JP2007221907A - ステータコア、及び回転機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合軟磁性体を用いたステータコアの製造に起因して発生する、透磁率の高低が回転軸周りに分布することによって発生するコギングトルクを削減する。
【解決手段】前記回転軸に垂直な平面内に存在する透磁率の分布が同じであるリング状の複合軟磁性体で構成された複数の分割コアが、各分割コアの回転軸を一致させるように接合してステータコアとする。ただし、前記分割コアは、周方向において透磁率の分布パターンが所定の分布パターンとなる位置に基準位置が設けられ、隣接する分割コアの基準位置に対して、当該分割コアの基準位置が回転軸周りに所定の回転角度一方向に回転した位置に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転機の回転軸の周囲に設けられる回転機のステータコア、およびこのステータコアを備えた回転機に関する。
従来の回転機においては、ステータ用コアが回転軸線方向に所定のスキュー角をもって捻られながら、ステータ用コアの周方向に分割され、分割体の各々が粉末表面に絶縁性効果物質が被覆された金属粉末によって圧縮して形成されている(例えば特許文献1参照)。
各分割体のスキュー角が所定の角度であるので、ステータの内周壁部とロータとの間の磁気パーミアンスが回転時に変化することにより発生するコギングトルクを低減でき、所望の大きさの平滑なトルクを得ることができる。
特開2005−261188号公報
従来の回転機では、ステータの内周壁部とロータとの間で発生するコギングトルクを低減できるが、複合軟磁性体の製造時に発生する透磁率の分布によって発生するコギングトルクを防止することができない。
ステータの周方向分割体を複合軟磁性体として成型する場合、型に入れた粉末を軸方向に圧縮する。この圧縮時に、粉末同士の摩擦力により圧縮される面に近い部分の圧力が高まり粉末の密度が高くなる。しかし、圧縮される面に近い部分に比較して、型の中の中央部分は、粉末の密度が相対的に低くなる。これにより鉄粉の密度が一様でなくなり、軸方向に密、疎、密という分布が生じる。この密度の分布により透磁率に分布が生じる。
ステータコアの各周方向分割体が、軸方向に透磁率の分布を持つと、内周壁部とロータとの間に発生するトルクの振幅の大きさが軸方向に一様でなくなり、コギングトルクが発生する。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、複合軟磁性体を用いたステータコアの製造に起因して発生する、透磁率の高い部分、低い部分が回転軸周りに分布することによって発生するコギングトルクを削減するものである。
本発明のステータコアにおいては、回転軸に垂直な平面内に存在する透磁率の分布が同じであり、前記回転軸方向に分離されたリング状の複合軟磁性体で構成された複数の分割コアが、各分割コアの回転軸を一致させるように接合され、分割コアは、周方向において透磁率の分布パターンが所定の分布パターンである位置を基準位置とし、隣接する分割コアの基準位置が、前記回転軸の一方向に向かって、順次、前記回転軸の一の回転方向に所定角度回転した位置になるように前記分割コアが取り付けられたものである。
本発明は、回転軸に垂直な平面内に存在する透磁率の分布を有し、回転軸方向に分離されたリング状の複合軟磁性体で構成される複数の分割コアが、同じ透磁率の分布パターンを持つ部分が回転軸方向に順次、回転軸周りに所定の角度づつずれて取り付けられることによって、全体として回転軸周りの透磁率の分布が平均化され、複合軟磁性体の製造時に生じた透磁率の分布により発生するコギングトルクを減少させることができる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1におけるスロットレスのステータコアの斜視図を示すものである。図1において、回転軸方向に分離されたリング状の複合軟磁性体である6個の分割コア102a、102b、102c、102d、102e、102fが、各分割コアの回転軸10を一致させるように接合されている。各分割コアの回転軸周りの位置は、隣接する分割コアの基準位置11a〜11eに対して当該分割コアの基準位置11b〜11fが周方向に30度回転した位置に位置決めされる。ここでの基準位置は、各分割コアの周方向の最も透磁率が高い位置である。なお、回転方向は、図1のように基準位置11a〜11fが回転軸の一の回転方向に順次回転していくように設定される。また、図1の角度110が、上記周方向に回転する30度に相当する。
複合軟磁性体とは、鉄粉を絶縁被膜で覆った粉末を焼き固めたものである。この粉末は、例えばフェライト層が被覆されているものが知られている。
また、各分割コアの回転軸方向の長さは30mmであり、6個の分割コアが接続されて、長さ180mmのステータが構成されている。なお、各分割コアの各接合面は公差±0.02mmで切削加工され、回転軸と接合面との垂直度が1分以下となるように加工されている。
