JP2007219500A - 導電性エンドレスベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト耐久時におけるトナーの付着が少なく、かつ、画像出しでのトナー転写効率の高い導電性エンドレスベルト、およびそれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトである。熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性ポリテトラフルオロエチレンおよび導電性材料を含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、複写機やプリンター、特にはカラーレーザープリンター等の電子写真装置や静電記録装置等における静電記録プロセスにおいて、表面に静電潜像を保持した潜像保持体等の画像形成体表面に現像剤を供給して形成されたトナー像を、紙等の記録媒体へと転写する際に用いられる導電性エンドレスベルト(以下、単に「ベルト」とも称する)およびそれを用いた画像形成装置に関する。
従来から、複写機、プリンター等における静電記録プロセスでは、まず、感光体(潜像保持体)の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映像を投射して光の当たった部分の帯電を消去することによって静電潜像を形成し、次いで、この静電潜像にトナーを供給してトナーの静電的付着によりトナー像を形成し、これを紙、OHP、印画紙等の記録媒体へと転写することにより、プリントする方法が採られている。
この場合、カラープリンターやカラー複写機においても、基本的には前記プロセスに従ってプリントが行われるが、カラー印刷の場合には、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色のトナーを用いて色調を再現するもので、これらのトナーを所定割合で重ね合わせて必要な色調を得るための工程が必要であり、この工程を行うためにいくつかの方式が提案されている。
まず、第1には、モノクロ印刷を行う場合と同様に、感光体上にトナーを供給して静電潜像を可視化する際に、前記マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色のトナーを順次重ねていくことにより現像を行い、感光体上にカラーのトナー像を形成する多重現像方式がある。この方式によれば比較的コンパクトに装置を構成することが可能であるが、この方式では階調の制御が非常に難しく、高画質が得られないという問題点がある。
第2に、4つの感光ドラムを設け、各ドラムの潜像を夫々マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのトナーで現像することにより、マゼンタによるトナー像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像およびブラックによるトナー像の4つのトナー像を形成し、これらトナー像が形成された感光ドラムを1列に並べて各トナー像を紙等の記録媒体に順次転写して記録媒体上に重ねることにより、カラー画像を再現するタンデム方式がある。この方式は、良好な画像が得られるものの、4つの感光ドラムと、各感光ドラムごとに設けられた帯電機構および現像機構が1列に並べられた状態となり、装置が大型化するとともに高価なものとなる。
図2にタンデム方式の画像形成装置の印字部構成例を示す。感光体ドラム1、帯電ロール2、現像ロール3、現像ブレード4、トナー供給ロール5およびクリーニングブレード6で構成する印字ユニットをイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBの各トナーに対応して4個並べており、駆動ローラ(駆動部材)9により循環駆動されて転写搬送ベルト10で搬送した用紙上に、トナーを順次転写しカラー画像を形成する。転写搬送ベルトの帯電および除電は夫々帯電ロール7および除電ロール8で行う。また、用紙をベルトへ吸着させるための用紙帯電には吸着ローラ(図示せず)が使用される。これらの対応により、オゾンの発生を抑えることができる。吸着ローラでは、用紙を搬送路から転写搬送ベルトに乗せるとともに、転写搬送ベルトへの静電吸着を行う。また、転写後の用紙分離は、転写電圧を低くすることにより用紙と転写搬送ベルトの吸着力を弱くして、曲率分離のみで行うことができる。
転写搬送ベルト10の材料としては抵抗体と誘電体があり、夫々に長所、短所を持っている。抵抗体ベルトは電荷の保持が短時間であるため、タンデム型の転写に用いた場合、転写での電荷注入が少なく4色の連続する転写でも比較的電圧の上昇が少ない。また、次の用紙の転写に繰り返して使用されるときも電荷が放出されており、電気的なリセットは必要としない。しかし、環境変動により抵抗値が変化するため、転写効率に影響すること、用紙の厚さや幅の影響を受けやすいことなどが短所となっている。
一方、誘電体ベルトの場合は注入された電荷の自然放出はなく、電荷の注入、放出とも電気的にコントロールしなければならない。しかし、安定に電荷が保持されるので、用紙の吸着が確実で高精度な紙搬送が行える。誘電率は温湿度への依存性も低いため、環境に対しても比較的安定な転写プロセスとなる。欠点は、転写が繰り返されるごとにベルトに電荷が蓄積されるため、転写電圧が高くなることである。
第3に、紙等の記録媒体を転写ドラムに巻き付けてこれを4回転させ、周回ごとに感光体上のマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックを順次記録媒体に転写してカラー画像を再現する転写ドラム方式もある。この方式によれば比較的高画質が得られるが、記録媒体が葉書等の厚紙である場合には、これを前記転写ドラムに巻き付けることが困難であり、記録媒体種が制限されるという問題点がある。
前記多重現像方式、タンデム方式および転写ドラム方式に対して、良好な画質が得られ、かつ装置が特に大型化するようなこともなく、しかも記録媒体種が特に制限されるようなこともない方式として、中間転写方式が提案されている。
即ち、この中間転写方式は、感光体上のトナー像を一旦転写保持するドラムやベルトからなる中間転写部材を設け、この中間転写部材の周囲にマゼンタによるトナー像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像およびブラックによるトナー像を形成した4つの感光体を配置して4色のトナー像を中間転写部材上に順次転写することにより、この中間転写部材上にカラー画像を形成し、このカラー画像を紙等の記録媒体上に転写するものである。従って、4色のトナー像を重ね合わせて階調を調整するものであるから、高画質を得ることが可能であり、かつタンデム方式のように感光体を1列に並べる必要がないので装置が特に大型化することもなく、しかも記録媒体をドラムに巻き付ける必要もないので記録媒体種が制限されることもないものである。
中間転写方式によりカラー画像の形成を行う装置として、中間転写部材として無端ベルト状の中間転写部材を用いた画像形成装置を図3に例示する。
