JP2007219646A - メール印刷システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の相手とやり取りしたメールの本文をまとめて印刷できるようにする。
【解決手段】メールアドレスを選択する選択部101と、選択部101により選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する検索部102と、検索部102により検索されたメールを送受信日時順にソートするソート部103と、検索部102により検索されたメールの本文を切り出す切り出し部104と、切り出し部104により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する特徴付加部105とを備え、ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子メール(単に「メール」と称する)を印刷するのに利用して好適なメール印刷システム及びコンピュータプログラムに関する。
近年の携帯電話やパーソナルコンピュータの普及により、コミュニケーションをメールで行う機会が増加している。メールの場合、後で読み返したり、印刷してメール端末以外の場所で読んだりすることもできるため、普及の一途をたどっている。
しかしながら、メールの印刷は送信メール又は受信メールの中から1つだけを選択し、1件ずつ印刷する必要があった。
特に、特定の相手との一連のメールのやり取りを印刷して残したい場合は、他のメールも混合している送受信記録の中から特定の相手とのやり取りのメールを検索して選択しなければならず効率が悪い。
また、メールが短い内容からなる場合は、用紙が余白ばかりになり、用紙の無駄になる。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、特定の相手とやり取りしたメールの本文をまとめて印刷できるようにすることを目的とする。
本発明のメール印刷システムは、メールアドレスを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたメールを送受信日時順にソートするソート手段と、前記検索手段により検索されたメールの本文を切り出す切り出し手段と、前記切り出し手段により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する特徴付加手段とを備え、ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷する点に特徴を有する。
本発明のコンピュータプログラムは、選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する検索処理と、前記検索処理により検索されたメールを送受信日時順にソートするソート処理と、前記検索処理により検索されたメールの本文を切り出す切り出し処理と、前記切り出し処理により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する特徴付加処理と、ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷する処理とをコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明によれば、特定の相手とやり取りしたメールの本文をまとめて印刷することができ、用紙の節約にもなる。特に短い内容のメールのやり取りの記録は、チャットのような雰囲気で得ることができ、メールによるコミュニケーションの新たな方法の一つになる可能性も秘めている。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るメール印刷システムの構成例を示す図である。101は選択部であり、メールアドレスを選択する。102は検索部であり、選択部101により選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する。103はソート部であり、検索部102により検索されたメールを送受信日時順にソートする。104は切り出し部であり、検索部102により検索されたメールの本文を切り出す。105は特徴付加部であり、切り出し部104により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する。そして、ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷装置106により印刷することができるようになっている。なお、メール印刷システムは、メールの送受信機能及び印刷機能を有する1つの装置により構成されていてもよいし、メールの送受信機能を有するパーソナルコンピュータ及びそのパーソナルコンピュータに接続されたプリンタのように複数の装置により構成されていてもよい。
図2は、本実施形態のメール印刷システムでの処理動作を説明するためのフローチャートである。
図3に、メールデータの例を示す。メールは大きく分けてメールヘッダとメール本文とからなる。メールヘッダにはメールが送信された経路(Received:)、メールの題名(Subject:)、あて先(To:やCc:)、送信者(From:)、送信日時(Date:)、メールを識別するためのID(Message-id:)等さまざまなデータが含まれる。これらのメールヘッダのデータの扱いについてはおおよその決まりがあり、例えばあるメールに返信した場合は、In-Replay-To:というヘッダ情報に返信する元となったメールのMessage-idを付加するようになっている。
ヘッダは1行の改行のみからなる行(空白行)で終わりとなり、その空白行の次の行からがメール本文である。行頭のピリオドで本文の終了を示す。本文データで行頭にピリオドを使用したい場合は、ピリオドを2度繰り返すことで行う(通常これらの操作はメールソフトが自動で実行する)。実際のメールデータでは、日本語部分はMIMEエンコードやJISコードで格納されているが、ここでは簡略化のため、デコード後のデータを示している。