図2は、本実施の形態の分割コアを複合軟磁性体のブロックから切り出す工程を示す断面図である。図2の四角形のブロックBは、鉄粉を絶縁被膜で覆った粉末を焼き固めた複合軟磁性体の断面図である。鉄粉を絶縁被膜で覆った粉末を圧縮する製造工程において、粉末同士の摩擦により、圧縮される近傍の圧力は高くなるが、中央部は圧力が相対的に低くなる。このため、複合軟磁性体のブロックBは、外壁面に近い部分13の鉄粉の密度は相対的に高く、中央部分14は相対的に鉄粉の密度が相対的に低くなる。このことにより外壁面に近い部分13の透磁率は、中央部分14に比べて高くなる。図2の複合軟磁性体のブロックBからリング状に切り出して分割コア102を形成する。図3は、複合軟磁性体のブロックBから切り出した代表的な分割コア102を示し、分割コア102は、具体的には、図1のステータコア101の各分割コア102a〜102fを構成している。
分割コア102は、上記複合軟磁性体のブロックBから、リング状に切り出されたものであるので、分割コア102は、図3に示す回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を有する。図3のリングにおいて、上部分13と下部分13の部分は相対的に透磁率が高い部分であり、右部分14と左部分14は相対的に透磁率が低い部分である。図3の分布は、分割コア102a〜102fの回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を示すものでもある。図3に示すように、回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布は、透磁率の平均値に対して高、低、高、低の順で周方向に周期分布し、かつ透磁率が周りより高い2箇所の部分が回転軸をはさみ直径方向に相対峙している。
図3における透磁率が平均値より高い部分の一方において、透磁率が最高である位置を基準位置11とする。分割コア102a〜102fは、透磁率の分布が図3と同じ周期分布であり、それぞれ透磁率が平均値より高い部分の一部分13における透磁率が最高である位置に基準位置11a〜11fが設けられている。
基準位置11とは、分割コアの周方向の位置決めをするための基準であり、透磁率の分布が同じ複数の分割コア間で透磁率の分布パターンが同じである位置である。ここで透磁率の分布とは、回転軸に垂直な平面内の透磁率の全体的な分布をいい、分布パターンとは、例えば透磁率の分布が最高値を示す局所的な位置のように、特定の局所的な分布をいう。したがって、基準位置11は、透磁率の分布パターンが所定のパターンの位置であれば良く、分割コアの基準位置と回転軸とを一致させると必ず分布パターンも全周に渡り一致する。例えば、透磁率の分布が基準位置11は透磁率が平均値より低い部分としても良いし、透磁率が相対的に高い部分から低い部分に変化する過渡的な位置としても良い。また、基準位置11は、各分割コアの外周面にマークが付されても、付されなくても良い。
図1に示すように、分割コアを1個ずつ回転軸方向に接合する上で、隣接する分割コアの基準位置11に対して、取り付ける分割コアの基準位置11が、回転軸周りに30度(図1の角度110)回転させた位置になるように分割コアを取り付けてステータコア101にする。たとえば、分割コア102aに分割コア102bを取り付ける場合、分割コア102aの基準位置11aと、分割コア102bの基準位置11bとの回転軸周りになす回転角度が、30度になる位置に位置決めして取り付ける。分割コア102c〜102fも同様に隣接する分割コアに取り付けることにより図1に示すステータコアとなる。
次に、回転角度を30度とした理由について述べる。本実施の形態の分割コア102は、回転機の回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、図3に示されるような分割コアを回転軸周りに回転させ、180度回転すると、元の分布と同じ分布となり、180度以上回転させると、回転し始めた分布と同じ分布が繰り返す。このことから、上記の180度を分割コアの個数で均等分割した角度を回転角度とすることによって、回転軸周りに一様な透磁率の分布を持つステータコアを構成することができる。すなわち30度の回転角は、(180/6)によって求めた角度である。
図4は、本実施の形態の効果を示すグラフである。図4は、ステータコアの透磁率の分布に起因するコギングトルク値を縦軸にとり、回転子の回転角度を横軸にとったグラフである。曲線32aは、分割コア102aの透磁率の分布に起因するコギングトルクである。曲線31は、上述の分割コアを所定角度回転して取り付けず、基準位置11a−fが同じ方向になるよう取り付けた場合のコギングトルクを表しており、その振幅36は、曲線32aの振幅35を6倍した値となる。
本実施の形態の分割コア102b〜102fに関するコギングトルクは、曲線32b〜32fで表される。分割コア102bの基準位置11bは、分割コア102aの基準位置から30度回転した位置であるので、曲線32bは、曲線32aから30度位相がずれている。以下同様に曲線32c〜32fも、それぞれ30度位相がずれている。曲線33は、上述の分割コアを所定角度回転して取り付けた場合のステータコアの透磁率の分布に起因するコギングトルクを表している。曲線33は、各分割コア102a〜102fによるコギングトルク32a〜32fを加算したものであり、この加算した結果は、一様な値となる。なお、本実施の形態では、単一の分割コアの透磁率の分布によって発生するコギングトルクを正弦波としたため、図4のように30度位相をずらして重ね合わせると直線状の一様なトルクとなる。また、単一の分割コアの透磁率の分布によって発生するコギングトルクが正弦波でない場合は、相応のコギングトルクが発生するが、曲線31に比較すると、コギングトルクは大幅に削減される。
