JP2007230598A - バリヤ膜被覆容器及び食品・飲料・医薬充填物 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な製造工程で低コスト化を図り製造効率を向上させる容器の充填システム及び方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る充填システムは、容器内に充填物を充填する充填システムであって、PE又はPP製のPE又はPP容器11を成形する容器成形部12と、前記成形された容器11の内面又は内外面にガスバリヤ膜を形成する膜形成部13と、前記内面に膜形成した膜形成容器14内に充填物を充填する充填部15と、前記充填物を充填した充填容器16に蓋をする密栓部17とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低コスト化を図ったバリヤ膜被覆容器及び食品・飲料・医薬充填物に関する。
従来より、PET等のプラスチック容器の殺菌方法に対して、容器外面を無菌室外で殺菌し、次いで容器内面を無菌室内で殺菌して、そのまま無菌室内で飲料を充填する方法に関するものである。
前記提案において、プラスチック容器の外面殺菌工程は、温水又は蒸気等をプラスチック容器に噴出させ、容器外面温度を65〜96℃未満となるようにする方法が提案されている。一方、容器内面殺菌工程は、容器内面温度を65〜70℃未満とする方法が提案されている(特許文献1)。
特開2004−299722号公報 特開昭59−184627号公報
しかしながら、前記提案の容器としては、PET容器を対象としている為、容器の変形を抑える為に、殺菌温度を70℃以下にする必要があったので、殺菌時間を短縮することができないという問題がある。
また、プラスチック容器としては、従来から存在するプロピレンの重合体であるポリプロピレン(以下「PP」という。)やエチレンの重合体であるポリエチレン(以下「PE」という。)やポリ乳酸(以下「PLA」という。)、或いはこれらの共重合体や混合体等が存在するが、ガスバリヤ性や臭い成分の溶出又は吸着等に問題があり、実用化されていないのが実状である。
なお、PP容器においても,多層膜形成をした容器としバリヤ性向上をする方法の提案(特許文献2)があるが、未だバリヤ性に劣るものである。
よって、このようなPPやPEやPLA製の容器を用いて、簡易な製造工程で低コスト化を図り製造効率を向上させる容器の出現が切望されている。
本発明は、前記問題に鑑み、簡易な製造工程で低コスト化を図り製造効率を向上させるバリヤ膜被覆容器及び食品・飲料・医薬充填物を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、PE又はPP又はPLA樹脂を成形してなる容器の内面又は内外面のいずれか一方又は両方に、3〜200nmのバリヤ膜を被膜してなることを特徴とするバリヤ膜被覆容器にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記バリヤ膜が、炭素膜又はシリカ膜であることを特徴とするバリヤ膜被覆容器にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、バリヤ膜の被膜形成前又は後に、熱水又は高温ガスで殺菌してなることを特徴とするバリヤ膜被覆容器にある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つのバリヤ膜被覆容器に食品又は飲料又は医薬用充填物を充填してなることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第5の発明は、PE又はPP又はPLA製の容器を成形する容器成形工程と、前記成形された容器の内面又は内外面にガスバリヤ膜を形成する膜形成工程と、前記内面に膜形成した膜形成容器内に食品又は飲料又は医薬用充填物を充填する充填工程と、前記充填物を充填した充填容器に蓋をする密封・密栓工程とから製造してなることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第6の発明は、第5の発明において、前記膜形成工程と充填工程と密栓工程とが無菌エリア内に設けられていることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第7の発明は、第5又は6の発明において、前記膜形成工程と充填工程との間に、容器内面又は外面のいずれか一方又は両方を洗浄する洗浄工程を有することを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第8の発明は、第5乃至7のいずれか一つの発明において、前記膜形成工程に導入される容器の温度が60℃以上であることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第9の発明は、第5乃至8のいずれか一つの発明において、前記容器成形工程と前記膜形成工程との間に、成形された容器を保温する保温工程を有することを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
