JP2007230902A - L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 - Google Patents

L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルギン酸の構成成分である高純度のL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸の金属塩の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】アルギン酸又はその塩を酸加水分解し、加水分解物を陰イオン交換樹脂処理して遊離のL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の混合物を得、この混合物にシンコニンを反応させ、反応混合物からL−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩を分別晶析させ、L−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩のそれぞれを再結晶し、得られるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩と金属塩又は金属水酸化物とを反応させることを特徴とするL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、海藻、特に褐藻類に含まれるアルギン酸の構成成分であるL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸の高純度金属塩を製造する方法に関する。
アルギン酸はコンブやワカメ等の褐藻類に特有な多糖類であり、その含有量は海藻の種類や部位、あるいは収穫時期によって異なるが、一般に海藻の乾燥重量の25〜35質量%である。また、アルギン酸はL−グルロン酸とD−マンヌロン酸という2種類のウロン酸が1,4結合した酸性多糖類である。アルギン酸の分子量およびD−マンヌロン酸とL−グルロン酸との比は一定ではなく、これらも海藻の種類や部位または収穫時期によって異なる。アルギン酸は水に不溶であるが、アルギン酸のナトリウム塩またはカリウム塩は水に溶けて高粘度の水溶液になり、この水溶液に2価以上の金属イオンを添加するとゲル化する。アルギン酸ナトリウムおよびその誘導体は食品添加物として使用されている。
近年、食品に含まれる多糖類の機能性が種々明らかになり、その定量方法の確立が求められている。ところがアルギン酸の定量においては、アルギン酸の分子量およびその構成成分であるD−マンヌロン酸とL−グルロン酸との比が一定ではないため、一般にウロン酸の定量法であるカルバゾール−硫酸法(例えば、非特許文献1参照)などの比色法が用いられている。
しかしこの比色法は、ウロン酸類全般の定量法であるためアルギン酸に特異的な定量法ではない。例えばアルギン酸の他に、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸またはL−イズロン酸等を含む多糖(フコイダン、デルマタン硫酸、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ペクチンなど)が共存した場合や、更にはポリフェノール類のように、硫酸による加熱条件で発色しやすい物質が共存した場合は、アルギン酸の定量が妨害される恐れがある。
そこで、アルギン酸をその構成糖であるL−グルロン酸とD−マンヌロン酸にまで加水分解し、それぞれを個別にHPLC(高速液体クロマトグラフィー)等で定量し、それらの合計としてアルギン酸量を求める方法が考えられる。
ところが、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸をHPLC等で定量しようとした場合、標準品となる高純度のD−マンヌロン酸およびL−グルロン酸が必要であるが、現在のところ両者とも市販されていない。
L−グルロン酸とD−マンヌロン酸を得るためには、アルギン酸を酸加水分解後、陰イオン交換樹脂で精製する方法(例えば、非特許文献2参照)が知られているが、L−グルロン酸およびD−マンヌロン酸はともに結晶化し難いこと、濃縮により容易に分子内でラクトン化すること、更に酸性条件下では容易に分解すること等、安定性の問題があるため、L−グルロン酸およびD−マンヌロン酸の高純度品を得ることは容易ではない。
ウロン酸類の高純度の結晶を得るためには有機塩基であるブルシンと塩を形成させれば良いが、ブルシンは比色法およびHPLC法において妨害物質となるので、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸のブルシン塩はアルギン酸定量用の標準品として好ましくない。
そこでアルギン酸定量の標準品としてはL−グルロン酸およびD−マンヌロン酸の金属塩が望ましいのであるが、L−グルロン酸ナトリウムの調製法としては、L−グルロン酸ブルシン塩を精製後、陽イオン交換樹脂によりブルシンを除去しながら遊離のL−グルロン酸を得、これを炭酸水素ナトリウムで中和する方法(例えば、非特許文献3参照)が知られている。しかしこの方法では、毒性の強いブルシンを使用していること、陽イオン交換樹脂によりブルシンを除去する工程が必要でありそれが煩雑なこと、遊離のL−グルロン酸を濃縮する工程が含まれL−グルロン酸のラクトン化と分解が懸念されること等の問題がある。
Analytical Biochemistry,第24巻,第470〜481頁(1968) Acta Chem.Scand.,第15巻,第1397〜1398頁(1961) Carbohydrate research,第80巻,343〜345頁(1980)
本発明は、アルギン酸の構成成分であるL−グルロン酸およびD−マンヌロン酸を高純度の金属塩として得ることを課題とする.
