JP2007227360A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放電空間を介して互いに対向するように配置された第1および第2の基板を備え、第1の基板における放電空間側の主面に、表示電極と、表示電極を被覆する誘電体層と、誘電体層よりも放電空間側に配置された保護層とが形成されたプラズマディスプレイパネルであって、保護層が、BaおよびSrから選ばれる少なくとも1種の元素と、Siと、Mgと、Oと、を含むプラズマディスプレイパネルとする。
【選択図】図1
Description
内池平樹、御子柴茂生共著、「プラズマディスプレイのすべて」、(株)工業調査会、1997年5月1日刊行、p77−p80
実施例1では、図2に示すような保護層5を備えるPDP7を作製し、前面板1における保護層5が配置されている面からの電子放出量、ならびに、作製したPDP7におけるデータパルスの印加に対する放電の時間的なばらつきの程度、および、白色を表示した時のちらつきの有無、を評価した。
最初に、前面板1となるガラス基板における一方の主面上に、Agからなる走査電極12および維持電極11を、スクリーン印刷により形成した。当該ガラス基板のサイズは13インチとし、走査電極12および維持電極11間の距離は、42インチサイズのハイビジョンテレビディスプレイに相当する0.1mmとした。
上記のように作製したサンプル1〜4の前面板について、その保護層が配置されている面からの電子放出量を、大気中光電子分光装置(理研計器株式会社製:AC−2)を用いて以下の測定条件により評価した。評価した電子放出量が大きいほど、放電現象のトリガーとなる電子がより多く放出されるといえる。
測定条件:
雰囲気:乾燥空気中
光源:重水素ランプ
光量:350mW(光量補正あり)
測定範囲:3.4〜6.2eV
測定ステップ:0.05eV
測定時間:10秒/ステップ
光源からの光(紫外線)は、各サンプルの前面板における保護層に照射した。
上記のように作製したサンプル1〜4について、データパルスの印加に対する放電の時間的なばらつきを評価した。評価方法を以下に示す。
上記のように作製したサンプル1〜4について、放電の時間的なばらつきの評価とは別に、白色を表示した時のちらつきの有無を評価した。
実施例2では、図3に示すような、複合酸化物Aを含む層5dとMgO層5cとの積層構造を有する保護層5を備えるPDP7を作製し、前面板1における保護層5が配置されている面からの電子放出量、ならびに、作製したPDP7におけるデータパルスの印加に対する放電の時間的なばらつきの程度、および、白色を表示した時のちらつきの有無、を評価した。
最初に、実施例1と同様にして、前面板1となるガラス基板における一方の主面上に、Agからなる走査電極12および維持電極11と、誘電体層14とを形成した。当該ガラス基板のサイズ、走査電極12および維持電極11間の距離、および、誘電体層14の形成に用いたガラス材料は、実施例1と同様とした。
実施例3では、図4に示すような、複合酸化物Aの粒子5eをMgO層5fにおける放電空間側の表面に分散させた構造を有する保護層5を備えるPDP7を作製し、前面板1における保護層5が配置されている面からの電子放出量、ならびに、作製したPDP7におけるデータパルスの印加に対する放電の時間的なばらつきの程度、および、白色を表示した時のちらつきの有無、を評価した。
最初に、実施例1と同様にして、前面板1となるガラス基板における一方の主面上に、Agからなる走査電極12および維持電極11と、誘電体層14とを形成した。当該ガラス基板のサイズ、走査電極12および維持電極11間の距離、および、誘電体層14の形成に用いたガラス材料は、実施例1と同様とした。
実施例4では、図5に示すような、粒子状の複合酸化物A8を含む蛍光体層6を備えるPDP17を作製し、初期化パルスの印加に対する放電の時間的なばらつきの程度と、黒色を表示した時のちらつきの有無とを評価した。
最初に、実施例1と同様にして、背面板2となるガラス基板における一方の主面上に、Agからなるアドレス電極23と、アドレス電極23を被覆する誘電体層22とを形成した。当該ガラス基板のサイズ、隣り合うアドレス電極23間の距離、および、誘電体層22の形成に用いたガラス材料は、実施例1と同様とした。
上記のように作製したサンプル10〜11、および、実施例1で作製した比較例サンプル4について、初期化パルスの印加に対する放電の時間的なばらつきを評価した。評価方法を以下に示す。
上記のように作製したサンプル10〜11、および、実施例1で作製した比較例サンプル4について、放電の時間的なばらつきの評価とは別に、黒色を表示した時のちらつきの有無を評価した。
5 保護層
5a 領域
5b 母材
5c MgO層
5d (複合酸化物Aを含む)層
5e (複合酸化物Aの)粒子
5f MgO層
6 蛍光体層
7 プラズマディスプレイパネル(PDP)
8 粒子状の複合酸化物A
11 維持電極
12 走査電極
13 表示電極
14 誘電体層
15 保護層
17 プラズマディスプレイパネル(PDP)
2 背面板
21 隔壁
22 誘電体層
23 アドレス電極
26 蛍光体層
51 プラズマディスプレイパネル(PDP)
100 データパルス
110 初期化パルス
120 走査パルス
130 維持パルス
140 消去パルス
250 セットアップ期間
260 アドレス期間
270 維持期間
280 イレース期間
Claims (9)
- 放電空間を介して互いに対向するように配置された第1および第2の基板を備え、
前記第1の基板における前記放電空間側の主面に、表示電極と、前記表示電極を被覆する誘電体層と、前記誘電体層よりも前記放電空間側に配置された保護層と、が形成されたプラズマディスプレイパネルであって、
前記保護層が、BaおよびSrから選ばれる少なくとも1種の元素と、Siと、Mgと、Oと、を含むプラズマディスプレイパネル。 - 前記保護層が、前記少なくとも1種の元素と、Siと、Mgと、Oとからなる複合酸化物を含む請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記保護層が、前記複合酸化物とMgOとを含む請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記保護層が、前記複合酸化物を含む層と、MgO層とを含む多層膜である請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記保護層が、前記複合酸化物とMgOとを含む単一層の膜である請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記保護層が、MgOを含む層と、当該層における前記放電空間側の表面に配置された前記複合酸化物の粒子とを含む請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 放電空間を介して互いに対向するように配置された第1および第2の基板を備え、
前記第2の基板における前記放電空間側の主面に蛍光体層が形成されたプラズマディスプレイパネルであって、
前記蛍光体層が、蛍光体とともに、BaおよびSrから選ばれる少なくとも1種の元素と、Siと、Mgと、Oとからなる複合酸化物を含むプラズマディスプレイパネル。 - 前記蛍光体層における前記複合酸化物の含有率が、0.1重量%〜20重量%の範囲である請求項7に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記複合酸化物が、式(BapSr1-p)3MgSi2O8、式(BapSr1-p)2MgSi2O7、または、式(BapSr1-p)MgSi2O6により示される組成を有する請求項2または7に記載のプラズマディスプレイパネル。
ただし、pは、式0≦p≦1を満たす数値である。
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