JP2007215931A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成簡易にして、基板組立て作業性の向上を図り得、且つ、断線・損傷の防止を図り得るようにすることにある。
【解決手段】先端硬質部20に内装する切替回路部26を、基板部26aが、柔軟性を有した折曲部26bを介して折り曲げ自在に連設されたフレキシブル基板261で形成して、このフレキシブル基板261の基板部26aに折り曲り過ぎを防止する規制部26cを、柔軟性を有した連結部26dを介して折り曲げ自在に設け、基板部26aを、折曲部26bを介して積重状に折り曲げた状態で、規制部26cを連結部26dで折り曲げて対設される基板部26aの基板面に当接させて、基板部26aが、さらに折り曲がるのを防止されるように構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば複数の撮像手段を備えて異なる観察等の多機能化の促進を可能とする内視鏡に関する。
一般に、内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入して、この挿入部に配した撮像手段を用いて体腔内の観察等を行うことが知られている。このような内視鏡においては、観察画像を得るための撮像手段を挿入部の先端部に配設し、この撮像手段を用いて観察目的に応じた適切な画像を得るために、種類の異なる複数の撮像手段を搭載して多機能化を図ったり、その他の各種の機能を付加して多機能化を図るように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このような多機能化を図った内視鏡では、例えば複数の撮像手段を備える構成の場合、複数のスコープケーブルや複数の画像処理系が必要となるために、回路構成が複雑となり、印刷基板に実装する回路部品の実装量が多くなり、大型となるという不都合を有する。
そこで、多機能化を実現する印刷基板構造として、搭載する印刷基板を、硬質基板部と軟性基板部とを備えたフレキシブル印刷基板を用いて軟性基板部の柔軟性を利用して所定形状に折り曲げてセロハンテープ等のテープを用いて折り曲げ位置から広がらないように仮止めして、例えばコネクタ部等の収容体内に内装することにより、収容体の小型を図ったうえで、回路部品の実装量の増加を可能とした構成のものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−154155号公報 特開2005−192639号公報
しかしながら、上記印刷基板構造では、フレキシブル印刷基板を所定形状に折り曲げて仮止めした状態で、収容体内に収容する際に、収容体内に強く当たったりすると、軟性基板部が折れ曲がり過ぎて、実装部品を損傷したり、信号線を損傷する虞があるために、基板組立て作業が非常に面倒であるという問題を有する。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、構成簡易にして、基板組立て作業性の向上を図り得、且つ、断線・損傷の防止を図り得るようにした内視鏡を提供することを目的とする。
この発明は、外部機器に着脱されるコネクタ部と、前記コネクタ部の接点に電気的に接続されるものであって、折り曲げ可能な連結部を介して複数の基板部が折り曲げ自在に連設された内視鏡回路部が実装される印刷基板と、前記印刷基板に設けられ、該印刷基板の複数の基板部が収容体内に内装可能に折り曲げられた状態で、該複数の基板部を折り曲げ位置に規制する規制手段とを備えて内視鏡を構成した。
上記構成によれば、印刷基板は、複数の基板部を連結部から折り曲げると、規制手段により折り曲げ位置で規制されることにより、基板部がさらに接近方向に折り曲がるのが防止される。従って、収容体内に内装する際に、内視鏡回路部の損傷防止や、信号線の損傷防止が図れることにより、実装密度の高密度化を図ったうえで、組立て作業性の向上を図ることが可能となる。
