JP2007225787A - 画像投射装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像投射装置における画素表示素子を含む光学部品を密着させた構成を実現し、小型化を図る。
【解決手段】複数色の光源1A〜1Cから出射される光のうち少なくとも1つの光の光路上に、ライトパイプ2B、入射側偏光子5B、画像表示素子7B及び出射側偏光子9Bが配置され、他の光の光路上に、ライトパイプ1A,1C、プリズム3A,3C、入射側偏光子5A,5C、画像表示素子7A,7C及び出射側偏光子9A,9Cが配置されて成る。そして、プリズム3A,3Cと色合成部21とがそれぞれ台座に固定されることによって、色合成部21側に出射側偏光子を介して接合されて成る画像表示素子5A,5Cの光入射面と、プリズム3A,3Cの光出射面に一体化された入射側偏光子5A,5Cの光出射面とが密着される構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】複数色の光源1A〜1Cから出射される光のうち少なくとも1つの光の光路上に、ライトパイプ2B、入射側偏光子5B、画像表示素子7B及び出射側偏光子9Bが配置され、他の光の光路上に、ライトパイプ1A,1C、プリズム3A,3C、入射側偏光子5A,5C、画像表示素子7A,7C及び出射側偏光子9A,9Cが配置されて成る。そして、プリズム3A,3Cと色合成部21とがそれぞれ台座に固定されることによって、色合成部21側に出射側偏光子を介して接合されて成る画像表示素子5A,5Cの光入射面と、プリズム3A,3Cの光出射面に一体化された入射側偏光子5A,5Cの光出射面とが密着される構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源からの光を画像表示素子、例えば液晶パネルにより変調してスクリーンなどに投射する画像投射装置及びその製造方法に関する。
液晶パネルやDMD(digital micromirrordevice)素子などの画像表示素子を照明装置によって照明し、この画像表示素子からの透過光、もしくは、反射光を投影レンズによってスクリーン上に投影するように構成された画像投射装置、いわゆる光学式プロジェクターが知られている。一般的な画像投射装置においては、超高圧水銀ランプ等の光源からの光を赤、緑、青の波長帯域に分離して上述の画像表示素子によってそれぞれ画像情報に対応して変調し、再び各色光を合成してスクリーンに投射することによって、カラーの画像表示を行っている。
また光源として、赤、緑及び青色の各色光を発光する発光ダイオード(LED)を用いる構成も提案されている。LED光源は、消費電力が少なく、発熱量も小さく、さらに小型で長寿命であることから、画像投射装置の光源としてその利用が望まれている。
また光源として、赤、緑及び青色の各色光を発光する発光ダイオード(LED)を用いる構成も提案されている。LED光源は、消費電力が少なく、発熱量も小さく、さらに小型で長寿命であることから、画像投射装置の光源としてその利用が望まれている。
一方、画像投射装置においては、利用形態の多様化に伴い、その小型化の要求も高まっている。小型化を実現する方法として、図8にその一例の概略構成図を示す用に、テーパー状のライトパイプを利用した画像投射装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
図8に示す例では、例えば赤、緑及び青色光を発光するLED等より成る光源101A、101B及び101C、テーパー状のライトパイプ102A、102B及び102C、画像表示素子104A、104B及び104C、各色光を合成するクロスプリズム等の色合成部105、投射レンズ106により画像投射装置100が構成される。光源101A〜101Cから出射された各色光は、ライトパイプ102A〜102Cによって効率よく画像表示素子104A〜104Cに入射され、画像表示素子104A〜104Cにおいて画像情報等に対応して光が変調されて、色合成部105に出射される。色合成部105により各色光が合成されて、投射レンズ106に入射され、図示しないスクリーン等に投射レンズ106により画像が投射されて、画像が表示される。
図8に示す例では、例えば赤、緑及び青色光を発光するLED等より成る光源101A、101B及び101C、テーパー状のライトパイプ102A、102B及び102C、画像表示素子104A、104B及び104C、各色光を合成するクロスプリズム等の色合成部105、投射レンズ106により画像投射装置100が構成される。光源101A〜101Cから出射された各色光は、ライトパイプ102A〜102Cによって効率よく画像表示素子104A〜104Cに入射され、画像表示素子104A〜104Cにおいて画像情報等に対応して光が変調されて、色合成部105に出射される。色合成部105により各色光が合成されて、投射レンズ106に入射され、図示しないスクリーン等に投射レンズ106により画像が投射されて、画像が表示される。
更にこのような構成の画像投射装置をよりコンパクトに配置する例として、図9に示すように、直角プリズム等のプリズム203A及び203Cを用いる画像投射装置200も提案されている。
