JP2007231880A - スクロール式圧縮機 - Google Patents

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寛彦 延原
Yoshikazu Ota
良和 大田
Makoto Misawa
誠 三澤
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Abstract

【課題】クラッチ嵌入時において、入力軸オフセットにシール材が追従できないことによる冷凍機油漏れを防止することである。
【解決手段】固定スクロール37と可動スクロール36を有し、可動スクロール36の入力軸31がラジアル軸受32にて支持されて、入力軸31と断接する電磁クラッチ40を有するスクロール式圧縮機30において、圧縮機駆動用エンジン55が停止中で圧縮機30の雰囲気温度が設定温度以下のときに電磁クラッチ40を入力軸31へ嵌入するように制御する手段を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明はスクロール式圧縮機、詳しくはエンジン駆動式ヒートポンプに用いられるスクロール式圧縮機のシール技術に関する。
従来、冷凍サイクルで冷媒を圧縮する圧縮機としてスクロール式圧縮機が用いられている。このスクロール式圧縮機は、渦巻状の曲線で構成される固定スクロールと、それとほぼ同じ形の旋回する可動スクロールとをケーシング内にて組み合わせることで、両スクロールの間に形成される圧縮空間容積を旋回に伴い減少させ吸入ガス冷媒を圧縮する。そして、圧縮空間が次第に減少しながら中心部に向かって移動することで、最終的にはスクロール中心部にある吐出口から吐出ガス冷媒が吐出される。
例えば、可動スクロールの押し付け力を制御することで効率低下や機械損失を防止できるスクロール式圧縮機が特許文献1に開示されている。
特開2001−214872号公報
また、従来、エンジンにより圧縮機を駆動するエンジン駆動式ヒートポンプにもスクロール式圧縮機が用いられている。図7を用いて、エンジン駆動によるスクロール式圧縮機(以下、単に圧縮機とする)130を駆動する構成について簡単に説明する。
圧縮機130は、ケーシング133を貫通して外部に突き出ている入力軸131によって駆動される。この入力軸131が可動スクロール(図示なし)を回転させることで、吸入管134より吸入した冷媒ガスを圧縮する圧縮仕事が行なわれる。ここで、入力軸131は、ラジアル軸受(ベアリング)132にて周方向を固定されている。また、ケーシング133内部に封入されている冷媒及び冷凍機油を密閉するため、入力軸131がケーシング133を貫通する部分(入力軸シール部)はシール材135にてシールされている。
エンジン動力は、エンジン(図示なし)に備えられるフライホイール等の駆動プーリー(図示なし)からベルト143を介して駆動プーリー142に伝達される。電磁クラッチ140は、入力軸131に固設されたアーマチャ145と駆動プーリー142とを「接」・「離」とすることで駆動をОN・ОFFする装置である。駆動プーリー142内部に配置されるコイル144に電流が流され励磁されると、その磁束によってアーマチャ145が駆動プーリー142に吸着されて圧接し、アーマチャ145と駆動プーリー142は摩擦係合により一体化される。
このような電磁クラッチ140を介した圧縮機130の構成において、入力軸131のシール材135が合成ゴム製であるとき、冬季などで周囲温度が低い場合に弾性が低下することがある。このとき電磁クラッチ140のОNにより入力軸131が軸方向(図7中の矢印A方向)にオフセットした場合、シール材135が入力軸131に追従できずに入力軸131とシール材135との間に隙間が生じ、この隙間から圧縮機の潤滑油が漏れることがある(図7中の矢印B)。
そこで、解決しようとする課題は、クラッチ嵌入時において、入力軸オフセットにシール材が追従できないことによる冷凍機油漏れを防止することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接する電磁クラッチを有するスクロール式圧縮機において、圧縮機駆動用エンジンが停止中で圧縮機の雰囲気温度が設定温度以下のときに電磁クラッチを入力軸へ嵌入するように制御する手段を備えたものである。
