JP2007227889A - 積層セラミック電子部品の製造方法およびセラミックグリーンシートの積層装置 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法およびセラミックグリーンシートの積層装置 Download PDF

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Abstract

【課題】セラミックグリーンシートの積層工程において、セラミックグリーンシートの積層ズレやボイドの形成を防止でき、積層セラミック電子部品におけるショート不良や静電容量のばらつき等を防止することができる積層セラミック電子部品の製造方法、およびセラミックグリーンシートの積層装置を提供すること。
【解決手段】第1積層体が形成された第1支持体、または第1支持体単独を、プレス装置の受け金型に設置し、第1支持体を受け金型に所定の吸引力で吸着させる。第2積層体が形成された第2支持体、または第2支持体単独を、プレス装置の押し金型で保持し、第1支持体および第2支持体の周辺部を密閉し、密閉された周辺部を減圧する。吸引力に対応する圧力P[kPa]と、密閉された周辺部の圧力P[kPa]とが、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]である状態において、第1積層体および/または第2積層体をプレスする。
【選択図】図4

Description

本発明は、積層セラミック電子部品の製造方法に係り、さらに詳しくは、セラミックグリーンシートの積層工程および積層装置に関する。
積層セラミック電子部品の一例である積層型セラミックコンデンサは、所定の組成の誘電体磁器組成物で構成してある誘電体層と、各種金属を主成分とする内部電極層とが交互に複数積層したコンデンサ素子本体を有する。この種の積層セラミックコンデンサは、通常、誘電体磁器組成物からなるセラミックグリーンシート上に内部電極ペーストを印刷し、内部電極ペーストを印刷した複数枚のグリーンシートを積層し、セラミックグリーンシートの積層体を所定の寸法に切断して得たセラミックグリーンチップを脱バインダ処理し、焼成し、焼成後のセラミックグリーンチップに端子電極を形成することによって形成される。
セラミックグリーンシートの積層工程において、セラミックグリーンシートが所定の位置からずれた状態でプレスを行うと、積層ズレが生じてしまう。積層ズレが生じると、内部電極パターン間に位置ずれが発生する。積層体を多層化するにつれてこの位置ずれが累積し、積層体の切断時には切断不良が発生してしまう。切断不良とは、内部電極パターンの位置ずれの結果、不適切な切断位置で積層体の切断が行われ、本来では露出しない電極端部が積層体チップの側端部に露出してしまう現象である。この切断不良は積層セラミックコンデンサにショート不良を引き起こす。また、内部電極パターンの位置ずれの結果、積層セラミックコンデンサに静電容量のばらつきが起こってしまう。
積層ズレを防止するために、特許文献1では、セラミックグリーンシートの積層工程において、セラミックグリーンシートを、プレス装置の金型に備わった吸引機構によって吸引し、金型に吸着する。吸着によって金型に固定されたセラミックグリーンシートを、もう片方の金型に設置されたセラミックグリーンシートに対してプレスすることにより、セラミックグリーンシートの積層体が形成される。
しかしながら、特許文献1に示す積層工程では、プレスの際、セラミックグリーンシート間に空気が取り込まれて、ボイド(隙間)が形成されてしまう。積層体内に残留したボイドは、誘電体層あるいは内部電極層の剥離(デラミネーション)、接着不良(ノンラミネーション)、積層ズレ、積層セラミック電子部品のショート不良等の電気特性の劣化を引き起こす。
ボイドの形成を防止するために、特許文献2では、セラミックグリーンシートの積層工程において、セラミックグリーンシートを含む型内部を密閉し、金型の空気吸引面を通じて型内部を排気しながら、グリーンシート同士を圧着し、積層する。その結果、積層体内への空気の取り込みがなく、ボイドの形成が防止される。
しかしながら、特許文献2では、型内部の圧力と、セラミックグリーンシートを金型に吸着して固定するための吸引力に対応する圧力について何ら考慮されていない。そのため、プレスの際、セラミックグリーンシートを金型上に吸着するための吸引力が弱くなる可能性があり、金型上でセラミックグリーンシートが所定の位置からずれて、積層ズレが生じてしまうおそれがある。
特開2002−273719号公報 特開2005−19752号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、セラミックグリーンシートの積層工程において、セラミックグリーンシートの積層ズレやボイドの形成を防止することができ、その結果、積層セラミック電子部品におけるショート不良や静電容量のばらつき等の電気特性の劣化を防止することができる積層セラミック電子部品の製造方法、およびセラミックグリーンシートの積層装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、
少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第1積層体が形成された第1支持体(たとえば第1支持シート)、または第1支持体単独を、プレス装置の受け金型に設置する工程と、
前記第1支持体を前記受け金型に所定の吸引力で吸着させる工程と、
少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第2積層体が形成された第2支持体、または第2支持体単独を、プレス装置の押し金型で保持する工程と、
前記第1支持体および前記第2支持体の周辺部を密閉する工程と、
密閉された前記周辺部を所定の圧力に減圧する工程と、
前記吸引力に対応する圧力P[kPa]と、密閉された前記周辺部の圧力P[kPa]とが、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]である状態において、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスする工程とを有する。
圧力P[kPa]と、圧力P[kPa]との間に、好ましくは、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]、より好ましくは、P<P、かつ、2.0[kPa]≦P≦6.1×10[kPa]、となるような差圧(P−P)をつける。これにより、第1支持体を吸引する圧力が、第1支持体および第2支持体の周辺部の圧力でキャンセルされることなく、差圧に対応する十分な吸引力で、第1支持体を受け金型に吸着し、第1支持体が所定の位置からずれないように固定することができる。その結果、積層ズレを防止できる。また、圧力Pを減圧させた雰囲気下でプレスを行うことにより、第1積層体と第2積層体との間(あるいは第1積層体と第2支持体との間、第2積層体と第1支持体との間)が排気されるため、積層体内にボイドが形成されることを防止できる。
