JP2007218550A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007218550A
JP2007218550A JP2006042125A JP2006042125A JP2007218550A JP 2007218550 A JP2007218550 A JP 2007218550A JP 2006042125 A JP2006042125 A JP 2006042125A JP 2006042125 A JP2006042125 A JP 2006042125A JP 2007218550 A JP2007218550 A JP 2007218550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
expansion mechanism
refrigerant
expansion
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006042125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4642673B2 (ja
Inventor
Atsuo Okaichi
敦雄 岡市
Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
Masaru Matsui
大 松井
Yuji Ogata
雄司 尾形
Masanobu Wada
賢宣 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006042125A priority Critical patent/JP4642673B2/ja
Publication of JP2007218550A publication Critical patent/JP2007218550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4642673B2 publication Critical patent/JP4642673B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】膨張機構部の回収動力が機械損失を下回った場合でも、膨張機構部が電動機の負荷にならない冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】本発明の冷凍サイクル装置300は、膨張機一体型圧縮機200、放熱器101および蒸発器102を備えている。膨張機一体型圧縮機200のシャフト5は、圧縮機構部側シャフト5Aおよび膨張機構部側シャフト5Bからなる。圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側シャフト5Bとの連結箇所には、ワンウェイクラッチ60が配置されている。冷媒が流通する主循環回路MCには、膨張機構部202と並列になるようにバイパス回路BCが接続されている。制御手段111は、温度センサ104,105,106,107の出力からワンウェイクラッチ60の空転の有無を判断する。ワンウェイクラッチ60が空転していると判断した場合、三方弁121を制御して流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍空調機などに使用される冷凍サイクル装置に関する。特に、膨張機一体型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置の高効率化技術に関する。
冷媒の膨張エネルギーを膨張機で回収し、その回収したエネルギーを圧縮機の仕事の一部として利用する動力回収式の冷凍サイクル装置が提案されている。例えば、膨張機と圧縮機とをシャフトで連結した膨張機一体型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置が知られている(特許文献1,2)。
また、エンジン排熱を利用したランキンサイクルの膨張動力と、エンジンの動力とを利用可能にする圧縮機が、自動車の流体機械に用いられている(特許文献3)。特許文献3に開示されている流体機械を図11で説明する。図11に示す流体機械は、ランキンサイクル用膨張機304と、冷凍サイクル用の冷媒圧縮機307と、プーリ306と、ランキンサイクル用膨張機304と冷媒圧縮機307とプーリ306とが共有するシャフト321と、ランキンサイクル用膨張機304とシャフト321とを連結するワンウェイクラッチ345と、プーリ306とシャフト321とを連結するワンウェイクラッチ361とを備えている。
エンジンの排熱を利用してランキンサイクル用膨張機304を駆動し、シャフト321で伝達される動力で冷凍サイクル用の冷媒圧縮機307を駆動する。ランキンサイクルによって十分な動力が得られない場合には、エンジンの動力でプーリ306を回して冷媒圧縮機307を駆動する。どちらか一方の動力によって冷媒圧縮機307を駆動する場合には、ワンウェイクラッチ345,361が作動して、冷媒圧縮機307の駆動に対して負荷になる他方をシャフト321から切り離す。
同様に、膨脹機と圧縮機側とをワンウェイクラッチを介して繋ぐ技術が、膨張機一体型圧縮機でも用いられている(特許文献4)。特許文献4に開示されている蒸気圧縮式冷凍機を図12で説明する。図12に示す蒸気圧縮式冷凍機は、冷媒を吸入圧縮する圧縮機401と、圧縮機401から吐出した冷媒を冷却する放熱器403と、放熱器403から流出した冷媒を減圧膨脹させながら、膨脹エネルギーを回転エネルギーに変換する膨脹機404と、減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器405と、膨脹機404で回収した回転エネルギーを圧縮機401側に伝達するクラッチ406とを備える。また、放熱器403の出口と蒸発器405の入口とをバイパスするバイパス通路408を設け、放熱器403の出口の冷媒温度に従ってバイパス流路への冷媒流路の切換えおよび減圧を行うバイパス制御弁409aと膨張機制御弁409bを備える。
放熱器403の出口の冷媒温度が所定温度以下になった場合には、膨張機404の回収動力が低下することによる回転数の低下で放熱器403と蒸発器405の圧力差が過大になることを防止するために、膨張機404をバイパスさせて、放熱器403と蒸発器405の間に所定の圧力差を作り出す。
特開2005−106046号公報 特開2005−106064号公報 特開2004−340139号公報 特開2004−60989号公報
膨張機一体型圧縮機は、圧縮機構部、電動機および膨張機構部が1つのシャフトで連結されており、通常、圧縮機構部と膨張機構部とが同一の回転数で駆動している。膨張機構部においては、冷媒の膨張時のエネルギーで動力が生じる一方、摺動部での摩擦により機械損失が生じている。例えば、膨張機構部に吸引される冷媒の温度が低下して、回収できる動力が低下した場合には、膨張機構部が圧縮機構部と同一の回転数で駆動されて生じる機械損失の方が、回収する動力よりも大きくなり、膨張機構部自体が電動機の負荷になってしまう。
この問題は、一見すると、特許文献3に開示されている技術を適用することで解決できそうである。すなわち、膨張機一体型圧縮機のシャフトにワンウェイクラッチを組み込む。このようにすれば、膨張機構部が吸引する冷媒の温度が低下して回収動力が機械損失を下回った場合には、膨張機構部を圧縮機構部と同じ回転数で駆動するのに必要な動力が得られなくなり、膨張機構部の回転数が圧縮機構部の回転数よりも低下する。これに呼応する形で、ワンウェイクラッチが作動して膨張機構部が圧縮機構部および電動機から切り離される。すると、回収動力と機械損失のバランスがとれる回転数まで膨張機構部の回転数が低下し、膨張機構部が電動機に対して負荷になることが避けられるとも考えられる。
