JP2007233434A - 警報装置 - Google Patents

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智博 井上
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Abstract

【課題】ガラス破損音を監視し、ガラス破損音が生じた際に警報を鳴らすシステムにおいて、誤警報を生じ難くすることができる警報装置を提供する。
【解決手段】車両1に、2つのマイクロフォン2,3を車両1の高さ方向に並設して配置する。マイクロフォン2,3から等距離に位置する線を等距離線L1とすると、この等距離線L1がガラス面よりも下に位置するようにマイクロフォン2,3を配置する。車内でガラス破損音が発生した際、その音がマイクロフォン3よりも先にマイクロフォン2に到達した場合には警報を鳴らし、マイクロフォン2よりも先にマイクロフォン3に音が到達した際には、その音がガラス破損音の類似音と認識して警報を鳴らさないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、監視対象への不正侵入を監視し、不正侵入があったと判定した際に警報を鳴す警報装置に関する。
従来、駐車車両へ不正侵入があったと判定した際にブザーやホーン等で警報を鳴らす車両警報装置を搭載した車両がある。駐車車両への不正侵入を検出する方法としては、ガラス等が割られる際の破損音をマイクロフォン等で検出して警報を鳴らすものがあり、その例が特許文献1,2に開示されている。
特開2005−128620号公報 特開2005−78499号公報
ところが、この種の車両警報装置においては、マイクロフォンで検出した音がガラスの破損音であるのか、それとも他の音であるのかを判別する必要がある。しかしながら、ガラスの破損音と類似した音をマイクロフォンで検出した場合には、それに基づいてブザーやホーンが鳴ることになり、誤警報が生じる問題があった。
本発明の目的は、ガラス破損音を監視し、ガラス破損音が生じた際に警報を鳴らすシステムにおいて、誤警報を生じ難くすることができる警報装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明によれば、監視対象で鳴らされた音を検出可能であり、組を成すもの同士の間における音の検出タイミングを見た際にそのタイミングからガラス割れを判別可能となる位置に配置された複数の音検出手段と、前記音検出手段からの検出信号を基にして前記音検出手段ごとにガラス破損音を抽出し、当該ガラス破損音があった際に、その音検出タイミングでガラス破損の旨を通知する通知信号を前記音検出手段ごとの信号で出力する音判別手段と、前記音判別手段から各々得た前記通知信号を用い、前記音検出タイミングに基づきガラス破損の有無を判定し、前記ガラス破損有りと判定すると警報手段に警報を行わせる判定手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、監視対象で何某か音が発生した際、複数ある音検出手段は、音発生位置との間の距離に応じたタイミングでその音を各々検出し、それを検出信号として音判別手段に各々個別のタイミングで出力する。これら検出信号を取り込んだ音判別手段は、検出信号に基づき各々の検出音がガラス破損音であるか否かを判別し、ガラス破損音でなければそれを無視し、ガラス破損音と判別した際には、音検出手段がガラス破損音を検出したタイミングで、ガラス破損があった旨を通知する通知信号を音検出手段ごとに判定手段に出力する。
判定手段は、判定手段からこれら通知信号を入力すると、その信号入力タイミング、つまり音検出手段の音検出タイミングが、ガラス破損音を検出した時の順序或いは時間差のタイミングに基づくものであるか否かを見ることにより、ガラス破損の有無を判定する。ガラス破損有りと判定した判定手段は、ガラスが取り付けられた監視対象に不正侵入が生じ得ると判定し、それを防ぐべく警報手段により警報を行わせる。
一方、ガラス破損音に類似した他の音が監視対象で発生したとする。この類似音は、ガラス以外の場所で発生するため、ガラス破損時の音発生位置、つまりガラス位置とは異なる位置から発生することになる。よって、このときの音判別手段は、ガラス破損音を検出する時とは異なる順序或いは時間差のタイミングで、音検出手段から検出信号を入力することになる。このため、判定手段は、ガラス破損音とは認識しない順序或いは時間差のタイミングで音判定手段から通知信号を入力することになり、ガラス破損の類似音を検出しても警報を鳴らす動作は行わない。
