JP2007230902A - L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 - Google Patents
L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007230902A JP2007230902A JP2006053347A JP2006053347A JP2007230902A JP 2007230902 A JP2007230902 A JP 2007230902A JP 2006053347 A JP2006053347 A JP 2006053347A JP 2006053347 A JP2006053347 A JP 2006053347A JP 2007230902 A JP2007230902 A JP 2007230902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- cinchonine
- salt
- guluronic
- mannuronic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】アルギン酸又はその塩を酸加水分解し、加水分解物を陰イオン交換樹脂処理して遊離のL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の混合物を得、この混合物にシンコニンを反応させ、反応混合物からL−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩を分別晶析させ、L−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩のそれぞれを再結晶し、得られるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩と金属塩又は金属水酸化物とを反応させることを特徴とするL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の製造方法。
【選択図】なし
Description
Analytical Biochemistry,第24巻,第470〜481頁(1968) Acta Chem.Scand.,第15巻,第1397〜1398頁(1961) Carbohydrate research,第80巻,343〜345頁(1980)
(2)金属がアルカリ金属であることを特徴とする前記(1)に記載の製造方法。
(3)アルカリ金属が、ナトリウムまたはカリウムであることを特徴とする前記(2)に記載の製造方法。
前記濃縮の具体的方法としては、例えば以下の工程による方法が挙げられる。
工程:
(1)溶出したL−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合液にその約0.01〜10倍量(V/V)のノルマルプロパノールを添加し約35〜45℃で体積が約1/(15〜25)になるまで減圧濃縮する。
(2)(1)で得た濃縮液に、その濃縮液の約0.1〜10倍量(V/V)のノルマルプロパノールを再度添加して、約35〜45℃で乾固直前または乾固まで減圧濃縮(以下、L−グルロン酸とD−マンヌロン酸混合物という。)する。
次いで、過剰のシンコニンを吸引濾過にて濾取回収し、続いて水層に残存するシンコニンをクロロホルム、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ヘキサン、トルエン等の有機溶媒、好ましくはクロロホルムで抽出回収する。これにより、水層のシンコニンを除去し得る。
工程:
(1)まず過剰のシンコニンを除去した水層を約35〜45℃で減圧濃縮する。
(2)(1)で得られた濃縮液に、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、メタノール、エタノール、アセトン、テトロヒドロフラン、酢酸エチル等の有機溶媒を単独であるいはそれらの混合溶媒として添加する。有機溶媒の添加量は、(1)で得られた濃縮液の約0.1〜50倍量(V/V)が好ましい。
(3)有機溶媒を添加後、約−20〜20℃で、約1〜48時間放置することにより、L−グルロン酸シンコニン塩あるいはD−マンヌロン酸シンコニン塩の一方を優先的に結晶化させることができる。この場合において、L−グルロン酸含有量が多い原料からはL−グルロン酸シンコニン塩を、またD−マンヌロン酸含有量が多い原料からはD−マンヌロン酸シンコニン塩を先に結晶化させることができる。
(4)次いで、結晶化した沈殿(L−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩)を分離する。沈殿の分離は、公知の方法、例えば自然ろ過、吸引ろ過、または遠心分離等により実施できる。