本実施の形態の分割コアによれば、分割コアが、複合軟磁性体で構成されていることから、分割コアを構成する絶縁された金属粉末だけの局所的な部分に渦電流が発生するだけであり、渦電流損を低減できる。これにより渦電流損に基づくステータコアの鉄損を大幅に低減できる。
本実施の形態のステータコアによれば、回転軸に垂直な平面内に存在する透磁率の分布を有し、回転軸方向に分離されたリング状の複合軟磁性体で構成された複数の分割コアが、同じ透磁率の分布パターンを持つ部分が回転軸方向に順次、回転軸周りに所定の角度づつずれて取り付けられることによって、全体として回転軸周りの透磁率の分布が平均化され、複合軟磁性体の製造時に生じた透磁率の分布により発生するコギングトルクを減少させることができる。
また、本実施の形態の分割コアの回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、透磁率の平均値に対して高、低、高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率が周りより高い2箇所の部分が回転軸をはさみ直径方向に相対峙しているので、1の分割コアを180度回転させると透磁率の分布は同じとなる。このことを利用し、各分割コアの同じ透磁率の分布パターンを持つ部分が回転軸周りに180/(分割コアの数)度づつ回転するように接合してステータコアとしたことよって、ステータコア全体として回転軸周りの透磁率の分布が一様となり、複合軟磁性体の製造時に生じた透磁率の分布により発生するコギングトルクを減少させることができる。
また、本実施の形態によれば、分割コアの接合面を切削加工し、公差0.02mm程度にし、かつ回転軸と接合面との垂直度を1分以下とすることによって、分割コアが接合されたステータコアの回転子を回転するときに発生する、組み立て精度に基づく磁気特性の変化を抑制できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、分割コアをそれぞれ複合軟磁性体から切り出すように説明したが、複合軟磁性体からステータコアと同等の形状を切り出した後、この形状を回転軸に垂直な平面で切断することによって分割コアを得ることができる。図5の実線は、本実施の形態2におけるスロットレスのステータコアの分割コアを分割する前の複合軟磁性体の斜視図を示すものである。なお、図5の破線は、回転軸に垂直な平面での切断線を示している。
図5に示すステータコアの形の複合軟磁性体102は、実施の形態1の分割コア102と同様に、図2の複合軟磁性体のブロックBから切り出されている。したがって、実施の形態1の分割コアと同様に回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を有する。
基準位置は、回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布パターンが同じ分布パタンの位置であるので、ステータコアの形の複合軟磁性体103の外周面に付した回転軸に平行な線分11は、基準位置を示すマークとなる。なぜなら図2の複合軟磁性体のブロックは、紙面に垂直な向きに一様な分布を持つため、ステータコアの形の複合軟磁性体103も、回転軸に垂直な方向には一様な分布となるためである。
基準位置のマーク11を付した後、ステータコアの形の複合軟磁性体102を回転軸に垂直な平面で6等分割することによって、分割コア102a〜102fを得ることができる。図5では、分割したときにできる切断線103a〜103eを点線で示している。分割後の分割コア102a〜102fには、それぞれマーク11の一部が分割されて存在し、それぞれ本実施の形態1の基準位置11a〜11fとなる。
以上により得られた分割コア102a〜102fを実施の形態1と同様に、隣接する分割コアの基準位置11に対して、当該分割コアの基準位置11が30度回転軸周りに回転させた位置に取り付ける。その際、分割コア102a〜102fの分割面、外周面に絶縁被膜、例えばモールド用樹脂などをコーティングした上で所定位置に取り付ける。これによりステータコアが得られる。
以上により得られたステータコア101は、実施の形態1と同様の効果をもつ他、本実施の形態のステータコアは、ステータコアの形の複合軟磁性体の外周に回転軸に平行な直線を付して基準位置を示すマークとし、回転軸に垂直な平面で分割した分割コアを有するので、基準位置の透磁率の分布パターンの分割コア間での一致精度が高い。このため、透磁率の分布によるコギングトルクを一様にする精度も向上し、よりコギングトルクを削減できる。
また、本実施の形態のステータコアは、基準位置を求めるために各分割コアごとに透磁率の分布を計測する必要が無く、製造工数が少なくて済む効果がある。
加えて、分割コア間に絶縁被膜があることで分割コア間の渦電流が抑制される効果が、外周面に絶縁被膜があることでステータコア作製後に装置組み込みの際、外部接触物との間に流れる渦電流が抑制される効果がある。
実施の形態3.