図3中、11はドラム状の感光体であり、図中矢印方向に回転するようになっている。この感光体11は、一次帯電器12によって帯電され、次いで画像露光13により露光部分の帯電が消去され、第1の色成分に対応した静電潜像がこの感光体11上に形成され、更に静電潜像が現像器41により第1色のマゼンタトナーMで現像され、第1色のマゼンタトナー画像が感光体11上に形成される。次いで、このトナー画像が、駆動ローラ(駆動部材)30により循環駆動されて感光体11と接触しながら循環回転する中間転写部材20に転写される。この場合、感光体11から中間転写部材20への転写は、感光体11と中間転写部材20とのニップ部において、中間転写部材20に電源61から印加される一次転写バイアスにより行われる。この中間転写部材20に第1色のマゼンタトナー画像が転写された後、前記感光体11はその表面がクリーニング装置14により清掃され、感光体11の1回転目の現像転写操作が完了する。以降、感光体が3回転し、各周回ごとに現像器42〜44を順次用いて第2色のシアントナー画像、第3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次感光体11上に形成され、これが周回ごとに中間転写部材20に重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が中間転写部材20上に形成される。なお、図3の装置にあっては、感光体11の周回ごとに現像器41〜44が順次入れ替わってマゼンタトナーM、シアントナーC、イエロートナーY、ブラックトナーBによる現像が順次行われるようになっている。
次に、前記合成カラートナー画像が形成された中間転写部材20に転写ローラ25が当接し、そのニップ部に給紙カセット19から紙等の記録媒体26が給送される。これと同時に二次転写バイアスが電源29から転写ローラ25に印加され、中間転写部材20から記録媒体26上に合成カラートナー画像が転写されて加熱定着され、最終画像となる。合成カラートナー画像を記録媒体26へと転写した後の中間転写部材20は、表面の転写残留トナーがクリーニング装置35により除去され、初期状態に戻り次の画像形成に備えるようになっている。
また、タンデム方式と中間転写方式とを組み合わせたタンデム中間転写方式もある。図4に、無端ベルト状のタンデム中間転写部材を用いてカラー画像の形成を行うタンデム中間転写方式の画像形成装置を例示する。
図示する装置においては、感光体ドラム52a〜52d上の静電潜像を夫々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにより現像する第1現像部54a〜第4現像部54dが、タンデム中間転写部材50に沿って順次配置されており、このタンデム中間転写部材50を図中の矢印方向に循環駆動させて、各現像部54a〜54dの感光体ドラム52a〜52d上に形成された4色のトナー像を順次転写することにより、このタンデム中間転写部材50上にカラーのトナー像を形成し、このトナー像を紙等の記録媒体53上に転写することにより、プリントアウトを行う。ここで、上記いずれの装置においても、現像に用いるトナーの配列順は特に制限されるものではなく、任意に選択可能である。
なお、図中、符号55は、タンデム中間転写部材50を循環駆動するための駆動ローラ若しくはテンションローラを示し、符号56は記録媒体送りローラ、符号57は記録媒体送り装置、符号58は記録媒体上の画像を加熱等により定着させる定着装置を示す。また、符号59はタンデム中間転写部材50に電圧を印加する電源装置(電圧印加手段)を示し、この電源装置59は、トナー像を、感光ドラム52a〜52dから上記タンデム中間転写部材50に転写する場合と、タンデム中間転写部材50から記録媒体53上に転写する場合とで、印加する電圧の正負を反転させることができるようになっている。
従来、かかる無端ベルト状の転写搬送ベルト10や中間転写部材20、タンデム中間転写部材50等として使用される導電性エンドレスベルトとしては、半導電性の樹脂フィルムベルトと、繊維補強体を有するゴムベルトとが主に用いられている。このうち樹脂フィルムベルトとしては、例えば、特許文献1に、ポリアミド樹脂とカーボンブラックとを含み、テトラフルオロエチレン成分を含むフッ素系共重合体樹脂の微粉末からなる加工助剤と、低分子量のポリテトラフルオロエチレン樹脂の微粉末からなる滑剤とを含む樹脂組成物を使用した半導電性樹脂ベルトが開示されている。また、本出願人においても、特許文献2において、熱可塑性ポリアミド(PA)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、熱可塑性ポリアセタール(POM)等から選ばれる基材に対し、高分子イオン導電剤が添加されてなる導電性エンドレスベルトを、特許文献2において、PA、ABS、POM等から選ばれる特定の熱可塑性樹脂とフッ素樹脂とを基材とし、高分子イオン導電剤が添加されてなる導電性エンドレスベルトを、それぞれ提案している。また、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と、所定のMFR値を有する他のエステル結合を有する熱可塑性樹脂とを特定の重量比率で含む基材と、導電性材料とを含有するベルトについても提案している(特許文献4)。
特開2004−061694号公報(特許請求の範囲等) 特開2003−091177号公報(特許請求の範囲等) 特開2004−272210号公報(特許請求の範囲等) 特願2004−300533(特許請求の範囲等)
上記のうち、中間転写方式を用いた画像形成装置においては、上述したように中間転写部材20上にトナーを蓄積して画像の転写を行うことから、画像転写時の転写効率が高いことが望まれるが、繰り返し使用に伴い、クリーニング不良等の原因でベルト上にトナーが残留する場合があり、このような残留トナーが耐久時にベルト表面に触着して、部分的に色が濃くなるなどの画像の不具合等を引き起こすという問題があった。また、タンデム転写方式においても、位置検出や紙詰まりなどの転写異常の際に飛散したトナーがベルト上に残留して、同様の問題を生ずる場合があった。さらに、導電性エンドレスベルトにおいては、良好な電気特性を備え、高いトナー転写効率を発揮できることも重要となる。
そこで本発明の目的は、ベルト耐久時におけるトナーの付着が少なく、かつ、画像出し時におけるトナー転写効率の高い導電性エンドレスベルト、およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂を主成分とするベルトに対しアクリル変性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を添加することにより、画像出し時におけるトナー付着性を改善するとともに転写効率を向上することが可能となることを見出して、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の導電性エンドレスベルトは、画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性PTFEおよび導電性材料を含有することを特徴とするものである。
また、本発明の他の導電性エンドレスベルトは、静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性PTFEおよび導電性材料を含有することを特徴とするものである。