以上述べたように、この発明によれば、構成簡易にして、基板組立て作業性の向上を図り得、且つ、断線・損傷の防止を図り得るようにした内視鏡を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態に係る内視鏡ついて、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態の適用された内視鏡システム14の全体の概略構成を示すもので、内視鏡16には、体腔内に挿入される細長い挿入部18を備える。この挿入部18は、収容体を構成する硬質の先端硬質部20、湾曲操作される湾曲部21、長尺で可撓性の可撓管部24を先端側から順に連結することにより形成されている。
先端硬質部20の先端部には、体腔内の患部に送気送水を行うと共に、患部を処置する処置具を突出させる先端開口22が形成されている。
また、先端硬質部20の先端部には、観察画像を撮像するための複数の撮像手段が配設されている。本実施形態では、先端硬質部20の先端部には、通常光観察を行うための第1の撮像ユニット24aと、蛍光観察を行うための第2の撮像ユニット24bとが並設されている。これら第1及び第2の撮像ユニット24a,24bには、通常光観察用の通常光及び蛍光観察用の励起光を照射するための図示しない照明レンズが並設されている。
一方、先端硬質部20の後端側には、第1及び第2の撮像ユニット24a,24bと電気的に接続されている内視鏡回路部を構成する切替手段である切替回路部26が収容されている。この切替回路部26は、後述するように、第1の撮像ユニット24aと第2の撮像ユニット24bとのいずれの撮像ユニット24a,24bと電気コネクタ28とを接続するかを切替可能になっている。
挿入部18の基端部には、操作部27が連結されている。この操作部27は、術者に把持される先端側の把持部シーケンス30を有する。この把持部シーケンス30には、処置具を挿入するための処置具挿入口32が形成されている。この処置具挿入口32の内端部には、第1のチャンネル34aが接続され、この第1のチャンネル34aは、把持部シーケンス30及び挿入部18を挿通されて、先端硬質部20の先端開口22に接続されている。そして、処置具挿入口32から処置具を挿入して、第1のチャンネル34aを挿通させることにより、先端開口22から処置具が突出されるようになっている。
把持部シーケンス30の後端側には、操作部シーケンス36が一体的に連結されている。この操作部シーケンス36の側面には、湾曲部21を湾曲操作するための上下湾曲ノブ38a及び左右湾曲ノブ38bが共軸に枢支されている。これら上下湾曲ノブ38a及び左右湾曲ノブ38bを回転操作することにより、湾曲部21を4方向に湾曲操作することが可能である。以下では、操作部シーケンス36において、上下湾曲ノブ38a及び左右湾曲ノブ38bが配設されている側を表側と称する。
操作部シーケンス36には、先端硬質部20の先端開口22からの送気送水を操作するための送気送水スイッチ40が配設されている。また、操作部シーケンス36では、先端硬質部20の切替回路部26を作動させるための切替スイッチ42が送気送水スイッチ40に並設されている。そして、操作部27からユニバーサルケーブル44が延出され、ユニバーサルケーブル44の延出端部にはコネクタ部49が配設されている。
このコネクタ部49には、送気送水装置47に接続される送気送水口金48が配設されている。この送気送水口金48の内端部には、第2のチャンネル34bが接続され、この第2のチャンネル34bは、ユニバーサルケーブル44及び操作部27を挿通されて、把持部シーケンス30内で第1のチャンネル34aに合流している。そして、送気送水スイッチ40を操作することにより、送気送水装置47から、送気送水口金48、第2及び第1のチャンネル34b,34a並びに先端開口22を介して、患部への送気送水が行われるようになっている。
また、コネクタ部49には、光源装置50に接続される光源コネクタ52が配設されている。この光源コネクタ52の内端部には、ライトガイドが接続され、このライトガイドは、ユニバーサルケーブル44、操作部27及び挿入部18を挿通されて、先端硬質部20の照明レンズに接続されている。また、光源装置50は、操作部27の切替スイッチ42を操作することにより、通常光観察用の通常光と蛍光観察用の励起光とを選択的に生成する。そして、光源装置50から、光源コネクタ52、ライトガイド及び照明レンズを介して、患部に通常光あるいは励起光が照射される。
