JP2007217542A - 青色蛍光体,発光装置およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

青色蛍光体,発光装置およびプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Abstract

【課題】輝度が高く駆動時の輝度劣化が少なく,かつ,(Ba,Sr)MgAl1017:Euと同等の色度yを有する蛍光体、並びに長時間駆動しても輝度が劣化しない長寿命発光装置およびプラズマディスプレイパネルの提供。
【解決手段】事実上,組成式Sr3―xEuMgSiで表され、主たる結晶構造が三方晶で空間群P−3m1に属し,単位格子中に組成式2個分の原子が含まれることを特徴とする青色蛍光体(ただし,0.006≦x≦0.018)。該蛍光体を発光装置およびプラズマディスプレイパネルの青色蛍光体層に使用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、青色蛍光体およびプラズマディスプレイパネル(PDP)などの発光装置に関するものである。
省エネルギーの蛍光ランプ用蛍光体として、様々なアルミン酸塩蛍光体が実用化されている。例えば、青色蛍光体として(Ba,Sr)MgAl1017:Eu(BAM:Eu),緑色蛍光体としてCeMgAl1119:TbまたはBaMgAl1017:Eu,Mn等が挙げられる。
近年では、PDP用青色蛍光体に、真空紫外光励起による輝度が高いBAM:Euが使用されている。
しかしながら、特に青色蛍光体BAM:Euを用いたPDPを長時間駆動すると、輝度が著しく劣化する。そのため、PDP用途では長時間駆動しても輝度劣化が少ない蛍光体が強く求められている。
これに対して、ある種のケイ酸塩蛍光体(Sr1−x,Ba3−dMgSi:Eu(ただし,0≦x≦1,0.01≦d≦0.1)を用いる方法が特許文献1および特許文献2に,M3−eMgSi:Eue(ただし,MはSr,CaおよびBaからなる群から選択された1種以上の元素であり,0.001≦e≦0.2)を用いる方法が特許文献3に提案されている。
特開2003−132803号公報 特開2004−176010号公報 特開2006−12770号公報
しかしながら、発明者らの詳細な検討では,前記従来の蛍光体を使用した発光装置においては、ほとんどの場合,高い輝度を保ちながら駆動時の蛍光体の輝度劣化を抑制することができないことが分かった。また、SrサイトにBaを置換しない場合には,現行のPDPで使用される青色蛍光体BAM:Euと比較して色度yが大きく、色純度が悪い。一方,SrサイトにBaを置換する場合には,発光輝度が著しく低下する。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、輝度が高く駆動時の輝度劣化が少なく、かつPDPにおいてBAM:Euと同等の色度yを有する蛍光体を提供することを目的とする。また、前記蛍光体を用いた長寿命PDPを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蛍光体は,組成式Sr3―xEuMgSiで表され、主たる結晶構造が三方晶で空間群P−3m1に属し,単位格子中に組成式2個分の原子が含まれる(すなわちz=2)ことを特徴とする青色蛍光体とする。ただし,0.006≦x≦0.018を満足する。この蛍光体は,従来のBAM:Euと比較して,輝度が高くかつ劣化に強い。また,色度が同等であり好ましい。
なお,発明者らの検討によれば,この蛍光体には,不純結晶相として結晶構造がメルウィナイト構造の結晶相,あるいは,結晶構造がオケルマナイト構造の結晶相が微量含有していても特性上問題なく,蛍光体作製時のプロセスマージンが広がるので好ましい。メルウィナイト構造およびオケルマナイト構造の結晶相の存在比率は重量%で3%以下が好ましい。
次に,本発明の発光装置は,少なくとも一対の電極を備え,これら電極間にキセノンを含む放電ガスを有する。電極間に電圧を印加することにより,真空紫外線を発生させることができる。そして,この真空紫外線により可視光を発する蛍光体層を備える発光装置とし,その蛍光体層に,請求項1乃至3に記載の青色蛍光体を含有するものである。この発光装置は,青色の輝度と色度が従来のBAM:Euを使用した発光装置と同等であり,また,劣化が抑制されるので好ましい。