従って、監視対象に発生する音により監視対象への不正侵入を監視して警報を鳴らす本発明を用いた場合、ガラス破損音と類似した音が発生したとしても、複数の音検出手段を使用し、音の検出タイミングから音を識別するので、類似音をガラス破損音として認識せずに済む。よって、音により監視対象への不正侵入を監視する構成を用いたとしても、誤警報を生じ難くすることが可能となる。
本発明によれば、複数の前記音検出手段は、前記監視対象の高さ方向に並びつつ、しかもこれら当該音検出手段から等距離の位置にある等距離線が、ガラス面よりも下方位置となる位置に配置され、前記判定手段は、前記等距離線よりも下側に位置する音検出手段に先んじて、当該等距離線よりも上側に位置する位置する音検出手段で前記ガラス破損音を検出した際に、前記警報手段で警報を鳴らすことを要旨とする。
この構成によれば、ガラス割れが生じた際には、等距離線(ガラス面)よりも上側に位置する音検出手段が、等距離線よりも下側に位置する音検出手段に先んじてガラス破損音を検出する。よって、判定手段は、等距離線よりも上側に位置する音検出手段で先にガラス破損音を検出すると、警報手段に警報を出させ、等距離線よりも下側に位置する音検出手段で先にガラス破損音を検出すると、それはガラス破損音の類似音であると判定して、警報手段から警報を出させない。よって、ガラス破損音の類似音を音検出手段で検出しても、それにより警報が出されずに済み、誤警報を防止することが可能となる。
本発明によれば、複数の前記音検出手段は、前記監視対象の幅方向に並んだ状態で配置され、前記判定手段は、2つの前記音検出手段の距離差が一定である点の集合をとり、当該集合がガラスの全領域を覆う時に決まる前記距離差から求まる時間差を閾値として設定し、2つある前記音検出手段がガラス破損音を検出した際、当該ガラス破損音の検出タイミングの実測時間差が閾値以上となると、前記警報手段で警報を鳴らすことを要旨とする。
この構成によれば、ガラス割れが生じた際、2つある音検出手段のうち割れガラスに近い側の音検出手段は直ぐにそのガラス破損音を検出し、他方の音検出手段はそれに比べて暫くしてからガラス破損音を検出することになり、2つの音検出手段間のガラス破損音の検出タイミングの実測時間差は長いものとなる。よって、2つの音検出手段においてガラス破損音の検出タイミングの実測時間差が閾値以上となる場合には、ガラス破損が生じたと判定して警報を鳴らす。
一方、ガラス破損音の類似音が発生した場合、その類似音は監視対象のガラスから離れた位置で発生することが多いため、2つの音検出手段はその類似音を大きな時間差なく検出することになり、2つの音検出手段がガラス破損音の類似音を検出した際の検出タイミングの実測時間差は短いものとなる。よって、2つの音検出手段においてガラス破損音の検出タイミングの実測時間差が閾値未満となる場合には、ガラス破損音と類似音が発生したと判断して、警報を鳴らさないようにする。よって、ガラス破損音の類似音を音検出手段で検出しても、それにより警報が出されずに済み、誤警報を防止することが可能となる。
本発明によれば、ガラス破損音を監視し、ガラス破損音が生じた際に警報を鳴らすシステムにおいて、誤警報を生じ難くすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した警報装置の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1(a),(b)に示すように、車両1の室内には、車内に発生する各種音を集音する複数(本例は2つ)のマイクロフォン2,3が取り付けられている。これらマイクロフォン2,3は、車両1への不正侵入を狙った盗難者がガラス4を割った際に、そのガラス破損音を検出するセンサとして機能する。なお、車両1が監視対象に相当し、マイクロフォン2,3が音検出手段に相当する。
マイクロフォン2,3は、図1(a)に示すように車両1の底面に対して垂直方向(高さ方向)に並設されるとともに、図1(b)に示すように車幅方向中央位置に配置されている。2つあるマイクロフォン2,3は、垂直方向上側にあるマイクロフォン2が車内天井5に埋設されるとともに、垂直方向下側にあるマイクロフォン3が車内床面6に埋設されている。
図1(a)に示すように、各マイクロフォン2,3から等距離となる線(以下、等距離線と記す:図1(a)の破線)L1をとった場合、マイクロフォン2,3の配置位置は、この等距離線L1が車両1のガラス面よりも下に位置するように設定されている。また、等距離線L1の下側位置には、車内空調システムを統括制御するエアコンECU7や、車内のインストルパネル部分を構成する樹脂部材8が配置されている。エアコンECU7は、筐体部分である樹脂パッケージが冷えて縮んだ際にガラス破損音に非常に類似した音を発生する性質があり、樹脂部材8にもこのような性質を持つものがある。