さらに、コネクタ部49には、先端硬質部20の切替回路部26に電気的に接続されている電気コネクタ28が配設されている。この電気コネクタ28は、スコープケーブル45を介して、信号処理を行う外部機器としてのプロセッサ46に接続されている。
上記切替回路部26は、図2に示すように内視鏡回路部の形成される複数、例えば4枚の基板部26aが折り曲げ可能な連結部である折曲部26bを介して折り曲げ自在に連設された印刷基板であるフレキシブル基板261に実装される。そして、このフレキシブル基板261の基板部26aには、例えば連設されていない側壁に、折り曲げ過ぎ規制用の規制手段を構成する規制部26cが柔軟性を有した連結部26dを介して折り曲げ自在に設けられる。
上記構成により、切替回路部26は、先端硬質部20内に内装する場合、先ず、フレキシブル基板261の4枚の基板部26aを折曲部26bから折り曲げて、図3に示すように基板部26aを積重状に折畳み収容する。ここで、フレキシブル基板261は、その基板部26aの規制部26cが連結部26dから折り曲げられて、その先端が対設される基板面に当接され、該規制部26cによりさらに折り曲げられることが規制される。この結果、切替回路部26を構成するフレキシブル基板261は、先端硬質部20内に内装する際、基板部26aに実装した回路部品同士が接触したり、配線した信号線と当接したりすることが防止され、先端硬質部20内への簡便にして容易な組付けが実現される。
次に、上記内視鏡システム14の制御系について、図4を参照して説明する。
即ち、内視鏡16の送気送水スイッチ40を操作すると、送気送水信号ΦSW1が送気送水装置47に出力されて、該送気送水装置47が作動される。また、内視鏡システム14は、内視鏡16の切替スイッチ42を操作することにより、第1の撮像ユニット24aを用いて通常光観察画像を得る通常光観察モードと、第2の撮像ユニット24bを用いて蛍光観察画像を得る蛍光観察モードとの間で切り替えられる。
具体的には、切替スイッチ42を切替操作することにより、光源装置50、情報リレー回路64、切替回路部26の第1及び第2のリレー回路66a,66bに切替信号ΦSW2が出力される。そして、光源装置50が内視鏡16に供給する照明光が、通常光と励起光との間で切り替わると共に、情報リレー回路64、第1のリレー回路66a、及び、第2のリレー回路66bが、第1の撮像ユニット24a側と第2の撮像ユニット24b側との間で切り替えられる。なお、内視鏡システム14の起動時には、内視鏡システム14は通常光観察モードにある。
通常光観察モードでは、第1のCCD情報記憶部68aから、第1の情報信号ΦD1が、第1の撮像ユニット24a側に切り替えられている情報リレー回路64を介して、プロセッサ46の駆動回路70に出力される。
第1の情報信号ΦD1を入力された駆動回路70は、第1の垂直転送パルス信号ΦP1を、第1の撮像ユニット24a側に切り替えられている第2のリレー回路66bを介して、第1の撮像ユニット24aに出力する。そして、駆動回路70は、第1のトランスファーゲートパルス信号ΦT1を、第1の撮像ユニット24a側に切り替えられている第1のリレー回路66aを介して第1の撮像ユニット24aに出力する。さらに、駆動回路70は、第1の水平転送パルス信号ΦS1を、第1のリレー回路66aを介して第1の撮像ユニット24aに出力する。
この後、第1の撮像ユニット24aは、第1の映像信号Vout1を、第1の撮像ユニット24a側に切り替えられている第2のリレー回路66bを介して、プロセッサ46の映像処理回路72に出力する。第1の映像信号Vout1を入力された映像処理回路72は、信号処理を行い、モニター74に通常光観察画像を表示させる。
一方、蛍光観察モードでは、第2のCCD情報記憶部68bから、第2の情報信号ΦD2が、第2の撮像ユニット24b側に切り替えられている情報リレー回路64を介して、プロセッサ46の駆動回路70に出力される。本実施形態では、第1の情報信号ΦD1をHレベル信号、第2の情報信号ΦD2をLレベル信号としている。