最後に,本発明のPDPは,前面板を備え,これと対向配置された背面板を備え,それらの間隔を規定する隔壁を備え,背面板または前面板の上に配設された一対の電極を備え,これらの電極間にキセノンを含む放電ガスを有する。外部駆動回路により,電極間に制御信号を印加することにより,真空紫外線を発生させることができる。そして,この真空紫外線により可視光を発する蛍光体層を備えるPDPとし,その蛍光体層に,請求項1乃至3に記載の青色蛍光体を含有するものである。このPDPは,青色の輝度と色度が従来のBAM:Euを使用したPDPと同等であり,また,画像表示に伴う劣化が抑制されるので好ましい。
本発明の蛍光体によれば、輝度が高くかつ駆動時の輝度劣化を少なくすることが出来る。また、長時間駆動しても輝度および色度が劣化しない長寿命PDPを提供することができる。
以下本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<蛍光体の製造方法に関して>
出発原料として、SrCO,Eu,MgO,SiOを用い、これらを
Sr:Eu:Mg:Si=2.989:0.011:1.000:2.000になるよう秤量し、ボールミルを用いて純水中で湿式混合する。なお,原料中の粗大粒子は,発光特性に悪影響を及ぼすので,粒度を揃えるため分級を実施して使用する。
この混合物を乾燥,仮焼した後、酸素分圧を調整した弱還元性雰囲気で1000℃〜1300℃で4時間焼成して蛍光体を得る。なお,焼成温度は分級条件により適宜調整する必要がある。分級条件と焼成条件により,蛍光体の結晶構造を制御することができる。得られた蛍光体粉末を、ボールミルやジェットミルなどを用いて再度解砕し、さらに必要に応じて洗浄あるいは分級することにより、蛍光体粉末の粒度分布や流動性を調整することができる。
なお,本発明の蛍光体の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の様々な方法により製造できると思われる。
ストロンチウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化ストロンチウム、炭酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、ハロゲン化ストロンチウム若しくはシュウ酸ストロンチウムなど、焼成により酸化ストロンチウムになりうるストロンチウム化合物かまたは高純度(純度99%以上)の酸化ストロンチウムを用いることができる。
マグネシウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、ハロゲン化マグネシウム、シュウ酸マグネシウム若しくは塩基性炭酸マグネシウムなど、焼成により酸化マグネシウムになりうるマグネシウム化合物かまたは高純度(純度99%以上)の酸化マグネシウムを用いることができる。
ユーロピウム原料としては、高純度(純度99%以上)の水酸化ユーロピウム、炭酸ユーロピウム、硝酸ユーロピウム、ハロゲン化ユーロピウム若しくはシュウ酸ユーロピウムなど焼成により酸化ユーロピウムになりうるユーロピウム化合物かまたは高純度(純度99%以上)の酸化ユーロピウムを用いることができる。
シリコン原料についても同様に、酸化物になり得る様々な原料を用いることができる。
原料として水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩など焼成により酸化物になりうるものを使用した場合、本焼成の前に仮焼することが好ましい。仮焼は大気中でも構わないが,温度は本焼成より150℃程度低くする。
原料の混合方法としては、溶液中での湿式混合でも乾燥粉体の乾式混合でもよく、工業的に通常用いられるボールミル、媒体撹拌ミル、遊星ミル、振動ミル、ジェットミル、V型混合機、攪拌機等を用いることができる。焼成に用いる炉は工業的に通常用いられる炉を用いることができ、プッシャー炉等の連続式またはバッチ式の電気炉やガス炉を用いることができる。
<結晶構造解析>
結晶構造解析には粉末X線回折とリートベルト解析を用いる。粉末X線回折測定には,大型放射光施設SPring8のBL19B2粉末X線回折装置(イメージングプレートを使用したデバイシェラー光学系,以降BL19回折装置と呼ぶ)を使用する。また,リートベルト解析には、RIETAN−2000プログラム(Rev. 2.3.9以降,以下、RIETANと呼ぶ)を用いる(中井 泉、泉 富士夫 著、「粉末X線解析の実際―リートベルト法入門」、日本分析化学会X線分析研究懇談会 編、朝倉書店、2002年、および,http://homepage.mac.com/fujioizumi/を参照)。