上述の実施の形態1の分割コアは、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となったが、複合軟磁性体ブロックからの分割コアの切り出し方を変えると、回転軸周りに360°回転させないと回転前と同じ透磁率の分布とならない分布も得られる。本実施の形態では、回転軸周りに360°回転させないと回転前と同じ透磁率の分布とならない透磁率の分布を持つ分割コアによるステータコアについて、説明する。本実施の形態3は、回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を有する複数のリング状複合軟磁性体の分割コアを回転軸が一致するように接合することについては、実施の形態1と同様であり、以下実施の形態1と異なる点について説明する。
図6は、本実施の形態3のスロットレスステータコアの斜視図を示すものである。図6において、リング状の複合軟磁性体である分割コア102a、102b、102cが、各分割コアの回転軸10を一致させるように接合されている。各分割コアの回転軸周りの位置は、隣接する分割コアの基準位置に対して当該分割コアの基準位置が周方向に120度(図6の角度111)回転した位置に位置決めされる。基準位置は、各分割コアの周方向の最も透磁率が高い位置である。具体的には、分割コア102aに分割コア102bを接合するには、分割コア102aの基準位置11aに対して分割コア102bの基準位置11bが回転軸10回りに120度(図6の角度111)回転した位置に位置決めして接合する。また、分割コア102bに分割コア103cを接合するには、分割コア102bの基準位置11bに対して分割コア102cの基準位置11cが回転軸10回りに120度(図6の角度111)回転した位置に位置決めして接合しする。以上のように3個の分割コア102a、102b、102cを接合してステータコア101を構成する。
また、各分割コアの回転軸方向の長さは60mmであり、3個の分割コアが接続されて、長さ180mmのステータコアとしている。
図7は、本実施の形態3の分割コアの製造方法を示す図である。図7の複合軟磁性体のブロックBは、図2で説明した工程に構成されるため、図2と同様に外壁面に近い部分13の透磁率は、中央部分14に比べて高くなる。
分割コア102は、図7中の複合軟磁性体のブロックBから、平行な2つのリング状の柱状立体として切り出して構成されたものである。図8は、複合軟磁性体のブロックBから切り出された分割コアの一方の断面図を示し、図6のステータコア101の各分割コア102a〜102cを構成している。複合軟磁性体のブロックBが上記のように透磁率の分布を有するため、分割コア102も、図8に示す回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布を有する。図8のリングにおいて、上部分13は相対的に透磁率が高い部分であり、下部分14は相対的に透磁率が低い部分である。図8の分布は、分割コア102a〜102cの回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を示すものでもある。図8に示すように、回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布は、透磁率の平均値に対して高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率が高い部分と低い部分と部分が、回転軸をはさみ直径方向に相対峙している。
図8における透磁率が平均値より高い部分において、透磁率が最高である位置を基準位置11とする。分割コア102a〜102cは、透磁率の分布パターンが同じであり、それぞれ透磁率が最高である位置に基準位置11a〜11cが設けられている。また、基準位置11は、実施の形態1と同様に透磁率が最高である位置で必要はなく、透磁率が同じ複数の分割コア間で、透磁率の分布パターンが同じである位置であれば良い。
図8に示すように、分割コアを1個ずつ回転軸方向に接合する上で、隣接する分割コアの基準位置11に対して、取り付ける分割コアの基準位置11が、回転軸周りに30度回転させた位置になるように分割コアを取り付けていきステータコアにする。たとえば、分割コア102aに分割コア102bを取り付ける場合、分割コア102aの基準位置11aと、分割コア102bの基準位置11bとの回転軸周りになす回転角度が、120度になる位置に位置決めして取り付ける。分割コア102cも同様に分割コア102bに取り付けることにより図6に示すステータコア101となる。
次に、回転角度を120度とした理由について述べる。本実施の形態3では、回転機の回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、図8に示されるような分割コアを回転軸周りに回転させ、360度回転しなければ、元の分布と同じ分布とならない。このことから360度を分割コアの個数で均等分割した角度を回転角度とすることによって、回転軸周りに一様な透磁率の分布持つステータコアを構成することができる。すなわち120度の回転角は、(360/3)によって求めた角度である。
