JP2007228306A - 浴槽用頭部支持具 - Google Patents
浴槽用頭部支持具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007228306A JP2007228306A JP2006047506A JP2006047506A JP2007228306A JP 2007228306 A JP2007228306 A JP 2007228306A JP 2006047506 A JP2006047506 A JP 2006047506A JP 2006047506 A JP2006047506 A JP 2006047506A JP 2007228306 A JP2007228306 A JP 2007228306A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- head
- bone conduction
- head support
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Bathtub Accessories (AREA)
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
【課題】 浴槽壁や浴槽湯水に対する振動伝達を遮断しつつ低音域を十分に再生させ、高品質の音楽付与と心地良い入浴環境の確保との両立を図り得る浴槽用頭部支持具を提供する。
【解決手段】 硬質の筐体4の中央部位に凹部41を形成し、凹部にクッション体5を嵌め込む。筐体の両側部位に中高温域再生用の空気振動式のスピーカ6,6を設置し、クッション体の両側部位に低音域再生用の骨伝導スピーカ7,7を設置する。クッション体が弾性変形することにより頭部Hを支持しつつ骨伝導スピーカを密着させる一方、弾性変形しても骨伝導スピーカが筐体に接触しないように凹部の深さと弾性特性とを設定する。これにより、骨伝導スピーカからの振動が筐体や浴槽に伝達されることを遮断する。
【選択図】 図3
【解決手段】 硬質の筐体4の中央部位に凹部41を形成し、凹部にクッション体5を嵌め込む。筐体の両側部位に中高温域再生用の空気振動式のスピーカ6,6を設置し、クッション体の両側部位に低音域再生用の骨伝導スピーカ7,7を設置する。クッション体が弾性変形することにより頭部Hを支持しつつ骨伝導スピーカを密着させる一方、弾性変形しても骨伝導スピーカが筐体に接触しないように凹部の深さと弾性特性とを設定する。これにより、骨伝導スピーカからの振動が筐体や浴槽に伝達されることを遮断する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、浴室という特殊空間内において入浴者が快適にかつ心地よく高品質の音楽等を楽しめるようにした浴槽用頭部支持具に関する。
浴室では内壁面や天井面が防水等の観点から素材選択されている上に、浴室内の空間自体の容積が比較的小さいものであるため、浴室内の空間に音楽を流すと、壁面反射したり共鳴したりし易く、音響特性上大きな影響を受けることになるという状況にある。このため、入浴者の耳元で最低限の音量の再生音を直接聴かせるというスピーカ付き浴槽(例えば特許文献1参照)や、入浴者の身体に対しボディソニック効果を与える浴室又は浴槽(例えば特許文献2又は特許文献3参照)が提案されている。
上記の特許文献1で提案のものでは、浴槽内の入浴者の頭を左右両側から挟み込むように2つの凸部を浴槽の頂部フランジから突出させて形成し、この2つの凸部の相対向する内側の各面にスピーカを設置するようにしている。又、特許文献2で提案のものでは、スピーカを浴室の側壁に設ける一方、浴槽内の背持たれ部からフットレスト部までにかけての内底面上を覆うような振動体を設置し、浴槽外の音響装置から低温領域の音を振動として振動体に伝達してこの振動体の上に座した入浴者に対しボディソニック効果を与えるようにしている。さらに、特許文献3で提案のものでは、振動伝達率の高い材質で形成した浴槽壁に対し外側から音響用振動発生器を設置し、これからの振動を湯水に伝搬させ、この湯水を介して入浴者の身体に振動を伝達させようとしている。
しかしながら、上記の従来知られた浴槽等の設備では、入浴者が快適に又は心地良く入浴を楽しめない状況が生じている。すなわち、特許文献1で提案されたような一対の凸部間に入浴者の頭部が入り込むようにすると、つまり入浴者の頭部を左右から挟み込むようにすると、入浴者の頭部をあたかも拘束するようになり入浴者の自由を阻害しかねないことになる。又、設置スペース上、再生用スピーカとしてはごく小型のものを使用せざるを得ない上に、耳元で最低限の音量で再生させるため、低音域の再生能力を十分には確保し得ないという不都合があり、入浴者に提供し得る音楽品質にも問題がある。又、特許文献2又は特許文献3で提案されたようなボディソニックを入浴者に体感させるようにすると、かかるボディソニックの体感が主目的であって、その体感を得るために入浴するという場合であれば、好適なものになるかもしれないものの、入浴によりリラックスすることが主目的であって、より深い心地良さ・快適さを得るために音楽を聴きたいという入浴者にとっては逆効果になりかねないものになる。要するに、入浴によりリラックスしたいにも拘わらず、リラックスできずに逆に不快感を生じさせてしまうことになりかねないのである。
