JP2002099972A - センサシステム - Google Patents

センサシステム

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JP2002099972A
JP2002099972A JP2000292096A JP2000292096A JP2002099972A JP 2002099972 A JP2002099972 A JP 2002099972A JP 2000292096 A JP2000292096 A JP 2000292096A JP 2000292096 A JP2000292096 A JP 2000292096A JP 2002099972 A JP2002099972 A JP 2002099972A
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Masafumi Ono
雅史 尾野
Takeshi Ono
武 尾野
Yoshiko Ono
佳子 尾野
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NISSHIN KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、警報器を接続したセンサシステム
において、各種のセンサ出力の各段階に対してきめ細か
に対応でき、しかも、警報器の誤動作発生の生じ難いセ
ンサシステムを、判定処理フローを設けるコストを低い
コストに抑えた状態で提供する。 【解決手段】 複数種類のセンサ11〜14と警報手段
31とを備えたセンサシステムにおいて、前記複数種類
のセンサが、センサ出力の特徴が共通性を有しているか
否かによって群別され、各群ごとに判定手段21〜24
がさらに備えられ、該判定手段は、群別された群内の各
センサに接続されており、前記各センサ出力を受けた場
合に、前記センサ出力の特徴が加味されて前記群ごとに
予め段階的に設定された警報手段動作形態の何れが適用
されるかの判定を行ない、当該判定結果を前記警報手段
に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、例えば、自動車には振動センサや
ドア開閉感知センサ等の多種多様のセンサが具備されて
いる。そして、これらのセンサのうちには、センサ出力
に警報器が接続されていて、異常振動発生時や不法侵入
発生時等にセンサ出力を受けて警報器が動作し、これら
の事態の発生をユーザに通報するように構成されている
ものがある。
【0003】さらに、これらのセンサのうちには、セン
サ出力に対して如何なる警報動作が採られるか、即ち、
単なる通報か、或いは、緊急の対策を要する警報かとい
うような段階的な警報動作のうちの何れが採られるか、
を判定する判定手段がセンサと警報器との間に接続さ
れ、該判定手段における判定に基づいて前述のような警
報動作の何れかが具体的に決定されるように構成されて
いるものもある。
【0004】以下、これらのセンサ出力を利用する場合
に生じる、警報器の誤動作の問題について説明する。一
般に、各種のセンサは、それぞれの動作原理に従って特
有の物理量を検出し、種々の出力を発生する。これらの
センサ出力の形態には、例えば、単発信号のみの出力、
電圧レベルの高低を伴う信号の出力、波形状信号の出
力、等がある。
【0005】さらに、出力の形態には、単発信号が1回
だけ出力されたか、複数回継続的に出力されたかという
相違、電圧レベルの高低の相違や段階的変化、波形状信
号の周波数成分や振幅の相違等が含まれていることが多
い。
【0006】因みに、これらの相違は、センサが捉えた
物理現象の詳細レベルを反映していることによるものが
多いと考えられる。例えば、単発信号が複数回継続され
るのであれば、その物理現象が繰返し起きているのであ
ろうし、電圧レベルが高い状態が維持されているのであ
れば異常度合が大きいのであろうというように、各セン
サ出力は、物理現象の詳細レベルの幾つかの段階の何れ
かを示唆し得るものとして得られることが多いと考えら
れるからである。
【0007】一方、このような各種のセンサ出力は、類
似の物理現象を誤検出したり、或いは、出力レベルと同
レベルのノイズを拾ったりする等、それぞれの動作原理
や出力形態の特徴に起因すると考え得る誤検出を、程度
の相違はあるものの、生じ得る。この誤検出は、従っ
て、警報器の誤動作を招き、警報器の誤動作が度重なる
とユーザの信頼を失い、これらのセンサが無用の長物に
なるという問題があるので、センサ出力を利用するに際