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究をし、下記構成の手段にて解決することを見出した。即ち本発明は下記構成からなる。
(1)アルギン酸又はその塩を酸加水分解し、加水分解物を陰イオン交換樹脂処理して遊離のL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の混合物を得、この混合物にシンコニンを反応させ、反応混合物からL−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩を分別晶析させ、L−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩のそれぞれを再結晶し、得られるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩と金属塩又は金属水酸化物とを反応させることを特徴とするL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の製造方法。
(2)金属がアルカリ金属であることを特徴とする前記(1)に記載の製造方法。
(3)アルカリ金属が、ナトリウムまたはカリウムであることを特徴とする前記(2)に記載の製造方法。
本発明によれば、アルギン酸の構成成分であるL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の高純度金属塩が得られる。得られるL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸の高純度金属塩は、純度が高いためHPLCによるL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸測定において、HPLC用標準物質となり得る。したがって、それらを標準物質とした正しい海藻中のアルギン酸含量の測定が可能となる。
本発明に用いるアルギン酸又はその塩としては、コンブ、ワカメ等の褐藻類の海藻から抽出されたアルギン酸又はその塩を用いることができるが、既に調製された市販のアルギン酸又はその塩を用いることもできる。アルギン酸の塩としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム又はアルギン酸マグネシウム等が挙げられる。
アルギン酸又はその塩の酸加水分解に用いる酸としては、例えば硫酸または塩酸などの鉱酸、あるいはトリフルオロ酢酸などの有機酸などが挙げられ、いずれでも良いが、好ましくは、加水分解後における酸の過剰分をカルシウム塩として沈殿除去できる硫酸が良い。酸加水分解の方法は特に限定されず公知の方法を用いてよい。酸加水分解の具体的な方法としては、例えばアルギン酸又はその塩に対して約5〜100倍量(W/W)、好ましくは約10〜30倍量(W/W)の硫酸水溶液[硫酸濃度は約60〜98%(W/W)、好ましくは約70〜80%(W/W)]に、約1〜120分間でアルギン酸又はその塩を少量ずつ加える。次いで前記混合液を約5〜50℃にて約1〜24時間撹拌する。次いで、硫酸濃度が約0.1から2.0モル/Lになるように水(例えば、蒸留水、精製水など;以下同じ。)を添加し、約20〜120℃に加熱し、約1〜24時間撹拌あるいは放置することにより、アルギン酸またはその塩を酸加水分解できる。酸加水分解後の反応液を約5〜30℃に冷却し、硫酸の前記モル数に対して約1.0〜2.0倍モルの炭酸カルシウムを添加し、生成する沈殿物を吸引濾過にて除去し濾液を得る。濾別した沈殿物を適当量の水で数回(約2〜5回)洗浄し、該洗浄液と先の濾液とを合わせて減圧濃縮し、濃縮液とする。該濃縮液には、アルギン酸又はその塩を酸加水分解して生成されたL−グルロン酸とD−マンヌロン酸が含まれる。
次いで、酸加水分解後の前記濃縮液を陰イオン交換樹脂で処理する。陰イオン交換樹脂としては塩基性陰イオン交換樹脂であれば特に限定されず、弱塩基性陰イオン交換樹脂または強塩基性陰イオン交換樹脂が挙げられるが、好ましくは強塩基性陰イオン交換樹脂である。強塩基性陰イオン交換樹脂としては、市販品を例に挙げて示すと、例えば酢酸イオン型に調整したダウエックス1(ダウケミカル社製)またはアンバーライトIRA(ローム・アンド・ハース社製)などが挙げられる。濃縮液の陰イオン交換樹脂での処理の方法は特に限定されず、例えばバッチ法またはカラム法などが挙げられるが、カラム法が好ましい。カラム法は、陰イオン交換樹脂をカラム(例えばガラスカラム、ポリエチレンカラム等)に充填する。該充填の方法は特に限定されないが、陰イオン交換樹脂を水で膨潤させた後に、膨潤した陰イオン交換樹脂をカラムに流し込み充填する方法が好ましい。陰イオン交換樹脂の量は、使用するアルギン酸又はその塩の約25〜50倍量(V/W)が好ましい。次いで、陰イオン交換樹脂を充填したカラムに濃縮液を注入し、濃縮液に含まれるL−グルロン酸とD−マンヌロン酸を陰イオン交換樹脂に吸着させる。陰イオン交換樹脂の約2〜10倍量(V/V)の水を通して陰イオン交換樹脂に吸着しない成分を洗浄する。その後、陰イオン交換樹脂の約5〜20倍量(V/V)の溶出液でL−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合液を溶出させる。溶出液としては、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸をイオン交換樹脂から溶出し得る溶液であればいずれでもよく、例えば約1.0mol/L酢酸水溶液などが挙げられる。