請求項2においては、固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接するクラッチを有するスクロール式圧縮機において、圧縮機の雰囲気温度が設定温度以下のときに圧縮機駆動用エンジンを設定時間アイドリングさせた後にクラッチを入力軸に嵌入するように制御する手段を備えたものである。
請求項3においては、固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接するクラッチを有するスクロール式圧縮機において、クラッチを入力軸に対して軸方向にスライド可能な構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、電磁クラッチへの通電によるコイルの発熱により、スクロール式圧縮機の雰囲気温度を昇温させシール材の弾性低下を防止できる。すなわち、入力軸のオフセットに対するシール材の追従性を維持することで、冷凍機油の漏れを防止できる。
請求項2においては、クラッチ嵌入前のエンジンアイドリングによる発熱により、スクロール式圧縮機の雰囲気温度を昇温させシール材の弾性を回復できる。すなわち、入力軸のオフセットに対するシール材の追従性を回復することで、冷凍機油の漏れを防止できる。
請求項3においては、クラッチ嵌入による入力軸のオフセット自体を抑制できるため、クラッチ嵌入時の入力軸オフセットに対するシール材の追従不良によって生じる問題を解決できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプの構成を示した冷媒回路図、図2は実施例1に係る電磁クラッチを示した概略構成図、図3は実施例1及び2に係るGHP用スクロール式圧縮機の模式断面図である。
図4は実施例1の制御手段を示したフローチャート図である。図5は実施例2の制御手段を示したフローチャート図、図6は実施例3に係るGHP用スクロール式圧縮機の模式断面図である。
図7は従来のGHP用スクロール式圧縮機の問題点を示す模式断面図である。
本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプについて、その構成を図1を用いて簡単に説明する。
エンジン駆動式ヒートポンプ10は、駆動源としてのエンジン55から電磁クラッチ40を介して動力を得て冷媒を圧縮する圧縮機30と、該圧縮機30の吐出側に接続され冷房時及び暖房時で冷媒の流れを切り換える四方弁21と、冷房時に圧縮機30から四方弁21を介して吐出冷媒が供給される室外熱交換器11と、該室外熱交換器11に室外空気を導いて熱交換を促進させる室外ファン15と、暖房時に圧縮機30から四方弁21を介して吐出冷媒が供給される室内熱交換器12と、該室内熱交換器12に室内空気を導いて熱交換を促進させる室内ファン16と、室外熱交換器11及び室内熱交換器12間に配設される室外熱交換器膨張弁22とを有しており、これらで構成される冷媒サイクルを用いるものである。
前記圧縮機30は、その吸入側からガス冷媒を吸引・圧縮し、高温・高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機30の吐出側には、吐出経路26を介して前記四方弁21が接続されており、この吐出経路26にはガス冷媒中に含まれる冷凍機油を分離して圧縮機30の吸入側に戻すためのオイルセパレータ17が設けられている。すなわち、圧縮機30から吐出されるガス冷媒は、オイルセパレータ17を介して前記四方弁21へと流入し、この四方弁21にて所定の方向に導かれる。また、圧縮機30に吸引されるガス冷媒も四方弁21にて導かれるため、圧縮機30の冷媒吸入側と四方弁21とは吸入経路27により接続されている。
前記四方弁21は、前記室外熱交換器11の一端側に接続されており、この室外熱交換器11の他端側には、レシーバ18が接続されている。一方、室内熱交換器12は、一端が、液側連絡配管を介して、前記レシーバ18に接続されており、他端は、ガス側連絡配管を介して、四方弁21に接続されている。