図9は、本実施の形態3の効果を示すグラフである。図9は、ステータコアの透磁率の分布に起因するコギングトルク値を縦軸にとり、回転子の回転角度を横軸にとったグラフである。曲線42aは、分割コア102aの透磁率の分布に起因するコギングトルクである。曲線41は、上述の分割コアを所定角度回転して取り付けず、基準位置11a〜11cが同じ方向になるよう取り付けた場合のコギングトルクを表しており、その振幅46は、曲線42aの振幅45を3倍した値となる。
本実施の形態3の分割コア102bと102cとに関するコギングトルクは、曲線42bと42cとで表される。分割コア102bの基準位置は、分割コア102aの基準位置から120度回転した位置であるので、曲線42bは、曲線20aから120度ずれている。同様に曲線42cも、曲線42bから120度ずれている。曲線43は、上述の分割コアを所定角度回転して取り付けた場合のステータコアの透磁率の分布に起因するコギングトルクを表している。曲線43は、各分割コア102a〜102cによるコギングトルク42a〜42cを加算したものであり、この加算した結果は、一様な値となる。なお、本実施の形態では、1の分割コアの透磁率の分布によって発生するコギングトルクを正弦波としたため、図9のように120度位相をずらして重ね合わせると直線状の一様なトルクとなる。また、1の分割コアの透磁率の分布によって発生するコギングトルクが正弦波でない場合は、相応のコギングトルクが発生するが、曲線41に比較すると、コギングトルクは大幅に削減される。
本実施の形態の分割コアの回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、透磁率の平均値に対して高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率が周りより高い部分と低い部分とが回転軸をはさみ直径方向に相対峙しているので、1の分割コアを360度回転させると透磁率の分布は同じとなる。このことを利用し、各分割コアの同じ透磁率の分布パターンを持つ部分が回転軸周りに360/(分割コアの数)度づつ回転するように接合してステータコアとしたことよって、ステータコア全体として回転軸周りの透磁率の分布が一様となり、複合軟磁性体の製造時に生じた透磁率の分布により発生するコギングトルクを減少させることができる。
なお、隣接する分割コアとの接合面は回転軸に垂直な平面として説明したが、接合面に凹凸を設けても良い。図10は、隣接する分割コアとの接合面をV字型にした分割コアの斜視図である。分割コア102は、上記と同様なリング状の複合軟磁性体で作成されている。上記と異なるのは、隣接する分割コアとの接合面202がV字型の溝、接合面203がV字型の突起状となるように加工され、かつ分割コアのV字型接合面と、隣接する分割コアの接合面とは互いに接合させると接合面同士が密着する形状に加工されている。
図11は、図10の分割コア102を回転軸を通り、回転軸に平行な平面で切断した断面図である。回転軸205を中心に、断面形状204を回転させてできる回転体が、図10の分割コア102の形状である。断面204の隣接する分割コアとの接合面202は、V字型の溝、接合面203は、V字型の突起状となるように加工され、かつ分割コアのV字型の接合面と、隣接する分割コアの接合面とは互いに接合させると、接合面同士が密着する形状となっている。
図12は、隣接する分割コアとの接合面に凹凸を設けた別の分割コアの斜視図である。図12の分割コア102の隣接する分割コアとの接合面302は、回転軸を中心軸とする凸の円錐面、303は、回転軸を中心軸とする凹の円錐面の一部となるよう加工され、かつ割コアの円錐面状の接合面と、隣接する分割コアの円錐面状の接合面とは互いに接合させると、凸と凹の円錐面が一致し、接合面同士が密着するように加工されている。
図13は、図12の分割コア102を回転軸を通り、回転軸に平行な平面で切断した断面図である。回転軸305を中心に、断面形状304を回転させてできる回転体が、図12の分割コア102の形状である。隣接する分割コアと接合する断面304の部分302、303は、回転軸305に対して斜めの線分となり、断面形状304は平行四辺形となっている。したがって、当該分割コア102の接合面302は、接合面302を介して接合すると、隣接する分割コアの接合面303と密着することになる。
上記のような構成によれば、分割コアを複数個接合してステータコアを構成する場合、接合時の回転軸に対して半径方向(回転軸に垂直な方向)のずれを少なくすることができる。また、分割コア間の接合部の面積が、平面である場合に比べて広くなるので、空隙パーミアンスが小さくなり、磁束量の低下を防ぐことができる。
実施の形態4.
