JP2007218966A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常状態から電源や電子部品を保護するプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】異常検出回路71は、書込バイアス電圧Vscを分圧した電圧を検出電圧として出力する分圧回路711と、第1および第2の定電圧を生成する定電圧回路712と、検出電圧が第1の定電圧以上になるとき電圧変化を検出したとする第1の検出信号を出力する第1のコンパレータCMP1と、検出電圧が第2の定電圧以下になるとき、電圧変化を検出したとする第2の検出信号を出力する第2のコンパレータCMP2と、第1の検出信号および第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すとき、異常を検出したとする電圧異常検出信号を出力する判定回路713とを備え、判定回路713の電圧異常検出信号が異常の検出を示すとき、電極駆動部の駆動動作などを停止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルを用いた画像表示装置であるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」とも呼ぶ)は、大画面、薄型、軽量であることを特徴とする視認性に優れた表示デバイスである。このパネルを用いたプラズマディスプレイ装置を安全に使用するために、例えば部品の破壊などの異常が万一発生した場合にその異常を検出しプラズマディスプレイ装置の電源を遮断するなど、様々な保護回路が提案されている。
特に、プラズマディスプレイ装置では、パネルの各電極に高電圧の駆動パルスを供給して表示動作を行うため高電圧電源が必要である。これとともに、このような高電圧に基づく異常からプラズマディスプレイ装置を確実に保護するために、高電圧電源の電源電圧の変動を監視し、電源電圧が正常でない場合にパネルへの駆動動作を適切に制御する必要がある。
このような高電圧電源に保護回路を備えたプラズマディスプレイ装置として、走査パルス発生回路に印加する高電源電圧の異常を検出してパネルの駆動回路の動作を停止させるような保護回路を設けたプラズマディスプレイ装置が提案されている。また、このような従来の保護回路の一例として、互に直列に接続された第1のツェナダイオードおよび第2のツェナダイオードを含む分圧回路と、分圧回路に接続されるトランジスタとを具備し、トランジスタのベース端子には第1のツェナダイオードおよび第2のツェナダイオードの両者によりドロップされた後の電圧が印加され、トランジスタのエミッタ−コレクタ間と第1のツェナダイオードとが高電源電圧に対し直列に接続され、トランジスタのコレクタ電圧に基づいて電源電圧の異常を検出するような構成の異常検出回路を有した保護回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−309606号公報
しかしながら、上述した従来例のように、ツェナダイオードを利用した分圧回路とトランジスタの特性とを組み合わせて電圧の異常を検出しようとする場合、ツェナダイオードの電圧対電流特性のばらつきやトランジスタ特性のばらつきなどにより、異常と判定するための電圧許容範囲を示す上限電圧値や下限電圧値が正確に設定できないという課題があった。
すなわち、従来例のような構成の場合、例えば、本来は定電圧を生成するための定電圧素子であるツェナダイオードの電圧対電流特性をスイッチング特性として利用している。このような電圧対電流特性はある程度の傾きを持った特性であるため、急峻なスイッチング特性が得られず、その結果、スイッチングするための判定レベルがばらつくこととなる。このため、この判定レベルに対応した上限電圧値や下限電圧値もばらつくこととなり、さらに、温度変化や経年変化などにも影響されやすくなる。
また逆に、正確に設定しようとすると、例えば可変抵抗器などと組み合わせた構成とし、可変抵抗器の調整により所望の上限電圧値や下限電圧値に設定するなどの必要が生じ、可変抵抗器などのコストアップとともに、製造工程などにおいて調整工程が増えるなどの課題があった。
このように異常と判定するため、許容範囲である上限電圧値や下限電圧値が正確に設定できないと、異常であっても正常と判定される可能性もあり、例えば高電圧の異常が万一発生した場合であってもプラズマディスプレイ装置の電源を遮断するなどの適切な保護ができなくなるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、異常と判定するために利用する上限電圧値や下限電圧値を正確に設定できるとともに、簡易な構成で実現可能な高電圧の異常を検出する機能を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明のプラズマディスプレイ装置は、表示電極を複数形成した基板とデータ電極を表示電極に対して交差するように複数形成した基板とを対向配置させることで内部に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルと、それぞれの電極を駆動するための電極駆動部とを具備し、電極駆動部が、電極を駆動するための駆動電圧波形を生成する駆動回路部と、駆動回路部に駆動用電源電圧を供給する駆動用電源部と、駆動用電源部から供給する駆動用電源電圧の異常を検出する異常検出部とを有する。さらに、本発明のプラズマディスプレイ装置の異常検出部は、駆動用電源部の駆動用電源電圧を分圧し、分圧した電圧を検出電圧として出力する分圧回路と、第1の定電圧および第2の定電圧を生成する定電圧回路と、分圧回路からの検出電圧と定電圧回路からの第1の定電圧とを比較し、検出電圧が第1の定電圧以上になるとき、電圧変化を検出したとする第1の検出信号を出力する第1のコンパレータと、分圧回路からの検出電圧と定電圧回路からの第2の定電圧とを比較し、検出電圧が第2の定電圧以下になるとき、電圧変化を検出したとする第2の検出信号を出力する第2のコンパレータと、第1の検出信号および第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すとき、異常を検出したと判定し、電圧異常検出信号を出力する判定回路とを備える。そして、本発明のプラズマディスプレイ装置は、異常検出部において判定回路の電圧異常検出信号が異常の検出を示すとき、電極駆動部の駆動動作を停止させる構成である。
