JP2007229727A - スラブの幅圧下プレス用金型および幅圧下プレス方法 - Google Patents

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幸太郎 石川
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剛二 亀山
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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J1/00Preparing metal stock or similar ancillary operations prior, during or post forging, e.g. heating or cooling
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Abstract

【課題】熱間圧延ラインにおいてスラブの幅圧下プレスを行う際に用いる幅圧下プレス用金型として、スラブのスリップを防止しつつ、エッジ疵の発生も防止することができる幅圧下プレス用金型を提供する。
【解決手段】金型11の押圧面(傾斜部12、平行部13)に設けられた線状溝15の左右の側壁15b、15cが、スラブ搬送方向に60°〜85°の逃し角θを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱間圧延ラインにおいてスラブの幅圧下プレスを行う際に用いる幅圧下プレス用金型およびそれを用いたスラブの幅圧下プレス方法に関するものである。
近年の鋼帯の熱間圧延ラインでは、ライン上に幅圧下プレス装置(サイジングプレス装置ともいう)を設置し、その幅圧下プレス装置を用いてスラブに板幅方向の圧下(幅圧下プレス)を施して所定の板幅に整形した後、粗圧延および仕上圧延を行うことで熱延鋼板を製造するようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。幅圧下プレス装置は、従来のエッジャーロール(竪ロール)による幅圧下と比較して、大きな幅圧下量をとることができる。そのため、製品コイルの単重が向上し、また、一つのスラブ幅から製造可能な熱延鋼板の製品幅が拡大して製品幅に対するスラブ幅の運用が拡大された。
図3(a)は、幅圧下プレス装置の金型によってスラブに幅圧下プレスを施す状態を示す斜視図である。幅圧下プレス装置では、スラブ10と接する面(押圧面)が傾斜部92と平行部93からなる一対の金型91を水平方向に往復移動させてスラブ10を板幅方向に圧下する動作を、スラブ10の先端から尾端まで順次繰り返して、スラブ10全長を所定の板幅に整形する。
ところが、その際に、スラブ10と金型91の間でスリップが生じて、スラブ10が幅圧下プレス装置内で停止し、あるいは搬送方向と逆方向に押し戻され、スラブ10の進行が不能になることがある。
そこで、前記特許文献1では、図3(a)、(b)に示すように、金型91の押圧面に、スラブ10の搬送方向に垂直な方向の多数の線状溝95を設け、それによってスラブ10を拘束して、スラブ10と金型91間のスリップを防止するようにしている。その線状溝95の寸法は、例えば、幅g=10mm、深さi=1.5mm、溝底の曲率半径R=2mmとしている。
実開平5−5201号公報
上記のように、幅圧下プレス装置により、従来よりも熱延鋼帯製造におけるコイル単重向上やスラブ幅運用拡大が実現できているが、至近では、さらなるコイル単重向上およびスラブ幅運用の拡大が要求されるようになってきた。
しかし、上記特許文献1のような線状溝を設けた金型を用いてスラブの幅圧下プレスを行うと、これまで以上にスラブ厚が厚い場合や幅圧下量が大きい場合などの幅圧下プレス荷重が大きい時等に、熱間圧延後の製品の幅端部(エッジ)にエッジ疵が多発するようになってきた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、熱間圧延ラインにおいてスラブの幅圧下プレスを行う際に用いる幅圧下プレス用金型として、スラブのスリップを防止しつつ、エッジ疵の発生も防止することができる幅圧下プレス用金型および幅圧下方法を提供することを目的とするものである。
