JP2007227830A - 柔軟性ptc発熱体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の樹脂層1と第1の繊維層2を積層してなる基材3と、前記基材の前記樹脂層1の面に形成されてなる一対の電極4と、前記一対の電極4の面に形成されるPTC抵抗体5と、前記基材3と前記電極4と前記PTC抵抗体5の表面全体を被覆すると共に前記第1の樹脂層1に熱融着可能な第2の樹脂層7と第2の繊維層8を積層してなる被覆材9と、前記一対の電極の端部に形成された一対の給電部6よりなる柔軟性PTC発熱体において、前記柔軟性PTC発熱体の一部に応力を緩和する複数の応力緩和部10を備えた柔軟性PTC発熱体を提供する。
【選択図】図1
Description
さらにこれら発熱体を柔軟性材料により構成することにより柔軟性機能を付与させた例として、例えば、特許文献1,2が挙げられる。
、発熱対象となる部位の形状や取付け形態によって、柔軟性を発現するに充分な程度の切り欠き部を基材側あるいは被服側のどちらか一方、あるいはそれらどちらかの一部に設けたものでも良い。また応力緩和部の形態は、短い長さからなる繰り返しでも構わないし、それらが連続した形状のものでも構わない。またそれら末端の形状は、負荷のかかる程度に応じて、切れ込みを工夫することが望ましい。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の実施の形態1の柔軟性PTC発熱体の平面図で、図1(b)は図1(a)のx−y線の断面図である。
ることによって3次元変位を与え、この操作を繰り返した後の発熱体の表面のしわの発生の様子を観察した。結果、実施の形態1として用いたシートにはしわは発生しなかったが、応力緩和部を有さない比較例1では、発熱体のコーナー近傍などの3次元変位に対して充分追随できない箇所で、しわが発生していることが認められた。このように、構成の柔軟性PTC発熱体に外力が加わる場合、応力緩和部10が存在することにより外力が吸収されて折り皺などの発生により電極4や抵抗体5に亀裂を生じさせる危険等が解消され、耐久性の高い柔軟性PTC発熱体を得ることができる。
(実施の形態2〜6)
実施の形態2〜6は、それぞれ図2〜6に対応する抵抗体形状及びスリット形状を有し、それ以外の構成部材1〜9は、実施の形態1に示したものと同様の材料、方法により作成した。
(実施の形態7)
実施の形態7においては、図2に示した構造を有する発熱体を下記方法により作成した。
接着しているが含浸はしていない状態となるように積層し、基材3として形成している。この基材3は積層されているが含浸構造ではないために、それぞれの層の物性を足し合わせたような特異な物性、すなわち、引張応力を加えるとエラストマ特有の伸縮性が得られるが、特定の方向ではほとんど伸縮性を示さないことが確認されている。電気的に正側と負側となる一対の電極4は、基材3の第1の樹脂層2の面に導電性ペーストを印刷、乾燥することによって形成した。電極4は一対の主電極部が対向する方向が第1の繊維層1に存在する長繊維の配列方向と同一となるように形成されていて、一対の主電極部が対向する方向の伸縮性が制限されるようになっている。導電性ペーストはエポキシ樹脂中に導電性付与材として銀粉末を分散したものを使用している。また、抵抗体5は正抵抗温度特性を有し、エチレン酢酸ビニル共重合体とカーボンブラックの混練物をペースト化したものを、電極4が形成された第1の樹脂層2の面に印刷、乾燥して形成したものである。電極4は、相対向するように幅の広い一対の主電極部と、それぞれの主電極部から交互に相手側の主電極部に向って複数の枝電極部を導出した櫛形形状になっており、これに重なるように配設した抵抗体5に多数の枝電極部より給電すると抵抗体5に電流が流れ発熱する。給電部6は一対の電極4の給電部分に一対形成されている。第2の樹脂層7は、融点120℃の共重合ポリエステルを50μm厚みに成形したものであり、特に、柔軟性と伸縮性に優れたグレードを選定した。第2の繊維層8は、ポリエチレンテレフタレートの長繊維同士を直交方向に絡ませた繊維布を用い、その片方の繊維方向が、第1の繊維層1に存在する長繊維の配列方向と同一となるように形成した。第2の樹脂層7は第2の繊維層8と熱融着によって積層され、被覆材9として形成した。