JP2007223422A - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ Download PDF

Info

Publication number
JP2007223422A
JP2007223422A JP2006045377A JP2006045377A JP2007223422A JP 2007223422 A JP2007223422 A JP 2007223422A JP 2006045377 A JP2006045377 A JP 2006045377A JP 2006045377 A JP2006045377 A JP 2006045377A JP 2007223422 A JP2007223422 A JP 2007223422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
light
sun visor
user
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006045377A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Ogawa
寛人 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Seiko Co Ltd
Kyowa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Seiko Co Ltd
Kyowa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Seiko Co Ltd, Kyowa Sangyo Co Ltd filed Critical Shinwa Seiko Co Ltd
Priority to JP2006045377A priority Critical patent/JP2007223422A/ja
Publication of JP2007223422A publication Critical patent/JP2007223422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

【課題】 使用者の意思で調節ができ、使用者とサンバイザ本体との距離に応じて使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えられる車両用サンバイザを提供する。
【解決手段】 車両用サンバイザは、照明付バニティミラーの蓋(開閉蓋14)と連動する連結手段(回転体52a,52b、ロッド34a,34b,50a,50bおよびギア機構36a,36b等)によって、蓋が閉位置から所定の開き位置に回動するに従い、使用者の顔面外側から次第に内側を照らすとともに光量を変化させる構成とする。蓋が閉位置のときは使用者の顔面外側を照らすので、眩しさを防止できる。また、蓋を所定の開き位置に向けて回動してゆくにつれて顔面の内側が次第に照らされ、しかも光量が変化するので、使用者は好みの位置(すなわち照り具合)と光量で自分の顔を照らすことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、サンバイザ本体の表面に蓋付きミラーを備えた車両用サンバイザに関する。
従来では、照明の輝度を調節可能に構成した車両用サンバイザの一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この車両用サンバイザは、ミラーのカバーに備えられて当該ミラーの上側にほぼ隣接した位置で照らす照明具と、ミラーの周縁であってサンバイザ本体に備えられたスライドとを有する。使用者は、カバーを開け、スライドを操作することによって照明具が発する光の強さを調節する。したがって、スライドを操作することで所望の明るさで使用者を照らすことができる。
明るく調節した場合には、照明具はミラーの上側にほぼ隣接した位置(すなわち正面上側)から照らすので、使用者の眼に光が直接入って眩しく感じる。これに対して暗く調節した場合には、眩しさは少なくなるものの、照度が不足するので使用に値しない。
そこで、明るさの調節にかかわらず使用者の眼に光が直接入らないようにして眩しさを抑えるため、人の顔幅よりも広い間隔を置いてサンバイザ本体の左右縁部に照明具を配置する技術が考えられる(例えば特許文献2を参照)。
特開平07−276984号公報(段落0010,図2) 特開2005−219635号公報(段落0009,図1)