また、本発明のプラズマディスプレイ装置は、第1の定電圧により駆動用電源電圧の正常とする上限電圧が設定され、第2の定電圧により駆動用電源電圧の正常とする下限電圧が設定された構成である。
また、本発明のプラズマディスプレイ装置は、定電圧回路がツェナダイオードを利用して第1の定電圧および第2の定電圧を生成する構成である。
本発明のプラズマディスプレイ装置によれば、異常と判定するために利用する上限電圧値や下限電圧値に対応した判定レベルが安定した動作状態の定電圧回路により決定されるとともに、コンパレータによる急峻なスイッチング特性により判定レベルを超えたかどうかを判定できるため、異常と判定するための上限電圧値や下限電圧値を正確に設定できるとともに、簡易な構成で高電圧の異常を検出することができる。よって、本発明のプラズマディスプレイ装置によれば、上限電圧値や下限電圧値を正確に設定できるとともに、簡易な構成で実現可能な高電圧の異常を検出する機能を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置におけるパネルの分解斜視図である。パネル10は、ガラス製の前面基板21と背面基板31とを対向配置して、その間に多数の放電セルを形成するように構成されている。前面基板21上には表示電極対を構成する走査電極22と維持電極23とが互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極22および維持電極23を覆うように誘電体層24が形成され、誘電体層24上には保護層25が形成されている。また、背面基板31上には絶縁体層33で覆われた複数のデータ電極32が設けられ、絶縁体層33上に井桁状の隔壁34が設けられている。また、絶縁体層33の表面および隔壁34の側面に蛍光体層35が設けられている。そして、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが交差するように前面基板21と背面基板31とが対向配置されており、電極の交差するそれぞれの位置に放電セルが形成されている。放電セルには放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えば井桁状の隔壁34の代わりにストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置におけるパネル10の電極配列図である。行方向にn本の走査電極22〜22(図1の走査電極22)およびn本の維持電極23〜23(図1の維持電極23)が配列され、列方向にm本のデータ電極32〜32(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極22および維持電極23(i=1〜n)と1つのデータ電極32(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
図2に示すような各電極を駆動する手法として、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割したうえで、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。このような手法はサブフィールド法と呼ばれており、本実施の形態でもこのようなサブフィールド法に基づき各電極を駆動するような構成例を挙げて説明する。
図3は本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置のブロック図である。プラズマディスプレイ装置100は、プラズマディスプレイパネルであるパネル10、画像信号処理部42、データ電極駆動部43、走査電極駆動部44、維持電極駆動部46、タイミング発生部48および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)を備えている。また、データ電極駆動部43、走査電極駆動部44および維持電極駆動部46により電極駆動部を構成している。
画像信号処理部42は、画像信号sigを各放電セルのサブフィールドごとの発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動部43は、サブフィールドごとの画像データを各データ電極32に対応する信号に変換し、各データ電極32を駆動する。走査電極駆動部44は、各走査電極22に所定の駆動電圧波形を供給し、各走査電極22を駆動する。維持電極駆動部46は、各維持電極23に所定の駆動電圧波形を供給し、各維持電極23を駆動する。タイミング発生部48は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各電極駆動部の駆動電圧波形を制御する各種のタイミング信号を発生し、各電極駆動部へ供給する。
図4は、本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図4に示すように、本プラズマディスプレイ装置では、サブフィールド法に基づき、初期化期間、書込み期間、および維持期間を含む複数のサブフィールドにより1フィールド期間を構成している。さらに、本プラズマディスプレイ装置では、各サブフィールドごとにデータ電極、走査電極および維持電極に、図4に示すような駆動電圧波形の駆動信号を印加することで、放電セルを選択的に発光させて階調表示を行う。
以下、図4を用いて、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその波形に応じたパネル10の基本的な動作について説明する。
