JP2007223386A - 車両用バッテリの監視装置及びその方法 - Google Patents

車両用バッテリの監視装置及びその方法 Download PDF

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一陽 山口
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Abstract

【課題】車両用バッテリの劣化状態を特定するためのバッテリの監視を監視装置の監視頻度や消費電力を必要最小限に抑えつつ適切に実行できる車両用バッテリの監視装置を提供する。
【解決手段】監視ECU10は、車両が駐停車されて車両の電装品(電気負荷)40がスリープ状態となった後のバッテリ20の電圧に基づいて予測した電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間の経過後にバッテリ20の電気的特性が安定化したかを監視する監視処理を開始する。これにより、監視ECU10による監視頻度を大幅に低減でき、バッテリ20の消費電力を必要最小限に抑えつつバッテリ20の劣化を計測するための状態量の取得が適切に実行できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用バッテリの監視装置及びその方法に関する。
近年、車両の安全性や快適性を向上させる等のために車両の電装品の数が増加していることから、車両に搭載されるバッテリの電気負荷が増大し、バッテリの性能が劣化しやすい状況にある。このため、バッテリの状態、特に劣化状態を管理する技術は極めて重要である。
バッテリの劣化状態を計測する技術としては、例えば、バッテリの内部抵抗値を計測してこの内部抵抗値からバッテリの劣化状態を推定するものが知られている(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開昭53−127646号公報 特許第25088767号
ところで、車両用のバッテリの内部抵抗値は、一定ではなく、バッテリ液の分極等の状態により、電気的特性が変化する。
バッテリの内部抵抗値(電気的特性)が安定化するまでには、車両を停止して各種電装品がスリープ状態となったのちであり、例えば、数分から数時間を要する。
バッテリの電気的特性が安定化したことを検出して、そのときの内部抵抗値を取得するには、車両の駐停車中に、例えば、監視装置を周期的に起動して、バッテリの電気的特性を測定する必要がある。
しかしながら、車両の駐停車中に、監視装置を周期的に起動すると、監視装置による電力消費が増加することになり、バッテリへの負担が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、車両用バッテリの劣化状態を特定するためのバッテリの監視を監視装置の監視頻度や消費電力を必要最小限に抑えつつ適切に実行できる車両用バッテリの監視装置及びその方法を提供することにある。
本発明の車両用バッテリの監視装置は、車両用バッテリの少なくとも電圧に基づいて電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間を予測し、予測した安定化時間の経過後に車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを監視する監視処理を開始する、ことを特徴としている。
この構成によれば、車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを監視する処理を周期的にではなく、少なくとも車両用バッテリの電圧に基づいて予測した安定化時間を経過したのちに実行するので、装置の起動回数を大幅に削減できて省電力化が可能となる。
上記構成において、車両が駐停車されて車両の電装品がスリープ状態となった後の車両用バッテリの電圧に基づいて、安定化時間を予測する、構成を採用できる。
この構成によれば、車両が駐停車されて車両の電装品がスリープ状態において車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを監視するので、電気的特性の安定化の判定をより正確にできる。
上記構成において、車両用バッテリの電気的特性が安定化したと判定した場合には、監視処理を終了する、構成を採用できる。
この構成によれば、車両用バッテリの電気的特性の安定化が検出されたのちは、監視処理を実行しないので、それ以降の監視処理による電力消費を省略できる。