図2に示すように、マイクロフォン2,3には、これらマイクロフォン2,3が検出した音がガラス破損であるか否かを判定するガラス割れECU9が接続されている。ガラス割れECU9は、複数のA/D端子9a,9bを有し、これらA/D端子9a,9bに各マイクロフォン2,3がそれぞれ接続されている。マイクロフォン2,3は、ガラス4が金属等で強打された際、その時の音圧が加えられ、アナログ状のガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2をガラス割れECU9に出力する。なお、マイクロフォン2,3の前面には、共振器を設けることにより固有の周波数が増幅されている。
ガラス割れECU9には、検出したガラス破損音がガラス割れによるものか或いは類似音であるかを判定するメインECU10が接続されている。ガラス割れECU9及びメインECU10は、それぞれ独立した1チップICから成るとともに、マイクロフォン2,3ごとに設けられた配線11a,11bにより接続されている。なお、ガラス割れECU9が音判別手段に相当し、メインECU10が判定手段に相当する。
ガラス割れECU9は、各マイクロフォン2,3から入力したガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2を検波し、これら信号Sa1,Sa2を各々測定する。ガラス割れECU9は、これらガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2がガラス破損を表す規定内のものであれば、それをガラス割れ信号Sx1,Sx2として処理してメインECU10に出力する。メインECU10は、ガラス割れECU9から入力したガラス割れ信号Sx1,Sx2に基づき、車両1に備え付けたホーン12やブザー13により警報を出力する。なお、ホーン12やブザー13が警報手段を構成する。
次に、車内にガラス破損音が発生した際の動作を説明する。
図3(a)に示すように、車内にある種の音が発生した場合、この音を検出したマイクロフォン2,3は、音の周波数、強度(大きさ)、発生時間などに応じた図3(b)に示すようなアナログ状のガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2をガラス割れECU9に各々出力する。例えば、ガラス破損音等の大きな音が発生すれば、信号強度が大きくしかも高い強度レベルが長時間続くガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2がマイクロフォン2,3から出力される。
このとき、ガラス割れECU9は、図3(b)に示すガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2を検波し、これに周波数、強度(電圧)、時間によりフィルタをかけ、図3(c)に示すようなパルス信号Sb1,Sb2に変換する。即ち、ガラス割れECU9は、入力したガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2を、ガラス破損音と見なし得る周波数fを有しつつその信号強度がスレッシュレベルVx以上となる時にLレベルとなるパルス信号Sb1,Sb2に変換し、このLレベルの時間が一定時間T1続けば、この時に入力したガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2をガラス破損音とみなし、図3(d)に示すような所定時間T2(>T1)においてLレベルとなったガラス割れ信号Sx1,Sx2をメインECU10に出力する。
一方、図3(b)に示すように、車内に音が発生しても、それが例えばガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2の信号強度の最大値がスレッシュレベルVxを超えなかったり、或いはスレッシュレベルVxを超えたとしてもその時間が一定時間T1を満たさなかったりした場合には、この時に検出したガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2をガラス破損音ではないと判定して、ガラス割れ信号Sx1,Sx2をメインECU10に出力しない状態をとる。なお、ガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2が検出信号に相当し、ガラス割れ信号Sx1,Sx2が通知信号に相当する。