上述の実施の形態1,3では、スロットレスのステータコアについて説明したが、本実施の形態4では、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となる分割コアを有するスロット付きのステータコアを持つ回転機について説明する。
図14は、本実施の形態4によるスロットつきのステータを用いた8極12スロット磁石付き回転機の斜視図である。回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となる複合軟磁性体である分割コア402a,402b,402cの3つの分割コアの回転軸10を一致させるように、かつ回転軸に垂直な平面の接合面が接合されてステータコア401を構成している。各分割コア402a,402b,402cの回転軸周りの位置は、隣接する分割コアの基準位置11に対して当該分割コアの基準位置11が周方向に60度(図14の角度411)回転した位置に位置決めされている。例えば、分割コア402bは、隣接する分割コア402aの基準位置11aに対して回転軸周りに60度(図14の角度411)回転させた位置に基準位置11bが来るように位置決めされる。さらに分割コア402cは、隣接する分割コア402bの基準位置11bに対して回転軸周りに60度(図14の角度412)回転させた位置に基準位置11cが来るように位置決めされる。なお、基準位置11a,11b,11cは、本実施の形態1と同様に定めることができる。
ステータコア401の内側には、スキュー無しでティース405が設けられ、2つのティース405間にはコイル404が設けられている。ステータ401の内側に配置されるロータ406の表面には磁石407が配置されている。
分割コア402a〜402cは、実施の形態1の図2と図3で説明した方法と同様の方法で、複合軟磁性体のブロックBから切り出して構成する。ただし、本実施の形態4では、各分割コアにスロットとティース405とを形成する。複合軟磁性体のブロックBから切り出すという実施の形態1の分割コア102と同様の工程により構成されるため、分割コア402a〜402cは、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布を有する。
また、上記で分割コアの接合面は回転軸に垂直な平面としたが、実施の形態3で説明したように接合面に凹凸を設けても良い。
本実施の形態4のステータコア401は、スロット付きであるため、スロットにコイル404を設ける必要がある。したがって、分割コア402a,402b、402cの接合部において、ティース405の表面形状に段差がなくつながる必要がある。しかし、分割コアを回転軸周りに回転するとティース405も、ティース間にできる空間であるスロットも回転するため、回転角度が所定の角度の場合を除き、分割コアの接合部でティース405、スロットの形状が回転軸方向につながらない。ステータコア全体(分割コア402a〜402c)に渡り、スロットにコイル404を回転軸方向に通すためには、分割コア間の回転軸周りの回転角度は、ティース405間角度のm倍数(mは自然数)である必要がある。ここでティース間角度とは、ティースが周方向等間隔に設けられているとして、1のティースの中心軸と、隣のティースの中心軸とのなす角度である(図14の角度410)。
本実施の形態では、12スロット回転機であるので、ティース間角度は、360/12=30度である。実施の形態1の分割コアの回転角度の決め方により、180/3=60度としたが、60度が30度の倍数であるため、全ての分割コアの接合部でティースが連続することになる。したがってコイル404を設けることができる。
上記のような構成によれば、隣接する分割コアでは透磁率の回転軸に垂直な平面内の分布が、回転軸周りに60度ずれることになる。これにより、ステータコア401全体としての実効的な透磁率の分布は単体の場合よりも大幅に小さくなる。したがって、このようなステータコアを用いた回転機のコギングトルクを小さくすることができる。なお、実施の形態1で説明したように、複合軟磁性体の透磁率の分布によるコギングトルクが正弦波の場合は、このようにすることよって、透磁率の分布によるコギングトルクを殆どなくすことができる。また、複合軟磁性体の透磁率の分布によるコギングトルクが正弦波でない場合も、コギングトルクを減らすことができるが、さらに分割数を多くすることでコギングトルクの振幅を小さくすることができる。
上記の実施の形態では問題がないが、スロット数、分割コアの数によっては、ティース405が分割コアの接合部で回転軸方向につながらず、スロットにコイルを設けられない問題が生じ得る。ティース405が分割コアの接合部で回転軸方向につなげるための、分割コアの回転角度の決め方は、「回転角は、(180/n)に最も近いスロット間角度の公倍数とする(nは2以上の自然数)」である。なお、スロット間角度は、ティース間角度に一致する。
例えば、本実施の形態4の12スロットのステータコアにおいて、分割コアの数を5としたときを例に説明する。n=5となるので、(180/5)=36度がスロットレスのステータの場合の分割コアの回転角となり、先頭の分割コアの基準位置11からの回転角度は、36度、72度、108度、144度となる。他方スロットの角度は、30度、60度、90度、120度、150度である。上記分割コアの決め方によると、36度を30度、72度を60度、108度を120度、144度を150度とすることとなる。結果として、回転角度を先頭の分割コアの基準位置から、順次30度、60度、120度、150度回転させると良い。
上記のような構成によれば、隣接する分割コアでは透磁率の回転軸に垂直な平面内の分布が、回転軸周りに30度、または60度ずれることになる。これにより、ステータコア401全体としての実効的な透磁率の分布は単体の場合よりも大幅に小さくなる。したがって、このようなステータコアを用いた回転機のコギングトルクを小さくすることができる。さらに分割数を多くすることでコギングトルクの振幅を小さくすることができる。
実施の形態5.