しかし、膨張機一体型圧縮機において、圧縮機構部の吸入容積V1と膨張機構部の吸入容積V2との比は、冷凍サイクル装置の年間機器効率が最大になるように適切な運転条件下で、圧縮機構部の質量循環量Q1と膨張機構部の質量循環量Q2とが一致するように設計される。質量循環量Q1,Q2は、圧縮機構部と膨張機構部のそれぞれの吸入容積V1とV2、回転数、そして吸入時の冷媒密度ρ1とρ2の積で表わされる。このうち回転数は、圧縮機構部と膨張機構部で一致することを仮定している。
そのため、ワンウェイクラッチが作動して膨張機構部の回転数が圧縮機構部よりも低下する場合には、膨張機構部を通過する冷媒の質量循環量Q2が、圧縮機構部に対する膨張機構部の回転数の低下分だけ設計値よりも一時的に減少する。すると、放熱器の側に冷媒が多く留まり、蒸発器の側の冷媒が減少して、放熱器の側の冷媒の圧力である圧縮後圧力P2が設計圧力よりも上昇して蒸発器の側の冷媒の圧力である圧縮前圧力P1が低下する。その結果、圧縮機構部の吸入時の冷媒密度ρ1が低下して、膨張機構部の吸入時の冷媒密度ρ2が上昇するのでそれぞれの質量循環量が再び一致する。この結果、圧縮機構部で昇圧するべき圧力幅(P2−P1)が増加し、依然として、膨張機構部が電動機の負荷であり続ける。
この問題も、一見すると、特許文献4に開示されている技術を適用することで解決できそうである。すなわち、膨張機構部をバイパス回路でバイパスする。ワンウェイクラッチが作動した場合には、バイパス回路で冷媒の減圧を行い、圧縮前圧力P1と圧縮後圧力P2を適正に管理する。このようにすれば、圧力差の増加が電動機に対して負荷になることが避けられるとも考えられる。
しかし、冷媒充填量の差、使用される雰囲気毎の放熱器と蒸発器のそれぞれの熱源温度の違い、そして季節の差などの多くの要素によって個々に異なる膨張機構部の機械損失のバラつきが存在する。したがって、特許文献4のように、放熱器の出口の冷媒温度を基準にワンウェイクラッチの空転を正確に判別することは極めて難しい。そのため、膨張機構部での回収動力が機械損失を上回って圧縮機構部を電動機とともに重畳的に駆動している場合でも、バイパス回路へ冷媒を回して、回収できる動力を失ってしまう可能性が高い。あるいは、膨張機構部での回収動力が低下して、ワンウェイクラッチにより膨張機構部が圧縮機構部から切り離されている場合でも、主循環回路へ冷媒を回してしまい、膨張機構部の回転数の低下による圧縮前圧力P1と圧縮後圧力P2との差圧が拡大して、圧縮機構部への入力電力が増加してしまう可能性がある。
そこで本発明は、膨張機構部の回収動力が機械損失を下回った場合でも、膨張機構部が電動機の負荷にならない冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
圧縮機構部に動力を与える電動機と、
冷媒を膨張させる膨張機構部と、
電動機と圧縮機構部とを連結する圧縮機構部側シャフトと、
膨張機構部と圧縮機構部側シャフトとを連結する膨張機構部側シャフトと、
圧縮機構部側シャフトと膨張機構部側シャフトとの連結箇所に配置されたワンウェイクラッチと、を含む膨張機一体型圧縮機と、
膨張機一体型圧縮機に接続されて、圧縮機構部および膨張機構部とともに冷媒が流通する主循環回路を構成する放熱器と、
膨張機一体型圧縮機に接続されて、圧縮機構部、膨張機構部および放熱器とともに主循環回路を構成する蒸発器と、
一端が膨張機構部と放熱器との間に位置し、他端が膨張機構部と蒸発器との間に位置するとともに、膨張機構部と並列になるように主循環回路に接続された、膨張弁を含むバイパス回路と、
冷媒の流路を膨張機構部側からバイパス回路側に切り替える、またはその逆に切り替える弁機構と、
ワンウェイクラッチの空転を検知する空転検知手段と、
空転検知手段の出力に基づいて弁機構を制御する制御手段と、
を備えた、冷凍サイクル装置を提供する。
上記本発明の冷凍サイクル装置によれば、膨張機構部が電動機の負荷になる場合には、ワンウェイクラッチが作動して、膨張機構部を圧縮機構部と電動機とから切り離すことができる。さらに、膨張機構部から圧縮機構部への動力伝達の有無を、空転検知手段で検知する。制御手段は、空転検知手段の出力を取得する。動力伝達が無い場合、制御手段は弁機構を制御し、冷媒の流路を膨張機構部側からバイパス回路側に切り替える。このような構成によれば、膨張機構部の回収動力が、膨張機構部が圧縮機構部と同じ回転数で駆動する場合に膨張機構部で生じる機械損失を下回った場合でも、膨張機構部が電動機に対する負荷にならない。また、制御手段は、動力伝達が可能な状態になったら、弁機構を制御し、冷媒の流路をバイパス回路側から膨張機構部側に戻す。これにより、冷媒の膨張エネルギーの有効活用を図ることができる。
(第1実施形態)
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の冷凍サイクル装置に採用される膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。図2は、本発明の冷凍サイクル装置の全体図である。図2に示すごとく、本発明の冷凍サイクル装置300は、膨張機一体型圧縮機200、放熱器101および蒸発器102を備えている。
図1に示すごとく、膨張機一体型圧縮機200は、密閉容器1と、密閉容器1の下部に配置されたロータリ型の圧縮機構部201と、密閉容器1の上部に配置されたロータリ型の膨張機構部202と、圧縮機構部201と膨張機構部202の間に配置された電動機203とを備えている。冷媒の膨張エネルギーを膨張機構部202にて回収し、圧縮機構部201を駆動する動力に重畳する仕組みである。
図2に示すごとく、圧縮機構部201および膨張機構部202は、吸入管41,43、吐出管42,44、放熱器101および蒸発器102とともに、冷媒が流通する主循環回路MCを構成している。吸入管41,43および吐出管42,44は、それぞれ、密閉容器1の内外を貫通する形で配置されている。2つの吸入管41,43のうち、一方の吸入管41は、一端が圧縮機構部201の吸入孔3aに接続され、他端が蒸発器102に接続されている。他方の吸入管43は、一端が膨張機構部202の吸入孔22aに接続され、他端が放熱器101に接続されている。また、2つの吐出管42,44のうち、一方の吐出管42は、圧縮機構部201が圧縮した冷媒で満たされる密閉容器1の内部空間に一端が開口し、他端が放熱器101に接続されている。他方の吐出管44は、一端が膨張機構部202の吐出孔24aに接続され、他端が蒸発器102に接続されている。
また、本発明の冷凍サイクル装置300は、主循環回路MCとは別に、冷媒を流通させるバイパス回路BCを備えている。バイパス回路BCは、一端が膨張機構部202と放熱器101との間に位置し、他端が膨張機構部202と蒸発器102との間に位置し、さらに膨張機構部202と並列になるように主循環回路MCを構成する配管(吸入管43と吐出管44を延長した配管)に接続されている。バイパス回路BCは、主循環回路MCを構成する吸入管等と同様の配管にて構成される。バイパス回路BC上には、膨張弁103が配置されている。また、放熱器101と膨張機構部202とを結ぶ主循環回路MCと、バイパス回路BCとの接続箇所に三方弁121が配置されている。三方弁121は、蒸発器102と膨張機構部202とを結ぶ主循環回路MCと、バイパス回路BCとの接続箇所に配置されていてもよい。
密閉容器1の底部は、冷凍機油を貯留するオイルパン45になっている。したがって、圧縮機構部201の周囲は、冷凍機油で満たされる。密閉容器1の上部には、電動機203に電力を供給するためのターミナル46が密閉容器1を貫通する形で配置されている。
圧縮機構部201は、いわゆるロータリ型であり、上軸受部材2、シリンダ3、下軸受部材4、シャフト5、ローラ6(ピストン)、ベーン7およびバネ8を備えている。上軸受部材2は、密閉容器1に周縁部が固定されており、密閉容器1の下部にあるオイルパン45に冷凍機油を戻すための切欠き2aが周縁部に形成されるとともに、圧縮した冷媒を密閉容器1内に吐出するための吐出口2bが切欠き2aよりもシャフト5の近くに形成されている。シリンダ3は、上軸受部材2の下部に固定されており、吸入孔3aとベーン溝3bとが形成されている。シリンダ3の下部には、下軸受部材4が固定されている。上軸受部材2および下軸受部材4は、シャフト5を回転自在に支持している。シャフト5は、下から順に第1偏心部5a、第2偏心部5bおよび第3偏心部5cを有する。第1偏心部5aには、リング状のローラ6が回転自在に嵌合している。また、ベーン溝3bには、ベーン7がスライド自在に配置されている。バネ8は、一端がシリンダ3に接触し他端がベーン7に接触してベーン7をローラ6に押し付ける。