まず、発明者らは、線状溝を設けた金型を用いてスラブの幅圧下プレスを行った場合に、熱間圧延後の鋼板にエッジ疵が発生する原因について鋭意検討した。その結果、幅圧下プレスにおける幅圧下量や幅圧下荷重が大きい場合、金型の線状溝の形状が適切でないことが原因でエッジ疵が発生していることを突き止めた。
すなわち、例えば、図3(b)に示されているような、線状溝の溝底から立ち上がっている側壁が押圧面表面と直交するような形状であると、それによってスラブ幅端部が急激に不均一な変形を強いられるために、変形能が追い付かなくなり、スラブ幅端部が割れたり、欠落したりして、その個所がその後、デスケーリング等により冷却され、幅圧延機および水平圧延機による圧延によって押し込まれる等によってエッジ疵となってしまう。特に、金型の傾斜部において、その傾向が顕著であることがわかった。
そこで、発明者らはさらに検討を行い、金型とスラブ間のスリップを防止しつつ、エッジ疵の発生も防止するためには、線状溝の側壁をスラブの搬送方向に傾ける(逃す)ことにし、その傾き角(逃し角)を適切な角度範囲に設定すればよいことを見出した。
すなわち、本発明は以下の特徴を有している。
[1]スラブと接する面としてスラブ側面に平行な平行部とスラブ搬送方向入側に向かって広がる傾斜部とを有するスラブの幅圧下プレス用金型であって、前記スラブと接する面にスラブの搬送方向に垂直な方向に延びる多数の線状溝が設けられ、且つ、少なくとも前記傾斜部に設けられた線状溝は、該線状溝の溝底から立ち上がっている側壁が、スラブと接する面の表面と直交する方向に対してスラブの搬送方向に60°〜85°の範囲で溝底から遠ざかるように傾いていることを特徴とするスラブの幅圧下プレス用金型。
[2]スラブを幅圧下プレス装置により幅圧下プレスするに際し、請求項1に記載のスラブの幅圧下プレス用金型を用い、幅圧下量300mm以上または幅圧下荷重1500tonf以上の条件でスラブを幅圧下することを特徴とするスラブの幅圧下プレス方法。
本発明においては、スラブと接する面に設けられた線状溝の側壁がスラブの搬送方向に適切な傾き角(逃し角)を有しているので、それによって、スラブの幅端部を滑らかに変形させながら的確に拘束できるようになり、金型とスラブ間のスリップを防止しつつ、熱間圧延後の鋼板エッジ疵の発生も防止することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスラブの幅圧下プレス用金型を示す図である。図1(a)に示すように、この実施形態に係るスラブの幅圧下プレス用金型11においては、スラブと接する面(押圧面)がスラブ搬送方向入側に向かって広がる傾斜部12とスラブ側面に平行な平行部13とからなっており、その傾斜部12と平行部13にスラブの搬送方向に垂直な方向に延びる長さLの線状溝15が多数設けられている。
そして、この幅圧下プレス用金型11に設けられた線状溝15は、図1(b)にそのスラブ搬送方向の断面図を示すように、直線状の溝底15aから立ち上がった左右の側壁15b、15cが、押圧面表面14と直交する方向に対してスラブ搬送方向に所定の逃し角θ(θ=60°〜85°)だけ溝底15aから遠ざかるように傾けられている。
また、側壁15b、15cがそれぞれ押圧面表面14と繋がる個所には曲率半径RのR部が設けられており、側壁15b、15cがそれぞれ溝底15aと繋がる個所には曲率半径RのR部が設けられている。
なお、図1(b)中のAは線状溝15の全体幅、Bは溝底15aの幅、dは線状溝15の深さを示している。
ちなみに、上記において、逃し角θ=60°〜85°としているのは、本発明者らの解明した結果である図2に基づいている。すなわち、図2(a)は、逃し角θと熱間圧延後の鋼板のエッジ疵発生率との関係を明らかにしたものであり、図2(b)は、逃し角θと金型−スラブ間のスリップ発生率との関係を明らかにしたものである。ここで、エッジ疵発生率およびスリップ発生率は、いずれもスラブ本数比率である。なお、この時のスラブ厚は250mm、幅圧下量は300mm、幅圧下荷重は1600tonf、また、溝深さdは1.5mm、曲率半径RおよびRはともに2mmである。