このような不快感は、浴槽壁や、浴槽内の湯水が振動してしまうことに起因するものと考えられる。その一方、高品質の音楽の提供による心地良さの付与という観点からは低音域の十分なる再生が不可欠であるため、かかる低音域の再生により上記の如き振動を生じさせないようにする必要がある。さらに、入浴によってより深い心地良さを得る上で、浴槽内で身体をリラックスさせつつ、頭部をもリラックスさせた状態に支持し得る手段が必要になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴槽壁や浴槽内の湯水に振動を伝達させることなく低音域を十分に再生させて、高品質の音楽付与と心地良い入浴環境の確保との両立を図り得る浴槽用頭部支持具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、浴槽内の入浴者の頭部を支持するように構成される一方、音声再生用のスピーカ部が内蔵された浴槽用頭部支持具を対象にして、上記スピーカ部として、空気振動式のスピーカと、骨伝導式の骨伝導スピーカとを備えることとした(請求項1)。
この発明の場合、頭部を支持するための頭部支持具に対し空気振動式のスピーカに加え、骨伝導スピーカも備えられているため、空気振動式のスピーカから耳元への音楽再生に加え、入浴者の頭部に対し骨伝導に基づく音楽再生も伝達させ得ることになる。これにより、入浴中において頭部を頭部支持具に支持させてリラックスした状態の入浴者に対し、高品質の音楽を付与することが可能になり、かかる高品質の音楽の付与によりより深い心地良さを与えることが可能になる。又、従来のボディソニックのような設備によればその振動が浴室外にも伝わることによる影響も懸念されるが、本発明の場合ではそのような影響を及ぼすおそれは殆どない。
この発明においては、上記骨伝導スピーカを中央寄りの位置に配置する一方、その骨伝導スピーカが左右両側から挟まれるように空気振動式のスピーカを配置することができる(請求項2)。このようにすることにより、骨伝導スピーカを入浴者の頭部(後頭部)により確実に密着させて、骨伝導スピーカから再生される音声の骨伝導をより確実に実現させ得ることになる。
又、本発明の浴槽用頭部支持具として、形状を保持し得る硬質の支持具本体と、入浴者の頭部を軟支持し得る軟質の頭部支持部とを備えたものとし、上記頭部支持部を上記支持具本体の中央部位に配設する一方、この頭部支持部内の上表面寄り位置に位置するよう上記骨伝導スピーカを内蔵させるようにすることもできる(請求項3)。このように支持具本体と頭部支持部とに分けることにより、浴槽近傍の設置物としての適合性と、入浴者の頭部を快適に支持するための機能性との双方を好適に実現させ得るものとなる。その上に、頭部支持部を中央部位に配設してこれに骨伝導スピーカを内蔵させているため、入浴者の頭部に対し骨伝導スピーカをより一層確実に密着させて骨伝導スピーカからの音声再生を入浴者に対し確実に伝達させることが可能になる。
上記の如く支持具本体と頭部支持部とに分ける場合には、上記頭部支持部として、入浴者の頭部が載せられてその頭部からの荷重が作用した状態においても骨伝導スピーカが支持具本体側に対し非接触状態を維持するように骨伝導スピーカを内蔵支持する構成とすることが望ましい(請求項4)。この場合には、頭部を支持した状態であっても、骨伝導スピーカからの振動が支持具本体側に伝達されることはなく、つまり支持具本体側への振動伝達を遮断させることが可能となる。この結果、そのような振動の伝達に起因して入浴者に不快感を生じさせるおそれを完全に回避して、入浴中の快適性や心地良いリラックスを確実に担保し得るものとなる。
さらに、以上の如き頭部支持具に設置する骨伝導スピーカから低音域を再生させる構成とすることにより(請求項5)、空気振動式のスピーカによる能力不足を補って低音域についても入浴者に対し付与することが可能になる。
一方、以上の浴槽用頭部支持具においては、上記スピーカ部に対し外部から信号及び/又は電源を供給する接続線を着脱可能に接続するためのコネクタ構造を配設し、このコネクタ構造として防水用の壁を介して非接触で導通接続し得る構成を採用してもよい(請求項6)。このようにすることにより、浴槽近傍への設置物として防水性能をより完全なものとなし得る上に、信号供給や電源供給のための接続線の接続を容易に行い得ることになる。