さらに、本発明のさらに他の導電性エンドレスベルトは、4種の画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記4種の画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に順次転写保持し、これを記録媒体へと転写するタンデム中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性PTFEおよび導電性材料を含有することを特徴とするものである。
本発明においては、前記熱可塑性樹脂として、(a)熱可塑性ポリアミド、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、(c)熱可塑性ポリアセタール、(d)前記(a)〜(c)のうちのいずれか2種以上のポリマーアロイまたはポリマーブレンド、および(e)前記(a)〜(c)のうちのいずれか1種または2種以上と熱可塑性樹脂とのポリマーアロイまたはポリマーブレンド、からなる群から選ばれるいずれかを用い、かつ、前記導電性材料として高分子イオン導電剤を用いることが好ましい。
また、前記熱可塑性樹脂が、熱可塑性ポリエステル樹脂と、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとからなることが好ましく、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と、該熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂以外のエステル結合を有する熱可塑性樹脂とからなることも好ましく、この場合、前記エステル結合を有する熱可塑性樹脂の温度270℃におけるMFR値が3〜80g/10minであり、前記熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と該エステル結合を有する熱可塑性樹脂との重量比率が95/5〜55/45の範囲内であって、かつ、前記導電性材料がカーボンブラックであることも好ましい。
また、本発明の画像形成装置は、上記本発明の導電性エンドレスベルトを用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、熱可塑性樹脂に対しアクリル変性PTFEを配合したことで、未変性のPTFEの場合と比較して樹脂に対する分散が良くなるため、結果としてベルトの表面平滑性を維持することができ、また、フッ素の添加により離型性を発現することから、トナー付着性および転写効率の向上効果についても得ることができる。これにより、ベルト耐久時におけるトナー付着を低減して、画像不具合の発生を防止するとともに、画像出し時におけるトナー転写効率を向上した導電性エンドレスベルトおよび画像形成装置を提供することが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
導電性エンドレスベルトには、一般に、ジョイントありのものとジョイントなしのもの(いわゆるシームレスベルト)とがあるが、本発明においてはいずれのものであってもよい。好ましくはシームレスベルトである。本発明の導電性エンドレスベルトは、前述したように、タンデム方式、中間転写方式およびタンデム中間転写方式の転写部材等として用いることができるものである。
本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図2に参照符号10で示す転写搬送ベルトの場合、駆動ローラ9等の駆動部材により駆動され、これに伴い搬送される記録媒体上にトナーが順次転写され、カラー画像が形成される。
また、本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図3に参照符号20で示す中間転写部材の場合、これを駆動ローラ30等の駆動部材により循環駆動させ、感光体ドラム(潜像保持体)11と紙等の記録媒体26との間に配設することで、前記感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を一旦転写保持し、次いでこれを記録媒体26へと転写する。なお、図3の装置は、上述したように、中間転写方式によりカラー印刷を行うものである。
さらに、本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図4に参照符号50で示すタンデム中間転写部材の場合、感光体ドラム52a〜52dを備える現像部54a〜54dと紙等の記録媒体53との間に配設されて、駆動ローラ55等の駆動部材により循環駆動され、各感光体ドラム52a〜52dの表面に形成された4色のトナー像を一旦転写保持し、次いでこれを記録媒体53へと転写することで、カラー画像を形成する。
本発明の導電性エンドレスベルトは、熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性PTFEおよび導電性材料を含有する。これにより、アクリル変性PTFEが樹脂中でフィブリル状に微分散することで、ベルトの表面性を損なうことなくアクリル変性PTFEの防汚効果を得ることができ、トナー付着性の改善および転写効率の向上を達成することができる。また、副次的効果として溶融時の増粘効果が得られ、成型時のドローダウン防止効果も高まる。特に、中間転写方式またはタンデム中間転写方式に適用する場合には、耐久画像出しでのベルト表面上へのトナー付着量の低減およびトナー転写効率の向上効果を、また、タンデム転写方式に適用する場合には、耐久画像出しでのベルト表面上へのトナー付着量の低減効果を、それぞれ得ることができる。
かかるアクリル変性PTFEとしては、具体的には、メタクリル酸アルキル・アクリル酸アルキル共重合物で4フッ化エチレン重合物を変性させたものが挙げられ、例えば、市販品として三菱レイヨン(株)製のメタプレンA3000を好適に用いることができる。かかるアクリル変性PTFEの添加量は、樹脂成分100重量部に対し0.01〜5重量部、好適には0.05〜2重量部である。添加量が多すぎると表面荒れや粘度上昇の原因となるため、上記範囲が望ましい。
本発明において用いる熱可塑性樹脂としては、特に制限されるものではなく、従来ベルト基材として使用されているもののうちから適宜選択して用いることができる。具体的には例えば、(a)熱可塑性ポリアミド(PA)、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、(c)熱可塑性ポリアセタール(POM)(d)前記(a)〜(c)のうちのいずれか2種以上のポリマーアロイまたはポリマーブレンド、および(e)前記(a)〜(c)のうちのいずれか1種または2種以上と熱可塑性樹脂、特には熱可塑性エラストマーとのポリマーアロイまたはポリマーブレンド、からなる群から選ばれるいずれかを好適に用いることができ、この場合、組合せて用いる導電性材料としては、高分子イオン導電剤が好適である。
