JP2007217012A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の壁部に開けた通気孔などに比べて、特に横方向からの冷気などが効率よく通り抜けることができる通気部を有し、収容されている果実に対してより直接的で効果的な通気を可能にした、果実などの包装に有用な包装容器を提供する。
【解決手段】
合成樹脂シートで成形された包装容器(A1)は、底容器(10)と、底容器(10)と連結部(12)でつながった蓋容器(11)で構成されている。底容器(10)と蓋容器(11)は、所要数の収容部(13,16)を備えている。係合凹部(15)と係合凸部(18)を係合させ底容器(10)と蓋容器(11)を本質的に閉じた状態では、底容器(10)開口縁部と蓋容器(11)開口縁部の間に、連結部(120)を除く全周にわたり開口縁部が非接触の通気隙間(19)が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装容器に関するものである。更に詳しくは、例えば果実を包装する包装容器において、容器の壁部に開けた通気孔などに比べて、横方向からの冷気などが効率よく通り抜けることができる通気部を有し、収容されている果実に対してより直接的で効果的な通気を可能にして、特に苺など鮮度を維持するために包装時の通気の確保が極めて重要な果実の包装に有用なものに関する。
例えば苺などの果実の包装には、専用の包装容器が使用されている。従前は、合成樹脂シート製の上部が開口した箱形容器を使用し、その容器の内部に苺を二層に並べて収容し、上部開口側にラップフィルムをかける包装形態が長く用いられてきた。
しかしながら、この包装形態では、苺を収容し包装した容器を積み重ねることができず販売時の陳列に場所をとることや、陳列時に見映えがせず高級志向の市場ニーズには対応できないなどの問題があった。これらの問題を解消することができるものとして、例えば特許文献1の苺用容器が提案されている。
特許文献1記載の苺用容器は、容器本体と蓋体からなり、容器本体と蓋体を閉じると柱で蓋体上面が支えられ、容器の積み重ねが可能なものである。このような容器は、容器本体と蓋体を閉じると、上記機能性を有する反面、箱形容器にラップフィルムをかける形態とは相違して、そのままでは内部がほぼ密封状態となるので、容器内部の通気性を確保する必要がある。このため、上記苺用容器においては、複数の通気孔が蓋体の上面(上壁)に設けられている。苺用容器は、通気孔によって容器内部が外気と連通することにより、温度差による曇りの発生が防止され、陳列時における容器内の苺の視認性が向上する。
特開平8−282758
上記特許文献1記載の苺用容器には、次のような課題があった。
すなわち、苺用容器において通気孔が設けられているのは蓋体の上面だけであるが、例えば蓋体の上部に他の容器を積み重ねた場合も、容器本体底部に収容部の凹凸が設けられていることにより両容器の接触面間に隙間が形成され、これによって通気孔が塞がれることはなく通気は可能である。
しかしながら、上記構造では、容器内での外気の通り抜けが容易にはできないので、例えば輸送時に保冷室に収容しておく場合、容器内での冷気の通りが悪く、包装されている苺を冷却して鮮度を維持する上で好ましくない。
なお、保冷室内で容器を積み重ねると、冷気は隣り合う容器の隙間を通り横方向へ流れるが、上記構造では通気孔の位置及び形態が適合せず、冷気の流れを効率よく利用して苺を冷却することができない。
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えば果実を包装する包装容器において、容器の壁部に開けた通気孔などに比べて、特に横方向からの冷気などが効率よく通り抜けることができる通気部を有し、収容されている果実に対してより直接的で効果的な通気を可能にして、特に苺など鮮度を維持するために包装時の通気の確保が極めて重要な果実の包装に有用な包装容器を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、底容器と蓋容器を含んで構成され、上記蓋容器の閉蓋時に上記底容器と蓋容器の間には、上記底容器と蓋容器の開口縁部の非接触による通気口が形成される、包装容器である。
本発明は、合成樹脂シートで成形された包装容器であって、
上記包装容器は底容器と蓋容器を含んで構成されており、
上記底容器と蓋容器を閉じた状態または包装時の状態で上記包装容器の内外で通気させることができる通気手段を備えており、
