JP2007227164A - 防水ゴム栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、かしめ片による損傷を防止すると共に、かしめ片からの外れが防止された防水ゴム栓を提供することを目的とする。
【解決手段】縦リブ23と当接することで、インシュレーションバレル16は取付部21の外側面に深く食い込まないようになっているから、取付部21が損傷されることを防止できる。また、縦リブ23は、電線11の挿通方向に沿って形成されているから、この縦リブ23により、電線11の挿通方向に加わる引張力を受け止めることができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを防止できる。さらに、縦リブ23は、取付部21の周方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されており、取付部21の周方向について略一様に締付けることができるから、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを一層防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】縦リブ23と当接することで、インシュレーションバレル16は取付部21の外側面に深く食い込まないようになっているから、取付部21が損傷されることを防止できる。また、縦リブ23は、電線11の挿通方向に沿って形成されているから、この縦リブ23により、電線11の挿通方向に加わる引張力を受け止めることができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを防止できる。さらに、縦リブ23は、取付部21の周方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されており、取付部21の周方向について略一様に締付けることができるから、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを一層防止できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、防水ゴム栓に関する。
従来より、防水ゴム栓としては特許文献1記載のものが知られている。このものは、電線を挿通可能な筒状をなし、電線が挿通された状態でコネクタハウジングに形成されたキャビティ内に挿入されて、キャビティの内壁と当接することで電線とキャビティの内壁との間をシールするようになっている。この防水ゴム栓は、キャビティの内壁と当接するフランジ部と、このフランジ部に連なって形成されてなり、電線が挿通された状態で端子金具に形成されたインシュレーションバレルに外方からかしめ付けられることで、電線と共に端子金具に固定されるスリーブ部とを備えてなる。このスリーブ部の外側面には、スリーブ部の周方向に沿って環状に突出する突条が形成されている。この突条を形成することにより、インシュレーションバレルを強く締付けてもインシュレーションバレルがスリーブ部に深く食い込むことを防止できるので、スリーブ部が損傷することを防止できる。
実開昭63−165780号公報
しかしながら上記の構成によると、スリーブ部のうち突条が形成された部分しかインシュレーションバレルがかしめつけられていないため、例えば電線に対して、端子金具がキャビティから抜ける方向の力が加わった場合に、インシュレーションバレルの締め付け力が不足し、インシュレーションバレルからスリーブ部が外れやすくなるという問題点がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、かしめ片による損傷を防止すると共に、かしめ片からの外れが防止された防水ゴム栓を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線を挿通可能な筒状をなすと共に、前記電線を挿通した状態でコネクタハウジングに形成されたキャビティ内に挿入され、前記キャビティの内壁と当接することで前記電線と前記キャビティの内壁との間をシールする本体部と、前記本体部に連なると共に前記電線を挿通可能な筒状に形成されてなり、前記電線が挿通された状態で端子金具に形成されたかしめ片により外方からかしめ付けられることで前記電線と共に前記端子金具に固定される取付部とを備えてなる防水ゴム栓であって、前記取付部の外側面には、前記電線の挿通方向に延びると共に、前記取付部の周方向に所定間隔を隔てて突出する複数条の縦リブが設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記取付部の外側面には、前記取付部の周方向に沿って環状に形成されると共に、前記電線の挿通方向に所定間隔を隔てて突出する複数条の横リブが設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載のものにおいて、前記縦リブの外面は、前記取付部の先端に向かって下り勾配に形成されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、取付部には縦リブが形成されているから、かしめ片が取付部の外側面に深く食い込まないようになっている。この結果、かしめ片により取付部が損傷されることを防止できる。
請求項1の発明によれば、取付部には縦リブが形成されているから、かしめ片が取付部の外側面に深く食い込まないようになっている。この結果、かしめ片により取付部が損傷されることを防止できる。
また、例えば電線に対して端子金具がキャビティから抜ける方向の力が加わるなど、防水ゴム栓に対して電線の挿通方向に沿う方向の力が加えられた場合でも、取付部には電線の挿通方向に沿って延びる縦リブが形成されているから、電線の挿通方向に沿う方向の力は縦リブにかしめ付けられたかしめ片により確実に受け止められる。この結果、かしめ片から取付部が抜けることを防止できる。
さらに、縦リブは取付部の周方向に所定間隔を隔てて複数条形成されているから、かしめ片は周方向からも取付部を確実に保持できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、取付部には、その周方向に環状に形成された横リブが形成されているから、かしめ片は周方向からも一層確実に取付部を保持できる。
請求項2の発明によれば、取付部には、その周方向に環状に形成された横リブが形成されているから、かしめ片は周方向からも一層確実に取付部を保持できる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、縦リブの外面は先端に向かって下がり勾配になっている、これにより、かしめ片により取付部をかしめつけた際の応力が緩和されるから、取付部が損傷されることを一層確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、縦リブの外面は先端に向かって下がり勾配になっている、これにより、かしめ片により取付部をかしめつけた際の応力が緩和されるから、取付部が損傷されることを一層確実に防止できる。