まず、格子定数が5.4111ÅであるNIST(National Institute of Standards and Technology)のCeO粉末(SRM No.674a)を用いて、入射X線波長を決定する。内径200μmのリンデマン製のガラスキャピラリーに粉体を隙間なく充填する。BL19回折装置により,入射X線波長を約0.773Åに設定する。試料をゴニオメータで回転させながら回折強度をイメージングプレート上に記録する。測定時間はイメージングプレートの飽和が生じないように注意して決定するが,例えば2分間とする。イメージングプレートを現像し,X線回折スペクトルを読み取る。
次に,格子定数を固定したリートベルト解析により入射X線波長を精密に決定する。得られたX線回折スペクトルを,ICSD(Inorganic Crystal Structure Database)#28753に基づいて解析を実施する。ただし,XLMDX(以下λで表す)を,0.771,0.772,0.773,0.774および0.775Åに設定し,それぞれで解析を実施する。このときの解析条件を表1に示す。なお,精密化は2θ=6〜60°の範囲で実施する。異常分散補正項には東北大学多元物質化学研究所のデータベースSCM-AXS(http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/building/iamp/database/scm/AXS/index.html)を参照した。
図2にλとshiftnパラメータt,tの関係の一例を示す。tとtはλと概ね線形関係がある。そこで,λとt,tに関する線形近似式t=mλ−C(n=0,1,mは傾き,Cは定数)を算出する。算出結果から,精密化された入射X線波長λを式,
λ=(C/M+0.5C/M)/1.5
により算出する。
次に,SMS:EuのX線回折測定とリートベルト解析を実施する。
X線回折測定はCeOの場合と同様である。ただし測定時間はイメージングプレートの飽和が生じないように注意して決定するが,例えば5分間にする。次に,表2に示す条件でリートベルト解析を実施する。
解析は,Trigonal P−3m1として実施する。表2(2)で,カチオンの変位パラメータBが固定(ID=0)になっているが,解析途中で酸素のBを固定しておいて事前に精密化(ID=1)し,最終的には固定して解析する。また,解析の初期では,tを固定しておく。さらに,減衰パラメーターeta_L,eta_L,eta_H,eta_Hは,同時にフィットさせると発散する場合がある。その場合には、eta_L,eta_Hを固定する。バックグラウンドに関しては,精密化を実施せず(すなわちNRANGE=1),バックグラウンドファイル(拡張子bkg)を用意する。バックグラウンドファイルは,それぞれのスペクトルから表2(4)に示した角度での強度を読み取ったものとする。
<輝度の測定>
輝度の測定は,真空中で波長146nmの真空紫外光を照射し,可視領域の発光を測定することで実施する。
<輝度維持率>
実施例に述べる方法で実際にPDPを作製,完成したパネルに対して加速劣化試験を実施し,実時間3000時間相当での初期輝度からの輝度低下を時間毎に測定し,輝度維持率を求める。
<組成,結晶構造と輝度その他の相関>
表3に作製した試料のEu量(組成式Sr3−xEuMgSiのx),原料分級のあり,なし,酸素分圧,焼成温度を示す。
表4に格子定数等(体積V,軸長a,bならびにcおよび角度β),相対輝度および輝度維持率の相関を示す。格子定数等は,上記の結晶構造解析により得られた値である。輝度は,国際照明委員会XYZ表色系における輝度Yであり、標準試料BAM:Euに対する相対値である。
実施例のリートベルト解析結果を図3に示す。また,実施例および比較例の結晶構造の模式図を図4(Trigonal P−3m1構造)および図5(メルウィナイト構造)にそれぞれ示す。
表4から,実施例は比較例に比較して輝度が高く,輝度維持率も高いことが分かる。
なお,図3の結果から,試料には微量のメルウィナイト構造およびオケルマナイト構造の不純物相が含有していることが分かった。これら不純相の合算重量率は3%以下と見積もられた。
<PDPの作製>