好ましくは、圧力Pと圧力Pとの差圧(P−P)が、6.3×10−1[kPa]より大きい。より好ましくは、差圧(P−P)が、1.3[kPa]以上である。
差圧(P−P )を6.3×10−1[kPa]より大きくすることによって、第1支持体が受け金型に強い力で吸着し、第1支持体が所定の位置に固定することができる。その結果、積層ズレを防止することができる。
好ましくは、密閉された前記周辺部の前記圧力Pを減圧して、前記圧力Pが定常状態になる前に、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスする。
あるいは、密閉された前記周辺部の前記圧力Pを減圧して、前記圧力Pが定常状態になった後に、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスする。
好ましくは、前記第1積層体が、複数のセラミックグリーンシート層あるいは内部電極層を有する。
前記第2積層体は、一層のセラミックグリーンシートでも良い。
本願発明に係るセラミックグリーンシートの積層装置は、
少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第1積層体が形成された第1支持体、または第1支持体単独が設置される受け金型と、
前記第1支持体を受け金型に所定の吸引力で吸着させる吸引機構と、
少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第2積層体が形成された第2支持体、または第2支持体単独を保持し、前記第1支持体に対して前記第2支持体をプレスする押し金型と、
前記第1支持体が設置された前記受け金型、および前記第2支持体を保持した前記押し金型を囲って密閉する枠と、
前記枠で囲って密閉された内部空間を所定の圧力に減圧する減圧機構とを有する。
好ましくは、本願発明に係るセラミックグリーンシートの積層装置が、前記減圧機構による前記内部空間の減圧開始から所定のタイミングで、前記内部空間の圧力が前記吸引機構による吸引力に対応する圧力に等しくなる前に、前記押し金型で前記第2支持体を前記第1支持体に対してプレスするように、前記押し金型を制御する制御手段を有する。
内部空間の圧力が、吸引機構による吸引力に対応する圧力に等しくなる前は、差圧(P−P )により、第1支持体を受け金型に吸引して固定することができる。第1支持体が受け金型に固定されている状態でプレスを行うことにより、積層ズレを防止できる。
好ましくは、前記減圧機構が、真空ポンプおよび真空レギュレーターを有する。
真空ポンプおよび真空レギュレーターによる制御によって、圧力P[kPa]と、圧力P[kPa]とに差圧をつけることができる。差圧(P−P )により、第1支持体を受け金型に吸引して固定することができる。第1支持体が受け金型に固定されている状態でプレスを行うことにより、積層ズレを防止できる。
好ましくは、前記吸引機構が、前記第1支持体を吸引するための吸引管を有し、
前記減圧機構が、前記内部空間を減圧するための排気管を有し、
前記排気管の管径を調整することによって、前記内部空間の減圧スピードを調整可能になっている。
排気管の管径を調整して、排気管の管径を吸引管の管径より小さくすることにより、圧力P[kPa]と、圧力P[kPa]とに差圧をつけることができる。差圧(P−P )により、第1支持体を受け金型に吸引して固定することができる。第1支持体が受け金型に固定されている状態でプレスを行うことにより、積層ズレを防止できる。また、排気管の管径を調整することによって、内部空間の減圧スピードを自在に調整することができる。
好ましくは、前記吸引機構が第1真空ポンプを有し、
前記減圧機構が第2真空ポンプを有し、
前記第1真空ポンプの排気能力が前記第2ポンプの排気能力より高い。
第1真空ポンプの排気能力を、第2ポンプの排気能力より高くすることによって 圧力P[kPa]と、圧力P[kPa]とに差圧をつけることができる。差圧(P−P )により、第1支持体を受け金型に吸引して固定することができる。第1支持体が受け金型に固定されている状態でプレスを行うことにより、積層ズレを防止できる。
好ましくは、チャンバーを有し、
前記チャンバー内部の空間と、前記枠で囲って密閉された前記内部空間とが、管部を介して連続している。
排気管の内部の体積と比べて、内部空間およびチャンバー内部の空間の総体積は大きい。従って、排気管の内部に比べて、内部空間およびチャンバー内部の減圧には時間を要する。その結果、差圧(P−P )をつけることができる。
好ましくは、前記枠で囲って密閉された前記内部空間の圧力を調整するためのリーク弁を有する。
内部空間に、リーク弁を介して気体(大気等)を取り込むことによって、内部空間の圧力P、および内部空間の減圧スピードを自在に調節することができる。
本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法、およびセラミックグリーンシートの積層装置を用いることによって、セラミックグリーンシートの積層ズレやボイドの形成を防止することができる。その結果、積層セラミック電子部品におけるショート不良や静電容量のばらつき等の電気特性の劣化を防止することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの概略断面図、
図2〜4、7、8は、本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置、
図5、6は、本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層工程における、圧力P[kPa]と圧力P[kPa]の関係図である。
(第1実施形態)
積層セラミックコンデンサの構造
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサ2は、誘電体層10と内部電極層12とが交互に複数積層された構成のコンデンサ素子本体4を有する。コンデンサ素子本体4の両端部には、素子本体4の内部で交互に配置された内部電極層12と各々導通する一対の外部電極6、8が形成してある。コンデンサ素子本体4の形状に特に制限はないが、通常、直方体状とされる。また、その寸法にも特に制限はなく、用途に応じて適当な寸法とすればよいが、通常、(0.4〜6.0)[mm]×(0.2〜5.4)[mm]×(0.2〜5.0)[mm]程度である。
内部電極層12は、各端面がコンデンサ素子本体4の対向する2端部の表面に交互に露出するように積層してある。一対の外部電極6、8は、コンデンサ素子本体4の両端部に形成され、交互に配置された内部電極層12の露出端面に接続されて、コンデンサ回路を構成する。
各誘電体層10の厚みは、特に限定されないが、数[μm]〜数百[μm]程度が一般的である。内部電極層12の厚みも、特に限定されないが、10〜50[μm]程度が一般的である。