しかし、人の顔幅よりも広い間隔を置いて照明具を配置しても、使用者とサンバイザ本体との距離によっては使用者の眼に光が直接入って眩しくなったり、眩しくならなかったりする。すなわち、使用者の意思で調節ができないため、サンバイザ本体に接近しているときは使用者の眼に光が直接入り難いために眩しくなりにくいものの、使用者がサンバイザ本体から遠ざかっているときは使用者の眼に光が直接入り易く眩しくなりやすい。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、使用者の意思で調節ができ、使用者とサンバイザ本体との距離に応じて使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えられる車両用サンバイザを提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、照明付きバニティミラーを備えた車両用サンバイザであって、前記照明付バニティミラーの蓋と連動する連結手段によって、前記蓋が閉位置から所定の開き位置に回動するに従い、使用者の顔面外側から次第に内側を照らすとともに光量を変化させる構成としたことを要旨とする。
解決手段1によれば、蓋が閉位置のときは使用者の顔面外側を照らすので、眩しさを防止できる。また、蓋を所定の開き位置に向けて回動してゆくにつれて顔面の内側が次第に照らされ、しかも光量が変化するので、使用者は好みの位置(すなわち照り具合)と光量で自分の顔を照らすことができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載した車両用サンバイザであって、サンバイザ本体に固定された照明用の発光体と、前記発光体を囲んで回転可能に形成され、前記発光体が発した光を透過させる透過部と、前記発光体が発した光を遮る遮光部とを備えた回転体と、前記蓋と前記回転体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記遮光部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記透過部を前記サンバイザ本体の外側から中央側に向かわせ、前記蓋が所定開度になると前記透過部の全部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が所定開度より大きくなるにつれて前記透過部の比率を減少させ、前記蓋を動かす動力を前記回転体に伝達して回転させる動力伝達機構とを有することを要旨とする。
解決手段2によれば、使用や調節等のために使用者が蓋を操作すると、蓋を動かす動力が動力伝達機構によって伝達されて回転体が回転する。言い換えれば、手動で間接的に回転体を回転させる。サンバイザ本体に固定された発光体が一定の輝度で点灯していたとしても遮光部が光を遮るので、使用者を照らさない。蓋の開度を大きくすると透過部がサンバイザ本体の外側(すなわち上側,下側,左側,右側など)から中央側に向かうので、透過部の比率が増加して光の向きが変わってゆき、使用者を次第に明るく照らすようになる。蓋が所定開度になったときに透過部の全部が使用者側に姿勢されるので最大の明るさとなる。所定開度よりもさらに蓋の開度を大きくすると、今度は透過部の比率がして使用者を次第に暗く照らすようになる。
使用者とサンバイザ本体との間が所定距離であるとき、蓋が所定開度に調節されると最大の明るさで使用者を照らすものの、当該使用者が眩しくない位置に発光体が備えられている。したがって、使用者がサンバイザ本体と所定距離だけ離れているときは、蓋の開度を所定開度に調節すればよい。他の距離では、透過部がサンバイザ本体の外側から中央側に向かうことを考慮すると、使用者はサンバイザ本体に近づくにつれて蓋の開度が大きくなるように調節すればよい。こうすれば、使用者とサンバイザ本体との距離に応じて、使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えることができる。
なお、使用者の多くは車両の乗員が該当するが、乗員に限らず蓋付きミラーを使用する全ての者を含む。
(3)解決手段3は、解決手段1に記載した車両用サンバイザであって、サンバイザ本体の内部にスライド可能に備えられた照明用の発光体と、前記サンバイザ本体の表面に備えられ、前記発光体が発した光を透過させる透過窓と、前記蓋と前記発光体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記透過窓から光が透過しないように前記発光体を位置させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記発光体を前記サンバイザ本体の中央側から外側にスライドさせ、前記蓋が所定開度になると前記透過窓の中央部に前記発光体を位置させ、前記蓋を動かす動力を前記発光体に伝達してスライドさせる動力伝達機構とを有することを要旨とする。
回転体の回転に伴って光の向きを変える解決手段2と比べると、解決手段3は発光体をスライドさせることで透過窓を透過する光の向きを変える。動力伝達機構によって動力を伝達する対象が回転体から発光体に変わるだけであり、その他の構成や機能は解決手段1と同じである。したがって、解決手段1と同じ作用効果を得ることができる。
