JP2007218343A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化した駆動車輪用軸受装置において、軸受装置各部の温度を検出することにより、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性を向上させ、かつ正確で安全な車両姿勢制御を行えるようにする。また、軸受装置自体の異常の有無について診断する機能を付加して、常に安全な車両姿勢制御を行えるようにする。
【解決手段】等速自在継手の外側継手部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記外方部材の温度を検出する第2の温度センサと、ハブ輪10の温度を検出する第3の温度センサ53と、外気温を検出する第4の温度センサ54と、これら各温度センサ51,52,53,54の出力から等速自在継手40または軸受20の状態を監視する監視手段55とを設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車輪を回転自在に支持する駆動車輪用軸受装置に関し、特にハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化した形式であって、かつセンサ付きとした第4世代構造の駆動車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車の安全走行のために、各車輪の回転速度を検出するセンサを車輪用軸受に設けたものがある。従来の一般的な自動車の走行安定性確保対策は、各部の車輪の回転速度を検出することで行われているが、車輪の回転速度だけでは十分でなく、その他のセンサ信号を用いてさらに安定しかつ高精度な車両姿勢制御を行うことが求められている。
そこで、車両走行時に各車輪に作用する荷重から姿勢制御を図ることも考えられる。例えばコーナリングにおいては外側車輪に大きな荷重がかかり、また左右傾斜面走行では片側車輪に、ブレーキングにおいては前輪にそれぞれ荷重が片寄るなど、各車輪にかかる荷重は均等ではない。また、積載荷重不均等の場合にも各車輪にかかる荷重は不均等になる。このため、車輪にかかる荷重を随時検出できれば、その検出結果に基づき、事前にサスペンション等を制御することで、車両走行時の姿勢制御(コーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等)を行うことが可能となる。しかし、車輪に作用する荷重を検出するセンサの適切な設置場所がなく、荷重検出による姿勢制御の実現が難しい。
また、今後ステアバイワイヤが導入されて、車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムになってくると、車軸方向荷重を検出して運転手が握るハンドルに路面情報を伝達することが求められる。
このような要請に応えるものとして、車輪用軸受に作用する荷重を検出するセンサを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
駆動輪支持用の車輪用軸受装置では、図4に示すように、ハブ輪10と等速自在継手40と軸受20とをユニット化した第4世代型と呼ばれる構成が採用されることがある。これまで第4世代型を始めとする駆動車輪用軸受装置へ直接設置される車輪の回転速度を検出するセンサを除いては、加速度センサ等の車両の姿勢制御に用いられる情報を得るための各種センサは、車体と駆動車輪用軸受装置との間に設けられるサスペンション用バネの上側、いわゆるバネ上の車体側に設けられるのが一般的である。
また、上記第4世代型の車輪用軸受装置において、等速自在継手40の外側継手部材41のステム部45を中空形状とし、このステム部45をハブ輪10の内径側に嵌合させた状態でステム部45を拡径させることにより、ハブ輪10と等速自在継手40の外側継手部材41とを締結する拡径加締形式のものが提案されている(特許文献2)。外側継手部材41とハブ輪10との締結構造としては、各種の加締形式のものがあるが、上記拡径加締形式のものは、加締部の緩みが生じ難く、したがって複列の軌道面間の寸法変化による予圧抜けが防止され、軸受の予圧維持に優れるという利点がある。
特開2006−9866号公報 特開2002−254901号公報
上記のように、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化した駆動車輪用軸受装置では、車両姿勢制御用の各種センサが、いわゆるバネ上の車体側に設けられている。このため、得られる情報にタイムラグが生じ、路面の状況変化等に対する制御システムの応答性を上げることに限界があった。また、駆動車輪用軸受装置内部の詳細な情報、例えば軸受装置各部の温度変化等を検出することができず、正確な車両姿勢制御を行うことができなかった。
この発明の目的は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化した形式の駆動車輪用軸受装置において、軸受装置各部の温度を検出することにより、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性を向上させ、かつ正確な車両姿勢制御を行うことである。
この発明の他の目的は、軸受装置自体の異常の有無について診断する機能を付加して、常に安全な車両姿勢制御を行えるようにすることである。
この発明の駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、前記等速自在継手の外側継手部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記外方部材の温度を検出する第2の温度センサと、これら第1および第2の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視する監視手段とを設けたことを特徴とする。
車両走行に伴い駆動車輪用軸受装置に荷重が加わると、軸受装置各部に変形が生じ、それによって摩擦の増大等により熱が発生する。内方部材である等速自在継手の外側継手部材の温度を第1の温度センサで検出し、外方部材の温度を第2の温度センサで検出する。外側継手部材および外方部材の温度と等速自在継手または軸受の状態との関係を予め実験やシミュレーションで求めておけば、第1および第2の温度センサの出力を監視手段で監視することにより、等速自在継手または軸受の状態を把握することができる。
また、第1および第2の温度センサからの情報を用いて車両の姿勢制御を行うことができる。第1および第2の温度センサは軸受装置自体に設けられているため、車体側に設けたセンサで軸受装置の情報を得る場合と異なり、介在物を介することなく軸受装置の情報を得ることができ、かつ軸受装置内部の詳細な情報を得ることができる。そのため、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性が高く、軸受装置内部の詳細な情報に基づく正確な車両姿勢制御を行える。
この発明において、ハブ輪の温度を検出する第3の温度センサを設け、前記監視手段を、前記第1、第2、および第3の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視するものとしてもよい。
この構成とすれば、内方部材の温度として、外側継手部材およびハブ輪の温度の両方を検出して、これを等速自在継手または軸受の状態の判断材料や車両姿勢制御のための情報とするため、より一層精度の高い等速自在継手または軸受の状態の判定や車両姿勢制御を行える。
さらに、外気温を検出する第4の温度センサを設け、前記監視手段を、前記第1、第2、第3、および第4の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視するものとしてもよい。
この構成とすれば、外側継手部材の温度、外方部材の温度、およびハブ輪の温度の検出出力から外気温の影響を除去することができるため、さらにより一層精度の高い等速自在継手または軸受の状態の判定や車両姿勢制御を行える。
前記第1および第3の温度センサは、非接触式輻射熱式温度計であるのが良い。
第1および第3の温度センサを非接触式輻射熱式温度計とすると、外方部材に第1および第3の温度センサを設けて、内方部材の外側継手部材およびハブ輪の温度を検出することができる。第1および第3の温度センサが外方部材に設けられていると、これら温度センサが振動等の影響を受けることが少なく、また検出出力を軸受装置の外部に取り出しやすい。
前記監視手段が、等速自在継手または軸受の状態の監視として、これら等速自在継手または軸受の異常状態を設定規則によって推定し、外部に警報を出力するものであるとすることができる。
この構成とすれば、軸受が異常状態となった場合に外部に警報が出力されるため、軸受の異常に対して迅速に対応することができる。
この発明の駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、前記等速自在継手の外側継手部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記外方部材の温度を検出する第2の温度センサと、これら第1および第2の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視する監視手段とを設けたため、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性を向上させ、かつ正確な車両姿勢制御を行うことができる。また、軸受各部の温度と軸受の状態との関係が精度良く、かつ応答性良く得られるため、軸受装置自体の異常の有無について診断する診断機能を付加することができて、常に正確で安全な車両姿勢制御を行える。
この発明の実施形態を図1と共に説明する。この駆動車輪用軸受装置は、第4世代型の駆動輪支持用の駆動車輪用軸受装置であり、ハブ輪10と、等速自在継手40と、軸受20とをユニット化して構成される。なお、以下の説明では、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
ハブ輪10は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取付けるためのフランジ14を備えており、フランジ14の円周方向等間隔位置にホイールディスクを固定するためのハブボルト15を植え込んである。ハブ輪10のフランジ14よりもインボード側の外周面に、軸受20の複列の内周側軌道面のうちのアウトボード側の軌道面27を形成してある。ハブ輪10は軸心部に軸方向の貫通孔を有する中空状に形成されている。
等速自在継手40は、ドライブシャフトからのトルクを内側継手部材42およびトルク伝達ボール43を介して外側継手部材41に伝達する。外側継手部材41の内周部には複数のトラック溝41aが形成されている。このトラック溝41aと内側継手部材42の外周部に設けた複数のトラック溝42aとの協働で複数のボールトラックが形成され、各ボールトラックにトルク伝達ボール43を配置することで等速自在継手40が構成される。各トルク伝達ボール43は、保持器44によって同一平面内に保持されている。
外側継手部材41は、ステム部45とマウス部46とからなり、ステム部45にてハブ輪10の内周に嵌合している。マウス部46の肩面47寄りの外周面に、軸受20の複列の内周側軌道面のうちのインボード側の軌道面28を形成してある。マウス部46の肩面47がハブ輪10のインボード側の端面と当接し、これにより、ハブ輪10と外側継手部材41の軸方向の位置決めがなされ、かつ、軌道面27,28間の寸法が規定される。ステム部45は、椀状のマウス部46の底と連通した軸方向の貫通孔48を設けることによって中空にしてある。
外側継手部材41のステム部45は、ハブ輪10に対して、拡径加締めにより締結される。この実施形態の拡径加締めは、事前にハブ輪10の内周面における一部、例えばアウトボード側の端部に凹凸部31を形成し、その凹凸部31を熱処理によって硬化させておき、このように内周面に凹凸部31が形成されたハブ輪10の内周に、外側継手部材41のステム部45を嵌合し、ステム部45を内径側から外径側に拡径させることにより、ステム部45の外周部をハブ輪10の凹凸部31に食い込ませて、ハブ輪10と外側継手部材41とを締結するものである。ハブ輪10の内周面における凹凸部31以外の部分は、ステム部45の円筒状外周面と密着嵌合する円筒状に形成されている。
前記凹凸部31の凹凸形状は任意であり、例えばねじ形状やセレーション(スプラインを含む)形状、あるいは互いに平行な複数列の溝同士を交差させたアヤメローレット形状に形成される。これらの中でもアヤメローレットは加締め後のフレッティング(特に軸方向および円周方向のフレッティング)防止に特に有効である。
軸受20は、ハブ輪10および外側継手部材41で構成される内方部材29と、外方部材21と、複列の転動体22とを含む。外方部材21は車体(図示せず)に取付けるためのフランジ23を備え、内周面に、前記ハブ輪10の内周側軌道面27および前記外側継手部材41の内周側軌道面28に対向する複列の外周側軌道面24を形成してある。そして、内周側軌道面27,28と複列の外周側軌道面24との間に、複列の転動体22が組み込まれている。ここでは転動体22としてボールを使用した複列のアンギュラ玉軸受の場合を図示してあるが、重量の嵩む自動車用の駆動車輪用軸受装置の場合には、転動体として円すいころを使用した複列円すいころ軸受を採用する場合もある。外方部材21の両端開口部にはシール25,26が装着され、軸受内部に充填したグリースの漏洩ならびに外部からの水や異物の侵入を防止するようになっている。
この軸受装置には以下の各温度センサが設けられている。第1の温度センサ51は、外方部材21のインボード側の端面に取付けられた非接触式輻射熱温度計(サーモパイル等)で、外側継手部材41の温度を検出する。第2の温度センサ52は、外方部材21の内周面におけるインボード側の転動体22とインボード側のシール26との間に取付けられたもので、外方部材21の温度を検出する。第3の温度センサ53は、外方部材21の内周面におけるアウトボード側の転動体22とアウトボード側のシール25との間に取付けられた非接触式輻射熱温度計(サーモパイル等)で、ハブ輪10の温度を検出する。第4のセンサ54は、外方部材21の外周面に取付けられたもので、外気温を検出する。
上記各温度センサ51,52,53,54は監視手段55に接続されている。監視手段55は、各温度センサ51,52,53,54の検出出力から、等速自在継手40または軸受20の状態を監視するものである。また、監視手段55は、警報出力手段56に接続されている。警報出力手段56は、監視手段55によって監視される等速自在継手40または軸受20の状態が異常である場合に警報を出力するものである。
上記構成の駆動車輪用軸受装置の作用を説明する。車両走行に伴い駆動車輪用軸受装置に荷重が加わると、軸受装置各部に変形が生じ、それによって転動体22と軌道面24,27,28間の摩擦やトルク伝達ボール43とトラック溝41aの内面間の摩擦が増大し、熱が発生する。内方部材29である等速自在継手40の外側継手部材41およびハブ輪10の温度を、第1の温度センサ51および第3の温度センサ53でそれぞれ検出し、外方部材21の温度を第2の温度センサ52で検出する。また、外気温を第4の温度センサ54で検出する。これら各温度センサ51,52,53,54の検出出力は監視手段55に送られる。
監視手段55は、予め定められた設定規則によって、各温度センサ51,52,53,54の検出出力から等速自在継手40または軸受20の状態を判定する。上記設定規則は、外側継手部材41の温度、外方部材21の温度、ハブ輪10の温度、および外気温と等速自在継手40または軸受20の状態との関係を実験やシミュレーションによって求め、それに基づいて定められた規則である。例えば、外気温に対して外側継手部材41、または外方部材21、またはハブ輪10の温度が設定温度以上であると、異常と判定する。そして、等速自在継手40または軸受20の状態に異常がある場合は、警報出力手段56に指令を出して警報を出力させる。
また、各温度センサ51,52,53,54からの情報は車両姿勢制御に利用される。これら各温度センサ51,52,53,54は軸受装置自体に設けられているため、車体側に設けたセンサで軸受装置の情報を得る場合と異なり、介在物を介することなく軸受装置の情報を得ることができ、かつ軸受装置内部の詳細な情報を得ることができる。そのため、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性が高く、軸受装置内部の詳細な情報に基づく正確な車両姿勢制御を行える。
内方部材29である外側継手部材41およびハブ輪10の温度をそれぞれ検出する第1および第3の温度センサ51,53を非接触式輻射熱式温度計とすることにより、第1および第3の温度センサ51,53を外方部材21に設けることが可能となり、それによって、振動等の影響を受けることが少なく外側継手部材41およびハブ輪10の温度を検出することができ、また検出出力を軸受装置の外部に取り出すことが容易となっている。
上記実施形態は、外側継手部材41の温度、外方部材21の温度、ハブ輪10の温度、および外気温をそれぞれ検出する第1ないし第4の温度センサ51,52,53,54を具備するものとしたが、場合によっては、図2に示すように、外気温を検出する第4の温度センサ54は設けない構成とすることができ、さらに図3に示すように、ハブ輪10の温度を検出する第3の温度センサ53も設けない構成とすることができる。これらの構成としも、各温度センサの検出出力から、等速自在継手40または軸受20の状態を推定することができ、またその情報を車両姿勢制御に利用することができる。ただし、それらの精度は、図1の構成に比べて図2の構成は若干劣り、また図2の構成に比べて図3の構成は若干劣る。
この発明の実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 この発明の異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 従来の駆動車輪用軸受装置の断面図である。
符号の説明
10…ハブ輪
20…軸受
21…外方部材
22…転動体
24…外周側軌道面
25,26…シール
27,28…内周側軌道面
29…内方部材
31…凹凸部
40…等速自在継手
41…外側継手部材
42…内側継手部材
43…トルク伝達ボール
44…保持器
45…ステム部
51…第1の温度センサ
52…第2の温度センサ
53…第3の温度センサ
54…第4の温度センサ
55…監視手段
56…警報出力手段

Claims (5)

  1. ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、
    前記等速自在継手の外側継手部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記外方部材の温度を検出する第2の温度センサと、これら第1および第2の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視する監視手段とを設けたことを特徴とする駆動車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、ハブ輪の温度を検出する第3の温度センサを設け、前記監視手段は、前記第1、第2、および第3の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視するものとした駆動車輪用軸受装置。
  3. 請求項2において、外気温を検出する第4の温度センサを設け、前記監視手段は、前記第1、第2、第3、および第4の温度センサの出力から等速自在継手または軸受の状態を監視するものとした駆動車輪用軸受装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記第1および第3の温度センサが、非接触式輻射熱式温度計である駆動車輪用軸受装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記監視手段が、等速自在継手または軸受の状態の監視として、これら等速自在継手または軸受の異常状態を設定規則によって推定し、外部に警報を出力するものである駆動車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114261349A (zh) * 2021-12-27 2022-04-01 洛阳理工学院 一种消防机器人用隔热底盘装置

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