第10の発明は、第5乃至9のいずれか一つの発明において、前記容器に内面に形成されるバリヤ膜が炭素膜又はシリカ膜であることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物にある。
本発明によれば、バリヤ性を向上及び臭い成分の吸着を防止することができる安価なPE又はPP又はPLA容器を提供することができる。よって、充填物の劣化を防止することができる。
また、PE又はPP又はPLA容器とすることにより、安価となると共に、耐熱性が上がる為、殺菌温度を上げる事で短時間殺菌が可能となる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例に係る膜被覆容器について、図面を参照して説明する。
図1は、実施例に係る膜被覆容器を製造する充填システムを示す概略図である。
図1に示すように、本実施例に係る膜被覆容器を製造する第1の充填システム10−1は、容器内に充填物を充填する充填システムであって、PE又はPP製のPE又はPP容器11を成形する容器成形部12と、前記成形された容器11の内面又は内外面にガスバリヤ膜を形成する膜形成部13と、前記内面に膜形成した膜形成容器14内に充填物を充填する充填部15と、前記充填物を充填した充填容器16に蓋をする密封・密栓部17とを具備するものである。
ここで、前記容器形成部12、膜形成部13、充填部15及び密封・密栓部17はロータリー式の製造ラインからなるものであり、これらの間には、容器を受け渡すための受渡部19−1〜19−5が各々設けられている。
本実施例では、前記膜形成部13と充填部15と密封・密栓部17とが無菌エリアA内に設けられており、無菌状態で容器の内面への膜の形成、充填物の充填及び密栓を行うようにしている。
前記容器形成部12は、別途供給されるプリフォームPが供給され、ブロー成形により連続したPE又はPP容器11を製造するようにしている。
本実施例ではPE又はPP樹脂を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば生分解特性を有するポリ乳酸(PLA)を主成分とした耐熱性の高い樹脂を用いることもできる。これらの樹脂の耐熱性は80℃以上、好ましくは90℃以上のものが望まれる。
また、PE又はPP又はPLAからなる容器としては、PE又はPP又はPLAのいずれかの樹脂、或いはこれらの共重合樹脂、混合樹脂を主成分とする容器、又は少なくとも表面がPE層又はPP層又はPLA層、或いはこれらの混合層である多層容器を例示することができる。なお、多層容器の場合には下地層は特に限定されるものではない。
連続して製造されたPE又はPP容器11は、次に内面にバリヤ膜を成膜する膜形成部13に供給される。
本発明では、容器形成部12と膜形成部とを直接連結して、ブロー成形直後の熱い容器(60℃以上)を膜形成部13に導入するようにしている。
本発明は樹脂の成形をプリフォームからのブロー成形に限定されるものではなく、例えば原料を直接ブローするダイレクトブロー成形や射出成形、或いはフィルムの押出し成形等射出成形等の種々の成形方法を用いることができる。
また、容器形状としては、所謂ボトル形状、カップ形状、浅底形状等とし、丸型、四角型等の矩形型等各種どのような形状のものを用いるようにしてもよい。また、各種のレトルト食品容器形状であってもよい。
また、前記膜形成部13では、例えばプラズマCVD等による蒸着技術を用いる膜形成装置では、成膜中に温度が上がる(80℃〜130℃程度)ので、それにより容器内面及び外面を殺菌することとなる。
よって、容器形成部12から膜形成部13に供給するPE又はPP容器11の容器投入温度は、60℃以上、より好ましくは70℃以上100℃とするのが良い。
本発明では、膜形成部13において、膜形成と共に殺菌を施すこととなるので、効率的である。
また、従来技術では、例えば一般的なPET容器の場合においては、成膜前の容器温度を約30℃以上に上げることができなかったので、別途殺菌を施す必要があり、本発明により殺菌設備を別途設ける必要がなく、製造工程を簡略化することができる。