しては何らかの誤動作対策を講じておくことが要求され
る。
【0008】そこで、誤動作対策として、例えば、誤動
作である可能性を含み得るが要注意であることを単に通
報だけするようなレベルと、或いは、誤動作である可能
性はなく緊急の対策を要することを警報するようなレベ
ルとを使い分けるという意味での段階的な警報動作を決
定できるように、各センサ出力の信号の形態及び誤検出
である可能性を含む程度に応じてセンサ出力を段階的に
判定して利用するという方策が考えられる。
【0009】このような方策を実現することは、利用さ
れるセンサの種類や数が少数に限られているのであれ
ば、さほど困難なことではない。しかし、自動車のよう
に多種多様のセンサが具備されている場合には、各種の
センサ出力を、何れも、或いは、出来るだけ多くの種類
にわたってそれぞれ段階的に判定することが望ましいこ
とになるにも拘らず、前記方策を実現することを妨げる
要因が生じる。
【0010】というのは、多種多様のセンサに対して
は、センサ出力を段階的に判定できる判定処理フローを
それぞれのセンサごとに並列的に設けるように設計する
か、或いは、それぞれのセンサ出力を集約して判定処理
するフローを設けたプログラムを設計するか、等の構成
が考えられるのであるが、何れの構成も、次のような問
題を含んでいて、低コストでは実現し難いからである。
【0011】前者の構成においては、1個のセンサ出力
を判定できる判定処理フローを設けたようなマイコンを
設計することは既に広く行なわれている技術であり、段
階的な判定処理フローを設計すること自体も、それ程、
困難ではない。しかし、段階的な判定処理フローを含む
マイコンをそれぞれのセンサに並列的にもたせるとなる
と、設計コストを含め、装置コストが著しく膨らんでし
まう。
【0012】後者の構成においては、それぞれのセンサ
出力を集約して判定処理するフローを設けたプログラム
において、各センサ出力を段階的に判定しようとする
と、このような判定に必要なフローの分岐等が極めて多
数となり、分岐が互いに錯綜したりして全体に極めて複
雑なフローとなってしまうため、やはり、設計コスト、
装置コストとも著しく膨らんでしまう。
【0013】結局、以上のような事情により、段階的な
判定処理フローを設ける設計コスト及び装置コストを低
いコストに抑えて、各種のセンサ出力の何れをも、或い
は、出来るだけ多くの種類にわたって、段階的に判定で
きるようにするとともに、警報器の誤動作発生を少なく
して利用するということは、容易ではないのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑みてなされたものであり、警報器を接続したセンサ
システムにおいて、各種のセンサ出力の各段階に対して
きめ細かに対応でき、しかも、警報器の誤動作発生の生
じ難いセンサシステムを、判定処理フローを設けるコス
トを低いコストに抑えた状態で提供することを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、複数種類のセンサと警報手段とを備えた
センサシステムにおいて、前記複数種類のセンサが、セ
ンサ出力の特徴が共通性を有しているか否かによって群
別され、各群ごとに判定手段がさらに備えられ、該判定
手段は、群別された群内の各センサに接続されており、
前記各センサ出力を受けた場合に、前記センサ出力の特
徴が加味されて前記群ごとに予め段階的に設定された警
報手段動作形態の何れが適用されるかの判定を行ない、
当該判定結果を前記警報手段に出力することを特徴とす
るセンサシステムを提供する。
【0016】かかる発明によれば、本システムにおいて
は、前記センサ出力は前記群ごとに群別されているの
で、判定手段は前記群ごとに共通化され、判定手段の数
がセンサの数よりも少なくて済むと同時に、各判定手段
の判定処理フローは殆ど複雑化しない。本発明は、前記
判定手段の共通化によって、各センサごとに判定手段を
設けた場合と比較して殆ど複雑化することのない判定処
理フローを少ない数の判定手段でまかなって本システム
を低い装置コストで実現できる。
【0017】さらに、前記群ごとにセンサ出力の特徴が
加味されて段階的に警報手段動作形態が設定されてい
て、各センサ出力は、段階ごとにその何れかの動作形態
が適用されるので、動作形態の緩急度合を適切に設定し
ておけば、警報手段の誤動作をきめ細かに抑止し得る警
報手段動作が可能である。従って、本発明は、警報手段
の誤動作発生を少なくしてセンサシステムの信頼性を向
上できる。
【0018】好ましくは、前記センサ出力の特徴は、誤
検出発生傾向とすることができる。かかる発明によれ