次に、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサ2の製造方法を説明する。
セラミックグリーンシートの製造方法
図1に示す誘電体層10を構成することになるセラミックグリーンシートを製造する。
まず、セラミック粉体を準備する。セラミック粉体は、原料として、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムなどの主成分の他、アルカリ土類金属、遷移金属、希土類元素、ガラス組成物などの副成分を含む。
なお、セラミック粉体の原料を予めボールミルなどによって混合し、乾燥した粉体を仮焼した後、仮焼きした物を粗粉砕してセラミック粉体としても良い。また、薄いセラミックグリーンシートを形成するためには、セラミックグリーンシート厚みよりも小さい粒子径のセラミック粉体を使用することが望ましい。
次に、セラミック粉体、溶剤、分散剤、可塑剤、バインダ、およびその他の成分に対して、ボールミル、ビーズミルなどで混合、分散処理を行い、セラミックスラリーを得る。
溶剤としては、特に限定されないが、グリコール類、アルコール、ケトン類、エステル類、芳香族類などが例示される。
分散剤としては、特に限定されないが、マレイン酸系分散剤、ポリエチレングリコール系分散剤、アリルエーテルコポリマー分散剤が例示される。
可塑剤としては、特に限定されないが、フタル酸エステル、アジピン酸、燐酸エステル、グリコール類などが例示される。
バインダとしては、特に限定されないが、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチルセルロース樹脂などが例示いられる。
次に、セラミックスラリーは、ダイコーター法あるいはドクタープレート法などにより、キャリアフィルム(支持シート)上にシート状に成形され、セラミックグリーンシートとなる。セラミックグリーンシートの厚さは、特に限定されないが、好ましくは、0.5〜5.0[μm]である。セラミックグリーンシートの厚さが厚すぎると取得容量が少なくなり、高容量化には適さない一方、あまりに薄すぎると、均一な誘電体層を形成することが困難となり、短絡不良が多発するという問題が生じやすい。
キャリアフィルム(支持シート)の材質は、剥離時の適当な柔軟性と、支持体としての剛性とを持つものであれば特に限定されないが、通常、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルフィルムなどが好ましく用いられる。キャリアフィルムの厚さは、特に限定されないが、好ましくは、5〜100[μm]である。
内部電極層用ペーストの製造方法
図1に示す内部電極層12を構成することになる内部電極層用ペーストを製造する。
まず、導電性粉末を準備する。導電性粉末としては、特に限定されないが、Cu、Ni及びこれらの合金から選ばれる少なくとも1種で構成される。Ni又はNi合金としては、Mn、Cr、Co及びAlから選択される少なくとも1種の元素とNiとの合金が好ましい。なお、Ni又はNi合金中には、P、Fe、Mgなどの各種微量成分が含まれていてもよい。
次に、導電性粉末、溶剤、分散剤、可塑剤、バインダ、添加物粉末などを、ボールミルなどで混練し、スラリー化することにより、内部電極層用ペーストを得る。
溶剤としては、特に限定されないが、ターピネオール、ブチルカルビトール、ケロシン、アセトン、イソボニルアセテートなどが例示される。
分散剤としては、特に限定されないが、マレイン酸系分散剤、ポリエチレングリコール系分散剤、アリルエーテルコポリマー分散剤が例示される。
可塑剤としては、特に限定されないが、フタル酸エステル、アジピン酸、燐酸エステル、グリコール類などが例示される。
バインダとしては、特に限定されないが、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチルセルロース樹脂などが例示される。
添加物粉末としては、グリーンシートに含まれるセラミック粉末と同じ組成の化合物が、共材として含まれる。共材は、焼成過程において導電性粉末の焼結を抑制する。
内部電極パターンの形成
キャリアフィルム上に形成されたセラミックグリーンシートの表面に、内部電極層12となる内部電極パターンを形成する。内部電極パターンの形成方法は、内部電極パターンを均一に形成できる方法であれば特に限定されないが、スクリーン印刷法や転写法などが用いられる。
内部電極パターンの厚さは、特に限定されないが、好ましくは0.1〜2.0[μm]である。内部電極パターンの厚さが厚すぎると、積層数を減少せざるをえなくなり取得容量が少なくなり、高容量化しにくく、さらに積層に際して内部電極パターンを印刷した部分と、印刷してないマージン部分との段差が大きくなりすぎ、短絡不良が生じやすくなる。一方、厚みが薄すぎると均一に形成することが困難であり、電極途切れが発生しやすくなる。内部電極パターンの面積は、誘電体グリーンシート10aの面積の10[%]以上、好ましくは30[%]以上であり、通常90[%]以下である。面積が狭すぎる場合は、取得容量が少なくなる。
セラミックグリーンシートの積層工程
次に、本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置について説明する。
図2に示すように、積層装置14は、押し金型16、受け金型18、押し金型を16囲む上枠20、受け金型18を囲む下枠22を有する。また、積層装置14は、真空ポンプ28を有する。真空ポンプ28には、吸引管30と、排気管42とが接続されている。
押し金型16と上枠20は、駆動源(図示省略)によって、一体となって自在に上下動できる。また、押し金型16は、別の駆動源(図示省略)によって、上枠20に対して相対的に上下動できる。
押し金型16、受け金型18のいずれかには、型表面を加熱するためのヒータなどの加熱手段(図示省略)が設けてあってもよい。このことにより、セラミックグリーンシートおよび積層体を、加熱しながらプレスすることが可能となる。
押し金型16は、吸引機構等(図示略)により、第2積層体32が形成された第2支持体(第2支持シート34)を保持することができる。
受け金型18の型上面には、第1積層体24が形成された第1支持体(第1支持シート26)が設置される。受け金型18の型内部(第1支持シート26の下)には、真空ポンプ28に接続する吸引管30が備わっている。真空ポンプ28と吸引管30とから吸引機構が構成される。この吸引機構によって、第1支持シート26を吸引することができる。この吸引により、第1支持シート26を受け金型18の型上面に吸着して固定することができる。よって、第1支持シート26上に形成された第1積層体24も、所定の位置に固定することができる。