これは、一般的なPET容器の場合、これ以上の温度(例えば30℃以上)で成膜すると、容器に加わる熱入力により、PET材料のガラス転移温度を超えてしまうことになるからである。
さらに、殺菌工程においては、従来ではオゾンや過酸化水素水又は過酢酸等の薬剤を投与することがあるので、薬剤の使用コストが嵩んでいたが、本発明によりそれが解消されることとなる。
また、本発明においては、薬剤の投与がないため、従来のように薬剤を投与した場合における薬剤が残留することを防ぐために必要な大量の水によるリンス作業を行なう必要がなく、少量の水によるリンス作業で十分となる。
また、膜形成部13において処理温度が高温となっても良いので、成膜時間を長くとって入熱量が増えても問題がないので、成膜の膜厚を厚くすることが可能となり、ガスバリヤ性等の向上を図ることができる。
ここで、本発明における容器内面への成膜方法としては、高周波プラズマ又はマイクロ波プラズマを用いた方法等の公知の方法を用いることができる。また、各種の薄膜蒸着法でも良い。
プラズマを用いる方法では、例えばプラスチック容器に対する炭素膜コーティング方法として提案されている従来の特許文献に開示される方法としては、特開平8−53116号公報および特許第2788412号公報(特開平8−53117号公報)に開示されており、応用的な方法としてフィルムにコーティングする方法(特開平9−272567号公報)、特殊形状容器に対応する方法(特開平10−226884号公報)、量産化技術として複数個の容器に同時にコーティングする方法(特開平10−258825号公報)等がある。また、非特許文献に開示されるものとして、「K.Takemoto, et al, Proceedings of ADC/FCT '99,p285」、「E.Shimamura et al, 10th years IAPRI World Conference 1997,p251 」がある。
また、マイクロ波プラズマを用いる方法に関しては、WO 99/49991と、「ASIA Pacific Food Industry,Aug.1999,p68 」がある。
また、容器内面に形成されるバリヤ膜としては、炭素を主成分とした炭素膜又はシリカを主成分としたシリカ膜が好ましく、水素が含まれていても含まれていなくとも良い。なお、前記シリカ膜には炭素成分を多く含むものもある。
ここで、本発明で得られる炭素を主成分の一つとして含むバリヤ膜としては、具体的にはアモルファスカーボン膜がある。これは、ダイヤモンド成分(炭素原子の結合がSP3結合)とグラファイト成分(炭素原子の結合がSP2結合)、ポリマー成分(炭素原子の結合がSP1結合)が混在したアモルファス状の構造を有する炭素膜のことである。前記アモルファスカーボン膜は、それぞれの炭素原子の結合成分の存在比率の変化により硬度が変化し、硬質の炭素膜及び軟質の炭素膜を含むものをいう。また、水素が含まれる水素化アモルファスカーボンも含まれる。さらに、前記硬質の炭素膜には、SP3結合を主体にしたアモルファスなDLC(Diamond Like Carbon)膜も含まれる。
前記PE又はPP容器11への被膜形成は容器の内面又は外面のいずれか一方又は両方に施すものであり、その膜厚としては、例えば3〜200nmのバリヤ膜を形成するのが好ましい。これにより、ガスバリヤ性の改善を図ることができると共に、樹脂からの臭い成分の溶出、外部からの臭い成分の容器への吸着及び香料成分の吸着等を防止することができることとなる。
下記表1に被膜を形成していない無処理容器と多層延伸したPP多層容器と炭素膜を被膜処理したPP被膜容器とについて、バリヤ性の有無、臭い成分溶出及び香料成分の吸着の有無について試験した。
Figure 2007230598
表1に示すように、無処理容器はバリヤ性及び臭い成分溶出及び香料成分の吸着が共に悪かった。また、多層延伸したPP多層容器はバリヤ性が良好であったが、臭い成分溶出及び香料成分の吸着が共に悪かった。本発明に係る炭素膜を被膜処理したPP被膜容器はバリヤ性が良好であり、臭い成分の溶出がなく、香料成分の吸着がなく総合的に良好であった。
図6にガスバリヤ膜を処理していないPET容器及びPP容器と、ガスバリヤ膜として炭素膜を被覆処理した膜処理PP容器について、酸素ガス透過速度の試験を行った結果を示す。無処理PET容器を1とした場合、無処理PP容器は40倍以上の透過速度であったが、膜処理PP容器は無処理PET容器の2倍程度とバリヤ性が良好であることが判明した。
容器の内面又は内外面にガスバリヤ膜が形成された膜形成容器14は、次に充填部15に供給され、ここで充填物(例えば飲料用流動性充填物)が充填される。