車内でガラス破損音が発生した場合、2つのマイクロフォン2,3でガラス破損音を検出することになるが、この時のガラス割れECU9は、それぞれのマイクロフォン2,3からガラス割れセンサ処理信号Sa1,Sa2を入力することになる。このとき、例えばガラス4を強打したことによるガラス破損音が生じた場合、その時の音発生位置というのは、等距離線L1よりも上方位置である。
よって、この時の音発生位置と各マイクロフォン2,3との間の距離は、マイクロフォン3に比べて、マイクロフォン2の方が音発生位置に近い状態となる。このため、等距離線L1よりも上側にあるマイクロフォン2が、マイクロフォン3に先んじたタイミングでガラス破損音を検出する。従って、ガラス割れECU9は、マイクロフォン2側で検出したガラス割れ信号Sx1を先にメインECU10に出力し、その後に、マイクロフォン3側で検出したガラス割れ信号Sx2をメインECU10に出力する。
一方、ガラス破損音の類似音は、エアコンECU7の樹脂パッケージが冷えて縮んだ際に生じる音や、車内にある樹脂部材8の樹脂縮みによる音が原因であるものが多いため、等距離線L1よりも下方位置で音が発生することになる。つまり、ガラス破損音は、等距離線L1よりも上方位置が音発生位置になるのに対し、ガラス破損音の類似音は、その音発生位置が等距離線L1よりも下方位置である場合が多い。
ガラス破損音の類似音発生時、この時の音発生位置と各マイクロフォン2,3との間の距離は、マイクロフォン2に比べて、マイクロフォン3の方が音発生位置に近い状態となる。このため、等距離線L1よりも下側にあるマイクロフォン3が、マイクロフォン2に先んじてこの類似音を検出することになる。従って、ガラス割れECU9は、マイクロフォン3側で検出したガラス割れ信号Sx2を先にメインECU10に出力し、その後に、マイクロフォン2側で検出したガラス割れ信号Sx1をメインECU10に出力する。
メインECU10は、ガラス割れECU9からガラス割れ信号Sx2よりも先にガラス割れ信号Sx1を入力すると、ガラス4が割られたことによる車両1への不正侵入が発生したと認識して、ホーン12やブザー13で警報を発生させる。一方、メインECU10は、ガラス割れECU9からガラス割れ信号Sx1よりも先にガラス割れ信号Sx2を入力すると、この時に発生した音はガラス破損音の類似音であると認識して、警報動作は行わせない。
なお、エアコンECU7(樹脂部材8)及びマイクロフォン2間の距離と、エアコンECU7(樹脂部材8)及びマイクロフォン3間の距離との距離差を、例えば10cm程度存在すれば、音がそれぞれのマイクロフォン2,3に到達する時に要する伝播時間差が約0.3msとなり、問題なく動作可能である。
従って、本例においては、等距離線L1の下側位置でガラス破損音の類似音が発生したとしても、ガラス破損音とその類似音とを識別することが可能であるため、それをガラス破損音と認識して警報を鳴らすような動作はとらない。このため、車内で発生する音により車内への不正侵入を監視する警報装置であっても、ガラス破損音の類似音で警報が鳴らされずに済み、誤警報を防止することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ガラス破損音を検出した際に警報を鳴らすシステムにおいて、車内でガラス破損音に類似した音が発生しても、その音と実際のガラス破損音とを区別することが可能であるので、誤警報を発生し難くすることができる。
(2)2つあるマイクロフォン2,3のうちどちらに早く音が到達するか見るという簡単な方法で、検出音がガラス破損音か或いは類似音かを判定するので、複雑で込み入った方法を用いずに、ガラス破損音の誤検出を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4〜図6に従って説明する。なお、第2実施形態は、マイクロフォン2,3の配置パターンが第1実施形態と異なり、他の基本的な構成部分は同様である。よって、第1実施形態と同様部分は同一符号を伏して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
マイクロフォン2,3は、図4(a)に示すように車両1の車幅方向に並設されるとともに、図4(b)に示すように車両1の高さ方向において同じ高さ位置に配置されている。本例においては、マイクロフォン2が運転席ドア15のドア内壁に埋設され、マイクロフォン3が助手席ドア16のドア内壁に埋設されている。