上記構成において、監視処理を終了する際に判定結果を記憶する、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば、バッテリの電圧、電流、液温度等を含む判定結果をその後に参照してバッテリの劣化度を正確に判定することができる。
上記構成において、監視処理において、車両用バッテリの状態量を検出し、検出した状態量に基づいて、車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを判断する、
この構成によれば、車両用バッテリの実際に検出した状態量、例えば、電圧、液温度、電流等により電気的特性の安定化を判断するので、より正確な判断が可能となる。
上記構成において、監視処理において、サンプリングした車両用バッテリの電圧に基づいて、車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを判定するための安定判定電圧を決定し、監視処理において決定された安定判定電圧に基づいて車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを判定する、構成を採用できる。この際に、安定判定電圧として、所定時間の間サンプリングした前記車両用バッテリの電圧の平均値、頻度の高い値、最小値、最大値又は最終値を採用することができる。
上記構成において、所定時間の間サンプリングした車両用バッテリの電圧より回帰直線と相関係数を求め、回帰直線の傾きが所定値よりも小さく、かつ、回帰直線が所定値以内である場合には、車両用バッテリの電気的特性が安定化したと判断する、構成を採用できる。
この構成によれば、車両用バッテリの電気的特性の安定化の判断がより正確にできる。
上記構成において、車両用バッテリの電圧に基づいて予測した安定化時間を、車両用バッテリの内部抵抗、充電特性及び外気温の少なくともいずれかに基づいて補正する、構成を採用できる。
この構成によれば、安定化時間をさらに精度良く予測できる。
上記構成において、監視処理を所定の周期で実行する、構成を採用できる。
この構成によれば、予測した安定化時間の経過後に、監視処理を所定の周期で実行することにより、確実に電気的特性の安定化を検出できる。
上記構成において、監視処理の周期を、安定化時間を予測したのちの前記バッテリの放電電気量又は液温度に基づいて補正する、構成を採用できる。
この構成によれば、電装品等に起因して車両用バッテリから放電された電気量や液温度に応じて監視処理を実行する頻度を最適化でき、省電力化が可能となる。
上記構成において、車両用バッテリの実測内部抵抗値と理論内部抵抗値とに基づいて、監視処理を開始するかを判断する、構成を採用できる。
この構成によれば、バッテリの劣化度と関係の深い内部抵抗値を基に、監視処理を開始するかを判断するので、不要な監視処理の実行を極力回避できる。
本発明の車両用バッテリの監視方法は、車両用バッテリの少なくとも電圧に基づいて、車両用バッテリの電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間を予測し、予測した前記安定化時間の経過後に前記車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを判定する監視処理を開始する、ことを特徴としている。
本発明によれば、車両用バッテリの劣化状態を特定するためのバッテリの監視を監視装置の監視頻度や消費電力を必要最小限に抑えつつ適切に実行できる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る車両用バッテリの監視装置が適用された車両の電気系の要部の構成を示す機能ブロック図である。
この電気系は、図1に示すように、監視ECU(Electric Control Unit)10、車両用バッテリ20(以下、バッテリ20という)、オルタネータ30、電機負荷40、各種センサ・スイッチ群50、電流センサ60、液温センサ70等から構成されている。
バッテリ20は、例えば、鉛蓄電池等からなり、蓄積した電力を車両の各種電装品へ供給する。
オルタネータ30は、例えば、図示しないベルトを介して車両のエンジンにより駆動され、発電した交流出力をダイオードで整流し、直流に変換して各種電装品等へ必要な電力を供給すると共に、バッテリ20を充電するための電力を供給する。また、オルタネータ30は、監視ECU10からの制御指令10sに応じて、発電量や発電電圧が制御される。
電気負荷40は、ランプ、ブロア、アクチュエータ、エアコン、オーディオ装置、スタータ、ウィンカー、ヘッドライト、燃料噴射やアンチロックブレーキシステムのような制御システム等の各種電装品からなる。電気負荷40を構成する各種電装品は、監視ECU10に対して使用状況の情報を出力する。
