JP2007216644A - キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、キャリブレーションプログラムおよびキャリブレーションデータ作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単方向印刷と双方向印刷が可能な印刷装置においても精度よいキャリブレーションを行うことを課題とする。
【解決手段】 キャリブレーションデータ12dには、補正データ12d2と、同補正データ12d2を作成するために測色されたカラーチャート50の印刷条件が格納された印刷条件情報データ12d1が対応づけられて記憶されているため、印刷を行うにあたり指定された印刷条件に合致したキャリブレーションデータ12dを絞り込むことができる。さらに、指定された適用時走査方向と、絞り込まれたキャリブレーションデータ12dを作成する際に測色したカラーチャート50の評価時走査方向とが一致するかどうかを判定し、一致するキャリブレーションデータ12dでキャリブレーションを行うため、良好な色精度を実現することができる。
【選択図】 図20
【解決手段】 キャリブレーションデータ12dには、補正データ12d2と、同補正データ12d2を作成するために測色されたカラーチャート50の印刷条件が格納された印刷条件情報データ12d1が対応づけられて記憶されているため、印刷を行うにあたり指定された印刷条件に合致したキャリブレーションデータ12dを絞り込むことができる。さらに、指定された適用時走査方向と、絞り込まれたキャリブレーションデータ12dを作成する際に測色したカラーチャート50の評価時走査方向とが一致するかどうかを判定し、一致するキャリブレーションデータ12dでキャリブレーションを行うため、良好な色精度を実現することができる。
【選択図】 図20
Description
本発明は、キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、キャリブレーションプログラムおよびキャリブレーションデータ作成装置に関する。
従来、この種のキャリブレーション装置として、予めプリンタ機種や印刷条件等に対応した補正データを特定しておき、同特定した補正データに基づいて色変換LUTの修正を行うものが知られている(例えば、特許文献1、図17、参照。)。
かかる構成によれば、プリンタ機種や印刷条件等が合致する補正データを使用して色変換LUTの修正を行うことができる。従って、異なるプリンタ用や印刷条件用に作成された補正データを用いて色変換LUTの修正が行われることが防止できた。
特開2003−186658号公報
かかる構成によれば、プリンタ機種や印刷条件等が合致する補正データを使用して色変換LUTの修正を行うことができる。従って、異なるプリンタ用や印刷条件用に作成された補正データを用いて色変換LUTの修正が行われることが防止できた。
印刷ヘッドを双方向に主走査させて印刷(以下、双方向印刷というものとする。)を行うと、往動時と復動時において吐出するインクの着弾位置にずれが生じることから、双方向印刷ではキャリブレーションを行わないことが一般的であった。ただし、印刷を高速に行うことができる双方向印刷においても色精度を向上させておくことが望ましく、双方向印刷においてもキャリブレーションを行うことが検討されている。しかしながら、印刷ヘッドを単方向に主走査させて印刷(以下、単方向印刷というものとする。)するときと双方向印刷するときとでは、再現される色の特性が異なる。従って、例えば双方向印刷で印刷したカラーチャートの測色結果に基づいて単方向印刷におけるキャリブレーションを行うことにより、かえって色の再現性が劣化するという問題があった。また、上述した文献ではプリンタ機種や印刷条件等の適合性を判断した上でキャリブレーションを事項することが可能であったが、印刷ヘッドの主走査方向の適合性を判断することができない。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、単方向印刷と双方向印刷が可能な印刷装置においても精度よいキャリブレーションが可能なキャリブレーション装置、キャリブレーション方法、キャリブレーションプログラムおよびキャリブレーションデータ作成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、キャリブレーションデータはカラーチャートの測色結果に基づいて作成される。そして、キャリブレーション装置においては、このキャリブレーションデータを使用して印刷装置におけるインク吐出量の補正を行う。これにより、カラーチャートの測色結果に基づいて印刷装置におけるインク吐出量の補正を行うことができる。印刷装置においては印刷ヘッドが備えられ、同印刷ヘッドを紙送り方向に垂直に主走査させることにより印刷用紙上に2次元の画像を再現することができる。
適用時走査方向取得手段は、上記印刷装置にて任意の画像の印刷を行わせる際の上記印刷ヘッドの走査方向を適用時走査方向として受け付ける。すなわち、これからキャリブレーションを行った上で印刷を行うにあたり、どの方向に上記印刷ヘッドを主走査させて印刷を行うかの指定を受け付ける。一般的には、高速な印刷を指定すれば間接的に双方向印刷が指定されるし、きれいな印刷を指定すれば間接的に単方向印刷が指定される。
上記キャリブレーションデータには当該キャリブレーションデータを作成する際に使用したカラーチャートを印刷したときに上記印刷ヘッドが走査した評価時走査方向が記憶されている。上記キャリブレーションデータには、少なくとも上記インク吐出量を補正するために必要な補正量を特定するためのデータと、上記印刷ヘッドが走査した評価時走査方向を特定するデータとが格納される。評価時走査方向読取手段は、上記キャリブレーションデータに関する上記評価時走査方向を取得する。そして、上記キャリブレーション手段は、上記適用時走査方向取得手段が受け付けた上記適用時走査方向と、上記評価時走査方向読取手段が取得した上記評価時走査方向との一致性を判定し、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が一致する上記キャリブレーションデータを使用して上記インク吐出量の補正を行う。これにより、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が一致しない上記キャリブレーションデータを使用してキャリブレーションが行われることが防止でき、色精度が悪化することが防止できる。
また、請求項2にかかる発明の警告手段は、適用時走査方向取得手段が受け付けた上記適用時走査方向と、上記評価時走査方向読取手段が取得した上記評価時走査方向との一致性を判定し、一致しない場合には警告を行う。これにより、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が不一致となる上記キャリブレーションデータを使用してキャリブレーションが実行されることが防止できる。
さらに、双方向印刷は色の再現性が劣るため、双方向印刷にて印刷したカラーチャートの測色結果に基づいて作成された上記キャリブレーションデータを使用してキャリブレーションを行うと、色精度が低くなるおそれがある。そのため、請求項3にかかる発明は、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが互いに上記双方向で一致した場合には、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが互いに上記単方向で一致した場合よりもキャリブレーションの精度が劣る可能性があるとして、警告を行うようにする。
また、請求項4にかかる発明は、単方向印刷は色の再現性が優れているため、単方向印刷にて印刷したカラーチャートの測色結果に基づいて作成された上記キャリブレーションデータ自体の精度が良好である。従って、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが一致しない場合であっても、記評価時走査方向が上記単方向である場合には精度が良好な上記キャリブレーションデータを使用することにより、ある程度は良好なキャリブレーションが実現できるとして、上警告の度合いを弱める。
さらに、請求項5にかかる発明は、上記印刷装置が上記印刷ヘッドを上記双方向に主走査させて印刷を行うにあたり、予めインクの吐出タイミングを補正しておくことにより、双方向印刷に起因する色ずれを解消した上で印刷を実行させることができる。これにより、上記評価時走査方向が上記単方向であった上記キャリブレーションデータを使用してキャリブレーションを行った上で、双方向印刷を行う場合にも、色再現性が良好となる。
以上の発明は、キャリブレーション装置のみならず、請求項6のように上記キャリブレーション装置に対応したキャリブレーション方法によって実現することも可能である。さらに、請求項7のようにキャリブレーション方法にしたがった処理を実行するキャリブレーションプログラムによって実現することも可能である。さらに、本発明にかかる装置、方法、プログラムは単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の装置、方法、プログラムとともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであり、適宜、変更可能である。
さらに、本発明のプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。このプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。また、必ずしも全部の機能を単独のプログラムで実現するのではなく、複数のプログラムにて実現させるようなものであっても良い。この場合、各機能を複数のコンピュータに実現させるものであればよい。
