JP2007222883A - 溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接条件指令が変わると、溶接電流や溶接電圧のばらつき具合も変化するので、上下限値としての許容範囲値も変更または切り替えをする必要があるが、容易に切り替える手段がない。
【解決手段】本発明は、実溶接電流または実溶接電圧が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり溶接電流や溶接電圧のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えをすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶接条件指令に対する実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する溶接装置に関するものである。
アーク熱によって金属を溶融させて金属同士を融合する溶接においては、融合不良、すなわち、溶接割れや溶け落ちなどを防止する必要がある。近年、溶接を必要とする部品、例えば、自動車のマフラーやシートの溶接においては、その溶接品質向上と、次工程へ溶接不良品を流さない溶接品質保証が求められている。このような動向から、溶接のアーク状態をモニタリングし、溶接条件指令に対する実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定するアーク溶接ロボットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は上記従来のアーク溶接ロボットを示しており、ロボット制御装置117と、溶接電源118と、ロボット操作に使用するティーチペンダント(TP)106と、ロボットマニピュレータ114等から構成される。
そして、ロボット制御装置117は、CPU(Central Processing Unit)101、教示プログラムを記憶するRAM(Random Access Memory)102、ロボット制御ソフトウェアを記憶するROM(Read Only Memory)103、ティーチペンダント106と通信するTP通信部104、溶接電源118と通信するロボット通信部105、リレーなどのハードウェアを利用して外部装置への入出力処理を行う入出力部107等から構成される。
また、溶接電源118は、溶接電源のCPU110、ロボット制御装置117と通信する溶接電源通信部111、溶接電流や溶接電圧の実測値を計測する電流・電圧計測部112、溶接電流や溶接電圧を制御する溶接制御部113等から構成される。
また、115は溶接トーチであり、116は溶接される部材を示す。
以上のように構成されたアーク溶接ロボットについて、その動作を説明する。オペレータはティーチンペンダント106を操作しながらロボットマニピュレータ114を動作させて溶接トーチ115を所望の溶接位置へ動作させて教示操作を行う。教示プログラムはRAM102に記録される。教示プログラムには溶接開始点と溶接終了点が含まれ、溶接開始点には溶接電流指令値および溶接電圧指令値が登録される。
次に、ロボットを運転実行して溶接を行う場合には、オペレータはティーチペンダント106を操作して教示プログラムを選択し、運転起動操作を行う。運転起動すると、CPU101がROM103に記憶されたロボット制御ソフトウェアに基づいて、RAM102から教示プログラムを読み出しながらロボットマニピュレータ114を動作させる。そして、溶接開始点に登録された溶接電流指令値および溶接電圧指令値を実行すると、溶接電流指令値および溶接電圧指令値はロボット通信部105を経由して溶接電源118に送信される。
また、オペレータはティーチペンダント106を操作して、溶接条件指令に対する実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定するための許容範囲値を登録し、登録された許容範囲値はRAM102に記憶される。
溶接電源118は、ロボット制御装置117から送信された溶接電流指令値や溶接電圧指令値を溶接電源通信部111を経由して受信し、溶接動作を行う。CPU110は受信した溶接電流指令値および溶接電圧指令値に基づき溶接制御部113に制御信号を伝達し、溶接制御部113は溶接電圧を印加するとともに、電流・電圧計測部112により計測された実溶接電流や実溶接電圧を使用して指令された溶接電流値や溶接電圧値となるように出力の制御を行う。また、電流・電圧計測部112により計測された実溶接電流や実溶接電圧の情報は、一定時間ごとに溶接電源通信部111を経由してロボット制御装置117に送信される。
ロボット制御装置117のCPU101は、溶接電源118から送信された実溶接電流や実溶接電圧を基に、溶接電流指令値と実溶接電流との差分、および、溶接電圧指令値と実溶接電圧との差分を求め、あらかじめオペレータにより登録されているRAM102に記憶された許容範囲値と比較する判定処理を行う。そして、許容範囲内であればそのまま溶接作業を継続する。一方、許容範囲外であれば入出力部107を経由して外部へ通知する。
このように、溶接条件指令に対する実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定することにより、溶接品質の維持や管理を行うものである。