電流センサ60は、バッテリ20から充放電される電流を検出し、その電流検出値を監視ECU10へ出力する。
液温センサ70は、バッテリ20のバッテリ液の温度を検出してその液温を監視ECU10へ出力する。
各種センサ・スイッチ群50は、車速、スロットル開度、アイドル状態、エンジン回転数など車両の運転状態を検出する各種センサ、外気温度を検出する温度センサ、車両に乗員がいるかを検出する乗員センサ、ドアの開閉を検出するドアセンサ、各種スイッチからなり、車両の運転状態や車両の乗員状況、外気温、ドアの開閉状態等の各種情報を監視ECU10へ出力する。
ナビゲーションシステム80は、地図情報をユーザへ提供すると共に、自車両の現在位置等を監視ECU10へ提供する。
監視ECU10は、図示しないプロセッサ、メモリ等のハードウエアと所要のソフトウエア等から構成され、バッテリ20から電力の供給を受けると共にバッテリ20の総合的な管理を行う。尚、監視ECU10には、図1に示すように、バッテリ20の電圧値が常時入力されている。
この監視ECU10は、基本的には、バッテリ20の内部抵抗値からバッテリ20の劣化度を算出して、ユーザに報知する等の処理をする。尚、バッテリ20の内部抵抗値からバッテリ20の劣化度を算出する方法については公知技術であるので、詳細説明を省略する。
また、監視ECU10は、後述するように、バッテリ20の劣化度等を算出するためのバッテリ20の状態量(電圧、液温、電流等)を取得するために、バッテリ20の少なくとも電圧に基づいて予測した、バッテリ20の電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間の経過後にバッテリ20の電気的特性が安定化したかを監視する監視処理を実行する。
次に、監視ECU10による処理の一例について説明する。
ここで、図2は監視ECU10による安定化時間予測処理の一例を示すフローチャートである。尚、図2に示す処理は、車両のエンジンを始動した後、後述する予測安定化時間が算出されるまで繰り返し実行される。
監視ECU10は、先ず、図2に示すように、エンジンが停止したかを判断し(ステップST1)、エンジンの駆動中は処理を終了し、エンジンが停止した場合には、バッテリ20の電気的特性が安定化するのに要する安定化時間を予測するのに必要な所定条件が成立しているかを判断する(ステップST2)。所定条件とは、例えば、車両の乗員が全て車外に出てドアがロックされた等、車両の電装品がスリープ状態になったことを判断するための条件である。
監視ECU10は、所定条件が成立している場合には、バッテリ20の電圧を取得し(ステップST3)、バッテリ20の液温度を取得し(ステップST4)、外気温を取得し(ステップST5)、バッテリ20の充電特性を予め記憶しておいたメモリから取得する(ステップST6)。尚、この充電特性とは、例えば、所定条件が成立した時点においてバッテリ20の放電電気量あるいは充電電気量を意味し、後述するように、バッテリ20の電気的特性が安定化するのに要する予測安定化時間を補正するためのものである。
次いで、監視ECU10は、取得した外気温とバッテリ20の液温度との温度差を算出する(ステップST7)。この温度差は、後述するように、バッテリ20の電気的特性が安定化するのに要する予測安定化時間を補正するために使用する。
次いで、監視ECU10は、車両のエンジンが停止されて各種電装品がスリープ状態となってからバッテリ20の電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間を算出(予測する)(ステップST8)。この予測安定化時間は、バッテリ20の電圧と相関関係があり、例えば、図3に示すような関係にある。監視ECU10は、この関係データを、予めメモリに保持しておくことにより、予測安定化時間を算出する。尚、予測安定化時間は、図3に示す各データ間を補間することにより、連続的に算出することができる。
次いで、監視ECU10は、予測安定化時間の予測精度を向上させるために、バッテリ20の内部抵抗値、バッテリ20の充電特性、バッテリ20の液温度と外気温との温度差等に基づいて、予測安定化時間を補正する(ステップST9)。
具体的には、バッテリ20の内部抵抗値が高くなるほどバッテリ20の安定化時間は延びる傾向にある。このため、例えば、図4に示すように、バッテリ20の内部抵抗値に応じて補正係数を決定し、この補正係数を予測安定化時間に掛け合わせる。尚、バッテリ20の内部抵抗値は、バッテリ20の電圧等から算出されると共に更新される。