図3に示すように、上枠20を押し金型16と共に下方へ移動させ、上枠20の下端をシーリング36に密着させることができる。また、押し金型16と上枠20との隙間は、シーリング38によって密閉される。このため、押し金型16、受け金型18、上枠20、下枠22、シーリング36、38によって囲まれた内部空間40は密閉される。密閉された内部空間40は、真空ポンプ28と排気管42とから構成される減圧機構によって、減圧することができる。
真空ポンプ28と吸引管30との間には、真空レギュレーター44が備わっている。また、真空ポンプ28と排気管42との間には真空レギュレーター46が備わっている。真空レギュレーター44によって、吸引管30の内部の圧力(気圧)P[kPa]を自在に調節できる。また、真空レギュレーター46によって、内部空間40の圧力P[kPa](すなわち第1支持シート26および第2支持シート34の周辺部の圧力)を自在に調節できる。吸引管30の内部の圧力P[kPa]が低すぎると、第1支持シート26に過剰な吸引力が働く。その結果、第1支持シート26のうち、吸引管30の開口部に面している部分が変形する。真空レギュレーター44によって、吸引管30の内部の圧力Pを調節することにより、この変形を防止することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置を用いて、セラミックグリーンシートの積層を行う工程について説明する。
まず、図2に示すように、受け金型18の型上面に、第1積層体24が形成された第1支持シート26を設置する。次に、真空レギュレーター46によって、排気管42と真空ポンプ28との間を断絶した後、真空ポンプ28を作動させる。その結果、吸引管30と真空ポンプ28とから構成される吸引機構のみが機能して、吸引管30の内部が圧力P[kPa]に減圧される。この時点では、排気管42と真空ポンプ28から構成される減圧機構は機能していない。吸引管30の内部を減圧することにより、吸引管30の内部の圧力P[kPa]と大気圧との差圧が生じる。この差圧によって、第1支持シート26を受け金型18の型上面へ吸着させるようなによる吸引力が発生する。この吸引力によって、第1支持シート26は受け金型18の型上面の所定の位置に固定される。真空ポンプ28を作動させ続けて、第1支持シート26が受け金型18の型上面へ固定された状態を維持する。吸引管30の内部の圧力P[kPa]が低いほど、大気圧との差圧が大きくなるため、第1支持シート26を受け金型18に吸着させる吸引力が強くなる。
次に、押し金型16に、第2積層体32が形成された第2支持シート34を保持させる。
なお、第1積層体24および第2積層体32は、少なくとも一層のセラミックグリーンシートを含む。また、第1積層体24は、複数のセラミックグリーンシート層あるいは内部電極層を有してもよい。
次に、図3に示すように、上枠20を押し金型16と共に下方へ移動させ、上枠20の下端をシーリング36に密着させ、押し金型16、受け金型18、上枠20、下枠22、シーリング36、38によって囲まれた内部空間40を密閉する。
次に、真空レギュレーター46によって、排気管42と真空ポンプ28との間を断絶を解除し、排気管42と真空ポンプ28から構成される減圧機構を作動させて、密閉された内部空間40を減圧する。このとき、吸引管30の内部の圧力Pと、内部空間40の圧力Pとが、好ましくは、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]、より好ましくは、P<P、かつ、2.0[kPa]≦P≦6.1×10[kPa]となるように圧力Pおよび圧力Pを制御する。この状態において、図4に示すように、押し金型16を上枠20に対して相対的に下方へ移動させて、第2積層体32を第1積層体24に対してプレスし、積層体48が得られる。
<Pの状態、すなわち、吸引管30の内部の圧力Pが、内部空間40の圧力Pより小さい状態では、差圧(P−P)によって、第1支持シート26を受け金型18の型上面に吸着させる吸引力が働く。その結果、第1支持シート26を受け金型18の型上面に充分な力で固定することができる。よって、第1支持シート26上に形成された第1積層体24も、所定の位置に固定される。第1積層体24が所定の位置に固定された状態で、第2積層体32を第1積層体24に対してプレスすることにより、積層ズレを防止することができる。
好ましくは、圧力Pと圧力Pとの差圧(P−P)が、6.3×10−1[kPa]より大きい。より好ましくは、差圧(P−P)が、1.3[kPa]以上である。差圧(P−P )を6.3×10−1[kPa]より大きくすることで、第1支持シート26を受け金型18に吸着させる吸引力が強くなり、第1支持シート34および第1積層体24が所定の位置からずれにくくなる。その結果、積層ズレを防止することができる。差圧(P−P )が小さ過ぎると、第1支持シート26を受け金型18に吸着させる吸引力が弱いため、第1支持シート26および第1積層体24が所定の位置からずれる。その結果、積層ズレが起きてしまう。
内部空間40の圧力Pが、好ましくは、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]、より好ましくは、2.0[kPa]≦P≦6.1×10[kPa]の範囲(以下、この範囲をPの適正範囲と記す)で、第2積層体32を第1積層体24に対してプレスする。内部空間40の圧力Pをこの範囲内に減圧しながらプレスすることによって、第1積層体24と第2積層体32との間から空気が除かれる。その結果、積層体48内にボイドが形成されることを防止できる。圧力Pが低すぎると、内部空間40の減圧に時間がかかり、積層1回あたりの所要時間が長くなってしまう。圧力Pが高すぎると、第1積層体24と第2積層体32との間に空気が残留して、積層体48内にボイドが形成されてしまう。
本実施形態では、第1支持シート26を受け金型18に吸着し固定させ、積層ズレを防止するために、吸引管30の内部を圧力Pに減圧する。また、プレスの際、積層体48内にボイドが形成されることを防止するために、内部空間40を圧力Pを減圧する。仮に、圧力Pと圧力Pが等しくなり、圧力Pによって圧力Pがキャンセルされると、第1支持シート26を受け金型18に固定させるための吸引力が働かなくなってしまう。そこで、P<Pとなるような差圧(P−P )をつけることにより、この吸引力を維持する。その結果、積層ズレの防止と、ボイドの形成の防止とを両立させることができる。
次に、セラミックグリーンシートの積層工程における、吸引管30の内部の真空度(第1支持シート26の吸引力に対応する圧力P)と、内部空間40の真空度(圧力P)と、プレスのタイミングとの関係について説明する。
図5において、プレス工程における圧力P、Pの推移を示す。縦軸は真空度、横軸は経過時間を示す。縦軸の矢印の方向に沿って、真空度は高くなる。換言すれば、縦軸の矢印の方向に沿って、圧力P、Pは低くなる。図5の「待機状態」とは、図3に示すように、押し金型16が受け金型18に押し当てられていない状態を示す。また、図5の「プレス状態」とは、図4に示すように、内部空間40が密閉され、押し金型16が受け金型18に押し当てられ、第1積層体24に対して第2席層体32がプレスされた状態を示す。