(4)解決手段4は、解決手段1に記載した車両用サンバイザであって、サンバイザ本体に回転可能に備えられ、光を透過させる透過部と、光を遮る遮光部とを備えた照明用の発光回転体と、前記蓋と前記発光回転体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記遮光部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記透過部を前記サンバイザ本体の外側から中央側に向かわせ、前記蓋が所定開度になると前記透過部の全部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が所定開度より大きくなるにつれて前記透過部の比率を減少させ、前記蓋を動かす動力を前記発光回転体に伝達して回転させる動力伝達機構とを有することを要旨とする。
発光体とは別体に回転体を備えた解決手段2と比べると、解決手段4は発光体と回転体とを一体化させて実現する。動力伝達機構によって動力を伝達する対象が回転体から発光回転体に変わるだけであり、その他の構成や機能は解決手段1と同じである。したがって、解決手段1と同じ作用効果を得ることができる。さらには一体化によって部品点数が少なくなるので、コストの低減および組立時間の短縮を図ることが可能になる。
本発明によれば、使用者の意思で蓋を動かして調節ができ、使用者とサンバイザ本体との距離に応じて使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えられる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、上下左右や斜め等のような位置または方向を示す場合には図面の記載に従うものとする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は回転体の回転に伴って光の向きを変える例であって、図1〜図8を参照しながら説明する。図1は、車両に装着した状態の車両用サンバイザを斜視図で表す。図2には車両用サンバイザの平面図を表す。図3には図2のIII−III線断面図を表し、図4には図2のIV−IV線断面図を表す。図5は、表面パネルの構成例を平面図と断面図で表す。図6は、ミラーユニットの内部にかかる構成例を表す。図7には作動例を模式的に表し、図8には作動に伴う光の向きの変化を表す。なお、これらの図ではいずれも見易くするために電気配線の図示を省略している。
まず図1に表す車両用サンバイザ12は、板状に形成されたサンバイザ本体20と、当該サンバイザ本体20を支持する支軸16と、当該支軸16を車室天井面10に取り付けるブラケット18とを有する。支軸16は中空状で外観がほぼL字状に形成されており、一端側はサンバイザ本体20の周縁に沿って挿入され、他端側は回動可能にブラケット18に取り付けられている。この支軸16によって、実線で表す遮光位置の車両用サンバイザ12を収納位置12a(二点鎖線で表す)に収納したり、横からの日除けとして窓側位置12b(二点鎖線で表す)に倒したりすることができる。
図2において、サンバイザ本体20には「蓋付きミラー」に相当するミラーユニット22を組み付けている。このミラーユニット22は、内部をカバーして装飾するための表面パネル30や、ミラー26、上下方向(図1に示す矢印D2方向)に開閉する開閉蓋14、ミラー26の左右側にそれぞれ備えられたレンズ24,28、開閉蓋14の動きに従って回転する回転体(図6を参照)などを有する。「蓋」に相当する開閉蓋14は、図1に表すように、全閉状態と全開状態14b(実線で表す)との間には、所定開度(全閉状態を0度として例えば120度)で止められる中途状態14aがある。レンズ24,28は、いずれも「透過窓」に相当する。サンバイザ本体20の内部に備えられるランプ(図6,図8を参照)は、車両の電源(バッテリやダイナモ等)から支軸16の中空を通るケーブル32を経て供給を受ける電力で点灯可能になっている。
図3および図4に示すように、サンバイザ本体20は、使用者側(図面下側)に配置した殻体20aと、フロントガラス側(図面上側)に配置した殻体20bとを用いて中空板状に形成している。殻体20aには、表面パネル30に備えたフランジ30a,30bによってミラーユニット22を固定する取付孔44a,44bなどを備える(図4を参照)。殻体20bには、クリップ40a,40bを備えた台座38a,38bや、ミラー26を取り付ける取付台42a,42bなどを備える(図3,図4を参照)。それぞれが「ストッパ」に相当するクリップ40a,40bは、上述した開閉蓋14を中途状態14aで一時的に止める機能を有する。
ミラーユニット22を構成する表面パネル30の構造例について、図5(A)には平面図を表し、図5(B)には図5(A)のB−B線断面図を表す。図5(A)に表す表面パネル30の表面側(使用者側)には、取付溝46や、レンズ24,28、ミラー用窓48などを有する。取付溝46は、開閉蓋14を取り付けた上で可動させるための溝である(図2や図7等を参照)。レンズ24,28は、後述するように内部に備えたランプ54a,54b(図6を参照)が発した光をそれぞれ透過させる。ランプ54a,54bは、いずれも「発光体」に相当する。ミラー用窓48は、ミラー26を直接見ることができるようにするための窓であって、レンズ等などを有しない。