上記底容器または/及び蓋容器は所要数の収容部を備えており、
上記通気手段は、底容器と蓋容器を閉じた状態または包装時の状態で上記底容器の開口縁部と蓋容器の開口縁部の間に、開口縁部に沿って形成される隙間部で構成されている、包装容器である。
本発明は、合成樹脂シートで成形された包装容器であって、
上記包装容器は底容器と、該底容器とつながった蓋容器を含んで構成されており、
上記底容器と蓋容器を閉じた状態または包装時の状態で上記包装容器の内外で通気させることができる通気手段を備えており、
上記底容器または/及び蓋容器は所要数の収容部を備えており、
上記通気手段は、底容器と蓋容器を閉じた状態または包装時の状態で上記底容器の開口縁部と蓋容器の開口縁部の間に、底容器と蓋容器をつないだ部分を除く全周にわたり形成される隙間部で構成されている、包装容器である。
本発明は、底容器の開口縁部と蓋容器の開口縁部の間隔を固定し隙間部を形成する間隔固定手段を備えているのがより好ましい。
本発明は、隙間部が、収容部に被包装物を収容したとき、該被包装物と少なくとも一部が同じ高さになるように形成されているのがより好ましい。
隙間部は、底容器の開口縁部と蓋容器の開口縁部の間に、開口縁部に沿って連続的につながるように設けるのがより好ましいが、断続的に設けることもできる。隙間部の間隔は、隙間部を通る冷気などが、少なくとも被包装物の冷却や鮮度維持に寄与できれば特に限定はしない。なお、例えば底容器と蓋容器の間にクッション材などを入れる場合は、クッション材が隙間部を塞いで通気を止めてしまうことがないように適宜調節する。
包装容器は、底容器と蓋容器が別体になっているものもあるし、底容器と蓋容器が一部でつながって(連結されて)一体になっているものもある。包装容器が底容器と蓋容器が一体であるものの場合は、全体が一枚または単一の合成樹脂シートを成形してつくられていてもよいし、あらかじめ別々につくった底容器と蓋容器を連結部材で連結してもよい。
また、底容器と蓋容器の全体が一枚または単一の合成樹脂シートを成形してつくられているものは、底容器と蓋容器となる一組分を連結部でつながった状態でシートを切り抜いておき、これを成形して個々のものをつくってもよいし、底容器と蓋容器となる複数組分を連結部でつながった状態でシートを切り抜いておき、各組を一度に成形した後に、各組を切り離して個々のものをつくってもよい。更に、底容器と蓋容器が開閉可能な包装容器は、底容器と蓋容器が閉じた状態が常態であるものでもよいし、開いた状態が常態であるものでもよい。
(作用)
本発明に係る包装容器の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで説明の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
包装容器の収容部(13)に果実などの被包装物を入れ、底容器(10)と蓋容器(11)を閉じることにより本発明に係る包装容器の包装形態となる。この包装形態では、底容器(10)の開口縁部と蓋容器(11)の間に各開口縁部に沿うように、または底容器(10)と蓋容器(11)をつないだ部分を除く全周にわたり隙間部(19)が形成される。
また、この隙間部(19)は、包装容器の横部に設けられており、設けられる範囲が長く、角度または方向が一定でなく、比較的広い通気口となっている。隙間部(19)には、横方向の様々な角度から流れてくる冷気が入りやすく、また抜けやすいので、包装容器内での冷気などの通り抜けが効率よく行われる。
これにより、例えば包装容器の各壁部に開けた通気孔などに比べて、冷気などが容易に通り抜けることができ、収容されている果実などの被包装物に対してより直接的で効果的な通気が可能になるので、特に苺など鮮度を維持するために包装時の通気の確保が極めて重要な果実の包装に有用である。また、包装容器内外の温度差による曇り(微少な水滴)の発生が防止され、陳列時における包装容器内の苺の視認性が向上し、商品として見映えがするので、商品価値も高まる。
底容器(10)の開口縁部と蓋容器(11)の開口縁部の間隔を固定し隙間部(19)を形成する間隔固定手段(15,18)を備えているものは、例えば包装容器を積み重ねたときにも、隙間部(19)の間隔が変わることを防止できるので、良好な通気性を維持することが可能である。