以上、説明したように、請求項1〜請求項6のいずれかの浴槽用頭部支持具によれば、空気振動式のスピーカから耳元への音楽再生に加え、入浴者の頭部に対し骨伝導に基づく音楽再生も伝達させることができるようになる。これにより、入浴中において頭部を頭部支持具に支持させてリラックスした状態の入浴者に対し、高品質の音楽を付与することができ、かかる高品質の音楽の付与によりより深い心地良さを与えることができるようになる。加えて、従来のボディソニックのような設備によればその振動が浴室外にも伝わることによる影響も懸念されるのに対し、本発明によれば、そのような影響を及ぼすおそれも殆どなく、かかる不都合を解消させることができる。
特に、請求項2によれば、骨伝導スピーカを入浴者の頭部に対しより確実に密着させて、骨伝導スピーカから再生される音声の骨伝導をより確実に実現させることができるようになる上に、空気振動式のスピーカからの再生音をより確実に入浴者の耳元に対し伝搬させることができるようになる。
請求項3によれば、支持具本体と頭部支持部とに分けることにより、浴槽近傍の設置物としての適合性と、入浴者の頭部を快適に支持するための機能性との双方を好適に実現させることができる上に、入浴者の頭部に対し骨伝導スピーカをより一層確実に密着させて骨伝導スピーカからの音声再生を入浴者に対し確実に伝達させることができるようになる。
請求項4によれば、頭部支持部により頭部が支持された状態であっても、骨伝導スピーカからの振動が支持具本体側に伝達されることを遮断することができ、このような振動の伝達に起因して入浴者に不快感を生じさせるおそれを完全に回避することができる。これにより、入浴中の快適性や心地良いリラックスを確実に担保することができるものとなる。
請求項5によれば、空気振動式のスピーカによる能力不足を補って低音域についても入浴者に対し付与することができ、入浴者に対する音楽再生として最も適したものにすることができる。
請求項6によれば、非接触で導通接続し得るコネクタ構造の配設により、浴槽近傍への設置物として防水性能をより完全なものとすることができる上に、信号供給や電源供給のための接続線の接続を容易に行うことができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室Y内において浴槽2の背もたれ側の浴槽フランジ21上に、本発明の実施形態に係る浴槽用頭部支持具3を設置した例を示す。つまり、浴槽2内に入浴者Mが斜めに寝た状態で頭部を支持するように浴槽フランジ21に形成される枕、いわゆるバスピローの如く設置したものである。
上記頭部支持具3は、入浴者Mの頭部幅よりも横に長い全体形状を有する所定形状の筐体4と、この筐体4の中央位置に形成された凹部41に対し嵌め込んで固定したクッション体5とを備えて形成されたものであり、上記筐体4には空気振動式の再生用スピーカ6,6が設置され、上記クッション体5には特に低音域の再生用に骨伝導スピーカ7,7,が設置されている。上記筐体4は、通常程度の荷重が作用してもそれに抵抗して形状を保持し得る程度の比較的硬質材料(例えば合成樹脂)を用いて形成されており、この筐体4が本発明における硬質の支持具本体を構成する。一方、上記クッション体5は入浴者Mが頭部を載置するとその自重を受けて変形し所定のクッション性を発揮して頭部を支持するものの、たとえ変形したとしても上記骨伝導スピーカ7,7を筐体4の構成壁に接触させない程度の強さを保有している。このクッション体5が本発明における所定の弾性を備えつつも頭部を快適に支持する軟質の頭部支持部を構成する。以下、これらの構造について詳細に説明する。
図2(a)は上記の頭部支持具3の平面図を、図2(b)はその断面説明図をそれぞれ示している。筐体4は中空の枕形を想定した形状とされており、左右両側部位である堤部42,42が中央部位よりも高く又中央側に若干低くなる傾斜に形成されている。そして、この堤部42,42に対しそれぞれスピーカ6がゴム系パツキン81を介して固定されている。各スピーカ6は防水形のもので構成され、その上面であるスピーカ面61が堤部42と面一になるように上方に臨んで設置されている。筐体4の中央部位には上記の凹部41が前後方向(図2(a)の上下方向、図1では入浴者Mの頭部の上下方向)に開口するような溝状のものとして形成され、この凹部41に対し上記クッション体5が例えば接着等により取り付けられている。このクッション体5は上面が全体にVの字状に凹まされ、入浴者M(図1参照)の頭部を載せ易いように設定されている。このクッション体5の中央位置が最も低く、左右両側に徐々に高くなるように傾斜面とされ、クッション体5の左右端から筐体4の各堤部42に滑らかに連続するように形状設定されている。