まず、初期化期間では、データ電極32〜32および維持電極23〜23を電圧0ボルトに保持し、走査電極22〜22に対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1から放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、全ての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極22〜22上に負の壁電圧が蓄えられるとともに、維持電極23〜23上およびデータ電極32〜32上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層あるいは蛍光体層上に蓄積した壁電荷により生じる電圧をあらわす。その後、維持電極23〜23を正の電圧Veに保ち、走査電極22〜22に電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、全ての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極22〜22上の壁電圧と維持電極23〜23上の壁電圧との電圧差が弱められ、データ電極32〜32上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。このようにして、全ての放電セルにおいて初期化の放電が実行される。
続く書込み期間では、走査電極22〜22を一旦、書込バイアス電圧Vscに保持する。次に、データ電極32〜32のうち、1行目に表示すべき放電セルのデータ電極32に正の書込パルス電圧Vdを印加するとともに、1行目の走査電極22に走査パルス電圧Vaを印加する。このとき、データ電極32と走査電極22との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)にデータ電極32上の壁電圧および走査電極22上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極32と走査電極22との間および維持電極23と走査電極22との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極22上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極23上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極32上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、正の書込パルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極と走査電極22との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、まず、維持電極23〜23を電圧0ボルトに戻し、走査電極22〜22に正の維持パルス電圧Vsを印加する。このとき、書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極22上と維持電極23上との間の電圧は、維持パルス電圧Vsに、走査電極22上および維持電極23上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極22と維持電極23との間に維持放電が起こり、走査電極22上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極23上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極32上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態が保持される。続いて、走査電極22〜22を電圧0ボルトに戻し、維持電極23〜23に正の維持パルス電圧Vsを印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極23上と走査電極22上との間の電圧は放電開始電圧を超えるので、再び維持電極23と走査電極22との間に維持放電が起こり、維持電極23上に負の壁電圧が蓄積され、走査電極22上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極22〜22と維持電極23〜23とに交互に維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が継続して行われる。なお、維持期間の最後には走査電極22〜22と維持電極23〜23との間にいわゆる細幅パルスを印加して、データ電極32上の正の壁電荷を残したまま、走査電極22〜22および維持電極23〜23上の壁電圧を消去している。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続いて、第2サブフィールドでの初期化期間では、維持放電を行った放電セルのみ初期化する選択初期化を実行する。選択初期化期間では、維持電極23〜23を電圧Veに保持し、データ電極32〜32を電圧0ボルトに保持し、走査電極22〜22に電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を行った放電セルでは、微弱な初期化放電が発生し、走査電極22上と維持電極23上との壁電圧差が弱められ、データ電極32上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。一方、前のサブフィールドで書込み放電および維持放電を行わなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷状態がそのまま保たれる。
以下、第2サブフィールドでの書込み期間および維持期間では第1サブフィールドと同様の動作を実行し、さらに、それに続くサブフィールドでは第2サブフィールドと同様の動作を実行する。本プラズマディスプレイ装置は、サブフィールドごとにこのような駆動電圧波形をそれぞれの電極に供給することで各電極を駆動し、このような駆動動作を実行することで画像に応じた放電セルを発光させパネル上に画像を表示する。