本実施形態では、内部空間40の圧力P[kPa](すなわち第1支持シート26および第2支持シート34の周辺部の圧力)を減圧して、圧力Pが定常状態になった後に、第1積層体24に対して第2積層体32をプレスする。すなわち、図5に示すプレス開始点においてプレスを開始する。プレス開始点では、圧力P、Pは定常状態であり、P<Pであり、Pは適正範囲内にある。すなわち、プレス開始点では、吸引管30の内部の圧力Pが、内部空間40の圧力Pより小さい。よって、差圧(P−P)が生じて、図3に示すように、第1支持シート26を、受け金型18の型上面に吸着させる吸引力が働く。その結果、第1支持シート26は、受け金型18の型上面に充分な力で固定される。よって、第1支持シート26上に形成された第1積層体24も、所定の位置に固定される。第1積層体24が所定の位置に固定された状態で、図4に示すように、第2積層体32を第1積層体24に対してプレスすることにより、積層ズレを防止することができる。
本実施形態では、内部空間40の排気を開始する以前に、図2に示すように、吸引管30による第1支持シート26の吸引を開始する。よって、図5に示すように、排気管30の内部の圧力Pは、内部空間40の圧力Pより先に、定常状態に達する。排気管30の内部の圧力Pが定常状態に達した後、排気開始点において内部空間40の排気が開始され、内部空間40の圧力Pも定常状態に至る。そして、プレス開始点において、プレスが開始される。定常状態の後、圧力Pは再び増加する。プレス終了点でプレスが終了する。
本実施形態では、図5に示すように、積層工程全般において、差圧(P−P)が存在する。この差圧によって、積層工程全般において、図3の第1支持シート26を受け金型18に吸着される吸引力が働き、第1支持シート26および第1積層体24は所定の位置に固定される。積層工程全般において、第1支持シート26および第1積層体24が所定の位置に固定されるため、積層ズレが防止される。なお、図5のプレス開始点からプレス終了点までは、図4の押し金型16が受け金型18に押し当てられ、第1積層体24に対して第2席層体32がプレスされた状態が続く。従って、図5のプレス状態においては、差圧(P−P)の有無にかかわらず、図4の第1支持シート26は所定の位置に固定される。よって、第1支持シート26および第1積層体24は、積層工程において終始一貫して所定の位置に固定されるため、積層ズレが防止される。
コンデンサ素体の形成
本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置を用いて、電極層用ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを積層し、内層用積層体を得る。また、電極層用ペーストが印刷されていないグリーンシートを積層し、外層用積層体を得る。
次に、外層用積層体および内層用積層体を積層させて、外層で内層の両面を挟む構造を持つ積層体を得る。
次に、積層体を所定の寸法に切断してグリーンチップを得る。
次に、グリーンチップに対して脱バインダ処理を行う。脱バインダ処理は、通常の条件で行えばよいが、内部電極層の導電体材料にNiやNi合金等の卑金属を用いる場合、特に下記の条件で行うことが好ましい。
雰囲気 :加湿したNとHとの混合ガス。
保持温度:200〜400[℃]、
保持時間:0.5〜20時間、
昇温速度:5〜300[℃/時間]。
次に、グリーンチップを焼成して焼結体を得る。焼成条件は、下記の条件が好ましい。
保持温度:1100〜1300[℃]、
保持時間:0.5〜8時間、
昇温速度:50〜500[℃/時間]、
冷却速度:50〜500[℃/時間]、
雰囲気:加湿したNとHとの混合ガス等。
なお、焼成時の空気雰囲気中の酸素分圧は、10−2[Pa]以下、特に10−2〜10−8[Pa]にて行うことが好ましい。前記範囲を超えると、内部電極層が酸化する傾向にあり、また、酸素分圧があまり低すぎると、内部電極層の電極材料が異常焼結を起こし、途切れてしまう傾向にある。
次に、得られた焼結体を熱処理して、図1に示すコンデンサ素子本体4を得る。焼成後の熱処理は、保持温度または最高温度を、好ましくは1000[℃]以上、さらに好ましくは1000〜1100[℃]として行う。熱処理時の保持温度または最高温度が、前記範囲未満では誘電体材料の酸化が不十分なために絶縁抵抗寿命が短くなる傾向にあり、前記範囲をこえると内部電極のNiが酸化し、容量が低下するだけでなく、内部電極が誘電体素地と反応してしまい、寿命も短くなる傾向にある。熱処理の際の酸素分圧は、焼成時の還元雰囲気よりも高い酸素分圧であり、好ましくは10−3〜1[Pa]、より好ましくは10−2〜1[Pa]である。前記範囲未満では、誘電体層の再酸化が困難であり、前記範囲をこえると内部電極層が酸化する傾向にある。そして、そのほかの熱処理条件は下記の条件が好ましい。
保持時間:0〜6時間、
冷却速度:50〜500[℃/時間]、
雰囲気用ガス:加湿したNガス等。
なお、Nガスや混合ガス等を加湿するには、例えばウェッター等を使用すればよい。この場合、水温は0〜75[℃]程度が好ましい。またグリーンチップの脱バインダ処理、焼成、および焼結体の熱処理は、それぞれを連続して行っても、独立に行ってもよい。これらを連続して行なう場合、脱バインダ処理後、冷却せずに雰囲気を変更し、続いて焼成の際の保持温度まで昇温して焼成を行ない、次いで冷却し、熱処理の保持温度に達したときに雰囲気を変更して熱処理を行なうことが好ましい。一方、これらを独立して行なう場合、焼成に際しては、脱バインダ処理時の保持温度までNガスあるいは加湿したNガス雰囲気下で昇温した後、雰囲気を変更してさらに昇温を続けることが好ましく、熱処理時の保持温度まで冷却した後は、再びNガスあるいは加湿したNガス雰囲気に変更して冷却を続けることが好ましい。また、熱処理に際しては、Nガス雰囲気下で保持温度まで昇温した後、雰囲気を変更してもよく、熱処理の全過程を加湿したNガス雰囲気としてもよい。
外部電極のめっき
コンデンサ素子本体4に対して、例えばバレル研磨、サンドプラスト等にて端面研磨を施し、外部電極用ペーストを焼きつけて外部電極6,8が形成され、図1の積層セラミックコンデンサ2が得られる。外部電極用ペーストの焼成条件は、例えば、加湿したNとHとの混合ガス中で600〜800[℃]にて10分間〜1時間程度とすることが好ましい。そして、必要に応じ、外部電極6,8上にめっき等を行うことによりパッド層を形成する。なお、外部電極用ペーストは、上記した内部電極層用ペーストと同様にして調製すればよい。
このようにして製造された本発明の積層セラミックコンデンサは、ハンダ付等によりプリント基板上などに実装され、各種電子機器等に使用される。