特開平11−104831号公報
しかし、上記した従来のアーク溶接ロボットは、アーク溶接条件監視のために上下限値として許容範囲値を設定することに際し、複数の許容範囲値を指定することができず、また、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることができないという課題を有していた。
溶接条件指令が変わると、溶接電流や溶接電圧のばらつき具合も変化するので、上下限値としての許容範囲値を変更または切り替える必要がある。例えば、100A(アンペア)で溶接する場合、正常な溶接であってもプラスマイナス5A程度のばらつきが発生するので、上下限値としての許容範囲値をプラスマイナス10Aと指定し、このプラスマイナス10Aを超えれば外部へ通知するようにする必要がある。一方、200Aで溶接する場合、正常な溶接であってもプラスマイナス10A程度のばらつきは発生するので、上下限値としての許容範囲値をプラスマイナス20Aと指定し、このプラスマイナス20Aを超えれば外部へ通知するようにする必要がある。
このように、溶接条件を監視するに際し、溶接条件指令値により許容範囲値を切り替える必要がある。
本発明は、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、許容範囲値を切り替え可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の溶接装置は、実溶接電流および/または実溶接電圧の少なくとも一方を計測し、その値を入力する入力部と、前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に対する許容範囲設定値を複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている許容範囲設定値を選択する選択部と、前記選択部で選択された許容範囲設定値を表示する表示部と、前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧と前記選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する判定部とを備えたものである。
また、本発明の溶接装置は、溶接電源装置と、溶接トーチを保持するマニピュレータの制御および前記溶接電源装置に溶接条件指令を送信するロボット制御装置とを備えた溶接装置であって、前記ロボット制御装置は、実溶接電流または実溶接電圧の少なくとも一方を計測し、その値を入力する入力部と、前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に対する許容範囲設定値を複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている許容範囲設定値を選択する選択部と、前記選択部で選択された許容範囲設定値を表示する表示部と、前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧と前記選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する判定部とを備えたものである。
また、本発明の溶接装置は、ロボット制御装置はマニピュレータの制御を行う制御部を備え、選択部が前記制御部からの指令に基づいて記憶部に記憶されている複数の許容範囲設定値の中から許容範囲設定値を選択することで許容範囲外であるか否かを判定するための許容範囲設定値を切り換えるものである。
また、本発明の溶接装置は、外部装置との通信を行う通信部を備え、選択部が前記外部装置からの指令に基づいて記憶部に記憶されている複数の許容範囲設定値の中から許容範囲設定値を選択することで許容範囲外であるか否かを判定するための許容範囲設定値を切り換えるものである。
また、本発明の溶接装置は、外部装置との通信を行う通信部を備え、判定部による判定結果および/または選択部が選択した許容範囲設定値を前記外部装置に送信するものである。
また、本発明の溶接装置は、報知機能を有する報知部を備え、判定部の判定結果に基づいて報知を行うものである。
また、本発明の溶接装置は、入力部で入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に基づいて短絡回数を算出する短絡回数算出部を備え、判定部は前記短絡回数算出部の算出結果と選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて短絡回数が許容範囲外であるか否かを判定するものである。
また、本発明の溶接装置は、入力部で入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に基づいて瞬時アーク切れ時間を算出する瞬時アーク切れ時間算出部を備え、判定部は前記瞬時アーク切れ時間算出部の算出結果と選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて瞬時アーク切れ時間が許容範囲外であるか否かを判定するものである。
また、本発明の溶接装置は、判定項目の設定値を、直値と、溶接条件指令に対する増減値と、溶接条件指令に対する割合のうち少なくとも1つとしたものである。
また、本発明の溶接装置は、1つの判定項目に用いる許容範囲設定値の対をを同時に複数設定可能としたものである。