図5(B)に表すフランジ30a,30bは、左右側部位の一部について「コ」字状に形成し(図4を参照)、他の部位を「L」字状に形成している(図3を参照)。これらのフランジ30a,30bは、一端側を取付孔44a,44bに挿入し(図4を参照)、他端側を殻体20a,20bの角部に掛けることによって(図3を参照)、表面パネル30をサンバイザ本体20にワンタッチで固定することができる。
ミラーユニット22の内部にかかる構成例を表す図6において、ミラー26の左右両側には円筒状に形成した回転体52a,52bを回転可能に備える。回転体52a,52bの内側には、それぞれランプ54a,54bを配置する。回転体52a,52bの一端側には、それぞれロッド50a,50bが固定されている。ロッド50a,50bとロッド34a,34bとの対応する端部にそれぞれ備えたギア(本例ではベベルギア)は、一方から他方のロッドへ動力を伝達可能なギア機構36a,36bを構成する。
なお、ロッド50a,50b、ロッド34a,34bおよびギア機構36a,36bは、「動力伝達機構」を構成する。この動力伝達機構と回転体52a,52bは、「連結手段」を構成する。
使用者が開閉蓋14を操作することによって回転体52a,52bが回転する例について、図7を参照しながら説明する。図7において、例えば使用者が開閉蓋14を矢印D4のような方向に開ける操作を行うと、開閉蓋14の動きがそのままロッド34a,34bの回転運動となり、ギア機構36a,36bを介してロッド50a,50bにそれぞれ動力が伝達される。上述したように回転体52a,52bはそれぞれロッド50a,50bに固定されているので、ロッド50a,50bの回転運動がそのまま回転体52a,52bの回転運動となる。すなわち回転体52aは矢印D6方向に回転し、回転体52bは矢印D8方向に回転する。なお、使用者が開閉蓋14を閉めるために矢印D4とは逆方向に操作すると、上述した運動とは逆に運動する。すなわち、回転体52aは矢印D6方向とは逆方向に回転し、回転体52bは矢印D8方向とは逆方向に回転する。
上述のように使用者が開閉蓋14を操作するに伴って変化する光の向きについて、図8を参照しながら説明する。なお、回転体52a,52bは互いに逆方向に回転する点を除けば同等に作用するので、図8では回転体52aの例を表している。したがって、図8の説明では回転体52bの構造や作用等の説明を省略する。
回転体52aの内側に配置したランプ54aは、殻体20bに固定されたホルダー58aに保持されている。回転体52aの筒体部位(側面部位)は、光を透過させる透過部62a(照明窓に相当する)と、光を透過させない遮光部60aと、回転中にホルダー58aと当たるのを回避するために備えた切欠部64aとを有する。また、ホルダー58aはレンズ24側(すなわち使用者側)の一部を開口させた開口部と、ランプ54aの点灯・消灯を行うスイッチ56とを有する。ランプ54aから発した光は、ホルダー58aの開口部、回転体52aの透過部62aおよびレンズ24を通って初めて使用者を照らす。「切換器」に相当するスイッチ56は、切欠部64aの一端面と当たる位置に配置する。このスイッチ56は、開閉蓋14を閉じて切欠部64aの端面と当たるときに消灯し、開閉蓋14を開けて切欠部64aの端面と当たらないときに点灯するように機能する。
使用者が図7に示す矢印D4のように開閉蓋14を操作すると仮定する。この仮定において、開閉蓋14が閉じている状態(閉位置)では遮光部60aを使用者側に姿勢させるとともに、ランプ54aを消灯する。開閉蓋14を開けるとランプ54aを点灯し、次第に開けてゆくにつれて透過部62aを矢印D10のように移動させる。すなわち最初に開けたときには使用者の顔面外側を照らし、その途中の開度では図8(A)に示すような照明範囲L2で照らす。開閉蓋14を中途状態14a(所定の位置または所定開度;図1を参照)で止めると、透過部62aの全部が使用者側に姿勢するので、図8(B)に示すような照明範囲L4で照らす。さらに開閉蓋14を開けて全開状態14b(開位置;図1を参照)にしてゆくと、透過部62aの比率が減少してゆき、図8(C)に示すような照明範囲L6で照らす。このように開閉蓋14を操作すると、レンズ24に対する透過部62aの割合が変化するので、結果としてランプ54aが発した光量が変化する。
上述した構成の車両用サンバイザ12によれば、開閉蓋14が閉位置のときは使用者の顔面外側を照らすので、眩しさを防止できる。そして使用者が開閉蓋14を次第に開けてゆくと、ちょうどサンバイザ本体20の外側(左右側)から中央側に向けて次第に照明範囲を移動させることになる。そのため、使用者は眩しく無くかつ最も明るく照らす位置で開閉蓋14を離せば、当該開閉蓋14はその位置で止まるので、使用者が望むように照らすことができる。したがって、使用者の意思で調節ができ、使用者とサンバイザ本体20との距離に応じて使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えることができる。言い換えれば、開閉蓋14を回動してゆくにつれて顔面の内側が次第に照らされ、しかも光量が変化するので、使用者は好みの位置(すなわち照り具合)や光量で自分の顔を照らすことができる。照り具合や光量を変えるにあたって使用者は開閉蓋14のみを操作すればよいので、操作が簡便になる。