上記クッション体5はポリウレタンフォーム等の弾性緩衝素材により形成され、その左右両側の傾斜上面には骨伝導スピーカ7,7が埋め込まれている。各骨伝導スピーカ7はその骨伝導部71が傾斜上面に面一に露出するように配置され、この状態で各骨伝導スピーカ7とクッション体5の上表面が弾性防水被膜82により覆われている。各骨伝導スピーカ7は、図3に示すようにクッション体5上に入浴者の頭部Hが載せられた際に、その頭部Hの後頭部に密着して骨伝導により低音域の音が聴取し得ることになるように、位置設定されている。加えて、入浴者の頭部Hが載せられてその自重によりクッション体5が弾性変形して下に沈み込んだとしても、内部に埋め込んだ両骨伝導スピーカ6,6が凹部41を構成する筐体4の構成壁43に対し接触しないように、クッション体5の形成素材の弾性特性の設定、又は、クッション体5の厚みの設定(凹部41の深さの設定)、あるいは、これら弾性特性設定及び厚み設定の双方の設定がなされている。要するに入浴者の頭部Hを弾性変形により心地良く支持しつつも、骨伝導スピーカ6,6からの振動が筐体4に対し伝達されてしまうことを阻止する、という特性設定がクッション体5に対しなされているのである。
図2(b)中の符号85,85は吸着部材であり、これら吸着部材85,85は筐体4の裏面に例えば3個以上取り付けられ、浴槽フランジ21の上面に対し頭部支持具3を仮固定し得るようにするものである。このような吸着部材85,85により構成される取付手段は、既設の浴槽2に対し頭部支持具3を後付け(後になってから設置)し得るようにするためのものであり、上記の吸着部材85に限らず、粘着シートもしくは両面接着シート等の他の手段を用いてもよい。あるいは、図2(b)に二点鎖線で示す浴槽フランジ21の如く、凹所を予め浴槽に形成しておき、頭部支持具3を固定的に組み込むようにしてもよい。
又、同図中の符号62,62はそれぞれスピーカ6の電源供給を兼ねる信号線であり、又、符号72,72はそれぞれ骨伝導スピーカ2の電源供給を兼ねる信号線である。これら各信号線62,72は例えばゴムブッシュ83や防水蓋84を介して筐体4の外に導出され、所定の回路に接続されるようになっている。このような信号線62,72の筐体4外への導出の態様としては、上記以外に、例えば図4(a)に示すように筐体4の側壁又は裏面壁に凹所44を形成し、この凹所44の構成壁を貫通する端子85,85を予め配設しておき、この端子86,86を用いて内部の信号線62,72に対し、外部からの配線を後の配線作業により接続可能にしてもよい。図4(b)には筐体4の側方に配線する場合を示している。
さらに、図5には筐体4やスピーカ6,7の配線等の防水に完璧を期すために採用される、非接触式のコネクタ構造を示している。図5(a)は磁石を用いたものを示し、図5(b)は係止爪を用いたものを示す。
すなわち、図5(a)に示すコネクタ構造9aは、頭部支持具3の外部から信号等を入力するための入力側のコンタクト部91aと、内部のスピーカ6,7に接続されている出力側の受け部92aとからなり、コンタクト部91aに内蔵した磁石911と、受け部92aに設けた磁石921との吸着力によって、コンタクト部91aと受け部92aとを互いの密閉防水ケースの壁912,922を介して非接触の状態で入出力のための導通を可能とするものである。上記の壁912としてはコンタクト部91aを覆う外装ケースであり、壁922としては筐体4の例えばコネクタ用の凹所の構成壁である。上記のコンタクト部91aの内部には入力側のコア(鉄心)913,913と、それらに巻き付けられた入力側の巻線914,914とが配設される一方、上記の受け部92aの内部にも出力側のコア(鉄心)923,923と、それらに巻き付けられた出力側の巻線924,924とが配設されている。要するに、トランスのコア部分を入力側913と出力側923とに分割して分離することでそれぞれを密閉防水ケースに内蔵させ得るようにする一方、導通接続の保持を上記の磁石911,921の磁力により行わせるようにしたものである。以上のコネクタ構造の採用により、完全防水構造を実現させることができる一方、信号供給(例えばオーディオ信号・パルス信号等の電圧変動信号)や交流電源の供給が可能となる。なお、同図中の符号915はコンタクト部91aの受け部92aへの接続の際のガイドである。
図5(b)に示すコネクタ構造9bは、図5(a)に示すコネクタ構造の磁石911,921に代えて、コンタクト部91bと受け部92bとを着脱可能に保持する手段として係止爪916,916と、この係止爪916が係脱可能に係止する係合段部926,926との組み合わせを採用したものである。その他の構成は図5(a)と同様である。
