JP2007223233A - 液滴を吐出する装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄液カートリッジを用いた専用の洗浄装置では、装置の製造コストが増加する。
【解決手段】フルオート洗浄処理では、記録ヘッド34の気泡を抜く気泡抜き工程、インクカートリッジ10に代えて装着される洗浄液カートリッジに収容された洗浄液を供給して供給ポンプ241、供給チューブ36からヘッドタンク35に洗浄液を充填し、記録ヘッド35に対してヘッド吸引を行って液体流路内を洗浄する洗浄工程、ヘッドタンク35に洗浄液を充填する洗浄液充填工程、記録ヘッド34をキャッピングする維持回復機構81のキャップ82aから洗浄液を除去する工程、を含む洗浄シーケンスを実行する。
【選択図】図6
【解決手段】フルオート洗浄処理では、記録ヘッド34の気泡を抜く気泡抜き工程、インクカートリッジ10に代えて装着される洗浄液カートリッジに収容された洗浄液を供給して供給ポンプ241、供給チューブ36からヘッドタンク35に洗浄液を充填し、記録ヘッド35に対してヘッド吸引を行って液体流路内を洗浄する洗浄工程、ヘッドタンク35に洗浄液を充填する洗浄液充填工程、記録ヘッド34をキャッピングする維持回復機構81のキャップ82aから洗浄液を除去する工程、を含む洗浄シーケンスを実行する。
【選択図】図6
Description
本発明は液滴を吐出する装置及び画像形成装置に関し、液体流路内を自動的に洗浄する液滴を吐出する装置及び画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ/ファックス/コピア或いはこれらの機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、液体が付着するもの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、転写材なども同義で使用する。)を搬送しながら、記録液の液滴(以下、インク滴ともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なう液体吐出方式の画像形成部を搭載したものが知られている。
このような液体(液滴)吐出方式の画像形成装置において、記録ヘッドに対して記録液を供給する方式には、記録ヘッドを搭載するキャリッジに記録液を収容した記録液収容手段である記録液カートリッジを着脱自在に装着し、この記録液カートリッジから記録ヘッドに記録液を供給する方式と、キャリッジ上に記録ヘッドに記録液を供給する第2液体収容手段である小容量のヘッドタンク(サブタンクともいう。)を搭載し、第1液体収容手段である大容量の記録液カートリッジ(メインタンク)を装置本体側に交換可能に装着し、ヘッドタンクに装置本体側の記録液カートリッジから記録液(インク)を補充供給する方式とが知られている。
特開2005−144709号公報
ところで、液体吐出ヘッドを用いる液滴を吐出する装置にあっては、液体流路内に異物や気泡が混入すると、吐出不良を生じることになる。そのため、装置の組立て、出荷前には、ヘッドを洗浄して流路内の異物などを除去する洗浄を行うようにしており、そのため従来から種々の洗浄方法や洗浄装置などが提案されている。
例えば特許文献2にはインクジェットヘッドのノズル面側から洗浄液注入装置によって洗浄液を注入し、インクジェットヘッド内から異物を取り除くものが記載されている。
特開2005−125653号公報
特許文献3にはインク供給ユニットを超音波洗浄治具に保持された状態で、超音波洗浄槽内のアルカリ性の洗浄液に浸漬して、超音波振動によりインク供給ユニットの外面を洗浄すると同時に、洗浄液供給ユニットからアルカリ性の洗浄液を供給することで、インク流路内を洗浄するものが記載されている。
特開2002−361190号公報
特許文献4には洗浄液を収容してその洗浄液に超音波振動を加えるヘッド浸漬容器内の洗浄液にインクジェットヘッドを浸漬し、ヘッド浸漬容器内で超音波振動する洗浄液に浸漬したインクジェットヘッドのインク流路に洗浄液を流通させ、その後、ヘッド浸漬容器内の洗浄液から引き上げたインクジェットヘッド1のインク流路に気体を送ってそのインク流路を乾燥させることで、インクジェットヘッドのインク流路内の異物を除去するものが記載されている。
特開2004−358667号公報
特許文献5にはプリンタに洗浄機能がついている場合には洗浄命令に基づき洗浄モ−ドに移行し、プリンタのインクヘッド等の洗浄に必要な部分がインク交換ポジションに移動し、洗浄液を満たした洗浄カートリッジ(インクカートリッジと同じ形状のカートリッジ)を、インクカートリッジの取り付けられていた位置に取り付け、メンテナンス部といわれる洗浄機能を有するポジションに移動し、メンテナンス部の機能により洗浄液をインク導入口からインクヘッド内部へ吸引してインクヘッドを含むキャリッジ等をプリンタに取り付けたままで自動的に、汚れたプリンタのノズルヘッド等を洗浄液により洗い流した後、再びインク交換ポジションに移動後、洗浄カートリッジを取り外し、そして再びメンテナンスポジションに移動し、インク導入口からインクノズルに至るまでの流路の残留洗浄液を吸引して、取除くものが記載されている。
特許第3486099号公報
上述した記特許文献2ないし4などに記載されている洗浄装置や洗浄方法にあっては、前述したように第1液体収容手段から第2液体収容手段に液体を供給し、第2液体収容手段から液体吐出ヘッドに液体を供給する構成を採用した場合、装置を組立て検査を行った後に、第1液体収容手段から液体吐出ヘッドまでの液体流路内を洗浄することができないという課題がある。
また、特許文献5に記載の洗浄装置や洗浄方法にあっては、洗浄液カートリッジを用いているが、専用の装置になってしまい、装置の製造コストが増加するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、装置本体でフルオート洗浄が可能な液滴を吐出する装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液滴を吐出する装置は、(1)液体吐出ヘッドの気泡を抜く気泡抜き工程、(2)第1液体収容手段に代えて装着される洗浄液収容手段に収容された洗浄液を供給して給送手段から液体吐出ヘッドまでの液体流路内を洗浄する洗浄工程、(3)第2液体収容手段に洗浄液を充填する洗浄液充填工程、(4)液体吐出ヘッドの維持回復機構から洗浄液を除去する工程、を含む洗浄シーケンスを実行させる手段を備えている構成とした。
ここで、環境温度が予め定めた設定温度以下の時には洗浄シーケンスを実行しないことが、また、第1液体収容手段が装着されている状態では洗浄シーケンスを実行しないことが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液滴を吐出する装置を備えている構成としたものである。
本発明に係る液滴を吐出する装置及び画像形成装置によれば、洗浄シーケンスを実行させる手段を備えている構成としたので、装置本体だけでフルオート洗浄を行うことができるようになり、コストの低減、メンテナンスの容易化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、第1液体収容手段であるインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、第1液体収容手段であるインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の第1の液体収容手段としての記録液カートリッジであるインクカートリッジ(メインタンク)10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく要部平面説明図である。
フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架した主ガイド部材である主ガイドロッド31と従ガイドロッド32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架した主ガイド部材である主ガイドロッド31と従ガイドロッド32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向(用紙送り方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。なお、各色の液滴を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34に各色のインクを供給するための第2液体収容手段である各色のヘッドタンク35を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色の可撓性を有する供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための送液手段である供給ポンプユニット24が設けられている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。さらに、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。
この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナ85で除去されたインク、空吐出受け94に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係るフルオート洗浄シーケンスに係わる制御を行うための手段を兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係るフルオート洗浄シーケンスに係わる制御を行うための手段を兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路300から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、キャリッジ33を主走査方向に移動させる主走査モータを主走査モータ駆動回路303を介して、用紙42を送る副走査モータを副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、キャリッジ23の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ23の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ23の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ23に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ23の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ24を回転駆動させて、キャリッジ23を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ58を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介して維持回復機構81のモータを回転駆動することにより、前述したようにキャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降、吸引ポンプの駆動などを行わせる。
主制御部301は、供給ポンプ用駆動回路311を介して供給ユニット24のポンプを駆動するための駆動モータ(供給モータ)を駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からヘッドタンク35に対してインクを補充供給する(充填する。)。このとき、主制御部301は、ヘッドタンク35が満タン状態にあることを検知するヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいて補充供給(充填動作)を制御する。この場合、ヘッドタンク35の大気開放機構204を開状態にして充填を行う大気開放充填、大気開放機構204を閉じたまま充填を行う通常充填がある。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ316に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。
また、主制御部301には、環境温度、環境湿度を検知する環境センサ313からの検知信号が入力される。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、上述した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路310に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッド駆動回路310に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路310に対して出力する。
ヘッド駆動回路310は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部302から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
次に、この画像形成装置における記録ヘッド34に記録液であるインクを供給する液体供給装置について図5を参照して説明する。なお、図5は同液体供給装置の模式的説明図である。
第1液体収容手段であるインクカートリッジ10は、カートリッジケース101内に液体であるインクを収容した可撓性を有するインク袋102を収納してなり、このインク袋102には内部のインクを供給するためのインク供給口部103を備えている。このインク供給口部103は内部にゴムなどの弾性部材を有している。
第2液体収容手段であるヘッドタンク35は、インク200を収容するタンクケース201と、図示しない負圧発生手段、例えばフィルムと弾性部材からなる負圧発生機構と、タンクケース201内を大気に開放するための大気解放機構204とを備え、タンクケース201の下部には記録ヘッド34が取り付けられ、またタンクケース202の上部には収容されたインク200の液面が所定の位置になったことを検知する2本の検知電極などで構成した満タン検知手段(ヘッドタンク満タンセンサ)312を備えている。
供給ポンプユニット24は、インクカートリッジ10のインクをヘッドタンク35に給送するための供給ポンプ241と、供給ポンプ241のピストン242を図5で上下方向(矢示方向)に往復移動させるためのカム243、カム243を回転させるギヤ244及びこのギヤ244を回転駆動させるギヤ247をモータ軸245aに取り付けたポンプ駆動手段である駆動モータ245などを備え、供給ポンプ241に設けた中空針246をインクカートリッジ10のインク袋102のインク供給口部103内の弾性部材(例えばゴム栓)に差し込むことによって、供給ポンプ241内とインク袋102内とをジョイントする。
この供給ポンプ241の作動/停止を制御するための制御手段である主制御部301は、ヘッドタンク35に対してインクカートリッジ10からインクを供給するとき、ヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいてインク供給モータ駆動回路311を介して駆動モータ305の回転駆動及び停止を制御する。
そして、この液体供給装置においては、供給チューブ36の一端部は、送液手段である供給ポンプ241に対し、供給ポンプ241の液体供給方向(図4でピストンロッド242の往復移動方向と同じ)に沿う方向でジョイント部249によって接続している。
次に、この画像形成装置における制御部が実行するフルオート洗浄処理に関して図6をも参照して説明する。
ここでは、インクカートリッジ10に代えて、インクカートリッジ10と同じ構造の洗浄液を収容する洗浄液カートリッジをカートリッジ装填部4に装填して使用する。なお、洗浄液は、完全に洗浄するものに限らず、最終的に流路内を乾燥しにくくするという作用を有する液であればよい。また、フルオート洗浄処理は、例えば操作/表示部5に設けた、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14の組合せ操作によって指示するものとしている。
ここでは、インクカートリッジ10に代えて、インクカートリッジ10と同じ構造の洗浄液を収容する洗浄液カートリッジをカートリッジ装填部4に装填して使用する。なお、洗浄液は、完全に洗浄するものに限らず、最終的に流路内を乾燥しにくくするという作用を有する液であればよい。また、フルオート洗浄処理は、例えば操作/表示部5に設けた、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14の組合せ操作によって指示するものとしている。
そこで、主制御部301はフルオート洗浄処理が指示されると、カートリッジ装填部4に洗浄液カートリッジが装着(装填)されているか否かを判別し、洗浄液カートリッジが装着されていれば、当該洗浄液カートリッジの残量が所要量以上有るか否かを判別する。なお、洗浄液カートリッジの残量検出は、例えば洗浄液カートリッジに設けた記憶素子に使用後の残量を記憶させておくことで対応しているが、これに限るものではない。
ここで、カートリッジ装填部4に洗浄液カートリッジが装着(装填)されていないとき、装着されているが残量が所要量以上ないときには、カートリッジの交換要求を行う。この交換要求は操作/表示部5の表示器を兼用して行うようにしている。
そして、所要量の残量を有する洗浄液カートリッジが装着されているときには、環境温度を検出し(環境センサ313を用いる)、環境温度が予め定めた設定温度Tを超えているか否かを判別し、環境温度が設定温度T以下の場合にはこのフルオート洗浄処理を終了する。
ここで、設定温度Tは、洗浄液の電気伝導度が低く(抵抗が高く)なって、検知電極で構成したヘッド満タンセンサ203で満タン検知がしにくくなる温度である。つまり、検知電極を用いた満タン検知では液の抵抗値が高い場合には検知できないため、このような温度以下では洗浄処理を行なわないようにしている。
そして、環境温度が設定温度Tを超えていれば、記録ヘッド34のノズル面(液滴を吐出するノズルを形成した面)をキャップ82aでキャッピングした後、記録ヘッド34内の気泡を抜く気泡抜き工程を実施させる。この気泡抜き工程では、吸引ポンプを駆動して記録ヘッド34のノズルから液体を吸引するヘッド吸引を1又は複数回行う。また、ヘッドタンク35の大気解放機構204を開状態にし、ヘッドタンク35内を大気開放状態にして行い、気泡抜き工程終了後はヘッドタンク35の大気開放機構204を閉じた状態に戻す。
その後、供給ポンプ241から記録ヘッド34までの液体流路内を洗浄液で洗浄する洗浄工程を行なう。この洗浄工程では、供給ポンプ241を駆動して洗浄液カートリッジから供給ポンプ241、供給チューブ36を経て洗浄液を供給し、ヘッドタンク35に洗浄液を満タンになるまで(ヘッドタンク満タンセンサ203が洗浄液を検知するまで)充填する。そして、維持回復機構81の吸引ポンプを作動して記録ヘッド34に対してヘッド吸引を1又は複数回行ない、ヘッドタンク35の大気開放機構204を開状態にし、所定時間経過後大気開放機構204を閉じる。更に、再度、維持回復機構81の吸引ポンプを作動して記録ヘッド34に対してヘッド吸引を1又は複数回行なう。
次いで、ヘッドタンク35に洗浄液を充填する洗浄液充填工程を行なう。この洗浄液充填工程では、供給ポンプ241を駆動して洗浄液カートリッジから供給ポンプ241、供給チューブ36を経て洗浄液を供給し、ヘッドタンク35に所要量(供給ポンプ241の作動時間で規定している。)の洗浄液を充填する。そして、ヘッド吸引を行ってヘッドタンク35に負圧を形成する。
そして、後処理工程を行なう。後処理工程では、上述した充填工程でヘッドタンク35に対する負圧形成のためのヘッド吸引を行っているので、記録ヘッド34のノズル面をワイパーブレード83でワイピングし、また、キャップ内吸引を行ってキャップ82a内に残留している洗浄液を除去する。
このように、(1)液体吐出ヘッドの気泡を抜く気泡抜き工程、(2)第1液体収容手段に代えて装着される洗浄液収容手段に収容された洗浄液を供給して給送手段から液体吐出ヘッドまでの液体流路内を洗浄する洗浄工程、(3)第2液体収容手段に洗浄液を充填する洗浄液充填工程、(4)液体吐出ヘッドの維持回復機構から洗浄液を除去する工程、を含む洗浄シーケンスを実行させる手段を備えていることによって、自動的に、流路内を洗浄することができ、製造コストの低減を図れ、また、洗浄液カートリッジを使用することでメンテナンスも容易になる。
なお、本発明に係る液滴を吐出する装置は画像形成装置に限るものではなく、画像形成装置もプリンタ単機能構成のものに限らず、プリンタ/ファクシミリ/複写などの複合機能を有する画像形成装置であっても良い。また、液体はインクに限るものではない。
1…装置本体
2…給紙トレイ
3…排紙トレイ
4…カートリッジ装填部
10k、10c、10m、10y…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34…記録ヘッド
35…ヘッドタンク
36…供給チューブ
51…搬送ベルト
101…カートリッジケース
102…インク袋
241…供給ポンプ
2…給紙トレイ
3…排紙トレイ
4…カートリッジ装填部
10k、10c、10m、10y…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34…記録ヘッド
35…ヘッドタンク
36…供給チューブ
51…搬送ベルト
101…カートリッジケース
102…インク袋
241…供給ポンプ
Claims (4)
- 液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに液体を供給する第2液体収容手段と、この第2液体収容手段に対して交換可能な第1液体収容手段から液体を給送する給送手段とを備えた液滴を吐出する装置において、
(1)前記液体吐出ヘッドの気泡を抜く気泡抜き工程
(2)前記第1液体収容手段に代えて装着される洗浄液収容手段に収容された洗浄液を供給して前記給送手段から前記液体吐出ヘッドまでの液体流路内を洗浄する洗浄工程
(3)前記第2液体収容手段に洗浄液を充填する洗浄液充填工程
(4)前記液体吐出ヘッドの維持回復機構から前記洗浄液を除去する工程
を含む洗浄シーケンスを実行させる手段を備えていることを特徴とする液滴を吐出する装置。 - 請求項1に記載の液滴を吐出する装置において、環境温度が予め定めた設定温度以下の時には前記洗浄シーケンスを実行しないことを特徴とする液滴を吐出する装置。
- 請求項1又は2に記載の液滴を吐出する装置において、前記第1液体収容手段が装着されている状態では前記洗浄シーケンスを実行しないことを特徴とする液滴を吐出する装置。
- 液体吐出ヘッドから液滴を吐出させて媒体に画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴を吐出する装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006049222A JP2007223233A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 液滴を吐出する装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006049222A JP2007223233A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 液滴を吐出する装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
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JP (1) | JP2007223233A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11152499A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-06-08 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェットヘッド洗浄液およびその製造方法ならびにそれを用いたインクジェットヘッドの洗浄方法 |
JP2006035732A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Ricoh Printing Systems Ltd | インクジェット装置 |
-
2006
- 2006-02-24 JP JP2006049222A patent/JP2007223233A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11152499A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-06-08 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェットヘッド洗浄液およびその製造方法ならびにそれを用いたインクジェットヘッドの洗浄方法 |
JP2006035732A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Ricoh Printing Systems Ltd | インクジェット装置 |
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