電動機203は、固定子11と、シャフト5に固定された回転子12とを含む。
膨張機構部202は、下軸受部材21、第1シリンダ22、中板23、第2シリンダ24、上軸受部材25、第1ローラ26(第1ピストン)、第2ローラ27(第2ピストン)、第1ベーン28、第2ベーン29、第1バネ30および第2バネ31を備えており、いわゆる2段ロータリ型の構成になっている。下軸受部材21は、密閉容器1に周縁部が固定されており、密閉容器1の下部に設けられたオイルパン45に冷凍機油を戻すための切欠き21aが周縁部に形成されている。シャフト5は、この下軸受部材21によって回転自在に支持されている。第1シリンダ22は、冷媒の吸入孔22aとベーン溝22bとが形成されており、下軸受部材21の上部に固定されている。第1シリンダ22の上部には、中板23が固定されており、その中板23の上部に第2シリンダ24が固定されている。第2シリンダ24には、冷媒の吐出孔24aとベーン溝24bとが形成されている。第2シリンダ24の上部に固定された上軸受部材25は、シャフト5を回転自在に支持する。第1ローラ26は、第1シリンダ22内に配置されており、シャフト5の第2偏心部5bに回転自在に嵌合している。第2ローラ27は、第2シリンダ24内に配置されており、シャフト5の第3偏心部5cに回転自在に嵌合している。第1ベーン28は、第1シリンダ22のベーン溝22bにスライド自在に配置されている。第2ベーン29は、第2シリンダ24のベーン溝24bにスライド自在に配置されている。第1バネ30は、一端が第1シリンダ22に接触し他端が第1ベーン28に接触して第1ベーン28を第1ローラ26に押し付ける。第2バネ31は、一端が第2シリンダ24に接触し他端が第2ベーン29に接触して第2ベーン29を第2ローラ27に押し付ける。
また、シャフト5には、軸方向の下端に配置されたオイルポンプ52によりオイルパン45から汲み上げられる冷凍機油を、下軸受部材4、ローラ6、上軸受部材2と、下軸受部材21、第1ローラ26、第2ローラ27および上軸受部材25に供給するための給油経路51と給油孔51a,51b,51c,51d,51e,51f,51gとが形成されている。
また、シャフト5は、複数の部分から構成されている。1つは、電動機203と圧縮機構部201とを連結し、電動機203が生成する動力を圧縮機構部201に伝達する圧縮機構部側シャフト5Aである。圧縮機構部側シャフト5Aには第1偏心部5aが形成されている。他の1つは、膨張機構部202と圧縮機構部側シャフト5Aとを連結し、膨張機構部202で回収した動力を圧縮機構部側シャフト5Aを介して圧縮機構部201に伝達する膨張機構部側シャフト5Bである。膨張機構部側シャフト5Bには、第2偏心部5bおよび第3偏心部5cが形成されている。図1,2より明らかなように、圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側シャフト5Bとは回転軸を共有している。つまり、圧縮機構部201、電動機203および膨張機構部202は、この順番で同心状の配置をとっている。
さらに、圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側シャフト5Bとの連結箇所には、ワンウェイクラッチ60が配置されている。ワンウェイクラッチ60は、膨張機構部202において、機械損失が回収動力を上回る、つまり、膨張機構部202が電動機203に対する負荷になると空転する。例えば、膨張機構部202に吸引される冷媒の温度が大幅に低下すると、回収できる動力も低下するので、機械損失が回収動力よりも大きくなる場合がある。ワンウェイクラッチ60が空転すると、膨張機構部側シャフト5Bは圧縮機構部側シャフト5Aから切り離される。
ワンウェイクラッチ60が空転しているかどうかは、第1温度センサ104、第2温度センサ105、第3温度センサ106および第4温度センサ107の出力に基づいて制御手段111が判断する。図3に示すごとく、制御手段111は、マイクロコンピュータ134を中心として構成され、増幅回路131、A/D変換回路132および三方弁121を駆動するためのドライブ回路135を含む(図示省略)。
図2に示すごとく、第1温度センサ104は、蒸発器102内に配置されており、蒸発器102内における冷媒の温度である蒸発温度を検知する蒸発温度検知手段として機能する。第2温度センサ105は、蒸発器102と圧縮機構部201との間の主循環回路MS上(具体的には配管内)に配置されており、圧縮機構部201で圧縮される前の冷媒の温度である圧縮前温度を検知する圧縮前温度検知手段として機能する。第3温度センサ106は、圧縮機構部201と放熱器101との間の主循環回路MS上に配置されており、圧縮機構部201で圧縮された後の冷媒の温度である圧縮後温度を検知する圧縮後温度検知手段として機能する。第4温度センサ107は、放熱器101と膨張機構部202との間(具体的には放熱器101と三方弁121との間)の主循環回路MS上に配置されており、放熱器101で冷却された後の冷媒の温度である膨張前温度を検知する膨張前温度検知手段として機能する。これらの温度センサ104,105,106,107は、例えば、公知の熱電対やサーミスタで構成することができる。
次に、冷凍サイクル装置300の動作を説明する。
ターミナル46から電力を電動機203へ供給すると、固定子11と回転子12の間に回転動力が発生し、圧縮機構部側シャフト5Aによって圧縮機構部201が駆動される。圧縮機構部201には、シリンダ3、ベーン7、ローラ6、上軸受部材2および下軸受部材4によって2つの圧縮室9が形成される。圧縮機構部側シャフト5Aが回転すると、第1偏心部5aとともにローラ6が偏心回転運動し、圧縮室9の容積が変化する。
ローラ6の偏心回転運動によって、吸入孔3aと連通する方の圧縮室9の容積が増加し、吸入管41を経て蒸発器102側から低圧の冷媒が吸引される。そして、ローラ6の偏心回転運動によって吸入容積V1まで冷媒を吸入して圧縮室9と吸入孔3aが連通しなくなった後で、圧縮室9の容積が減少すると、その圧縮室9に閉じ込められた冷媒が圧縮される。そして、圧縮室9の冷媒の圧力が密閉容器1の内部空間を満たす冷媒の圧力を超えると、吐出孔2bに設けられた吐出バルブ(図示省略)が開いて、高圧の冷媒が密閉容器1の内部空間に吐出される。
密閉容器1の内部空間に吐出された高圧の冷媒は、電動機203を冷却しながら吐出管42を経て放熱器101に向かう。そして、放熱器101で冷却され、さらに主循環回路MCを進み、バイパス回路BCの接続箇所に至る。膨張機構部202で十分な回収動力が得られる場合には、三方弁121でバイパス回路BCを閉じ、主循環回路MCにのみ冷媒を流す。冷媒は吸入管43を経て膨張機構部202に吸入される。
膨張機構部202には、第1シリンダ22、第1ベーン28、第1ローラ26、下軸受部材21および中板23によって2つの下段膨張室32が形成される。また、第2シリンダ24、第2ベーン29、第2ローラ27、上軸受部材25および中板23によって2つの上段膨張室33が形成される。吸入孔22aと連通しない方の下段膨張室32と、吐出孔24aと連通しない方の上段膨張室33とは中板23に形成されている連通孔(図示省略)でつながっている。そのような連通孔は、下段膨張室32側から見れば、第1ベーン28を挟んで吸入孔22aの反対側に位置し、上段膨張室33側から見れば、第2ベーン29を挟んで吐出孔24aの反対側に位置する。
高圧の冷媒が吸入孔22aに流入すると、第1ローラ26が押されて膨張機構部側シャフト5Bが回転し、その吸入孔22aと連通する方の下段膨張室32の容積が増加する。そして、第1ローラ26の偏心回転運動により吸入容積V2まで冷媒を吸入して下段膨張室32と吸入孔22aとが連通しなくなり、代わりに下段膨張室32が連通孔と連通すると、膨張機構部側シャフト5Bの回転に伴って下段膨張室32の容積が減少し始める。それと同時に、より気筒容積の大きな上段膨張室33の容積が増加し始め、下段膨張室32から上段膨張室33へと冷媒が膨張しながら移動する。