さらに、上記発明を実現するために必要不可欠なキャリブレーションデータを作成するための構成として、請求項8にかかる発明において、上記カラーチャートの測色結果を取得する測色結果取得手段が備えられる。これにより、補正データ作成手段が上記測色結果に基づいて上記インク吐出量を補正するための補正データを作成することができる。一方、評価時走査方向取得手段は、上記印刷装置にて上記カラーチャートを印刷したときの同印刷装置の主走査方向を示す評価時走査方向を取得する。そして、同カラーチャートの測色結果に基づいて作成された上記補正データに上記評価時走査方向取得手段が取得した上記評価時走査方向を添付する。このようにすることにより、上記評価時走査方向が添付されたキャリブレーションデータを作成することができ、上記キャリブレーション装置において同評価時走査方向を読み取ることができる。また、請求項9のように、上記カラーチャートを印刷する前に吐出タイミングを調整することにより、精度の高い上記キャリブレーションデータを作成することができる。
なお、本発明も、キャリブレーションデータ作成装置のみならず、上記キャリブレーションデータ作成装置に対応したキャリブレーションデータ作成方法によって実現することも可能である。さらに、このキャリブレーションデータ作成方法にしたがった処理を実行するキャリブレーションデータ作成プログラムによって実現することも可能である。さらに、本発明にかかる装置、方法、プログラムは単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の装置、方法、プログラムとともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであり、適宜、変更可能である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)キャリブレーション管理システムの全体構成:
(2)各装置の詳細な構成および動作:
(2−1)カラーチャート印刷装置:
(2−2)キャリブレーションデータ作成装置:
(2−3)キャリブレーション装置:
(3)まとめおよび各種変形例:
(1)キャリブレーション管理システムの全体構成:
(2)各装置の詳細な構成および動作:
(2−1)カラーチャート印刷装置:
(2−2)キャリブレーションデータ作成装置:
(2−3)キャリブレーション装置:
(3)まとめおよび各種変形例:
(1)キャリブレーション管理システムの全体構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかるキャリブレーション管理システム100の概略構成を示している。同図において、本発明のカラーチャート作成装置およびキャリブレーションデータ作成装置の中核を構成するパーソナルコンピュータ(PC)10が備えられており、同PC10に対して測色機30と3台のプリンタP1,P2,P3が通信可能に接続されている。PC10および測色機30と3台のプリンタP1,P2,P3は、それぞれUSBインターフェイスによって接続されている。また、PC10には、各プリンタP1,P2,P3ごとにプリンタドライバ(PTDRV)D1,D2,D3がインストールされており、各PTDRV D1,D2,D3ごとに使用する色変換テーブル(LUT)12c,12c,12c・・・が管理されている。
図1は、本発明の一実施形態にかかるキャリブレーション管理システム100の概略構成を示している。同図において、本発明のカラーチャート作成装置およびキャリブレーションデータ作成装置の中核を構成するパーソナルコンピュータ(PC)10が備えられており、同PC10に対して測色機30と3台のプリンタP1,P2,P3が通信可能に接続されている。PC10および測色機30と3台のプリンタP1,P2,P3は、それぞれUSBインターフェイスによって接続されている。また、PC10には、各プリンタP1,P2,P3ごとにプリンタドライバ(PTDRV)D1,D2,D3がインストールされており、各PTDRV D1,D2,D3ごとに使用する色変換テーブル(LUT)12c,12c,12c・・・が管理されている。
各LUT12c,12c,12c・・・には、PC10が画像データの取り扱いに採用するRGB系色座標値と、プリンタP1,P2,P3が備えるインクセットに対応する色空間上の色座標値の対応関係が規定されており、同LUT12c,12c,12c・・・を参照することによりRGB系色座標値によって表現された画像データをプリンタP1,P2,P3のインクセットに対応した色座標値によって表現された画像データに色変換することができる。これにより、プリンタP1,P2,P3においては各インクごとのインク吐出量を特定することができ、上記色変換後の画像データに基づいて印刷を実行することができる。プリンタP1,P2,P3が採用するインクセットは、CMY(シアン−マゼンタ−イエロー)やCMYK(シアン−マゼンタ−イエロー−ブラック)等であってもよいし、これらにlclmlk(ライトシアン−ライトマゼンタ−ライトブラック)等の淡色インクが加えられてもよい。
図2は、本キャリブレーション管理システムにおいて行われる処理の流れを概略的に示している。キャリブレーションを行うにあたり、まず最初にカラーチャート50の印刷を行う。カラーチャート50の印刷は、PC10がプリンタP1,P2,P3のいずれかと協働して行う。PC10において、カラーチャート50の印刷を行うにあたり、プリンタP1,P2,P3の指定や印刷モード等の印刷条件の指定を行うことが可能であり、これらの印刷条件に対応したLUT12c,12c,12c・・・を使用して色変換を行いつつ、プリンタP1,P2,P3のいずれかにてカラーチャート50の印刷を実行させる。また、プリンタP1,P2,P3は単方向および双方向のいずれかの印刷方向での印刷が可能なプリンタであり、いずれか選択した印刷方向(評価時走査方向)でカラーチャート50等の印刷を行うことができる。なお、他の印刷条件が同じであれば、印刷方向が異なっていても同一のLUT12c,12c,12c・・・が色変換に使用される。
図1に示すように、カラーチャート50は矩形状のカラーパッチ(色見本)50aが行列状に複数配列されたシートである。また、PC10はプリンタP1,P2,P3にカラーチャート50の印刷を実行させるとともに、その際に適用した印刷条件情報を格納する印刷条件情報ファイル12bを生成する。印刷条件情報ファイル12bは他の印刷条件とともに、カラーチャート50を印刷したときの印刷方向を示す評価時走査方向も格納される。
乾燥も含めカラーチャート50の作成が完了すると、PC10は測色機30を使用してカラーチャート50を測色する。PC10は、カラーチャート50を測色することにより得られた各カラーパッチの測色値と予め用意された基準値とを比較する。そして、カラーチャート50に形成されたカラーパッチの基準に対する色ずれを特定し、同色ずれを補償するためのキャリブレーションデータ12dを作成する。この意味で、PC10と測色機30は本発明のキャリブレーションデータ作成装置に相当する。キャリブレーションデータ12dは、補正データ12d2と、カラーチャート50を印刷したときの印刷方向を示す評価時走査方向を含む印刷条件情報が格納された印刷条件情報データ12d1とから構成されている。この補正データ12d2には、LUT12cに記述された色変換後の色座標値を、上記色ずれが補償されるように再変換する補正値が格納されている。なお、印刷条件情報データ12d1は、PC10が取得した印刷条件情報ファイル12bに基づいて生成される。
以上のようにしてキャリブレーションデータ12dが作成されると、PC10は同キャリブレーションデータ12dを利用して任意の画像の印刷を行うこととなる。なお、キャリブレーションデータ12dは各印刷条件に応じて作成されており、複数記憶されている。印刷を行うにあたっては、まず印刷条件の指定を受け付ける。印刷条件が指定されると、当該印刷条件に適合したキャリブレーションデータ12dとLUT12c,12c,12c・・・をそれぞれ抽出し、抽出されたキャリブレーションデータ12dの補正データ12d2にてLUT12cを修正する。キャリブレーションデータ12dの印刷条件情報データ12d1には当該キャリブレーションデータ12dを作成するときに測色したカラーチャート50の印刷条件が格納されているため、格納されている印刷条件がユーザーの指定した印刷条件に適合しているキャリブレーションデータ12dを抽出することができる。ただし、このとき抽出されたキャリブレーションデータ12dに格納された評価時走査方向と、ユーザーが印刷条件として指定した指定印刷条件とが一致しない場合には、警告を発する。この意味で、PC10は本発明のキャリブレーション装置に相当する。
これにより、PC10に備えられた多数のLUT12c,12c,12c・・・からカラーチャート50の印刷に使用した印刷条件情報に対応したものを選択し、そのLUT12cを補正データ12d2によって修正することができる。以上説明したキャリブレーション管理システムにおいては、カラーチャート50を印刷し、同カラーチャート50の色ずれに基づいて作成された補正データ12d2によってLUT12cによる色変換結果を修正する。これにより、修正後は色ずれが発生しないように印刷を行わせることができ、元の画像データに忠実な印刷を実現することが可能となる。
(2)各装置の詳細な構成および動作:
(2−1)カラーチャート印刷装置:
図3は、キャリブレーション管理プログラムの全体構成を模式的に示している。同図において、キャリブレーションの管理を行うためのアプリケーションプログラムとしてコンピュータ10にインストールされたキャリブレーション管理プログラムAは、カラーチャート印刷モジュールA1とキャリブレーションデータ作成モジュールA2とキャリブレーションモジュールA3とから構成されている。さらに、各モジュールA1〜A3は、それぞれ複数のモジュールA1a,A1b・・・から構成されている。
(2−1)カラーチャート印刷装置:
図3は、キャリブレーション管理プログラムの全体構成を模式的に示している。同図において、キャリブレーションの管理を行うためのアプリケーションプログラムとしてコンピュータ10にインストールされたキャリブレーション管理プログラムAは、カラーチャート印刷モジュールA1とキャリブレーションデータ作成モジュールA2とキャリブレーションモジュールA3とから構成されている。さらに、各モジュールA1〜A3は、それぞれ複数のモジュールA1a,A1b・・・から構成されている。