以下に、交流面放電型PDPを例として本発明のPDPを説明する。図1は、交流面放電型PDP10の主要構造を示す斜視断面図である。なお、ここで示すPDPは、便宜的に、42インチクラスの1024×768画素仕様に合わせたサイズ設定にて図示しているが、他のサイズや仕様に適用してもよいのは勿論である。
図1で示すように、このPDP10は、フロントパネル20とバックパネル26とを有しており、それぞれの主面が対向するようにして配置されている。
このフロントパネル20は、前面基板としてのフロントパネルガラス21と、このフロントパネルガラス21の一方主面に設けられた帯状の表示電極(X電極23、Y電極22)と、この表示電極を覆う厚さ約30μmの前面側誘電体層24と、この前面側誘電体層24の上に設けられた厚さ約1.0μmの保護層25とを含んでいる。
上記表示電極は、厚さ0.1μm、幅150μmの帯状の透明電極220(230)と、この透明電極上に重ね設けられた厚さ7μm、幅95μmのバスライン221(231)とを含んでいる。また、各対の表示電極が、x軸方向を長手方向としてy軸方向に複数配置されている。
また、各対の表示電極(X電極23、Y電極22)は、それぞれフロントパネルガラス21の幅方向(y軸方向)の端部付近で、パネル駆動回路(図示せず)と電気的に接続されている。なお、Y電極22は一括してパネル駆動回路に接続され、X電極23はそれぞれ独立してパネル駆動回路に接続されている。パネル駆動回路を用いて、Y電極22と特定のX電極23とに給電すると、X電極23とY電極22との間隙(約80μm)に面放電(維持放電)が発生する。X電極23はスキャン電極として作動させることもでき、これにより、後述するアドレス電極28との間で書き込み放電(アドレス放電)を発生させることができる。
上記バックパネル26は、背面基板としてのバックパネルガラス27と、複数のアドレス電極28と、背面側誘電体層29と、隔壁30と、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の何れかに対応する蛍光体層31〜33とを含んでいる。蛍光体層31〜33は、隣り合う2つの隔壁30の側壁とその間の背面側誘電体層29とに接して設けられており、また、x軸方向に繰り返して配列されている。
青色蛍光体層(B)は、上述した、実施例のケイ酸塩蛍光体を含んでいる。なお,実施例の蛍光体を単独で使用してもいいし,既知のBAM:Euなどの蛍光体と混合して使用しても構わない。他方、赤色蛍光体層および緑色蛍光体層は一般的な蛍光体を含んでいる。例えば、赤色蛍光体としては(Y,Gd)BO:EuやY:Euが、緑色蛍光体としてはZnSiO:Mn,YBO:Tbおよび(Y,Gd)BO:Tbが挙げられる。
各蛍光体層は、蛍光体粒子を溶解させた蛍光体インクを、例えばメニスカス法やラインジェット法などの公知の塗布方法により隔壁30および背面側誘電体層29に塗布し、これを乾燥や焼成(例えば500℃で10分)することにより形成できる。上記蛍光体インクは、例えば体積平均粒径2μmの青色蛍光体30質量%と、質量平均分子量約20万のエチルセルロース4.5質量%と、ブチルカルビトールアセテート65.5質量%とを混合して作製することができる。また、その粘度を、最終的に2000〜6000cps程度となるように調整すると、隔壁30に対するインクの付着力を高めることができて好ましい。
アドレス電極28はバックパネルガラス27の一方主面に設けられている。また、背面側誘電体層29はアドレス電極28を覆うようにして設けられている。また、隔壁30は、高さが約150μm、幅が約40μmであり、y軸方向を長手方向とし、隣接するアドレス電極28のピッチに合わせて、背面側誘電体層29の上に設けられている。
上記アドレス電極28は、それぞれが厚さ5μm、幅60μmであり、y軸方向を長手方向としてx軸方向に複数配置されている。また、このアドレス電極28は、ピッチが一定間隔(約150μm)となるように配置されている。なお、複数のアドレス電極28は、それぞれ独立して上記パネル駆動回路に接続されている。それぞれのアドレス電極に個別に給電することによって、特定のアドレス電極28と特定のX電極23との間でアドレス放電させることができる。
フロントパネル20とバックパネル26とは、アドレス電極28と表示電極とが直交するようして配置している。封着部材としてのフリットガラス封着部(図示せず)により両パネル20、26の外周縁部が封着されている。