溶出したL−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合液は濃縮される。該濃縮は、溶出したL−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合液に、例えばノルマルプロパノールなどのアルコールを加えて溶出液と共沸させるのが好ましい。ノルマルプロパノールなどのアルコールを加えずに濃縮を行うとL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の分解及び/又はラクトン化が著しく、L−グルロン酸またはD−マンヌロン酸の収率が低下する。
前記濃縮の具体的方法としては、例えば以下の工程による方法が挙げられる。
工程:
(1)溶出したL−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合液にその約0.01〜10倍量(V/V)のノルマルプロパノールを添加し約35〜45℃で体積が約1/(15〜25)になるまで減圧濃縮する。
(2)(1)で得た濃縮液に、その濃縮液の約0.1〜10倍量(V/V)のノルマルプロパノールを再度添加して、約35〜45℃で乾固直前または乾固まで減圧濃縮(以下、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合物という。)する。
次いで、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合物に約1〜30倍(V/V)の水を加え、約20〜30℃で撹拌下、過剰量のシンコニンを添加し、約20〜30℃で約1〜24時間撹拌しL−グルロン酸およびD−マンヌロン酸をシンコニン塩化する。この場合、シンコニンは中性の水には不溶であるが、遊離のL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸が溶解している水溶液はpH約1.9程度であるので、シンコニンを添加すると、それらの塩(L−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩)となって溶解する。シンコニンがL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸に対して当量以下の時点では、クリアーな溶液であるが、シンコニンが過剰になると、過剰分のシンコニンが溶けずに懸濁液になる。シンコニンの添加量としては、使用したアルギン酸またはその塩の約0.2〜2.0倍(W/W)量が挙げられる。
次いで、過剰のシンコニンを吸引濾過にて濾取回収し、続いて水層に残存するシンコニンをクロロホルム、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ヘキサン、トルエン等の有機溶媒、好ましくはクロロホルムで抽出回収する。これにより、水層のシンコニンを除去し得る。
次いで、過剰のシンコニンを除去した水層に存在するL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩を晶析することにより分別する。この工程は、好ましくは、以下の工程(1)乃至(5)により実施する。
工程:
(1)まず過剰のシンコニンを除去した水層を約35〜45℃で減圧濃縮する。
(2)(1)で得られた濃縮液に、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、メタノール、エタノール、アセトン、テトロヒドロフラン、酢酸エチル等の有機溶媒を単独であるいはそれらの混合溶媒として添加する。有機溶媒の添加量は、(1)で得られた濃縮液の約0.1〜50倍量(V/V)が好ましい。
(3)有機溶媒を添加後、約−20〜20℃で、約1〜48時間放置することにより、L−グルロン酸シンコニン塩あるいはD−マンヌロン酸シンコニン塩の一方を優先的に結晶化させることができる。この場合において、L−グルロン酸含有量が多い原料からはL−グルロン酸シンコニン塩を、またD−マンヌロン酸含有量が多い原料からはD−マンヌロン酸シンコニン塩を先に結晶化させることができる。
(4)次いで、結晶化した沈殿(L−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩)を分離する。沈殿の分離は、公知の方法、例えば自然ろ過、吸引ろ過、または遠心分離等により実施できる。
(5)結晶化しない他方のシンコニン塩は母液(上記(4)のろ液または遠心分離上清)を減圧濃縮後、上記(2)乃至(4)の工程にて結晶化させ分離できる。この場合、上記(2)で添加する有機溶媒は、先に添加する有機溶媒の極性より低くすることが好ましい。例えば先の晶析に添加される有機溶媒が、例えば、メタノール、エタノールまたはイソプロパノール等のアルコールである場合、後の晶析に添加される有機溶媒としては、例えば、メタノール−アセトン[例えば、約1:(1.5〜99)(V/V)]混液、メタノール−酢酸エチル[例えば約1:(1.5〜99)(V/V)]混液、アセトン、テトラヒドロフランまたは酢酸エチル等とする等が挙げられる。
得られたL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩は再結晶を行うのが良い。再結晶は、通常、得られたL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩を水、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、アセトン、テトロヒドロフラン、酢酸エチル等の単独あるいはそれらの混合溶媒に溶解後、約−20〜20℃で、約1〜48時間放置することにより実施し得る。このような再結晶により高純度のL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩を得ることができる。