メインECU10は、ガラス割れECU9から2つのガラス割れ信号Sx1,Sx2を入力した際、ガラス割れ信号Sx1,Sx 2を入力した時点での時間Ta,Tbをそれぞれ求める。そして、メインECU10は、図5に示すようにこれら入力タイミングの時間差Ts(=Ta−Tb)を絶対値でとり、この時間差Tsと閾値Txとを比較することにより、その時に検出した音がガラス破損音か或いは類似音か否かを判定する。
この閾値Txは、2つのマイクロフォン2,3からの距離差が一定であるような点をプロットした集合に相当し、これは図4(a)に示すような双曲線L2として求まる。この双曲線L2は、その内側領域(図4(a)の点領域)においてガラス4の全領域を覆うような値として求められる。
閾値Txの求め方は以下の通りである。図6に示すように、X−Y座標上に車両1を置いた場合を考えると、双曲線L2の式は、車両1の前後方向をY軸、車両1の車幅方向をX軸とすると、次式(1)を満たす。
Figure 2007233434
また、この双曲線L2の2つの焦点P,Qは、マイクロフォン2,3の座標位置に相当し、次式(2),(3)をそれぞれ満たす。
Figure 2007233434
Figure 2007233434
そして、これら焦点P,Qは、図6の座標から既知の値として求まることから、この既知を(2)式(或いは(3)式)に代入すると、aとbの関係式(b=ka(kは定数))を導き出すことができる。そして、この関係式を式(1)のbに代入すれば、式(1)からbを省略することができる。
続いて、ガラス全域を覆うような双曲線L2の1点を図6の座標上から選び出し、その座標値を、bを省略した式(1)に代入する。ここで、2つのマイクロフォン2,3からの距離差が一定である点は、式(1)において「2a」で算出されることから、ガラス全域を覆うような双曲線L2の1点の座標値を式(1)に代入した際には、その代入後の式から「2a」の値を求め、それを音速で割ると、その値が閾値Txとして算出される。
メインECU10は、ガラス割れECU9から2つのガラス割れ信号Sx1,Sx2を入力した際、これら入力タイミングの時間差Tsを絶対値で算出し、この時間差Tsと閾値Txとを比較する。ここで、時間差Tsが閾値Tx以上となれば、その際の音発生位置は双曲線L2の内側領域にあるため、発生音がガラス破損音である可能性が高い。よって、メインECU10は、時間差Tsが閾値Tx以上となれば、音がガラス破損音であると認識し、ホーン12やブザー13で警報を鳴らす。
一方、時間差Tsが閾値Tx未満であれば、その際の音発生位置は双曲線L2の外側領域であるため、ガラス4から離れた位置で生じた音であることから、それはガラス破損音に類似した音である可能性が高い。よって、メインECU10は、時間差Tsが閾値Tx未満となれば、その際に生じた音はガラス破損音の類似音であると認識し、ホーン12やブザー13による警報は行わない。
従って、本例においても、ガラス破損音とその類似音とを識別することが可能となるため、ガラス破損音の類似音で警報が鳴らされずに済み、誤警報を防止することが可能となる。また、第1実施形態で述べた方法で誤警報を検出する場合には、等距離線L1よりも上側でガラス破損音の類似音が発生すると、それをガラス割れ検出して警報を発してしまうことから、その場合の誤警報は防止できないが、本例の方法を用いてガラス破損音を検出する方法を用いれば、この種の誤警報が生じずに済む。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(1)に記載の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(3)第1実施形態で述べた方法で誤警報を検出する場合には、等距離線L1よりも上側でガラス破損音の類似音が発生すると、それをガラス割れ検出して警報を発してしまうが、本例の方法を用いてガラス破損音を検出する方法を用いれば、この種の誤警報を防止することができる。
なお、本実施形態は上記構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1実施形態において、マイクロフォン2,3の配置位置は、必ずしも底面に対して高さ方向に真っ直ぐ並んだ状態に配置されることに限定されない。即ち、マイクロフォン2,3からの等距離線L1がガラス面よりも下に位置していれば、マイクロフォン2,3の位置は自由に設定することが可能である。
・ 第2実施形態において、マイクロフォン2,3の高さ位置は同じ高さに配置されることに限らず、各々異なる高さ位置に配置されてもよい。