(5)結晶化しない他方のシンコニン塩は母液(上記(4)のろ液または遠心分離上清)を減圧濃縮後、上記(2)乃至(4)の工程にて結晶化させ分離できる。この場合、上記(2)で添加する有機溶媒は、先に添加する有機溶媒の極性より低くすることが好ましい。例えば先の晶析に添加される有機溶媒が、例えば、メタノール、エタノールまたはイソプロパノール等のアルコールである場合、後の晶析に添加される有機溶媒としては、例えば、メタノール−アセトン[例えば、約1:(1.5〜99)(V/V)]混液、メタノール−酢酸エチル[例えば約1:(1.5〜99)(V/V)]混液、アセトン、テトラヒドロフランまたは酢酸エチル等とする等が挙げられる。
メルク社製シリカゲル60 F254ガラスプレート
展開溶媒:EtOH/Et3N/H2O=80/5/15(V/V)
検出方法:UV254nm吸収および硫酸発色(1.0mol/L硫酸,110℃,1分)
本田らの方法〔Anal.Biochem.,第180巻,351〜357頁(1989)〕に従い,下記条件でL−グルロン酸ナトリウムまたはD−マンヌロン酸ナトリウムをPMP化(フェニルメチルピラゾロン化)した後,下記HPLC条件で分析した。
(2−1)PMP化条件:L−グルロン酸ナトリウムまたはD−マンヌロン酸ナトリウムの0.2mg/mL水溶液20μLに0.5mol/Lの水酸化ナトリウム80μLおよび0.5mol/LのPMPメタノール溶液100μLを添加し、60℃で30分間反応させた。反応溶液を20℃に冷却した後、蒸留水750μLおよび0.5mol/Lの硫酸水溶液45μLを添加し、クロロホルム750μLで4回洗浄した。得られた水層を遠心分離(6200rpm、1分)後、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し、得られた液体15μLをHPLCに注入した。
(2−2)HPLC測定条件:
カラム:TSKgel ODS−80Ts(4.6mmID×250mm)
移動相:A:H2O,
B:120mM KH2PO4−Na2HPO4(pH7.0)/CH3CN/MeOH=60/30/10(V/V)
グラジェント溶出(グラジェント条件は下記表1の通り):
TPS−d4を基準物質とし、D2O中、Varian Unity Inova 500 (500MHz)で測定した。
(4)質量スペクトル:Jeol JMS−700(グリセロールマトリクス、FAB+ イオンモード)で測定した。
(5)元素分析:(株)柳本製作所 CHNコーダー MT−5型で測定した。
EtOH:エタノール
Et3N:トリエチルアミン
H2O:水
UV:紫外線
KH2PO4:リン酸二水素カリウム
Na2HPO4:リン酸水素二ナトリウム
CH3CN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
TPS−d4:3-Trimethylsilylpropionic Acid Na Salt-D4
D2O:重水
76%硫酸100mL(1.31mol)に、室温撹拌下キミカアルギンI−1G(キミカ社製 アルギン酸ナトリウム)9.98g(ウロン酸ナトリウムに換算して0.05mol)を30分間にわたって徐々に添加した。この混合液を室温で2時間撹拌後、蒸留水1300mLを加え,沸騰水浴中で3時間撹拌した。冷却後蒸留水1200mLを加え、炭酸カルシウム160g(1.60mol)で中和した。濾過後残渣を蒸留水で洗浄(500mL×2)し、濾液と洗浄液を合わせて減圧濃縮し黒茶色溶液98.7gを得た。これを酢酸イオン型に調整したアンバーライトIRA402BL(300mL)のカラム(40mmφ×350mm)に吸着させ、蒸留水1000mL(流速10mL/分)を通して脱塩後、10mol/L酢酸水溶液3000mLでL−グルロン酸およびD−マンヌロン酸を溶出させた。溶出液にノルマルプロパノール400mLを添加し40℃で661.0gまで減圧濃縮後、再度ノルマルプロパノール80mLを添加して減圧濃縮し茶黄色液4.13gを得た。このものに蒸留水55mLを加え、室温撹拌下シンコニン(和光純薬社製)5.4g(0.018mol)を添加した。室温で2時間撹拌後、過剰のシンコニンを濾別しクロロホルムで洗浄(15mL×3)し、40℃で12.5gまで減圧濃縮した。濃縮液にノルマルプロパノール83mLを添加後−20℃で一晩放置し、析出した結晶を吸引濾取した。これをアセトンで洗浄(10mL×3)して淡黄色結晶2.89gを得た。このものをメタノール−イソプロパノール(=1:4(V/V)20mL)で再結晶(−20℃、17時間)してL−グルロン酸シンコニン2.51gを得た。このものは前記TLC条件でRf値=0.54にUV吸収スポット(シンコニン)と、Rf値=0.38に硫酸で発色するスポット(L−グルロン酸)を与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のL−グルロン酸シンコニンであることを確認した。