次いで、再結晶で得られたL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩の水溶液に金属塩又は金属水酸化物を添加して、L−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩を得る。水溶液中におけるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩の濃度は好ましくは約1〜50%(W/V)、より好ましくは約1〜20%(W/V)である。金属としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムなど)またはアルカリ土塁金属(例えば、カルシウム、マグネシウムなど)が好ましい。金属塩としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸水素カリウム等が挙げられ、金属水酸化物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムまたは水酸化マグネシウム等が挙げられる。このうち、好ましくは炭酸水素ナトリウムである。金属塩又は金属水酸化物の添加量は、シンコニン塩に対して通常約1.0〜2.0モル当量、好ましくは約1.00〜1.05モル当量である。L−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の生成は、通常約5〜50℃、好ましくは約20℃〜30℃で、約1〜24時間撹拌下に行なわれ得る。
続いて、得られたL−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩の水溶液を減圧濃縮する。濃縮前または濃縮の途中で水溶液を0.2〜0.45μmのメンブランフィルターで濾過することが好ましい。濾過によりで残存するシンコニン等の不純物等を除去し得る。
得られたL−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩の濃縮液に、水、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ターシャリーブタノール、アセトンまたはテトラヒドロフラン等を単独あるいはそれらの混合溶媒、好ましくはメタノールを添加後、約−20〜20℃で、約1〜48時間放置してL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩を得ることが好ましい。溶媒の添加量は、L−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩の濃縮液の約0.1〜50倍量(V/V)が好ましい。
さらに、得られたL−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩の結晶を、水、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノールまたはターシャリーブタノール、アセトン、テトラヒドロフラン等を単独あるいはそれらの混合溶媒、好ましくはメタノールに溶解し、これら溶媒から再結晶することが好ましい。溶媒の添加量は、L−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩の結晶の約0.1〜50倍量(W/W)が好ましい。再結晶は、L−グルロン酸金属塩あるいはD−マンヌロン酸金属塩を前記溶媒に溶解した溶解液を約−20〜20℃で、約1〜10日間、好ましくは約1〜5日間放置することにより実施できる。このようにして高純度のL−グルロン酸金属塩またはD―マンヌロン酸金属塩を得ることができる。
これらの純度は、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、1H−NMR(核磁気共鳴)、13C−NMR、MS(質量分析法)、元素分析によって確認できる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中のTLC(薄層クロマトグラフィー)、HPLCおよび物理データは以下の条件および測定機器で測定したものである。
(1)TLC条件:
メルク社製シリカゲル60 F254ガラスプレート
展開溶媒:EtOH/Et3N/H2O=80/5/15(V/V)
検出方法:UV254nm吸収および硫酸発色(1.0mol/L硫酸,110℃,1分)
(2)HPLC:
本田らの方法〔Anal.Biochem.,第180巻,351〜357頁(1989)〕に従い,下記条件でL−グルロン酸ナトリウムまたはD−マンヌロン酸ナトリウムをPMP化(フェニルメチルピラゾロン化)した後,下記HPLC条件で分析した。
(2−1)PMP化条件:L−グルロン酸ナトリウムまたはD−マンヌロン酸ナトリウムの0.2mg/mL水溶液20μLに0.5mol/Lの水酸化ナトリウム80μLおよび0.5mol/LのPMPメタノール溶液100μLを添加し、60℃で30分間反応させた。反応溶液を20℃に冷却した後、蒸留水750μLおよび0.5mol/Lの硫酸水溶液45μLを添加し、クロロホルム750μLで4回洗浄した。得られた水層を遠心分離(6200rpm、1分)後、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し、得られた液体15μLをHPLCに注入した。
(2−2)HPLC測定条件:
カラム:TSKgel ODS−80Ts(4.6mmID×250mm)
移動相:A:H2O,
B:120mM KH2PO4−Na2HPO4(pH7.0)/CH3CN/MeOH=60/30/10(V/V)
グラジェント溶出(グラジェント条件は下記表1の通り):
Figure 2007230902
流速:0.75mL/min
温度:45℃
検出:UV245nm.