第2ローラ27が偏心回転運動を続けると、上段膨張室33が吐出孔24aと連通してその上段膨張室33の容積が減少する。上段膨張室33に移動し終わって所定の圧力まで膨張した冷媒は、吐出管44から蒸発器102に向けて吐出される。冷媒は、蒸発器102で加熱され、吸入管41に再び戻る。
このように、冷媒の膨張エネルギーによって膨張機構部側シャフト5Bが駆動されると、ワンウェイクラッチ60を介して圧縮機構部側シャフト5Aに動力が重畳され、圧縮機構部201を駆動する電動機203への供給電力を低減することができる。一方、膨張機構部202において十分な回収動力が得られない場合は、ワンウェイクラッチ60が空転して、膨張機構部202で生じる機械損失とのバランスが取れるまで膨張機構部側シャフト5Bの回転数が低下する。
ワンウェイクラッチ60が空転し、膨張機構部側シャフト5Bが圧縮機構部側シャフト5Aから切り離されると、膨張機構部202の回転数が圧縮機構部201の回転数よりも小さくなるので、膨張機構部202を流れる冷媒の体積循環量が設計値から低下する。すると、放熱器101側の冷媒圧力が上昇し、蒸発器102側の冷媒圧力が低下する。つまり、圧縮機構部201で昇圧する圧力幅が増加する。膨張機構部側シャフト5Bを圧縮機構部側シャフト5Aから切り離したにも関わらず、依然として、膨張機構部202が電動機203の負荷であり続ける。そこで、冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える。このようにすれば、膨張機構部202が電動機203の負荷になることを回避できる。
図4は、冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える、またはその逆に切り替える処理のフローチャートである。制御手段111としてのマイクロコンピュータ134は、例えば、定期リセットを契機にして、図4のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、電動機203への給電開始時、すなわち、冷凍サイクル装置300が運転を開始した直後(一時停止状態からの再始動を含む)かどうかを判断する(ST1)。圧縮機構部側シャフト5Aが停止状態から回転状態に変化する際、冷媒の膨張エネルギーを瞬時に回収できるわけではないので、通常、ワンウェイクラッチ60は空転する。十分な回収動力が見込まれる運転条件であっても、膨張機構部側シャフト5Bは圧縮機構部側シャフト5Aよりも若干遅れたタイミングで回転し始め、しばらくしたら圧縮機構部側シャフト5Aと同期回転する。
したがって、電動機203への給電開始時には、主循環回路MC側に冷媒が流れるように三方弁121を制御する。このような処理を、初期設定処理(ST2)として実行する。このようにすれば、電動機203が停止状態から回転状態に変化する際に、膨張機構部202が緩やかに回転を開始して加速する。すると、膨張機構部側シャフト5Bが圧縮機構部側シャフト5Aの回転数に追いつく際の膨張機構部側シャフト5Bの加速度が過大にならず、ワンウェイクラッチ60の動力伝達がスムーズに行えるので、ワンウェイクラッチ60のロックの危険性を回避できる。
ただし、冷凍サイクル装置300の立ち上げを急速に行いたい場合には、次のような処理を初期設定処理(ST2)として実施してもよい。すなわち、電動機203への給電開始時にはバイパス回路BC側に冷媒が流れるように三方弁121を制御して、膨張弁103を用いて冷凍サイクル装置を所定の運転状態にすみやかに移行させる。その後、冷媒の流れを主循環回路MC側に切り替えて膨張機構部202を作動させる。
一方、ST1において、給電開始時でないと判断した場合には、続くST3において、電動機203に給電中であるかどうか判断する(ST3)。電動機203に給電中の場合、マイクロコンピュータ134は、通常処理(ST4)を実行する。この通常処理(ST4)では、ワンウェイクラッチ60が空転しているかどうかを調べる。ワンウェイクラッチ60が空転している場合には、冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える。本実施形態では、ワンウェイクラッチ60の空転の有無を、空転検知手段である温度センサ104,105,106,107の出力に基づいて判断するようにしている。
以下、通常処理(ST4)について詳しく説明する。
図5は、通常処理(ST4)の詳細なフローチャートである。マイクロコンピュータ134は、まず、現在の冷媒の流路が膨張機構部202側であるかどうかを確かめる(S1)。冷媒の流路が膨張機構部202側であることを確かめたら、温度センサ104,105,106,107の出力するセンサ信号を順番にサンプリングする(S2)。マイクロコンピュータ134が取得するセンサ信号は、A/D変換回路132で2値化されている。温度センサ104,105,106,107の出力するセンサ信号から、主循環回路MC上の各位置における冷媒の温度を知ることができる。
次に、第1温度センサ104から得られる冷媒温度(蒸発温度T1)より、蒸発器102を出て圧縮機構部201で圧縮される前の冷媒の圧力である圧縮前圧力P1を導出する(S3)。圧縮前圧力P1は、蒸発器102の出口圧力に等しい。図6は、一種類の分子からなる冷媒の一例であるCO2のモリエル線図であり、典型的な冷凍サイクルを付記している。蒸発器102内において、CO2冷媒は気液二相状態にある。CO2冷媒は、蒸発器102の作用により等圧等温でエンタルピー(比エンタルピー)が増加する。つまり、蒸発温度T1が分かれば圧縮前圧力P1が分かる。例えば、モリエル線図を数値化したデータベース(p−hデータベースという)をメモリに格納しておけば、そのp−hデータベースを参照することによって、既知の蒸発温度T1から圧縮前圧力P1を簡単に見出すことが可能になる。また、蒸発温度T1から圧縮前圧力P1を見出すための演算式をモリエル線図に基づいて予め定めておき、その演算式に第1温度センサ104が測定した蒸発温度T1を代入することで、圧縮前圧力P1を導出するようにしてもよい。
次に、第2温度センサ105から得られる圧縮前温度T2と、前述の処理S3で求めた圧縮前圧力P1とから、圧縮機構部201で圧縮される前の冷媒が持つエンタルピーである圧縮前エンタルピーH1を導出する(S4)。圧縮前エンタルピーH1は、図6のモリエル線図に付記した冷凍サイクルにおけるA点のエンタルピーに等しい。A点のエンタルピーは、第2温度センサ105から得られる圧縮前温度T2と、圧縮前圧力P1とから知ることができる。具体的には、前述のp−hデータベースを参照することによって、既知の圧縮前温度T2と圧縮前圧力P1とから、圧縮前エンタルピーH1を見出せる。
次に、第3温度センサ106から得られる圧縮後温度T3と、圧縮機構部201の圧縮機効率ηcと、圧縮前エンタルピーH1とから、圧縮機構部201で圧縮されて放熱器101に流入する前の冷媒の圧力である圧縮後圧力P2を導出する(S5)。理論的には、まず、前述のA点を通過する等比エントロピー線を引いて、A点の状態の冷媒を損失なく断熱圧縮した場合のエンタルピーと圧力との相関線を求める。しかし、実際には圧縮機構部201で圧縮損失や機械損失が生じている。さらに、電動機203でもモータ損失が生じて熱が生じている。それらの損失は圧縮機効率ηcで表され、各圧力まで冷媒を圧縮した際には、その仕事量に比例した損失が生じて冷媒のエンタルピーが増加する。また、密閉容器1からも外部へ放熱されて冷媒が熱を失うのでそれも考慮して、実際の圧縮機構部201の圧縮過程におけるエンタルピーと圧力との相関線を見出す。このようにして得られたエンタルピーと圧力との相関線と、圧縮後温度T3の等温線との交点から圧縮後圧力P2を導出することができる。実際の処理においては、例えば、任意の圧縮前温度T2および圧縮前圧力P1(本実施形態ではA点を例示している)を起点とした圧縮過程におけるエンタルピーと圧力との相関線を、シミュレーションや実験的な手法により、近似関数や2値化したデータベース(前述のp−hデータベースに含まれていてもよい)の形で予め準備しておく。そして、それらデータベース等と、圧縮前エンタルピーH1および圧縮後温度T3とに基づき、圧縮後圧力P2を導出することができる。なお、圧縮機構部201の圧縮機効率ηcは既知であり、冷凍サイクル装置の仕様等によって定まる。また、圧縮後圧力P2は、放熱器101の入口圧力に等しい。
