JP2007217864A - ワンタッチ屋根葺構造及びワンタッチ屋根葺接続方法 - Google Patents
ワンタッチ屋根葺構造及びワンタッチ屋根葺接続方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】一方の前記金属板を寝かせて配置し、他方の前記金属板を立たせることで、一方の前記金属板の下側構造3を構成する下略コの字部9の上辺部15の先端に、他方の前記金属板の上側構造5を構成する上略コの字部9の上辺部15と覆い部23と境を係止させる。次に、係止を保ったまま他方の金属板を、徐々に寝かせる。これにより、やがて知恵の輪の動作のように、重ね合せが生じるので、一方の金属板と同じ平面位置まで他方の前記金属板を寝かせて並べる。
【選択図】図1
Description
(1)折り曲げ作業を2回行わなければならず、作業が面倒である。
(2)折り曲げ作業を行った金属板材は、折り曲げ部分が変形しており、再使用が困難である。
(4)図13図に示すように、雨漏りは、密着した折り曲げ部分に、毛細管現象により雨水が吸い上げられ、水路Wが形成されることによるが、この水路Wの外側端部WOは、外部に露出しており、よって、雨水の吸い上げが起きやすく、水路Wの内側端部WIから雨漏りが生じやすかった。
第二発明は、さらに、前記下略コの字部及び上略コの字部のそれぞれのコの字を形成する下辺部と縦辺部は、90度よりも大きな角度を形成することを特徴とする請求項1に記載のワンタッチ屋根葺構造である。
第三発明は、さらに、前記下略コの字部の覆い部には、前記下略コの字部の上辺部の厚み分以上下方に、内側へ略U字状に屈曲して形成されるストッパーが設けられていることを特徴とするワンタッチ屋根葺構造である。
第四発明は、前記請求項1又は請求項2に記載のワンタッチ屋根葺構造を有する前記金属板材を用いて、一方の前記金属板を寝かせて配置し、他方の前記金属板を立たせることで、前記一方の前記金属板の前記下側構造を構成する下略コの字部の上辺部の先端に、他方の前記金属板の前記上側構造を構成する上略コの字部の上辺部と覆い部と境を係止させる第一工程と、前記係止を保ったまま前記他方の前記金属板を徐々に寝かせ、やがて前記重合が生じ前記一方の前記金属板と同じ平面位置まで寝かせて並べる第二工程と、を有するワンタッチ屋根葺接続方法である。
(1)折り曲げ作業を全く行わなくて良く、いわばワンタッチで作業ができ、作業はきわめて容易である。
(2)折り曲げ作業を行わないので、金属板材は、塑性変形がなく、再使用が容易である。
(4)重合が行われた状態で、上略コの字部の先端の覆い部が、下略コの字部のコの字の
開口部を覆い、閉じた空洞を形成する。この空洞の奥部分が、毛細管現象により雨水が吸い上げられる水路の外側端部になっており、外部に露出せず、よって、雨漏りが生じにくい。
第四発明によれば、さらに、下略コの字部及び上略コの字部のそれぞれのコの字を形成する下辺部と縦辺部は、90度よりも大きな角度を形成することで、知恵の輪の動作に必要な力を小さくできる。すなわち、知恵の輪の動作では、下略コの字部により上略コの字部が押され、弾性により拡がるが、このとき、コの字部は大きな角度で既に拡がった形状になっているので、さらには拡がる量が少なくてすみ、小さな力で重合できる。
この実施形態では縦葺き屋根を例に説明する。すなわち、建物の屋根を葺く金属板材1を、屋根の上で横方向に並べ、各金属板材1の縦の端部同士を重ね合せ、接続する。
この覆い部23には、内側へ略U字状に屈曲して形成されるストッパー23Sが設けられている。このストッパー23Sは、下略コの字部9の上辺部15の厚み分以上下方に形成される。これにより、重合の際に、上辺部15に接触して上側構造5が動かないようにするストッパーとなる。
覆い部23の先端は、金属板材1の端部を二重にした部分24を有する。
下略コの字部9及び上略コの字部20のそれぞれのコの字を形成する下辺部11と縦辺部13は、90度よりも大きな角度を形成する。
図3から図10において、図1、図2のワンタッチ屋根葺構造により金属板材1を接続し、屋根を葺く施工手順を、説明する。