ば、各種のセンサを誤検出発生傾向によって群別でき、
発生傾向の別に応じて段階的な警報手段動作の何れかを
割当て得る。従って、誤検出発生傾向の大のものは警報
手段動作を緩和するように警報手段の動作形態を設定
し、誤動作による周囲への影響を低くすることができ
る。
【0019】好ましくは、前記警報手段動作形態は、警
戒レベルと抑止レベルとを含む。かかる発明によれば、
本システムは、警報手段動作の周囲への影響を少なくし
た抑止レベルと、対策を要する緊急性の高い警戒レベル
とを区別して知らせることができる。従って、抑止レベ
ルと警戒レベルとの使い分けにより警戒レベルの信頼性
を向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。
【0021】図1は、本実施形態に係るセンサシステム
10の概略構成を示すブロック図である。図において、
11a、11b(11と総称)、12a〜12c(12と
総称)及び13a〜13c(13と総称)、14a〜14
d(14と総称)はセンサ、21〜24は判定手段、31
は警報手段を示す。図1では、センサは、群A〜Dごと
に2乃至4個ずつ配設した場合を示したが、群A〜D内
のセンサの個数及び種類、並びに、群の個数は任意であ
る。
【0022】本センサシステムは、複数種類のセンサ1
1〜14と判定手段21〜24と警報手段31とを備え
る。複数種類のセンサ11〜14は、センサ出力の特徴
が共通性を有しているか否かによって各群A〜Dに群別
されており、各群A〜Dごとに判定手段が備えられてい
る。
【0023】各判定手段21〜24は、群別された群内
の各センサに接続されており、警報手段31は、各判定
手段からの電気信号を受けるように各判定手段に接続さ
れている。各判定手段21〜24は、前記各センサ出力
を受けた場合に、前記センサ出力の特徴が加味されて前
記群ごとに予め段階的に設定された警報手段動作形態の
何れが適用されるかの判定を行ない、当該判定結果を前
記警報手段31に出力する。
【0024】尚、以下の実施形態は、自動車に具備され
るセンサを例にとって説明するが、本発明に係るセンサ
及びセンサシステムは、自動車以外に適用されるもので
あってもよい。
【0025】以下、各構成要素について詳細に説明す
る。
【0026】センサは種々のものを利用できるが、各群
ごとに誤検出発生傾向が共通であるように構成する。各
群は、異種のセンサばかりを含んでいてもよいし、同一
種のセンサを複数個含んでいてもよい。また、各群ごと
にセンサの出力は、同一の判定手段に対して、例えば、
アナログ出力のものがあればデジタル出力に揃えるよう
にして統一的に入力できるように変換等される。
【0027】これら種々のセンサを、各群に群別した状
態に従って説明する。まず、各群A〜Dのセンサについ
て、各群ごとに共通であるセンサ出力の特徴、特に誤検
出発生傾向を説明する。各群を群別する際に、各群ごと
に共通とするそれぞれの群の特徴は、判定手段における
判定処理が群内で共通化され得るものであればよい。
【0028】尚、以下の説明においては、センサ及びセ
ンサシステムが正しく設置されていて、誤検出の発生に
ついて過去に種々の動作結果が知られている範囲におい
て、経験的に、或いは、原理的に、通常、誤検出が生じ
ないとされるものは、誤検出が生じないと記載した。
【0029】A群は、誤検出が生じないものであり、セ
ンサ出力は、「High」又は「Low」によって得ることが
できる。センサの種類として、例えば、ドア開閉スイッ
チ、パーツ保護ワイヤ、タイヤハウジング保護センサ等
を例示することができる。
【0030】B群は、誤検出を生じる可能性があるが、
一定の条件によって誤検出を判定することができ、しか
も、人体から放射される赤外線を利用しているものであ
り、例えば、スポット型人体センサを例示することがで
きる。
【0031】C群は、誤検出を生じる可能性があるが、
センサ出力が一定時間以上の連続信号であるとき誤検出
ではないと考えてよいものであり、例えば、傾斜センサ
や鍵穴センサ等を例示することができる。
【0032】D群は、誤検出を防止し切れない、或い
は、誤検出を容認せざるを得ないものであり、例えば、
振動センサ、電圧感知センサ等を例示することができ
る。
【0033】各群ごとに例示したセンサについてさらに
詳細に説明する。
【0034】A群のセンサのうち、ドア開閉スイッチ
は、ドアに取り付けられており、ドアが開くと図2の
(a)に示すような「Low」レベルで期間(t2−t1)を有
する信号が発せられる。パーツ保護ワイヤは、例えば、