フリットガラス封着部によって密封された、フロントパネル20とバックパネル26との間の密閉空間には、He、Xe、Ne等の希ガス成分からなる放電ガスが所定の圧力(通常6.7×104〜1.0×105 Pa程度)で封入されている。
なお、隣接する2つの隔壁30の間に対応する空間が、放電空間34となる。また、一対の表示電極と1本のアドレス電極28とが放電空間34を挟んで交叉する領域が、画像を表示するセルに対応している。なお、本例では、x軸方向のセルピッチは約300μm、y軸方向のセルピッチは約675μmに設定されている。
また、PDP10の駆動時には、パネル駆動回路によって、特定のアドレス電極28と特定のX電極23とにパルス電圧を印加してアドレス放電させた後、一対の表示電極(X電極23、Y電極22)の間にパルスを印加し、維持放電させる。これにより発生させた短波長の紫外線(波長約147nmを中心波長とする共鳴線および172nmを中心波長とする分視線)を用いて、蛍光体層31〜33に含まれる蛍光体を可視光発光させることで、所定の画像をフロントパネル側に表示することができる。
なお、本発明の青色蛍光体は、PDPの蛍光体層材料として使用する態様に限らず、紫外線により励起、発光する蛍光パネルの材料として用いることもでき、従来の蛍光パネルに比して輝度および輝度劣化耐性に優れたものを提供することができる。このような蛍光パネルは、例えば液晶表示装置のバックライトとして適用することができる。
本発明にかかる青色蛍光体は、輝度が高くかつ駆動時の輝度劣化が少ない長寿命発光装置,その中でも特にPDPに利用することができる。また、蛍光ランプ等の用途にも応用できる。
本発明の実施例におけるPDPの構成を示す概略断面図 本発明の実施の形態におけるCeOリートベルト解析に使用したX線波長λとピーク位置シフトパラメートt,tの関係を示す図 本発明の実施例におけるSMS:Euリートベルト解析結果を示す図 本発明の実施例の結晶構造を示す概略的模式図 本発明の比較例の結晶構造を示す概略的模式図
符号の説明
10 PDP
20 フロントパネル
21 フロントパネルガラス
22 Y電極(表示電極)
23 X電極(表示電極)
24 前面側誘電体層
25 保護層
26 バックパネル
27 バックパネルガラス
28 アドレス電極
29 背面側誘電体層
30 隔壁
31 蛍光体層(R)
32 蛍光体層(G)
33 蛍光体層(B)
34 放電空間
220 透明電極
221 バスライン
230 透明電極
231 バスライン

Claims (5)

  1. 組成式Sr3―xEuMgSiで表され、主たる結晶構造が三方晶で空間群P−3m1に属し,単位格子中に組成式2個分の原子が含まれることを特徴とする青色蛍光体。ただし,0.006≦x≦0.018を満足する。
  2. 第1の不純結晶相を少なくとも部分的に有し,前記第1の不純結晶相の主たる結晶構造がメルウィナイト構造であることを特徴とする請求項1に記載の青色蛍光体。
  3. 第2の不純結晶相を少なくとも部分的に有し,前記第2の不純結晶相の主たる結晶構造がオケルマナイト構造であることを特徴とする請求項1および2に記載の青色蛍光体。
  4. 少なくとも一対の電極を備え,
    前記電極に接続された外部回路を備え,
    少なくとも前記電極間に存在し,前記電極間に前記外部回路により電圧を印加することにより真空紫外線を発生するキセノンを含有する放電ガスを備え,
    前記真空紫外線により可視光を発する蛍光体層を備える発光装置であって,
    前記蛍光体層が,請求項1乃至3に記載の青色蛍光体を含有することを特徴とする発光装置。
  5. 前面板を備え,
    前記前面板と対向配置された背面板を備え,
    前記前面板と前記背面板の間隔を規定する隔壁を備え,
    前記背面板または前記前面板の上に配設された一対の電極を備え,
    前記電極に接続された外部回路を備え,
    少なくとも前記電極間に存在し,前記電極間に前記外部回路により電圧を印加することにより真空紫外線を発生するキセノンを含有する放電ガスを備え,
    前記真空紫外線により可視光を発する蛍光体層を備えるプラズマディスプレイ装置であって,
    前記蛍光体層のうち,青色蛍光体層が,請求項1乃至3に記載の青色蛍光体を含有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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