この場合、例えば赤、緑及び青色光を発光するLED等より成る光源201A、201B及び201C、テーパー状のライトパイプ202A、202B及び202C、プリズム203A及び203C、画像表示素子204A、204B及び204C、クロスプリズム等の色合成部205、投射レンズ206により画像投射装置200が構成される。光源201A〜201Cから出射された各色光は、ライトパイプ202A〜202Cに導かれる。ここで例えば緑色光を発光する光源201Bから出射された光は、ライトパイプ202Bにより効率よく画像表示素子204Bに導かれる。一方例えば赤色光及び青色光を発光する光源201A及び201Cから出射される光は、ライトパイプ202A及び202Cを介してプリズム203A及び203Cに入射され、このプリズム203A及び203Cにより光軸を例えば90°変換されて、画像表示素子204A及び204Cに入射される。画像表示素子204A〜204Cにおいて画像情報等に対応して変調された光は、色合成部205において合成されて出射され、投射レンズ206によりスクリーン等に投射されて、画像が表示される。このような構成とすることによって、ライトパイプ202A〜202Cをほぼ平行に配置することができ、図8に示す例と比較してより小型な構成の画像投射装置200を実現できる。
この場合、例えば赤、緑及び青色光を発光するLED等より成る光源201A、201B及び201C、テーパー状のライトパイプ202A、202B及び202C、プリズム203A及び203C、画像表示素子204A、204B及び204C、クロスプリズム等の色合成部205、投射レンズ206により画像投射装置200が構成される。光源201A〜201Cから出射された各色光は、ライトパイプ202A〜202Cに導かれる。ここで例えば緑色光を発光する光源201Bから出射された光は、ライトパイプ202Bにより効率よく画像表示素子204Bに導かれる。一方例えば赤色光及び青色光を発光する光源201A及び201Cから出射される光は、ライトパイプ202A及び202Cを介してプリズム203A及び203Cに入射され、このプリズム203A及び203Cにより光軸を例えば90°変換されて、画像表示素子204A及び204Cに入射される。画像表示素子204A〜204Cにおいて画像情報等に対応して変調された光は、色合成部205において合成されて出射され、投射レンズ206によりスクリーン等に投射されて、画像が表示される。このような構成とすることによって、ライトパイプ202A〜202Cをほぼ平行に配置することができ、図8に示す例と比較してより小型な構成の画像投射装置200を実現できる。
ところで、上述した従来の画像投射装置においては、画像表示素子は他の光学部品とは分離して配置されている。例えば画像表示素子として液晶パネルを用いる場合、入射側偏光板、液晶パネル及び出射側偏光板は、分離して配置された構造が一般的である。
これは、上述した水銀ランプ等の光源を使用した大画面タイプの画像投射装置の場合、液晶パネルへ入射する光照度が非常に強く、また紫外光も含まれるため、光と熱による光学部品の損傷を防ぐため、入射偏光板、液晶パネル、出射側偏光板の間に間隙を設け、例えばこの間隙に空気を流すことにより冷却することが必要となるためである。
これは、上述した水銀ランプ等の光源を使用した大画面タイプの画像投射装置の場合、液晶パネルへ入射する光照度が非常に強く、また紫外光も含まれるため、光と熱による光学部品の損傷を防ぐため、入射偏光板、液晶パネル、出射側偏光板の間に間隙を設け、例えばこの間隙に空気を流すことにより冷却することが必要となるためである。
これに対し、光源としてLEDを用いる場合は、その発熱量が比較的小さいことから、液晶パネルと偏光板との間などに間隙を設ける必要がなく、各部品を密着させて構成することが可能であり、これにより画像投射装置の小型化を図ることができる。
ところが、上述の図9に示すプリズムを利用した画像投射装置においては、接着剤として最も一般的に利用されている紫外線硬化樹脂を用いると、接着強度を確保できないという問題が生じる。
これは、入射側偏光子と液晶パネル等の画像表示素子とを接着する部分においては、液晶パネルの光入射面を構成するガラス等の基板材料と偏光子を構成する材料とが異なることに加え、紫外線が偏光子を透過しにくいため、紫外線硬化樹脂に十分に紫外線が到達しないためである。
ところが、上述の図9に示すプリズムを利用した画像投射装置においては、接着剤として最も一般的に利用されている紫外線硬化樹脂を用いると、接着強度を確保できないという問題が生じる。
これは、入射側偏光子と液晶パネル等の画像表示素子とを接着する部分においては、液晶パネルの光入射面を構成するガラス等の基板材料と偏光子を構成する材料とが異なることに加え、紫外線が偏光子を透過しにくいため、紫外線硬化樹脂に十分に紫外線が到達しないためである。
以上の問題に鑑みて、本発明は、画像投射装置における画素表示素子を含む光学部品を密着させた構成を実現し、小型化を図ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による画像投射装置は、複数色の光源と、ライトパイプと、プリズムと、入射側偏光子と、画像表示素子と、出射側偏光子と、色合成部と、投射レンズとを備えて成り、複数色の光源から出射される光のうち少なくとも1つの光の光路上に、ライトパイプ、入射側偏光子、画像表示素子及び出射側偏光子が配置され、複数色の光源から出射される他の光の光路上に、ライトパイプ、光軸を変換するプリズム、入射側偏光子、画像表示素子及び出射側偏光子が配置されて成る。そして、プリズムと色合成部とがそれぞれ台座に固定されることによって、色合成部側に出射側偏光子を介して接合されて成る画像表示素子の光入射面と、プリズムの光出射面に一体化された入射側偏光子の光出射面とが密着されて成る構成とする。