廃熱回収器13は、前記室外熱交換器膨張弁22と前記レシーバ18の間から分岐し、吸入経路27に接続される経路に設けられている。該経路には、吸入経路27に向かって廃熱回収器膨張弁24、過冷却熱交換器14、前記廃熱回収器13の順にて、これらが直列に接続されている。前記経路を通過する冷媒は、蒸発潜熱により、レシーバ18内の液冷媒を、過冷却熱交換器14にて過冷却し、廃熱回収器13でエンジン冷却水からエンジン55の廃熱を回収して蒸発する。
バイパス経路28は、吐出経路26と吸入経路27とを短絡するバイパス経路である。バイパス経路28には、減圧機構としてバイパス電磁弁25が設けられている。減圧機構は本実施例では電磁弁としたが、膨張弁又はキャピラリでも構わない。このバイパス経路28は、圧縮機30の吐出ガスを短絡して吸入経路27に戻すことで、エンジン駆動式ヒートポンプ10の高圧上昇を防止する。
次に、エンジン駆動式ヒートポンプ10における圧縮機30について、その駆動構成を図2を用いて説明する。
圧縮機30の駆動プーリー42は、エンジン55のフライホイール41によりベルト43を介して動力伝達される。この圧縮機30への駆動の断続、すなわち圧縮機30の運転・停止の切り換えは、電磁クラッチ40のオン・オフにより行われる。
電磁クラッチ40は、内部にコイル44を配置された駆動プーリー42と、一端にアーマチャ45が固設された入力軸31(図3参照)との間に介装されている。
温度センサー51は、圧縮機30の周囲温度を検出するため圧縮機30の近傍に配置されている。このとき、温度センサー51はエンジン廃熱等を検出しない位置にあることが必要である。Engine Control Unit(以下ECU)50は、これらエンジン55、電磁クラッチ40及び温度センサー51と接続されている。
このようにして構成された圧縮機30の駆動における電磁クラッチ40のОN・ОFF作用について説明する。
電磁クラッチ40がОNされた場合、ECU50は駆動プーリー42内部のコイル144に電流を流し励磁する。駆動プーリー42の磁束により、アーマチャ45が駆動プーリー42に吸着する。そして、アーマチャ45と駆動プーリー42は摩擦係合により一体化する。すなわち、圧縮機30の入力軸31が回転駆動され、圧縮機2は運転状態となる。
一方、電磁クラッチ40がОFFされている場合、すなわちコイル44励磁されていない状態では、アーマチャ45と駆動プーリー42はギャップを隔てて離れており駆動プーリー42だけが空転する。すなわち、圧縮機2の入力軸31にエンジン55の駆動力が伝わらず、圧縮機30は停止状態となる。
さらに、エンジン駆動式ヒートポンプ10の圧縮機30について、その内部構成を図3を用いて簡単に説明する。
スクロール式圧縮機30(以下、単に圧縮機と省略する)は、渦巻状の曲線で構成される固定スクロール37と、それとほぼ同じ形の旋回する可動スクロール36とをケーシング33内にて組み合わせ配置されている。
ここで、入力軸31はケーシング33を貫通して外部に延出している。この入力軸31は、圧縮機内部側一端に可動スクロール36が、外部に延出された他端にアーマチャ45(電磁クラッチ40の構成部品)が固設されている。また、入力軸31は、複数のラジアル軸受(ベアリング)32にて周方向を固定され、ケーシング33に回転自在に支持されている。そして、ケーシング33内部に封入されている冷媒及び冷凍機油を密閉するため、入力軸31がケーシング33を貫通する部分(入力軸シール部)39はシール材35が入力軸31とケーシング33の間に介装されてシールされている。
このようにして構成される圧縮機30は、吸入配管34より吸入冷媒を吸入し、両スクロール36・37の間に形成された圧縮空間容積を旋回に伴い減少させることで吸入ガス冷媒を圧縮する。圧縮空間は次第に減少しながら中心部に向かって移動し、吐出管38によって吐出冷媒が吐出される。
さらに、圧縮機30の入力軸31のシール材35について、その詳細を同じく図3を用いて説明する。
入力軸31は、周方向はラジアル軸受32にて固定されているが、軸方向は電磁クラッチ40のОN・ОFFによるアーマチャ45の軸方向移動に伴いオフセットする。