図2に説明を戻して、まず、印刷したいやり取りの相手を選択する(ステップS1)。1対1のやり取りの場合は1人を選べばよいが、複数人でのやり取りの場合は複数名を選択する。選択方法は、印刷したいやり取りを含むメールを選択してその送信者(from:)、受信者(to:やcc:)を自動で選んでもよいし、アドレス帳等から検索してもよい。
次に、選択された相手のメールを受信履歴や送信履歴の中から検索する(ステップS2)。通常メールソフトでは、受信したメールをフォルダに振り分けて保存しておくことが可能である。検索ではフォルダを指定することで、例えば「ゴミ箱」からは検索しない、等の高度なオプションを設定することも可能である。ある特定の期間のメールだけを選択したい場合はその条件をあらかじめ設定しておき、選択しないようにする。
次に、検索されたメールを日時順にソートする(ステップS3)。
次に、選択されたメールの本文を切り出す(ステップS4)。発明の特徴上、各メールに付加されたシグネチャや場合によっては引用も不要なので、ここで省くことも考えられる。シグネチャは同一発信者のメール本文末尾で常に同じデータがあったらシグネチャとみなして削除すればよい。また、引用かどうかは、メールヘッダ中のIn-Replay-To:で示されたメールIDの本文とを行末から行頭方向へ向かって比較して、元メールと同じであれば引用として削除する。行末から比較するのは、行頭には引用符等が挿入されている可能性があるためである。
次に、メール本文が誰の発信であるかの特徴を付加する(ステップS5)。付加する特徴は、単にニックネームやメールアドレスであってもよい。カラー印刷が可能であれば、それぞれに個別の色を割り振ることも考えられる。また、フォントを複数搭載しているシステムでは、フォントも個別に設定できてもよい。
次に、ソートして抜き出され、特徴を付加されたメール本文データをマージして一つのデータとする(ステップS6)。例えば1ページに入るだけ、といったような指定を可能にした場合は、マージされた結果の先頭、あるいは末尾から1ページに入るだけを印刷データとして保持する。
最後にマージされたデータを印刷して終了する(ステップS7)。
図4は、メールアプリの画面例である。画面左に受信したメールや送信済みのメールが格納されているフォルダがあり、図示例では「受信箱」というフォルダが選択されている。画面右上が選択されたフォルダの中のメール一覧画面であり、図示例は上から4番目のメールが選択されている。
画面右下が選択されたメールの内容である。通常のメールアプリでは図3で示したメールデータのうち、ヘッダから題名や差出人、送信日時等を抜き出してリストに表示し、余計なメールヘッダは表示せずに、メール本文だけを図4のように表示するのが一般的である。
他に、新規メールやメールへの返信、印刷実行、アドレス張管理機能等を行うツールボタンやメニューが画面には表示されている。
図2に示すフローチャットにしたがって、実際にメールのやり取りをまとめて印刷する方法を示す。まず、ステップS1の相手選択処理では、メール一覧からやり取りを印刷したい相手からのメールを選択表示する。選択されたメールのメールデータは図7の704のようなものである。
ここで、機能メニューから「印刷」を選択すると、図5のようにサブメニューが開く。「選択したメールを印刷」を選択すると、選択されているメールだけを印刷する従来の印刷機能が実行される。「やり取り印刷」を選択すると、さらに図6のようなサブメニューが表示される。
「スレッド印刷」は、選択されたメールが返信メールであれば、その元のメール、また選択されたメールへの返信を送受信フォルダ内から検索してまとめて印刷する機能である。「日付を指定して印刷」は、返信でなくても選択された相手とのやり取りを指定された期間から検索して、すべてをまとめて印刷する機能である。
次に、ステップS2のメール検索処理では、ステップS1で選択された機能にしたがってメールを検索する。ステップS1で「スレッド印刷」を選択した場合は、選択されたメールのヘッダからIn-Replay-To:フィールドを検索し、存在したらそのフィールドで指定されたIDをメールヘッダのMessage-id:に持つメールを受信箱と送信済みフォルダの中から検索する。
この場合に、ゴミ箱フォルダからは検索しないものとする。検索して見つかったメールがIn-Replay-To:フィールドを持っていたら再帰的に検索する。こうしてIn-Replay-To:フィールドが見つからなくなるまで検索し、次にこれまでに見つかったメールに対する返信を検索する。
図7のメール704にはIn-Replay-To:フィールドが存在するので、そこで指定されたIDのMessage-id:フィールドを持つメールを受信箱、送信済みフォルダから検索する。
その結果、送信済みフォルダからメール703が見つかる。見つかったメール703に対しても再帰的に同様の処理を行う。これを繰り返してメール702、701が検索される。メール701ではIn-Replay-To:フィールドが無いので、メール701に対する返信メールを検索する。
具体的には受信箱、送信済みフォルダのメールに対して、In-Replay-To:フィールドにメール701のMessage-id:が存在するものを検索する。メール702も検索されるが、すでに検索済みとして再帰的な処理はスキップする。ここで新たなメールが見つかったらそのメールに対してもIn-Replay-To:の検索と、そのメールに対する返信の検索を行う。
このようにして、メール704、703、702、701が検索される。この処理を図にすると図8のステップS801〜S808のようになる。
次に、ステップS3の日時順にソートでは、検索されたメール704〜701のメールヘッダのDate:フィールドにより、古いメールから新しいメールへ順に並ぶようにソートする。
次に、ステップS4の本文切り出し処理では、まずメールヘッダをすべて削除する(図11)。残りを本文データとしても良いが、空白行、シグネチャ、引用を削除したい場合もあるので、ここではシグネチャを削除する処理を図9を用いて説明する。
