一致しなかった場合、端末は、「本人確認ができませんでした。もう一度撮影を行ってください」というメッセージを画面に表示し、カメラ機能を起動する。
(実施例2)
次に、本発明を利用して、在宅勤務の勤怠管理を行う実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザが所持しているスマートフォン等の端末から個人情報等を取得し、端末に通知を行うサーバである例について説明する。
次に、本発明を利用して、在宅勤務の勤怠管理を行う実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザが所持しているスマートフォン等の端末から個人情報等を取得し、端末に通知を行うサーバである例について説明する。
サーバは、ユーザが所有する携帯端末からの実行指示に従い、「勤怠の登録を行いますか」というメッセージを携帯端末の画面に表示させる。ユーザから登録を行う指示を受け取った場合、サーバは、携帯端末のカメラ機能を起動させ、「画面に表示された矩形の領域内に本人及び社員証を収めてください」というメッセージを携帯端末の画面に表示させる。また、サーバは、携帯端末から受信したユーザ及び社員証の画像データを解析し、社員証の表面に付された人物の画像と、画像データに含まれるユーザの画像とが一致した場合、ユーザによる勤怠の登録を受け付ける。また、サーバは、受信した画像データにユーザ又は社員証が認識できない場合、携帯端末の画面に「本人又は社員証が認識できませんでした。登録処理を終了します。」というメッセージを携帯端末の画面に表示させ、ユーザによる勤怠の登録を受け付けず、登録処理を終了する。
(実施例3)
次に、本発明を利用して、自宅のドアを開錠する(スマートキー)実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザの玄関に設置されているインターフォンである例について説明する。
次に、本発明を利用して、自宅のドアを開錠する(スマートキー)実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザの玄関に設置されているインターフォンである例について説明する。
インターフォンは、呼び出しボタンが押下された場合、「本人及び身分証明書を撮影します」というメッセージを画面に表示し、インターフォンのカメラ機能を起動する。インターフォンは、ユーザ及び身分証明書を撮影した後、「身分証明書をインターフォン通信部に近づけてください」というメッセージを画面に表示する。インターフォンは、ユーザが身分証明書を近距離通信部に近づける様子を撮影する。インターフォンは、撮影した画像を解析して、インターフォンと身分証明書とが近距離通信を行うまでの期間に、ユーザが身分証明書を近づける動作を認識できたか否かの判定を行う。ユーザによる身分証明書を近づける動作を認識できた場合、インターフォンは、ICチップから取得した情報と、撮影されたユーザ及び身分証明書の画像データと、開錠するか否かの問い合わせを管理者の端末に送信する。インターフォンは、問い合わせを送信した後、管理者からの応答に応じて、ドアの開錠を行う。また、ユーザによる身分証明書を近づける動作を認識できなかった場合、インターフォンは、「身分証明書を近づける動作を認識できませんでした」というメッセージを画面に表示して、処理を終了する。
(実施例4)
次に、本発明を利用して、オブジェクト3の形状を利用した鍵を作成し、ドアを開錠する実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザの玄関に設置されているインターフォンである例について説明する。
次に、本発明を利用して、オブジェクト3の形状を利用した鍵を作成し、ドアを開錠する実施例について説明する。また、情報処理装置1は、ユーザの玄関に設置されているインターフォンである例について説明する。
ICチップには、オブジェクト毎に一意に決まっている識別番号が予め記憶されており、インターフォンのストレージにも同様に、予めオブジェクトの三次元的な形状と、ユーザの顔画像と、識別番号が記憶されている。インターフォンは、呼び出しボタンが押下された場合、「本人及びオブジェクトを撮影します」というメッセージをスピーカを用いて再生し、インターフォンのカメラ機能を起動する。インターフォンは、ユーザ及びオブジェクトを撮影した後、「オブジェクトを回転させてください」というメッセージをスピーカを用いて再生し、オブジェクトを撮影する。インターフォンは、撮影したオブジェクトの画像データからオブジェクトの三次元的な形状を解析し、取得する。インターフォンは、オブジェクトの撮影が完了した後、「オブジェクトをインターフォンの近距離通信部に近づけてください」というメッセージをスピーカを用いて再生し、オブジェクトに搭載されているICチップと近距離通信を行い、識別番号を取得する。インターフォンは、取得した識別番号を用いて、インターフォンのストレージに予め記憶されているオブジェクトの三次元的な形状と、ユーザの顔画像を取得する。インターフォンは、撮影したユーザ及びオブジェクト3の画像データからユーザの顔画像を取得し、取得した顔画像と、予め記憶されているユーザの顔画像とを比較する。また、インターフォンは、撮影されたオブジェクトの三次元的な形状と、記憶されているオブジェクトの三次元的な形状を比較する。インターフォンは、顔画像の比較結果と、オブジェクトの三次元的な形状の比較結果とが一致した場合、ドアの開錠を行う。また、インターフォンは、顔画像の比較結果と、オブジェクトの三次元的な形状の比較結果とが一致しなかった場合、「本人又はオブジェクトの情報が登録されている情報と一致しませんでした」というメッセージをスピーカを用いて再生して、処理を終了する。
その他、上記実施形態で説明した情報処理装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
なお、上記実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した情報処理及び撮影処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、画像を撮影する処理及び個人情報を取得する処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、情報処理及び撮影処理のプログラムがストレージ16に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