また、所定開度で使用者が開閉蓋14を止められるクリップ40a,40bを備えたので(図3,図4を参照)、使用者は開閉蓋14を所定開度で容易に止めることができ、サンバイザ本体20と所定距離だけ離れた使用者は最も明るく照らされる。
さらに、開閉蓋14が閉じた状態ではランプ54a,54bを消灯し、開閉蓋14が閉じていない状態ではランプ54a,54bを点灯するスイッチ56を備えた(図8を参照)。開閉蓋14が閉じた状態では使用者がミラー26を見ることもできないので、ランプ54a,54bを積極的に消灯する。よって開閉蓋14を閉じた状態で生じる無駄な電力消費を抑えることができ、ランプ54a,54bの寿命を長く延ばすことができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は発光体をスライドさせることで透過窓を透過する光の向きを変える例であって、図9〜図11を参照しながら説明する。なお、ミラーユニット22の構成等はほとんどが実施の形態1と同様であるので、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、図6,図7に示す回転体52a,52bに代えて、図9,図10に示すスライド板68a,68bを用いた点である。また、回転体52a,52bはロッド50a,50bに固定したのに対し、スライド板68a,68bはロッド50a,50bとの間にギア機構66a,66b(本例ではラック&ピニオン)を介在させた点でも異なる。
図6の構成例に代えて示す図9は、開閉蓋14を閉じた状態を図9(A)に表し、開閉蓋14を全開した状態を図9(B)に表す。これらの図において、ミラー26の左右両側には平板状に形成したスライド板68a,68bをそれぞれスライド可能に備える。スライド板68a,68bの一面(使用者側)には、それぞれランプ54a,54bを備える。上述したように、スライド板68a,68bとロッド50a,50bとの間に介在させたギア機構66a,66bは、回転運動を直線運動に変換して伝達する。
なお実施の形態2においては、ギア機構36a,36bに代わるギア機構66a,66bが「動力伝達機構」を構成する。
図7の作動例に代えて表す図10において、例えば使用者が開閉蓋14を矢印D4のような方向に開ける操作を行うと、開閉蓋14の動きがそのままロッド34a,34bの回転運動となり、ギア機構36a,36bを介してロッド50a,50bにそれぞれ動力が伝達される。さらに、ロッド50a,50bの回転運動がギア機構66a,66bを介してスライド板68a,68bに動力が伝達され、スライド板68aは矢印D12方向(左方向)にスライドし、スライド板68bは矢印D14方向(右方向)にスライドする。なお、使用者が開閉蓋14を閉めるために矢印D4とは逆方向に操作すると、上述した運動とは逆に運動する。すなわち、スライド板68aは矢印D12とは逆方向(右方向)にスライドし、スライド板68bは矢印D14とは逆方向(左方向)にスライドする。
上述のように使用者が開閉蓋14を操作するに伴って変化する光の向きについて、図11を参照しながら説明する。なお、スライド板68a,68bは互いに逆方向にスライドする点を除けば同等に作用するので、図11ではスライド板68aの例を表している。したがって、スライド板68bの作動については説明を省略する。
使用者が図10に示す矢印D4のように開閉蓋14を操作すると仮定する。この仮定の下で開閉蓋14が閉じている状態(閉位置)では、図11(A)に示すようにスライド板68aはスライド可能な範囲における最も右側に位置し、照明範囲L8で照らす。すなわち最初に開けたときには使用者の顔面外側を照らし、開閉蓋14を次第に開けてゆくにつれてスライド板68aが矢印D16方向(左方向)に移動してゆくので、照明範囲L8は矢印D18のように移動することになる。その途中で開閉蓋14が所定開度となる中途状態14a(図1を参照)で止めると、図11(B)に示すようにスライド板68aがレンズ24(照明窓に相当する)のほぼ中央に位置し、照明範囲L10で照らす。さらに開閉蓋14を開けて全開状態14b(図1を参照)にしてゆくと、図11(C)に示すように照明範囲L12で照らす。このように開閉蓋14を操作すると、レンズ24を透過する光量が変化する。