δ=8.91(1H,d,J=4.40Hz,cinchonine H-2’),8.15(2H,m,cinchonine H-5’,8’),7.90(1H,dd,J=8.30,6.84Hz,cinchonine H-7’),7.82(1H,d,J=4.88Hz,cinchonine H-3’),7.77(1H,dd,J=7.81,7.33Hz,cinchonine H-6’),6.12(1H,d,J=2.93Hz,cinchonine H-9),6.05(1H,m,cinchonine H-10),5.28-5.22(m,cinchonine H-11,α-GulU H-1),4.88(d,J=8.30Hz,β-GulU H-1),4.58(d,J=1.47Hz,α-GulU H-5),4.35(s,β-GulU H-5),4.20(m,α-GulU H-4),4.10(m,β-GulU H-3,4),4.02(m,α-GulU H-3),3.97(m,cinchonine H-2,α-GulU H-2),3.83(1H,m,cinchonine H-8),3.66(dd,J=8.30,2.44Hz,β-GulU H-2),3.50(2H,m,cinchonine H-2,6),3.31(1H,m,cinchonine H-6),2.79(1H,m,cinchonine H-3),2.28(1H,m,cinchonine H-7),2.13(1H,m,cinchonine H-4),2.00(1H,m,cinchonine H-5),1.85(1H,m,cinchonine H-5),1.46(1H,m,cinchonine H-7).
δ=178.79(β-GulU C-6),152.90(cinchonine C-2’),149.67,148.98,139.67(cinchonine C-10),133.31(cinchonine C-7’),131.52,130.71(cinchonine C-6’),127.72,125.53,122.04(cinchonine C-3’),119.60(cinchonine C-11),96.41(β-GulU C-1),95.84(α-GulU C-1),77.23(β-GulU C-5),74.18,74.12,74.00,73.79(α-GulU C-4),71.65(β-GulU C-2),70.79(cinchonine C-9),63.15(cinchonine C-8),52.40(cinchonine C-6),51.44(cinchonine C-2),38.99(cinchonine C-3),29.34(cinchonine C-4),25.25(cinchonine C-5),21.83(cinchonine C-7).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:489.2240.
Anal.Calcd.for C25H32N2O8:C,61.46;H,6.60.Found:C,60.90;H,6.53
実施例1でL−グルロン酸シンコニンを析出させた母液を減圧濃縮し,メタノール−アセトン(=1:3(V/V)、 30mL)を添加して1℃で一晩放置することにより淡黄色結晶1.22gを得た。このものをメタノール−アセトン(=1:2(V/V)、10mL)で再結晶(−20℃、一晩放置)してD−マンヌロン酸シンコニン0.95gを得た。このものは、前記TLC条件でRf値=0.54にUV吸収スポット(シンコニン)と、Rf値=0.48に硫酸で発色するスポット(D−マンヌロン酸)を与えた。このものの物性値は以下の通りであり、高純度のD−マンヌロン酸シンコニンであることを確認した。
1H-NMR(D2O, TPS-d4):
δ=8.91(1H,d,J=4.40Hz,cinchonine H-2’),8.15(2H,m,cinchonine H-5’,8’),7.90(1H,dd,J=8.30,6.84Hz,cinchonine H-7’),7.82(1H,d,J=4.88Hz,cinchonine H-3’),7.77(1H,dd,J=7.81,7.33Hz,cinchonine H-6’),6.12(1H,d,J=2.93Hz,cinchonine H-9),6.05(1H,m,cinchonine H-10),5.28-5.22(m,cinchonine H-11,α-ManU H-1),4.91(s,β-ManU H-1),4.09(d,J=8.80Hz,α-ManU