入力軸31に挿通されケーシング33内部にはめ込まれたシール材35は、圧縮機内部の冷凍機油及び冷媒の漏れを防止し,外部からの流体や塵埃の侵入を防止するために用いる密封装置である。密封の原理は,接触する2面間(入力軸31とシール材35)の隙間を冷凍機油及び冷媒が通過しうる最小の通路以下に保持することである。本実施例では、断面が円の合成ゴム製リングであるОリングをシール材35として、取付け溝39にあらかじめ多少つぶした状態で装着されている。
シール材35が合成ゴム製リングであるОリングのような場合は、冬季等で周囲温度が低いときにその弾性が低下する。そのため、電磁クラッチОNにより入力軸31が軸方向にオフセットした場合、シール材35が入力軸31に追従できずに隙間が生じる。
そこで、以下にシール材弾性低下防止制御を実施例1、2として、入力軸オフセットを抑制する圧縮機80を実施例3として説明する。
ここで、本発明に係る実施例である圧縮機シール材弾性低下防止制御について、そのフローを図4に沿って説明する。
まず、電磁クラッチ40をONとしてコイルに通電すると、コイル自身が有する抵抗により発熱するので、この熱を入力軸31に伝えてシール材35を所定温度まで温めて所定の弾性が得られるようにする方法について説明する。
ECU50は、温度センサー51によって検出される圧縮機周囲温度Trを検知して、圧縮機周囲温度Trが第一設定温度(例えば−3℃)以下であればシール材弾性低下防止制御を実施し、圧縮機周囲温度Trが第一設定温度(−3℃)よりも高い温度であればシール材弾性低下防止制御は実施しない(S61)。シール材弾性低下防止制御が指示された場合、エンジン55が停止していることを確認する(S62)。
次に、ECU50は、電磁クラッチ40をОNとする(S63)。このとき、通電によるコイル44の発熱が駆動プーリー42・入力軸31に伝達することで、圧縮機30の周囲温度が上昇しシール材35の弾性低下が妨げられる。
ECU50は、コイル44への通電により圧縮機周囲温度Trが第二設定温度(例えば0℃)以上に上昇するとシール材弾性低下防止が十分であると判断し電磁クラッチ40をОFFとし、圧縮機周囲温度Trが第二設定温度(0℃)未満であれば電磁クラッチ40のОNを継続する。
このように電磁クラッチ40をОNとしたときのコイル44による発熱を利用することで、圧縮機30の雰囲気温度を上昇させてシール材35の弾性低下を防止できる。すなわち、入力軸31のオフセットによってもシール材35は本来の密封を維持し、圧縮機30よりの冷凍機油又は冷媒の漏れを防止できるのである。
また、シール材55の弾性低下を防止するためにヒータ類を別に備える必要が無い。
なお、シール材弾性低下防止制御の設定値(図4参照)はシール材35の材質物性によって定めれば良く本実施例に限定されるものではない。
さらに、本発明に係る実施例2である圧縮機シール材弾性低下防止制御について、そのフローを図5に沿って説明する。
ECU50は、シール材弾性低下防止制御が指示され、かつエンジン起動が指示された場合、エンジン55を起動する(S71)。次に、温度センサー51によって検出される圧縮機周囲温度Trが第三設定温度(例えば0℃)未満であれば、そのままエンジン55をアイドリングする(S72、S75)。このとき、エンジン55の発熱により圧縮機30の周囲温度が上昇しシール材35の弾性低下が回復する。
ECU50は、エンジン始動(起動)から設定時間経過すると、圧縮機周囲温度Trが第三設定温度以上に上昇するので、バイパス電磁弁25をОNして(S73)圧縮機30の運転負荷を軽減し、電磁クラッチ40をОNとする(S74)。但し、エンジン始動からの所定の経過時間を検知することで、圧縮機周囲温度Trを温度センサー51で検知する替わりとすることも可能である。
このようにエンジン55の運転による発熱を利用することで、圧縮機30の周囲雰囲気温度を上昇させてシール材35の弾性低下を回復できる。すなわち、入力軸31のオフセットによってもシール材35は本来の密封を維持し、圧縮機30よりの冷凍機油又は冷媒の漏れを防止できるのである。
本実施例はクラッチ機構を電磁クラッチ40としているが、エンジン55の発熱を利用しているため、どのようなクラッチ機構においてもシール材35の弾性低下防止が可能である。
また、本実施例でもシール材55の弾性低下を防止するためにヒータ類を別に備える必要が無い。