カラーチャート印刷モジュールA1はカラーチャート50を印刷する際に演算処理部11にて実行されるモジュールであり、キャリブレーションデータ作成モジュールA2はキャリブレーションデータを作成する際に実行されるモジュールである。また、キャリブレーションモジュールA3はキャリブレーションデータを用いてインク吐出量を補正しつつ印刷を行う際に演算処理部11にて実行されるモジュールである。
図4は、カラーチャート50を印刷する際のPC10の内部構成を示している。コンピュータ10はCPU,RAM等のハードウェアを使用して演算処理を実行する演算処理部11とデータを蓄積するHDD12とを備えている。同図において、キャリブレーション管理プログラムのカラーチャート印刷モジュールA1が演算処理部11にて実行されており、プリンタP1〜P3およびディスプレイ40およびキーボードとマウスからなる入力機器45とがそれぞれ図示しないインターフェイスを介して接続されている。また、各プリンタP1〜P3ごとにPTDRV D1〜D3がインストールされている。なお、図示および説明の省略のためプリンタP1に対応するPTDRV D1のみを説明するが、他のPTDRV D2,D3も同様の構成とされている。また、キャリブレーション管理プログラムAの各モジュールA1〜A3は、図示しないAPIを介してPTDRV D1〜D3と相互にデータの授受を行っている。
カラーチャート印刷モジュールA1を構成するUI部A1aは、ディスプレイ40に対して所定のUI画像を表示させ、入力機器45によって行われるユーザーの入力を受け付ける。一方、プリンタP1〜P3の監視を行う制御部D1dは、各プリンタP1〜P3の機種情報と機体情報と搭載インクセット情報等を取得する。印刷条件情報取得部A1bは、UI部A1aにて受け付けた入力情報と制御部D1dが取得した機種情報等を印刷条件情報として取得する。なお、UI部A1aから入力される印刷条件情報は、カラーチャート50を印刷するプリンタP1〜P3の指定情報と、プリンタP1〜P3にて印刷を行う際の解像度情報と、カラーチャート50を印刷する印刷用紙情報と、カラーチャートの種類を特定するカラーチャート番号と、インクセット情報と、カラーチャート50を印刷する評価時走査方向とから構成される。厳密には、プリンタP1〜P3ごとにインストールされたPTDRV D1〜D3の指定によってプリンタP1〜P3の指定情報が入力される。また、評価時走査方向をUI部A1aから取得する印刷条件情報取得部A1bは本発明の評価時走査方向取得手段に相当する。
解像度情報はユーザーが印刷モードを指定することにより間接的に特定され、例えば印刷モードをフォトモードに設定すると印刷解像度が1440dpiに設定される。印刷用紙情報は、普通紙や光沢紙等の特定を行うための情報である。インクセット情報はカラーチャート50を印刷する際に吐出するインク種の組合せを指定する情報である。評価時走査方向はカラーチャート50を印刷するときに、印刷ヘッドどのような方向に主走査させながらインクを吐出するかを特定する情報である。以上のような印刷条件情報を受け付けることが可能なUI画像をUI部A1aがディスプレイ40に対して出力する。そして、このUI画像にしたがってUI部A1aが入力機器45からの入力を受け付け、印刷条件情報取得部A1bが所要の情報を取得する。
一方、制御部D1dが取得するプリンタP1〜P3についての機種情報はプリンタP1〜P3の製造モデル名であり、機体情報はプリンタP1〜P3に対して固有に付けられた機体シリアル番号であり、搭載インクセット情報はプリンタP1〜P3に現在搭載されているインクセットを示す情報である。各PTDRV D1〜D3には、プリンタP1〜P3の製造モデル名や機体シリアル番号を記憶したり、PTDRV D1〜D3のステータスを取得したりする制御部D1dが設けられており、印刷条件情報取得部A1bは同制御部D1dから機種情報と機体情報と搭載インクセット情報とを取得することができる。印刷条件情報ファイル作成部A1cは、以上のようにして取得された印刷条件情報を入力し、同印刷条件情報を格納した印刷条件情報ファイル12bを作成し、HDD12に記憶させる。
カラーチャート50を印刷するプリンタとしてプリンタP1が指定された場合、PTDRV D1を構成する色変換部D1aは、印刷条件情報を取得するとともに、同印刷条件情報に基づいてLUT12cを選択する。プリンタP1〜P3の製造モデルによってインク吐出特性が異なるため、各製造モデルごとに異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。同様に、印刷モード(印刷解像度)や印刷用紙によってインクを受容できる上限が異なるため、印刷モードや印刷用紙にごとに異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。むろん、インクセットによって色変換後の色座標系が異なるため、インクセットに応じて異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。
このように、多数設けられたLUT12c,12c,12c・・・から、印刷条件情報取得部A1bが取得した印刷条件情報に適合したLUT12cを選択する。すなわち、印刷条件情報における解像度情報と印刷用紙情報と機種情報とインクセット情報に適合したLUT12cが選択される。そして、このLUT12cを参照して、色変換部D1aはHDD12に記憶されたカラーチャートデータ12aを色変換する。カラーチャートデータ12aはカラーチャート50がRGB階調を有する多数の画素データで表現された画像データであり、色変換部D1aが色変換を行うことによりプリンタP1のインクセットの階調を有する多数の画素データで表現された画像データに変換される。
例えば、プリンタP1に搭載されたCMYKlclmlkのインクセットによってカラーチャート50の印刷を行うよう指定された場合には、CMYKlclmlk座標系の座標値(各階調)で表現された画像データが生成される。なお、カラーチャート50を印刷するプリンタとしてプリンタP2,P3が指定された場合には、PTDRV D2,D3が備える色変換部にて同様の色変換が行われる。
カラーチャート50を印刷するプリンタとしてプリンタP1が指定された場合、ハーフトーン処理部D1bは色変換後の画像データに対してハーフト−ン処理を実行する。このハーフトーン処理では、各画素についてプリンタP1〜P3がインク滴を吐出させるか否かを特定した中間データを生成する。この中間データにおいては、色変換後の階調が大きければ大きいほど、インク滴を吐出させる画素の割合が多くなる。逆に、色変換後の階調が小さければ小さいほど、インク滴を吐出させる画素の割合が少なくなる。印刷データ生成/出力部D1cは、ハーフトーン処理後の中間データをプリンタP1〜P3が備える各インクノズルでのインク滴吐出順に並べる等の処理を行った印刷データを生成し、プリンタP1〜P3に対して出力する。
この結果、プリンタP1〜P3においては、カラーチャート50を印刷することができる。中間データにおいてインク滴を吐出させる画素の割合が多いほど、各インクノズルにおける吐出頻度が高くなり、結果として通算のインク吐出量が大きくなる。すなわち、色変換後の階調に応じたインク量が吐出される。なお、カラーチャート50を印刷するプリンタとしてプリンタP2,P3が指定された場合には、PTDRV D2,D3が備えるハーフトーン処理部と印刷データ生成/出力部にて同様の処理が行われる。
図5は、プリンタP1〜P3の主要なハードウェア構成を示している。同図において、プラテン70が略平面状に形成されており、同プラテン70の上面に印刷用紙71が載置されている。印刷用紙71は図示しない紙送りローラによって、プラテン70の上面に沿うように、矢印に示す紙送り方向に送り出される。なお、この紙送り方向が副走査方向である。プラテン70の上方において、紙送り方向に対して垂直な方向に軸方向を配向させた柱状のキャリッジレール72が設けられており、同キャリッジレール72に沿って駆動可能にキャリッジ73が取り付けられている。キャリッジ73および印刷ヘッド74の駆動方向が主走査方向である。図示しないキャリッジモータが備えられており、同キャリッジモータの駆動によりキャリッジ73が主走査方向に駆動することが可能となっている。また、キャリッジ73の下部には印刷ヘッド74が備えられている、同印刷ヘッド74の下面には下方に向けてインクを吐出する図示しないインクノズルが多数配列している。各インクノズルは各色インクが充填されたインク室と連通しており、ピエゾ素子の動作によって各インクノズルからインクを下方に押し出すことが可能となっている。
以上の構成により、各インクノズルからインク滴を吐出することができ、印刷用紙71上にインクドットを形成することができる。また、各インクノズルからインクを吐出する際に紙送りローラにて印刷用紙71を副走査させることにより、副走査方向に1次元画像を形成することができる。さらに、各インクノズルからインクを吐出する際に紙送りローラにて印刷用紙71を副走査させつつ、印刷ヘッド74を主走査方向に駆動させることにより、2次元画像を形成することができる。
印刷ヘッド74がインクを吐出させながらキャリッジレール72を原点から1回往動することにより、印刷ヘッド74の下面における副走査方向のインクノズルの配列幅だけラスターを形成することができる。その後、インクの吐出を停止させた状態で、印刷用紙71を副走査させつつ印刷ヘッド74を原点に復動させた後に、再度インクを吐出させつつ往動することにより次のラスターを形成することができる。このように、往動時にのみにインクを吐出する印刷を単方向印刷といい、印刷ヘッド74の1往復にて1ラスターを形成することができる。
一方、インクを吐出させながら印刷ヘッド74を原点から往動させ、その後、印刷用紙71を副走査させてから、インクを吐出させながら印刷ヘッド74にキャリッジレール72を原点に向けて復動させることにより、2ラスターを形成することも可能である。この場合、印刷ヘッド74が1往復する間に2ラスターを形成することができる。この印刷方式を双方向印刷というものとする。厳密には、単方向印刷と双方向印刷のいずれにおいても印刷ヘッド74は往復動を行っているが、インクを吐出している間の主走査方向に注目し、単方向印刷における印刷ヘッド74の主走査方向を単方向であるというものとし、双方向印刷における印刷ヘッド74の主走査方向を双方向であるというものとする。
印刷ヘッド74には印刷データが順次転送され、同印刷データに応じてピエゾ素子を作動させることによりインクを吐出することができる。また、この吐出タイミングをキャリッジモータの駆動量に同期させることにより、印刷用紙71上の適切な主走査位置にインクドットを形成することができる。すなわち、キャリッジモータの駆動量(キャリッジの主走査位置)と印刷用紙71上におけるインクドットの主走査方向の形成位置とを対応づけておくことにより、印刷用紙71上の適切な位置にインクドットを形成することができる。なお。キャリッジモータの駆動量(キャリッジの主走査位置)は、例えばロータリーエンコーダやフォトセンサによって取得することができる。双方向印刷において印刷ヘッド74が往復動しながらインクを吐出するため、それぞれにおいてインク滴が飛翔する初速が反対向きとなる。従って、キャリッジモータの駆動量と印刷用紙71上におけるインクドットの主走査方向の形成位置とを対応関係は、往動時と復動時のそれぞれについて必要となる。
図6は、双方向印刷において印刷用紙71上にインクドットが形成される様子を模式的に示している。同図において、往動時の印刷ヘッド74とインク滴の軌跡を実線で示し、復動時の印刷ヘッド74とインク滴の軌跡を波線により示している。往動時においては、慣性によってインク滴が往動方向に飛翔しつつ下方に落下し、位置Lにて着弾している。一方、復動時においては、慣性によってインク滴が復動方向に飛翔しつつ下方に落下し、位置Lにて着弾している。これらのインクドットは印刷用紙71の主走査方向に関して同一の位置Lに形成されているが、インクを吐出する印刷ヘッド74の主走査位置がそれぞれ位置C1,C2と異なっている。
このように、主走査方向の同一位置にインクドットを形成するには、往動時と復動時で異なる印刷ヘッド74の位置にてインクを吐出させる必要があり、キャリッジモータの駆動量と印刷用紙71上におけるインクドットの主走査方向の形成位置との対応関係は往動時と復動時のそれぞれにおいて必要となる。例えば、往動時においては着弾位置Lに対して主走査位置C1を対応づける必要があり、復動時においては着弾位置Lに対して主走査位置C2を対応づける必要がある。往動時と復動時において同一の主走査方向に形成しようとしたインクドットがずれる場合には、副走査方向の線画が歪むほか、適正に混色されないため色の再現精度が劣化する。また、インクドットの形成位置は印刷用紙71と印刷ヘッド74とのギャップに大きく依存するため、プラテンギャップの設定や印刷用紙71の厚みに応じてずれが生じやすい。かかる問題を防止するために、カラーチャート印刷モジュールA1のタイミング調整部A1dは、往動時と復動時のインク吐出タイミングを調整するための処理を実行する。
図7は、タイミング調整部A1dがタイミング調整を行うために印刷するテストパターンを示している。このテストパターンは、副走査方向の線群によって構成されており、印刷ヘッド74を1往復させる間に形成されている。また、タイミング調整部A1dがテストパターンに対応した画像データを生成し、PTDRV D1が一連の処理を行うことにより、プリンタP1にてテストパターンの印刷を行うことができる。1行目の線が往動時に吐出したインクドットによって形成されており、2行目の線が復動時に吐出したインクドットによって形成されている。1行目の線間は一定とされているが、2行目の各線は吐出タイミングの間隔が一定でなく意図的にずらして形成されている。そして、この吐出タイミングのずれ量を各線において徐々に変動させている。右の線になるほど復動時の吐出タイミングを遅らせており、左の線になるほど復動時の吐出タイミングを早めている。かかるテストパターンによれば、どれだけ復動時の吐出タイミングをずらしたときに、1行目の線と2行目の線が同じ主走査位置に形成できるかを特定することができる。
同図の例では、左から5本目の線が一直線になっている。この場合、1行目の左から5本目を形成するためにインクを吐出したときのキャリッジモータの駆動量と、2行目の左から5本目を形成するためにインクを吐出したときのキャリッジモータの駆動量とを取得することにより、往動時と復動時においてどれだけの駆動量に差を付ければ同一の位置にインクドットが形成できるということが判明する。従って、この駆動量の差の分だけ復動時のインク吐出タイミングを一律にずらすことにより、往復動におけるインクドットの形成位置を一致させることが可能となる。UI部A1aは、ディスプレイ40においてUI画像を表示させ、入力機器45によってユーザーからどの線の位置が一致しているかを指定する操作を受け付け、タイミング調整部A1dに送出する。タイミング調整部A1dは、その指定結果に応じて復動における吐出タイミングとキャリッジモータの駆動量との対応関係を調整する。なお、往動時の吐出タイミングのみを調整してもよいし、往復動双方の吐出タイミングを調整してもよい。
図8は、以上の構成において行われるカラーチャート印刷処理の流れを示している。図9は、UI部A1aがディスプレイ40に表示させるUI画像の一例を示している。図8のステップS100において、UI部A1aがディスプレイ40においてUI画像(図9)を表示させ、入力機器45によって行われるユーザーの入力を受け付ける。
図9において、プリンタP1〜P3のいずれかを指定する選択ボックスと、インクセットを指定するための選択ボックスと、インクセットを指定するための選択ボックスと、印刷用紙(メディア)を指定するための選択ボックスと、印刷モード(印刷解像度)を指定するための選択ボックスと、カラーチャート番号を指定するための選択ボックスと、単方向または双方向のいずれかの評価時走査方向を指定するための選択ボックスが設けられており、それぞれプルダウンメニュー方式で選択することが可能となっている。これらの各選択ボックスにて選択が行われると、印刷実行ボタンがクリックされ、同選択した内容が確定される。評価時走査方向は、単方向と双方向の選択を直接受け付けるのではなく、きれい(単方向)とはやい(双方向)の選択によって間接的に受け付けてもよい。
ステップS110においては、UI画像上において指定された入力情報を取得する。すなわち、印刷条件情報取得部A1bがUI部A1aを介して、印刷条件情報のうちプリンタP1〜P3の指定情報と解像度情報と印刷用紙情報とカラーチャート番号とインクセット情報と評価時走査方向とを取得する。ステップS120においては、印刷条件情報取得部A1bが制御部D1dからUI画像上において指定されたプリンタP1〜P3についての機種情報と機体情報と搭載インクセット情報とを取得する。このとき、ユーザーが指定したインクセット情報と、指定されたプリンタP1〜P3に搭載された搭載インクセット情報とが相違している場合には、警告を発するようにしてもよい。ステップS130においては、印刷条件情報ファイル作成部A1cが印刷条件情報を取得し、同印刷条件情報を格納した印刷条件情報ファイル12bを作成し、HDD12に記憶させる。
図10は、印刷条件情報ファイル12bを模式的に示している。同図において、印刷条件情報ファイル12bには、当該印刷条件情報ファイル12bのファイル名と機種情報と機体情報とインクセット情報と印刷用紙情報と解像度情報とカラーチャート番号と評価時走査方向と印刷日時とが格納されている。ステップS140においては、ステップS110にて取得した主走査方向が双方向であるかどうかを確認し、双方向である場合にはステップS150にてタイミング調整部A1dがタイミング調整を行う。具体的には、上述したテストパターンを印刷し、ユーザーから一直線となる線の指定を受け付ける。そして、一直線となった線を構成するインクドットの吐出タイミングの差に基づいて、復動における吐出タイミングを調整する。次に、ステップS160では、プリンタP1のPTDRV D1の色変換部D1aが、ステップS110において指定されたカラーチャート番号に対応したカラーチャートデータ12aを取得する。そして、色変換部D1aは、ステップS170において解像度情報と印刷用紙情報と機種情報とインクセット情報に適合したLUT12cを選択し、同LUT12cを参照してカラーチャートデータ12aを色変換する。
ステップS180,S190においては、ハーフトーン処理部D1bと印刷データ生成/出力部D1cが順次処理を行い、指定されたプリンタP1に対して印刷データを出力する。このように、演算処理部11がカラーチャート印刷モジュールA1を実行することによりユーザーが指定した印刷条件にしたがったカラーチャート50を印刷することができ、このときのPC10とプリンタP1〜P3がカラーチャート印刷装置を構成する。なお、プリンタP1〜P3は指定された印刷条件にしたがって印刷を行うため、指定された評価時走査方向にて印刷ヘッド74を主走査させてカラーチャート50の印刷を行う。
以上説明したカラーチャート印刷装置においては、ユーザーがカラーチャート50を印刷する際に指定した評価時走査方向を含む印刷条件情報を印刷条件情報ファイル12bに格納して記憶させている。このように、予め印刷条件情報ファイル12bを用意しておくことにより、後に詳述するキャリブレーションデータ作成装置における各カラーチャート50の印刷条件情報の管理を容易に実現させることが可能となる。
(2−2)キャリブレーションデータ作成装置:
図11は、キャリブレーションデータ作成処理を実行する際のPC10の内部構成を示している。同図において、キャリブレーション管理プログラムのキャリブレーションデータ作成モジュールA2が演算処理部11にて実行されており、HDD12には予め作成された印刷条件情報ファイル12bが複数記憶されている。キャリブレーションデータ作成モジュールA2を構成するUI部A2aは、キャリブレーションデータ作成処理を実行するためのUI画像をディスプレイ40に対して出力する本発明の画像出力手段を構成する。さらに、UI部A2aは一覧表示部A2bと印刷条件情報表示部A2cと本選択部A2dとから構成されている。
図11は、キャリブレーションデータ作成処理を実行する際のPC10の内部構成を示している。同図において、キャリブレーション管理プログラムのキャリブレーションデータ作成モジュールA2が演算処理部11にて実行されており、HDD12には予め作成された印刷条件情報ファイル12bが複数記憶されている。キャリブレーションデータ作成モジュールA2を構成するUI部A2aは、キャリブレーションデータ作成処理を実行するためのUI画像をディスプレイ40に対して出力する本発明の画像出力手段を構成する。さらに、UI部A2aは一覧表示部A2bと印刷条件情報表示部A2cと本選択部A2dとから構成されている。
一覧表示部A2bはHDD12に記憶された印刷条件情報ファイル12bをリストアップし、これらの概要を上記UI画像において一覧表示する。また、一覧表示部A2bは、同一覧表示において印刷条件情報ファイル12bの仮選択を受け付ける。印刷条件情報取得部A2eは、一覧表示部A2bが仮選択を受け付けた印刷条件情報ファイル12bを取得し、同印刷条件情報ファイル12bに格納された印刷条件情報を取得する。そして、印刷条件情報表示部A2cは、印刷条件情報取得部A2eが取得した印刷条件情報を上記UI画像において表示させる。
本選択部A2dは、上記UI画像において印刷条件情報ファイル12bの確定的な選択を受け付ける。また、印刷条件情報取得部A2eは、本選択部A2dが選択を受け付けた印刷条件情報ファイル12bを取得し、同印刷条件情報ファイル12bに格納された印刷条件情報を取得し、キャリブレーションデータ作成部A2fに出力する。キャリブレーションデータ作成部A2fは補正データ作成部A2hから補正データを取得するとともに、本選択された印刷条件情報ファイル12bに格納された印刷条件情報を印刷条件情報取得部A2eから取得する。そして、同取得した補正データ12d2に印刷条件情報データ12d1を添付したキャリブレーションデータ12dを作成し、HDD12に記憶させる。
測色機30は、カラーチャート50を撮像素子に対して走査させ、同カラーチャート50に形成された各カラーパッチ50aの測色を順次行う。各カラーパッチ50aの測色結果は、L*a*b*色空間の座標値として出力され、同L*a*b*値を測色結果取得部A2gが取得する。一方、sRGBデータ変換部A2iは各カラーパッチ50aの色に対応したsRGB値を取得して、同sRGB値に対応した理想的な基準L*a*b*座標値を算出する。sRGB色空間と非機器依存色空間であるL*a*b*色空間との等色対応関係はsRGBカラープロファイルや所定の変換式によって特定することができるため、任意のsRGB値と等色のL*a*b*値を得ることができる。原則的には等色のL*a*b*値が当該sRGB値に対応する理想的な基準L*a*b*座標値となるが、厳密には非機器依存のL*a*b*色空間にて等色のL*a*b*値から修正を行ったL*a*b*値が理想的な基準L*a*b*座標値として算出される。この修正の態様は種々考えられ、sRGB色空間の色域とプリンタP1〜P3が再現可能な色域との不整合を緩和する修正が一例として挙げられる。例えば、sRGB色空間の色域がプリンタP1〜P3の再現可能な色域よりも広い場合には、sRGB色空間の色域の内側であってプリンタP1〜P3の再現可能な色域よりも外側にある等色のL*a*b*値をプリンタP1〜P3の再現可能な色域よりも内側のL*a*b*値に修正する。このようにすることにより、階調性を維持しつつ、入力側と出力側の色域を無駄なく利用することが可能となる。
そして、補正データ作成部A2hは、測色機30から実測により得られた各カラーパッチ50aのL*a*b*座標値と、sRGBデータ変換部A2iにて算出した各カラーパッチ50aの理想的な基準L*a*b*座標値とを比較する。そして、実測のL*a*b*座標値と理想的な基準L*a*b*座標値との偏差を取得し、この偏差を補償するための補正データ12d2を生成する。
図12は、以上の構成において行われるキャリブレーションデータ作成処理の流れを示している。図13は、UI部A2aがディスプレイ40に表示させるUI画像の一例を示している。図12のステップS200において、UI部A2aがディスプレイ40においてUI画像を表示させ、入力機器45によって行われるユーザーの入力を受け付ける。図13において、UI画像には矩形状の第一の表示エリアが設けられ、同第一の表示エリアにおいてHDD12に記憶された印刷条件情報ファイル12bのファイル名が一覧表示されている。すなわち、一覧表示部A2bがHDD12に記憶された印刷条件情報ファイル12bをリストアップし、これらのファイル名を第一の表示エリアにおいて一覧表示している。
この第一の表示エリアにおいてマウスポインタによって各ファイル名を指し示すことにより、一覧表示部A2bはファイル名が指し示された印刷条件情報ファイル12bを仮選択されたものと認識する。そして、一覧表示部A2bは仮選択された印刷条件情報ファイル12bのファイル名を色反転表示させる。仮選択された印刷条件情報ファイル12bについては、印刷条件情報取得部A2eが当該印刷条件情報ファイル12bに格納された印刷条件情報を取得する。そして、印刷条件情報表示部A2cが、印刷条件情報取得部A2eが取得した印刷条件情報をUI画像における第二の表示エリアに表示させる。
図13においては、ファイル名が"□○○△"の印刷条件情報ファイル12bが仮選択されており、図10に示した当該印刷条件情報ファイル12bに格納された印刷条件情報が第二の表示エリアに表示されている。また、第一の表示エリアの最下部には"新規ファイル作成"と表示された欄が設けられており、同欄についてもマウスポインタにて選択することにより仮選択でき、反転表示が可能となっている。ステップS210においては、UI画像に表示された決定ボタンの入力を受け付け、このとき第一の表示エリアにて仮選択されているものを本選択部A2dが本選択されたものとして受け付ける。第二の表示エリアにて印刷条件情報の内容が表示されている印刷条件情報ファイル12bを本選択することができるため、正確に印刷条件情報ファイル12bを選択できる。
なお、カラーチャート50に機種情報と機体情報とインクセット情報と印刷用紙情報と解像度情報とカラーチャート番号と印刷日時と評価時走査方向を印字しておけば、測色機30にセットしたカラーチャート50の印字情報と第二の表示エリアにて表示された印刷条件情報の内容を比較することによりユーザーが適切な選択を行うことができる。一方、カラーチャート50の印字情報に適合する印刷条件情報ファイル12bがなく、"新規ファイル作成"と表示された欄が本選択された場合には、ステップS215において印刷条件情報ファイル12bの新規作成を行う。
図14は、印刷条件情報ファイル12bを新規に作成するために表示されるUI画像の一例を示している。同図において、機種情報と機体情報とインクセット情報と印刷用紙情報と解像度情報とカラーチャート番号と印刷日時と評価時走査方向をそれぞれ指定するための入力ボックスが設けられている。このようにすることにより、印刷条件情報ファイル12bが予めHDD12に記憶されていない場合にも、測色を行うカラーチャート50についての印刷条件情報を登録することができる。なお、カラーチャート50を印刷したプリンタが接続されたコンピュータが測色を行うコンピュータと異なる場合や、印刷条件情報ファイル12bが消失してしまった場合に、印刷条件情報ファイル12bを新規に作成することとなる。また、カラーチャート50に機種情報と機体情報とインクセット情報と印刷用紙情報と解像度情報とカラーチャート番号と印刷日時と評価時走査方向を印字しておけば、印字された情報をユーザーが読み取って各項目を入力することができる。
一方、ステップS210にていずれかの印刷条件情報ファイル12bが本選択された場合には、ステップS220にて本選択された印刷条件情報ファイル12bが格納する印刷条件情報を印刷条件情報取得部A2eが取得する。ステップS230においては、測色機30が、同測色機30にセットされたカラーチャート50の測色を行う。測色結果取得部A2gは測色機30による測色結果を取得する。すなわち、実測による各カラーパッチ50aのL*a*b*座標値が取得され、同L*a*b*座標値が補正データ作成部A2hに出力される。
ステップS240においては、補正データ作成部A2hがsRGBデータ変換部A2iにて算出した各カラーパッチ50aの理想的な基準L*a*b*座標値を取得する。そして、ステップS260においては、補正データ作成部A2hが実測のL*a*b*座標値と、基準L*a*b*座標値との偏差を取得し、この偏差を補償するための補正データ12d2を生成する。
図15は、補正データ12d2を表にして示している。同図において、補正データ12d2は色変換後の色座標値と、同色座標値を修正した修正値との対応関係を規定したテーブルである。このテーブルは、各インクごとに設けられており、例えば色変換後のCMYインクの階調"CMY"が修正値"C*M*Y*"に修正されることを意味している。ステップS260においては、キャリブレーションデータ作成部A2fが補正データ12d2と、ステップS220にて取得した印刷条件情報とを取得し、補正データ12d2に印刷条件情報データ12d1が添付されたキャリブレーションデータ12dを作成する。ステップS215で新規に印刷条件を入力した場合でも、カラーチャート50を印刷した際の評価時走査方向が入力されているため、印刷条件情報データ12d1には評価時走査方向が含まれることとなる。
キャリブレーションデータ12dのファイル名は、添付する印刷条件情報データ12d1の情報元となった印刷条件情報ファイル12bのファイル名がそのまま適用されるものとする。そして、ステップS270にて、キャリブレーションデータ12dをHDD12に記憶させ、キャリブレーションデータ作成処理を終了させる。印刷条件情報データ12d1には図10に示す印刷条件情報ファイル12bと同様に印刷条件情報が記述されている。このように、演算処理部11がキャリブレーションデータ作成モジュールA2を実行することによりキャリブレーションデータ12dを作成することができ、このときのPC10と測色機30がキャリブレーションデータ作成装置を構成する。
以上説明したキャリブレーションデータ作成装置において、キャリブレーションデータを作成するにあたり、予めカラーチャート印刷装置において作成された印刷条件情報ファイル12bが利用される。従って、カラーチャート50に印字された情報をユーザーが登録することなく、同カラーチャート50の測色結果に基づいて作成された補正データ12d2と、同カラーチャート50の印刷条件情報とが関連付けられたキャリブレーションデータ12dを作成することができる。これにより、測色を行おうとしているカラーチャート50を印刷した際の主走査方向等の印刷条件情報が格納された印刷条件情報ファイル12bを容易に選択することができ、補正データ12d2と印刷条件情報との対応付けを正確に行うことができる。
(2−3)キャリブレーション装置:
図16は、キャリブレーションを行いつつ印刷を実行する際のPC10の内部構成を示している。同図において、キャリブレーション管理プログラムのキャリブレーションモジュールA3が演算処理部11にて実行されており、HDD12には予め作成されたキャリブレーションデータ12dが複数記憶されている。キャリブレーションモジュールA3を構成するUI部A3aは、任意の画像の印刷を実行するためのUI画像をディスプレイ40に対して出力する。
図16は、キャリブレーションを行いつつ印刷を実行する際のPC10の内部構成を示している。同図において、キャリブレーション管理プログラムのキャリブレーションモジュールA3が演算処理部11にて実行されており、HDD12には予め作成されたキャリブレーションデータ12dが複数記憶されている。キャリブレーションモジュールA3を構成するUI部A3aは、任意の画像の印刷を実行するためのUI画像をディスプレイ40に対して出力する。
UI部A3aは、印刷を行う画像データ12eの選択と、その際の印刷条件の入力を受け付ける。ここでは、印刷ヘッド74を単方向に主走査させて印刷するか、双方向に主走査させて印刷するかのいずれかの選択を適用時走査方向として受け付ける。すなわち、UI部A3aは本発明の適用時走査方向取得手段に相当する。印刷条件情報取得部A3dは、UI部A3aが受け付けた印刷条件を取得する。タイミング調整部A3cは、適用時走査方向として双方が受け付けられた場合に、往動時と復動時のインク吐出タイミングを調整するための処理を実行する。タイミング調整部A3cが行うタイミング調整は、タイミング調整部A1dと同様であるため説明は省略する。
キャリブレーション部A3eは、印刷条件情報取得部A3dが取得した印刷条件に合致するキャリブレーションデータ12dを検索する。すなわち、キャリブレーション部A3eは、各キャリブレーションデータ12dの印刷条件情報データ12d1に格納された印刷条件と、印刷条件情報取得部A3dが取得した印刷条件とを比較し、両者が合致するキャリブレーションデータ12dを検索する。そして、合致するキャリブレーションデータ12dがない場合には、警告部A3bが警告を発する。
また、キャリブレーション部A3eは、印刷条件が合致するキャリブレーションデータ12dが検索された場合、その印刷条件情報データ12d1に格納された評価時走査方向と、印刷条件情報取得部A3dが取得した適用時走査方向とを比較する。そして、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致しない場合には、警告部A3bが警告を発する。すなわち、検索されたキャリブレーションデータ12dの作成に使用されたカラーチャート50を印刷したときの主走査方向が、これから印刷を行う際の主走査方向に一致しているかどうかを判定し、一致しない場合には警告を発するようにしている。そして、警告を発した上で、ユーザーが最終的に適用したキャリブレーションデータ12dの指定を受け付ける。
さらに、キャリブレーション部A3eは、印刷条件情報取得部A3dが取得した印刷条件に合致するLUT12cを検索するとともに、同検索されたLUT12cと、選択されたキャリブレーションデータ12dとを対応づけて指定されたPTDRV D1,D2,D3に受け渡す。プリンタP1〜P3の製造モデルによってインク吐出特性が異なるため、各製造モデルごとに異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。同様に、印刷モード(印刷解像度)や印刷用紙によってインクを受容できる上限が異なるため、印刷モードや印刷用紙にごとに異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。むろん、インクセットによって色変換後の座標系が異なるため、インクセットに応じて異なるLUT12c,12c,12c・・・が設けられる。
このように、多数設けられたLUT12c,12c,12c・・・から、印刷条件情報取得部A1bが取得した印刷条件情報に適合したLUT12cを選択する。すなわち、印刷条件情報における解像度情報と印刷用紙情報と機種情報とインクセット情報に適合したLUT12cが選択される。そして、このLUT12cを参照して、色変換部D1aは印刷するように指定された画像データ12eを色変換する。その際に、当該LUT12cに対応づけられたキャリブレーションデータ12dの補正データ12d2を使用して色変換後のインク値の修正を行う。すなわち、指定された印刷条件に合致するキャリブレーションデータ12dにてキャリブレーションを行う。色変換が完了するとカラーチャート50を印刷するとき同様に、順次、ハーフトーン処理部D1bにてハーフトーン処理を行い、印刷データ生成/出力部D1cにて印刷データの生成を行う。そして、プリンタP1においては指定された指定主走査方向に印刷ヘッド74を走査させて印刷を実行する。
図17は、以上の構成において行われるキャリブレーション(印刷)処理の流れを示している。図18は、UI部A3aがディスプレイ40に表示させるUI画像の一例を示している。図17のステップS300において、UI部A3aがディスプレイ40においてUI画像を表示させ、入力機器45によって行われるユーザーの入力を受け付ける。図18において、UI画像には、プリンタP1〜P3のいずれかを指定する選択ボックスと、インクセットを指定するための選択ボックスと、インクセットを指定するための選択ボックスと、印刷用紙(メディア)を指定するための選択ボックスと、印刷モード(印刷解像度)を指定するための選択ボックスと、単方向または双方向のいずれかの適用時走査方向を選択するための選択ボックスが設けられており、それぞれプルダウンメニュー方式で選択することが可能となっている。これらの各選択ボックスにて選択が行われると、印刷実行ボタンがクリックされ、同選択した内容が確定される。
確定された印刷条件は、印刷条件情報取得部A3dによって取得され、ステップS310にて適用時走査方向が双方向であるかどうかが判定される。この意味で、印刷条件情報取得部A3dが適用時走査方向取得手段に相当する。そして、印刷条件情報取得部A3dが取得した適用時走査方向が双方向である場合には、ステップS320にてタイミング調整部A3cがタイミング調整を行う。具体的には、上述したテストパターンを印刷し、ユーザーから一直線となる線の指定を受け付ける。そして、一直線となった線を構成するインクドットの吐出タイミングの差に基づいて、復動における吐出タイミングを調整する。
ステップS330においては、キャリブレーション部A3eがステップS300にて指定された印刷条件に合致するキャリブレーションデータ12dを検索する。ステップS300においては印刷を行わせるプリンタP1〜P3とインクセットと印刷用紙(メディア)と印刷モード(印刷解像度)と適用時走査方向とが指定されており、これらのうち適用時走査方向以外の印刷条件が合致する印刷条件情報データ12d1を有するキャリブレーションデータ12dを検索する。キャリブレーションデータ12dは複数用意されている場合があり、指定された印刷条件と合致するキャリブレーションデータ12dが複数検索されることもある。
ステップS340においては、キャリブレーション部A3eがステップ330において合致するキャリブレーションデータ12dが検索できたかどうかを判定する。ここで、一つも合致するキャリブレーションデータ12dが検索できなかった場合には、適正なキャリブレーションができないとしてステップS350にてエラー表示を行ってから、ステップS300に戻る。すなわち、合致するキャリブレーションデータ12dが存在する印刷条件に変更されるように再度、印刷条件を指定するためのUI画面を表示させる。なお、ステップS350のエラー表示においては、再度、印刷条件を指定するようにユーザーを促すメッセージを表示させる。
一方、ステップS340において、合致するキャリブレーションデータ12dが検索できたと判定された場合には、さらにキャリブレーション部A3eがステップS360にて走査方向の一致性を判定する。すなわち、他の印刷条件が合致するキャリブレーションデータ12dの印刷条件情報データ12d1に格納された評価時走査方向を読み出し、ステップS300にて指定された適用時走査方向との比較を行う。この意味でキャリブレーション部A3eは本発明の評価時走査方向読取手段に相当する。ここで、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致しない場合には、本発明の警告手段に相当する警告部A3bがステップS380にて警告表示を表示させる。さらに、ステップS375においては、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致する場合に、評価時走査方向が双方向であるかどうかを判定する。そして、双方向である場合には、ステップS380にて警告表示を表示させる。
図19は、評価時走査方向と適用時走査方向の各組み合わせにおける警告の度合いと、ステップS380にて表示させる警告メッセージの内容を一覧化して示している。評価時走査方向と適用時走査方向とがともに単方向である場合は、ステップS380にて警告表示を行うことなくステップS400以降の処理が続行される。評価時走査方向と適用時走査方向とがともに双方向である場合は、ステップS380にて警告表示が行われるが、その警告の度合いは弱く、キャリブレーションデータ12dの補正データ12d2が不正確である場合がある旨の表示を行う。双方向で印刷したカラーチャート50においては上述したインク滴の着弾ずれによる色ずれがあった可能性が考えられるため、カラーチャート50を測色して作成した補正データ12d2が不正確な可能性がある旨を表示する。ただし、評価時走査方向と適用時走査方向とがともに双方向で一致しているため、警告の度合いは弱められる。
評価時走査方向が単方向であり適用時走査方向が双方向である場合には、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致しないため、やや強めの警告が発せられる。ただし、補正データ12d2自体は正確に作成されているとして、最も強い警告は行わない。単方向で印刷したカラーチャート50においてはインク滴の着弾ずれが生じないため、カラーチャート50を測色して作成した補正データ12d2が正確であり、印刷前に予めタイミング調整部A3cにて吐出タイミングを調整しておけば、ある程度の精度は期待できるからである。これに対して、評価時走査方向が双方向であり適用時走査方向が単方向である場合には、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致せず、かつ、補正データ12d2が不正確な可能性があるため、最も強い警告を行う。
図20は、ステップS380にて表示される警告表示の一例を示している。同図においては、2つのキャリブレーションデータ12d(CBDT1,CBDT2)が指定された走査方向以外の印刷条件に合致するとしてステップS340で検索されており、それぞれのキャリブレーションデータ12d(CBDT1,CBDT2)について警告表示が行われている。CBDT1については軽度の警告○が表示され、CBDT2については重度の警告×が表示されている。このように警告度合いを表示することにより、どちらのキャリブレーションデータ12d(CBDT1,CBDT2)を使用するのが好ましいかを容易に判断することができる。警告表示においてはキャリブレーションデータ12d(CBDT1,CBDT2)のいずれかを適用するためのボタンと、キャンセルボタンとが設けられており、ユーザーが表示された警告度合いを許容できる場合には、適用ボタンをクリックして、そのキャリブレーションデータ12dをキャリブレーションに使用させる。ユーザーが警告表示を見て、許容できないと判断した場合には、ステップS300に戻り、再度、印刷条件を指定することができる。これにより、警告の度合いが軽減するように、印刷条件を変更することができる。
ステップS400においては、キャリブレーション部A3eが、印刷条件情報取得部A3dが取得した印刷条件に合致するLUT12cを検索する。そして、検索されたLUT12cに、ステップS380の警告表示にて適用を許容されたキャリブレーションデータ12d、または、警告を要しなかったキャリブレーションデータ12dを対応づける。すなわち、検索されたLUT12cにて色変換を行った後に、キャリブレーションデータ12dを使用してインク値を修正するように対応づけを行う。基本的には、ステップS370〜S390を実行することにより、評価時走査方向と適用時走査方向とが一致するキャリブレーションデータ12dのみがキャリブレーション部A3eによってLUT12cと対応づけられることとなる。そして、ステップS410においては、ステップS300にて印刷する機体として指定されたプリンタP1〜P3に対応するPTDRV D1,D2,D3に、相互に対応づけられたLUT12cとキャリブレーションデータ12dを受け渡す。
例えば、PTDRV D1が指定された場合には、ステップS410にて色変換部D1aが印刷条件に合致するLUT12cを参照して、印刷指定された画像データ12eの色変換を行うことにより、同画像データ12eをインク値によって表現された画像データに変換する。さらに、同LUT12cに対応づけられたキャリブレーションデータ12dの補正データ12d2を使用して変換後のインク値を補正する。予め、キャリブレーション部A3eが評価時走査方向と適用時走査方向とが一致するキャリブレーションデータ12dを使用してインク吐出量が補正されるように対応付けを行っているため、色変換後のインク値は基本的に評価時走査方向と適用時走査方向とが一致するキャリブレーションデータ12dの補正データ12d2によって修正されることとなる。ステップS420とステップS430においてはハーフトーン処理と印刷データ生成/出力処理を順次行っていく。これにより、画像データ12eを指定された主走査方向によって印刷用紙71上に印刷することができる。
(3)まとめおよび各種変形例:
以上説明したキャリブレーション装置において、キャリブレーションを行うにあたり、キャリブレーションデータ作成装置にて作成されたキャリブレーションデータ12dが利用される。このキャリブレーションデータ12dには、補正データ12d2と、同補正データ12d2を作成するために測色されたカラーチャート50の印刷条件が格納された印刷条件情報データ12d1が対応づけられて記憶されているため、印刷を行うにあたり指定された印刷条件に合致したキャリブレーションデータ12dを絞り込むことができる。さらに、指定された適用時走査方向と、絞り込まれたキャリブレーションデータ12dを作成する際に測色したカラーチャート50の評価時走査方向とが一致するかどうかを判定し、一致するキャリブレーションデータ12dでキャリブレーションを行うため、良好な色精度を実現することができる。
以上説明したキャリブレーション装置において、キャリブレーションを行うにあたり、キャリブレーションデータ作成装置にて作成されたキャリブレーションデータ12dが利用される。このキャリブレーションデータ12dには、補正データ12d2と、同補正データ12d2を作成するために測色されたカラーチャート50の印刷条件が格納された印刷条件情報データ12d1が対応づけられて記憶されているため、印刷を行うにあたり指定された印刷条件に合致したキャリブレーションデータ12dを絞り込むことができる。さらに、指定された適用時走査方向と、絞り込まれたキャリブレーションデータ12dを作成する際に測色したカラーチャート50の評価時走査方向とが一致するかどうかを判定し、一致するキャリブレーションデータ12dでキャリブレーションを行うため、良好な色精度を実現することができる。
以上説明した実施形態において、PC10においてカラーチャート印刷処理とキャリブレーションデータ作成処理とキャリブレーション処理とが全て実現されるものを例示した。しかしながら、以上の処理を必ずしも単一の装置にて全て行う必要はなく、各処理を分散させることにより、種々の有用な用途に使用することができる。以下、その応用例について説明する。
図21は、本発明の一応用例の全体構成を示している。同図において、プリンタP1をローカルで接続するプリンタサーバ10Sと、クライアントPC10A,10B,10Cが相互にLAN接続されている。クライアントPC10Aにおいては、測色機30が接続されており、プリンタP1を制御可能なプリンタドライバ(PTDRV)と同PTDRVが色変換に使用する複数のLUTが備えられている。また、クライアントPC10Aには、カラーチャート印刷モジュールA1とキャリブレーションデータ作成モジュールA2とキャリブレーションモジュールA3とキャリブレーションデータ出力モジュールA4とがインストールされている。
これにより、クライアントPC10Aのカラーチャート印刷モジュールA1がPTDRVを使用して、プリンタサーバ10Sのスプーラを経由しつつカラーチャートをプリンタP1にて印刷することができる。そして、クライアントPC10Aにおいてキャリブレーションデータ作成モジュールA2がカラーチャートの測色を行い、キャリブレーションデータを作成する。さらに、キャリブレーションモジュールA3がキャリブレーションデータを使用してLUTの修正を行う。キャリブレーションデータに格納された印刷条件情報に基づいて修正対象のLUTを適正に特定することができる。これにより、プリンタサーバ10Sにて印刷を行った場合の色再現性を向上させることができる。
ここまでは、前実施形態と同様であるが、本応用例においてはクライアントPC10B,10Cが接続されており、それぞれクライアントPC10Aと同じPTDRVおよびLUTがインストールされている。従って、クライアントPC10B,10Cからもプリンタサーバ10Sのスプーラを経由してプリンタP1にて印刷することができる。このような構成において、クライアントPC10B,10Cにて個別にキャリブレーションデータを作成することは非常に面倒である。
そこで、クライアントPC10AからキャリブレーションデータをLANを経由して他のクライアントPC10B,10Cにエクスポートしている。そして、各クライアントPC10B,10CにインストールされたキャリブレーションモジュールA3がエクスポートされたキャリブレーションデータを使用してLUTを修正して印刷を行うことができる。このようにすることにより、クライアントPC10B,10Cにて個別にキャリブレーションデータを作成することなく色精度を向上させることができる。むろん、キャリブレーションデータには印刷条件情報が含まれるため、各クライアントPC10B,10Cにおいても同印刷条件情報を絞り込みのキーとして適正なLUTを修正対象とすることができ、印刷方向の一致性に応じた絞り込みや警告も行うことができる。本応用例を利用することにより、多くのコンピュータがプリンタを共有して使用する環境において、各コンピュータから印刷される印刷品質を一様に向上させることができる。
図22は、さらに別の応用例を示している。同図において、クライアントPC10A,10B,10Cはそれぞれ遠隔に設置されインターネットを経由して接続されている。クライアントPC10Aには、測色機30が接続されており、キャリブレーションデータ作成モジュールA2がインストールされている。一方、他のクライアントPC10B,10Cには、それぞれプリンタP1,P2が接続されており、それぞれカラーチャート印刷モジュールA1とキャリブレーションモジュールA3とがインストールされている。これによりクライアントPC10B,10CはそれぞれプリンタP1,P2を使用してカラーチャートを印刷することができるとともに、その印刷の際の印刷条件情報ファイルを生成することができる。
クライアントPC10B,10Cのユーザーは印刷条件情報ファイルを測色機30を備えるクライアントPC10Aにインターネットを経由して送信するとともに、カラーチャートをクライアントPC10Aのユーザーに郵送等によって送付する。クライアントPC10Aにおいては、キャリブレーションデータ作成モジュールA2がクライアントPC10B,10Cにて作成された印刷条件情報ファイルとカラーチャートの測色結果に基づいてキャリブレーションデータを作成することができる。キャリブレーションデータを作成するにあたっては、プリンタP1,P2の機種情報と機体情報がUI画像に表示されるため、キャリブレーションデータの印刷条件情報と補正データの対応関係が損なわれることが防止される。
クライアントPC10Aが作成したキャリブレーションデータは、インターネットを経由してクライアントPC10B,10Cにエクスポートされ、同クライアントPC10B,10CのキャリブレーションモジュールA3がエクスポートされたキャリブレーションデータを使用してLUTの修正を行う。この場合も、キャリブレーションデータには印刷条件情報が含まれるため、各クライアントPC10B,10Cにおいても同印刷条件情報を絞り込みのキーとして適正なLUTを修正対象とし、印刷方向の一致性に応じて絞り込みや警告を行うことができる。本応用例を利用することにより、測色機を所持していない小規模のユーザーが個々にプリンタを使用する環境において、クライアントPC10Aのように測色機を有する者がキャリブレーションデータを配布し、各コンピュータから印刷される印刷品質を向上させることができる。
例えば、プリンタの製造業者や販売業者がクライアントPC10Aを管理し、一般ユーザーにキャリブレーションデータを配布するサービスを行うようにしてもよい。さらに、各クライアントPC10B,10Cに接続されたプリンタP1,P2の印刷物の色がそれぞれ基準値に近づくため、各クライアントPC10B,10CのプリンタP1,P2を使用して印刷した印刷物の色を統一させることができる。従って、印刷業者の本店で測色機30が接続されたクライアントPC10Aを管理し、支店に対してキャリブレーションデータを配布するようにすれば、本店と複数の支店の間で同様の色の印刷物を印刷することが可能となる。
10…コンピュータ、11…演算処理部、12…HDD、12a…カラーチャートデータ、12b…印刷条件情報ファイル、12c…色変換テーブル(LUT)、12d…キャリブレーションデータ、12e…画像データ、12d1…印刷条件情報データ、12d2…補正データ、30…測色機、40…ディスプレイ、45…入力機器、50…カラーチャート、50a…カラーパッチ、70…プラテン、71…印刷用紙、72…キャリッジレール、73…キャリッジ、74…印刷ヘッド、100…キャリブレーション管理システム、A…キャリブレーション管理プログラム、A1…カラーチャート印刷モジュール、A2…キャリブレーションデータ作成モジュール、A3…キャリブレーションモジュール、A1a…UI部、A1b…印刷条件情報取得部、A1c…印刷条件情報ファイル作成部、A1d…タイミング調整部、A2a…UI部、A2b…一覧表示部、A2c…印刷条件情報表示部、A2d…本選択部、A2e…印刷条件情報取得部、A2f…キャリブレーションデータ作成部、A2g…測色結果取得部、A2h…補正データ作成部、A2i…sRGBデータ変換部、A3a…UI部、A3b…警告部、A3c…タイミング調整部、A3d…印刷条件情報取得部、A3e…キャリブレーション部、D1〜D3…PTDRV、D1a…色変換部、D1b…ハーフトーン処理部、D1c…印刷データ生成/出力部、D1d…制御部、P1〜P3…プリンタ
Claims (9)
- カラーチャートの測色結果に基づいて作成されたキャリブレーションデータを使用して、印刷ヘッドを紙送り方向に対して垂直な方向の単方向または双方向に主走査させて印刷を行う印刷装置におけるインク吐出量の補正を行うキャリブレーション装置において、
上記印刷装置にて印刷を行わせる際の上記印刷ヘッドの主走査方向を上記単方向と上記双方向のいずれにするかの指定を適用時走査方向として受け付ける適用時走査方向取得手段と、
上記キャリブレーションデータに記憶された当該キャリブレーションデータを作成する際に使用したカラーチャートを印刷したときに上記印刷ヘッドが主走査した方向が上記単方向と上記双方向のいずれであったかを示す評価時走査方向を取得する評価時走査方向読取手段と、
上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が一致する上記キャリブレーションデータを使用して上記インク吐出量の補正を行うキャリブレーション手段とを具備することを特徴とするキャリブレーション装置。 - 上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが一致しない場合に警告を行う警告手段を具備することを特徴とするキャリブレーション装置。
- 上記警告手段は、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが一致した場合であっても、上記評価時走査方向が上記双方向である場合に警告を行うことを特徴とする請求項2に記載のキャリブレーション装置。
- 上記警告手段は、上記適用時走査方向と上記評価時走査方向とが一致しない場合であっても、上記評価時走査方向が上記単方向である場合には警告の度合いを弱めることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
- 上記印刷装置が上記印刷ヘッドを上記双方向に主走査させて印刷を行うにあたり、予めインクの吐出タイミングを調整しておくことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
- カラーチャートの測色結果に基づいて作成されたキャリブレーションデータを使用して、印刷ヘッドを紙送り方向に対して垂直な方向の単方向または双方向に主走査させて印刷を行う印刷装置におけるインク吐出量の補正を行うキャリブレーション方法において、
上記印刷装置にて印刷を行わせる際の上記印刷ヘッドの主走査方向を上記単方向と上記双方向のいずれにするかの指定を適用時走査方向として受け付ける適用時走査方向取得工程と、
上記キャリブレーションデータに記憶された当該キャリブレーションデータを作成する際に使用したカラーチャートを印刷したときに上記印刷ヘッドが主走査した方向が上記単方向と上記双方向のいずれであったかを示す評価時走査方向を取得する評価時走査方向読取工程と、
上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が一致する上記キャリブレーションデータを使用して上記インク吐出量の補正を行うキャリブレーション工程とを行うことを特徴とするキャリブレーション方法。 - カラーチャートの測色結果に基づいて作成されたキャリブレーションデータを使用して、印刷ヘッドを紙送り方向に対して垂直な方向の単方向または双方向に主走査させて印刷を行う印刷装置におけるインク吐出量の補正を行う機能をコンピュータ上にて実行するキャリブレーションプログラムにおいて、
上記印刷装置にて印刷を行わせる際の上記印刷ヘッドの主走査方向を上記単方向と上記双方向のいずれにするかの指定を適用時走査方向として受け付ける適用時走査方向取得機能と、
上記キャリブレーションデータに記憶された当該キャリブレーションデータを作成する際に使用したカラーチャートを印刷したときに上記印刷ヘッドが主走査した方向が上記単方向と上記双方向のいずれであったかを示す評価時走査方向を取得する評価時走査方向読取機能と、
上記適用時走査方向と上記評価時走査方向が一致する上記キャリブレーションデータを使用して上記インク吐出量の補正を行うキャリブレーション機能とをコンピュータ上にて実行するキャリブレーションプログラム。 - 印刷ヘッドを紙送り方向に対して垂直な方向の単方向または双方向に主走査させて印刷を行う印刷装置が吐出するインク吐出量の補正を行うためのキャリブレーションデータをカラーチャートの測色結果に基づいて作成するキャリブレーションデータ作成装置において、
上記印刷装置にて上記カラーチャートを印刷したときに上記印刷ヘッドが主走査した方向が上記単方向と上記双方向のいずれであったかを示す評価時走査方向を取得する評価時走査方向取得手段と、
上記カラーチャートの測色結果を取得する測色結果取得手段と、
上記測色結果取得手段により得られた上記測色結果に基づいて上記インク吐出量を補正するための補正データを作成する補正データ作成手段と、
上記補正データに上記評価時走査方向取得手段にて取得した上記評価時走査方向を添付することによりキャリブレーションデータを作成するキャリブレーションデータ作成手段とを具備することを特徴とするキャリブレーションデータ作成装置。 - 上記印刷装置が上記印刷ヘッドを上記双方向に主走査させて上記カラーチャートを印刷するにあたり、予めインクの吐出タイミングを調整しておくことを特徴とする請求項8に記載のキャリブレーションデータ作成装置。
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