上記のうち(a)熱可塑性ポリアミドは、耐摩耗性の良好な材料として最も古くから使われている樹脂の一つであり、強度や耐衝撃性等にも優れており、市場で容易に入手することができる。PAとしてはいくつか種類があるが、本発明においては、特にナイロン12(以下、「PA12」と称する)、例えば、東レ(株)製、商品名:リルサンAESNO TLやダイセル・ヒュルス(株)製、商品名:ダイアミドL2101、ダイアミドL1940、宇部興産(株)製、商品名:3024Uなどを好適に用いることができる。PA12は他のPAに比べ環境変動における寸法安定性に優れている。また、PA6も好適である。かかる熱可塑性ポリアミドを導電性エンドレスベルトの基材に用いることで、抵抗のバラツキがなく、かつ、強度、特には屈曲耐久性に優れる導電性エンドレスベルトを得ることができる。尚、本発明に用いるPA12としては、好適には数平均分子量7000〜100000、より好適には13000〜40000の範囲内のものである。
かかるPAと熱可塑性エラストマーとのポリマーアロイのうち好適なものとしては、PA12と熱可塑性ポリエーテルとのブロック共重合アロイを挙げることができる。これにより、寸法安定性に加え、低温特性の向上にも優れた効果を得ることができる。かかるPA12と熱可塑性ポリエーテルとのポリマーアロイも市場で入手することができ、例えば、ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名:ダイアミドX4442などを代表的に挙げることができる。
また、PAとのポリマーブレンドに好適に用いることのできる熱可塑性エラストマーとしては、ヤング率が98000N/cm2以下、好ましくは980〜49000N/cm2の重合体が知られ、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリエーテル系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、スチレン系、アクリル系、ポリジエン系等のエラストマーを使用することができる。かかる熱可塑性エラストマーをブレンドすることにより、耐折回数が増加し、クラックに対する耐久性を高めることができる。PA12と熱可塑性エラストマーとのポリマーブレンドも市場で入手可能であり、例えば、ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名:ダイアミドE1947が挙げられる。
尚、本発明におけるPAと熱可塑性エラストマーとのポリマーアロイおよびポリマーブレンドにおける配合比としては、PAがPA12である場合には、好適には、PA12を100重量部に対し熱可塑性エラストマー100重量部以下である。
また、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂は、耐衝撃性、寸法安定性に優れる熱可塑性樹脂であり、市場で容易に入手することができる。具体的には、例えば、ダイセルポリマー(株)製、商品名:セビアンV320、セビアンV680などを代表的に用いることができる。かかるABS樹脂を導電性エンドレスベルトの基材に用いることで、抵抗のバラツキがなく、強度、特には耐屈曲性に優れ、かつ、高い寸法精度を有する導電性エンドレスベルトが得られる。
かかるABS樹脂のポリマーアロイおよびポリマーブレンドのうち好適なものとしては、熱可塑性ポリブチレンテレフタレート(PBT)、熱可塑性ポリカーボネート(PC)または熱可塑性ポリアミド(PA)とのポリマーアロイを挙げることができる。かかるABS樹脂と熱可塑性樹脂とのポリマーアロイおよびポリマーブレンドも市場で入手することが可能であり、例えば、ダイセルポリマー(株)製のポリマーアロイ、商品名:ノバロイB1500およびB1700(PBT/ABS樹脂)、ノバロイS1100(PC/ABS樹脂)、ノバロイA1500(PA6/ABS樹脂)などを代表的に挙げることができ、これにより夫々、耐熱性、耐薬品性および剛性(PBT/ABS樹脂)、耐熱性、耐衝撃性および剛性(PC/ABS樹脂)、耐衝撃性および耐薬品性(PA6/ABS樹脂)の改良効果を得ることができる。
また、(c)熱可塑性ポリアセタールは、ホモポリマーであっても、あるいはコポリマーであってもよいが、熱安定性の面からはコポリマーが好ましい。POMは、強度、耐摩耗性、寸法安定性、成形性などのバランスがとれていることから、プラスチック歯車などに多く使用されているエンプラであり、市場で容易に入手することができ、例えば、旭化成(株)製、商品名:テナック2010、ポリプラスチックス(株)製、商品名:ジュラコンM25−34などを代表的に挙げることができる。かかるPOMを導電性エンドレスベルトの基材に用いることで、抵抗のバラツキがなく、強度、特には屈曲耐久性と耐クリープ性に優れ、かつ、高い寸法精度を有する導電性エンドレスベルトが得られる。
かかるPOMのポリマーアロイのうち好適なものとしては、熱可塑性ポリウレタンとのポリマーアロイを挙げることができ、これにより、前記特性に加えて耐衝撃性にも優れた効果を奏する。POMと熱可塑性ポリウレタンとのポリマーアロイも市場で入手することができ、例えば、旭化成(株)製、商品名:テナック4012などを代表的に挙げることができる。
また、POMとのポリマーブレンドに好適に用いることができる熱可塑性エラストマーとしては、前述のPAの場合と同様のものを挙げることができる。この場合にも、かかる熱可塑性エラストマーとのブレンドの効果により、耐折回数が増加し、クラックに対する耐久性を高めることができる。
本発明のベルトが、上記(a)〜(e)からなる群から選ばれるいずれかの熱可塑性樹脂を主成分とする場合には、さらに、フッ素樹脂を含有させることが好ましく、フッ素樹脂を他材料とともに配合、混練することにより、ベルトのトナー離型性を良好に高めることができる。
かかるフッ素樹脂としては、250℃以下、特には240℃以下程度の低融点のものが好適であり、具体的には、例えば、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレンとエチレンとの共重合体(ECTFE)、ビニリデンフルオライド(VDF)とテトラフルオロエチレン(TFE)との共重合体、および、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレン(HFP)とビニリデンフルオライドとの3元共重合体(THV)等を挙げることができる。上記フッ素樹脂は市場で容易に入取可能であり、例えば、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体としては、ダイキン工業(株)製、商品名:ネオフロンVT100等、THVとしては、ダイニオン社製、商品名:ダイニオンTHV220G、ダイニオンTHV500G等(住友スリーエム(株)より入手可能)を代表的に挙げることができる。
上記フッ素樹脂は1種を単独で用いても2種以上を混合して用いてもよいが、中でも融点が120〜200℃程度と極めて低いTHVが特に好適であり、他材料と同時に混練した際に容易に溶融して、効果を発現することができる。THVは、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンおよびビニリデンフルオライドの3種のモノマーからなる低融点熱可塑性樹脂であり、耐熱性、耐薬品性、耐候性、非粘着性、難焼性などの汎用フッ素樹脂の特長に加え、優れた加工性や溶解性、架橋性、柔軟性、接着性、透明性等を併せ持つ樹脂材料である。THVにおいては、上記モノマー比を調整することにより融点を変動させることが可能である。