次に、図4で示したような駆動電圧波形を生成する走査電極駆動部44および維持電極駆動部46の構成について説明する。
図5は本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置の走査電極駆動部44および維持電極駆動部46の構成を示す回路図である。走査電極駆動部44は、走査電極を駆動するための初期化期間における駆動電圧波形を生成する初期化電圧発生回路50と、走査電極を駆動するための維持期間における駆動電圧波形を生成する走査電極側維持パルス発生回路(以下、適宜、「維持パルス発生回路」と呼ぶ)60と、走査電極を駆動するための書込み期間における駆動電圧波形を生成する走査パルス発生回路70と、走査パルス発生回路70に駆動用電源電圧としての書込バイアス電圧Vscを供給する書込バイアス電源73と、書込バイアス電源73から供給する書込バイアス電圧Vscの異常を検出する異常検出回路71とを備える。
本実施の形態では、このように、電極駆動部としての走査電極駆動部44が、電極を駆動するための高電圧の駆動電圧波形を生成する駆動回路部としての走査パルス発生回路70と、走査パルス発生回路70に書込バイアス電圧Vscを供給する駆動用電源部としての書込バイアス電源73と、書込バイアス電源73から供給する書込バイアス電圧Vscの異常を検出する異常検出部しての異常検出回路71とを有したプラズマディスプレイ装置の一例を挙げて説明する。
また、維持電極駆動部46は、維持電極側維持パルス発生回路(以下、適宜、「維持パルス発生回路」と呼ぶ)90およびVe電圧印加回路95を備え、パネル10の維持電極23〜23のそれぞれに共通に接続されている。
図5において、走査電極駆動部44の初期化電圧発生回路50は、ミラー積分回路51およびミラー積分回路52を備える。ミラー積分回路51は、走査パルス発生回路70の基準電位Aをランプ状に上昇させ、ミラー積分回路52は基準電位Aをランプ状に降下させる。また、維持パルス発生回路60は、スイッチ61およびスイッチ62を備える。スイッチ61は、走査パルス発生回路70の基準電位Aを維持パルス電圧Vsに接続し、スイッチ62は基準電位Aを接地電位に接続する。なお、維持パルス発生回路60には電力回収回路63をさらに備えていてもよい。
走査パルス発生回路70は、基準電位Aを負の走査パルス電圧Vaに接続するためのスイッチ72と、書込バイアス電源73から供給された書込バイアス電圧Vscと走査パルス電圧Vaとを所定の期間切替えて、n本の走査電極22〜22のそれぞれに走査パルス信号を印加するためのn個のスイッチング回路80〜80と、スイッチング回路80〜80を制御するための走査制御回路85〜85と、走査制御回路85〜85に電源電圧Vdd2を印加する走査制御電源VZとを備えている。そして、それぞれのスイッチング回路80は、直列に接続されたスイッチ81およびスイッチ82と、スイッチ81およびスイッチ82のそれぞれに並列に接続されたダイオード83およびダイオード84とを備えている。そしてそれらスイッチング回路80〜80のそれぞれは書込バイアス電源73に並列に接続され、走査制御回路85〜85のそれぞれは走査制御電源VZに並列に接続されている。
書込バイアス電源73は、その電圧出力の一方が基準電位Aに接続されるとともに、他方がスイッチング回路80〜80のそれぞれに電源ラインとして接続され、この電源ラインを通してスイッチング回路80〜80のそれぞれに書込バイアス電圧Vscを供給する。また、この書込バイアス電圧Vscは異常検出回路71にも供給される。
異常検出回路71には、書込バイアス電源73からの書込バイアス電圧Vscが供給されるとともに、異常検出回路用電源VDから異常検出回路71を動作させるため電源電圧Vdd1が供給される。また、異常検出回路71は、書込バイアス電圧Vscにおいて電圧異常が発生したことを示す異常検出信号SOSを出力する。なお、異常検出回路71については、以下で詳細に説明する。
一方、図5に示す維持電極駆動部46において、Ve電圧印加回路95は、維持電極23〜23に電圧Veを供給するためのスイッチ96を備えている。また、維持パルス発生回路90は、維持パルス発生回路60と同様に、スイッチ91およびスイッチ92を備え、スイッチ91は維持電極23〜23を維持パルス電圧Vsに接続し、スイッチ92は維持電極23〜23を接地電位に接続する。なお、維持パルス発生回路90には電力回収回路93をさらに備えていてもよい。
以下、このように構成された本プラズマディスプレイ装置の各サブフィールドにおいて、本プラズマディスプレイ装置が正常に動作する場合の駆動動作について説明する。
まず、図4に示す第1サブフィールドの初期化期間では、維持電極駆動部46のスイッチ92をオンにして維持電極23〜23に電圧0ボルトを印加するとともに、走査電極駆動部44のミラー積分回路51を用いて電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を基準電位Aに印加する。このとき、走査パルス発生回路70のスイッチング回路80〜80のスイッチ81〜81はオフ、スイッチ82〜82はオンにしておく。すると、図4に示すように電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧が走査電極22〜22に印加される。その後、維持電極駆動部46のスイッチ92をオフ、スイッチ96をオンにして維持電極23〜23に電圧Veを印加するとともに、走査電極駆動部44のミラー積分回路52を用いて電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を走査電極22〜22に印加する。すると、上述したように、各放電セルで微弱な初期化放電が発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、初期化期間の動作としては、図4の第2サブフィールドの初期化期間に示したように、走査電極22〜22に対して緩やかに下降するランプ電圧を印加するだけでもよい。