また、バッテリ20の液温度と外気温との温度差(絶対値)が大きいほど安定化時間は延びる傾向にあることから、例えば、図5に示すように、温度差に応じて補正係数を決定し、予測安定化時間に掛け合わせる。
さらに、エンジンを停止した後所定条件が成立した時点において、バッテリ20が放電状態にあった場合には予測安定化時間は延長されるので、例えば、図6に示すように、所定条件が成立した時点での放電電気量又は充電電気量に応じて補正係数を決定し、予測安定化時間に掛け合わせる。
尚、バッテリ20の内部抵抗値、温度差、充電特性のいずれかを考慮して予測安定化時間を補正してもよい。
次に、監視ECU10の監視処理を実行するタイミングを決定する処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。
尚、監視ECU10は、上記した予測安定化時間を決定したのち、図7に示す処理を監視処理が終了するまで繰り返し実行する。
監視ECU10は、先ず、エンジンを停止した後所定条件が成立した時点から、予測安定化時間を経過したかを判断する(ステップST11)。
監視ECU10は、予測安定化時間を経過した場合には、後述する監視処理を実行する(ステップST18)。この監視処理は、基本的には、バッテリ20の電気的特性が安定化したと判断されるまで、予め決められた周期により繰り返し実行される。
一方、予測安定化時間を未だ経過していない場合には、バッテリ20から放電されているかを電流センサ60の検出値に基づいて判断する(ステップST12)。車両の電装品の使用等により、放電している場合には、放電があったことを示す放電履歴フラグをオンし(ステップST13)、放電電気量を算出する(ステップST14)。
そして、監視ECU10は、放電が停止した場合には、放電履歴フラグに基づいて過去の放電履歴があるかを判断し(ステップST15)、放電履歴が無い場合には処理を終了し、放電履歴がある場合には、放電履歴フラグをオフしたのちに(ステップST16)、後述する監視処理を実行する周期を補正する(ステップST17)。
監視ECU10は、例えば、図8に示すように、放電電気量と補正係数の関係データを保持しており、ステップST14で算出した放電電気量の大きさに応じて補正係数を決定し、監視処理の実行周期を補正する。すなわち、放電電気量が大きいと、バッテリ20の電気的特性が安定するまでに要する時間が延長化されるので補正係数を大きくとって監視処理の実行周期を延ばす。
次に、監視ECU10による監視処理について図9のフローチャートを参照して説明する。尚、図9に示す監視処理は、上記したように、エンジン停止後所定条件が成立した時点から予測安定化時間を経過したところで開始される。
監視ECU10は、先ず、バッテリ20の電圧、電流値、液温度のサンプリングを開始し(ステップST21)、所定時間が経過したかを判断する(ステップST22)。
監視ECU10は、所定時間電圧、電流値、液温度をサンプリングしたのち、サンプリングを停止し、安定判定電圧を決定する(ステップST23)。尚、この安定判定電圧はメモリに記憶する。また、このときサンプリングしたバッテリ20の液温度等もメモリに記憶する。
この安定判定電圧は、バッテリ20の電気的特性が安定化したかを判定するための電圧であり、例えば、所定時間の間サンプリングしたバッテリ20の電圧の平均値、頻度の高い値、最小値、最大値又は最終値を条件等に応じて適宜採用することができる。
次いで、監視ECU10は、決定した安定判定電圧に基づいて、バッテリ20の電気的特性が安定化したかを判定する安定判定処理を実行する(ステップST24)。
図10は、安定判定処理の一例を示すフローチャートである。
監視ECU10は、先ず、前回の監視処理において決定した安定判定電圧及び前回のバッテリ20の液温度をメモリから読み出し(ステップST41)、前回と今回の安定判定電圧の差(絶対値)が所定値よりも小さいかを判断し(ステップST42)、この差が所定値より大きい場合には、監視処理の実行周期を補正する(ステップST43)。例えば、前回のバッテリ20の液温度と今回の液温度との差に基づいて補正係数を決定し、監視処理の実行周期を補正する。液温度差が大きい場合には、バッテリ20の電気的特性が安定化するのに要する時間が延びると予測されるからである。