上述した構成の車両用サンバイザ12によれば、開閉蓋14が閉位置のときは使用者の顔面外側を照らすので、眩しさを防止できる。そしてスライド板68a,68bがスライドすることによって、サンバイザ本体20の外側(左右側)から中央側に向けて次第に照明範囲を移動させるので、結果的には実施の形態1と同様の作用効果を奏する。すなわち、使用者の意思で調節ができ、使用者とサンバイザ本体20との距離に応じて使用者の眼に光が直接入り難くして眩しさを抑えることができる。また、使用者は開閉蓋14を所定開度で容易に止めることができ、サンバイザ本体20と所定距離だけ離れた使用者は最も明るく照らされる。言い換えれば、開閉蓋14を回動してゆくにつれて顔面の内側が次第に照らされ、しかも光量が変化するので、使用者は好みの位置(すなわち照り具合)や光量で自分の顔を照らすことができる。照り具合や光量を変えるにあたって使用者は開閉蓋14のみを操作すればよいので、操作が簡便になる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための最良の形態について実施の形態1,2に従って説明したが、本発明はこれら形態で説明した内容に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することが可能である。例えば、次に示すような各形態を実現してもよい。
(1)実施の形態1ではギア機構36a,36bとしてベベルギアを適用し(図6,図7を参照)、実施の形態2ではギア機構66a,66bとしてラック&ピニオンを適用した(図9,図10を参照)。これらの形態に代えて、回転運動の伝達にはスパーギア(平歯車),ヘリカルギア,ハイレシオハイポイドギア等を適用することもでき、回転運動と直線運動との相互変換には円筒ウォームギア&ホイール等を適用することもできる。いずれのギアを適用した場合でも、使用者が開閉蓋14を操作する際の動力は回転体52a,52bまたはスライド板68a,68bに確実に伝達される。したがって、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
(2)実施の形態1において、回転体52a,52bの内側に備えるランプ54a,54bは、殻体20bに固定されたホルダー58a,58bでそれぞれ保持するように構成した(図8を参照)。この形態に代えて、回転体とランプを一体化する構成としてもよく、その構成例を図12に示す。具体的には、外観の斜視図を図12(A)に表し、平面図を図12(B)に表し、図12(A)のC−C線断面図を図12(C)に表す。
なお、実施の形態1における回転体52aに対応する回転体70aと、同じく回転体52bに対応する回転体70bとは同等の構成である。そのため、図12では回転体70aの構成例を表している。よって回転体70bについて、図12では対応する要素の符号を括弧内に表すのみとし、構造や作用等の説明を省略する。なお、回転体70a,70bは、いずれも「発光回転体」に相当する。
円筒状に形成された回転体70aは、図12(A)に表すように上平面でロッド50aに固定されるとともに、内側(内部)にランプ54aを備える。すなわち、回転体70aとランプ54aとを一体化している。この一体化によってランプ54aは回転体70aの回転に伴って回転することになるので、当該ランプ54aに電力を供給するための接触板72aを回転体70aの一部に備える必要がある。また、接触板72aに接触させる接触子は、ケーブル32(図2を参照)と電気的に接続したうえで、殻体20a(または殻体20b)に固定すればよい。本例では図12(B)に表すように接触板72aを回転体70aの上平面に備えたが、下平面や側面等に備えてもよい。回転体70aの筒体部位(側面部位)は、図12(C)に表すように、ランプ54aが発した光を透過させる透過部76aと、光を透過させない遮光部74aとを有する。
上述のように構成した回転体70a,70bは、使用者が開閉蓋14を操作するに伴って図8に表す回転体52aと同様に回転するので、その光の向き(照明範囲)もまた図8に表す照明範囲L2,L4,L6と同様に変化する。したがって、回転体70a,70bを用いてサンバイザ本体20を構成した場合であっても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
また、回転体70a,70bに形成する接触板72a,72bは、いずれも開閉蓋14を閉じた位置では接触子と接触せず、開閉蓋14を所定角度(例えば5度)以上開けるときに接触子と接触するように構成するのが望ましい。この場合には、接触板72aがスイッチ56の役割を果たして「切換器」に相当し、開閉蓋14を閉じた状態ではランプ54a,54bを消灯し、開閉蓋14を開けた状態ではランプ54a,54bを点灯する。よって開閉蓋14を閉じた状態で生じる無駄な電力消費を抑えることができ、ランプ54a,54bの寿命を長く延ばすことができる。
(3)実施の形態1,2では、発光体としてランプ54a,54bを適用した(図6,図8,図9,図11を参照)。この形態に代えて、例えばLED(特に白色LED),有機EL素子,電球などのような他の発光体を適用してもよい。
ランプ54a,54bの電力はケーブル32を通じて車両の電源から供給を受ける構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、例えばサンバイザ本体20のフロントガラス側(具体的には殻体20b)やフロントガラス等に太陽電池を設け、当該太陽電池から電力の供給を受ける構成としてもよい。