この実施形態によれば、
(1)従来のような折り曲げ作業を全く行わなくて良く、寝かせた一方の金属板材1に対し他方の金属板材1を立たせ、所定箇所を係止することで、いわばワンタッチで接続の作業ができ、作業はきわめて容易である。
(4)図10に示すように、重合が行われた状態で、上略コの字部20の先端の覆い部23が、下略コの字部9のコの字の開口部21を覆い、閉じた空洞21Aを形成する。そして、この空洞21Aの上奥部分が、毛細管現象により雨水が吸い上げられる水路Wの外側端部WOになっており、外部に露出せず、よって、雨漏りが生じにくい。また、この外側端部WOは、覆い部23の先端から浸入した雨水が存在する部分から高さHの位置にあり、雨水の吸い上げは起き難く、抜群の水密効果を有する。
(6)覆い部23のストッパー23Sが、下略コの字部9の上辺部15接触して、下側構造3と上側構造5がよりしっかりと重合した状態を維持できる。たとえば、図10Bに示すように、屋根の雪下ろしの際に、スコップSの先が覆い部23の下端にぶつかったときに生じる衝撃Fのうち、水平成分Fxについては、覆い部23の下端が下辺部11の傾斜面にぶつかってストッパーの働きをするが、垂直成分Fyについては、覆い部23のこのストッパー23Sが、下略コの字部9の上辺部15接触して、ストッパーの働きをする。よって、衝撃Fを受けても、覆い部23は動かず、下側構造3と上側構造5がよりしっかりと重合した状態を維持できる。
以上の実施形態では、下略コの字部9及び上略コの字部20のそれぞれのコの字を形成する下辺部11と縦辺部13は、90度よりも大きな角度を形成するものであったが、他の実施形態では、90度であってもかまわない。
Claims (4)
- 建物の屋根を葺く金属板材の端部同士を重合し接続する接続部分において、前記端部の一方で重合の下側に位置する下側構造は、前記端部が屈曲されて立ち上がる下立上部と、この下立上部の先端が屈曲されて形成される下略コの字部と、を有して構成され、前記端部の他方で重合の上側に位置する上側構造は、前記下側構造に重合するように、前記端部が屈曲されて立ち上がる上立上部と、この上立上部の先端が屈曲されて形成される上略コの字部と、この上略コの字部の先端が下方へ屈曲されて、前記下略コの字部のコの字の開口部を覆う覆い部と、を有して構成されることを特徴とするワンタッチ屋根葺構造。
- 前記下略コの字部及び上略コの字部のそれぞれのコの字を形成する下辺部と縦辺部は、90度よりも大きな角度を形成することを特徴とする請求項1に記載のワンタッチ屋根葺構造。
- 前記下略コの字部の覆い部には、前記下略コの字部の上辺部の厚み分以上下方に、内側へ略U字状に屈曲して形成されるストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のワンタッチ屋根葺構造。
- 前記請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のワンタッチ屋根葺構造を有する前記金属板材を用いて、一方の前記金属板を寝かせて配置し、他方の前記金属板を立たせることで、前記一方の前記金属板の前記下側構造を構成する下略コの字部の上辺部の先端に、他方の前記金属板の前記上側構造を構成する上略コの字部の上辺部と覆い部と境を係止させる第一工程と、前記係止を保ったまま前記他方の前記金属板を徐々に寝かせ、やがて前記重合が生じ前記一方の前記金属板と同じ平面位置まで寝かせて並べる第二工程と、を有するワンタッチ屋根葺接続方法。
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JP2006035889A JP2007217864A (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | ワンタッチ屋根葺構造及びワンタッチ屋根葺接続方法 |
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