また、本発明による画像投射装置の製造方法は、複数色の光源と、プリズムと、ライトパイプと、入射側偏光子と、画像表示素子と、出射側偏光子と、色合成部と、投射レンズとを備えて成る画像投射装置の製造方法であって、色合成部の光入射面に出射側偏光子を介して画像表示素子を接合する工程と、プリズムの光出射面に入射側偏光子を接合する工程と、色合成部を台座に固定する工程と、プリズムを台座に固定する工程と、色合成部を固定する台座と、プリズムを固定する台座とを一体化する工程とを有する。
上述の本発明による画像投射装置及びその製造方法によれば、プリズムを用いる画像投射装置において、色合成部とプリズムとにそれぞれ液晶パネル等の画像表示素子と入射側偏光子とを接合又は一体化させ、これら色合成部とプリズムとをそれぞれ台座に固定することによって、画像表示素子と入射側偏光子とを何らの接着剤を介在させることなく密着させる構成とするものである。
プリズムと台座の固定にあたっては、プリズムの上面又は下面を台座に接着させることによって、一般的な接着材料、接着方法を用いることが可能であり、十分な接着強度を確保することが可能である。したがって、このような本発明によれば、画像表示素子を含む光学部品を密着させた構成を容易に実現できるので、画像投射装置の小型化を確実に図ることが可能となる。
プリズムと台座の固定にあたっては、プリズムの上面又は下面を台座に接着させることによって、一般的な接着材料、接着方法を用いることが可能であり、十分な接着強度を確保することが可能である。したがって、このような本発明によれば、画像表示素子を含む光学部品を密着させた構成を容易に実現できるので、画像投射装置の小型化を確実に図ることが可能となる。
本発明の画像投射装置及びその製造方法によれば、画像表示素子を含む光学部品を密着させた構成が可能となり、画像投射装置の小型化を図ることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明による画像投射装置の一実施形態例の概略平面構成図である。図1においては、画像表示素子として液晶パネルを用いる例を示す。この場合、例えば赤色光、緑色光及び青色光を発光するLED等より成る3つの光源1A、1B及び1Cを用いるもので、各光源1A〜1Cから出射される光の光路上にそれぞれライトパイプ2A、2B及び2Cが配置される。光源1A〜1Cとしては、例えば青色光として波長465nm近傍の光を発光するLED、緑色光として波長525nm近傍の光を発光するLED、赤色光として波長640nm近傍の光を発光するLED、を用いることが可能である。そして例えば青色光及び赤色光を発光する光源1A及び1Cから出射される光の光路上には、ライトパイプ2A及び2Cの出射側にプリズム3A及び3Cが配置される。プリズム3A、ライトパイプ2B、プリズム3Cの出射側にそれぞれ入射側偏光子5A、5B及び5C、液晶パネル等の画像表示素子7A、7B及び7C、出射側偏光子9A、9B及び9Cがそれぞれこの順に配置される。出射側偏光子9A、9B及び9Cの出射側に色合成部21、例えばクロスプリズムが配置され、更にこの色合成部21の出射側に、投影レンズ22が配置されて、画像投射装置30が構成される。
図1は、本発明による画像投射装置の一実施形態例の概略平面構成図である。図1においては、画像表示素子として液晶パネルを用いる例を示す。この場合、例えば赤色光、緑色光及び青色光を発光するLED等より成る3つの光源1A、1B及び1Cを用いるもので、各光源1A〜1Cから出射される光の光路上にそれぞれライトパイプ2A、2B及び2Cが配置される。光源1A〜1Cとしては、例えば青色光として波長465nm近傍の光を発光するLED、緑色光として波長525nm近傍の光を発光するLED、赤色光として波長640nm近傍の光を発光するLED、を用いることが可能である。そして例えば青色光及び赤色光を発光する光源1A及び1Cから出射される光の光路上には、ライトパイプ2A及び2Cの出射側にプリズム3A及び3Cが配置される。プリズム3A、ライトパイプ2B、プリズム3Cの出射側にそれぞれ入射側偏光子5A、5B及び5C、液晶パネル等の画像表示素子7A、7B及び7C、出射側偏光子9A、9B及び9Cがそれぞれこの順に配置される。出射側偏光子9A、9B及び9Cの出射側に色合成部21、例えばクロスプリズムが配置され、更にこの色合成部21の出射側に、投影レンズ22が配置されて、画像投射装置30が構成される。
この例においては、直角プリズム等より成るプリズム3A及び3Cを用いることによって、図1に示すように、3つのライトパイプ2A〜2Cをほぼ平行に並列配置することができ、画像投射装置30を格段に小型化することが可能となっている。このため、図示の例のように、光源に近接して配置する排熱手段23、例えば空冷装置を、温度上昇に対して影響が大きい光源、例えば緑色光及び赤色光を発光する光源1B及び1Cの後方のみに配置することが可能である。この排熱手段23は光源の後方、すなわち光出射方向とは反対側の方向に限定されるものではなく、例えば光源の上部又は下部に配置してもよい。また、例えば赤色光を発光する光源のみに近接して配置するなど、また個々の光源に近接して配置することも可能である。排熱手段23としては、空冷装置の他水冷装置、ヒートシンクなどを用いてもよい。
そして本発明においては、この画像投射装置30において、特に画像表示素子7A〜7Cを含む光学部品、すなわち入射側偏光子5A〜5C、画像表示素子7A〜7C、出射側偏光子9A〜9C及び色合成部21を一体化して構成するものである。