H-5),3.97(1H,m,cinchonine H-2),3.93(d,J=2.93 Hz,β-ManU H-2),3.91(m,α-ManU H-2),3.89(dd,J=9.09,2.93Hz,α-ManU H-3),3.87-3.81(m,α-ManU H-4,cinchonine H-8),.3.75(t,J=9.68Hz,β-ManU H-4),3.69-3.65(m,β-ManU H-3,5),3.50(2H,m,cinchonine H-2,6),3.31(1H,m,cinchonine H-6),2.79(1H,m,cinchonine H-3),2.28(1H,m,cinchonine H-7),2.13(1H,m,cinchonine H-4),2.00(1H,m,cinchonine H-5),1.85(1H,m,cinchonine H-5),1.46(1H,m,cinchonine H-7).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
δ=179.96(α-ManU C-6),179.20(β-ManU C-6),152.88(cinchonine C-2’),149.65,148.99,139.66(cinchonine C-10),133.31(cinchonine C-7’),131.50,130.71(cinchonine C-6’),127.71,125.52,122.03(cinchonine C-3’),119.61(cinchonine C-11),96.80(α-ManU C-1),95.55(β-ManU C-1),79.37(β-ManU C-5),75.86(α-ManU C-5),75.81(β-ManU C-3),74.05(β-ManU C-2),73.35(α-ManU C-2),73.00(α-ManU C-3),71.89(α-ManU C-4),71.47(β-ManU C-4),70.79(cinchonine C-9),63.14(cinchonine C-8),52.39(cinchonine C-6),51.44(cinchonine C-2),39.00(cinchonine C-3),29.35(cinchonine C-4),25.25(cinchonine C-5),21.81(cinchonine C-7).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:489.2239.
L−グルロン酸シンコニン4.67g(9.56mmol)を蒸留水 200mLに溶解後、室温撹拌下に炭酸水素ナトリウム0.813g(9.68mmol)を添加した。室温で17時間撹拌後、析出したシンコニンを濾別し、クロロホルムで洗浄(50mL×3)後減圧濃縮した。7.45gまで濃縮後メンブランフィルター(0.45μm、PTFE)で濾過し、メタノール60mLを添加し1℃で一晩放置後析出した白色結晶を吸引濾取しアセトンで洗浄した。このものを水−メタノール(=14:10(V/V)、20mL)で再結晶し(1℃で24時間、−20℃で4日間)、L−グルロン酸ナトリウム1水和物1.95gを得た。このものは前記TLC条件でRf値=0.38に硫酸で発色するスポットを与えた。また、このものを前記HPLC条件で分析したところ、保持時間14.0分にピークを与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のL−グルロン酸ナトリウム1水和物であることを確認した。
1H-NMR(D2O, TPS-d4):
β体,δ=4.87(1H,d,J=8.25Hz,H-1),4.35(1H,s,H-5),4.10-4.08(2H,m,H-3,4),3.65(1H,dd,J=8.70,2.75Hz,H-2);
α体,δ=5.21(1H,d,J=3.66Hz,H-1),4.58(1H,d,J=1.83Hz,H-5),4.19(1H,dd,J=4.12,1.83Hz,H-4),4.02(1H,dd,J=4.12,3.21Hz,H-3),3.94(1H,t,J=3.66Hz,H-2).
13C-NMR(D2O,TPS-d4):
β体,δ=178.78(C-6),96.37(C-1),77.21(C-5),74.14,73.96(C-3,4),71.61(C-2);
α体,δ=179.47(C-6),95.78(C-1),74.04(C-3),73.79(C-4),70.20(C-5),67.33(C-2).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:217.0324.
Anal.Calcd.for C6H9NaO7・H2O:C,30.78;H,4.74.Found:C,29.89;H,4.68.