フッ素樹脂の添加量は、基材の総量に対し、好ましくは0.1〜50重量%、より好ましくは1〜20重量%程度である。添加量が多すぎるとベルトの体積抵抗値に影響を及ぼすが、この範囲内の添加量であれば、体積抵抗値をほとんど変えることなく、トナー離型性および耐融着性を良好に発現させることができる。
また、本発明においては、ベルトの主成分となる熱可塑性樹脂として、熱可塑性ポリエステル樹脂と、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとを組合せて用いることも好適である。熱可塑性ポリエステル樹脂としては、具体的には例えば、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂(例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、PBN樹脂等)や、熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、グリコール変性PET(PETG)樹脂、PBT樹脂等)等を挙げることができるが、特に制限されるものではない。かかる熱可塑性ポリエステル樹脂は、2種以上を混合して用いることもできる。
また、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントおよびソフトセグメントにポリエステルを用いたポリエステル−ポリエステル型のもの、並びに、ハードセグメントにポリエステル、ソフトセグメントにポリエーテルを用いたポリエステル−ポリエーテル型のものの双方を好適に用いることができる。なお、ポリエステル系エラストマーのハードセグメントは、一般的にPBTまたはPBNを主成分として用いられているが、本発明においては、いずれのものも使用可能である。かかるポリエステル系エラストマーは、2種以上を混合して用いることもできる。
本発明において、これら熱可塑性ポリエステル樹脂およびポリエステル系熱可塑性エラストマーは、用途に応じて適宜割合で混合して用いることができる。
さらに、本発明においては、ベルトの主成分となる熱可塑性樹脂として、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と、それ以外のエステル結合を有する熱可塑性樹脂との組合せを用いることも好適であり、この場合、導電性材料としてはカーボンブラックが好適である。
かかる熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂は、耐衝撃性、寸法安定性および耐侯性に優れ、かつ、弾性回復特性が良好なエンプラであり、市場で容易に入手することができる。具体的には、例えば、熱可塑性ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂や熱可塑性ポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂等を好適に用いることができ、これらを併用することも好ましい。
また、本発明に用いられる上記エステル結合を有する熱可塑性樹脂としては、温度270℃におけるMFR(メルトフローレート)値が3〜80g/10min、特には5〜40g/10minであるものが好適であり、上記MFR値がこの範囲よりも高いと耐屈曲性が悪化してしまい、一方、小さいと相溶性が悪くなるため、いずれにしても本発明の所期の効果を得ることができない。ここで、温度270℃におけるMFR値を基準とするのは、この場合においてベルトの主材料となる上記熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂の融点を考慮すると、溶融混練およびベルト成形時における温度が270℃付近となるためである。かかるエステル結合を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂を好適に用いることができ、具体的には例えば、温度270℃におけるMFR値が3〜45g/10minである熱可塑性ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂や、温度270℃におけるMFR値が25〜80g/10minである熱可塑性ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂を好適に挙げることができる。
上記熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂とエステル結合を有する熱可塑性樹脂との重量比率は、通常95/5〜55/45の範囲内、好ましくは80/20〜60/40の範囲内とする。上記エステル結合を有する熱可塑性樹脂の配合量が、上記範囲よりも少ないと耐屈曲性が悪化してしまい、一方、多いと表面性が悪化するため、いずれにしても本発明の所期の効果を得ることができない。
導電性材料は、前記した好適な組み合わせでそれぞれ用いることができる。このうち高分子イオン導電剤としては、例えば、特開平9−227717号公報、特開平10−120924号公報、および、特開2000−327922号公報に記載されているものを用いることができるが、特に限定されない。
具体的には、(A)有機ポリマー材料、(B)イオン導電可能なポリマーまたはコポリマー、および、(C)無機または低分子量有機塩、からなる混合物を挙げることができ、ここで、成分(A)は、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリウレタンまたはポリエステルであり、成分(B)は、オリゴエトキシ化アクリレートもしくはメタクリレート、芳香族環についてオリゴエトキシ化されたスチレン、ポリエーテルウレタン、ポリエーテル尿素、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテルエステルであり、また、成分(C)は、無機または低分子量有機プロトン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛またはアンモニウム塩であり、好ましくは、LiClO4、LiCF3SO3、NaClO4、LiBF4、NaBF4、KBF4、NaCF3SO3、KClO4、KPF6、KCF3SO3、KC49SO3、Ca(ClO42、Ca(PF62、Mg(ClO42、Mg(CF3SO32、Zn(ClO42、Zn(PF62またはCa(CF3SO32等である。
これらの中でも、成分(B)として、ポリエーテルアミド成分またはポリエーテルエステルアミド成分を含有する高分子イオン導電剤が好適であり、さらに、これに加えて成分(C)として低分子イオン導電剤成分を含有することが好ましい。また、かかるポリエーテルアミド成分およびポリエーテルエステルアミド成分としては、ポリエーテル成分が(CH2−CH2−O)を含有し、ポリアミド成分がナイロン12またはナイロン6を含有するものが特に好ましく、これを成分(B)として含有し、さらに成分(C)の低分子イオン導電剤成分としてNaClO4を含有する高分子イオン導電剤が特に好適である。