本実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置を用いた、積層セラミック電子部品の製造方法によれば、積層工程(図2〜4)において、第1支持シート26を受け金型18に吸引するための圧力P[kPa]と、内部空間40の圧力P[kPa]との間に、P<Pとなるような差圧をつけることにより、第1支持シート26を受け金型18に充分な力で固定することができる。その結果、プレスの際の積層ズレを防止できる。さらに、減圧雰囲気下(Pの適正範囲内)でプレスを行うことによって、積層体48におけるボイドの形成を防止することができる。また、積層工程において、セラミックグリーンシートの積層ズレやボイドの形成を防止することにより、ショート不良や静電容量のばらつき等の電気特性の劣化ない積層セラミック電子部品を製造することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図6に示すように、セラミックグリーンシートの積層工程において、内部空間40の圧力P[kPa](すなわち第1支持シート26および第2支持シート34の周辺部の圧力)を減圧して、圧力Pが定常状態になる前に、図4の第1積層体24に対して第2積層体32をプレスしても良い。すなわち、P<Pであり、かつ、Pが適正範囲内に減圧されるタイミングでプレスを開始するため、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
本実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置は、図3の内部空間40の排気開始タイミング(排気開始点)を検知し、排気開始点からの経過時間を計測する。そして、排気開始点からプレス開始点までの時間(タクト)が経過した時点でプレスを開始するように、押し金型16を制御する制御手段を有する。
なお、図6に示すように、排気管30の内部の圧力Pは、内部空間40の圧力Pより先に減少して、定常状態に達する。内部空間40の圧力Pは、排気管30の内部の圧力Pに遅れて減少した後、定常状態に至る。すなわち、本実施形態では、定常状態において、圧力Pと圧力Pとが一致する。ただし、本発明では、圧力Pと圧力Pとは、最終的に一致しなくても良く、最終的に圧力Pと圧力Pとが一致する前にプレスを開始しても良い。
(第3実施形態)
本実施形態では、セラミックグリーンシートの積層工程において、図7に示す積層装置52を用いても良い。積層装置52と、図2〜4の積層装置14との主な違いは、積層装置52が、空間56を有するチャンバー54を有する点にある。積層装置14と積層装置52とに共通する部材には、共通の番号を付している。共通する部材については第1実施形態において既に説明したので、以下では、共通の部材に関する説明は省略する。
積層装置52では、内部空間40と、チャンバー54の空間56とが、管部58を介して連続している。排気管30の内部の体積と比べて、内部空間40および空間56の体積は大きい。従って、排気管30の内部に比べて、内部空間40および空間56の減圧には時間を要する。排気管30の内部は速やかに減圧されて、圧力Pで定常状態となる。内部空間40および空間56は排気管30の内部に遅れて減圧された後、定常状態に至る。定常状態において、圧力Pと圧力Pとが一致する。
本実施形態では、図6に示すように、圧力Pが定常状態になる前に、図7の第1積層体24に対して第2積層体32をプレスする。図6のプレス開始点では、差圧(P−P)が存在する。また、Pが適正範囲内にある。したがって、このタイミングでプレスを開始すれば、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
なお、空間56の体積を調節することにより、内部空間40の排気開始点からプレス開始点までの時間(タクト)を調節することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図3に示す排気管42の管径を、吸引管30の管径よりも小さい積層装置を用いても良い。排気管42および吸引管30は同一の真空ポンプ28に接続されている。真空ポンプ28を作動させると、排気管42の管径が、吸引管30の管径よりも小さいため、吸引管30の内部の排気が、内部空間40の排気よりも速やかに行われる。排気管30の内部は速やかに減圧されて、圧力Pで定常状態となる。内部空間40は排気管30の内部に遅れて減圧された後、定常状態に至る。定常状態において、圧力Pと圧力Pとが一致する。
本実施形態では、図6に示すように、圧力Pが定常状態になる前に、第1積層体24に対して第2積層体32をプレスする(図4)。図6のプレス開始点では、差圧(P−P)が存在する。また、Pが適正範囲内にある。したがって、このタイミングでプレスを開始すれば、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
なお、図3の積層装置14が、排気管42の管径を調整することによって、内部空間40の減圧スピードを調整できる機能を有しても良い。排気管42の管径と吸引管30の管径との大小関係を調節することにより、内部空間40の排気開始点からプレス開始点までの時間(タクト)を調節することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、図3に示す吸引管30が第1真空ポンプに接続され、排気管42が第2真空ポンプに接続され、第1真空ポンプの排気能力が、第2真空ポンプの排気能力より高い積層装置を用いても良い。第1真空ポンプの排気能力が、第2真空ポンプの排気能力より高いため、図5に示すように、P<Pで、かつ、Pが適正範囲内に減圧された状態を実現できる。この状態でプレスを行えば、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
(第6実施形態)
本実施形態では、図8に示すように、リーク弁64を備えた積層装置62を用いても良い。積層装置62では、密閉された内部空間40に、リーク弁64を介して大気を取り込むことによって、内部空間40の圧力Pを自在に調節することができる。その結果、図5に示すように、P<Pで、かつ、Pが適正範囲内に減圧された状態を実現できる。この状態でプレスを行えば、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
なお、リーク弁64の代わりとして、排気管42の中途にリーク弁が備わった装置においても、本実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、上述した第1〜6実施形態において、第1積層体24の形成された第1支持シート26の代わりとして、第1積層体24の形成されていない第1支持シート26を単独で用いてもよい。すなわち、受け金型18に第1支持シート26を単独で固定し、第1支持シート26に対して、第2積層体32をプレスしてもよい。この場合、第1支持シート26と第2積層体32との間にボイドが形成されることを防止できる。また、プレス時、第1支持シート26と第2積層体32との間にズレが生じることを防止できる。