もちろん、圧縮後圧力P2を圧力センサで直接測定してしまうという手もある。ただし、圧力センサを回路上に配置して圧力を正確に測定することは技術的に難しい。圧縮機構部201で圧縮された後の冷媒(例えばCO2)の圧力は数MPaと高く、こうした高圧条件下で使用できる圧力センサは非常に高価である。他方、本実施形態によれば、測定精度が高い、省スペースである、低コスト、高信頼性といった数々の利点がある温度センサだけで全てを賄える。
一方、ワンウェイクラッチ60が空転していないと仮定した場合の圧縮後圧力P2’を導出する(S6)。この圧縮後圧力P2’は、膨張機構部202が圧縮機構部201と同じ回転数で作動している場合の圧縮後圧力であるため、圧縮機構部201を通過する冷媒の質量循環量Q1と、膨張機構部202を通過する冷媒の質量循環量Q2とが一致するという関係を用いる。質量循環量Q1,Q2が一致するということは、圧縮機構部201の吸入容積V1と回転数と吸入する冷媒密度ρ1との積が、膨張機構部202の吸入容積V2と回転数と吸入する冷媒密度ρ2’との積に一致することを意味する。このうち回転数が同じであるので、下式(2)で膨張機構部202の吸入時の冷媒密度ρ2’が表される。
ρ2’=(V1/V2)×ρ1…(2)
ここで、吸入容積V1,V2は設計値である。冷媒密度ρ1は、蒸発温度T1と圧縮前温度T2から導出できる。次に、導出した冷媒密度ρ2’と、第4温度センサ107によって得られる膨張前温度T4と、p−hデータベースとから、ワンウェイクラッチ60が空転していない場合の圧縮後圧力P2’が得られる。なお、図6中には記していないが、データベース化するp−h線図には、等温度線の他にも等密度線が含まれるものとする。つまり、p−h線図を2値化したp−hデータベースによれば、圧力、密度、温度のうち、いずれか二つが分かれば残りの一つが特定できる。
以上のようにして求めた圧縮後圧力P2,P2の関係が所定条件を満足するかどうかを調べ、ワンウェイクラッチ60が空転しているかどうかを判断する。通常、膨張機構部202での回収動力が小さくなってワンウェイクラッチ60が空転し始めると、一時的に膨張機構部202を通過する冷媒の質量循環量Q2が、圧縮機構部201を通過する冷媒の質量循環量Q1を下回る。すると、放熱器101側に分布する冷媒量が増加して、圧縮後圧力P2が上昇する。したがって、現実の圧縮後圧力P2が、ワンウェイクラッチ60が空転していない仮定で導出される圧縮後圧力P2’との関係を表す下式(1)を満足するかどうかによって、ワンウェイクラッチ60が空転しているかどうかを判断することができる。下式(1)を満足する場合にはワンウェイクラッチ60が空転しているものと判断する。他方、下式(1)を満足しない場合にはワンウェイクラッチ60は空転しておらず、圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側5Bとが同期回転しているものと判断する(S7)。
2>P2’…(1)
ワンウェイクラッチ60が空転していない状態では、理論的にはP2=P2’となる。しかしながら、現実には測定誤差や演算誤差があるので、P2とP2’とは、必ずしもイコールにならない。したがって、上記した(1)式に代えて、測定誤差や演算誤差PEを考慮した下式(3)を採用してもよい。下式(3)を満足しない場合には、ワンウェイクラッチ60が空転していないと判断する。満足する場合には、ワンウェイクラッチ60が空転していると判断する。このようにすれば、PEが一種の不感帯として作用し、不要な流路切り替えを行わずに済むようになる。
|P2−P2’|>PE…(3)
S7において、ワンウェイクラッチ60が空転していると判断した場合、S8に進み、ドライブ回路135に流路切り替え信号を送る。流路切り替え信号121を受けたドライブ回路135は三方弁121を駆動する。これにより、冷媒の流路が膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替わる。バイパス回路BCを流れる冷媒は、膨張弁103の作用によって膨張する。膨張弁103は、膨張前の圧力と膨張後の圧力との差を安定させ、電動機203に余計な負荷が掛かることを防ぐ。
一方、S1において、現在の流路がバイパス回路BC側であると判断した場合には、S9に示す動力非回収時処理を実行する。この動力非回収時処理は、冷媒の流路をバイパス回路BC側に切り替えた後で、再び膨張機構部202側に流路を切り替えるかどうかを判断する処理である。例えば、バイパス回路BC側に冷媒を流し始めた後、所定時間ごとに膨張機構部202側に冷媒を流してみて、ワンウェイクラッチ60が空転するかしないかを確認する処理を動力非回収時処理として実施することができる。具体的には、バイパス回路BC側に冷媒を流し始めたら上記所定時間を計測するためのタイマをスタートし、そのタイマがタイムアップすることを条件として、流路がバイパス回路BC側から膨張機構部202側に切り替わるように三方弁121の制御を実施する。このようにして流路をバイパス回路BC側から膨張機構部202側に切り替えた直後においても、ワンウェイクラッチ60は空転し、瞬間的に電動機203の負荷が増す可能性が高い。したがって、流路をバイパス回路BC側から膨張機構部202側に切り替えた後にも、ある程度の時間が経過するまで図5の通常処理を実行しないようにする。そのようにすれば、バイパス回路BCに冷媒を流している最中に運転条件に変化が生じて、膨張機構部202の回収動力が機械損失を上回るようになった場合に、膨張機構部202の作動を再開して冷媒の膨張エネルギーを回収することが可能となる。
また、バイパス回路BC側に冷媒を流し始めた後、電動機203や圧縮機構部201の動作状況に変化が生じた場合に、冷媒の流路をしばらく膨張機構部202側に切り替えてみて、ワンウェイクラッチ60が空転するかしないかを再確認するといった方法も考え得る。電動機203や圧縮機構部201の動作状況の変化の例は、例えば、回転数の変化である。
また、第1温度センサ104によって得られる圧縮前温度T1と、第4温度センサ107によって得られる膨張前温度T4から、蒸発器102や放熱器101の熱源の温度条件が変わった場合に、膨張機構部202で回収する回収動力が増減する。したがって、それらの変化を捉えて膨張機構部202側に冷媒を流すように三方弁121を切り替えても良い。特に、放熱器101側の熱源の温度が増加すると、膨張機構部202で回収される回収動力が増加するので、バイパス回路BCへ切り替えた時点から第4温度センサ107によって得られる膨張前温度T4が有意に増加した(一定値以上増加した)場合に、膨張機構部202側へ冷媒の流路を切り替える処理を実施することが望ましい。
以上、本実施形態の冷凍サイクル装置300によれば、膨張機構部202が電動機203の負荷になる場合には、ワンウェイクラッチ60が作動して、膨張機構部側シャフト5Bが圧縮機構部側シャフト5Aから切り離される。これにより、回収動力と機械損失のバランスがとれる回転数まで膨張機構部側シャフト5Bの回転数が低下し、膨張機構部202が電動機203の負荷になることを回避できる。
また、膨張機構部202から圧縮機構部201への動力伝達の有無を確かめ、動力伝達が無い場合には、三方弁121を用いて流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替えるようにしている。したがって、膨張機構部202が無効な運転条件では、バイパス回路BCの膨張弁103で、放熱器101側と蒸発器102側の冷媒圧力を適正に制御することができる。また、単一の弁機構である三方弁121により、冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える、あるいはその逆に切り替えることができるので制御が容易である。