前記飲料用流動性充填物とは例えば清涼飲料水等の液体飲料やヨーグルト等の流動性を有する飲料物を例示することができる。さらに、前記充填物としては、固形又は半固形の例えばご飯やレトルト食品又は液体や流動性の医薬品、化粧品等を例示することができるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、容器内部に充填することができるものであれば、いずれであってもよい。
前記充填物が充填された充填容器16は、次に容器に蓋を施す密封・密栓部17に供給され、ここで蓋がなされて密封・密栓容器18となり、その後必要に応じてラベル等が施されて製品となる。或いは蓋の代わりに、フィルムによるシール等の密封手段を用いるようにしてもよい。
ここで、本実施例では密封・密栓容器18まで一貫して製造しているが、本発明の被膜形成容器は、膜形成容器14のままで外部に取り出して、その後別工程において飲料用流動性充填物を充填するようにしてもよい。
以上、本実施例によれば、容器形成部12から温度を保持した状態でPE又はPP容器11を直接供給して容器の内面又は内外面に成膜を施すので、高温状態での殺菌を行うことができ、成膜装置による容器殺菌システムを構築することができる。
また、容器として、PE又はPP容器を用いることにより、安価となると共に、耐熱性が上がる為、殺菌温度を上げる事で短時間殺菌が可能となる。
さらに、従来のように、薬剤等を用いることがないので、充填システムの低コスト化を実現することができる。具体的には、薬剤を削減することで一ライン当たり年間2000〜3000万円のコスト削減が可能となる。また、大量の水によるリンス作業も大幅に削減されることができる。さらに、殺菌設備を省略することで、20〜30%の設置面積の削減が可能となる。
本発明による実施例に係るバリヤ膜被覆容器の充填システムについて、図面を参照して説明する。
図2は、実施例に係る充填システムを示す概略である。なお、実施例1の充填システム10−1と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図2に示すように、本実施例に係る第2の充填システム10−2は、実施例1の第1の充填システム10−1において、膜形成部13と充填部15との間に、膜形成容器14の内面又は外面のいずれか一方又は両方を洗浄する洗浄部20を具備するものである。
この洗浄部20による洗浄により、膜形成容器14内面を洗浄している。
また、洗浄水は、常温水を用いて、単にすすぐのみでもよいが、更に好ましくは、80〜140℃の熱水や過熱水蒸気、通常の100℃以下の水蒸気又は高温空気等の高温ガスを流したり、吹付けるようにしてもよい。もしこれだけでは殺菌が不十分な場合、過酸化水素などの殺菌剤をさらに利用することにより殺菌効果を補助することも出来る。
この熱水や高温ガスを用いることで、膜形成部13での殺菌との併用効果によりさらに殺菌効果が向上することとなる。
図3に本実施例にかかる洗浄部20で用いる洗浄装置の一例を示すが、本発明の殺菌処理はこの装置に限定されるものではない。
図3に示すように、本実施例に係る洗浄装置30は、前記膜形成容器14を内面に設置する洗浄装置本体31と、前記設置された容器14の口部14a内に挿入され、前記容器14内面に熱水又は過熱水蒸気32を噴射する噴出孔33aを有する内部ノズル33と、前記膜形成容器14の外周面に熱水又は過熱水蒸気を噴射する外部ノズル34とを具備するものである。
図中、符号35は内部ノズル33に熱水又は過熱水蒸気32を供給する供給部である。
熱水又は過熱水蒸気32は80〜140℃、好ましくは90〜120℃とするのがよい。熱水や過熱水蒸気以外に、通常の100℃以下の水蒸気又は高温空気等の高温ガスを流したり、吹付けるようにしてもよい。もしこれだけでは殺菌が不十分な場合、過酸化水素などの殺菌剤をさらに混入することにより殺菌効果を補助することも出来る。
よって、本洗浄装置30を用いて、熱水又は過熱水蒸気32を膜形成容器14の内面及び外面を洗浄することで、洗浄処理と共に殺菌処理を施すことができることとなる。
本発明による実施例に係るバリヤ膜被覆容器の充填システムについて、図面を参照して説明する。
図4は、実施例に係る充填システムを示す概略である。なお、実施例1及び2の第1及び第2の充填システム10−1、10−2と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図4に示すように、本実施例に係る第3の充填システム10−3は、実施例2の充填システムにおいて、前記容器成形部12と前記膜形成部13との間に、成形されたPE又はPP容器11を保温する保温装置25を具備するものである。