また、上述した第1〜6実施形態において、第2積層体32の形成された第2支持シート34の代わりとして、第2積層体32の形成されていない第2支持シート34を単独で用いてもよい。すなわち、押し金型16に第2支持シート34を単独で保持し、第1支持シート26上に形成された第1積層体24に対して、第2支持シート34をプレスしてもよい。この場合、第2支持シート34と第1積層体24との間にボイドが形成されることを防止できる。また、プレス時、第2支持シート34と第1積層体24との間にズレが生じることを防止できる。
また、上述した実施形態では、本発明に係る電子部品として積層セラミックコンデンサを例示したが、本発明に係る電子部品としては、積層セラミックコンデンサに限定されず、上記の製造方法を用いるものであれば何でも良い。電子部品としては、チップバリスタ、その他の表面実装(SMD)チップ型電子部品が例示される。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
下記の各ペーストを調製した。
誘電体層用ペースト
粒径0.1〜1[μm]のBaTiO、(MgCO・Mg(OH)・5HO、MnCO、BaCO、CaCO、SiO、Y等の粉末を、焼成により、BaTiOとして100[モル%]、MgOに換算して2[モル%]、MnOに換算して0.2[モル%]、BaOに換算して3[モル%]、CaOに換算して3[モル%]、SiOに換算して6[モル%]、Yとして2[モル%]の組成となるように混合し、ボールミルにより16時間湿式混合し、次いで、スプレードライヤーで乾燥させて誘電体原料とした。この誘電体原料100重量部と、アクリル樹脂4.8重量部、塩化メチレン40重量部、トリクロロエタン20重量部、ミネラルスピリット6重量部およびアセトン4重量部とをボールミルで混合してペースト化した。
内部電極層用ペースト
平均粒径0.8[μm]のNi粒子100重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)40重量部およびブチルカルビトール10重量部とを3本ロールにより混練し、ペースト化した。
外部電極用ペースト
平均粒径0.5[μm]のCu粒子100重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)35重量部およびブチルカルビトール7重量部とを混練し、ペースト化した。
グリーンチップの作製
ドクターブレード法により、第1支持シート26(図2)および第2支持シート34(図2)上に、上記誘電体層用ペーストを塗布して、厚さ2.0[μm]のセラミックグリーンシート(第1積層体24(図2)および第2積層体(図2))を得た。これらのセラミックグリーンシートを、図2〜4に示す積層装置で、次々と積層して、500層の誘電体グリーンシート層を持つグリーンチップを得た。なお、内層用積層体を構成するセラミックグリーンシートの表面には、内部電極パターンが印刷してあった。
本実施例では、プレス時における吸引管30の内部の圧力Pは6.7×10−1[kPa]であり、内部空間40の圧力Pは、2.7[kPa]であり、差圧(P−P)は、2.0[kPa]あった。
得られたグリーンチップについて、積層ズレと切断不良率とを測定した。結果を表1に示す。なお、積層ズレとは、グリーンチップにおいて、電極層相互間の水平方向におけるズレの最大値である。また、切断不良率とは、本来では露出しない電極端部が積層体チップの側端部に露出した不良品の個数の、試料全体の個数100個に対するパーセンテージ[%]である。また、表1におけるタクトとは、図5に示す排気開始点からプレス開始点までの時間を意味する。
Figure 2007227889
積層セラミックコンデンサの作製
次に、得られたグリーンチップを常法に従って切断、脱バインダ処理した後、還元雰囲気中で1240[℃]、2時間焼成を行った。焼成後、再酸化を目的としてアニール処理を行い、コンデンサ素子本体を得た。
得られたコンデンサ素子本体の端面をサンドブラストにて研磨した後、上記外部電極用ペーストを前記端面に転写し、N+H雰囲気中で800[℃]にて10分間焼成して外部電極を形成し、積層セラミックコンデンサ試料を得た。
得られた積層セラミックコンデンサ試料は、誘電体層の1層あたりの厚さが2.0[μm]、内部電極層の厚さが1.0[μm]で、サイズは、3.2[mm]×1.6[mm]×1.6[mm]であった。
得られた積層セラミックコンデンサ試料の断面を、研磨・エッチングして、走査型電子顕微鏡で観察した。観察により、ボイドが発見された不良品の個数を求めた。この不良品の個数の、全試料数に対するパーセンテージ[%]を求めて、ボイド発生率とした。結果を表1に示す。
また、得られた積層セラミックコンデンサ試料について、ショート不良率を測定した。測定では、100個のコンデンサ試料に対して、テスターで導通チェックを行った。そして、得られた抵抗値が1[Ω]以下のものをショート不良として、その不良個数を求めた。ショート不良の個数の、全試料数に対するパーセンテージ[%]を求めて、ショート不良率とした。結果を表1に示す。
実施例2、3および比較例1〜3
圧力Pおよび圧力Pを表1に示す値とした状態でプレスを行った外は、実施例1と同じ条件下で、実施例2、3および比較例1〜3の積層セラミックコンデンサのサンプルを得た。また、実施例2、3および比較例1〜3において、実施例1と同じ条件下で、積層ズレ、切断不良率、ボイド発生率、ショート不良率について評価した。結果を表1に示す。
評価
表1に示すように、実施例1〜3および比較例1〜3とを比較することで、図3の吸引管30の内部の圧力Pと、内部空間40の圧力Pとが、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]の状態において、セラミックグリーンシート同士をプレスすることによって、切断不良率が低く、ボイドがなく、ショート不良のない積層セラミックコンデンサを作製できることが確認された。また、差圧(P−P)が、6.3×10−1[kPa]より大きいとき、第1支持シート26を受け金型18の上面に吸着させる吸引力が強く、第1支持シート26が所定の位置からずれ難いため、積層ズレが小さいことも確認された。
比較例1では、PとPとが等しく、差圧(P−P)がなかった。よって、差圧(P−P)による吸引力が第1支持シート26に働かず、積層工程において第1支持シート26が所定の位置からずれた。よって積層ズレが大きかった。また、比較例1では、積層ズレが大き過ぎて、積層セラミックコンデンサを作製することができなかった。
比較例2では、差圧(P−P)が小さかった。よって、差圧(P−P)による吸引力が第1支持シートに充分に働かず、積層工程において第1支持シート26が所定の位置からずれた。よって、積層ズレが大きかった。また、比較例2では、積層ズレが大きかったために、切断不良が生じた。