かかる高分子イオン導電剤は、例えば、Irgastat(登録商標)P18およびIrgastat(登録商標)P22(共に、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製)、ペレスタットNC6321,230,300(三洋化成(株)製)等として市場で容易に入手可能である。なお、導電性材料として高分子イオン導電剤を用いる場合には、基材樹脂と高分子イオン導電剤との相溶性を高めるために、相溶化剤を添加してもよい。
高分子イオン導電剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対し、好ましくは1〜500重量部、より好ましくは10〜400重量部の範囲内であり、これによりベルトの体積抵抗値を好ましくは107〜1014Ω・cm、より好ましくは108〜1012.5Ω・cmに調整することができる。高分子イオン導電剤の添加量が1重量部未満であるとかかる抵抗レベルを達成することができず、一方、500重量部を超えると屈曲耐久性等の物性面に影響を及ぼすおそれがあるため、好ましくない。
また、カーボンブラックとしては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボンや、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラーインク用カーボン、熱分解カーボン等を用いることができる。カーボンブラックの添加量は、樹脂成分100重量部に対し、好適には5〜30重量部の範囲内である。これにより、ベルトの体積抵抗率を102Ω・cm〜1013Ω・cmの範囲内程度とすることができる。
また、本発明においては、ベルト配合中に機能性成分として他の導電性材料を添加して、補助的に導電性の付与、調整を行うことができる。かかる導電性材料としては、特に限定されず、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、ハロゲン化ベンジル塩(臭化ベルジル塩、塩化ベンジル塩等)等の第4級アンモニウムなどの陽イオン界面活性剤;脂肪族スルホン酸、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸塩、高級アルコール燐酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤;各種ベタイン等の両性イオン界面活性剤;高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤などの帯電防止剤、LiCF2SO2、NaClO4、LiBF4、NaCl等の周期律表第1族の金属塩;Ca(ClO42等の周期律表第2族の金属塩:およびこれらの帯電防止剤がイソシアネートと反応する活性水素を有する基(水素基、カルボキシル基、一級乃至二級アミン基等)を1個以上有するものなどが挙げられる。更に、これらと多価アルコール(1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等)またはその誘導体との錯体、或いはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等との錯体などのイオン導電剤;天然グラファイト、人造グラファイト等;酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅等の金属および金属酸化物;ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマーなどを例示することができる。
これら他の導電性材料は、1種または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。例えば、電子導電剤とイオン導電剤とを組み合わせて用いることもでき、この場合、印加される電圧の変動や環境の変化に対しても安定して導電性を発現させることができる。これら他の導電性材料の添加量は、樹脂成分100重量部に対して好ましくは0.01〜30重量部、より好ましくは0.1〜20重量部程度である。
また、本発明のベルトには、本発明の効果を損なわない範囲で、上述の成分に加えて他の機能性成分を適宜添加することも可能であり、例えば、各種充填材、カップリング剤、酸化防止剤、滑剤、表面処理剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、発泡剤、架橋剤等を適宜配合することができる。さらに、着色剤を添加して着色を施してもよい。
本発明の導電性エンドレスベルトの厚さは、転写搬送ベルトまたは中間転写部材等の形態に応じて適宜選定されるものであるが、好ましくは50〜200μmの範囲内である。また、その表面粗さとしては、好適には、JIS10点平均粗さRzで10μm以下、特に6μm以下、更には3μm以下とする。
また、本発明の導電性エンドレスベルトには、図1に一点鎖線で示すように、図2の画像形成装置における駆動ローラ9または図3の駆動ローラ30などの駆動部材と接触する側の面に、該駆動部材に形成した嵌合部(図示せず)と嵌合する嵌合部を形成してもよく、本発明の導電性エンドレスベルトは、このような嵌合部を設け、これを駆動部材に設けた嵌合部(図示せず)と嵌合させて走行させることにより、導電性エンドレスベルトの幅方向のずれを防止することができる。
この場合、前記嵌合部は、特に制限されるものではないが、図1に示すように、ベルトの周方向(回転方向)に沿って連続する凸条とし、これを駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した溝に嵌合させるようにすることが好ましい。
なお、図1(a)では、1本の連続する凸条を嵌合部として設けた例を示したが、この嵌合部は多数の凸部をベルトの周方向(回転方向)に沿って一列に並べて突設してもよく、また嵌合部を2本以上設けたり(図1(b))、ベルトの幅方向中央部に設けてもよい。更に、嵌合部として図1に示した凸条ではなく、ベルトの周方向(回転方向)に沿った溝を設け、これを前記駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した凸条と嵌合させるようにしてもよい。
また、本発明の導電性エンドレスベルトを用いた本発明の画像形成装置としては、図2に示すタンデム方式のものや図3に示す中間転写方式のもの、または、図4に示すタンデム中間転写方式のものを例示することができるが、これらには限定されない。尚、図3の装置の場合、本発明の中間転写部材20を回転させる駆動ローラまたは駆動ギアには適宜電源61から電圧を印加することができ、この場合の電圧は直流のみの印加または直流に交流を重量する印加など、印加条件は適時選択することができる。
さらに、本発明の導電性エンドレスベルトの製法は特に制限されるべきものではなく、例えば、二軸混練機により基材の樹脂成分と導電性材料等の機能性成分とを混練し、得られた混練物を環状ダイスを使って押出し成形することにより製造することができる。または、静電塗装等の粉体塗装法、ディップ法または遠心注型法も好適に採用することができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