本実施例では、容器成形部12と膜形成部13の距離が長く、膜形成部13における容器の供給温度が60℃を下回る場合において、前記保温装置25を設けることで容器形成時の温度を保持するようにしている。
図5−1に保温装置のコンベヤ搬送方向の断面図を示し、図5−2にコンベヤ搬送方向と直交方向の断面概略図を示す。
前記保温装置25としては、図5−2に示すように、水蒸気又は熱風27をスチームノズル28から供給して、コンベア26上を移動する容器の温度を60〜100℃程度に保持するようにしている。
本実施例により、例えば容器成形部12と膜形成部13が別の建物に設置されているような場合には、膜形成部13における容器の供給温度が60℃を下回ことがなくなる。
特に、無菌エリアAと無菌エリア外とでは、建物が異なる場合があるので、このような場合において、容器形成時の温度を膜形成部13の供給直前まで保持することができることとなる。
また、水蒸気又は熱風27を供給する代わりに赤外線ヒータを用いて保温するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るバリヤ膜被覆容器によれば、ガスバリヤ性が向上した容器を提供でき、例えば清涼飲料や食品或いは医薬品等の容器に用いて適している。
実施例1に係る充填システムの概略図である。 実施例2に係る充填システムの概略図である。 実施例2に係る洗浄装置の概略図である。 実施例3に係る充填システムの概略図である。 実施例3に係る保温装置の概略図である。 実施例3に係る保温装置の概略図である。 酸素ガス透過速度試験の結果図である。
符号の説明
10−1〜10−3 充填システム
11 PE又はPP容器
12 容器成形部
13 膜形成部
14 膜形成容器
15 充填部
16 充填容器
17 密封・密栓部
18 密封・密栓容器
20 洗浄部
25 保温装置

Claims (10)

  1. PE又はPP又はPLA樹脂を成形してなる容器の内面又は内外面のいずれか一方又は両方に、3〜200nmのバリヤ膜を被膜してなることを特徴とするバリヤ膜被覆容器。
  2. 請求項1において、
    前記バリヤ膜が、炭素膜又はシリカ膜であることを特徴とするバリヤ膜被覆容器。
  3. 請求項1又は2において、
    バリヤ膜の被膜形成前又は後に、熱水又は高温ガスで殺菌してなることを特徴とするバリヤ膜被覆容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つのバリヤ膜被覆容器に食品又は飲料又は医薬用充填物を充填してなることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  5. PE又はPP又はPLA製の容器を成形する容器成形工程と、
    前記成形された容器の内面又は内外面にガスバリヤ膜を形成する膜形成工程と、
    前記内面に膜形成した膜形成容器内に食品又は飲料又は医薬用充填物を充填する充填工程と、
    前記充填物を充填した充填容器に蓋をする密封・密栓工程とから製造してなることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  6. 請求項5において、
    前記膜形成工程と充填工程と密栓工程とが無菌エリア内に設けられていることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  7. 請求項5又は6において、
    前記膜形成工程と充填工程との間に、容器内面又は外面のいずれか一方又は両方を洗浄する洗浄工程を有することを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一つにおいて、
    前記膜形成工程に導入される容器の温度が60℃以上であることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  9. 請求項5乃至8のいずれか一つにおいて、
    前記容器成形工程と前記膜形成工程との間に、成形された容器を保温する保温工程を有することを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
  10. 請求項5乃至9のいずれか一つにおいて、
    前記容器に内面に形成されるバリヤ膜が炭素膜又はシリカ膜であることを特徴とする食品・飲料・医薬充填物。
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