上述の実施の形態4では、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布を持つ分割コアからスロット付きステータコアを構成した場合の説明をしたが、本実施の形態5では、回転軸周りに360度回転して始めて回転前と同じ透磁率の分布を有する分割コアから構成したスロット付きステータコアについて説明する。本実施の形態5は、分割コアを実施の形態3と同様に複合軟磁性体のブロックから切り出し、回転軸に垂直な平面内に透磁率の分布を有する複数の複合軟磁性体の分割コアを回転軸が一致するように接合することについては、実施の形態4と同様であり、以下実施の形態4と異なる点を中心に説明する。
上記の実施の形態4と異なる点は、分割コアの回転角度であり、回転角度は実施の形態3に説明した方法で(360/3)=120度となる。図15は、本実施の形態5によるスロット付きのステータを用いた8極12スロット磁石付き回転機の斜視図である。回転軸周りに360°回転して回転前と同じ透磁率の分布となる複合軟磁性体である分割コア402a,402b,402cの回転軸周りの位置は、隣接する分割コアの基準位置11に対して当該分割コアの基準位置11が周方向に120度(図15の角度413)回転した位置に位置決めされている。例えば、分割コア402bは、隣接する分割コア402aの基準位置11aに対して回転軸周りに120度(図15の角度413)回転させた位置に基準位置11bが来るように位置決めされる。さらに分割コア402cは、隣接する分割コア402bの基準位置11bに対して回転軸周りに120度(図14の角度414)回転させた位置に基準位置11cが来るように位置決めされる。なお、基準位置11a,11b,11cは、本実施の形態3と同様に定めることができる。
分割コア402a〜402cは、実施の形態3の図7と図8で説明した方法と同様の方法で、複合軟磁性体のブロックBから切り出して構成する。ただし、本実施の形態5では、各分割コアにスロットとティース405とを形成する。複合軟磁性体のブロックBから切り出すという実施の形態3の分割コア102と同様の工程により構成されるため、分割コア402a〜402cは、回転軸周りに360度回転させて始めて回転前と同じ透磁率の分布を有する。
また、上記で実施の形態4と同様に分割コアの接合面は回転軸に垂直な平面としたが、実施の形態3で説明したように接合面に凹凸を設けても良い。
上記のような構成によれば、隣接する分割コアでは透磁率の回転軸に垂直な平面内の分布が、回転軸周りに120度(図15の角度413)ずれることになる。これにより、ステータコア401全体としての実効的な透磁率の分布は単体の場合よりも大幅に小さくなる。したがって、このようなステータコアを用いた回転機のコギングトルクを小さくすることができる。
また、ティース405が分割コアの接合部で不連続とならないための、分割コアの回転角度の決め方は、「回転角は、(360/n)に最も近いスロット間角度の公倍数とする」である。
したがって、分割コアの数を5とした場合のスロットレスのステータの分割コアの回転角度は、先頭の分割コアの基準位置に対して72度、144度、216度、288度となる。12極のスロット付きステータの分割コアの回転角度は、最も近いスロット間角度30度の公倍数をとって、60度、150度、210度、300度回転させると良い。
上記のような構成によれば、隣接する分割コアでは透磁率の回転軸に垂直な平面内の分布が、回転軸周りに60度、または90度ずれることになる。これにより、ステータコア401全体としての実効的な透磁率の分布は単体の場合よりも大幅に小さくなる。したがって、このようなステータコアを用いた回転機のコギングトルクを小さくすることができる。さらに分割数を多くすることでコギングトルクの振幅を小さくすることができる。
実施の形態6.