比較例3では、密閉された内部空間40の減圧(脱気)が不十分であったため、積層体内に空気が残留し、積層セラミックコンデンサ内にボイドが形成された。また、比較例3では、ボイドに起因するショート不良が生じた。
図1は、本発明の実施形態に係る積層セラミックコンデンサの概略断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置である。 図3は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置である。 図4は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置である。 図5は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層工程における、圧力P[kPa]と圧力P[kPa]の関係図である。 図6は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層工程における、圧力P[kPa]と圧力P[kPa]の関係図である。 図7は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置である。 図8は、本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートの積層装置である。
符号の説明
2… 積層セラミックコンデンサ
4… コンデンサ素子本体
6、8… 外部電極
10… 誘電体層
12… 内部電極層
14… セラミックグリーンシートの積層装置
16… 押し金型
18… 受け金型
20… 上枠
22… 下枠
24… 第1積層体
26… 第1支持シート
28… 真空ポンプ
30… 吸引管
32… 第2積層体
34… 第2支持シート
40… 内部空間
42… 排気管

Claims (13)

  1. 少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第1積層体が形成された第1支持体、または第1支持体単独を、プレス装置の受け金型に設置する工程と、
    前記第1支持体を前記受け金型に所定の吸引力で吸着させる工程と、
    少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第2積層体が形成された第2支持体、または第2支持体単独を、プレス装置の押し金型で保持する工程と、
    前記第1支持体および前記第2支持体の周辺部を密閉する工程と、
    密閉された前記周辺部を所定の圧力に減圧する工程と、
    前記吸引力に対応する圧力P[kPa]と、密閉された前記周辺部の圧力P[kPa]とが、P<P、かつ、1.3[kPa]<P<7.5×10[kPa]である状態において、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスする工程とを有する積層セラミック電子部品の製造方法。
  2. 前記圧力Pと前記圧力Pとの差圧(P−P)が、6.3×10−1[kPa]より大きいことを特徴とする請求項1に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  3. 密閉された前記周辺部の前記圧力Pを減圧して、前記圧力Pが定常状態になる前に、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスすることを特徴とする請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 密閉された前記周辺部の前記圧力Pを減圧して、前記圧力Pが定常状態になった後に、前記第1積層体および/または前記第2積層体をプレスすることを特徴とする請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  5. 前記第1積層体が、複数のセラミックグリーンシート層あるいは内部電極層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  6. 前記第2積層体が、一層のセラミックグリーンシートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  7. 少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第1積層体が形成された第1支持体、または第1支持体単独が設置される受け金型と、
    前記第1支持体を受け金型に所定の吸引力で吸着させる吸引機構と、
    少なくとも一層のセラミックグリーンシートから成る第2積層体が形成された第2支持体、または第2支持体単独を保持し、前記第1支持体に対して前記第2支持体をプレスする押し金型と、
    前記第1支持体が設置された前記受け金型、および前記第2支持体を保持した前記押し金型を囲って密閉する枠と、
    前記枠で囲って密閉された内部空間を所定の圧力に減圧する減圧機構とを有するセラミックグリーンシートの積層装置。
  8. 前記減圧機構による前記内部空間の減圧開始から所定のタイミングで、前記内部空間の圧力が前記吸引機構による吸引力に対応する圧力に等しくなる前に、前記押し金型で前記第2支持体を前記第1支持体に対してプレスするように、前記押し金型を制御する制御手段をさらに有する請求項7に記載のセラミックグリーンシートの積層装置。
  9. 前記減圧機構が、真空ポンプおよび真空レギュレーターを有することを特徴とする請求項7または8に記載のセラミックグリーンシートの積層装置。
  10. 前記吸引機構が、前記第1支持体を吸引するための吸引管を有し、
    前記減圧機構が、前記内部空間を減圧するための排気管を有し、
    前記排気管の管径を調整することによって、前記内部空間の減圧スピードを調整可能になっていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のセラミックグリーンシートの積層装置。
  11. 前記吸引機構が第1真空ポンプを有し、
    前記減圧機構が第2真空ポンプを有し、
    前記第1真空ポンプの排気能力が前記第2ポンプの排気能力より高いことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のセラミックグリーンシートの積層装置。
  12. チャンバーを有し、
    前記チャンバー内部の空間と、前記枠で囲って密閉された前記内部空間とが、管部を介して連続していることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の積層装置。
  13. 前記枠で囲って密閉された前記内部空間の圧力を調整するためのリーク弁を有することを特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載の積層装置。
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