次に、書込み期間では、まず、走査電極駆動部44の走査パルス発生回路70のスイッチ72をオンにして走査パルス発生回路70の基準電位Aを走査パルス電圧Vaにする。また、書込バイアス電源73からは、基準電位Aに対して書込バイアス電圧Vscだけ高い電圧が出力され、走査パルス発生回路70のスイッチング回路80〜80のそれぞれに供給される。このように、書込み期間においては、基準電位Aに走査パルス電圧Vaが印加され、書込バイアス電源73からスイッチング回路80〜80に書込バイアス電圧Vscが印加された状態となる。これとともに、書込み期間の開始時において、スイッチング回路80〜80のスイッチ81〜81をオン、スイッチ82〜82をオフにする。これによって基準電位Aに書込バイアス電圧Vscだけ加算された電圧、すなわち図4に示すような書込バイアス電圧Vscが、スイッチ81〜81を介して走査電極22〜22に印加されることとなる。次に、1行目の走査電極22に対応するスイッチング回路80のスイッチ81をオフ、スイッチ82をオンにする。これによって、1行目の走査電極22には、書込バイアス電圧Vscに対して負の走査パルス電圧Vaが印加される。このとき、発光すべき放電セルに対応するデータ電極32にデータ電極駆動部43を用いて正の書込パルス電圧Vdを印加する。すると走査パルス電圧Vaと書込パルス電圧Vdとが同時に印加された1行目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極22および維持電極23に壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。
次に、スイッチング回路80のスイッチ81をオン、スイッチ82をオフに戻し、2行目の走査電極22に対応するスイッチング回路80のスイッチ81をオフ、スイッチ82をオンにして2行目の走査電極22に負の走査パルス電圧Vaを印加する。このとき、発光すべき放電セルに対応するデータ電極32に書込パルス電圧Vdを印加する。すると走査パルス電圧Vaと書込パルス電圧Vdとが同時に印加された2行目の放電セルでは書込み放電が発生し、書込み動作が行われる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで繰り返し、発光すべき放電セルに対して選択的に書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。
続く維持期間では、維持電極駆動部46のスイッチ96をオフに、スイッチ92をオンにして維持電極23に電圧0ボルトを印加する。そして走査電極駆動部44のスイッチング回路80〜80のスイッチ81〜81をオフ、スイッチ82〜82をオンにし、スイッチ72をオフに、スイッチ61をオンにして、走査電極22〜22に維持パルス電圧Vsを印加する。こうして走査電極22〜22に維持パルス電圧Vsを印加すると、書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が起こり発光する。
次に走査電極駆動部44のスイッチ61をオフに、スイッチ62をオンにして走査電極22〜22に電圧0ボルトを印加するとともに、維持電極駆動部46のスイッチ92をオフに、スイッチ91をオンにして維持電極23〜23に維持パルス電圧Vsを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり発光する。以降同様に、走査電極22〜22と維持電極23〜23とに交互に必要な回数の維持パルスを印加して、放電セルを所定の輝度で発光させる。
続くサブフィールドにおいても上述したサブフィールドの動作と同様の動作を繰り返すことにより放電セルを発光させ、画像を表示している。
以上説明したような走査電極駆動部44、維持電極駆動部46およびデータ電極駆動部43の動作を実行することで、各電極には図4で示したような駆動電圧波形が印加されることとなり、画像に応じた放電セルを発光させてパネル上に画像が表示される。
ところで、このようなプラズマディスプレイ装置の駆動動作中において、例えば、スイッチング回路80〜80のうちの1つの出力端子に短絡などが発生すると、書込パルス電圧Vdから短絡したスイッチング回路80に過大な電流が流れ込むとともに、書込バイアス電源73の書込バイアス電圧Vscの電圧が低下するような状態が発生する。さらに、短絡したスイッチング回路80が破壊されると、その破壊モードによっては、走査制御回路85も同時に破壊され、電源ラインを短絡して走査制御電源VZの電源電圧Vdd2が低下することがある。すると、正常な走査制御回路85も動作しなくなり、スイッチング回路80のスイッチ81およびスイッチ82がともにオフとなる。仮にこの状態で、維持期間において、維持電極23〜23に維持パルスが印加されると、走査電極22〜22と維持電極23〜23との間の電極間容量、およびダイオード83を介して書込バイアス電源73方向に過大な電流が流れ込み、書込バイアス電圧Vscを供給する電源ラインの電圧が異常に上昇するような現象が生じる。
本実施の形態のプラズマディスプレイ装置は、このような駆動動作中における電源電圧の異常な低下や上昇が発生した場合でも、パネルへの駆動動作を適切に制御するため、異常検出回路を含む保護機能を有している。以下、駆動動作中における書込バイアス電源73の書込バイアス電圧Vscの異常な低下や上昇が発生した場合でも、パネルへの駆動動作を適切に制御するため設けた異常検出回路71を含む保護機能の一例を挙げ、その構成およびその動作について説明する。
図6は、走査電極駆動部44の異常検出回路71の詳細な構成を示す回路図である。図6において、異常検出回路71には、異常検出回路用電源VDから異常検出回路71を動作させるための電源電圧Vdd1と、基準電位Aと絶縁分離された電源電圧Vdd3とが供給されている。さらに、異常検出回路71は、基準電位Aに接続されるとともに、書込バイアス電源73からの書込バイアス電圧Vscが供給されている。