まずステップS2で検索された全メールに対して、From:フィールドが一致する差出人ごとに分ける(ステップS901)。そして、分けられた差出人ごとのメールデータに対して、すべてのメールの最終行から行単位に文字列を比較する(ステップS902、S903)。すべてのメールで一致したらそれをシグネチャデータとして記憶する。そして、全メールで一つ前の行に対しても同様な処理を行い(ステップS905)、メールの最終部分から一致する行がなくなるまで繰り返す。こうすることで、メールの最後に付記されるシグネチャ部分を認識することが可能となる。
ステップS4の本文切り出し処理では、こうして差出人ごとに抽出されたシグネチャデータをそれぞれメール本文データから削除する。引用の削除方法はいろいろ考えられるが、一般的には「> 」で始まることが多い。ここでは説明は省略するが図10のフローチャートのように、「> 」で始まっている行をすべて引用として本文から削除することにする(図12)。
次に、ステップS5で、差出人それぞれに対して印刷したときに区別がつくような特徴を付加する。この特徴の付加には各種の方法が考えられる。例えば、差出人ごとに印刷色を変えるとか、文字の書体を変えるとか、差出人名を各行の行頭に追加するとかが挙げられる。ここでは、差出人名をすべての行頭につける場合を例にとって説明する。差出人名は、アドレス帳に登録されているニックネームを該当する差出人のメールアドレスから検索して付加することにする。p-ko@hoge.comに対応するニックネームは「ピー子」で、hoge@hoge.comに対応するニックネームが「ほげ」であったとすると、抜き出された本文の各行の先頭に、対応するニックネームを挿入する(図13)。
その後、ステップS6ですべてのメールのデータを一つのデータにマージして、ステップS7で印刷して図14のような出力を得る。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態に係るメール印刷システムの構成例を示す図である。 本実施形態のメール印刷システムでの処理動作を説明するためのフローチャートである。 メールデータの例を示す図である。 メールアプリの画面例を示す図である。 メールアプリの印刷機能選択時画面例を示す図である。 メールアプリの印刷機能選択時画面例を示す図である。 検索されたメールデータの例を示す図である。 メールの検索方法の一例を説明するためのフローチャートである。 シグネチャの判定方法の一例を説明するためのフローチャートである。 引用の削除方法の一例を説明するためのフローチャートである。 メールデータの処理途中の例を説明するための図である。 メールデータの処理途中の例を説明するための図である。 メールデータの処理途中の例を説明するための図である。 印刷結果の例を示す図である。
符号の説明
101 選択部
102 検索部
103 ソート部
104 切り出し部
105 特徴付加部
106 印刷装置

Claims (11)

  1. メールアドレスを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索されたメールを送受信日時順にソートするソート手段と、
    前記検索手段により検索されたメールの本文を切り出す切り出し手段と、
    前記切り出し手段により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する特徴付加手段とを備え、
    ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷することを特徴とするメール印刷システム。
  2. 前記付加する特徴が、相手及び自分のニックネームであることを特徴とする請求項1に記載のメール印刷システム。
  3. 前記付加する特徴が、カラーであることを特徴とする請求項1に記載のメール印刷システム。
  4. 前記付加する情報が、文字フォントであることを特徴とする請求項1に記載のメール印刷システム。
  5. 本文に加えて、メールのサブジェクトも付加して印刷することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のメール印刷システム。
  6. サブジェクトが変更された時だけサブジェクトを付加して印刷することを特徴とする請求項5に記載のメール印刷システム。
  7. 選択する日時範囲を入力する入力手段を有し、選択された日時の間のメールだけを印刷することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のメール印刷システム。
  8. 出力する用紙枚数を入力する入力手段を有し、入力された用紙枚数に入るだけのやり取りを印刷することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のメール印刷システム。
  9. 前記切り出し手段において、シグネチャや引用を削除することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のメール印刷システム。
  10. 前記検索手段において、特定フォルダを除外する、あるいは、特定フォルダのみから検索することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のメール印刷システム。
  11. 選択されたメールアドレスに対する送信メール及び選択されたメールアドレスからの受信メールを検索する検索処理と、
    前記検索処理により検索されたメールを送受信日時順にソートするソート処理と、
    前記検索処理により検索されたメールの本文を切り出す切り出し処理と、
    前記切り出し処理により切り出した本文が送信したものか、受信したものかを区別するための特徴を付加する特徴付加処理と、
    ソートされた順に区別するための特徴を付加した本文をまとめて印刷する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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