また、本発明の溶接装置は、判定部は異なる判定項目の論理積に基づいて入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定するものである。
また、本発明の溶接装置は、判定部が許容範囲外と判定すると溶接を停止するものである。
以上のように、本発明は、実溶接電流または実溶接電圧が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり溶接電流や溶接電圧のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えを行い、溶接状態を監視することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図7を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1において、1は溶接装置である。この溶接装置1において、17は図示しない商用電源から溶接電圧や溶接電流を生成する溶接電源部、16は溶接電源部17に対して溶接電圧や溶接電流に関する制御指令を行う制御部、15は実際の溶接時における実溶接電流や実溶接電圧の少なくとも一方を計測する入力部、11は制御部16が指令する溶接条件指令値に対して実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるか否かを判定する際の基となる許容範囲情報を複数記憶する記憶部、13は記憶部11に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するための選択部、12は複数の許容範囲情報を表示するとともに選択部13により選択された許容範囲情報を表示する表示部である。なお、選択部13と表示部12とから操作パネル20が構成される。14は入力部15により入力した実溶接電流や実溶接電圧と選択部13により選択された許容範囲情報とに基づいて、実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるか否かを判定する判定部である。
また、18は溶接される部材を示し、19は溶接トーチを示す。
以上のように構成された溶接装置1について、その動作を説明する。
先ず、記憶部11に記憶されている複数の許容範囲情報は、例えば、オペレータが操作パネル20の選択部13を操作することで、表示部12に表示される。その一例を図2に示す。図2の表示部12には、溶接電流および溶接電圧の許容範囲情報をペアとし、そのペアが複数表示される。次に、選択部13により、表示部12に表示されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択する。次に、実際に溶接を行った場合の実溶接電流や実溶接電圧が入力部15により計測し入力される。次に、選択部13で選択された許容範囲情報と、入力部15で入力された実溶接電流や実溶接電圧とを比較して、実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるか否かを判定部14により判定する。
例えば、制御部16から指令される溶接指令電流が200A、溶接指令電圧が20.0Vであり、選択部13により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10A〜+10A、電圧:−1.0V〜+1.0Vのときに、実溶接電流が220A、実溶接電圧が20.Vのときは、実溶接電流と溶接指令電流の差分が20Aであり、許容範囲−10A〜+10Aを超えているので溶接電流は許容範囲外と判定される。また、実溶接電圧と溶接指令電圧の差分が0.0Vであり、許容範囲−1.0V〜+1.0Vの範囲内にあるので溶接電圧は許容範囲内と判定される。
以上のように、実溶接電流または実溶接電圧が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となる。そして、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり、実溶接電流や実溶接電圧のばらつき具合が変化する場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えることができる。
(実施の形態2)
図3は溶接装置2の概略構成を示す図であり、この溶接装置2は、溶接電源装置3と、ロボット制御装置4等から構成される。
図3の溶接電源装置3において、29は図示しない商用電源から溶接電圧や溶接電流を生成する溶接電源部、28は溶接電源部29に対して溶接電圧や溶接電流の制御指令を行う溶接制御部、27は実際の溶接時における実溶接電流や実溶接電圧の少なくとも一方を計測して入力する入力部、26はロボット制御装置4と通信を行い、入力部27により入力した実溶接電流や実溶接電圧をロボット制御装置4に送信する等ロボット制御装置4と通信するための溶接電源通信部、36は入力部27が入力した情報に基づいて溶接アークにおける溶接ワイヤと溶接部材との短絡回数を算出する短絡回数算出部、37は入力部27が入力した情報に基づいて溶接アークにおける瞬間的なアーク切れを算出する瞬時アーク切れ時間算出部である。