・ 第2実施形態において、ガラス割れの監視対象は、マイクロフォン2,3をサイドドアに配置することにより、サイドドアのガラス4とすることに限定されない。例えば、車両1の運転席前部及びリヤ席後部の各々にマイクロフォン2,3を設置することにより、車両1のフロントガラスとリヤガラスとを監視対象としてもよい。また、例えば両サイドドア、運転席前部及びリヤ席後部の全てにマイクロフォンを設置することにより、サイドガラス、フロントガラス及びリヤガラスの全てのガラス割れを監視してもよい。
・ 第2実施形態において、閾値Txは固定値であることに限定されず、例えば車内に閾値設定ボリュームを設け、このボリュームを操作することにより、閾値Txを自由に設定可能としてもよい。これは、検出音がガラス破損音であるか否かを判定する際に用いるスレッシュレベルVxにおいても同様の事が言える。
・ 第1及び第2実施形態において、ガラス割れを検出したときに行う警報は、必ずしもホーン12やブザー13による音の警報に限定されない。例えば、ハザードを複数回点滅させたり、ヘッドライトを複数回点灯させたりすることで警報を行ってもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、本例の監視装置の監視対象は、必ずしも車両1であることに限らず、例えば住宅など、ガラス4を備えるものであれば特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜3において、前記監視対象は、車両であり、前記音判別手段は、当該車両に備え付けられたガラス破損音の有無を監視する。この場合、本発明の警報装置は車両に搭載されることになるため、侵入者がガラスを割って車内へ不正侵入することを発生し難くすることができる。
第1実施形態における車両の概略図であり、(a)が車両の側視図、(b)が車両の後視図。 警報装置の概略構成を示すブロック図。 (a)はガラス破損音の発生タイミングを示す波形図、(b)はマイクロフォンから出力されるガラス割れセンサ処理信号の波形図、(c)はガラス割れECUがガラス割れセンサ処理信号を検波処理した際のパルス信号の波形図、(d)はガラス割れECUが出力するガラス割れ信号の波形図。 第2実施形態においける車両の概略図であり、(a)が車両の平視図、(b)が車両の後視図。 警報装置の概略構成を示すブロック図。 ガラス破損音と類似音とを識別する際に用いる閾値の求め方を説明する座標図。
符号の説明
1…監視対象としての車両、2,3…音検出手段としてのマイクロフォン、4…ガラス、9…音判別手段としてのガラス割れECU、10…判定手段としてのメインECU、12…警報手段を構成するホーン、13…警報手段を構成するブザー、Sa1,Sa2…検出信号としてのガラス割れセンサ処理信号、Sx1,Ss2…通知信号としてのガラス割れ信号、L1…等距離線、Ts…時間差、Tx…閾値。

Claims (3)

  1. 監視対象で鳴らされた音を検出可能であり、組を成すもの同士の間における音の検出タイミングを見た際にそのタイミングからガラス割れを判別可能となる位置に配置された複数の音検出手段と、
    前記音検出手段からの検出信号を基にして前記音検出手段ごとにガラス破損音を抽出し、当該ガラス破損音があった際に、その音検出タイミングでガラス破損の旨を通知する通知信号を前記音検出手段ごとの信号で出力する音判別手段と、
    前記音判別手段から各々得た前記通知信号を用い、前記音検出タイミングに基づきガラス破損の有無を判定し、前記ガラス破損有りと判定すると警報手段に警報を行わせる判定手段と
    を備えたことを特徴とする警報装置。
  2. 複数の前記音検出手段は、前記監視対象の高さ方向に並びつつ、しかもこれら当該音検出手段から等距離の位置にある等距離線が、ガラス面よりも下方位置となる位置に配置され、
    前記判定手段は、前記等距離線よりも下側に位置する音検出手段に先んじて、当該等距離線よりも上側に位置する位置する音検出手段で前記ガラス破損音を検出した際に、前記警報手段で警報を鳴らすことを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
  3. 複数の前記音検出手段は、前記監視対象の幅方向に並んだ状態で配置され、
    前記判定手段は、2つの前記音検出手段の距離差が一定である点の集合をとり、当該集合がガラスの全領域を覆う時に決まる前記距離差から求まる時間差を閾値として設定し、2つある前記音検出手段がガラス破損音を検出した際、当該ガラス破損音の検出タイミングの実測時間差が閾値以上となると、前記警報手段で警報を鳴らすことを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
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