D−マンヌロン酸シンコニン4.71g(9.64mmol)を蒸留水200mLに溶解後、室温撹拌下に重炭酸水素ナトリウム0.824g(9.81mmol)を添加した。室温で17時間撹拌後、析出したシンコニンを濾別し、クロロホルムで洗浄(50mL×3)後減圧濃縮した。8.72gまで濃縮後メンブランフィルター(0.45μm、PTFE)で濾過し、メタノール70mLを添加して1℃で一晩放置し、析出した白色結晶を吸引濾取しアセトンで洗浄した。このものを水−メタノール(=1:1(V/V)、20mL)で再結晶し(1℃で24時間、−20℃で4日間)し、D−マンヌロン酸ナトリウム1.25gを得た。このものは前記TLC条件でRf値=0.48に硫酸で発色するスポットを与えた。また、このものを前記HPLC条件で分析したところ、保持時間14.9分にピークを与えた。このものの物性値は以下の通りであり高純度のD−マンヌロン酸ナトリウム無水物であることを確認した。
α体,δ=5.22(1H,d,J=1.83Hz,H-1),4.08(1H,d,J=9.16Hz,H-5),3.90(1H,dd,J=3.21,2.29Hz,H-2),3.87(1H,dd,J=9.16,3.21Hz,H-3),3.84(1H,t,J=9.16Hz,H-4);
β体,δ=4.91(1H,s,H-1),3.92(1H,d,J=3.21Hz,H-2),3.74(1H,t,J=9.62Hz,H-4),3.67(1H,dd,J=9.62,3.21Hz,H-3),3.65(1H,d,J=9.62Hz,H-5).
α体,δ=179.94(C-6),96.79(C-1),75.84(C-5),73.33(C-2),72.98(C-3),71.78(C-4);
β体,δ=179.19(C-6),96.52(C-1),79.33(C-5),75.78(C-3),74.03(C-2),71.45(C-4).
HR-FABMS(グリセロールマトリクス,FAB+)m/z[M+H]+:217.0327.
Anal.Calcd.for C6H9NaO7:C,33.34;H,4.20.Found:C,32.64;H,4.37.
Claims (3)
- アルギン酸又はその塩を酸加水分解し、加水分解物を陰イオン交換樹脂処理して遊離のL−グルロン酸とD−マンヌロン酸の混合物を得、この混合物にシンコニンを反応させ、反応混合物からL−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩を分別晶析させ、L−グルロン酸シンコニン塩とD−マンヌロン酸シンコニン塩のそれぞれを再結晶し、得られるL−グルロン酸シンコニン塩またはD−マンヌロン酸シンコニン塩と金属塩又は金属水酸化物とを反応させることを特徴とするL−グルロン酸金属塩またはD−マンヌロン酸金属塩の製造方法。
- 金属がアルカリ金属であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- アルカリ金属が、ナトリウムまたはカリウムであることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006053347A JP4897310B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006053347A JP4897310B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007230902A true JP2007230902A (ja) | 2007-09-13 |
JP4897310B2 JP4897310B2 (ja) | 2012-03-14 |
Family
ID=38551864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006053347A Expired - Fee Related JP4897310B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4897310B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009031327A1 (ja) | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Hitachi Medical Corporation | 超音波撮像装置 |
CN103755750A (zh) * | 2014-02-10 | 2014-04-30 | 青岛博智汇力生物科技有限公司 | 一种甘露糖醛酸和古罗糖醛酸单糖的制备方法 |
JP2016523301A (ja) * | 2013-07-02 | 2016-08-08 | シャンハイ インスティテュート オブ マテリア メディカ チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ | 硫酸化ポリグロン酸多糖又はその薬学的塩、その調製方法及びその使用 |
JP2019527726A (ja) * | 2016-08-15 | 2019-10-03 | 上海緑谷製薬有限公司Shanghai Green Valley Pharmaceutical Co., Ltd. | オリゴマンヌロン二酸の製造方法 |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006053347A patent/JP4897310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009031327A1 (ja) | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Hitachi Medical Corporation | 超音波撮像装置 |