図2(a)に示すように、逃し角θをある程度大きくしたθ≧60°の範囲では、スラブの幅端部が滑らかに変形するようになって、エッジ疵はほとんど発生しないが、図2(b)に示すように、逃し角θを大きくし過ぎたθ>85°の範囲では、スラブに対する拘束が不充分になって、金型とスラブ間でスリップが多発するようになることが明らかになった。
したがって、この実施形態においては、上記の結果に基づいて、逃し角θとして、60°≦θ≦85°としている。
このようにして、この実施形態に係る幅圧下プレス用金型11においては、押圧面(傾斜部12、平行部13)に設けられた線状溝15の左右の側壁15b、15cがスラブ搬送方向に適切な逃し角θ(60°〜85°)を有しているので、それによって、スラブ幅端部を滑らかに変形させながら的確に拘束できるようになり、金型とスラブ間のスリップを防止しつつ、エッジ疵の発生も防止することができる。特に、金型の傾斜部12においてエッジ疵が発生しやすいことから、少なくとも傾斜部12に設けられた線状溝に対し、前記逃し角θを設けるようにする。
なお、この実施形態においては、左右の側壁15b、15cの逃し角を同一にしているが、60°〜85°の範囲内で互いに異なるようにしてもよい。
また、本発明では、前記曲率半径Rおよび曲率半径Rの値は特に限定されるものではないが、0.5〜3mm程度が適切である。
さらに、この実施形態においては、溝底15aの形状を直線状にしているが、滑らかな曲線状にしてもよい。
そして、本発明の幅圧下プレス方法は、このような線状溝を有する幅圧下プレス用金型を用いた幅圧下プレス装置により、熱間スラブに対して幅圧下プレスを行う。幅圧下量が300mm以上と大きく、または幅圧下荷重が1500tonfと大きい場合であっても、金型とスラブ間のスリップを防止しつつ、熱間圧延後の鋼板エッジ疵の発生も防止することができる。特にスリップやエッジ疵が顕著となる幅圧下量350mm超えの幅圧下において、その抑制効果も顕著となる。
本発明例および比較例として、図1に示した幅圧下プレス用金型において、それぞれ表1に示したような寸法形状の線状溝を有するような金型とし、その金型を用いてスラブの幅圧下プレスを行って熱延鋼板を製造した。用いたスラブは厚さ250mm、幅圧下量は360mm、幅圧下荷重は約1650tonfであった。
Figure 2007229727
その結果、比較例では、幅圧下プレスの際にスラブのスリップは生じなかったが、熱延鋼板にエッジ疵が発生した。
これに対して、本発明例では、幅圧下プレスの際にスラブのスリップも生じなかったし、熱延鋼板にエッジ疵も発生しなかった。
本発明の一実施形態に係る幅圧下プレス用金型の説明図である。 幅圧下プレス用金型における線状溝の逃し角がエッジ疵発生率およびスリップ発生率に及ぼす影響を示した図である。 従来の幅圧下プレス用金型の説明図である。
符号の説明
10 スラブ
11 金型
12 金型の傾斜部
13 金型の平行部
14 金型の押圧面(傾斜部、平行部)の表面
15 線状溝
15a 線状溝の溝底
15b、15c 線状溝の側壁
L 線状溝の長さ
d 線状溝の深さ
A 線状溝の全体幅
B 線状溝の溝底の幅
θ 線状溝の側壁の逃し角
、R 線状溝のR部の曲率半径

Claims (2)

  1. スラブと接する面としてスラブ側面に平行な平行部とスラブ搬送方向入側に向かって広がる傾斜部とを有するスラブの幅圧下プレス用金型であって、前記スラブと接する面にスラブの搬送方向に垂直な方向に延びる多数の線状溝が設けられ、且つ、少なくとも前記傾斜部に設けられた線状溝は、該線状溝の溝底から立ち上がっている側壁が、スラブと接する面の表面と直交する方向に対してスラブの搬送方向に60°〜85°の範囲で溝底から遠ざかるように傾いていることを特徴とするスラブの幅圧下プレス用金型。
  2. スラブを幅圧下プレス装置により幅圧下プレスするに際し、請求項1に記載のスラブの幅圧下プレス用金型を用い、幅圧下量300mm以上または幅圧下荷重1500tonf以上の条件でスラブを幅圧下することを特徴とするスラブの幅圧下プレス方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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