本発明の一実施形態を図1ないし図3を参照して説明する。本実施形態に係る防水ゴム栓10は、電線11を挿通可能な筒状をなし、この電線11が挿通した状態で、コネクタハウジング12に形成されたキャビティ13内に収容されて、このキャビティ13の内壁と当接することで、電線11とキャビティ13の内壁との間をシールするようになっている(図3参照)。
コネクタハウジング12は合成樹脂製であって、端子金具14を収容するためのキャビティ13が形成されている。端子金具14は、電線11の端末及びこの電線11に外嵌された防水ゴム栓10にかしめつけられるバレル部15と、このバレル部15に連なって形成され、相手側端子金具14(図示せず)と電気的に接続される接続部(図示せず)とを備えてなる。
バレル部15は、防水ゴム栓10に外方からかしめつけられるインシュレーションバレル16(本発明に係るかしめ片に該当)と、電線11の芯線17にかしめつけられるワイヤバレル18とを備えてなる。ワイヤバレル18が芯線17にかしめつけられることで端子金具14と電線11とが電気的に接続されるようになっている。
防水ゴム栓10は筒状をなしており、電線11を挿通可能な電線挿通孔19が、図2における左右方向に貫通して設けられている。この防水ゴム栓10は、電線11を挿通した状態でキャビティ13の内壁に当接することで電線11とキャビティ13の内壁とをシールする本体部20と、この本体部20のうち電線11の挿通方向前方(図2における右方)に連なって形成されてなり、電線11を挿通した状態で上述したインシュレーションバレル16に外方からかしめ付けられることで、電線11と共に端子金具14に固定される取付部21とを備えてなる。
本体部20の外側面のうち、図1における右側には、この本体部20の周方向に沿って環状に形成された図示2条のリップ22が突出して周設されている。図3に示すように、このリップがキャビティ13の内壁に密着することで、電線11とキャビティ13の内壁との間がシールされるようになっている。
さて、取付部21は電線11を挿通可能な筒状をなしており、この取付部21の外側面は、本体部20の外側面から、内方に一段下がって形成されている。取付部21の外側面には、電線11の挿通方向(図1における左右方向)に延びると共に、外方に突出する縦リブ23が形成されている。この縦リブ23は、取付部21の周方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されている。縦リブ23の外面は、本体部20との境界部分側から先端側(図1における右方)に向って下がり勾配に形成されている。
また、取付部21の外側面には、取付部21の周方向に沿って環状に形成された横リブ24が突出して周設されている。この横リブ24は、電線11の挿通方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されている。
上述の縦リブ23及び横リブ24は、取付部21の外側面に略格子状をなして形成されている。縦リブ23の外面と横リブ24の外面とは略整合するようになっており、且つ、本体部20の外側面よりも僅かに内方に下がって形成されている。
取付部21の先端(図1における右方)は、先細り状に形成されており、コネクタハウジング12のキャビティ13内に端子金具14を挿入する際に、防水ゴム栓10がキャビティ13内に案内されやすいようになっている。
図3に示すように、防水ゴム栓10の電線挿通孔19内に電線11が挿通された状態で、端子金具14のインシュレーションバレル16が防水ゴム栓10の取付部21に外方からかしめつけられることで、電線11と、防水ゴム栓10とが端子金具14に固定されている。インシュレーションバレル16は、取付部21の縦リブ23及び横リブ24の外面に当接しており、取付部21の外側面に深く食い込まないようになっている。また、端子金具14がコネクタハウジング12のキャビティ13内に挿入された状態で、インシュレーションバレル16の外面は、キャビティ13の内壁から離間するようになっている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。まず防水ゴム栓10の電線挿通孔19内に、防水ゴム栓10の本体側から電線11を挿通し、防水ゴム栓10の取付部21側から突出した電線11の端部の被覆を剥がして芯線17を露出させ、端子金具14のワイヤーバレルを芯線17にかしめつけて電線11と端子間具とを電気的に接続すると共に、端子金具14のインシュレーションバレル16を防水ゴム栓10の取付部21に対して、外方から抱くようにしてかしめつけることで、電線11とゴム栓とを端子金具14に固定する。
取付部21の外側面に突設された縦リブ23及び横リブ24と当接することにより、インシュレーションバレル16は取付部21の外側面に深く食い込まないようになっているから、例えばインシュレーションバレル16の縁部が取付部21に食い込むことで取付部21に亀裂が生じる等、取付部21が損傷を受けることを防止できる。さらに、縦リブ23は先端に向かうにつれて内方に下がり勾配になっているから、インシュレーションバレル16をかしめ付けたときの応力が緩和される。これにより取付部21が損傷されるのを一層防止できる。
また、縦リブ23は、電線11の挿通方向に沿って形成されているから、この縦リブ23により、例えば、端子金具14のキャビティ13からの抜け方向に電線11が引っ張られた際に、電線11の挿通方向に加わる引張力を支えることができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを防止できる。さらに、縦リブ23は、取付部21の周方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されているから、取付部21の周方向について略一様に締付けることができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを一層防止できる。その上、本実施形態においては横リブ24が、取付部21の周方向に環状に突出するとともに、電線11の挿通方向に所定間隔を隔てて複数条形成されているから、電線11の周方向について取付部21を一層しっかりと保持することができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを一層確実に防止できる。