図6に示す異常検出回路71において、書込バイアス電源73からの書込バイアス電圧Vscは、分圧回路711に供給される。分圧回路711は、書込バイアス電圧Vscを分圧し、分圧した電圧を検出電圧として出力する。分圧回路711は、直列に接続された抵抗器R11と抵抗器R12とにより構成され、抵抗器R11と抵抗器R12との接続点であるa端から検出電圧が出力される。
次に、定電圧回路712は、第1の定電圧および第2の定電圧を生成する。定電圧回路712は、直列に接続された抵抗器R13と抵抗器R14とツェナダイオードD1とにより構成され、一端が基準電位Aに接続され、他端に電源電圧Vdd1が供給されている。定電圧回路712は、このような構成により、抵抗器R13と抵抗器R14との接続点であるb端から第1の定電圧を出力し、抵抗器R14とツェナダイオードD1との接続点であるc端から第2の定電圧を出力する。すなわち、定電圧回路712は、定電圧素子であるツェナダイオードD1に、電源電圧Vdd1から抵抗器R13と抵抗器R14とを介して所定の電流を供給することにより、c端およびb端に一定な電圧を生成している。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置における異常検出回路71では、このような構成の定電圧回路712により十分かつ変動のない電流をツェナダイオードD1に流しており、これによって、ばらつきや温度変化に影響されにくい安定な第1の定電圧および第2の定電圧を得ている。なお、定電圧回路712は、基準電位Aと電源電圧Vdd1との間に、1つの抵抗器と1つのツェナダイオードとを直列接続した回路を2つ設け、第1の定電圧および第2の定電圧を得るような構成であってもよい。また、定電圧回路712から出力される第1の定電圧は、異常か正常かを判定するための書込バイアス電圧Vscの正常とする上限電圧値に対応し、第2の定電圧は、異常か正常かを判定するための書込バイアス電圧Vscの正常とする下限電圧値に対応している。すなわち、第1の定電圧と第2の定電圧とは書込バイアス電圧Vscの正常な電圧範囲とする電圧許容範囲に対応しており、第1の定電圧により、駆動用電源電圧である書込バイアス電圧Vscの正常とする上限電圧が設定され、第2の定電圧により、駆動用電源電圧である書込バイアス電圧Vscの正常とする下限電圧が設定される。
次に、分圧回路711からの検出電圧と定電圧回路712からの第1の定電圧は、第1のコンパレータCMP1に供給され、また、分圧回路711からの検出電圧と定電圧回路712からの第2の定電圧は、第2のコンパレータCMP2に供給される。図6では、コンパレータCMP1およびコンパレータCMP2のー入力の電圧が+入力の電圧よりも高いときローレベルの信号を出力し、ー入力の電圧が+入力の電圧よりも低いときハイレベルの信号を出力するようなコンパレータの一例を示している。コンパレータCMP1は、検出電圧と第1の定電圧とを比較し、検出電圧が第1の定電圧以下あるいは未満のときにはローレベルの信号を出力するとともに、検出電圧が第1の定電圧以上になるときには、電圧変化を検出したとする第1の検出信号としてのハイレベルの信号を出力する。コンパレータCMP2は、検出電圧と第2の定電圧とを比較し、検出電圧が第2の定電圧以上のときにはローレベルの信号を出力するとともに、検出電圧が第1の定電圧以下あるいは未満になるときには、電圧変化を検出したとする第2の検出信号としてのハイレベルの信号を出力する。本実施の形態のプラズマディスプレイ装置における異常検出回路71では、急峻なスイッチング特性を有するこのようなコンパレータを利用した構成であるため、検出電圧が判定レベルに対応した第1の定電圧や第2の定電圧を超えたかどうかを、ばらつくことなく正確に判定できる。
次に、コンパレータCMP1およびコンパレータCMP2から出力された信号は、判定回路713に供給される。判定回路713は、第1の検出信号および第2の検出信号の少なくともいずれか一方の信号が電圧変化の検出を示すとき、異常を検出したと判定し、電圧異常検出信号を出力する。図6では、このような判定回路713の構成例として、コンパレータCMP1の出力がベースに接続されたトランジスタQ1と、コンパレータCMP2の出力がベースに接続されたトランジスタQ2とを有し、トランジスタQ1およびトランジスタQ2のエミッタがそれぞれ基準電位Aに接続され、さらに、トランジスタQ1およびトランジスタQ2のコレクタが互いにd端にて接続された回路を挙げている。また、電源電圧Vdd1が、抵抗器R15およびフォトカプラPC1の発光ダイオードPDを介して、互いに接続されたコレクタに供給されている。このような構成により、コンパレータCMP1およびコンパレータCMP2から出力された信号がともにローレベルであるときには、トランジスタQ1およびトランジスタQ2はどちらもオフ状態となり、d端はハイレベルとなる。一方、コンパレータCMP1およびコンパレータCMP2から出力された信号の少なくとも一方の信号がハイレベルであるときには、少なくとも一方のトランジスタがオン状態となるため、d端はローレベルとなる。すなわち、このような判定回路713の構成により、第1の検出信号および第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すハイレベルとなるとき、d端には、ローレベルとなることで異常の検出を示すような電圧異常検出信号を出力することができる。
また、フォトカプラPC1のフォトトランジスタPTのコレクタは、電源電圧Vdd3に接続され、エミッタは抵抗器R21を介して接地電位に接続されている。また、エミッタと抵抗器R21との接続点から異常検出信号SOSが出力される。すなわち、コンパレータCMP1からの第1の検出信号およびコンパレータCMP2からの第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すハイレベルとなるとき、d端はローレベルとなるため、発光ダイオードPDに電流が流れ、この発光ダイオードPDが発光する。これに応じてフォトトランジスタPTはオン状態となるため、ハイレベルの異常検出信号SOSを出力する。