隙間部(19)が、収容部(13)に被包装物を収容したとき、該被包装物と少なくとも一部が同じ高さになるように形成されているものは、隙間部(19)から入った冷気などが被包装物に直接当たりやすくなるので、果実などの被包装物を効果的に冷却して鮮度を維持する上でより好ましい。
(a)本発明に係る包装容器によれば、その包装形態において、底容器の開口縁部と蓋容器の間に開口縁部に沿って、または底容器と蓋容器をつないだ部分を除く全周にわたり隙間部が形成され、隙間部は、包装容器の横部に設けられ、設けられる範囲が長く、角度または方向が一定でなく、比較的広い通気口となる。隙間部には、横方向の様々な角度から流れてくる冷気が入りやすく、また抜けやすいので、容器内での冷気などの通り抜けが効率よく行われる。これにより、例えば容器の各壁部に開けた通気孔などに比べて、冷気などが容易に通り抜けることができ、収容されている果実などの被包装物に対してより直接的で効果的な通気が可能になるので、特に苺など鮮度を維持するために包装時の通気の確保が極めて重要な果実の包装に有用である。
(b)底容器の開口縁部と蓋容器の開口縁部の間隔を固定し隙間部を形成する間隔固定手段を備えているものは、例えば包装容器を積み重ねたときにも、隙間部の間隔が変わらないので、良好な通気性を維持することが可能である。
(c)隙間部は、収容部に被包装物を収容したとき、該被包装物と少なくとも一部が同じ高さになるように形成されているものは、隙間部から入った冷気などが被包装物に直接当たりやすくなるので、果実などの被包装物を冷却して鮮度を維持する上でより好ましい。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る苺包装容器の第1実施の形態を示す上方斜視図、
図2は苺包装容器の第1実施の形態を示す上方斜視図、
図3は苺包装容器の第1実施の形態を示す下方斜視図、
図4は苺包装容器の第1実施の形態に使用する敷マットの斜視図である。
苺包装容器A1は、透明または透視性を有する合成樹脂シートで成形された容器本体1と、容器本体1に入れて使用されるウレタン樹脂製のスポンジで形成された緩衝用敷物である敷マット2で構成されている。なお、容器本体1を形成する合成樹脂シートの種類は特に限定しない。また、敷マット2の材質も、緩衝性を有するものであれば上記に限定しない。
(容器本体1)
容器本体1は、開口縁部形状が本質的に四角形で同じ形状の底容器10と蓋容器11により構成されており、底容器10と蓋容器11は所要の一辺側が連結部12を介してつながれて一体となった構造であり、一枚または単一のシートを成形してつくられている。連結部12は平板部120を有し、平板部120には等間隔で三箇所に通気手段を構成するほぼ円形の通気孔121が設けられている。
連結部12は、平板部120の上下両端に全長に設けられた径小の湾曲部122によって、それぞれ底容器10と蓋容器11につながれている。この構造によれば、角が形成されるようにしてつながれる構造(直角曲げ構造など)と比較して曲げに対する耐久性にすぐれており割れにくい。なお、連結部12は、常態(外力が作用しない状態)では底容器10と蓋容器11を開くように付勢する作用を有する。
(底容器10)
底容器10には、図3に示すように六箇所に収容部13が設けられている。各収容部13は、水平な基板100からそれぞれ下方へ突出するように設けられ、上面側から見ると凹部となっている。各収容部13は、大粒の高級苺が収まりやすいように一方側が幅広く他方側がやや窄まり、平板状の底部130が上記幅広い部分側へ偏った位置に設けられ、苺の外径の一部をほぼ象った形状に形成されている。
そして、底部130はそれぞれ傾斜角度が異なる複数の斜板部131で収容部13の縁部(基板100の位置)とつながっている。また、各収容部13の向き(平面視において窄まる方向)は底容器10の辺方向と約45°の角度を形成する向きで揃えてある。
底容器10の基板100の中央側二箇所(各々、周囲四箇所の収容部13で囲まれる箇所)には、係合体14が上方へ垂直に立つように設けられている。各係合体14の上端は水平にかつ同じ高さに形成されている。各係合体14の高さは、蓋容器11を閉じたときに蓋容器11の天部17に内側から当接する高さ(または多少の隙間があってもよい)に設定されている。
底容器10の周縁部には、全周にわたり段部101が基板100から下側へ向け形成されている。この段部101は、底容器10を補強する機能を有する。また、底容器10の周縁部のうち、底容器10の開閉側となる二箇所の隅部は平面視で円弧状に形成されている。