JP2016523301A (ja) * | 2013-07-02 | 2016-08-08 | シャンハイ インスティテュート オブ マテリア メディカ チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ | 硫酸化ポリグロン酸多糖又はその薬学的塩、その調製方法及びその使用 |
US10058566B2 (en) | 2013-07-02 | 2018-08-28 | Shanghai Institute Of Materia Medica Chinese Academy Of Sciences | Sulfated polygulonic acid polysaccharide or pharmaceutical salt thereof, preparation method therefor and use thereof |
JP2019090056A (ja) * | 2013-07-02 | 2019-06-13 | シャンハイ インスティテュート オブ マテリア メディカ チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ | 硫酸化ポリグロン酸多糖又はその薬学的塩、その調製方法及びその使用 |
CN103755750A (zh) * | 2014-02-10 | 2014-04-30 | 青岛博智汇力生物科技有限公司 | 一种甘露糖醛酸和古罗糖醛酸单糖的制备方法 |
JP2019527726A (ja) * | 2016-08-15 | 2019-10-03 | 上海緑谷製薬有限公司Shanghai Green Valley Pharmaceutical Co., Ltd. | オリゴマンヌロン二酸の製造方法 |
US10927137B2 (en) | 2016-08-15 | 2021-02-23 | Shanghai Green Valley Pharmaceutical Co., Ltd. | Method for preparing oligomeric mannuronic diacid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4897310B2 (ja) | 2012-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108779186A (zh) | 一种改进的制备舒更葡萄糖的方法 | |
CN112358427B (zh) | 一种三氟甲硫酯类化合物的合成方法 | |
JP4897310B2 (ja) | L−グルロン酸金属塩又はd−マンヌロン酸金属塩の製造方法 | |
CN106336403A (zh) | 依帕列净的工业制备方法 | |
KR20190031485A (ko) | 다파글리플로진 중간물질의 결정형 및 이의 제조 방법 | |
CN102947312B (zh) | 生产啶南平衍生物的方法 | |
CN106674322B (zh) | 一种坎格雷洛中间体的纯化方法 | |
EP3279206B1 (en) | Method for producing epirubicin and novel production intermediate therefor | |
CN103204888A (zh) | 一种盐酸表柔比星中间体的制备方法 | |
CN1884275A (zh) | 羟乙基槲皮素衍生物及其制备方法与应用 | |
CN113549031A (zh) | 一种盐酸苯海索精制方法 | |
EP2868657A1 (en) | Method for preparing high purity scutellarin aglycone | |
CN110128385A (zh) | 一种通过十二酰氯化学修饰的槲皮素衍生物及其合成方法 | |
CN105481895A (zh) | 一种高纯度Vc-2-单磷酸酯钠的制备方法以及由此制备的高纯度Vc-2-单磷酸酯钠产品 | |
CN105949253B (zh) | 一种盐酸克林霉素的纯化方法 | |
US4495348A (en) | Derivative of cephamycin C | |
CN109705096B (zh) | 一种盐酸法舒地尔的精制方法 | |
Miranda et al. | Ferric chloride: a mild and versatile reagent for the formation of 1, 6-anhydro glucopyranoses | |
JPS617287A (ja) | 5‐デオキシ‐l‐アラビノースの製造法 | |
WO2016002848A1 (ja) | リキリチゲニン前駆物質の製造方法 | |
CN103570596B (zh) | 一种硫普罗宁晶体化合物及其制备方法 | |
US6489492B2 (en) | Chiral derivatives of Garcinia acid bearing lactone ring moiety and process for preparing the same | |
JP2002234896A (ja) | シアタン誘導体 | |
CN106397500A (zh) | 一种l‑葡萄糖的合成方法 | |
RU2644674C1 (ru) | Способ получения 3,3',3'',3'''-(3,8,13,17-тетраметилпорфирин-2,7,12,18-тетраил) тетрапропионовой кислоты (копропорфирина) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111220 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4897310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |