JP2007230675A - 用紙搬送機構及びこの機構を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 用紙を略垂直方向に搬送する第1ローラと、用紙を略水平方向に搬送する第2ローラとが、同一の搬送路に沿ってこの順に配置されてなる用紙搬送機構であって、搬送路は、水平方向において第1ローラを基準としたときに、第2ローラと反対側に向けて膨らんだ曲面を有して形成されており、第1ローラのニップ部と第2ローラのニップ部の水平方向距離は、搬送路の曲面半径よりも小さいことを特徴とする用紙搬送機構とする。
【選択図】 図1
Description
また、搬送路の曲面を通過するときに大きく湾曲した用紙は、復元しようとする際に後端部において周囲の部材を叩き、これによって大きな音(跳ね音)が発生する。
このような不具合は、画用紙等の厚くて曲がりにくい用紙を搬送した場合に、特に顕著に発生する。
従来より、複写機において、複写後の用紙にステイプル処理(綴じ処理)やパンチ処理(穴あけ処理)等の後処理を行うために、複写機本体の側部に合体させて用いられる後処理装置が存在している(例えば、下記特許文献2参照)。
このような後処理装置は、複写機本体に複写後の用紙の排出部が備えられていない場合や、複写機本体では複写後の用紙を裏向きに排出し、後処理装置では複写後の用紙を表向きに排出する場合において利用される。
しかしながら、用紙を複写機本体から近い位置で排出しようとすると、必然的に搬送路を小さい半径の曲面をもって形成する必要があり、そうすると、後処理装置内の搬送路において紙折れや紙詰まりが生じ易くなるとともに、用紙が排出される際に大きな跳ね音が発生することになる。
図1は、本発明に係る用紙搬送機構の実施形態の一例を示す断面図である。
本発明に係る用紙搬送機構は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、用紙を略垂直方向から略水平方向へと変化させて搬送するために用いられる機構であり、図中の矢印は当該機構への搬入時と排出時の用紙の流れ方向を示している。
すなわち、水平方向において、第1ローラ(2)に対して右側に第2ローラ(3)が配置されている場合には、搬送路(4)の曲面は第1ローラ(2)に対して左側に向けて膨らむように形成され、第1ローラ(2)に対して左側に第2ローラ(3)が配置されている場合には、搬送路(4)の曲面は第1ローラ(2)に対して右側に向けて膨らむように形成される。図1においては、後者の場合が示されている。
通常、搬送路(4)の曲面半径は、用紙の必要搬送半径と略等しく設定されているから、結局、第1ローラ(2)のニップ部(2a)と第2ローラ(3)のニップ部(3a)の水平方向距離は、用紙の必要搬送半径よりも小さく設定されることになる。
一般的には、これら用紙の種類による違いを考慮して、必要搬送半径は30mm以上に設定され、従って、第1ローラ(2)のニップ部(2a)と第2ローラ(3)のニップ部(3a)の水平方向距離は30mm未満に設定される。
そして、搬送路(4)が大きな半径の曲面で形成されることによって、用紙が搬送路を通過する際に大きく湾曲されることがなくなり、その結果、紙折れや紙詰まりの発生を防止することが可能となり、用紙後端の跳ね音も軽減することができる。
また、画像形成装置のコンパクト化にも大きく寄与することができる。
これは、搬送路(4)の曲面を、第1ローラ(2)のニップ部から下流側に大きく離れた位置から開始させると、省スペースで搬送半径を大きくとることができなくなり、逆に第1ローラ(2)のニップ部と同位置若しくは上流側から開始させると、第1ローラ(2)のニップ部へと用紙を円滑に送給することが困難となり、いずれの場合も好ましくないためである。
これは、搬送路(4)の曲面を、第2ローラ(2)のニップ部から上流側に大きく離れた位置にて終了させると、省スペースで搬送半径を大きくとることができなくなり、逆に第2ローラ(3)のニップ部と同位置若しくは下流側にて終了させると、第2ローラ(3)のニップ部から用紙を円滑に排出することが困難となり、いずれの場合も好ましくないためである。
すなわち、搬送路(4)の曲面(41)の開始点(41a)と第1ローラ(2)のニップ部(2a)との距離は、第1ローラ(2)の半径以下とすることが好ましく、搬送路(4)の曲面(41)の終了点(41b)と第2ローラ(3)のニップ部(3b)との距離は、第2ローラ(3)の半径以下とすることが好ましい。
このような設定とすることによって、上述したような好ましくない不具合を確実に防ぐことが可能となる。
用紙取入口(5)は、水平方向において第1ローラ(2)を基準としたときに、第2ローラ(3)と反対側(すなわち搬送路(4)の曲面が膨らんだ側)に向けて開口しており、この用紙取入口(5)から取り入れられた用紙は、第1ローラ(2)のニップ部を通過して搬送路(4)へと送給される。
図2は、本発明に係る用紙搬送機構(1)を、複写機の後処理装置において用いた例を示す概略断面図であり、図3は後処理装置のみを示す概略断面図である。
両面複写する場合には、用紙は、定着部(14)においてトナーが定着された後、循環路(17)を通ることにより裏返されて、再び画像形成部(13)及び定着部(14)に送られることにより裏面にトナー像が定着された後、排出部(15)もしくは排出部(16)を通って複写機本体(7)から排出される。
この爪部材(18)は、複写機本体(7)から送られる制御信号に基づいて、対になって上下動するように構成されている。図1では上に動いた状態を(18a),下に動いた状態を(18b)で重ねて示している。また、図2は下に動いた状態、図3は上に動いた状態を夫々示している。
一方、一対の爪部材(18)が下に動いた状態では、上方の爪部材と下方の爪部材の隙間が用紙を導く通路となって、用紙は第1ローラ(2)には導かれずにそのまま水平方向に導かれる。
そのため、用紙取入口(5)から後処理装置(6)内に取り入れられた用紙は、上方の爪部材(18)の傾斜面に沿って第1ローラ(2)へと導かれ、第1ローラ(2)のニップ部、搬送路(4)、第2ローラ(3)のニップ部、を順次通過して排出部(19)から複写面を上にした状態で後処理装置(6)の外部へと排出される。
この場合、複写機本体(7)において複写された後の用紙は、全て後処理装置(6)の排出部(19)から複写面を上にして排出される。
そのため、用紙取入口(5)から後処理装置(6)内に取り入れられた用紙は、第1ローラ(2)には導かれずにそのまま水平方向に導かれ、一対の移送ローラ(20)の間を通って、パンチユニット(8)、ステイプルユニット(9)、ブックレットユニット(10)へと適宜導かれて、所望の後処理が施された後、排出部(21)、(22)、(23)のいずれかから後処理装置(6)の外部へと排出される。
しかしながら、これはあくまでも一例であって、本発明に係る画像形成装置には、複写機本体(7)に用紙搬送機構(1)が備えられている複写機(例えば、給紙カセット(11)から画像形成部(13)に至る経路や、定着部(14)から排出部(15)又は排出部(16)に至る経路に、用紙搬送機構(1)を適用したもの)も含まれる。
また、プリンタやファクシミリ等の他の種類の画像形成装置において、本発明に係る用紙搬送機構(1)を適用したものについても、当然、本発明に係る画像形成装置に含まれるものである。
2 第1ローラ
2a 第1ローラのニップ部
3 第2ローラ
3a 第2ローラのニップ部
4 搬送路
41 搬送路の曲面
41a 曲面の開始点
41b 曲面の終了点
Claims (4)
- 用紙を略垂直方向に搬送する第1ローラと、用紙を略水平方向に搬送する第2ローラとが、同一の搬送路に沿ってこの順に配置されてなる用紙搬送機構であって、
前記搬送路は、水平方向において前記第1ローラを基準としたときに、前記第2ローラと反対側に向けて膨らんだ曲面を有して形成されており、
前記第1ローラのニップ部と第2ローラのニップ部の水平方向距離は、該搬送路の曲面半径よりも小さいことを特徴とする用紙搬送機構。 - 前記搬送路の曲面は、前記第1ローラのニップ部の下流側近傍位置から開始していることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送機構。
- 前記搬送路の曲面は、前記第2ローラのニップ部の上流側近傍位置にて終了していることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙搬送機構。
- 請求項1乃至3いずれかに記載の用紙搬送機構を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2006051296A JP2007230675A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 用紙搬送機構及びこの機構を備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=38551661
Family Applications (1)
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JP2006051296A Pending JP2007230675A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 用紙搬送機構及びこの機構を備えた画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10245144A (ja) * | 1998-03-30 | 1998-09-14 | Canon Inc | シート材排出装置 |
JPH10291711A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2000007192A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-11 | Minolta Co Ltd | 用紙搬送装置 |
JP2005247530A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Murata Mach Ltd | 用紙搬送装置 |
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2006
- 2006-02-27 JP JP2006051296A patent/JP2007230675A/ja active Pending
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