以上の頭部支持具3においては、入浴者が浴槽2内に入ってお湯の中に横たわり頭部H(特に図1及び図3参照)を頭部支持具3のクッション体5の上に載せると、クッション体5は弾性変形して沈み込み、頭部Hの特に後頭部の両側部位がそれぞれ骨伝導スピーカ7の上面(骨伝導のための振動部)に密着した状態で弾性支持されることになる。この状態で、スピーカ6,6で例えば中高温域の音声を再生させる一方、骨伝導スピーカ7,7では特に低音域の音声又は中低音域の音声を再生させれば、2ウェイ以上の音声再生を実現させることができ高品質の音楽を聴取させることができる。その際、各スピーカ7からは空気振動による伝達ではあるが耳元に対し直近から再生音を入力させることができる上に、各骨伝導スピーカ7からは骨伝導によって直接に低音域の再生音を伝達入力させることができる。なお、スピーカ6,6と骨伝導スピーカ7,7の双方で全周波数域の音声を再生させてもよい。この場合、スピーカ6,6では薄型であって振動面やストローク等の物理特性により低周波数域の再生能力が出にくい状況にあっても、骨伝導スピーカ7,7がそれを補って低音域まで確実に再生させることが可能となる。
その上に、上記クッション体5により頭部Hが支持されて骨伝導スピーカ7,7による低音域の音声の伝達が入浴者に対し行われていても、その骨伝導スピーカ7,7は筐体4の構成壁43と互いに離れた状態に維持されるため、骨伝導スピーカ7,7の振動が筐体4や浴槽2に伝達されることを確実に遮断して回避することができる。これにより、頭部支持具3自体が振動したり、浴槽2の壁が振動したりして入浴者に不快感を抱かせる事態の発生を阻止して、浴槽2内に入浴している入浴者を落ち着いた静かな環境下で高品質の音楽を聴かせることができる。この結果、リラックスし得る入浴環境を維持しつつ、低音域を加味した高品質な音楽を付与することができ、これにより、浴室での心地良い快適な時間を入浴者に過ごさせることができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、骨伝導スピーカとして2つのものを備えるようにしているが、これに限らず、1つだけ設置するようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、骨伝導スピーカとして2つのものを備えるようにしているが、これに限らず、1つだけ設置するようにしてもよい。
又、上記実施形態では頭部支持具3を浴槽フランジ21上に設置した例を示したが、これに限らず、浴室Yの構成壁であって、浴槽2の背もたれ側の壁面yに対し頭部支持具3を設置するようにしてもよい。この場合には、浴槽2内に入浴者が座した状態で入浴者Mの後頭部が当たる位置の上記壁面yに頭部支持具3を取り付けるようにすればよい。
筐体4を省略して頭部支持具の全体形状をクッション体5と同じ素材で形成することもできる。つまり、全体をクッション体とするのである。そして、そのクッション体に上記実施形態と同様位置にスピーカ6,6,と、骨伝導スピーカ7,7を埋め込み設置する。このようにした場合であっても、頭部が載っかってその荷重により弾性変形したとしても、骨伝導スピーカはクッション体の内部で浮いた状態に保持されるため、この頭部支持具を設置した対象に対し骨伝導スピーカからの振動の伝達を遮断させることができる。これによっても、浴槽への振動伝達がなく、従って、静かな入浴環境の維持と、上記の骨伝導スピーカからの低音域の伝達による高品質の音楽付与との双方の両立を実現させることができる。
2 浴槽
3 頭部支持具
4 筐体(支持具本体)
5 クッション体(頭部支持部)
6 スピーカ(空気振動式のスピーカ)
7 骨伝導スピーカ
9a,9b コネクタ構造
912,922 壁(防水用の壁)
3 頭部支持具
4 筐体(支持具本体)
5 クッション体(頭部支持部)
6 スピーカ(空気振動式のスピーカ)
7 骨伝導スピーカ
9a,9b コネクタ構造
912,922 壁(防水用の壁)
Claims (6)
- 浴槽内の入浴者の頭部を支持するように構成される一方、音声再生用のスピーカ部が内蔵された浴槽用頭部支持具であって、
上記スピーカ部として、空気振動式のスピーカと、骨伝導式の骨伝導スピーカとを備えている
ことを特徴とする浴槽用頭部支持具。 - 請求項1に記載の浴槽用頭部支持具であって、
上記骨伝導スピーカが中央寄りの位置に配置される一方、その骨伝導スピーカを左右両側から挟むように空気振動式のスピーカが配置されている、浴槽用頭部支持具。 - 請求項1又は請求項2に記載の浴槽用頭部支持具であって、
形状を保持し得る硬質の支持具本体と、入浴者の頭部を軟支持し得る軟質の頭部支持部とを備え、
上記頭部支持部が上記支持具本体の中央部位に配設される一方、この頭部支持部内の上表面寄り位置に位置するよう上記骨伝導スピーカが内蔵されている、浴槽用頭部支持具。 - 請求項3に記載の浴槽用頭部支持具であって、
上記頭部支持部は、入浴者の頭部が載せられてその頭部からの荷重が作用した状態においても骨伝導スピーカが支持具本体側に対し非接触状態を維持するように骨伝導スピーカを内蔵支持するように構成されている、浴槽用頭部支持具。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の浴槽用頭部支持具であって、
上記骨伝導スピーカにより低音域が再生されるよう構成されている、浴槽用頭部支持具。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の浴槽用頭部支持具であって、