これらのように構成した場合であっても、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
(4)実施の形態1,2では、回転体52aの一部に遮光部60aを設け、開閉蓋14の回動に連動して回転体52aを回転させることで光の方向や光量を変化させる構成とした(図8を参照)。この回転体52aに代えて、レンズ24,28を開閉する遮光板を設け、開閉蓋14の回動に連動して遮光板(すなわちスライド部材;連結部材に相当する)をスライドさせることで光の方向や光量を変化させる構成としてもよい。遮光板はレンズ24,28と発光体との間に介在させる。この構成であっても、開閉蓋14を回動してゆくにつれて顔面の内側が次第に照らされ、しかも光量が変化するので、使用者は好みの位置(すなわち照り具合)や光量で自分の顔を照らすことができる。
(5)解決手段1−4の構成は、実施の形態1,2においてサンバイザ本体20にミラー26を備えた車両用サンバイザ12に適用した。車両用サンバイザ12以外についても、例えば車両内に備えられるバニティーミラーやメイクアップミラーなどが該当する。これらについても実施の形態1,2と同様の作用効果が得られる。
車両に装着した状態の車両用サンバイザを表す斜視図である。 車両用サンバイザを表す平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 表面パネルの構成例を表す平面図と断面図である。 ミラーユニットの内部にかかる構成例を表す図である。 作動例を模式的を表す図である。 作動に伴う光の向きの変化を表す図である。 ミラーユニットの内部にかかる構成例を表す図である。 作動例を模式的を表す図である。 作動に伴う光の向きの変化を表す図である。 回転体の構成例を表す図である。
符号の説明
12 車両用サンバイザ
14 開閉蓋(蓋)
20 サンバイザ本体
22 ミラーユニット
26 ミラー
34a,34b,50a,50b ロッド(連結手段,動力伝達機構)
36a,36b,66a,66b ギア機構(連結手段,動力伝達機構)
40a,40b クリップ(ストッパ)
52a,52b 回転体(連結手段)
54a,54b ランプ(発光体)
56 スイッチ(切換器)
60a,74a 遮光部
62a,76a 透過部
68a,68b スライド板
70a,70b 回転体(発光回転体)

Claims (4)

  1. 照明付きバニティミラーを備えた車両用サンバイザであって、
    前記照明付バニティミラーの蓋と連動する連結手段によって、前記蓋が閉位置から所定の開き位置に回動するに従い、使用者の顔面外側から次第に内側を照らすとともに光量を変化させる構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載した車両用サンバイザであって、
    サンバイザ本体に固定された照明用の発光体と、
    前記発光体を囲んで回転可能に形成され、前記発光体が発した光を透過させる透過部と、前記発光体が発した光を遮る遮光部とを備えた回転体と、
    前記蓋と前記回転体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記遮光部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記透過部を前記サンバイザ本体の外側から中央側に向かわせ、前記蓋が所定開度になると前記透過部の全部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が所定開度より大きくなるにつれて前記透過部の比率を減少させ、前記蓋を動かす動力を前記回転体に伝達して回転させる動力伝達機構とを有する車両用サンバイザ。
  3. 請求項1に記載した車両用サンバイザであって、
    サンバイザ本体の内部にスライド可能に備えられた照明用の発光体と、
    前記サンバイザ本体の表面に備えられ、前記発光体が発した光を透過させる透過窓と、
    前記蓋と前記発光体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記透過窓から光が透過しないように前記発光体を位置させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記発光体を前記サンバイザ本体の中央側から外側にスライドさせ、前記蓋が所定開度になると前記透過窓の中央部に前記発光体を位置させ、前記蓋を動かす動力を前記発光体に伝達してスライドさせる動力伝達機構とを有する車両用サンバイザ。
  4. 請求項1に記載した車両用サンバイザであって、
    サンバイザ本体に回転可能に備えられ、光を透過させる透過部と、光を遮る遮光部とを備えた照明用の発光回転体と、