(3)核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,13C−NMR):
TPS−d4を基準物質とし、D2O中、Varian Unity Inova 500 (500MHz)で測定した。
(4)質量スペクトル:Jeol JMS−700(グリセロールマトリクス、FAB+ イオンモード)で測定した。
(5)元素分析:(株)柳本製作所 CHNコーダー MT−5型で測定した。
なお、実施例における略語は以下を示す。
EtOH:エタノール
Et3N:トリエチルアミン
2O:水
UV:紫外線
KH2PO4:リン酸二水素カリウム
Na2HPO4:リン酸水素二ナトリウム
CH3CN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
TPS−d4:3-Trimethylsilylpropionic Acid Na Salt-D4
2O:重水
L−グルロン酸シンコニンの調製
76%硫酸100mL(1.31mol)に、室温撹拌下キミカアルギンI−1G(キミカ社製 アルギン酸ナトリウム)9.98g(ウロン酸ナトリウムに換算して0.05mol)を30分間にわたって徐々に添加した。この混合液を室温で2時間撹拌後、蒸留水1300mLを加え,沸騰水浴中で3時間撹拌した。冷却後蒸留水1200mLを加え、炭酸カルシウム160g(1.60mol)で中和した。濾過後残渣を蒸留水で洗浄(500mL×2)し、濾液と洗浄液を合わせて減圧濃縮し黒茶色溶液98.7gを得た。これを酢酸イオン型に調整したアンバーライトIRA402BL(300mL)のカラム(40mmφ×350mm)に吸着させ、蒸留水1000mL(流速10mL/分)を通して脱塩後、10mol/L酢酸水溶液3000mLでL−グルロン酸およびD−マンヌロン酸を溶出させた。溶出液にノルマルプロパノール400mLを添加し40℃で661.0gまで減圧濃縮後、再度ノルマルプロパノール80mLを添加して減圧濃縮し茶黄色液4.13gを得た。このものに蒸留水55mLを加え、室温撹拌下シンコニン(和光純薬社製)5.4g(0.018mol)を添加した。室温で2時間撹拌後、過剰のシンコニンを濾別しクロロホルムで洗浄(15mL×3)し、40℃で12.5gまで減圧濃縮した。濃縮液にノルマルプロパノール83mLを添加後−20℃で一晩放置し、析出した結晶を吸引濾取した。これをアセトンで洗浄(10mL×3)して淡黄色結晶2.89gを得た。このものをメタノール−イソプロパノール(=1:4(V/V)20mL)で再結晶(−20℃、17時間)してL−グルロン酸シンコニン2.51gを得た。このものは前記TLC条件でR値=0.54にUV吸収スポット(シンコニン)と、R値=0.38に硫酸で発色するスポット(L−グルロン酸)を与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のL−グルロン酸シンコニンであることを確認した。
1H-NMR(D2O,TPS-d4):
δ=8.91(1H,d,J=4.40Hz,cinchonine H-2’),8.15(2H,m,cinchonine H-5’,8’),7.90(1H,dd,J=8.30,6.84Hz,cinchonine H-7’),7.82(1H,d,J=4.88Hz,cinchonine H-3’),7.77(1H,dd,J=7.81,7.33Hz,cinchonine H-6’),6.12(1H,d,J=2.93Hz,cinchonine H-9),6.05(1H,m,cinchonine H-10),5.28-5.22(m,cinchonine H-11,α-GulU H-1),4.88(d,J=8.30Hz,β-GulU H-1),4.58(d,J=1.47Hz,α-GulU H-5),4.35(s,β-GulU H-5),4.20(m,α-GulU H-4),4.10(m,β-GulU H-3,4),4.02(m,α-GulU H-3),3.97(m,cinchonine H-2,α-GulU H-2),3.83(1H,m,cinchonine H-8),3.66(dd,J=8.30,2.44Hz,β-GulU H-2),3.50(2H,m,cinchonine H-2,6),3.31(1H,m,cinchonine H-6),2.79(1H,m,cinchonine H-3),2.28(1H,m,cinchonine H-7),2.13(1H,m,cinchonine H-4),2.00(1H,m,cinchonine H-5),1.85(1H,m,cinchonine H-5),1.46(1H,m,cinchonine H-7).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
δ=178.79(β-GulU C-6),152.90(cinchonine C-2’),149.67,148.98,139.67(cinchonine C-10),133.31(cinchonine C-7’),131.52,130.71(cinchonine C-6’),127.72,125.53,122.04(cinchonine C-3’),119.60(cinchonine C-11),96.41(β-GulU C-1),95.84(α-GulU C-1),77.23(β-GulU C-5),74.18,74.12,74.00,73.79(α-GulU C-4),71.65(β-GulU C-2),70.79(cinchonine C-9),63.15(cinchonine C-8),52.40(cinchonine C-6),51.44(cinchonine C-2),38.99(cinchonine C-3),29.34(cinchonine C-4),25.25(cinchonine C-5),21.83(cinchonine C-7).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:489.2240.