ナンバープレートに取り付けられており、そのナンバー
プレートが盗難等により保護ワイヤが切断されたら、切
断された時点t3以降において、図2の(b)に示すよう
な「Low」レベルの信号が発せられる。
【0035】タイヤハウジング保護センサは、タイヤが
一定速度以上の速さでハウジングから離れることを検出
するものである。通常状態においては、タイヤとタイヤ
ハウジングとの間で電波によるバリアが形成されてお
り、タイヤがハウジングから離れると、離れた時点t4
において、電波のバリアのバランスが変わるので、バラ
ンスが変わったことを検出して図2の(c)に示すような
「Low」レベルの信号が発せられる。このように電波の
バリアのバランスが崩れるのは、タイヤをジャッキアッ
プした場合や、タイヤハウジングに手や足を入れた場合
等であり、誤検出は生じない。
【0036】次に、B群のセンサの例としてのスポット
型人感センサについて説明する。スポット型人感センサ
(以下、単に人感センサという)は、例えば、自動車の運
転者の正面のフロントガラス周辺に取り付けられてお
り、運転者が移動した際、人体の体温に由来して人体か
ら発せられる一定波長の赤外線が移動することを利用し
ている。そして、検出エリア内での人体の移動により
「Low」レベルの信号が発せられるものである。
【0037】そして、人感センサが、人体による赤外線
を検出する場合、図3の(a)又は(b)に示すように、人
体の移動が、緩慢な場合(図3の(a))と、急峻な場
合(図3の(b))とでセンサ出力の特徴が区別され得る。
図3の(a)〜(c)において、曲線はセンサ自体の出力信
号、その下方に図示したデジタル的波形は基準電圧によ
って振り分けられた出力信号を示す。
【0038】一方、かかる人感センサは、例えば、自動
車前方にある木々の葉等によって影が生じ、影が人体表
面に及ぶと、人体表面の赤外線状態が変わるので、この
影を検出することがある。しかし、木々の葉の影は人体
の大きさに比較して小さいので、図3の(c)に示すよう
に、葉が揺れているような場合でも連続しては検出され
ることは殆どない(t10〜t11の期間が長い、即ち、振
動数が小さい)という傾向がある。
【0039】以上の考察から、B群のセンサの誤検出発
生傾向を検討すると、センサ出力の波長が長い信号(t6
〜t7)、或いは、早い振動数(t8〜t9)で出力される信
号のみを適正出力として判定できることがわかる。
【0040】次に、C群のセンサの例として、まず、傾
斜センサについて説明する。傾斜センサ80は、図4の
(a)に示すように、ガラス管81等の内部に水銀等の導
電性液体82がボール状態で封じ込められており、ガラ
ス管81の一方側に2つの互いに間隔を有した電極83
(83a、83b)が設けられている構成を備えている。
【0041】この構成において、ガラス管81の電極8
3側が低く傾くと、水銀が2つの電極83の両方を取り
込むようにして2つの電極を導通させることができ、水
銀ボールがスイッチの機能を果たしている。この傾斜セ
ンサは、僅かな振動であっても水銀が電極に触れると動
作するので、誤検出が発生し得る。
【0042】次に、鍵穴センサについて説明する。鍵穴
センサは、通常は、キーシリンダーの近辺に小型マイク
が取り付けられており、鍵穴にキー等が挿入された際、
キー等による金属音を検出して「Low」電圧信号を発す
るものである。この鍵穴センサに対しては、車外の騒
音、鍵穴の周囲を叩いたような場合に誤検出が生じ得
る。この鍵穴センサの誤検出は、鍵穴センサがドアの内
側に取り付けられているため、通常は、誤検出は極めて
少ない。
【0043】図4の(b)に示すように、傾斜センサのセ
ンサ出力51及び鍵穴センサのセンサ出力52は、出力
が、例えば、1秒未満((t12〜t13))であれば誤検出
の可能性が強いので無視してよく、例えば、1〜5秒
(t14〜t16、h=t16−t1 4)であれば誤検出の可能性
は低く、例えば、5秒以上(h3、t16〜)であれば、
誤検出は生じないというような特徴がある。
【0044】以上の考察からC群のセンサの誤検出発生
傾向を検討すると、これらのセンサは、通常は誤検出が
少ないと考えられ、鍵穴センサは所定時間h1だけセン
サ出力を生じるように設定しておいて、鍵穴センサの所
定時間h1以上の長さの連続信号が判定手段に入力され
た場合は誤検出がないと考えることができることがわか
る。
【0045】D群のセンサの例として、まず、振動セン
サについて説明する。振動センサは、例えば、圧電素子
に伝わる振動を電圧に変えてセンサ出力とするものであ
り、図5の(a)〜(c)に示すように、(a)人体による振