    前記蓋と前記発光回転体との間に介在され、前記蓋が閉じた状態では前記遮光部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が大きくなるにつれて前記透過部を前記サンバイザ本体の外側から中央側に向かわせ、前記蓋が所定開度になると前記透過部の全部を使用者側に姿勢させ、前記蓋の開度が所定開度より大きくなるにつれて前記透過部の比率を減少させ、前記蓋を動かす動力を前記発光回転体に伝達して回転させる動力伝達機構とを有する車両用サンバイザ。
JP2006045377A 2006-02-22 2006-02-22 車両用サンバイザ Pending JP2007223422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045377A JP2007223422A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 車両用サンバイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006045377A JP2007223422A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 車両用サンバイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007223422A true JP2007223422A (ja) 2007-09-06

Family

ID=38545639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006045377A Pending JP2007223422A (ja) 2006-02-22 2006-02-22 車両用サンバイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007223422A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269739A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 車室内照明装置
CN115024573A (zh) * 2022-05-24 2022-09-09 瑞昌门里制造有限公司 一种具有储物功能的遮阳化妆镜

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269739A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 車室内照明装置
CN115024573A (zh) * 2022-05-24 2022-09-09 瑞昌门里制造有限公司 一种具有储物功能的遮阳化妆镜
CN115024573B (zh) * 2022-05-24 2023-12-05 瑞昌门里制造有限公司 一种具有储物功能的遮阳化妆镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9783105B2 (en) Vehicle visor and light assembly
US7422352B2 (en) Vehicle console device
US8235567B2 (en) Illuminated interior trim component
JP3547081B2 (ja) 自動車のスライディングヘッドライナー
US7534018B2 (en) Illuminated visor vanity
JP2007223422A (ja) 車両用サンバイザ
KR200484557Y1 (ko) 무드조명이 구비된 차량용 선바이저
JP2007069808A (ja) 車両用サンバイザ
US20120327674A1 (en) Vehicle visor having hidden light assembly
JP2008222209A (ja) 照明装置
JP2010269736A (ja) 車室内照明装置
JP5409114B2 (ja) 車室内照明装置
JP4629520B2 (ja) 車両用照明装置
JP2003231440A (ja) 照明装置
CN218112314U (zh) 遮阳板组件及具有其的车辆
JP5252726B2 (ja) 車室内照明装置
JP2010269739A (ja) 車室内照明装置
KR20100009796A (ko) 자동차용 배니티미러 장치
WO2013121688A1 (ja) 車室内照明装置
KR100727118B1 (ko) 맵램프 기능이 구비된 차량용 룸램프
JP2011020596A (ja) 車両用サンバイザー装置
KR20090060638A (ko) 차량의 실내 조명장치
KR0137483Y1 (ko) 차량용 실내등의 취부구조
JP2007196955A (ja) 車両用サンバイザ
KR19990025869U (ko) 자동차용 선바이저