上述の実施の形態4、5では、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となるスロット付きステータコアを持つ回転機について説明する。
図16は、本実施の形態6によるスロットレスステータを用いた4極磁石付き回転機の斜視図である。回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となる複合軟磁性体で構成された2個のリング状分割コア102a,102bを回転軸を一致させるように、かつ平面状の接合面を互いに接合させてステータ101を構成している。ステータ101の内側には、コイル504が設けられ、さらにステータ101の内側に配置されるロータ406の表面には磁石407が設けられている。
分割コアの回転軸周りの位置決めは、隣接する分割コアの基準位置11aに対して分割コア102bの基準位置11bが周方向に90度(図16の角度510)回転させることにより行われる。本実施の形態の分割コアの回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、平均値に対して高、低、高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率が周りより高い2箇所の部分が回転軸をはさみ直径方向に相対峙しており、回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、実施の形態1の図3と同様の分布である。なお、基準位置11a,11bは、本実施の形態1と同様に透磁率が周方向に最大となる位置を基準位置と定めることができる。また、上記回転角度の90度は、実施の形態1の回転角度の決め方である(180/(分割コアの数))度に合致するものである。
以上は、回転軸周りに180度回転させると回転前と同じ透磁率の分布となる分割コアを用いたが、回転軸周りに360度回転させて回転前と同じ透磁率の分布となる分割コアを用いた場合も、回転角度の決め方が(360/(分割コアの数))となり180度となる点を除いて同様の構成となる。
なお、上記で分割コアの接合面は回転軸に垂直な平面としたが、実施の形態3で説明したように接合面に凹凸を設けても良い。
以上の構成によれば、ステータコア全体として回転軸周りの透磁率の分布が一様となり、複合軟磁性体の製造時に生じた透磁率の分布により発生するコギングトルクを減少させることができる。
本実施の形態1を示すステータコアの斜視図である。 本実施の形態1を示す複合軟磁性体のブロックの断面図である。 本実施の形態1を示す分割コアの回転軸に垂直な平面の透磁率の分布図である。 本実施の形態1を示すステータコアの分割コアの透磁率の分布によるコギングトルクのグラフである。 本実施の形態2を示す分割コアを分割する前の複合軟磁性体の斜視図をである。 本実施の形態3を示すステータコアの斜視図である。 本実施の形態3を示す複合軟磁性体のブロックの断面図である。 本実施の形態3を示す分割コアの回転軸に垂直な平面の透磁率の分布図である。 本実施の形態3を示すステータコアの分割コアの透磁率の分布によるコギングトルクのグラフである、 本実施の形態3を示す接合面にV字型の溝と突起を設けた分割コアの斜視図である。 本実施の形態3を示す接合面にV字型の溝と突起を設けた分割コアの断面図である。 本実施の形態3を示す接合面を円錐面とした分割コアの斜視図である。 本実施の形態3を示す接合面を円錐面とした分割コアの断面図である。 本実施の形態4を示すスロット付きステータを持つ回転機の斜視図である。 本実施の形態5を示すスロット付きステータを持つ回転機の斜視図である。 本実施の形態6を示すスロットレスステータを持つ回転機の斜視図である。
符号の説明
10 回転機の回転軸
11 基準位置
101 ステータコア
102a〜102f 分割コア
401 スロット付きステータコア
402a〜402c スロット付きステータの分割コア
404 コイル
405 ティース
406 ロータ
407 磁石

Claims (7)

  1. 回転機の回転軸の周囲に設けられるステータコアにおいて、
    前記回転軸に垂直な平面内に存在する透磁率の分布が同じであり、前記回転軸方向に分離されたリング状の複合軟磁性体で構成された複数の分割コアが、各分割コアの回転軸を一致させるように接合され、
    前記分割コアは、周方向において透磁率の分布パターンが所定の分布パターンとなる位置に基準位置が設けられ、隣接する分割コアの前記基準位置が、前記回転軸の一方向に向かって、順次、前記回転軸の一の回転方向に所定角度回転した位置になるように前記分割コアが取り付けられたことを特徴とするステータコア。
  2. 分割コアは、外周面に基準位置を示すマークが付されたリング状の複合磁性体を回転軸に垂直な平面で複数に分割して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のステータコア。
  3. n個(nは2以上の自然数)の分割コアを有し、
    分割コアの回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、透磁率の平均値に対して高、低、高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率が平均より高い2つの部分が前記回転軸をはさみ直径方向に相対峙し、
    前記分割コアは、隣接する分割コアの基準位置に対して、当該分割コアの基準位置が前記回転軸周りに(180/n)度の回転角だけ回転した位置に取り付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のステータコア。
  4. スロットが周方向等間隔に設けられたスロットつきのステータコアであって、
    回転角は、(180/n)に最も近いスロット間角度の公倍数としたことを特徴とする請求項3に記載のステータコア。
  5. n個(nは2以上の自然数)の分割コアを有し、
    分割コアの回転軸に垂直な平面内の透磁率の分布が、透磁率の平均値に対して高、低の順で周方向に分布し、かつ透磁率の平均値より高い部分と低い部分とが、回転軸をはさみ直径方向に相対峙し、
    前記分割コアは、隣接する分割コアの基準位置に対して、当該分割コアの基準位置が前記回転軸周りに(360/n)度の回転角だけ回転した位置に取り付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のステータコア。
  6. スロットが周方向等間隔に設けられたスロットつきのステータコアであって、
    回転角は、(360/n)に最も近いスロット間角度の公倍数としたことを特徴とする請求項5に記載のステータコア。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のステータコアを備えた回転機。
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