また、底容器10の開閉側の長辺側二箇所と両端辺側二箇所には、上面側から見ると凹部となる係合凹部15が基板100から下方へ突出して設けられている。各係合凹部15は間隔固定手段を構成し、後述する蓋容器11の係合凸部18と係合し協働して、蓋容器11の閉じる位置を決め、係合状態を保持できるよう形成されている。なお、各係合凹部15は各収容部13の間からの延長位置に位置するよう設けられている。
(蓋容器11)
蓋容器11は、図1、図2に示すように上記底容器10の収容部13と対応する収容部16が設けられている。各収容部16は、水平な基板110からそれぞれ閉じたときの上方へ突出するように設けられ、下面側は凹部となっている。
また、各収容部16の上部には、各収容部16をつなぐようにほぼ長方形状の天部17が設けられており、その周縁部には段部170が設けられている。この段部170は蓋容器11を補強する機能を有する。なお、段部170の周縁部と各収容部16は複数の斜板部160でつながれており、各収容部16のの斜板160から膨出した部分は上記各収容部13の対応部とほぼ対称となる形状に設けられている。
蓋容器11の周縁部には、全周にわたり補強のための段部111が基板110から上側へ向け形成されている。また、蓋容器11の周縁部のうち蓋容器11の開閉側となる二箇所の隅部は平面視で円弧状に形成されている。
また、蓋容器11の開閉側の長辺側二箇所と両端辺側二箇所には、基板110から下方へ突出して、上面側から見ると凹部となる係合凸部18が設けられている(図5参照)。各係合凸部18は各収容部16の間からの延長位置(長辺側ではほぼ三等分位置の内側二箇所、短辺側ではほぼ中央部)に位置するよう設けられている。各係合凸部18は間隔固定手段を構成し、上記底容器10の係合凹部15と係合する。
底容器10と蓋容器11を閉じて、各係合凹部15に各係合凸部18を差し込み係合させて固定した状態では、図1ないし図3及び図6に示すように底容器10の開口縁部と蓋容器11の開口縁部の間に開口縁部同士が接触しない(非接触の)通気手段を構成する通気隙間19が形成される。通気隙間19は、底容器10と蓋容器11をつないだ連結部12を除く全周(三辺部)にわたり形成される。
この構造によれば、苺包装容器A1(または容器本体1)の横部に通気口が設けられる。この通気口となる通気隙間19は、容器本体1の三辺部に沿うために設けられる範囲が長くなり、角度または方向も一定でなく(平面視コ字状)、比較的広い通気口となる。この通気隙間19には、横方向の様々な角度から流れてくる冷気などが入りやすく、また抜けやすいので、苺包装容器A1内での冷気などの通り抜けが効率よく行われる。
また、通気隙間19は、収容部13、16に苺を収容したとき、この苺と少なくとも一部が同じ高さになるように形成されている(後述する図6参照)。
これによれば、通気隙間19から入った冷気などが苺に直接当たりやすくなるので、苺を冷却して鮮度を維持する上でより好ましい。
更に、上記と同様に底容器10と蓋容器11を閉じた状態では、底容器10の係合体14の上部が蓋容器11の天部17に内面側からほぼ当接し(わずかに隙間がある状態)、天部17が下方へわずかでも変形すれば、それを支えることができる。なお、底容器10と蓋容器11を閉じた状態で係合体14の上部が天部17に当接するようにしてもよい。
(敷マット2)
上記容器本体1に収容されて使用される敷マット2は、所要厚さで全体にほぼ長方形(四隅は円弧状)の板状であり、容器本体1に収容したときに底容器10と蓋容器11の開口縁部内側にほぼ収まる形状及び大きさにつくられている。
ウレタン樹脂製のスポンジで形成された敷マット2は、苺を載せたときに苺の荷重がかかっても苺表面を傷付けにくい適度なクッション性を有している。
敷マット2の中央側には、上記底容器10の係合体14に嵌め入れて係合することで敷マット2の位置を所要位置に決めるための位置決め穴20が二箇所に設けられている。位置決め穴20は、内周部が係合体14の外周部に面が接触してちょうど嵌るように形成されているが、嵌め入れやすいように多少余裕をもって大きく形成してもよい。
また、敷マット2には、上記底容器10の各収容部13の位置に合わせて苺を入れ込んで変形させるための変形収容部21を六箇所に備えている。各変形収容部21は、八本の切り込みa、b、c、d、e、f、g、h、iで構成されている。切り込みa、bとc、dは平行に設けられ、切り込みeはこれらと直角に境界部を結んで設けられ、切り込みf、gは切り込みeの一端から所要の角度をもって斜めに設けられ、更に切り込みh、iは切り込みeの他端から所要の角度をもって斜めに設けられている。なお、切り込みの数はこれに限定されず、適宜設置できる。各切り込みa〜iの基端を結ぶ線は、苺の投影形状を象るよう構成されている(図4において点線で表したP部分参照)。
敷マット2の周縁部には、上記底容器10の係合凹部15と蓋容器11の係合凸部18に対応する位置に切欠部22が四箇所に設けられている。各切欠部22は、係合凸部18と接触しないようにすることで使用時の敷マット2の変形を防止するためのものである。
図5は苺包装容器の第1実施の形態において底容器の各収容部に敷マットの上から苺を収容した状態を示す斜視説明図、
図6は苺包装容器で苺を包装した状態の断面説明図である。
(作用)
苺の包装作業は次のように行う。
まず、敷マット2の位置決め穴20を底容器10の係合体14に嵌め込み、敷マット2を底容器10の上面に載せるように入れる。これによって、敷マット2の位置が、敷マット2の各変形収容部21が底容器10の各収容部13の位置にそれぞれ合う所定の位置に自動的に決まる。このように、敷マット2の底容器10に対する装着と位置決めが簡単にできるので、包装作業時の作業性を高めることができる。なお、この作業は包装作業の前作業として、あらかじめまとめて行っていてもよい。
底容器10に敷マット2を上記のように入れた状態で、各収容部13に敷マット2の上から苺Sを入れ込む。これにより、敷マット2の各変形収容部21の切り込みa〜iで分かれた部分が押されて収容部13側へ収容部13の内面に沿うように、またはなじむように変形し、苺Sは敷マット2を介在させた状態で各収容部13に収まる(図5参照)。
なお、敷マット2の変形収容部21を構成する切り込みa〜iの基端を結ぶ線が、上記のように被包装物である苺の投影形状を象るよう構成されているので、上記のように苺を入れ込むときに、切り込みa〜iで分かれた部分が苺の形状に沿って無理なく的確に変形することができ、敷マット2がずれたりいびつに変形することを防止できる。これにより、包装状態での苺Sの収まりをきれいにすることができ、包装状態を外から見たときに見映えがするので商品価値も高まる。そして、最後に容器本体1の蓋容器11を閉じて包装する(図6参照)。
底容器10と蓋容器11を閉じて各係合凹部15に各係合凸部18を差し込み係合させて固定した状態では、底容器10の開口縁部と蓋容器11の開口縁部の間に、連結部12を除く全周縁部(三辺部)にわたり通気隙間19が形成される。この通気隙間19の間隔は、底容器10と蓋容器11の間に挟まっている敷マット2の厚さ(本実施の形態では約5mm)より若干広くなるように設定されており、敷マット2の上方に十分な通気が可能な隙間(符号省略)が設けられている。
また、上記したように、通気隙間19は、収容部13、16に苺Sを収容したとき、この苺Sと少なくとも一部が同じ高さになるように形成され、苺Sの収まっている位置とほぼ同じ高さにある。これにより、通気隙間19に横方向から入った冷気などが容器内を通り抜けるときに、収容されている苺Sに対して直接的で効果的な通気及び冷却が可能になり、苺の鮮度の維持に貢献できる。
更に、上記包装状態では、底容器10の係合体14の上部が蓋容器11の天部17に内面側からほぼ当接しており、天部17を本質的に変形しないよう支えることができる。これによれば、蓋容器11の天部17にある程度の荷重がかかっても変形しにくいので、苺Sを収容し包装した苺包装容器A1を多段に積み重ねることが可能になり、輸送や陳列をする際に省スペース化を図ることができ、多様な陳列も可能になる。
図7は本発明に係る苺包装容器の第2実施の形態を示す上方斜視図、
図8は苺包装容器の第2実施の形態を示す上方斜視図、
図9は苺包装容器の第2実施の形態を示す下方斜視図、
図10は苺包装容器の第2実施の形態に使用する敷マットの斜視図、
図11は苺包装容器の第2実施の形態において底容器の各収容部に敷マットの上から苺を収容した状態を示す斜視説明図である。
苺包装容器A2は、苺の収容個数が六個ではなく八個であるところが上記苺包装容器A1と相違するだけであり、構造的にもこの収容個数の違いに関連する部分のみが相違するだけである。したがって、苺包装容器A2の説明では、図面において上記苺包装容器A1と同等箇所に同一符号を付して示し、構造及び作用について重複する説明は基本的に省略する。
苺包装容器A2は、容器本体1aを構成する底容器10aに上記収容部13と同様の収容部13aが八箇所に設けられており、係合体14aは中央の一箇所のみに設けられている。敷マット2aには上記変形収容部21と同様の変形収容部21aが同じく八箇所に設けられており、位置決め穴20aも中央の一箇所のみに設けられている。また、各収容部13a及び変形収容部21aの向きは底容器10aの長辺方向と平行になる向きで揃えてある。
その他の部分の構造については、上記苺包装容器A1と同様であるので、説明を省略する。また作用についても、苺Sの収容個数が八個である以外は同じく同様であるので、説明を省略する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る苺包装容器の第1実施の形態を示す上方斜視図。 苺包装容器の第1実施の形態を示す上方斜視図。 苺包装容器の第1実施の形態を示す下方斜視図。 苺包装容器の第1実施の形態に使用する敷マットの斜視図。 苺包装容器の第1実施の形態において底容器の各収容部に敷マットの上から苺を収容した状態を示す斜視説明図。 苺包装容器で苺を包装した状態の断面説明図。 本発明に係る苺包装容器の第2実施の形態を示す上方斜視図。 苺包装容器の第2実施の形態を示す上方斜視図。 苺包装容器の第2実施の形態を示す下方斜視図。 苺包装容器の第2実施の形態に使用する敷マットの斜視図。 苺包装容器の第2実施の形態において底容器の各収容部に敷マットの上から苺を収容した状態を示す斜視説明図。
符号の説明
A1 苺包装容器
1 容器本体
10 底容器
100 基板
101 段部
11 蓋容器
110 基板
111 段部
12 連結部
120 平板部
121 通気孔
122 湾曲部
13 収容部
130 底部
131 斜板部
14 係合体
15 係合凹部
16 収容部
160 斜板部
17 天部
170 段部
18 係合凸部
19 通気隙間
2 敷マット
20 位置決め穴
21 変形収容部
a、b、c、d、e、f、g、h、i 切り込み
22 切欠部
A2 苺包装容器
1a 容器本体
10a 底容器
11a 蓋容器
13a 収容部
14a 係合体
2a 敷マット
20a 位置決め穴
21a 変形収容部
S 苺

Claims (5)

  1. 底容器(10)と蓋容器(11)を含んで構成され、上記蓋容器(11)の閉蓋時に上記底容器(10)と蓋容器(11)の間には、上記底容器(10)と蓋容器(11)の開口縁部の非接触による通気口(19)が形成される、包装容器。
  2. 合成樹脂シートで成形された包装容器であって、
    該包装容器は底容器(10)と蓋容器(11)を含んで構成されており、
    上記底容器(10)と蓋容器(11)を閉じた状態または包装時の状態で上記包装容器の内外で通気させることができる通気手段を備えており、
    上記底容器(10)または/及び蓋容器(11)は所要数の収容部(13,16)を備えており、
    上記通気手段は、底容器(10)と蓋容器(11)を閉じた状態または包装時の状態で上記底容器(10)開口縁部と蓋容器(11)開口縁部の間に、開口縁部に沿って形成される隙間部(19)で構成されている、包装容器。
  3. 合成樹脂シートで成形された包装容器であって、
    上記包装容器は底容器(10)と、該底容器(10)とつながった蓋容器(11)を含んで構成されており、
    上記底容器(10)と蓋容器(11)を閉じた状態または包装時の状態で上記包装容器の内外で通気させることができる通気手段を備えており、
    上記底容器(10)または/及び蓋容器(11)は所要数の収容部(13,16)を備えており、
    上記通気手段は、底容器(10)と蓋容器(11)を閉じた状態または包装時の状態で上記底容器(10)開口縁部と蓋容器(11)開口縁部の間に、底容器(10)と蓋容器(11)をつないだ部分(12)を除く全周にわたり形成される隙間部(19)で構成されている、包装容器。
  4. 底容器(10)開口縁部と蓋容器(11)開口縁部の間隔を固定し隙間部(19)を形成する間隔固定手段(15,18)を備えている、請求項1、2または3記載の包装容器。
  5. 隙間部(19)は、収容部(13,16)に被包装物を収容したとき、該被包装物と少なくとも一部が同じ高さになるように形成されている、請求項1、2、3または4記載の包装容器。
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