実施例1〜13および比較例1〜7
下記の表1〜3中に示す配合にて、各実施例および比較例の導電性エンドレスベルトを作製した。具体的には、各層の配合成分を二軸混練機により溶融混練して、得られた混練物を環状ダイスを用いて押出成形することにより、内径220mm、厚み100μm、幅250mmの寸法を有する導電性エンドレスベルトを得た。得られた各実施例および比較例のベルトにつき、下記の手順に従い、評価を行った。これらの結果を下記の表1〜3中に併せて示す。
<体積抵抗率の測定>
温度23℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧100Vにおけるベルトの体積抵抗率を測定した。さらに、同条件下で同じ装置にて測定電圧1000Vにおける体積固有抵抗率を測定し、下記式により電圧依存性の桁数を求めた。
(桁数)=R100V/R1000V
(式中、R100VおよびR1000Vは、夫々100Vおよび1000Vにおける体積抵抗率(Ω・cm)である。)
<画像特性>
各ベルトを図3に示した中間転写ベルトを用いた中間転写方式の画像形成装置に装着し、転写操作を繰り返してA4用紙1万枚の耐久試験を行った。この試験の結果を画像性、耐久時のトナー堆積および汚染性につき評価した。
<転写効率>
下記手順により転写効率を評価した。
(1)転写作業実施前のベルト重量(A1)および紙の重量(B1)を測定した。
(2)各ベルトを図3に示した中間転写ベルトを用いた中間転写方式の画像形成装置に装着し、一連の転写作業(画像出力)を行った後、再度ベルト重量(A2)および紙の重量(B2)を測定した。
(3)下記式に従い転写効率を算出した。
転写効率(%)=(B2−B1)/[(B2−B1)+(A2−A1)]×100
Figure 2007219500
*1)PA12:宇部興産(株)製 3024U
*2)ABS:ダイセルポリマー(株)製 セビアンV680
*3)POM:ポリプラスチックス(株)製 ジュラコン M25−34
*4)高分子イオン導電剤:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製 IrgastatP18
*5)着色剤:酸化チタン,石原産業(株)製 ET500W
*6)フッ素樹脂(A):PVdF,ダイキン工業(株)製 ネオフロンVW410
*7)フッ素樹脂(B):PVdF,ダイキン工業(株)製 ネオフロンVP825
*8)フッ素樹脂(C):PVdF−PTFE,ダイキン工業(株)製 ネオフロンVT100
*9)フッ素樹脂(D):THV,住友スリーエム(株)製 ダイニオンTHV−500G
*10)アクリル変性PTFE:三菱レイヨン(株)製、メタプレンA3000
*11)PTFE:ダイキン工業(株)製、ルブロンL2(微粉末PTFE)
Figure 2007219500
Figure 2007219500
実施例14〜17および比較例8,9
また、下記の表4中に示す配合にて、上記実施例1等と同様にして各実施例および比較例の導電性エンドレスベルトを作製した。得られた各実施例および比較例のベルトにつき、下記の手順に従い、評価を行った。これらの結果を下記の表4中に併せて示す。
<体積抵抗率の測定>
温度23℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧500Vにおけるベルトの体積抵抗率を測定した。
<画像特性>
各ベルトを図2に示した転写搬送ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置に装着し、転写操作を繰り返してA4用紙10万枚の耐久試験を行った。この試験の結果を画像性、耐久時のトナー堆積および汚染性につき評価した。
Figure 2007219500
*12)PBN:帝人化成(株)製 TQB−OT
*13)PET:ユニチカ(株)(株)製 SA1206(270℃でのMFR値(g/10min):10〜14)
*14)PBT:東レ(株)製 1401CH2(270℃でのMFR値(g/10min):77)
*15)カーボンブラック:電気化学工業(株)製、デンカブラック
上記表1〜4に示すように、熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性PTFEおよび導電性材料を含有する各実施例のベルトは、ベルト耐久時におけるトナー付着が少なく、かつ、画像出し時におけるトナー転写効率にも優れることが確認できた。従って、かかるベルトを用いた画像形成装置においては、不具合の発生を防止して、耐久時においても良好な画像を得ることが可能である。
実施例18〜23および比較例10
また、下記の表5中に示す配合にて、上記実施例1等と同様にして各実施例および比較例の導電性エンドレスベルトを作製した。得られた各実施例および比較例のベルトにつき、下記の手順に従い、評価を行った。これらの結果を下記の表5中に併せて示す。
<体積抵抗率の測定>
温度23℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧1005および500Vにおけるベルトの体積抵抗率を測定した。
<画像特性>
各ベルトを図2に示した転写搬送ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置に装着し、転写操作を繰り返してA4用紙10万枚の耐久試験を行った。この試験の結果を画像性、耐久時のトナー堆積および汚染性につき評価した。
Figure 2007219500
*16)PC:帝人化成(株)製 パンライトK1300Y
*17)高分子イオン導電剤A:三洋化成(株)製 ペレスタットNC6321
*18)高分子イオン導電剤B:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製 IrgastatP22
*19)日清紡績(株)製 カルボジライトEペレット(カルボジイミド化合物)
実施例24〜29および比較例11〜16
また、下記の表6,7中に示す配合にて、上記実施例1等と同様にして各実施例および比較例の導電性エンドレスベルトを作製した。得られた各実施例および比較例のベルトにつき、下記の手順に従い、評価を行った。これらの結果を下記の表6,7中に併せて示す。
<体積抵抗率の測定>
温度23℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧500Vにおけるベルトの体積抵抗率を測定した。
<画像特性>
各ベルトを図4に示したタンデム中間転写ベルトを用いたタンデム中間転写方式の画像形成装置に装着し、転写操作を繰り返してA4用紙1万枚の耐久試験を行った。この試験の結果を画像性、耐久時のトナー堆積および汚染性につき評価した。
<転写効率>
下記手順により転写効率を評価した。
(1)転写作業実施前のベルト重量(A1)および紙の重量(B1)を測定した。
(2)各ベルトを図4に示したタンデム中間転写ベルトを用いたタンデム中間転写方式の画像形成装置に装着し、一連の転写作業(画像出力)を行った後、再度ベルト重量(A2)および紙の重量(B2)を測定した。