また、本実施形態は、膨張機一体型圧縮機200の内部にセンサ類を新たに配置する必要性が無いという点で優れる。つまり、膨張機一体型圧縮機200の設計変更が不要である。また、熱電対やサーミスタで構成される温度センサ104,105,106,107は、非常に安価であるとともに、高い信頼性を実現できる。圧力センサで圧縮前圧力P1や圧縮後圧力P2を直接測定するという方法も考えられるが、本実施形態の膨張機一体型圧縮機200のように、圧縮機構部201と膨張機構部202の双方がロータリ型の場合、どうしても冷媒に脈動が生じる。圧力センサを用いて圧縮前圧力P1や圧縮後圧力P2を直接測定する場合には、脈動の影響を受けやすい。ところが本実施形態のように、温度センサ104,105,106,107から得られる冷媒温度T1,T2,T3,T4と、データベース化したモリエル線図とに基づいて圧縮前圧力P1や圧縮後圧力P2を導出するようにすれば、脈動の影響を受けることなく、正確な圧縮前圧力P1や圧縮後圧力P2を見出すことができ、ひいてはワンウェイクラッチ60の空転を誤検知する可能性を低減できる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。冷凍サイクル装置400は、冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える、またはその逆に切り替える弁機構を、2つの開閉弁122,123で構成しているという点で、第1実施形態で説明した冷凍サイクル装置300と相違する。開閉弁122,123は、バイパス回路BCと主循環回路MCとの接続箇所よりも膨張機構部202寄りの主循環回路MC上に配置された第1開放弁122と、バイパス回路BCと主循環回路MCとの接続箇所と膨張弁103との間のバイパス回路BC上に配置された第2開放弁123とを含む。
この冷凍サイクル装置400は、第1温度センサ104、第2温度センサ105、第3温度センサ106および第4温度センサ107を備えており、第1実施形態で説明した手順により、ワンウェイクラッチ60の空転の有無を判断し、冷媒の流路切り替えを実施する。膨張機構部202側に冷媒を流す場合には、第1開閉弁122を開として、第2開閉弁123を閉とする。逆に、バイパス回路BC側に冷媒を流す場合は、第2開閉弁123を開として、第1開閉弁122を閉とする。このような構成によれば、一方の開閉弁が万が一、動作不良にいたる場合でも、他方の開閉弁を開放することで、冷凍サイクル装置400を安定して動作させることができ、ひいては冷凍サイクル装置400の信頼性を長期に維持することが可能となる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。冷凍サイクル装置500は、ワンウェイクラッチ60の空転を検知する空転検知手段として、電動機203に供給されている電流を検知する電流検知器110を備えている。電流検知器110は、ターミナル46と電源との間に配置されており、電動機203に供給されている電流を検知する。制御手段111(マイクロコンピュータ134)は、電流検知器110が検知した電流値を取得する。電動機203への入力電流は、圧縮機構部201を駆動する圧縮機構部側シャフト5Aに掛かるトルクと相関がある。入力電流とトルクとの相関関係は、電動機の種類や設計によるものであり、予め知ることができる。したがって、電動機203に供給されている電流の増減を監視することで、膨張機構部202から圧縮機構部201への動力伝達の有無、すなわち、ワンウェイクラッチ60の空転の有無を識別できる。
まず、バイパス回路BC側に冷媒流路を切り替えた状態で、電動機203に給電して圧縮機構部201を駆動して、膨張弁103を制御して目標の運転条件で冷凍サイクル装置500を運転する。その際に、電動機203へ供給される電流値をメモリに格納しておく。その後、膨張機構部202側に冷媒流路を切り替えて、電動機203を流れる電流値が、メモリに格納された電流値を下回れば、膨張機構部202で回収された回収動力が電動機203で生じる動力に重畳して圧縮機構部201を駆動している、つまり、ワンウェイクラッチ60が空転しておらず、電動機203の負荷が軽減されていることが分かる。逆に、電動機203を流れる電流値が、メモリに格納された電流値を上回れば、ワンウェイクラッチ60が空転して圧縮前圧力P1と圧縮後圧力P2の差が大きくなっており、圧縮機構部201を駆動する必要トルクが大きくなって、電動機203の負荷が増していることが分かる。
ワンウェイクラッチ60が空転していないと判断した場合には、第1開閉弁122を開、第2開閉弁123を閉として、膨張機構部202側に冷媒を流す。逆に、ワンウェイクラッチ60が空転していると判断した場合には、第2開閉弁123を開、第1開閉弁122を閉として、バイパス回路BC側に冷媒を流す。
あるいは、電動機203に供給される電流の増減を監視しつつ、短時間だけ冷媒の流路を膨張機構部202側からバイパス回路BC側に切り替える。ワンウェイクラッチ60が空転して膨張機構部202が圧縮機構部201と同じ回転数で回ることができないことで、圧縮前圧力P1と圧縮後圧力P2の差が拡がり、電動機203の負荷になっている場合には、バイパス回路BC側に冷媒を流す方が電動機203への供給電流は切り替え前より小さくなる。逆に、膨張機構部202の回収動力が十分な場合には、電動機203への供給電流は切り替え前よりも大きくなる。また、電動機203に供給される電流が変化すれば、その変化にともなって電圧も変化するため、電動機203に供給されている電圧を検知する電圧検知器を電流検知器110に代えて配置するようにしてもよい。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。冷凍サイクル装置600は、ワンウェイクラッチ60の空転を検知する空転検知手段として、膨張機構部側シャフト5Bの回転数を検知するエンコーダ式タコメータ145を備えている。エンコーダ式タコメータ145は、膨張機一体型圧縮機200Aの密閉容器1内において、膨張機構部側シャフト5Bに隣接して配置されている。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Aでは、膨張機構部側シャフト5Bの上端が密閉容器1内に露出する構造になっているので、その露出した部分を覆うようにエンコーダ式タコメータ145を配置して、膨張機構部側シャフト5Bの回転数を検知するようにしている。
制御手段111(マイクロコンピュータ134)は、エンコーダ式タコメータ145が検知する膨張機構部側シャフト5Bの回転数R2を取得する。一方、膨張機一体型圧縮機200Aは、電動機203の駆動を制御する駆動制御手段として、インバータ回路143およびインバータ制御用マイクロコンピュータ141を備えている。インバータ回路143およびインバータ制御用マイクロコンピュータ141を用い、公知のPWM方式等にて電動機203を駆動する点については、既に説明済みの各実施形態に共通化することができる。また、インバータ制御用コンピュータ141については、制御手段111のマイクロコンピュータ134に兼務させることも可能である。
インバータ制御用マイクロコンピュータ141は、インバータ回路143にPWM信号を送るとともに、そのPWM信号から見積もられる電動機203の回転数、すなわち、圧縮機構部側シャフト5Aの回転数R1を特定できるデータを制御手段111に送る。制御手段111は、圧縮機構部側シャフト5Aの回転数R1と、膨張機構部側シャフト5Bの回転数R2とを比較して、ワンウェイクラッチ60が空転しているかどうかを判断する。ワンウェイクラッチ60が空転していないときは、圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側シャフト5Bとが同期回転しているので、上記回転数R1とR2が、R1=R2を満足する。逆に、ワンウェイクラッチ60が空転している場合には、R1=R2とならない。このようにすれば、冷凍サイクル装置の構成要素の個体差などに左右されることなく、正確に膨張機構部202から圧縮機構部201への動力伝達の有無を調べることが可能となる。