上記スピーカ部に対し外部から信号及び/又は電源を供給する接続線を着脱可能に接続するためのコネクタ構造が配設され、
このコネクタ構造は防水用の壁を介して非接触で導通接続し得るように構成されている、浴槽用頭部支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006047506A JP2007228306A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 浴槽用頭部支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006047506A JP2007228306A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 浴槽用頭部支持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007228306A true JP2007228306A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38549659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006047506A Withdrawn JP2007228306A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 浴槽用頭部支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007228306A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012095948A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Lixil Corp | 浴槽用スピーカ内蔵ヘッドレスト |
-
2006
- 2006-02-23 JP JP2006047506A patent/JP2007228306A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012095948A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Lixil Corp | 浴槽用スピーカ内蔵ヘッドレスト |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6908686B2 (ja) | 音響の包括的な知覚のための装置 | |
JP6329572B2 (ja) | 自共鳴発音型スピーカ | |
US20090067657A1 (en) | Speaker-embeddable seat and personal audio system | |
JP2007049599A (ja) | 骨伝導スピーカ | |
CN105072546A (zh) | 一种体感扬声器及用体感扬声器制成的体感音乐枕 | |
CN201499293U (zh) | 扬声器的结构改良 | |
JP2001157642A (ja) | 浴室の音響再生装置 | |
JPH0315423A (ja) | バスサウンドシステム | |
JP2006237783A (ja) | 残響付ヘッドホン | |
JP2007228306A (ja) | 浴槽用頭部支持具 | |
CN205029862U (zh) | 一种体感扬声器及设置有该体感扬声器的体感音乐枕 | |
JP2008016982A (ja) | 音響システム | |
JP3550555B2 (ja) | 浴室の音響再生装置 | |
JP2004351038A (ja) | 浴室音響装置 | |
JP2006140669A (ja) | 振動発生器付き壁 | |
JP2006136443A (ja) | 振動発生器付き浴槽 | |
JP2006128970A (ja) | 浴槽音響装置 | |
JPS584316Y2 (ja) | 音響振動装置 | |
JP6550165B1 (ja) | 振動出力システム | |
KR20110006079A (ko) | 숙면(熟眠) 베개의 구조(構造) | |
WO2012083551A1 (zh) | 骨传导耳机 | |
JPS63275295A (ja) | クッション装置 | |
JPS585558B2 (ja) | 音響振動素子 | |
KR20230142113A (ko) | 더블음파를 이용한 소형 음파진동기 | |
JPH05300844A (ja) | 浴 槽 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090512 |