被覆材9は基材3の上に形成された、電極4、抵抗体5、及び給電部6のすべてを被覆するように全体に熱融着によって積層され、基材3の面全体を密封する。第2の繊維層8は、単体では、引張応力によって容易に伸びるが、第2の樹脂層7を含浸させることによって引張強度が増し、復元力も得られるようになる。なお、第1の樹脂層2の融点は、第2の樹脂層7の融点よりも50℃高くなるようなグレードを選定しているために、表面温度150℃ラミネートロールで被覆材9を溶融させ、抵抗体5を形成した基材3に熱融着させた結果、基材3側の熱変形は極めて小さく、実用上問題となるような寸法変化は発生しなかった。
、第1の繊維層1と第2の繊維層8を共に繊維を交絡させた不織布としても、本実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。長繊維を特定方向に配列させた構成を繊維層に含む場合は、含浸しにくい高融点の樹脂層や流動性の低い樹脂層を使用しても、特定方向の伸縮性を制限する物性が得られるという特長があり、印刷後の乾燥工程のように耐熱性を必要とされる基材としての利用価値が高く、繊維を交絡させた不織布のみを繊維層に含む場合は、ラミネート工程で樹脂層を含浸できるので被覆材としての利用価値が高い。
(実施の形態8〜11)
実施の形態8〜11は、それぞれ図3〜6に対応する抵抗体形状及びスリット形状を有し、それ以外の構成部材1〜9は、実施の形態7に示したものと同様の材料、方法により作成した。
2 第1の樹脂層
3 基材
4 電極
5 抵抗体
6 給電部
7 第2の樹脂層
8 第2の繊維層
9 被覆材
10〜17 応力緩和部
Claims (9)
- 第1の樹脂層と第1の繊維層を積層してなる基材と、前記基材の前記樹脂層の面に形成されてなる一対の電極と、前記一対の電極の面に形成されるPTC抵抗体と、前記基材と前記電極と前記PTC抵抗体の表面全体を被覆すると共に前記第1の樹脂層に熱融着可能な第2の樹脂層と第2の繊維層を積層してなる被覆材と、前記一対の電極の端部に形成された一対の給電部を有する柔軟性PTC発熱体であって、前記柔軟性PTC発熱体の一部に応力を緩和する複数の応力緩和部を備えた柔軟性PTC発熱体。
- 第1の繊維層または第2の繊維層の少なくとも一方が、特定方向に揃って配列した長繊維補強層を含む請求項1記載の柔軟性PTC発熱体。
- 電極は、対向した一対の主電極と前記主電極より交互で、かつ相手側に向かって導出した複数の枝電極とを有し、PTC抵抗体の発熱部に形成される主電極を前記長繊維補強層と平行方向となるよう様に形成することによって主電極と同一方向の伸縮性を制限されてなる請求項2記載の柔軟性PTC発熱体。
- 複数の応力緩和部がスリット、細長あるいは楔型形状の切れ込みである請求項1〜3のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
- スリットあるいは細長の切れ込みからなる複数の応力緩和部が、枝電極と平行方向となるように形成されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
- 複数の応力緩和部は、外力により大きく変形する柔軟性PTC発熱体の部分に配置した応力緩和部を、前記柔軟性PTC発熱体の他部分の応力緩和部より大きく形成してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
- 第1の繊維層または第2の繊維層の少なくとも一方が、長繊維を特定方向に揃って配列させた補強層と、繊維交絡によって形成された不織布よりなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
- 第1の繊維層または第2の繊維層の少なくとも一方が、ポリエステル系不織布である請求項1〜7のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
- 第1の樹脂層が、オレフィン系熱可塑性エラストマを含有してなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の柔軟性PTC発熱体。
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