監視ECU10は、ステップST42において、前回と今回の安定判定電圧の差が所定値より小さい場合には、判定カウンタをインクリメントし(ステップST44)、判定カウンタの値が所定値(例えば、3,4など)を越えたかを判断する(ステップST45)。そして、監視ECU10は、判定カウンタの値が所定値を越えた場合、すなわち、前回と今回の安定判定電圧の差が所定値より小さい状態が所定回数続いた場合には、安定したと判断する(ステップST46)。尚、安定の判定方法は、これに限定されるわけではなく、種々の方法を採用できる。
監視ECU10は、このときにサンプリングした電圧、電流値、液温度等を判定結果としてメモリに記憶し(ステップST47)、監視処理を終了する(ステップST48)。監視処理を終了したのちは、電圧、電流値、液温度等のサンプリング処理や安定判定処理を実行する必要がないので、監視ECU10が消費するバッテリ20の電力は大幅に減る。
図11は、安定判定処理の他の例を示すフローチャートである。
監視ECU10は、先ず、所定時間サンプリングしたバッテリ20の電圧値の時系列データから回帰直線を算出する(ステップST51)。尚、回帰直線は、周知のように、最小二乗法により求まる。
次いで、監視ECU10は、所定時間サンプリングしたバッテリ20の電圧値の時系列データから相関係数を求める(ステップST52)。尚、相関係数の算出方法については周知であるので詳細説明を省略する。
次いで、監視ECU10は、回帰直線の傾きが一定値よりも小さいかを判断し、大きい場合には、安定してないと判断して処理を終了する。傾きが一定値より小さい場合には、相関係数が所定値以内かを判断し(ステップST54)、所定値以内の場合には、バッテリ20の電気的特性が安定化したと判定する(ステップST55)。
そして、監視ECU10は、このときにサンプリングした電圧、電流値、液温度等を判定結果としてメモリに記憶し(ステップST56)、監視処理を終了する(ステップST57)。
図12は監視ECU10による図9で説明したような監視処理を実行するべきか否かを判断する処理の一例を示すフローチャートである。
上記した実施例では、予測安定化時間を経過した場合に監視処理を自動的に実行する構成について説明したが、例えば、予測安定化時間を経過する前に車両に乗員が再び乗込んだ場合などには、監視処理を実行しても無駄になる可能性がある。
このため、例えば、図12に示すように、監視ECU10は、先ず、外部情報(例えば、自車両の位置、時刻など)を取得し(ステップST61)、自車状況(例えば、乗員の有無、ドアロックの有無など)を取得し(ステップST62)、これらの情報等から自車の駐停車時間を推定する(ステップST63)。
次いで、監視ECU10は、図2において説明した処理により算出された予測安定化時間を取得し(ステップST64)、推定した駐停車時間が予測安定化時間を超えるかを判断し(ステップST65)、推定した駐停車時間が予測安定化時間を超える場合には、監視処理の実行を許可し(ステップST66)、越えない場合には、監視処理の実行を許可しない(ステップST67)。これにより、無駄な電力消費を防ぐことができる。
図13は監視ECU10による監視処理を実行するべきか否かを判断する処理の他の例を示すフローチャートである。
例えば、バッテリ20が新品である、あるいは、使用期間が短い、放充電電気量が未だ少ない場合には、バッテリ20はほとんど劣化していないと考えられ、このような場合にバッテリ20の劣化度を判定するための監視処理を実行することは無駄である可能性がある。
このため、例えば、図13に示すように、監視ECU10は、先ず、メモリに予め記憶されたバッテリ20の情報(交換時期、容量等)を取得し(ステップST71)、バッテリ20の使用期間が所定期間より短いかを判断し(ステップST72)、短い場合には、監視処理の実行を許可せず(ステップST75)、予測安定化時間を経過したとしても監視処理が実行されない。
また、監視ECU10は、バッテリ20の使用期間が所定期間を超えた場合には、バッテリ20の放電量の積算値が所定値を越えていないかを判断し(ステップST73)、超えていない場合には、上記と同様に、監視処理の実行を許可せず(ステップST75)、越えた場合にのみ、監視処理の実行を許可する(ステップST74)。
図14は監視ECU10による監視処理を実行するべきか否かを判断する処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
バッテリ20の劣化状態は、その内部抵抗値により決まる。このため、実際の内部抵抗値が理論抵抗値に近い場合には、バッテリ20の劣化が進んでいないと考えられるので、監視処理の必要がないと考えられる。