Anal.Calcd.for C25H32N2O8:C,61.46;H,6.60.Found:C,60.90;H,6.53
D−マンヌロン酸シンコニンの調製
実施例1でL−グルロン酸シンコニンを析出させた母液を減圧濃縮し,メタノール−アセトン(=1:3(V/V)、 30mL)を添加して1℃で一晩放置することにより淡黄色結晶1.22gを得た。このものをメタノール−アセトン(=1:2(V/V)、10mL)で再結晶(−20℃、一晩放置)してD−マンヌロン酸シンコニン0.95gを得た。このものは、前記TLC条件でR値=0.54にUV吸収スポット(シンコニン)と、R値=0.48に硫酸で発色するスポット(D−マンヌロン酸)を与えた。このものの物性値は以下の通りであり、高純度のD−マンヌロン酸シンコニンであることを確認した。
1H-NMR(D2O, TPS-d4):
δ=8.91(1H,d,J=4.40Hz,cinchonine H-2’),8.15(2H,m,cinchonine H-5’,8’),7.90(1H,dd,J=8.30,6.84Hz,cinchonine H-7’),7.82(1H,d,J=4.88Hz,cinchonine H-3’),7.77(1H,dd,J=7.81,7.33Hz,cinchonine H-6’),6.12(1H,d,J=2.93Hz,cinchonine H-9),6.05(1H,m,cinchonine H-10),5.28-5.22(m,cinchonine H-11,α-ManU H-1),4.91(s,β-ManU H-1),4.09(d,J=8.80Hz,α-ManU H-5),3.97(1H,m,cinchonine H-2),3.93(d,J=2.93 Hz,β-ManU H-2),3.91(m,α-ManU H-2),3.89(dd,J=9.09,2.93Hz,α-ManU H-3),3.87-3.81(m,α-ManU H-4,cinchonine H-8),.3.75(t,J=9.68Hz,β-ManU H-4),3.69-3.65(m,β-ManU H-3,5),3.50(2H,m,cinchonine H-2,6),3.31(1H,m,cinchonine H-6),2.79(1H,m,cinchonine H-3),2.28(1H,m,cinchonine H-7),2.13(1H,m,cinchonine H-4),2.00(1H,m,cinchonine H-5),1.85(1H,m,cinchonine H-5),1.46(1H,m,cinchonine H-7).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
δ=179.96(α-ManU C-6),179.20(β-ManU C-6),152.88(cinchonine C-2’),149.65,148.99,139.66(cinchonine C-10),133.31(cinchonine C-7’),131.50,130.71(cinchonine C-6’),127.71,125.52,122.03(cinchonine C-3’),119.61(cinchonine C-11),96.80(α-ManU C-1),95.55(β-ManU C-1),79.37(β-ManU C-5),75.86(α-ManU C-5),75.81(β-ManU C-3),74.05(β-ManU C-2),73.35(α-ManU C-2),73.00(α-ManU C-3),71.89(α-ManU C-4),71.47(β-ManU C-4),70.79(cinchonine C-9),63.14(cinchonine C-8),52.39(cinchonine C-6),51.44(cinchonine C-2),39.00(cinchonine C-3),29.35(cinchonine C-4),25.25(cinchonine C-5),21.81(cinchonine C-7).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:489.2239.