通常光観察モードと同様に、駆動回路70は、第2の垂直転送パルス信号ΦP2を、第2の撮像ユニット24b側に切り替えられている第2のリレー回路66bを介して、第2の撮像ユニット24bに出力する。また、駆動回路70は、上記第2の水平転送パルス信号ΦS2、及び、第2のリセットパルス信号ΦRS2を、第2の撮像ユニット24b側に切り替えられている第1のリレー回路66aを介して第2の撮像ユニット24bに出力する。
この後、第2の撮像ユニット24bは、第2の映像信号Vout2を、第2の撮像ユニット24b側に切り替えられている第2のリレー回路66bを介して、プロセッサ46の映像処理回路72に出力する。映像処理回路72は、モニター74に蛍光観察画像を表示させる。
次に、上記内視鏡システム14の作用について説明する。先ず、内視鏡システム14を用いて観察を行う際には、内視鏡16のコネクタ部49を送気送水装置47及び光源装置50に接続すると共に、コネクタ部49をスコープケーブル45を介してプロセッサ46に接続し、送気送水装置47、光源装置50及びプロセッサ46を起動する。この起動時、内視鏡システム14は、通常光観察モードにあり、光源装置50は、通常光を生成し、内視鏡16の情報リレー回路64並びに第1及び第2のリレー回路66a,66bは第1の撮像ユニット24a側に切り替えられている。
ここで、内視鏡16の挿入部18を体腔内に挿入して、先端硬質部20を体腔内の患部に対面させる。光源装置50から、通常光が光源コネクタ52、ライトガイド及び照明レンズを介して患部に供給され、通常光によって患部が照明される。そして、第1のCCD情報記憶部68aから情報リレー回路64を介して第1の情報信号ΦD1がプロセッサ46の駆動回路70に入力され、駆動回路70によって第1の撮像ユニット24aが駆動される。
すると、この第1の撮像ユニット24aからプロセッサ46の映像処理回路72へと第1の映像信号Vout1が出力されて、モニター74に通常光観察画像が表示される。これにより、術者は、モニター74の通常光観察画像を観察しながら、診断、処置等を行う。必要ならば、送気送水スイッチ40を操作して、患部に送気送水を行う。
術者は、蛍光観察により患部をより詳しく診断したいと望む場合には、切替スイッチ42を操作して内視鏡システム14を蛍光観察モードに切り替える。切替スイッチ42を操作すると、光源装置50は励起光を発生し、励起光が光源コネクタ52、ライトガイド及び照明レンズを介して患部に照射される。
また、内視鏡16の情報リレー回路64並びに第1及び第2のリレー回路66a,66bは、第2の撮像ユニット24b側に切り替えられる。そして、第2のCCD情報記憶部68bから情報リレー回路64を介して第2の情報信号ΦD2がプロセッサ46の駆動回路70に出力される。そして、駆動回路70によって第2の撮像ユニット24bが作動され、モニター74に蛍光観察画像が表示される。
励起光が照射されると、癌組織等はその励起光を吸収して病辺部が正常組織よりも弱い蛍光を発するため、蛍光観察画像を用いることにより、患部のより詳しい診断が可能となる。
このように、上記内視鏡16は、先端硬質部20に内装する切替回路部26を、基板部26aが、柔軟性を有した折曲部26bを介して折り曲げ自在に連設されたフレキシブル基板261で形成して、このフレキシブル基板261の基板部26aに折曲り過ぎを防止する規制部26cを、柔軟性を有した連結部26dを介して折り曲げ自在に設け、基板部26aを、折曲部26bを介して積重状に折り曲げた状態で、規制部26cを連結部26dで折り曲げて対設される基板部26aの基板面に当接させて、基板部26aが、さらに折り曲がるのを防止されるように構成した。
これによれば、フレキシブル基板261を、基板部26aを折り曲げて先端硬質部20内に内装する場合、その折り曲がり角度が規制部26cを介して規制されることにより、狭い先端硬質部20内に挿入時、さらに折り曲げられて基板部26aに実装した回路部品同士が接触したり、配線した信号線と当接したりすることが防止されるため、先端硬質部20内への簡便にして容易な組付けが実現される。