なお、図6では、コンパレータCMP1とトランジスタQ1、およびコンパレータCMP2とトランジスタQ2のそれぞれが個別に構成された一例を挙げて説明したが、より具体的な他の例として、例えば、出力がオープンコレクタであるようなコンパレータを利用できる。図7は、このような出力がオープンコレクタであるコンパレータCMP11およびコンパレータCMP12を用いて構成した異常検出回路71の他の構成例を示す回路図である。図7では、コンパレータCMP11およびコンパレータCMP12において、ー入力の電圧が+入力の電圧よりも高いとき、出力がローレベルとなり、ー入力の電圧が+入力の電圧よりも低いとき、出力がハイインピーダンスとなるようなコンパレータの一例を示している。また、このようなコンパレータCMP11およびコンパレータCMP12を用いて、図7に示すような構成とすることにより、コンパレータCMP11とコンパレータCMP12との出力を単にd端で接続することで判定回路713が構成できる。すなわち、コンパレータCMP11において、検出電圧が第1の定電圧以上になるときにはd端がローレベルとなる。また、コンパレータCMP12において、検出電圧が第2の定電圧以下あるいは未満になるときにもd端がローレベルとなる。このように、図7に示すような構成でも、図6の構成と同様に、フォトトランジスタPTのエミッタからハイレベルの異常検出信号SOSを出力することができる。
以下、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置における異常検出回路71の動作について説明する。まず、分圧回路711において、抵抗器R11と抵抗器R12とは、書込バイアス電圧Vscから分圧した検出電圧が、第1の定電圧および第2の定電圧に対応するように抵抗値を設定している。すなわち、例えば、書込バイアス電圧Vscの電圧許容範囲としてその上限電圧値を110ボルトとし、下限電圧値を90ボルトとする場合、書込バイアス電圧Vscを分圧回路711により例えば分圧比10分の1に分圧する。これにより、検出電圧が11ボルト以上となる場合、または検出電圧が9ボルト以下になる場合に異常を検出したとすることができる。また、このような分圧回路711の分圧比に従って、定電圧回路712において、第1の定電圧を11ボルトとし、第2の定電圧を9ボルトとする。
このように設定された異常検出回路71において、書込バイアス電圧Vscが下限電圧値から上限電圧値までの範囲内となるような正常な電圧値であれば、コンパレータCMP1は、検出電圧が第1の定電圧以下あるいは未満であるため、ローレベルの信号を出力する。また、コンパレータCMP2も、検出電圧が第2の定電圧以上であるため、ローレベルの信号を出力する。よって、判定回路713のトランジスタQ1およびトランジスタQ2はどちらもオフ状態となり、発光ダイオードPDには電流が流れず、発光しない状態となっている。このため、フォトトランジスタPTはオフ状態となり、異常検出信号SOSは正常であることを示すローレベルとなっている。
ところが、例えば、走査電極駆動部44で駆動動作の異常などが発生し、書込バイアス電圧Vscの電圧値が上限電圧値を超えた場合、検出電圧が第1の定電圧を超えることとなるため、コンパレータCMP1がハイレベルの信号を出力する。すると、判定回路713のトランジスタQ1はオン状態となり、発光ダイオードPDに電流が流れ、発光状態となる。このため、フォトトランジスタPTはオン状態となり、異常検出信号SOSは異常であることを示すハイレベルとなる。また、書込バイアス電圧Vscの電圧値が下限電圧値よりも下がった場合、検出電圧が第2の定電圧よりも下がることとなるため、コンパレータCMP2がハイレベルの信号を出力する。すると、判定回路713のトランジスタQ2はオン状態となり、発光ダイオードPDに電流が流れ、発光状態となる。このため、フォトトランジスタPTはオン状態となり、異常検出信号SOSは異常であることを示すハイレベルとなる。このように、異常検出回路71は、書込バイアス電圧Vscの電圧値が所定の上限電圧値を超えたり、あるいは書込バイアス電圧Vscの電圧値が所定の下限電圧値よりも下がったとき、異常を検出したとする異常検出信号SOSを出力する。
異常検出信号SOSは、図3に示したタイミング発生部48に通知される。タイミング発生部48は、通知された異常検出信号SOSに基づき、異常検出信号SOSが異常を検出したことを示すとき、走査電極駆動部44の駆動動作を停止させたり、本プラズマディスプレイ装置の画像表示動作を停止するなどの保護動作を行う。
なお、以上の説明では、走査電極駆動部44の走査パルス発生回路70に印加する書込バイアス電圧Vscの異常を検出する異常検出回路71を備えたプラズマディスプレイ装置を例に挙げて説明したが、走査電極駆動部44のその他の駆動用電源や電源に対しても、上述したような構成の異常検出回路が設けられた構成であってもよい。さらに、走査電極駆動部44以外の電極駆動部である維持電極駆動部46やデータ電極駆動部43に設けられた駆動用電源部の駆動用電源電圧の異常を検出するため、上述したような構成の異常検出回路が設けられた構成であってもよい。これによって、それぞれの電源に対応させて電源電圧の異常を検出でき、さらに異常検出に基づいて適切に電源やそれに接続された回路などの保護を図ることができる。