動、(b)重低音、(c)雨滴の衝撃、等のセンサ出力の波
形は、周波数や振幅等に関して簡単に互いに判別できる
ような波形ではないので、判別することは困難である。
【0046】また、D群のセンサの他の例として電圧感
知センサについて説明する。電圧感知センサは、例え
ば、ドアが開いた時点で点灯するルームランプによって
バッテリー電圧が、図5の(d)に示すように、一時的に
下がることを検出するものである。
【0047】しかし、例えば、高級車種のように多数の
コンピュータ回路を搭載している場合にバッテリー電圧
が一定しないことが多かったり、マイコンや時計によっ
てバッテリー電圧が下がったりすることが多かったりし
て、何れの場合の電圧変動も互いに類似のセンサ出力と
なるので、誤検出を防止することは困難である。
【0048】以上の考察から、D群のセンサの誤検出発
生傾向を検討すると、これらD群のセンサでは誤検出が
避けられず、センサ出力は、現象が継続する場合は、警
報手段による動作形態である警戒レベルや抑止レベルの
実行を抑制する必要があることがわかる。
【0049】次に、警報手段31について詳細に説明す
る。警報手段31は、判定手段21〜24から判定結果
に応じた電気信号を受けた場合に、具体的な動作を生じ
るように構成される。警報手段としては、従来と同様の
警報器を用いてもよく、或いは、音、光、振動等の何れ
か又は組合せを利用した構成を用いてもよい。図1にお
いては、警報手段は、1個のみ示されているが、例え
ば、各判定手段に個別に設けてもよく、幾つかの判定手
段に共通となるように設けてもよい。
【0050】判定手段21〜24について説明する。判
定手段21〜24については、本実施形態では、前述し
た各群のセンサ出力における誤検出発生傾向の特徴を踏
まえて、(1)各群ごとに設定される警報手段の動作形態
及び、(2)それらの動作形態の各形態を判定する判定フ
ローによって説明する。
【0051】各判定手段は、センサ出力の入力を受けた
場合の判定処理が、前記判定フローに示す手順によって
実行されるように構成されたプログラムが具備されてい
る。そして、判定手段は、センサ出力による入力が判定
フローに従って各レベルの何れかに導かれたのち、各レ
ベル内容に応じた適宜の電気信号による出力を警報手段
に対して送り、警報手段を動作させるように構成されて
いる。
【0052】まず、(1)各群ごとに設定される警報手段
の動作形態を説明する。本実施形態においては、警報手
段の動作を、警戒レベルと抑止レベルとに区分し、その
それぞれにおいても、さらに、例えば、適宜に閾値を設
定してセンサ出力を段階的に区分できるようにしておく
ことにより、幾つかのレベルを設定して、警報手段動作
形態をそれぞれのレベルごとに設定しておく。警戒レベ
ルは、例えば、警戒レベル1、警戒レベル2、警戒レベ
ル3の3段階を設定する。
【0053】警戒レベル1は、例えば、クラクション、
ヘッドライト、ハザードランプを出力することとし、ク
ラクションを吹鳴する。警戒レベル1は、周囲に対する
影響は大きいとともに、不法行為者に対する警報として
の効果も大きい。
【0054】警戒レベル2は、例えば、外部用専用ホー
ン、LEDストロボを出力することとし、外部用専用ホ
ーンは120dBに達するサイレンを利用する。警戒レ
ベル2は、周囲に対する影響は警戒レベル1についで大
きい。
【0055】警戒レベル3は、例えば、室内専用ホー
ン、LEDストロボを出力することとし、室内専用ホー
ンは90dB程度のサイレンを利用する。警戒レベル3
は、周囲に対する影響は、警戒レベル1>警戒レベル2
>警戒レベル3であるが、車内に不法行為者が居る場合
には警報としての効果が大きい。
【0056】この他、周囲への実効的な影響は小さい
が、運転者等に警報レベルを知らしめるための警戒レベ
ル:LEDストロボ、フラッシュ出力を設定することも
ある。警報器を吹鳴したりしないので、周囲に対する影
響は小さい。不法行為者を排除する効果は、警戒レベル
1や警戒レベル2程度よりも小さいが、警報システムが
設置されていることは明らかであるから、不法行為者に
対するそれなりの影響力は有しているものと考えられ
る。
【0057】次に、抑止レベルについて説明する。抑止
レベルは、所定時間に所定回数という判定基準(例えば
図7のステップ71〜74に示す)を設けて該判定基準
のセンサ出力が入力されたとき、警報音量の軽減を段階
的に行なうものであり、判定基準は、各群ごとに誤検出
発生傾向に応じて設定される。警報音量の軽減は、例え
ば、抑止レベル1、抑止レベル2、抑止レベル3のよう