このため、例えば、図13に示すように、監視ECU10は、実際に測定した電圧、液温度等から算出された実際の内部抵抗値を取得し(ステップST81)、次いで、取得された実際の内部抵抗値が理論値よりも大きいかを判断し(ステップST83)、実際の内部抵抗値が理論値よりも大きい場合には、バッテリ20の劣化が進行していると判断して監視処理の実行を許可する(ステップST84)。実際の内部抵抗値が理論値よりも小さい、あるいは、等しい場合には、バッテリ20の劣化が進行していないと判断して、監視処理の実行を許可しない(ステップST85)。
上記実施形態では、予測安定化時間をバッテリ電圧に基づいて決定した場合について説明したが、この予測安定化時間の精度が高くない場合には、例えば、算出した予測安定化時間を所定数N(例えば、2や3など)で割るなどして、短縮化された値を新たな予測安定化時間とすることも可能である。
上記実施例では、内燃機関で駆動される車両に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、内燃機関と電動モータの双方を備えるハイブリッド自動車や電気自動車におけるバッテリにも適用可能である。
本発明の一実施例に係る車両用バッテリの監視装置が適用された車両の電気系の要部構成を示す機能ブロック図である。 安定化時間予測処理の一例を示すフローチャートである。 バッテリの電圧と予測安定化時間との関係を示す図である。 バッテリの内部抵抗値と補正係数との関係を示すグラフである。 バッテリの液温度と外気温との温度差と補正係数との関係を示すグラフである。 充放電量と補正係数との関係を示すグラフである。 監視ECUの監視処理を実行するタイミングを決定する処理を示すフローチャートである。 放電電気量と補正係数の関係を示すグラフである。 監視ECUによる監視処理を示すフローチャートである。 監視ECUによる安定判定処理の一例を示すフローチャートである。 監視ECUによる安定判定処理の他の例を示すフローチャートである。 監視ECUによる監視処理を実行するかを判定する処理の一例を示すフローチャートである。 監視ECUによる監視処理を実行するかを判定する処理の他の例を示すフローチャートである。 監視ECUによる監視処理を実行するかを判定する処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
10…監視ECU(車両用バッテリの監視装置)
20…バッテリ(車両用バッテリ)
30…オルタネータ
40…電気負荷
50…各種センサ・スイッチ群
60…電流センサ
70…液温センサ
80…ナビゲーションシステム

Claims (6)

  1. 車両用バッテリの少なくとも電圧に基づいて予測した電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間の経過後に前記車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを監視する監視処理を開始する、
    ことを特徴とする車両用バッテリの監視装置。
  2. 車両が駐停車されて前記車両の電装品がスリープ状態となった後の車両用バッテリの電圧に基づいて、前記安定化時間を予測する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリの監視装置。
  3. 前記車両用バッテリの電気的特性が安定化したと判定した場合には、前記監視処理を終了する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用バッテリの監視装置。
  4. 前記監視処理において、前記車両用バッテリの状態量を検出し、検出した前記状態量に基づいて、前記車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを判断する、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用バッテリの監視装置。
  5. 前記車両用バッテリの電圧に基づいて予測した前記安定化時間を、前記車両用バッテリの内部抵抗、充電特性及び外気温の少なくともいずれかに基づいて補正する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用バッテリの監視装置。
  6. 車両用バッテリの少なくとも電圧に基づいて予測した前記車両用バッテリの電気的特性が安定化するまでに要する安定化時間の経過後に前記車両用バッテリの電気的特性が安定化したかを監視する監視処理を開始する、
    ことを特徴とする車両用バッテリの監視方法。

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