以上説明したように、本発明のプラズマディスプレイ装置は、駆動用電源部の1つである書込バイアス電源73から供給する駆動用電源電圧としての書込バイアス電圧Vscの異常を検出する異常検出回路71を有しており、さらに、異常検出回路71が、書込バイアス電源73の書込バイアス電圧Vscを分圧し、分圧した電圧を検出電圧として出力する分圧回路711と、第1の定電圧および第2の定電圧を生成する定電圧回路712と、分圧回路711からの検出電圧と定電圧回路712からの第1の定電圧とを比較し、検出電圧が第1の定電圧以上になるとき、電圧変化を検出したとする第1の検出信号を出力する第1のコンパレータCMP1と、分圧回路711からの検出電圧と定電圧回路712からの第2の定電圧とを比較し、検出電圧が第2の定電圧以下になるとき、電圧変化を検出したとする第2の検出信号を出力する第2のコンパレータCMP2と、第1の検出信号および第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すとき、異常を検出したとする電圧異常検出信号を出力する判定回路713とを備え、異常検出回路71において、判定回路713の電圧異常検出信号が異常の検出を示すとき、電極駆動部の駆動動作を停止するように構成している。このため、異常と判定するために利用する上限電圧値や下限電圧値に対応した判定レベルとなる第1の定電圧および第2の定電圧が、安定した動作状態の定電圧回路により決定される。これとともに、コンパレータCMP1およびコンパレータCMP2による急峻なスイッチング特性により、検出電圧が判定レベルとなる第1の定電圧および第2の定電圧を超えたかどうかを判定できるため、異常と判定するための上限電圧値や下限電圧値を正確に設定できるとともに、簡易な構成で高電圧の異常を検出することができる。このように、本発明のプラズマディスプレイ装置によれば、異常と判定するための上限電圧値や下限電圧値を正確に設定できるとともに、簡易な構成で実現可能な高電圧の異常を検出する機能を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
本発明は、万一、走査パルス発生回路など電源電圧に異常が発生しても、プラズマディスプレイ装置の駆動動作や画像表示動作などを停止し、異常現象から電源回路や電子部品を不都合なく保護することができるので、保護機能を備えたプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ装置におけるパネルの分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置におけるパネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置のブロック図 同プラズマディスプレイ装置におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動部および維持電極駆動部の回路図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動部の異常検出回路の詳細な回路図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動部の異常検出回路の他の回路図
符号の説明
10 プラズマディスプレイパネル(パネル)
21 前面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 誘電体層
25 保護層
31 背面基板
32 データ電極
33 絶縁体層
34 隔壁
35 蛍光体層
42 画像信号処理部
43 データ電極駆動部
44 走査電極駆動部
46 維持電極駆動部
48 タイミング発生部
50 初期化電圧発生回路
51,52 ミラー積分回路
60 走査電極側維持パルス発生回路(維持パルス発生回路)
61,62,72,81,82,91,92,96 スイッチ
63,93 電力回収回路
70 走査パルス発生回路
71 異常検出回路
73 書込バイアス電源
80 スイッチング回路
83,84 ダイオード
85 走査制御回路
90 維持電極側維持パルス発生回路(維持パルス発生回路)
95 Ve電圧印加回路
100 プラズマディスプレイ装置
711 分圧回路
712 定電圧回路
713 判定回路

Claims (3)

  1. 表示電極を複数形成した基板とデータ電極を前記表示電極に対して交差するように複数形成した基板とを対向配置させることで内部に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルと、前記それぞれの電極を駆動するための電極駆動部とを具備し、前記電極駆動部が、電極を駆動するための駆動電圧波形を生成する駆動回路部と、前記駆動回路部に駆動用電源電圧を供給する駆動用電源部と、前記駆動用電源部から供給する駆動用電源電圧の異常を検出する異常検出部とを有したプラズマディスプレイ装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記駆動用電源部の駆動用電源電圧を分圧し、分圧した電圧を検出電圧として出力する分圧回路と、
    第1の定電圧および第2の定電圧を生成する定電圧回路と、
    前記分圧回路からの検出電圧と前記定電圧回路からの第1の定電圧とを比較し、前記検出電圧が前記第1の定電圧以上になるとき、電圧変化を検出したとする第1の検出信号を出力する第1のコンパレータと、
    前記分圧回路からの検出電圧と前記定電圧回路からの第2の定電圧とを比較し、前記検出電圧が前記第2の定電圧以下になるとき、電圧変化を検出したとする第2の検出信号を出力する第2のコンパレータと、
    前記第1の検出信号および前記第2の検出信号の少なくとも一方の信号が電圧変化の検出を示すとき、異常を検出したと判定し、電圧異常検出信号を出力する判定回路とを備え、
    前記異常検出部において、前記判定回路の電圧異常検出信号が異常の検出を示すとき、前記電極駆動部の駆動動作を停止するように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第1の定電圧により前記駆動用電源電圧の正常とする上限電圧が設定され、前記第2の定電圧により前記駆動用電源電圧の正常とする下限電圧が設定されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記定電圧回路は、ツェナダイオードを利用して、前記第1の定電圧および前記第2の定電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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