画像表示素子7A〜7Cとして液晶パネルを用いる場合は、その外枠、防塵ガラス等をなくし、液晶を挟むガラス等より成る基板が入射側偏光子5A〜5C及び出射側偏光子9A〜9Cと直接接する構成とするものであり、これにより、画像表示素子7A〜7Cとライトパイプ2A〜2Cとを可能な限り近づけた構造を実現するものである。これにより、ライトパイプ2A〜2Cを並列配置することと相俟って、より小型化を図ることができる。なお、各部の接合面の接合態様については後述する。
画像表示素子7A〜7Cとして液晶パネルを用いる場合は、その外枠、防塵ガラス等をなくし、液晶を挟むガラス等より成る基板が入射側偏光子5A〜5C及び出射側偏光子9A〜9Cと直接接する構成とするものであり、これにより、画像表示素子7A〜7Cとライトパイプ2A〜2Cとを可能な限り近づけた構造を実現するものである。これにより、ライトパイプ2A〜2Cを並列配置することと相俟って、より小型化を図ることができる。なお、各部の接合面の接合態様については後述する。
このような構成による画像投射装置30において、光源1A〜1Cから出射された光は、それぞれライトパイプ2A〜2Cによってそれぞれ効率よくプリズム3A、入射側偏光子5B、プリズム3Cに導かれる。プリズム3A及び3Cに入射した光はその斜面3As及び3Csにおいて全反射され、それぞれ光路を例えば90°変換されて、プリズム3A及び3Cの光出射面に一体化された入射側偏光子5A及び5Cに入射される。入射側偏光子5A〜5Cにおいて偏光方向が揃えられた光は画像表示素子7A〜7Cにおいて画像情報等に対応して変調されて出射され、出射側偏光子9A〜9Cにおいて再び偏光方向が揃えられて、色合成部21に入射される。各色光はこの色合成部21において1つの光束に合成されて出射され、投影レンズ22によって、図示しないスクリーン等に向けて投射される。
上述したように、本発明の画像投射装置30において、光源1A〜1CとしてLEDを用いる場合は、超高圧水銀ランプ等を使用した従来の画像投射装置と比べて、消費電力が少なく、光量が抑えられており、そのため、入射側偏光子5A〜5C、液晶パネル等の画像表示素子7A〜7C、出射側偏光子9A〜9Cを接着又は密着しても十分な耐久性があり、従来の画像投射装置と比べ、格段に小型化することが可能となる。
次に、図2を参照して、画像表示素子7A〜7Cを含む各部の接合面の接合態様について説明する。
図2に示すように、この場合プリズム3A及び3Cの光出射側に粘着剤等によって入射側偏光子5A及び5Cが一体化される。一方、色合成部21の光入射面に、粘着剤等によって出射側偏光子9A〜9Cが一体化され、更に出射側偏光子9A〜9Cの光入射面には、接着剤8A〜8Cによって、画像表示素子7A〜7Cの光出射面が接着される。図示の例においては、画像表示素子7A〜7Cとして液晶パネルを用いた場合を示し、それぞれガラス等より成る基板7A1及び7A3、7B1及び7B3、7C1及び7C3の間に液晶層7A2、7B2及び7C2が挟まれた構造として示す。
この出射側偏光子9A〜9Cと画像表示素子7A〜7Cとを接着する接着剤8A〜8Cとしては、紫外線硬化樹脂を用いることが望ましい。この理由としては、偏光子の材料がトリアセチルセルロース(TAC)等であり、液晶表示素子表面のガラス基板等とは、通常の接着剤により十分な接着強度を得難い材料であること、熱硬化樹脂を用いる場合は、工程上時間がかかるなどの不都合を有するためである。
一方、例えば緑色光を通過させる画像表示素子7Bには、その光入射面に、同様に紫外線硬化樹脂等より成る接着剤6Bによって、入射側偏光子5Bを直接成膜等により形成した基板15Bが一体化される。このように、入射側偏光子5Bの基板15B側と液晶パネル等の画像表示素子7Bの基板等の接着は、ガラス等の同じ材質同士を接着することによって、接着強度をより高めることができる。
なお、図示しないが例えばガラスより成る基板15Bを接着し、その表面に入射側偏光子5Bを粘着剤等によって貼り付けてもよい。
図2において、その理解を容易にするために、接着剤及び粘着剤には斜線を付して示す。
図2に示すように、この場合プリズム3A及び3Cの光出射側に粘着剤等によって入射側偏光子5A及び5Cが一体化される。一方、色合成部21の光入射面に、粘着剤等によって出射側偏光子9A〜9Cが一体化され、更に出射側偏光子9A〜9Cの光入射面には、接着剤8A〜8Cによって、画像表示素子7A〜7Cの光出射面が接着される。図示の例においては、画像表示素子7A〜7Cとして液晶パネルを用いた場合を示し、それぞれガラス等より成る基板7A1及び7A3、7B1及び7B3、7C1及び7C3の間に液晶層7A2、7B2及び7C2が挟まれた構造として示す。
この出射側偏光子9A〜9Cと画像表示素子7A〜7Cとを接着する接着剤8A〜8Cとしては、紫外線硬化樹脂を用いることが望ましい。この理由としては、偏光子の材料がトリアセチルセルロース(TAC)等であり、液晶表示素子表面のガラス基板等とは、通常の接着剤により十分な接着強度を得難い材料であること、熱硬化樹脂を用いる場合は、工程上時間がかかるなどの不都合を有するためである。
一方、例えば緑色光を通過させる画像表示素子7Bには、その光入射面に、同様に紫外線硬化樹脂等より成る接着剤6Bによって、入射側偏光子5Bを直接成膜等により形成した基板15Bが一体化される。このように、入射側偏光子5Bの基板15B側と液晶パネル等の画像表示素子7Bの基板等の接着は、ガラス等の同じ材質同士を接着することによって、接着強度をより高めることができる。
なお、図示しないが例えばガラスより成る基板15Bを接着し、その表面に入射側偏光子5Bを粘着剤等によって貼り付けてもよい。
図2において、その理解を容易にするために、接着剤及び粘着剤には斜線を付して示す。
そして、プリズム3A及び3Cは、その上面又は下面において、接着剤11A及び11Cを用いて図示しない台座に固定される。図示しないが色合成部21もその上面又は下面を台座に固定する。これらの台座を相互の位置調整を行って固定するか、またはそれぞれの台座を予め一体に構成することによって、色合成部21と一体化された画像表示素子7A及び7Cの光入射面と、プリズム3A及び3Cと一体化された入射側偏光子5A及び5Cの光出射面とを、何らの接着剤を介在させることなく、密着させることができる。
次に、このような接着、接合の製造工程について、本発明の実施形態例による画像投射装置の製造方法を示す図3A〜Eの製造工程図を参照して説明する。図3A〜Eにおいては、図1及び図2において説明した例のうち、プリズム3Cを通過する光の光路上に配置される光学部品のみを示すが、プリズム3Aを通過する光の光路上に配置される光学部品においても同様の製造工程を経て製造することができることはいうまでもない。
この場合、図3Aに概略上面図を示すように、まずクロスプリズム等の色合成部21の光入射面に、粘着剤10Cを介して出射側偏光子9Cを接着する。なお、この場合具体的には、クロスプリズム等の色合成部21の寸法公差を±数十μm程度に抑え、出射側偏光子9A〜Cと液晶パネル等の画像表示素子7A〜Cとを、例えばRGB(赤、緑及び青色)調整を行いながら、接着固定する。
次に、図3Bに概略上面図を示すように、紫外線硬化樹脂等の接着剤8Cを入射側偏光子9Cの光入射面に付着し、その上に画像表示素子7Cを接合する。この状態で、矢印Leで示すように、画像表示素子7Cの光入射面側から例えば紫外線を照射して接着剤8Cを硬化する。図示しないが、色合成部21の他の光入射面にも同様に出射側偏光子、画像表示素子、入射側偏光子を接着、一体化する。
この場合、図3Aに概略上面図を示すように、まずクロスプリズム等の色合成部21の光入射面に、粘着剤10Cを介して出射側偏光子9Cを接着する。なお、この場合具体的には、クロスプリズム等の色合成部21の寸法公差を±数十μm程度に抑え、出射側偏光子9A〜Cと液晶パネル等の画像表示素子7A〜Cとを、例えばRGB(赤、緑及び青色)調整を行いながら、接着固定する。
次に、図3Bに概略上面図を示すように、紫外線硬化樹脂等の接着剤8Cを入射側偏光子9Cの光入射面に付着し、その上に画像表示素子7Cを接合する。この状態で、矢印Leで示すように、画像表示素子7Cの光入射面側から例えば紫外線を照射して接着剤8Cを硬化する。図示しないが、色合成部21の他の光入射面にも同様に出射側偏光子、画像表示素子、入射側偏光子を接着、一体化する。
一方、図3Cに概略上面図を示すように、直角プリズム等のプリズム3Cの光出射面に、粘着剤4Cを介して入射側偏光子5Cを接着する。また、プリズム3Cの上面又は下面、図示の例では下面に接着剤11Cを被着させる。そして、この接着剤11Cによって、例えば図3Dに概略斜視図を示すように、例えば平面三角形状の台座12Cに接着する。
そして、図3Eに概略側面図を示すように、色合成部21をその例えば下面において接着剤24によって台座25に接着する。色合成部21を接着した台座25に、接着剤13Cを介してプリズム3Cを接着、固定する。このとき、プリズム3Cと一体化した入射側偏光子5Cの光出射面と、色合成部21に出射側偏光子9Cを介して接着等によって一体化した画像表示素子5Cの光入射面とを、何らの接着剤を介することなく、密着させるように、各部を台座12C及び25に固定する。
図示しないが、他のプリズム3Aも同様に台座に接着し、色合成部を接着した台座に同様に接着することによって、反対側の画像表示素子の光入射面と、入射側偏光子の光出射面との間に何らの接着剤を介することなく、密着させる構成とすることができる。
このような製造方法によって、上述した図1及び図2に示す本発明構成の画像投射装置30を製造することが可能である。
そして、図3Eに概略側面図を示すように、色合成部21をその例えば下面において接着剤24によって台座25に接着する。色合成部21を接着した台座25に、接着剤13Cを介してプリズム3Cを接着、固定する。このとき、プリズム3Cと一体化した入射側偏光子5Cの光出射面と、色合成部21に出射側偏光子9Cを介して接着等によって一体化した画像表示素子5Cの光入射面とを、何らの接着剤を介することなく、密着させるように、各部を台座12C及び25に固定する。
図示しないが、他のプリズム3Aも同様に台座に接着し、色合成部を接着した台座に同様に接着することによって、反対側の画像表示素子の光入射面と、入射側偏光子の光出射面との間に何らの接着剤を介することなく、密着させる構成とすることができる。
このような製造方法によって、上述した図1及び図2に示す本発明構成の画像投射装置30を製造することが可能である。
なお、図4A及びBを参照して、画像表示素子7Cの光入射面と入射側偏光子5Cの光出射面を紫外線硬化樹脂等により接着する場合の不都合について説明する。図4A及びBにおいて、図3A〜Eと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図4Aに概略上面図を示すように、画像表示素子7Cの光入射面に紫外線硬化樹脂等の接着剤6Cを被着する。プリズム3Cの光出射面に、粘着剤4C等を介して入射側偏光子5Cを貼り付けて一体化させる。
そして図4Bに示すように、プリズム3Cの光出射面を色合成部21側に押し付けた状態で紫外線を照射する。このとき、紫外線を矢印Le1及び破線矢印Le2で示すように、プリズム3Cを通過させ、入射側偏光子5Cを介して紫外線硬化樹脂等の接着剤6Cを硬化させることとなる。この場合、偏光子の波長選択性によって、紫外線が十分接着剤6Cに届かず、接着強度を十分保持できなくなる場合がある。