L−グルロン酸ナトリウムの調製
L−グルロン酸シンコニン4.67g(9.56mmol)を蒸留水 200mLに溶解後、室温撹拌下に炭酸水素ナトリウム0.813g(9.68mmol)を添加した。室温で17時間撹拌後、析出したシンコニンを濾別し、クロロホルムで洗浄(50mL×3)後減圧濃縮した。7.45gまで濃縮後メンブランフィルター(0.45μm、PTFE)で濾過し、メタノール60mLを添加し1℃で一晩放置後析出した白色結晶を吸引濾取しアセトンで洗浄した。このものを水−メタノール(=14:10(V/V)、20mL)で再結晶し(1℃で24時間、−20℃で4日間)、L−グルロン酸ナトリウム1水和物1.95gを得た。このものは前記TLC条件でR値=0.38に硫酸で発色するスポットを与えた。また、このものを前記HPLC条件で分析したところ、保持時間14.0分にピークを与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のL−グルロン酸ナトリウム1水和物であることを確認した。
1H-NMR(D2O, TPS-d4):
β体,δ=4.87(1H,d,J=8.25Hz,H-1),4.35(1H,s,H-5),4.10-4.08(2H,m,H-3,4),3.65(1H,dd,J=8.70,2.75Hz,H-2);
α体,δ=5.21(1H,d,J=3.66Hz,H-1),4.58(1H,d,J=1.83Hz,H-5),4.19(1H,dd,J=4.12,1.83Hz,H-4),4.02(1H,dd,J=4.12,3.21Hz,H-3),3.94(1H,t,J=3.66Hz,H-2).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
β体,δ=178.78(C-6),96.37(C-1),77.21(C-5),74.14,73.96(C-3,4),71.61(C-2);
α体,δ=179.47(C-6),95.78(C-1),74.04(C-3),73.79(C-4),70.20(C-5),67.33(C-2).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:217.0324.
Anal.Calcd.for C6H9NaO7・H2O:C,30.78;H,4.74.Found:C,29.89;H,4.68.
D−マンヌロン酸ナトリウムの調製
D−マンヌロン酸シンコニン4.71g(9.64mmol)を蒸留水200mLに溶解後、室温撹拌下に重炭酸水素ナトリウム0.824g(9.81mmol)を添加した。室温で17時間撹拌後、析出したシンコニンを濾別し、クロロホルムで洗浄(50mL×3)後減圧濃縮した。8.72gまで濃縮後メンブランフィルター(0.45μm、PTFE)で濾過し、メタノール70mLを添加して1℃で一晩放置し、析出した白色結晶を吸引濾取しアセトンで洗浄した。このものを水−メタノール(=1:1(V/V)、20mL)で再結晶し(1℃で24時間、−20℃で4日間)し、D−マンヌロン酸ナトリウム1.25gを得た。このものは前記TLC条件でR値=0.48に硫酸で発色するスポットを与えた。また、このものを前記HPLC条件で分析したところ、保持時間14.9分にピークを与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のD−マンヌロン酸ナトリウム無水物であることを確認した。
1H-NMR(D2O,TPS-d4):
α体,δ=5.22(1H,d,J=1.83Hz,H-1),4.08(1H,d,J=9.16Hz,H-5),3.90(1H,dd,J=3.21,2.29Hz,H-2),3.87(1H,dd,J=9.16,3.21Hz,H-3),3.84(1H,t,J=9.16Hz,H-4);
β体,δ=4.91(1H,s,H-1),3.92(1H,d,J=3.21Hz,H-2),3.74(1H,t,J=9.62Hz,H-4),3.67(1H,dd,J=9.62,3.21Hz,H-3),3.65(1H,d,J=9.62Hz,H-5).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
α体,δ=179.94(C-6),96.79(C-1),75.84(C-5),73.33(C-2),72.98(C-3),71.78(C-4);
β体,δ=179.19(C-6),96.52(C-1),79.33(C-5),75.78(C-3),74.03(C-2),71.45(C-4).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:217.0327.
Anal.Calcd.for C6H9NaO7:C,33.34;H,4.20.Found:C,32.64;H,4.37.
本発明の製造方法により製造された高純度のL−グルロン酸またはD−マンヌロン酸の金属塩は、HPLC等に使用される標準物質として用いることができる。これによって、例えば海藻中の正確なアルギン酸含有量を測定することができる。

Claims (3)

  1. アルギン酸又はその塩を酸加水分解し、加水分解物を陰イオン交換樹脂処理して遊離のL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の混合物を得、この混合物にシンコニンを反応させ、反応混合物からL−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩を分別晶析させ、L−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩のそれぞれを再結晶し、得られるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩と金属塩又は金属水酸化物とを反応させることを特徴とするL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の製造方法。
  2. 金属がアルカリ金属であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. アルカリ金属が、ナトリウムまたはカリウムであることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
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