続いて、コネクタハウジング12のキャビティ13内に端子金具14を挿入する。このとき防水ゴム栓10の取付部21の先端は先細り形状になっているから、防水ゴム栓10をキャビティ13の入口内に挿入しやすくなっている。端子金具14をさらに押し込むと、リップ22がキャビティ13の内壁に押圧されて弾性変形し、この弾発力によりリップ22とキャビティ13の内壁とが密着する。これにより、電線11とキャビティ13の内壁とがシールされる。
以上説明したように、本実施形態によれば、取付部21の外側面に突設された縦リブ23及び横リブ24により、インシュレーションバレル16は取付部21の外側面に深く食い込まないようになっているから、取付部21が損傷することを防止できる。さらに、縦リブ23は先端に向かうにつれて内方に下がり勾配になっているから、インシュレーションバレル16をかしめ付けたときの応力が緩和される。これにより取付部21が損傷するのを一層防止できる。
また、縦リブ23は、電線11の挿通方向に沿って形成されているから、この縦リブ23により、例えば、端子金具14のキャビティ13からの抜け方向に電線11が引っ張られた際に、電線11の挿通方向に加わる引張力を支えることができる。これにより、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを防止できる。さらに、縦リブ23は、取付部21の周方向に沿って所定間隔を隔てて複数条形成されており、取付部21の周方向について略一様に締付けることができるから、インシュレーションバレル16から取付部21が抜けることを一層防止できる。その上、横リブ24が取付部21の周方向に環状に突出するとともに、電線11の挿通方向に所定間隔を隔てて複数条形成されているから、取付部21は電線11の周方向について一層しっかりと保持される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、縦リブ23及び横リブ24の双方が形成される構成としたが、縦リブ23のみを設けることでインシュレーションバレル16から取付部21が外れることを防止可能な場合には、横リブ24は省略できる。
(2)本実施形態では、縦リブ23の外面は先端に向かって下がり勾配に形成される構成としたが、これに限られず、縦リブ23の外面は、本体部20との境界部分から先端まで略一様な高さに形成される構成としてもよい。
(3)本発明に係る端子金具14は、雌側端子金具に適用可能であり、また、雄側端子金具にも適用可能である。
(4)本実施形態においては、リップ22の数は2条であったが、これに限られず、リップ22の数は、1条でもよいし、また、3条以上であってもよい。
10…防水ゴム栓
11…電線
12…コネクタハウジング
13…キャビティ
14…端子金具
16…インシュレーションバレル(かしめ片)
20…本体部
21…取付部
23…縦リブ
24…横リブ
11…電線
12…コネクタハウジング
13…キャビティ
14…端子金具
16…インシュレーションバレル(かしめ片)
20…本体部
21…取付部
23…縦リブ
24…横リブ
Claims (3)
- 電線を挿通可能な筒状をなすと共に、前記電線を挿通した状態でコネクタハウジングに形成されたキャビティ内に挿入され、前記キャビティの内壁と当接することで前記電線と前記キャビティの内壁との間をシールする本体部と、
前記本体部に連なると共に前記電線を挿通可能な筒状に形成されてなり、前記電線が挿通された状態で端子金具に形成されたかしめ片により外方からかしめ付けられることで前記電線と共に前記端子金具に固定される取付部とを備えてなる防水ゴム栓であって、
前記取付部の外側面には、前記電線の挿通方向に延びると共に、前記取付部の周方向に所定間隔を隔てて突出する複数条の縦リブが設けられていることを特徴とする防水ゴム栓。 - 前記取付部の外側面には、前記取付部の周方向に沿って環状に形成されると共に、前記電線の挿通方向に所定間隔を隔てて突出する複数条の横リブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の防水ゴム栓。
- 前記縦リブの外面は、前記取付部の先端に向かって下り勾配に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防水ゴム栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006047160A JP2007227164A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 防水ゴム栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006047160A JP2007227164A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 防水ゴム栓 |
Publications (1)
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JP2007227164A true JP2007227164A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38548782
Family Applications (1)
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JP2006047160A Pending JP2007227164A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 防水ゴム栓 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007227164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010092626A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ゴム栓及び防水コネクタ |
JP2012033433A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-16 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ゴム栓およびダミー栓 |
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2006
- 2006-02-23 JP JP2006047160A patent/JP2007227164A/ja active Pending
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