また、画像表示素子7C、出射側偏光子9C及び色合成部21も接合一体化されているので、画像表示素子7C側から紫外線を照射する場合も、同様の問題が生じる。
図4Aに概略上面図を示すように、画像表示素子7Cの光入射面に紫外線硬化樹脂等の接着剤6Cを被着する。プリズム3Cの光出射面に、粘着剤4C等を介して入射側偏光子5Cを貼り付けて一体化させる。
そして図4Bに示すように、プリズム3Cの光出射面を色合成部21側に押し付けた状態で紫外線を照射する。このとき、紫外線を矢印Le1及び破線矢印Le2で示すように、プリズム3Cを通過させ、入射側偏光子5Cを介して紫外線硬化樹脂等の接着剤6Cを硬化させることとなる。この場合、偏光子の波長選択性によって、紫外線が十分接着剤6Cに届かず、接着強度を十分保持できなくなる場合がある。
また、画像表示素子7C、出射側偏光子9C及び色合成部21も接合一体化されているので、画像表示素子7C側から紫外線を照射する場合も、同様の問題が生じる。
これに対し、本発明の画像投射装置によれば、上述したようにこの部分については、紫外線硬化樹脂を含む何らの接着剤を用いることなく密着させて一体化させることから、このような不都合を生じることなく、これらプリズム3A及び3C、入射側偏光子5A〜5C、画像表示素子7A〜7C、出射側偏光子9A〜9C、色合成部21の各部を隙間なく密着又は接合して一体化した構成とすることが可能である。
なお、光路上に配置する材料については、その光透過性、屈折率等を適切に選定することが要求される。
例えばプリズムの屈折率をnとし、プリズムへの最大入射角度をΘとすると、その斜面と空気との界面での全反射条件は、
n2>2+2×√2×sinΘ+2×(sinΘ)2・・・(1)
となる。また、プリズムの光出射面における全反射の条件は、入射側偏光子又は粘着剤の屈折率をn0とすると、
n2>n02+(sinΘ)2 ・・・(2)
となる。
なお、プリズムへの最大入射角Θは、光学系のFナンバーをFNOとすると、1/(2×FNO)で表される。
例えばプリズムの屈折率をnとし、プリズムへの最大入射角度をΘとすると、その斜面と空気との界面での全反射条件は、
n2>2+2×√2×sinΘ+2×(sinΘ)2・・・(1)
となる。また、プリズムの光出射面における全反射の条件は、入射側偏光子又は粘着剤の屈折率をn0とすると、
n2>n02+(sinΘ)2 ・・・(2)
となる。
なお、プリズムへの最大入射角Θは、光学系のFナンバーをFNOとすると、1/(2×FNO)で表される。
ここで、一例として、照明光学系のFNOを1.9としたとき、プリズムを構成する材料は、上記式(1)より、屈折率が1.69以上の材料、例えば屈折率nd=1.834000の硝材「NBFD10(HOYA(株)製、商品名)」を用いることができる。
一方、プリズムを台座に固定する接着材料として、例えば屈折率1.51〜1.52の接着剤、例えば紫外線硬化樹脂「05A40X−1(ソニーケミカル(株)製、商品名)」を用いることができる。なお、上記式(2)より、粘着剤及び入射側偏光子の材料としては、一例として屈折率1.66以下の材料を用いることが望ましい。
上記の硝材をプリズム3A及び3Cの材料として用い、上記の紫外線硬化樹脂によりプリズム3A及び3CをAlより成る台座に接着して、赤、緑及び青色光を用いて画像の表示を行ったところ、プリズムと台座との間の接着剤による画像への影響は全く見られなかった。
一方、プリズムを台座に固定する接着材料として、例えば屈折率1.51〜1.52の接着剤、例えば紫外線硬化樹脂「05A40X−1(ソニーケミカル(株)製、商品名)」を用いることができる。なお、上記式(2)より、粘着剤及び入射側偏光子の材料としては、一例として屈折率1.66以下の材料を用いることが望ましい。
上記の硝材をプリズム3A及び3Cの材料として用い、上記の紫外線硬化樹脂によりプリズム3A及び3CをAlより成る台座に接着して、赤、緑及び青色光を用いて画像の表示を行ったところ、プリズムと台座との間の接着剤による画像への影響は全く見られなかった。
このように、本発明の画像投射装置において、プリズムの下面又は上面において比較的安価な接着剤である低屈折率材料より成る接着剤を用いても、殆どプリズム下面又は上面からの光の漏れは確認されず、光利用効率の低下を抑制ないしは回避できる。
したがって、特殊な機能を有する高価な接着剤を用いる必要がなく、装置全体のコストを抑制することが可能であるといえる。
したがって、特殊な機能を有する高価な接着剤を用いる必要がなく、装置全体のコストを抑制することが可能であるといえる。
また、図5に示すように、プリズム3Cの光出射面3Coの大きさは、画像表示素子の有効画面Wの大きさよりも一回り大きくすることが望ましい。
このプリズム3Cの光出射面の大きさは、図6に示すように、画像表示素子7Cに入射側偏光子5Cを介して入射させる光束の立体角φ(光学系のFNO)と、画像表示素子7Cとプリズム3Cとの光軸方向の距離とを考慮して選定される。すなわち、
(プリズムの大きさ)=(画像表示素子の有効サイズ)+(画像表示素子とプリズム光出射面との光軸方向の距離)×2/(光学系のFNO)+(光学系許容範囲のマージン)
と表せる。