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。冷凍サイクル装置700は、ワンウェイクラッチ60の空転を検知する空転検知手段として、膨張機一体型圧縮機200Bの振動を検知する振動検知器151,153を備えている。振動検知器151,153は、圧縮機構部201の振動を検知する第1振動検知器151と、膨張機構部202の振動を検知する第2振動検知器153とを含む。これらの振動検知器151,153は、例えば、圧電素子を用いた公知の圧電型加速度センサにて構成することができる。
制御手段111(マイクロコンピュータ134)は、圧縮機構部201の駆動周波数f1と、膨張機構部202の駆動周波数f2とを比較して、ワンウェイクラッチ60の空転の有無を判断する。ワンウェイクラッチ60が空転していないときは、圧縮機構部側シャフト5Aと膨張機構部側シャフト5Bとが同期回転しているので、振動検知器151,153から得られる駆動周波数f1とf2が、f1=f2を満足する。逆に、ワンウェイクラッチ60が空転している場合には、f1=f2とならない。このようにすれば、冷凍サイクル装置の構成要素の個体差などに左右されることなく、正確に膨張機構部202から圧縮機構部201への動力伝達の有無を調べることが可能となる。
以上に説明したいくつかの実施形態では、圧縮機構部201と膨張機構部202との双方にロータリ型流体機械を採用した例を示したが、スクロール型、レシプロ型、リニア型などの流体機械を圧縮機構部201および/または膨張機構部202に採用してもよい。また、密閉容器1の下部に膨張機構部202、密閉容器1の上部に圧縮機構部201を設けてもよいし、圧縮機構部201、電動機203および膨張機構部202を横方向に配置してもよい。
図1は、本発明の冷凍サイクル装置に採用される膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。 図2は、本発明の冷凍サイクル装置の全体図である。 図3は、制御手段のブロック図である。 図4は、三方弁を制御するプログラムのフローチャートである。 図5は、図4中の通常処理の詳細なフローチャートである。 図6は、CO2冷媒のモリエル線図である。 図7は、第2実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。 図8は、第3実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。 図9は、第4実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。 図10は、第5実施形態にかかる冷凍サイクル装置の全体図である。 図11は、従来の流体機械の断面模式図である。 図12は、従来の冷凍サイクル装置の全体図である。
符号の説明
5 シャフト
5A 圧縮機構部側シャフト
5B 膨張機構部側シャフト
60 ワンウェイクラッチ
101 放熱器
102 蒸発器
104 第1温度センサ(蒸発温度検知手段)
105 第2温度センサ(圧縮前温度検知手段)
106 第3温度センサ(圧縮後温度検知手段)
107 第4温度センサ(膨張前温度検知手段)
110 電流検知器
111 制御手段
121 三方弁
131 増幅回路
132 A/D変換回路
134 マイクロコンピュータ
135 ドライブ回路
141 インバータ制御用マイクロコンピュータ
143 インバータ回路
145 エンコーダ式タコメータ
151,153 振動検知器
200,200A,200B 膨張機一体型圧縮機
201 圧縮機構部
202 電動機
203 圧縮機構部
BC バイパス回路
MC 主循環回路

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部に動力を与える電動機と、
    前記冷媒を膨張させる膨張機構部と、
    前記電動機と前記圧縮機構部とを連結する圧縮機構部側シャフトと、
    前記膨張機構部と前記圧縮機構部側シャフトとを連結する膨張機構部側シャフトと、
    前記圧縮機構部側シャフトと前記膨張機構部側シャフトとの連結箇所に配置されたワンウェイクラッチと、を含む膨張機一体型圧縮機と、
    前記膨張機一体型圧縮機に接続されて、前記圧縮機構部および前記膨張機構部とともに前記冷媒が流通する主循環回路を構成する放熱器と、
    前記膨張機一体型圧縮機に接続されて、前記圧縮機構部、前記膨張機構部および前記放熱器とともに前記主循環回路を構成する蒸発器と、
    一端が前記膨張機構部と前記放熱器との間に位置し、他端が前記膨張機構部と前記蒸発器との間に位置するとともに、前記膨張機構部と並列になるように前記主循環回路に接続された、膨張弁を含むバイパス回路と、
    前記冷媒の流通経路を前記膨張機構部側から前記バイパス回路側に切り替える、またはその逆に切り替える弁機構と、
    前記ワンウェイクラッチの空転を検知する空転検知手段と、
    前記空転検知手段の出力に基づいて前記弁機構を制御する制御手段と、
    を備えた、冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御手段は、前記空転検知手段が前記ワンウェイクラッチの空転を検知することに応じて、前記弁機構を制御し、前記冷媒の流通経路を前記膨張機構部側から前記バイパス回路側に切り替える、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記弁機構は、前記バイパス回路と前記主循環回路との接続箇所に配置された三方弁を含む、請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記弁機構は、前記バイパス回路と前記主循環回路との接続箇所よりも前記膨張機構部寄りの前記主循環回路上に配置された第1開閉弁と、前記バイパス回路上に配置された第2開閉弁とを含む、請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記空転検知手段は、前記蒸発器内における前記冷媒の温度である蒸発温度T1を検知する蒸発温度検知手段と、前記蒸発器を出て前記圧縮機構部で圧縮される前の前記冷媒の温度である圧縮前温度T2を検知する圧縮前温度検知手段と、前記圧縮機構部で圧縮されて前記放熱器に流入する前の前記冷媒の温度である圧縮後温度T3を検知する圧縮後温度検知手段と、前記放熱器を出て前記膨張機構部で膨張する前の前記冷媒の温度である膨張前温度T4を検知する膨張前温度検知手段とを含む、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記制御手段は、前記蒸発温度T1、前記圧縮前温度T2、前記圧縮後温度T3および前記膨張前温度T4に基づいて、前記圧縮機構部で圧縮された後の前記冷媒の圧力である圧縮後圧力P2と、前記ワンウェイクラッチが空転していないと仮定した場合における前記圧縮機構部で圧縮された後の前記冷媒の圧力である圧縮後圧力P2’とを導出し、前記圧縮後圧力P2と前記圧縮後圧力P2’との関係が所定条件を満足する場合に、前記ワンウェイクラッチが空転しているものと判断する、請求項5記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記空転検知手段は、前記電動機に供給されている電流を検知する電流検知器、または前記電動機に供給されている電圧を検知する電圧検知器を含む、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記電動機の駆動を制御する駆動制御手段をさらに備え、
    前記空転検知手段は、前記膨張機構部側シャフトの回転数を検知するエンコーダ式タコメータを含み、