に区分して設定し、音量を順次段階的に軽減するように
設定する。
【0058】本実施形態においては、抑止レベルと警戒
レベルとが同時に(並行的に)進行し得る条件が生じてい
る場合は、抑止レベルの実施を優先させるものとする。
しかし、このように両者が同時に進行し得る条件が生じ
る場合に、本実施形態と同様に抑止レベルを優先、
警戒レベルを優先、抑止レベルが2回連続したときは
以後も抑止レベルを優先、のように使い分けを設定でき
るように各判定手段を構成することができる。
【0059】この抑止レベルと警戒レベルとの使い分け
のため、図1では、判定手段21〜24は、何れも互い
に独立のように記載しているが、図6に示すように警戒
レベルの使い分けのため、判定手段21〜24のそれぞ
れ同士の間でフローが相互に入り組む形になることが有
り得る。
【0060】尚、図6の判定ステップのうちステップ6
2、64、66が、ステップ63、65、67よりも上
段側に記載されているが、何れも処理上の優先順序を示
すものではなく、ステップ62と63、64と65、6
6と67は、同時並行進行される。
【0061】このように区分しておくことによって、本
システムは、警報手段動作の周囲への影響を少なくした
抑止レベルと、対策を要する緊急性の高い警戒レベルと
を区別して警報手段を動作させることができ、抑止レベ
ルと警戒レベルとの使い分けにより警戒レベルの信頼性
を向上することができる。
【0062】次に、(2)警報手段動作形態を判定する判
定フローを説明する。図6は、センサ出力があった場合
にセンサ出力に応じて、警報手段動作形態を警戒レベル
の各レベルの何れかへ導く判定フローチャート、図7
は、センサ出力があった場合にセンサ出力に応じて警報
手段動作形態を抑止レベルの各レベルの何れかへ導く判
定フローチャートを示す。この図6のフロー及び図7の
フローは、例えば、アセンブラプログラミングにより、
同時並行進行できるように構成されることが望ましい。
また、判定ステップ61〜67、71〜74にそれぞれ
記載した条件は、あくまで一例であり、変更することは
可能である。
【0063】また、図6において、条件分岐が2通り示
されているフローチャート(例えばステップ62及び6
3)においては、何れかの条件を満たす場合に警戒レベ
ルが判定され、何れの条件も満たさないときは、警戒レ
ベルの判定は行なわれない。図7では、例えば、ステッ
プ72の分岐は、初回、2回目、3回目のように区分さ
れて行なわれる。
【0064】警戒レベルについて説明する。図6に示し
たように、A群センサ出力は、ステップ61によって判
定され、警戒レベル1が実行される。B群センサ出力の
うち、ステップ62の判定を受けた場合も警戒レベル1
が実行される。B群センサ出力のうち、ステップ63の
判定を受けた場合は、警戒レベル2が実行される。
【0065】同様に、C群センサ出力のうちステップ6
4の判定を受けた場合は警戒レベル2、ステップ65の
判定を受けた場合は警戒レベル1がそれぞれ実行され
る。また、D群センサ出力のうち、ステップ66の判定
を受けた場合は、警戒レベル2、ステップ67の判定を
受けた場合は、警戒レベル3がそれぞれ実行される。
尚、ステップ67に示した威嚇入力とは、本警報入力に
対して予め2段の閾値(下側閾値、上側閾値)を設け、そ
の下側閾値〜上側閾値の間の入力であることをいう。
【0066】抑止レベルについて説明する。図7に示し
たように、A群センサ出力はステップ71によって、B
群センサ出力はステップ72によって、C群センサ出力
はステップ73によって、D群センサ出力はステップ7
4によって判定され、判定が初回、2回目或いは3回目
によって抑止レベルが適用される。抑止レベルは、前述
したように、初回以降、警報手段の出力を段階的に低減
するように設定し、周囲への影響を軽減するように設定
される。
【0067】図6に示したフロー及び図7に示したフロ
ーは、それぞれ、警戒レベル、抑止レベルの実行のあ
と、例えば、センサ出力の原因となった物理的現象の消
滅を確認したり、或いは、物理的現象に対する所要の対
策が講じられたりしたのち、予め、警戒レベル及び抑止
レベルを解除復旧できるように所定要領(図示せず)を設
定しておくことができ、両フローは、該所定要領によっ
て完結する。
【0068】以上説明したように本システムを構成した
ので、本システムにおいては、センサ出力はセンサ出力
の特徴が加味されて、特に好ましくは、誤検出発生傾向
が共通のものによって、群ごとに群別されているので、
判定手段は群ごとに共通化されている。
【0069】判定手段が群ごとに共通化していることに