(3)下記式に従い転写効率を算出した。
転写効率(%)=(B2−B1)/[(B2−B1)+(A2−A1)]×100
Figure 2007219500
*20)PBNエラストマー:東洋紡(株)製 ペルプレンEN−16000(結晶融点:241℃)
*21)PBTエラストマー:東洋紡(株)製 ペルプレンE−450B(結晶融点:222℃)
Figure 2007219500
本発明の一実施の形態に係る導電性エンドレスベルトの幅方向断面図である 。 本発明の画像形成装置の一例としての転写搬送ベルトを用いたタンデム方式 の画像形成装置を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の他の例としての中間転写部材を用いた中間転写装置 を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の他の例としてのタンデム中間転写部材を用いたタン デム中間転写装置を示す概略図である。
符号の説明
1、11、52a〜52d 感光体ドラム
2、7 帯電ロール
3 現像ロール
4 現像ブレード
5 トナー供給ロール
6 クリーニングブレード
8 除電ロール
9、30、55 駆動ローラ(駆動部材)
10 転写搬送ベルト
12 一次帯電器
13 画像露光
14、35 クリーニング装置
19 給紙カセット
20 中間転写部材
25 転写ローラ
26、53 記録媒体
29、61 電源
41、42、43、44 現像器
50 タンデム中間転写部材
54a〜54d 第1現像部〜第4現像部
56 記録媒体送りローラ
57 記録媒体送り装置
58 定着装置
59 電源装置(電圧印加手段)

Claims (14)

  1. 画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
    熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性ポリテトラフルオロエチレンおよび導電性材料を含有することを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  2. 静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、
    熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性ポリテトラフルオロエチレンおよび導電性材料を含有することを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  3. 4種の画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記4種の画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に順次転写保持し、これを記録媒体へと転写するタンデム中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
    熱可塑性樹脂を主成分とし、アクリル変性ポリテトラフルオロエチレンおよび導電性材料を含有することを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  4. 前記熱可塑性樹脂が、(a)熱可塑性ポリアミド、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、(c)熱可塑性ポリアセタール、(d)前記(a)〜(c)のうちのいずれか2種以上のポリマーアロイまたはポリマーブレンド、および(e)前記(a)〜(c)のうちのいずれか1種または2種以上と熱可塑性樹脂とのポリマーアロイまたはポリマーブレンド、からなる群から選ばれるいずれかであり、かつ、前記導電性材料が高分子イオン導電剤である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  5. フッ素樹脂を含む請求項4記載の導電性エンドレスベルト。
  6. 前記熱可塑性樹脂が、熱可塑性ポリエステル樹脂と、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとからなる請求項1〜3のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  7. 前記熱可塑性樹脂が、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と、該熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂以外のエステル結合を有する熱可塑性樹脂とからなる請求項1〜3のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  8. 前記エステル結合を有する熱可塑性樹脂の温度270℃におけるMFR値が3〜80g/10minであり、前記熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と該エステル結合を有する熱可塑性樹脂との重量比率が95/5〜55/45の範囲内であって、かつ、前記導電性材料がカーボンブラックである請求項7記載の導電性エンドレスベルト。
  9. 前記熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂が熱可塑性ポリブチレンナフタレート樹脂および熱可塑性ポリエチレンナフタレート樹脂のうちのいずれか一方または双方である請求項7または8記載の導電性エンドレスベルト。
  10. 前記エステル結合を有する熱可塑性樹脂が熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂である請求項7〜9のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  11. 前記エステル結合を有する熱可塑性樹脂が、温度270℃におけるMFR値が3〜45g/10minである熱可塑性ポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項10記載の導電性エンドレスベルト。
  12. 前記エステル結合を有する熱可塑性樹脂が、温度270℃におけるMFR値が25〜80g/10minである熱可塑性ポリブチレンテレフタレート樹脂である請求項10記載の導電性エンドレスベルト。
  13. 前記アクリル変性ポリテトラフルオロエチレンの添加量が、樹脂成分100重量部に対し0.01〜5重量部の範囲内である請求項1〜12のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  14. 請求項1〜13のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルトを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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