ところで、エンジン55起動後にクラッチをОNすると、圧縮機30起動のトルク変動によりエンジン55が所定回転数以下となってエンストが発生する恐れがある。しかし、本実施例では、クラッチОN前にバイパス電磁弁25をОNとしてバイパス回路28にて吐出経路26と吸入経路27を短絡させている(図1参照)。このとき、圧縮機30の起動負荷が低減されることでエンスト発生を防止している。
なお、本実施例でも実施例1同様に、シール材弾性低下防止制御の設定値はシール材35の材質物性によって定めれば良い。
さらに、本発明に係る実施例3である入力軸81が軸方向にスライド可能な圧縮機80について、その構成を図6を用いて説明する。
圧縮機80において、可動スクロール86、固定スクロール87及びラジアル軸受82は従来の圧縮機30と同様であり説明は割愛する。また、シール材35を含めたケーシング83の構造も従来の圧縮機30と同様である。
入力軸81の一端外周にはスプラインが形成され、該スプライン上にアーマチャ45が軸方向に摺動自在、かつ、相対回転不能に外嵌され、該入力軸81の先端にはナット等により構成した抜け止め90が固定されている。該抜け止め90と反対側の入力軸81上にはバネ91が外嵌され、該バネ91の一端はアーマチャ45と当接し、他端は入力軸81上に設けた係止部に当接させ、該バネ91によりアーマチャ45を入力軸81端方向に付勢している。なお、入力軸81上に設ける係止部は本実施例では軸径を大きくした段部としているが、リングを外嵌したり、ピンを貫通させたりすることも可能である。こうして、軸方向において、アーマチャ45は入力軸81に対してバネ91の弾性変形量分のみ独立して摺動可能である。一方、周方向については、入力軸81・バネ91・アーマチャ45は一体的に回転する。
このような構成とすることで、電磁クラッチ40がОNされた場合でも入力軸81がオフセットすることを防止できる。すなわち、電磁クラッチ40がОNされアーマチャ45が駆動プーリー42に吸着されるが、アーマチャ45は軸方向においてバネ91の弾性変形量のみ入力軸81から独立しているため、バネ91がその弾性変形によってアーマチャ45のオフセットを吸収できる。
本実施例は、入力軸81の軸方向オフセット自体を解消している。なお、本実施例ではクラッチ機構を電磁クラッチ40としたが、入力軸81が軸方向にオフセットする構成であれば、どのようなクラッチ機構でも本実施例同様の効果が得られる。
本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプの構成を示した冷媒回路図。 実施例1に係る電磁クラッチを示した概略構成図。 実施例1及び2に係るGHP用スクロール式圧縮機の模式断面図。 実施例1の制御手段を示したフローチャート図。 実施例2の制御手段を示したフローチャート図。 実施例3に係るGHP用スクロール式圧縮機の模式断面図。 従来のGHP用スクロール式圧縮機の問題点を示す模式断面図。
符号の説明
30 スクロール式圧縮機
31 入力軸
32 ラジアル軸受
36 可動スクロール
37 固定スクロール
40 電磁クラッチ
55 エンジン

Claims (3)

  1. 固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接する電磁クラッチを有するスクロール式圧縮機において、
    圧縮機駆動用エンジンが停止中で圧縮機の雰囲気温度が設定温度以下のときに電磁クラッチを入力軸へ嵌入するように制御する手段を備えたことを特徴とするスクロール式圧縮機。
  2. 固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接するクラッチを有するスクロール式圧縮機において、
    圧縮機の雰囲気温度が設定温度以下のときに圧縮機駆動用エンジンを設定時間アイドリングさせた後にクラッチを入力軸に嵌入するように制御する手段を備えたことを特徴とするスクロール式圧縮機。
  3. 固定スクロールと可動スクロールを有し、可動スクロールの入力軸がラジアル軸受にて支持されて、入力軸と断接するクラッチを有するスクロール式圧縮機において、
    クラッチを入力軸に対して軸方向にスライド可能な構成としたことを特徴とするスクロール式圧縮機。
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