上述したように本発明においては、画像表示素子とプリズム、特に液晶パネルを用いる場合はその防塵カバー等の外枠を除いて液晶を挟む基板自体に、入射側偏光子を介してプリズムを一体化させる構成とすることから、画像表示素子とプリズムとの光軸方向の間隔を低減化することができる。したがって、本発明によれば、プリズムの光出射面の面積を比較的小さくすることが可能であり、すなわちプリズムをより小型に構成することが可能となる。つまり、プリズムを含む画像投射装置全体の小型化に有利となる。
このプリズム3Cの光出射面の大きさは、図6に示すように、画像表示素子7Cに入射側偏光子5Cを介して入射させる光束の立体角φ(光学系のFNO)と、画像表示素子7Cとプリズム3Cとの光軸方向の距離とを考慮して選定される。すなわち、
(プリズムの大きさ)=(画像表示素子の有効サイズ)+(画像表示素子とプリズム光出射面との光軸方向の距離)×2/(光学系のFNO)+(光学系許容範囲のマージン)
と表せる。
上述したように本発明においては、画像表示素子とプリズム、特に液晶パネルを用いる場合はその防塵カバー等の外枠を除いて液晶を挟む基板自体に、入射側偏光子を介してプリズムを一体化させる構成とすることから、画像表示素子とプリズムとの光軸方向の間隔を低減化することができる。したがって、本発明によれば、プリズムの光出射面の面積を比較的小さくすることが可能であり、すなわちプリズムをより小型に構成することが可能となる。つまり、プリズムを含む画像投射装置全体の小型化に有利となる。
なお、色合成部及びプリズムを固定する台座は、図7にその一例の概略斜視構成図を示すように、予め一体化された構成としてもよい。この場合、台座の組み立て工程が不要となり、より簡易に画像投射装置を製造することができる。
前述の図3A〜E及び図7において説明した例において、用いる台座の材料としては、ガラス又は金属などの任意の材質により構成することができる。光透過性材料を用いる場合は、プリズムとの全反射条件を満たす材料であればよい。上述したように、プリズムと台座との間の接着剤については、その屈折率や厚さ等において画像投射装置の光学性能に殆ど影響しないことから、十分な接着強度を保持する接着剤、接着方法を利用することが可能であり、接着組立工程が簡易化される。したがって、組み立て工程における信頼性の向上を図ることが可能となる。
特にこの台座の材料として、Al、Cu等の熱伝導率の高い材料を用いることによって、放熱性を高めることが可能である。
前述の図3A〜E及び図7において説明した例において、用いる台座の材料としては、ガラス又は金属などの任意の材質により構成することができる。光透過性材料を用いる場合は、プリズムとの全反射条件を満たす材料であればよい。上述したように、プリズムと台座との間の接着剤については、その屈折率や厚さ等において画像投射装置の光学性能に殆ど影響しないことから、十分な接着強度を保持する接着剤、接着方法を利用することが可能であり、接着組立工程が簡易化される。したがって、組み立て工程における信頼性の向上を図ることが可能となる。
特にこの台座の材料として、Al、Cu等の熱伝導率の高い材料を用いることによって、放熱性を高めることが可能である。
以上説明したように、本発明の画像投射装置及びその製造方法によれば、ライトパイプ及びプリズムを用いて画像投射装置を構成すること、更にプリズムの上面又は下面を台座に固定することによって、入射側偏光子と画像表示素子とを容易に密着させる構成とすることができ、画像投射装置の小型化、接着組み立て工程の簡易化、軽量化、更にコストの低減化を図ることができる。プリズムの形状、台座への固定方法を適切に選定することによって、十分な接着強度を確保でき、信頼性の向上を図ることができる。
更に本発明によれば、画像表示素子を含む各光学部品の光軸方向の調整は不要となる。したがって、例えば赤、緑及び青の各色光に対応する画像表示素子の画素位置合わせを行うための調整機構において、3方向の軸合わせのうち1方向の軸合わせが不要となることから、調整工程の削減、調整機構の簡易化、ひいてはコストの低減化を図ることが可能である。
また、接着剤、粘着剤等が防塵ガラスの役目を果たすため、画像表示素子等の接着、接合工程後には、液晶パネル等の画像表示素子表面へのごみ付着による不良品の発生を回避することができるという利点がある。
更に本発明によれば、入射側偏光子、画像表示素子、出射側偏光子の各入射面、出射面において従来必要としていた反射防止膜が不要となり、透過率の向上とコストの大幅な低減化を図ることができるという効果も得られる。
更に本発明によれば、入射側偏光子、画像表示素子、出射側偏光子の各入射面、出射面において従来必要としていた反射防止膜が不要となり、透過率の向上とコストの大幅な低減化を図ることができるという効果も得られる。
なお、本発明による画像投射装置及びその製造方法は、上述の実施形態例において説明した例に限定されるものではなく、各光学部品の材料構成など、本発明構成を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
1A.光源、1B.光源、1C.光源、2A.ライトパイプ、2B.ライトパイプ、2C.ライトパイプ、3A.プリズム、3C.プリズム、4A.粘着剤、4C.粘着剤、5A.入射側偏光子、5B.入射側偏光子、5C.入射側偏光子、6B.接着剤、7A.画像表示素子、7B.画像表示素子、7C.画像表示素子、8A.接着剤、8B.接着剤、8C.接着剤、9A.出射側偏光子、9B.出射側偏光子、9C.出射側偏光子、10A.粘着剤、10B.粘着剤、10C.粘着剤、11C.接着剤、12C.台座、24.接着剤、25.台座
Claims (15)
- 複数色の光源と、ライトパイプと、プリズムと、入射側偏光子と、画像表示素子と、出射側偏光子と、色合成部と、投射レンズとを備えて成り、