1 情報処理装置
2 人物
3 オブジェクト
10 カメラ
11 モニタ
12 近距離通信部
13 CPU
14 RAM
15 ROM
16 ストレージ
17 通信I/F
18 スピーカ
19 バス
31 アンテナ
32 ICチップ
101 通信部
102 撮影部
103 取得部
104 制御部
105 表示部
106 処理部
107 通知部
301 送信部
302 記憶部
2 人物
3 オブジェクト
10 カメラ
11 モニタ
12 近距離通信部
13 CPU
14 RAM
15 ROM
16 ストレージ
17 通信I/F
18 スピーカ
19 バス
31 アンテナ
32 ICチップ
101 通信部
102 撮影部
103 取得部
104 制御部
105 表示部
106 処理部
107 通知部
301 送信部
302 記憶部
本開示は、ICチップを備えたオブジェクトと情報処理装置との距離を近距離通信のために減らす指示をユーザに通知しない場合に比べて、当該処理の信頼性を高めることを目的とする。
Claims (15)
- オブジェクトに搭載されたICチップから取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記画像データを解析し、当該画像データに、人物と前記ICチップが搭載された前記オブジェクトとの両方が含まれている場合、当該画像データの取得後に前記ICチップから取得される前記個人情報を利用した処理を行い、当該画像データに、前記人物と前記ICチップが搭載されたオブジェクトとの少なくとも一方が含まれていない場合、当該処理を行わない制御部と、
を有する情報処理装置。 - 前記画像データを解析した結果、前記人物が前記オブジェクトを把持し、かつ予め定められた動作を行っていると認められる場合、前記処理を行う請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記オブジェクトに搭載された前記ICチップと近距離通信を行う通信部をさらに有する請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記予め定められた動作は、近距離通信を行うために前記オブジェクトを前記通信部に近づける動作である請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記予め定められた動作は、前記ICチップから前記個人情報が取得される前の予め定められた期間に行われる請求項2から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記人物に、音声、画像、及び文字の少なくとも1つを用いて通知を行う通知部をさらに有し、
前記制御部は、前記通知部により、前記人物及び前記オブジェクトを撮影するために、前記人物を誘導するための通知を行う請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、前記人物及び前記オブジェクトの画像が取得できなかった場合、前記通知部に画像が取得できなかった旨を通知させる請求項6に記載の情報処理装置。
- 撮影している前記人物及び前記オブジェクトの画像を画面に表示する表示部をさらに有し、
前記通知部は、前記表示部の画面中に予め定められた領域に前記人物及びオブジェクトの少なくとも一方が配置されていない場合、前記予め定められた領域に映すための指示を通知する請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置。 - 撮影している前記人物及び前記オブジェクトの画像を画面に表示する表示部をさらに有し、
前記通知部は、前記表示部の画面中の予め定められた領域に複数の人物又は複数のオブジェクトが映っている場合、前記予め定められた領域に単一の人物又は単一のオブジェクトを映すための指示を通知する請求項6から請求項8の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記個人情報は、前記通信部により前記ICチップから読み取られる情報、又は前記ICチップから読み取られた情報により特定される情報である請求項3から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、さらに、前記個人情報と、前記画像データを解析した解析結果との照合を行い、前記個人情報と前記解析結果とに対応が認められる場合に、前記人物を認証する請求項1から請求項10の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記オブジェクトは、文字を含み、
前記個人情報は、予め登録された文字を含み、
前記制御部は、前記照合として、前記個人情報に含まれる予め登録された文字と、前記画像データを解析して得られる前記オブジェクトに含まれる文字とが対応するか否かを確認する請求項11に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトは、人物の画像を含み、
前記個人情報は、予め登録された人物の画像を含み、
前記制御部は、前記照合として、前記個人情報に含まれる予め登録された人物の画像と、前記オブジェクトに含まれる前記人物の画像とが対応するか否かを確認する請求項11又は請求項12に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトは、形状を有し、
前記個人情報は、予め登録された形状の情報を有し、
前記制御部は、前記照合として、前記個人情報に含まれる予め登録された形状の情報と、前記オブジェクトの形状とが対応するか否かを確認する請求項11から請求項13の何れか1項に記載の情報処理装置。 - オブジェクトに搭載されたICチップから取得される個人を識別するための個人情報と、撮影された画像データとを取得するステップと、
取得した前記画像データを解析し、当該画像データに、人物と前記ICチップが搭載された前記オブジェクトとの両方が含まれている場合、当該画像データの取得後に前記ICチップから取得される前記個人情報を利用した処理を行い、当該画像データに、前記人物と前記ICチップが搭載されたオブジェクトとの少なくとも一方が含まれていない場合、当該処理を行わないステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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