よって、判定手段の数がセンサの数よりも少なくて済む
と同時に、各判定手段の判定処理フローを複雑化する必
要が殆ど生じない。従って、判定処理フローを少ない数
の判定手段でまかなって本システムを低い装置コストで
実現できる。同一の装置コストであれば、何れかの群の
センサ出力の特徴と同じ特徴を備えたセンサを搭載する
ことが可能であり、従来よりも多い種類のセンサを搭載
することができる。
【0070】さらに、前記群ごとにセンサ出力の特徴が
加味されて段階的に警報手段動作形態が設定されてい
て、各センサ出力は、段階ごとにその何れかの動作形態
が適用されるので、動作形態の緩急度合を適切に設定し
ておけば、警報手段の誤動作をきめ細かに抑止し得る警
報手段動作が可能である。従って、警報手段の誤動作発
生を少なくしてセンサシステムの信頼性を向上できる。
【0071】
【発明の効果】本発明は、警報手段を接続したセンサシ
ステムにおいて、各種のセンサ出力の各段階に対してき
め細かに対応でき、しかも、警報手段の誤動作発生の生
じ難いセンサシステムを、判定処理フローを設けるコス
トを低いコストに抑えた状態で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンサシステムの概
略構成を示すブロック図。
【図2】(a)〜(c)は、A群のセンサ出力の例を示すグ
ラフ。
【図3】(a)〜(c)は、B群のセンサ出力の例を示すグ
ラフ。
【図4】(a)は、傾斜センサの例を示す側面断面図、
(b)は、C群のセンサ出力の例を示すグラフ。
【図5】(a)〜(c)は、D群のセンサ出力の例を示すグ
ラフ、(d)はバッテリー電圧低下の例を示すグラフ。
【図6】本発明の一実施形態に係るセンサシステムにお
ける判定フローを示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態に係るセンサシステムにお
ける判定フローを示すフローチャート。
【符号の説明】
10…センサシステム、11〜14…センサ、21〜2
4…判定手段、31…警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾野 佳子 大阪市西区立売堀3−2−10 日進機工株 式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA12 AA32 AA41 DD03 DD08 DD14 EE07 EE08 FF01 FF04 GG07 GG08 GG13 GG19 GG31 GG66

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のセンサと警報手段とを備えた
    センサシステムにおいて、 前記複数種類のセンサが、センサ出力の特徴が共通性を
    有しているか否かによって群別され、各群ごとに判定手
    段がさらに備えられ、 該判定手段は、群別された群内の各センサに接続されて
    おり、前記各センサ出力を受けた場合に、前記センサ出
    力の特徴が加味されて前記群ごとに予め段階的に設定さ
    れた警報手段動作形態の何れが適用されるかの判定を行
    ない、当該判定結果を前記警報手段に出力することを特
    徴とするセンサシステム。
  2. 【請求項2】 前記センサ出力の特徴は、誤検出発生傾
    向である請求項1記載のセンサシステム。
  3. 【請求項3】 前記警報手段動作形態は、警戒レベルと
    抑止レベルとを含む請求項1記載のセンサシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003323678A (ja) * 2002-05-07 2003-11-14 Fuji Denki Kogyo Kk 車両用センサ装置
JP2006302256A (ja) * 2005-03-02 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディジタル監視システムのための規則ベースのインテリジェント・アラーム・マネジメント・システム
JP2009198385A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Rhythm Watch Co Ltd 盗聴器検出器
CN111818487A (zh) * 2020-05-01 2020-10-23 东风汽车集团有限公司 一种电动汽车网络节点的传感器组信号传输优化方法

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