    前記制御手段は、前記駆動制御手段から前記圧縮機構部側シャフトの回転数R1を特定できるデータを取得し、その回転数R1と、前記エンコーダ式タコメータから得た前記膨張機構部側シャフトの回転数R2とを比較して、前記ワンウェイクラッチの空転の有無を判断する、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記空転検知手段は、前記圧縮機構部の振動を検知する第1振動検知器と、前記膨張機構部の振動を検知する第2振動検知器とを含み、
    前記制御手段は、前記第1振動検知器から得られる前記圧縮機構部の駆動周波数f1と、前記第2振動検知器から得られる前記膨張機構部の駆動周波数f2とを比較して、前記ワンウェイクラッチの空転の有無を判断する、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
JP2006042125A 2006-02-20 2006-02-20 冷凍サイクル装置 Expired - Fee Related JP4642673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006042125A JP4642673B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006042125A JP4642673B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007218550A true JP2007218550A (ja) 2007-08-30
JP4642673B2 JP4642673B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=38496049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006042125A Expired - Fee Related JP4642673B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4642673B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042235A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Epionics Medical Gmbh 人体または動物体における運動特性経過を特徴付けるためのパラメータを検出するための方法および装置
CN103206378A (zh) * 2012-01-11 2013-07-17 复盛股份有限公司 多段式热泵压缩机
JPWO2012029203A1 (ja) * 2010-09-02 2013-10-28 三菱電機株式会社 膨張機および冷凍サイクル装置
CN103635696A (zh) * 2011-07-01 2014-03-12 东芝开利株式会社 多汽缸旋转式压缩机和制冷循环装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57180104U (ja) * 1981-05-12 1982-11-15
JP2003121018A (ja) * 2001-10-09 2003-04-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2003279176A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57180104U (ja) * 1981-05-12 1982-11-15
JP2003121018A (ja) * 2001-10-09 2003-04-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2003279176A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042235A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Epionics Medical Gmbh 人体または動物体における運動特性経過を特徴付けるためのパラメータを検出するための方法および装置
JPWO2012029203A1 (ja) * 2010-09-02 2013-10-28 三菱電機株式会社 膨張機および冷凍サイクル装置
CN103635696A (zh) * 2011-07-01 2014-03-12 东芝开利株式会社 多汽缸旋转式压缩机和制冷循环装置
CN103206378A (zh) * 2012-01-11 2013-07-17 复盛股份有限公司 多段式热泵压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4642673B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4614441B2 (ja) スクロール圧縮機
WO2011161952A1 (ja) 冷凍サイクル装置
US20080078191A1 (en) Rotary compressor and heat pump system
US11280530B2 (en) Air conditioner provided with means for predicting and detecting failure in compressor and method for predicting and detecting the failure
KR20020074055A (ko) 디지털 스크롤 응축 유닛 제어기
JP2012504220A (ja) フラッシュタンクエコノマイザサイクルの制御
US20080038127A1 (en) Screw compressor
JP5036593B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP4642673B2 (ja) 冷凍サイクル装置
US11137179B2 (en) Refrigeration apparatus
US20110138848A1 (en) Variable capacity type rotary compressor, cooling apparatus having the same, and method for driving the same
WO2005010370A1 (ja) 冷凍装置
US9121278B2 (en) Positive displacement expander and refrigeration cycle apparatus including positive displacement expander
JP3125824B2 (ja) 過熱防止装置を備えたスクロール圧縮機
JP4744331B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP5656691B2 (ja) 冷凍装置
JP2010164303A (ja) スクロール圧縮機及び冷凍装置
JP4817972B2 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2020144728A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2002364937A (ja) 冷蔵庫
JP2004060989A (ja) 蒸気圧縮式冷凍機及び膨脹機一体型圧縮機
JP2014119124A (ja) 冷凍装置
JP4784385B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2016205767A (ja) 冷凍装置及びヒートポンプ
JP2012098000A (ja) 冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101201

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees