JP2007218342A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動車輪用軸受の状態を監視し、異常発生による軸受装置の不具合を未然に防ぎ、正確で安全な車両姿勢制御を行う。
【解決手段】ハブ輪10と等速自在継手40と軸受20とをユニット化し、等速自在継手40の外側継手部材41のステム部45の外周にハブ輪10を嵌合させ、外側継手部材41とハブ輪10とで内方部材29を構成する。インボード側列およびアウトボード側列の少なくとも一方の転動体22の公転速度を検出する転動体公転速度検出手段50A,50Bと、ハブ輪10および外側継手部材41の少なくとも一方の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51C,51Dを設ける。これら転動体公転速度検出手段50A,50Bで検出した公転速度A,Bと内方部材回転速度検出手段51C,51Dで検出した回転速度C,Dとを比較して両速度が所定の関係となると警報を出力する異常判定手段52を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車輪を回転自在に支持する駆動車輪用軸受装置に関し、特にハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化した形式であって、かつセンサ付きとした第4世代構造の駆動車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車の安全走行のために、各車輪の回転速度を検出するセンサを車輪用軸受に設けたものがある。従来の一般的な自動車の走行安定性確保対策は、各部の車輪の回転速度を検出することで行われているが、車輪の回転速度だけでは十分でなく、その他のセンサ信号を用いてさらに安定しかつ高精度な車両姿勢制御を行うことが求められている。
そこで、車両走行時に各車輪に作用する荷重から姿勢制御を図ることも考えられる。例えばコーナリングにおいては外側車輪に大きな荷重がかかり、また左右傾斜面走行では片側車輪に、ブレーキングにおいては前輪にそれぞれ荷重が片寄るなど、各車輪にかかる荷重は均等ではない。また、積載荷重不均等の場合にも各車輪にかかる荷重は不均等になる。このため、車輪にかかる荷重を随時検出できれば、その検出結果に基づき、事前にサスペンション等を制御することで、車両走行時の姿勢制御(コーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等)を行うことが可能となる。しかし、車輪に作用する荷重を検出するセンサの適切な設置場所がなく、荷重検出による姿勢制御の実現が難しい。
また、今後ステアバイワイヤが導入されて、車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムになってくると、車軸方向荷重を検出して運転手が握るハンドルに路面情報を伝達することが求められる。
このような要請に応えるものとして、車輪用軸受に作用する荷重を検出するセンサを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
駆動輪支持用の車輪用軸受装置では、図7に示すような、ハブ輪10と等速自在継手40と軸受20とをユニット化した第4世代型と呼ばれる構成が採用されることがある。これまで第4世代型を始めとする駆動車輪用軸受装置へ直接設置される車輪の回転速度を検出するセンサを除いては、加速度センサ等の車両の姿勢制御等に用いられる情報を得るための各種センサは、車体と駆動車輪用軸受装置との間に設けられるサスペンション用バネの上側、いわゆるバネ上の車体側に設けるのが一般的であった。
また、上記第4世代型の車輪用軸受装置において、等速自在継手40の外側継手部材41のステム部45を中空形状とし、このステム部45をハブ輪10の内径側に嵌合させた状態でステム部45を拡径させることにより、ハブ輪10と等速自在継手40の外側継手部材41とを締結する拡径加締形式のものが提案されている(特許文献2)。外側継手部材41とハブ輪10との締結構造としては、各種の加締形式のものがあるが、上記拡径加締形式のものは、加締部の緩みが生じ難く、したがって複列の軌道面間の寸法変化による予圧抜けが防止され、軸受の予圧維持に優れるという利点がある。
特開2006−9866号公報 特開2002−254901号公報
上記のように、ハブ輪、等速自在継手、および軸受をユニット化した駆動車輪用軸受装置、あるいはハブ輪および軸受をユニット化した駆動車輪用軸受装置では、車両姿勢制御用等の各種センサが、いわゆるバネ上の車体側に設けられている。このため、得られる情報にタイムラグが生じ、路面の状況変化等に対する制御システムの応答性を上げることに限界がある。
この発明の目的は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材とハブ輪とが拡径加締めにより一体に塑性結合された形式の駆動車輪用軸受装置において、軸受の状態を監視して、異常発生による軸受装置の不具合を未然に防ぐことができるものとすることである。
この発明の他の目的は、車両姿勢制御等のための適切な情報を得るための手段を軸受装置自体に設けることにより、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性を向上させ、かつ正確で安全な車両姿勢制御を行えるようにすることである。
この発明の駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、インボード側列およびアウトボード側列の少なくとも一方の転動体の公転速度を検出する転動体公転速度検出手段と、前記ハブ輪および外側継手部材の少なくとも一方の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段と、これら転動体公転速度検出手段で検出された回転速度と内方部材回転速度検出手段で検出された回転速度とを比較して両速度が所定の関係となると警報を出力する異常判定手段とを設けたことを特徴とする。
車両走行に伴い軸受の回転側である内方部材が回転すると、転動体は、内方部材と軸受の固定側である外方部材との間で自転すると共に、内方部材の回転に連れて公転する。この転動体の公転速度は、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等によって、零から内方部材の回転速度までの範囲内で変動する。内方部材回転速度と転動体公転速度の比と、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等との関係を、予め実験やシミュレーションで求めておけば、転動体公転速度検出手段で検出された転動体の公転速度と内方部材回転速度検出手段で検出された内方部材の回転速度とを比較することで、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等を推定することができる。異常判定手段は、上記両速度の関係より軸受装置に異常発生の恐れがあると判定される場合に、警報を出力する。このため、異常発生による軸受装置の不具合を未然に防ぐことができる。
また、内方部材回転速度および転動体公転速度は、車両の姿勢制御に利用することができる。この情報は、軸受装置自体に設けた検出手段によって得られる軸受内部の詳細な情報であるため、車体側に設けたセンサによって軸受装置の情報を得る場合と異なり、路面の状況変化等に対する応答性の高い正確な車両姿勢制御を行える。
前記転動体公転速度検出手段は、インボード側列またはアウトボード側列の転動体を保持するリテナの回転速度を検出するものとすることができる。
転動体はリテナのポケットに収容されているため、転動体の公転速度を直接検出することは、リテナが邪魔になって難しい。しかし、転動体の公転速度と同じ速度で回転するリテナの回転速度は比較的容易に検出することができる。したがって、リテナの回転速度を検出することにより、転動体の公転速度を容易に検出することができる。
この発明において、前記転動体公転速度検出手段として、インボード側列の転動体の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段、およびアウトボード側列の転動体の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段の両方を設け、前記内方部材回転速度として、前記ハブ輪の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段、および前記外側継手部材の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段の両方を設け、前記異常判定手段は、前記インボード側転動体公転速度検出手段、アウトボード側転動体公転速度検出手段、ハブ輪回転速度検出手段、および外側継手部材回転速度検出手段の検出速度を比較してこれらの検出速度が所定の関係になると警報を出力するものとすることができる。
この構成によれば、転動体公転速度としてインボード側列の転動体の公転速度およびアウトボード側列の転動体の公転速度の両方を用い、また内方部材回転速度としてハブ輪の回転速度および外側継手部材の回転速度の両方を用いるため、軸受装置内部の詳細な情報に基づいて、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等をより一層正確に推定することができる。このため、軸受装置の異常発見の精度が向上し、かつより一層精度の良い車両姿勢制御を行える。
この発明の駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、インボード側列およびアウトボード側列の少なくとも一方の転動体の公転速度を検出する転動体公転速度検出手段と、前記ハブ輪および外側継手部材の少なくとも一方の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段と、これら転動体公転速度検出手段で検出された公転速度と内方部材回転速度検出手段で検出された回転速度とを比較して両速度が所定の関係となると警報を出力する異常判定手段とを設けたため、軸受の状態を監視して、異常発生による軸受装置の不具合を未然に防ぐことができる。また、内方部材回転速度および転動体公転速度を車両の姿勢制御に利用することにより、路面の状況変化等に対する車両姿勢制御システムの応答性を向上させ、かつ正確で安全な車両姿勢制御を行える。
この発明の実施形態を図1および図2と共に説明する。この駆動車輪用軸受装置は、第4世代型の駆動輪支持用の駆動車輪用軸受装置であり、ハブ輪10と、等速自在継手40と、軸受20とをユニット化して構成される。なお、以下の説明では、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
ハブ輪10は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取付けるためのフランジ14を備えており、フランジ14の円周方向等間隔位置にホイールディスクを固定するためのハブボルト15を植え込んである。ハブ輪10のフランジ14よりもインボード側の外周面に、軸受20の複列の内周側軌道面のうちのアウトボード側の軌道面27を形成してある。ハブ輪10は軸心部に軸方向の貫通孔を有する中空状に形成されている。
等速自在継手40は、ドライブシャフトからのトルクを内側継手部材42およびトルク伝達ボール43を介して外側継手部材41に伝達する。外側継手部材41の内周部には複数のトラック溝41aが形成されている。このトラック溝41aと内側継手部材42の外周部に設けた複数のトラック溝42aとの協働で複数のボールトラックが形成され、各ボールトラックにトルク伝達ボール43を配置することで等速自在継手40が構成される。各トルク伝達ボール43は、保持器44によって同一平面内に保持されている。
外側継手部材41は、ステム部45とマウス部46とからなり、ステム部45にてハブ輪10の内周に嵌合している。マウス部46の肩面47寄りの外周面に、軸受20の複列の内周側軌道面のうちのインボード側の軌道面28を形成してある。マウス部46の肩面47がハブ輪10のインボード側の端面と当接し、これにより、ハブ輪10と外側継手部材41の軸方向の位置決めがなされ、かつ、軌道面27,28間の寸法が規定される。ステム部45は、椀状のマウス部46の底と連通した軸方向の貫通孔48を設けることによって中空にしてある。
外側継手部材41のステム部45は、ハブ輪10に対して、拡径加締めにより締結される。この実施形態の拡径加締めは、事前にハブ輪10の内周面における一部、例えばアウトボード側の端部に凹凸部31を形成し、その凹凸部31を熱処理によって硬化させておき、このように内周面に凹凸部31が形成されたハブ輪10の内周に、外側継手部材41のステム部45を嵌合し、ステム部45を内径側から外径側に拡径させることにより、ステム部45の外周部をハブ輪10の凹凸部31に食い込ませて、ハブ輪10と外側継手部材41とを締結するものである。ハブ輪10の内周面における凹凸部31以外の部分は、ステム部45の円筒状外周面と密着嵌合する円筒状に形成されている。
前記凹凸部31の凹凸形状は任意であり、例えばねじ形状やセレーション(スプラインを含む)形状、あるいは互いに平行な複数列の溝同士を交差させたアヤメローレット形状に形成される。これらの中でもアヤメローレットは加締め後のフレッティング(特に軸方向および円周方向のフレッティング)防止に特に有効である。
軸受20は、ハブ輪10および外側継手部材41で構成される内方部材29と、外方部材21と、複列の転動体22と、インボード側列の転動体22を保持するインボード側リテナ32と、アウトボード側列の転動体22を保持するアウトボード側リテナ33とを含む。外方部材21は車体(図示せず)に取付けるためのフランジ23を備え、内周面に、前記ハブ輪10の内周側軌道面27および前記外側継手部材41の内周側軌道面28に対向する複列の外周側軌道面24を形成してある。そして、内周側軌道面27,28と複列の外周側軌道面24との間に、複列の転動体22が組み込まれている。ここでは転動体22としてボールを使用した複列のアンギュラ玉軸受の場合を図示してあるが、重量の嵩む自動車用の駆動車輪用軸受装置の場合には、転動体として円すいころを使用した複列円すいころ軸受を採用する場合もある。外方部材21の両端開口部にはシール25,26が装着され、軸受内部に充填したグリースの漏洩ならびに外部からの水や異物の侵入を防止するようになっている。
この軸受装置には、転動体22の公転速度を検出する転動体公転速度検出手段50、および内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51が設けられている。転動体公転速度検出手段50は、インボード側列の転動体22の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段50Aと、アウトボード側列の転動体22の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bとからなる。また、内方部材回転速度検出手段51は、内方部材29におけるハブ輪10の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段51Cと、内方部材29における外側継手部材41の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段51Dとからなる。
図2の部分拡大図に示すように、インボード側転動体公転速度検出手段50Aは、外方部材21の内周面に取付けられたセンサ50aAと、それに対向するインボード側リテナ32のアウトボード側の端面に貼着された被検出部50bAとからなる。アウトボード側転動体公転速度検出手段50Bは、外方部材21の内周面に取付けられたセンサ50aBと、それに対向するアウトボード側リテナ33のインボード側の端面に貼着された被検出部50bBとからなる。センサ50aA,50aBの外方部材21内周面における取付位置は、インボード側の転動体22とアウトボード側の転動体22との間とされる。
また、ハブ輪回転速度検出手段51Cは、外方部材21の内周面に取付けられたセンサ51aCと、それに対向するハブ輪10の外周面に貼着された被検出部51bCとからなる。センサ51aCの外方部材21内周面における取付位置は、アウトボード側の転動体22とアウトボード側のシール25との間とされる。外側継手部材回転速度検出手段51Dは、外方部材21の内周面に取付けられたセンサ51aDと、それに対向する外側継手部材41の外周面に貼着された被検出部51bDとからなる。センサ51aDの外方部材21内周面における取付位置は、インボード側の転動体22とインボード側のシール26との間とされる。
この実施形態の場合、各センサ50aA,50aB,51aC,51aDは磁気センサであり、磁気センサとしては、例えばホール効果を利用したホール素子を用いることができる。また、各被検出部50bA,50bB,51bC,51bDとしては、磁気エンコーダまたはパルサーリングを用いることができる。
各センサ50aA,50aB,51aC,51aDは、異常判定手段52に接続されている。この異常判定手段52は、上記各センサによって検出されるインボード側列の転動体22の公転速度A、アウトボード側列の転動体22の公転速度B、ハブ輪10の回転速度C、および外側継手部材41の回転速度Dを比較して、これらの検出速度の関係が、A<k×C,A<k×D,B<k×C,B<k×D(k:定数)のいずれかに該当する場合に警報を出力するものである。
上記構成の駆動車輪用軸受装置の作用を説明する。車両走行に伴い軸受20の回転側である内方部材29が回転すると、転動体22は、内方部材29と軸受の固定側である外方部材21との間で自転すると共に、内方部材29の回転に連れて公転する。この転動体22の公転速度は、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等によって、零から内方部材29の回転速度までの範囲内で変動する。インボード側列の転動体22の公転速度Aはインボード側転動体公転速度検出手段50Aで、アウトボード側列の転動体22の公転速度Bはアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bでそれぞれ検出される。また、ハブ輪10の回転速度Cはハブ輪回転速度検出手段51Cで、外側継手部材41の回転速度Dは外側継手部材回転速度検出手段51Dでそれぞれ検出される。
このようにして検出されたインボード側列の転動体22の公転速度A、アウトボード側列の転動体22の公転速度B、ハブ輪10の回転速度C、および外側継手部材41の回転速度Dを異常判定手段52で比較して、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等を推定する。各速度A,B,C,Dと軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等との関係を、予め実験やシミュレーションで求めておくことで、上記推定が可能となる。そして、軸受装置の状態に異常があると判定された場合、異常判定手段52が警報を出力する。このため、異常発生による軸受装置の不具合を未然に防ぐことができる。
例えば、ハブ輪10と外側継手部材41との拡径加締部の締結状態の適否を判定するようにした場合は、上記拡径加締部の不良や異常を早期に発見することができ、予圧抜けによる軸受20の早期剥離や剛性低下を未然に防ぐことができる。
また、異常判定手段52によって各速度A,B,C,Dから推定される軸受に作用する作用力等の情報は、車両姿勢制御に利用することができる。この情報は、軸受装置自体に設けた検出手段によって得られる軸受内部の詳細な情報であるため、車体側に設けたセンサによって軸受装置の情報を得る場合と異なり、路面の状況変化等に対する応答性の高い正確な車両姿勢制御を行える。
図3ないし図6はそれぞれ異なる実施形態を示す。図3に示す実施形態は、転動体公転速度検出手段50として、インボード側列の転動体22の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段50Aのみを設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、ハブ輪10の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段51Cのみを設けたものである。異常判定手段52は、インボード側列の転動体22の公転速度Aおよびハブ輪10の回転速度Cを比較して、両速度の関係が、A<k×C(k:定数)である場合に警報を出力する。
図4に示す実施形態は、転動体公転速度検出手段50として、インボード側列の転動体22の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段50Aのみを設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、外側継手部材41の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段51Dのみを設けたものである。異常判定手段52は、インボード側列の転動体22の公転速度Aおよび外側継手部材41の回転速度Dを比較して、両速度の関係が、A<k×D(k:定数)である場合に警報を出力する。
図5に示す実施形態は、転動体公転速度検出手段50として、アウトボード側列の転動体22の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bのみを設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、ハブ輪10の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段51Cのみを設けたものである。異常判定手段52は、アウトボード側列の転動体22の公転速度Bおよびハブ輪10の回転速度Cを比較して、両速度の関係が、B<k×C(k:定数)である場合に警報を出力する。
また、図6に示す実施形態は、転動体公転速度検出手段50として、アウトボード側列の転動体22の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bのみを設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、外側継手部材41の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段51Dのみを設けたものである。異常判定手段52は、アウトボード側列の転動体22の公転速度Bおよび外側継手部材41の回転速度Dを比較して、両速度の関係が、B<k×D(k:定数)である場合に警報を出力する。
これら図3ないし図6の実施形態の場合も、図1および図2の実施形態と同様に、転動体公転速度検出手段50で検出される転動体22の公転速度、および内方部材回転速度検出手段51で検出される内方部材29の回転速度から、軸受に作用する作用力、軸受装置の状態等を推定することができ、またその情報を車両姿勢制御に利用することができる。ただし、それらの精度は、図1および図2の実施形態と比べると若干劣る。
また、図示は省略するが、転動体公転速度検出手段50として、インボード側列の転動体22の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段50A、およびアウトボード側列の転動体22の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bの両方を設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、ハブ輪10の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段51C、および外側継手部材41の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段51Bのいずれかのみを設けものとすることができる。
上記とは逆に、転動体公転速度検出手段50として、インボード側列の転動体22の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段50A、およびアウトボード側列の転動体22の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段50Bのいずれかのみを設け、内方部材29の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段51として、ハブ輪10の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段51C、および外側継手部材41の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段51Bの両方を設けたものとすることもできる。
この発明の実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 図1の部分拡大図である。 この発明の異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる駆動車輪用軸受装置の断面図に制御系のブロック図を組み合わせて表示した図である。 従来の駆動車輪用軸受装置の断面図である。
符号の説明
10…ハブ輪
20…軸受
21…外方部材
22…転動体
24…外周側軌道面
25,26…シール
27,28…内周側軌道面
29…内方部材
31…凹凸部
32…インボード側リテナ
33…アウトボード側リテナ
40…等速自在継手
41…外側継手部材
42…内側継手部材
43…トルク伝達ボール
44…保持器
45…中空ステム部
50…転動体公転速度検出手段
50A…インボード側転動体公転速度検出手段
50B…アウトボード側転動体公転速度検出手段
51…内方部材回転速度検出手段
51C…ハブ輪回転速度検出手段
51D…外側継手部材回転速度検出手段
52…異常判定手段

Claims (3)

  1. ハブ輪と等速自在継手と軸受とをユニット化し、等速自在継手の外側継手部材の中空ステム部の外周にハブ輪を嵌合させてこれら外側継手部材とハブ輪とで内方部材を構成し、軸受の複列の内周側軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪に形成し、他方の軌道面を外側継手部材に形成し、複列の外周側軌道面を有する外方部材を設け、対向する軌道面間に転動体を介在させ、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材の中空ステム部とハブ輪の嵌合部を拡径させて、前記凹凸部に食い込ませて加締めることにより、前記外側継手部材とハブ輪とが一体に塑性結合された駆動車輪用軸受装置において、
    インボード側列およびアウトボード側列の少なくとも一方の転動体の公転速度を検出する転動体公転速度検出手段と、前記ハブ輪および外側継手部材の少なくとも一方の回転速度を検出する内方部材回転速度検出手段と、これら転動体公転速度検出手段で検出された公転速度と内方部材回転速度検出手段で検出された回転速度とを比較して両速度が所定の関係となると警報を出力する異常判定手段とを設けたことを特徴とする駆動車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、前記転動体公転速度検出手段が、インボード側列またはアウトボード側列の転動体を保持するリテナの回転速度を検出するものである駆動車輪用軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記転動体公転速度検出手段として、インボード側列の転動体の公転速度を検出するインボード側転動体公転速度検出手段、およびアウトボード側列の転動体の公転速度を検出するアウトボード側転動体公転速度検出手段の両方を設け、前記内方部材回転速度として、前記ハブ輪の回転速度を検出するハブ輪回転速度検出手段、および前記外側継手部材の回転速度を検出する外側継手部材回転速度検出手段の両方を設け、前記異常判定手段は、前記インボード側転動体公転速度検出手段、アウトボード側転動体公転速度検出手段、ハブ輪回転速度検出手段、および外側継手部材回転速度検出手段の検出速度を比較してこれらの検出速度が所定の関係になると警報を出力するものとした駆動車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010013411A1 (ja) * 2008-07-28 2010-02-04 Ntn株式会社 回転検出装置付き車輪用軸受装置
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