また、図3のロボット制御装置4において、33はロボット制御装置4全体の制御を行うロボット制御部、21は後述するロボット制御部33が指令する溶接条件指令値に対して、実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるかどうかを判定する際の基となる許容範囲情報を複数記憶する記憶部、23は記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するための選択部、22は複数の許容範囲情報を表示するとともに選択部23により選択された許容範囲情報を表示する表示部である。なお、表示部22と選択部23とから操作パネル40が構成される。ここで、この操作パネル40は、ロボット制御装置4に設けるようにしても良いし、従来技術で説明したように、ロボット制御装置4と接続する図示しないティーチペンダント(TP)を設け、このティーチペンダントに設けるようにしても良い。また、25は溶接電源装置3と通信を行い実溶接電流や実溶接電圧等を溶接電源装置3より受信するロボット通信部、24はロボット通信部25より受信した実溶接電流や実溶接電圧と選択部23により選択された許容範囲情報とに基づいて実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるか否かを判定する判定部、34は外部のPC(Personal Computer)やシーケンサと通信を行うための外部通信部、35はデジタル出力やランプブザーなどを用いて外部へ報知を行う報知部である。
また、図3において、32は溶接される部材、31は溶接トーチ、30はマニピュレータを示す。
以上のように構成された溶接装置2について、その動作を説明する。
先ず、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報は、表示部22に表示される。なお、その表示については、実施の形態1で説明した図2と同様である。また、複数の許容範囲情報は、例えば実験等により予め求めておくものであり、例えばオペレータが選択部23を操作することで記憶部21に記憶させておくものである。次に、選択部23により表示部22に表示されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択する。次に、実際に溶接を行った場合の実溶接電流や実溶接電圧は、入力部27により計測して入力され、溶接電源通信部26およびロボット通信部25を経由してロボット制御装置4の判定部24に送信される。次に、判定部24により、選択部23で選択された許容範囲情報と、受信した実溶接電流や実溶接電圧とを比較して、実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外にあるか否かを判定する。なお、この判定方法は実施の形態1で説明したのと同様である。
以上のように、溶接トーチ31を保持するマニピュレータ30をロボット制御装置4により制御して溶接を行わせる場合であっても、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となる。そして、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり、溶接電流や溶接電圧のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するに際し、ロボット制御部33から選択部23に指令を行って許容範囲情報を選択するようにした点である。
図3のロボット制御装置4において、ロボット制御部33は、例えば後述するようにして、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するように選択部23に指令し、選択部23は記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中からロボット制御部33より指令された許容範囲情報を選択する。
なお、ロボット制御部33から選択部23への指令方法については、マニピュレータ30を動作させるために教示された図示しないRAMに記憶された教示プログラム内に許容範囲情報選択命令として登録される。そして、この許容範囲情報選択命令が、運転起動時に実行されることより自動的に許容範囲情報が選択される。
以上のように、本実施の形態によれば、オペレータが手動で許容範囲情報を選択することなく、教示プログラム内の命令によって自動的に許容範囲情報を切り替えることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するに際し、ロボット制御装置4の外部にある図示しない外部機器から選択部23に指令を行って許容範囲情報を選択するようにした点である。
図3のロボット制御装置4において、図示しない外部通信部34から外部通信部34を介して所望の許容範囲情報を選択するように選択部23に指令が送られ、選択部23は記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から、外部機器により指令された許容範囲情報を選択する。
なお、外部通信部34から選択部23への指令方法については、外部機器の一例であるPCやシーケンサにより所望の許容範囲情報が選択される。
以上のように、本実施の形態によれば、オペレータが手動で許容範囲情報を選択することなく、外部のPCやシーケンサから許容範囲情報を切り替えることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、選択部23により選択された許容範囲情報、および/または、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定した結果を、外部通信部34を通じて図示しない外部機器に対して通信可能とした点である。
図3において、選択部23により選択された許容範囲情報、および/または、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定した結果を、外部通信部34を通じて外部のPCやシーケンサに送信することを可能とする。なお、このときの通信方式は、RS232Cなどのシリアル通信方式や、LANなどに使用されるイーサネット(登録商標)通信など、方式は何でもよい。
(実施の形態6)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、選択部23により選択された許容範囲情報に基づき、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定した結果を報知可能とした点である。
図3において、選択部23により選択された許容範囲情報に基づき、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定した結果を、報知部35を通じてデジタル出力やランプやブザーなどを用いて外部へ報知する。このようにすることにより、オペレータ等に判定結果を知らせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、溶接中の短絡回数を算出し、この短絡回数が許容範囲外であるか否かを判定するようにした点である。
図3において、ロボット制御装置4の記憶部21は、実短絡回数が許容範囲外にあるかどうかを判定する際の基となる許容範囲情報を複数記憶しておくものである。また、表示部22は、複数の許容範囲情報を表示するとともに選択部23により選択された許容範囲情報を表示するものである。その一例を図4に示す。図4の表示部22には、短絡回数の許容範囲情報が複数表示されている。また、選択部23は、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するものである。
以上のように構成された溶接装置2について、その動作を説明する。
先ず、図4に示すように、表示部22に短絡回数の許容範囲情報が複数表示される。次に、選択部23により表示部22に表示されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択する。次に、実際に溶接を行った場合の短絡回数は、入力部27により入力した実溶接電圧に基づいて短絡回数算出部36により算出される。次に、判定部24により、選択部23で選択された許容範囲情報と、短絡回数算出部36で算出された実短絡回数とを比較して、実短絡回数が許容範囲外にあるか否かを判定する。例えば、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、短絡回数:0回〜100回のときに、実短絡回数が120回であるときは、許容範囲0回〜100回を超えているので許容範囲外と判定される。
以上のように、実短絡回数が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり短絡回数のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、溶接における瞬時アーク切れ時間を算出し、この瞬時アーク切れ時間が許容範囲外であるか否かを判定するようにした点である。
図3において、ロボット制御装置4の記憶部21は、瞬時アーク切れ時間が許容範囲外にあるかどうかを判定する際の基となる許容範囲情報を複数記憶しておくものである。また、表示部22は、複数の許容範囲情報を表示するとともに選択部23により選択された許容範囲情報を表示するものである。その一例を図4に示す。図4の表示部22には、瞬時アーク切れ時間の許容範囲情報が複数表示される。また、選択部23は、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択するものである。
以上のように構成された溶接装置2について、その動作を説明する。
先ず、図4に示すように、表示部22に瞬時アーク切れ時間の許容範囲情報が複数表示される。次に、選択部23により、表示部22に表示されている複数の許容範囲情報の中から所望の許容範囲情報を選択する。次に、実際に溶接を行った場合の瞬時アーク時間は、入力部27により入力した実溶接電流に基づいて、瞬時アーク切れ時間算出部37により算出される。具体的には、アーク中の実溶接電流を監視し、所定のアーク電流を下回った時間を計測する。次に、判定部24により、選択部23で選択された許容範囲情報と、瞬時アーク切れ時間算出部37で算出された実瞬時アーク切れ時間とを比較して、実瞬時アーク切れ時間が許容範囲外にあるか否かを判定する。例えば、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、瞬時アーク切れ時間:0.0秒〜0.1秒のときに、実瞬時アーク切れ時間が0.2秒のときは、許容範囲0.0秒〜0.1秒を超えているので許容範囲外と判定される。
以上のように、本実施の形態によれば、実瞬時アーク切れ時間が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となる。そして、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり瞬時アーク切れ時間のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値も変更または切り替えことができる。
(実施の形態9)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、許容範囲値の設定値を、直値、あるいは溶接条件指令に対する増減値、あるいは溶接条件指令に対する割合とし、これらを選択可能とした点である。
許容範囲値の設定値を、直値と、溶接条件指令に対する増減値と、溶接条件指令に対する割合のうち少なくとも1つとする具体例について、図5を用いて説明する。なお、図5は表示部22に表示される表示の一例を示している。
例えば、選択部23により選択されている許容範囲情報の設定が直値であり、設定内容が電流:190A〜210Aである場合において、実溶接電流が220Aのときは、実溶接電流が許容範囲190A〜210Aを超えているので許容範囲外と判定される。
また、選択部23により選択されている許容範囲情報の設定が増減値であり、溶接指令電流が200Aであり、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10A〜+10Aの場合において、実溶接電流が220Aのときは、実溶接電流と溶接指令電流の差分が20Aであり、許容範囲−10A〜+10Aを超えているので許容範囲外と判定される。
また、選択部23により選択されている許容範囲情報の設定が割合であり、溶接指令電流が200Aであり、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10%〜+10%の場合では、溶接指令電流が200Aに対し増減値−10%〜+10%を乗じ、許容範囲設定値は、180A〜220Aとなる。そして、実溶接電流が240Aの場合には、実溶接電流が許容範囲180A〜220Aを超えているので許容範囲外と判定される。
以上のように、本実施の形態によれば、許容範囲値の設定値を、直値と、溶接条件指令に対する増減値と、溶接条件指令に対する割合のうち少なくとも1つとするとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値の設定方法を、直値と、溶接条件指令に対する増減値と、溶接条件指令に対する割合との3つのうちから切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり溶接のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値も変更または切り替えることができる。
(実施の形態10)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、1つの判定項目のうちの1つの設定値を複数段階設定可能とした点である。
1つの判定項目のうちの1つの設定値を複数段階設定可能とする具体例について、図6を用いて説明する。
例えば、図6に示すように、許容範囲情報の設定内容である第1段階が、電流:−5A〜+5Aであり、第2段階が、電流:−10A〜+10Aとなっているときに、溶接指令電流が200Aであり、実溶接電流が208Aのときは、実溶接電流が第1段階の−5A〜+5Aを超えているが、第2段階の−10A〜+10Aを超えていないので、軽微な許容範囲逸脱と判定される。
次に、例えば、溶接指令電流が200Aであり、実溶接電流が212Aのときは、実溶接電流が第1段階の−5A〜+5Aを超えており、かつ、第2段階の−10A〜+10Aを超えているので、重大な許容範囲逸脱と判定される。
なお、実施の形態6で説明したように、判定結果を報知する機能を有しており、軽微な許容範囲逸脱の場合と、重大な許容範囲逸脱の場合とで報知の内容を異なるようにしている。
以上のように、本実施の形態によれば、判定項目のうちの1つの設定値を複数段階設定可能としたので、軽微な許容範囲逸脱と、重大な許容範囲逸脱を区別することができ、また複数段階の許容範囲値を複数の許容範囲値の中から切り替え可能とすることにより、適切な許容範囲値も変更または切り替えることができる。
(実施の形態11)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、判定部24が異なる判定項目の論理積に基づいて入力部27が入力した情報が許容範囲外であるか否かを判定するようにした点である。
判定部24が異なる判定項目の論理積に基づいて入力部27が入力した情報が許容範囲外であるか否かを判定する具体例について、図7を用いて説明する。
まず、記憶部21に記憶されている複数の許容範囲情報は、表示部22に表示される。その例を図7に示す。図7の表示部22には、溶接電流および溶接電圧の許容範囲情報をペアとし、そのペアが複数表示される。また、電流と電圧との論理積に基づいて判定を行うかどうかを設定するAND条件設定も表示される。
例えば、溶接指令電流が200A、溶接指令電圧が20.0V、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10A〜+10A、電圧:−1.0V〜+1.0V、そしてAND条件が有効という許容範囲情報が選択されたときに、実溶接電流が220A、実溶接電圧が20.0Vのときは、実溶接電流と溶接指令電流の差分が20A、実溶接電圧と溶接指令電圧の差分が0.0Vであり、電流と電圧の両方ともが許容範囲外となっているわけではないので、許容範囲内であると判定される。
また、例えば、溶接指令電流が200A、溶接指令電圧が20.0V、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10A〜+10A、電圧:−1.0V〜+1.0V、そしてAND条件が有効のときに、実溶接電流が220A、実溶接電圧が22.0Vのときには、実溶接電流と溶接指令電流の差分が20A、実溶接電圧と溶接指令電圧の差分が2.0Vであり、電流と電圧の両方が許容範囲外となっているので、許容範囲外であると判定される。
また、例えば、溶接指令電流が200A、溶接指令電圧が20.0V、選択部23により選択されている許容範囲情報の内容が、電流:−10A〜+10A、電圧:−1.0V〜+1.0V、AND条件無効のときに、実溶接電流が220A、実溶接電圧が20.Vのときは、実溶接電流と溶接指令電流の差分が20A、実溶接電圧と溶接指令電圧の差分が0.0Vであり、電流と電圧の両方が許容範囲外とはなっていないが、AND条件無効であり、電流が許容範囲外であるので許容範囲外であると判定される。
以上のように、本実施の形態によれば、判定部24は異なる判定項目の論理積に基づいて入力部27が入力した情報が許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となる。そして、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり溶接電流、溶接電圧のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えることができる。
(実施の形態12)
本実施の形態において、実施の形態2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態2と異なるのは、判定部24が許容範囲外と判定すると溶接を停止するようにした点である。
判定部24が許容範囲外と判定すると溶接を停止する具体例について、図3を用いて説明する。
先ず、判定部24により、選択部23により選択された許容範囲情報と、溶接電源装置から受信した実溶接電流や実溶接電圧とを比較して、実溶接電流や実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する。なお、この判定方法は、実施の形態2の説明と同様である。
次に、判定部24により判定された結果が許容範囲外であるときは、その判定結果がロボット制御部33に通知され、ロボット制御部33はマニピュレータ30の動作を停止させるとともに、ロボット通信部25を通じて溶接電源装置3に溶接停止指令を通知する。また、溶接電源装置3の溶接制御部28は、溶接電源通信部26を通じてロボット制御装置4から溶接停止指令を受信し、溶接電源部29に対し溶接停止処理を行い、溶接が停止される。
以上のように、本実施の形態によれば、溶接トーチ31を保持するマニピュレータ30等を制御して溶接を行わせる場合であっても、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、実溶接電流または実溶接電圧が、許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり溶接電流、溶接電圧のばらつき具体も変化した場合でも適切な許容範囲値に変更または切り替えをすることができる。そして、判定部24が許容範囲外と判定した場合に溶接を停止させることで、品質の悪い溶接を行わないようにすることができる。
なお、上記した実施の形態1から12に関し、必要に応じて各実施の形態を組み合わせた形態として実現するようにしても良い。
本発明の溶接装置は、実溶接電流または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定するとともに、アーク溶接条件監視のために上下限値としての許容範囲値を複数記憶し、切り替え可能とすることにより、溶接箇所ごとに許容範囲値を切り替えることが可能となり、溶接箇所ごとに溶接条件指令が変わり、溶接電流や溶接電圧のばらつき具合が変化した場合でも、適切な許容範囲値に変更または切り替えをすることができるので、溶接を必要とする部品、例えば、自動車のマフラーやシートの溶接における溶接品質向上および溶接品質保証などに有用である。
本発明の溶接装置の実施の形態1における全体構成を示す図 実施の形態1における表示部および選択部からなる操作パネルを示す図 本発明の溶接装置の実施の形態2から6および12における全体構成を示す図 本発明の溶接装置の実施の形態7および実施の形態8における表示部を示す図 本発明の溶接装置の実施の形態9における表示部を示す図 本発明の溶接装置の実施の形態10における表示部を示す図 本発明の溶接装置の実施の形態11における表示部を示す図 従来のアーク溶接ロボットの制御装置におけるシステム構成を示す図
符号の説明
1 溶接装置
2 溶接装置
3 溶接電源装置
4 ロボット制御装置
11 記憶部
12 表示部
13 選択部
14 判定部
15 入力部
16 制御部
17 溶接電源部
18 溶接部材
19 溶接トーチ
20 操作パネル
21 記憶部
22 表示部
23 選択部
24 判定部
25 ロボット通信部
26 溶接電源通信部
27 入力部
28 溶接制御部
29 溶接電源部
30 マニピュレータ
31 溶接トーチ
32 溶接部材
33 ロボット制御部
34 外部通信部
35 報知部
36 短絡回数算出部
37 瞬時アーク切れ時間算出部
40 操作パネル

Claims (12)

  1. 実溶接電流および/または実溶接電圧の少なくとも一方を計測し、その値を入力する入力部と、
    前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に対する許容範囲設定値を複数記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている許容範囲設定値を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された許容範囲設定値を表示する表示部と、
    前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧と前記選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する判定部とを備えた溶接装置。
  2. 溶接電源装置と、溶接トーチを保持するマニピュレータの制御および前記溶接電源装置に溶接条件指令を送信するロボット制御装置とを備えた溶接装置であって、
    前記ロボット制御装置は、
    実溶接電流または実溶接電圧の少なくとも一方を計測し、その値を入力する入力部と、
    前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に対する許容範囲設定値を複数記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている許容範囲設定値を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された許容範囲設定値を表示する表示部と、
    前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧と前記選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて前記入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する判定部とを備えた溶接装置。
  3. ロボット制御装置はマニピュレータの制御を行う制御部を備え、選択部が前記制御部からの指令に基づいて記憶部に記憶されている複数の許容範囲設定値の中から許容範囲設定値を選択することで許容範囲外であるか否かを判定するための許容範囲設定値を切り換える請求項2に記載の溶接装置。
  4. 外部装置との通信を行う通信部を備え、選択部が前記外部装置からの指令に基づいて記憶部に記憶されている複数の許容範囲設定値の中から許容範囲設定値を選択することで許容範囲外であるか否かを判定するための許容範囲設定値を切り換える請求項1から3のいずれか1項に記載の溶接装置。
  5. 外部装置との通信を行う通信部を備え、判定部による判定結果および/または選択部が選択した許容範囲設定値を前記外部装置に送信する請求項1から4のいずれか1項に記載の溶接装置。
  6. 報知機能を有する報知部を備え、判定部の判定結果に基づいて報知を行う請求項1から5のいずれか1項に記載の溶接装置。
  7. 入力部で入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に基づいて短絡回数を算出する短絡回数算出部を備え、判定部は前記短絡回数算出部の算出結果と選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて短絡回数が許容範囲外であるか否かを判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の溶接装置。
  8. 入力部で入力した実溶接電流および/または実溶接電圧に基づいて瞬時アーク切れ時間を算出する瞬時アーク切れ時間算出部を備え、判定部は前記瞬時アーク切れ時間算出部の算出結果と選択部により選択された許容範囲設定値とに基づいて瞬時アーク切れ時間が許容範囲外であるか否かを判定する請求項1から7のいずれか1項に記載の溶接装置。
  9. 判定項目の設定値を、直値と、溶接条件指令に対する増減値と、溶接条件指令に対する割合のうち少なくとも1つとした請求項1から8のいずれか1項に記載の溶接装置。
  10. 1つの判定項目に用いる許容範囲設定値の対を同時に複数設定可能とした請求項1から10のいずれか1項に記載の溶接装置。
  11. 判定部は異なる判定項目の論理積に基づいて入力部が入力した実溶接電流および/または実溶接電圧が許容範囲外であるか否かを判定する請求項1から10のいずれか1項に記載の溶接装置。
  12. 判定部が許容範囲外と判定すると溶接を停止する請求項1から11のいずれか1項に記載の溶接装置。
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