前記複数色の光源から出射される光のうち少なくとも1つの光の光路上に、前記ライトパイプ、前記入射側偏光子、前記画像表示素子及び前記出射側偏光子が配置され、
前記複数色の光源から出射される他の光の光路上に、前記ライトパイプ、光軸を変換する前記プリズム、前記入射側偏光子、前記画像表示素子及び前記出射側偏光子が配置されて成り、
前記プリズムと前記色合成部とがそれぞれ台座に固定されることによって、前記色合成部側に前記出射側偏光子を介して接合されて成る前記画像表示素子の光入射面と、前記プリズムの光出射面に一体化された前記入射側偏光子の光出射面とが密着されて成る
ことを特徴とする画像投射装置。 - 前記ライトパイプがほぼ平行に配置されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記プリズムが直角プリズムとされて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記プリズムに入射する光が、前記プリズムの斜面で全反射して前記入射側偏光子を介して前記画像表示素子に入射される
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記台座と前記プリズムを固定する接着剤として、低屈折率材料が用いられて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記光源が、赤色光源、青色光源及び緑色光源とされて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記赤色光源及び青色光源からの光が、前記ライトパイプを介して前記プリズムに入射されて成る
ことを特徴とする請求項6記載の画像投射装置。 - 前記ライトパイプから前記入射側偏光子に光を入射させる光路において、前記入射側偏光子は、基板上に形成されて成り、
前記基板が前記画像表示素子の光入射面と接合されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記プリズムの光出射面に、粘着剤により前記入射側偏光子が貼り付けて一体化されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記色合成部又は前記プリズムを固定する台座が、熱伝導率の高い材料より成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記色合成部及び前記プリズムが固定される前記台座が一体化されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記台座に近接して排熱手段が配置されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 前記画像表示素子が液晶パネルより成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像投射装置。 - 複数色の光源と、プリズムと、ライトパイプと、入射側偏光子と、画像表示素子と、出射側偏光子と、色合成部と、投射レンズとを備えて成る画像投射装置の製造方法であって、
前記色合成部の光入射面に前記出射側偏光子を介して前記画像表示素子を接合する工程と、
前記プリズムの光出射面に前記入射側偏光子を接合する工程と、
前記色合成部を台座に固定する工程と、
前記プリズムを台座に固定する工程と、
前記色合成部を固定する台座と、前記プリズムを固定する台座とを一体化する工程とを有する
ことを特徴とする画像投射装置の製造方法。 - 前記クロスプリズムを固定する台座と、前記プリズムを固定する台座が予め一体化されて成る
ことを特徴とする請求項14記載の画像投射装置の製造方法。
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JP2006045446A JP2007225787A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 画像投射装置及びその製造方法 |
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Citations (4)
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JPH09120046A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-05-06 | Seiko Epson Corp | 投写型表示装置 |
JP2003107220A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-09 | Canon Inc | 画像表示光学系および投射型画像表示装置 |
JP2004093954A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Victor Co Of Japan Ltd | 反射型投射表示装置 |
EP1581010A1 (en) * | 2004-03-26 | 2005-09-28 | Sony Deutschland GmbH | Image generation unit |
-
2006
- 2006-02-22 JP JP2006045446A patent/JP2007225787A/ja active Pending
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