なお、上記実施の形態では、内視鏡回路部を構成する切替回路部26を、先端硬質部20の後端側に配するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、内視鏡16の可撓管部24内に配置したり、あるいは図5、図6及び図7、図8乃至図12に示すように配置構成することも可能である。これら、いずれの実施の形態においても、上述した先端硬質部20に内装した場合と同様に、組立て時における切替回路部26を構成する回路部品、及び信号線の損傷の防止が図れて、作業性の向上を図ることができる。但し、この図5、図6及び図7、図8乃至図12においては、上記図1乃至図4と同一部分について同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
先ず、図5に示す実施の形態では、操作部27の把持部シーケンス30を収容体として、この把持部シーケンス30内に、上記図2及び図3と略同様に規制部26cを備えた4枚の基板部26aが折り曲げ自在に連設されるフレキシブル基板261で形成した切替回路部26を、内装するように構成される。
即ち、把持部シーケンス30内には、挿入部18から延出されている第1のチャンネル34aが挿入され、この第1のチャンネル34aは、把持部シーケンス30に形成されている処置具挿入口32の内端部に接続されている。また、第1のチャンネル34aは、把持部シーケンス30内で第2のチャンネル34bへと分岐され、この第2のチャンネル34bは、操作部27の操作部シーケンス36へと挿入されている。そして、この把持部シーケンス30内には、その処置具挿入口32に対向する内壁面に上記フレキシブル基板261で構成される切替回路部26が固定される。
この実施の形態の場合には、内視鏡16の挿入部18に切替回路部26が配設されておらず、さらに挿入部18を細径化することが可能となっている。
また、図6及び図7に示す実施の形態では、操作部27の操作部シーケンス36を収容体として、この操作部シーケンス36内に、上記図2及び図3と略同様に規制部26cを備えた基板部26aが、折り曲げ自在な折曲部26bを介して折曲げ自在に連設した印刷基板であるフレキシブル基板261で形成した切替回路部26を内装するように構成される。
即ち、操作部シーケンス36の上部壁の内面には、下部壁へと突出する係止部76が操作部27の長手方向に延設されている。この係止部76の下端面には、操作部27の長手方向に係止溝78が延設されている。この係止溝78には、板状のフレーム80が嵌入固定され、このフレーム80は、操作部シーケンス36の両側面に略平行に配置されて、操作部シーケンス36内で表側空間と裏側空間とを規定している。
ところで、内視鏡16の湾曲部21(図1参照)は、円筒状の湾曲コマを互いに共軸となるように回動可能に連結していくことにより形成され、最先端の湾曲コマに接続され挿入部18及び操作部27を挿通されている操作ワイヤーを進退させることにより湾曲部21(図1参照)が湾曲操作される。
操作部シーケンス36内には、上下湾曲ノブ38a及び左右湾曲ノブ38bへの回転操作を進退操作に変換して、操作ワイヤーを進退させるアングルメカ82が収容されている。このアングルメカ82は、操作部シーケンス36内のフレーム80の表側面に固定され、操作部シーケンス36内の表側空間で操作部27の長手方向の略全長に渡って配置されている。
そして、上記フレキシブル基板261で構成される切替回路部26は、操作部シーケンス36内のフレーム80の裏側面に固定され、操作部シーケンス36内の裏側空間で操作部シーケンス36の先端側に配置されている。
上記実施の形態においては、操作部シーケンス36内で、切替回路部26をアングルメカ82の配置されている表側ではなく裏側に配置しているため、切替回路部26によって操作ワイヤーの進退操作が妨げられることがなく、操作ワイヤーの進退操作を確実に行うことができる。また、挿入部18内に配置しないために、内視鏡16の挿入部18を細径化することができる。
さらに、図8乃至図12に示す実施の形態では、上記内視鏡回路部を構成する切替回路部26が、コネクタ部49の電気コネクタ28に内装される。
即ち、上記電気コネクタ28は、図8に示すようにコネクタ部49に突設されている口金84が設けられる。この口金84は、導電性で、略円筒形状に形成され、コネクタ部49のハウジングであるコネクタケース86に形成されている円形開口に嵌挿されている。また、口金84の外周部には第1のフランジ部88が形成され、第1のフランジ部88がコネクタケース86に当接されねじ止めされることにより、口金84がコネクタケース86に固定されている。
口金84の内周面には、全周にわたって係止用凸部90が形成され、略円板状のカバー部材92が、口金84の内腔に内側開口から嵌挿されて係止用凸部90に当接され接着固定されている。また、略円柱状の絶縁性のインシュレータ94が、口金84の内側開口から嵌挿されてカバー部材92の内端面に当接され接着固定されている。なお、インシュレータ94と口金84とは、第1のパッキン96aを介して接着固定され、インシュレータ94と口金84との間が水密に保持されている。そして、インシュレータ94の内端面には、円板状の基板98が第2のパッキン96bを介して接着固定され、インシュレータ94と基板98との間が水密に保持されている。
カバー部材92、インシュレータ94及び基板98には、複数の単線ピン100T,…,100D、ポストピン102、及び、複数の同軸ピン(バーンディ)104S,104V、通気口金200が貫通されている。このうち単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vの外端側は、カバー部材92から外側へと突出され、スコープケーブル45(図4参照)に接続されるようになっている。また、ポストピン102の外端側は、単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vの外端部よりもさらに外側へと突出され、操作者が口金84内に手をいれた場合に、単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vよりも先に操作者の手に触れて、操作者の静電気を逃がすようになっている。
上記通気口金200は、外側がカバー部材92から外側へと突出されて上記口金84内に開放されて、内側が基板98の内側において突出されて開放された状態で上記インシュレータ94に接着固定される。これにより、通気口金200は、上記口金84側とシールド筒110との間を連通して、口金84内の圧縮空気を挿通させてシールド筒110内に開放し、口金84内を所定の圧力に保持する作用を奏する。
上記単線ピン100T,…,100D、ポストピン102及び同軸ピン104S,104Vは、インシュレータ94に接着固定されている。そして、単線ピン100T,…,100D、ポストピン102及び同軸ピン104S,104Vの内端側は、基板98のスルーホール106を挿通されて、基板98のスルーホール106において半田付けされている。さらに、単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vの内端側は、基板98から突出されて、基板98の内端面側に口金84と共軸に配置されている収容体を構成する導電性のシールド筒110内へと延出されている。
このシールド筒110の、基板98側の端部には、第2のフランジ部111が形成され、第2のフランジ部111の外周面に形成されている雄ねじが、口金84の内周面の内端部に形成されている雌ねじに螺合されている。そして、口金84にシールド筒110を捻じ込むことにより、基板98の周縁部とシールド筒110の第2のフランジ部111とが当接され、基板98の周縁部に形成されているグランドランドとシールド筒110とが電気的に接続されている。さらに、シールド筒110と口金84とは、螺合部分を介して電気的に接続されている。
一方、シールド筒110の内端部には、シールド筒110の内端開口を覆う導電性のシールド蓋112がねじ止めされている。このシールド蓋112には、ユニバーサルケーブル44(図1参照)から延出されている伝送ケーブル114が、ビス115aによってシールドに取り付けられている固定板115bによって固定ゴム115cを介して固定されている。
この伝送ケーブル114の先端部は、シールド蓋112に形成されている開口を介してシールド筒110内に挿入されている。シールド筒110内に挿入されている伝送ケーブル114は、印刷基板であるフレキシブル基板99を介して、単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vに電気的に接続されている。
ここで、上記フレキシブル基板99を介する伝送ケーブル114と単線ピン100T,…,100D及び同軸ピン104S,104Vとの電気的接続について詳細に説明する。即ち、伝送ケーブル114には、送気送水スイッチ40から延出されている送気送水ケーブル117SW1、切替スイッチ42から延出されている切替ケーブル117SW2、情報リレー回路64から延出されている情報ケーブル117D、第1の撮像ユニット24aから延出されている第1の撮像ケーブル117C1、及び、第2の撮像ユニット24bから延出されている第2の撮像ケーブル117C2が含まれる。
これら送気送水ケーブル117SW1、切替ケーブル117SW2、及び、情報ケーブル117Dには、夫々、送気送水信号ΦSW1、切替信号ΦSW2、及び、情報信号ΦD1,ΦD2を伝送する単線電線の送気送水信号線、切替信号線及び情報信号線が挿通されている。
また、第1の撮像ケーブル117C1には、第1の垂直転送パルス信号ΦP1、第1の水平転送パルス信号ΦS1、第1のトランスファーゲートパルス信号ΦT1、及び、第1の映像信号Vout1を伝送する同軸線の第1の垂直転送パルス信号線、第1の水平転送パルス信号線、第1のトランスファーゲートパルス信号線、及び、第1の映像信号線が挿通されている。第2の撮像ケーブル117C2については、第2の垂直転送パルス信号線、第2の水平転送パルス信号線、第2のリセットパルス信号線、及び、第2の映像信号線が挿通されている。
一方、単線ピンには、送気送水信号用単線ピン100SW1、切替信号用単線ピン100SW2、及び、情報信号用単線ピン100Dが含まれる。さらに、単線ピンには、一対の垂直転送パルス信号用単線ピン100P,100P’、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用単線ピン100T,100T’が含まれる。ここで、一対の単線ピンの内、一方の単線ピンは信号用であり、他方の単線ピンはグランド用である。また、同軸ピンには、水平転送パルス信号用同軸ピン104S、映像信号用同軸ピン104Vが含まれる。
次に、上記フレキシブル基板99の構成について図9乃至図12を参照して説明する。即ち、フレキシブル基板99は、内視鏡回路部が実装される基板部を構成するA面、B面、C面及びD面が順に折り曲げ自在に連結されて形成されている。そして、ここでは、説明の便宜上、A面、B面、C面、及び、D面の表面をA1面、B1面、C1面及びD1面、裏面をA2面、B2面、C2面及びD2面と称する。
上記口金84の基板98に対面して、フレキシブル基板99のC1面(図10参照)が配置されている。このC1面から反対側のC2面(図11参照)まで、送気送水信号用スルーホール106SW1、切替信号用スルーホール106SW2、及び、情報信号用スルーホール106Dが貫通され、これらに送気送水信号用単線ピン100SW1、切替信号用単線ピン100SW2、及び、情報信号用単線ピン100DがC1面側からC2面側へと夫々、挿入されている。
C2面において、送気送水信号用スルーホール106SW1、切替信号用スルーホール106SW2、及び、情報信号用スルーホール106Dの周辺には、夫々、送気送水信号用ピンランド108SW1、切替信号用ピンランド108SW2、及び、情報信号用ピンランド108Dが形成され、これらに送気送水信号用単線ピン100SW1、切替信号用単線ピン100SW2及び情報信号用単線ピン100Dが夫々半田付けされている。送気送水信号用ピンランド108SW1、切替信号用ピンランド108SW2、及び、情報信号用ピンランド108Dは、夫々、C2面とD2面(図11参照)との間のフレキシブル基板99中の接続パターンを介して、D2面の送気送水信号用接続ランド109SW1、切替信号用接続ランド109SW2、及び、情報信号用接続ランド109Dに信号線を介して電気的に配線接続されている。
C2面とD2面との間には、連結部である折曲り自在なCD折曲部126が配設され、CD折曲部126を折り曲げることにより、D面は、D2面が電気コネクタ28の中心軸と対面して、C面に略垂直に配置されている。また、D面は、C面に略垂直に互いに略平行に延びている、連結部である折曲り自在な第1及び第2のD折曲部130a,130bを有する。
これら第1及び第2のD折曲部130a,130bによって、D2面は、CD折曲部126に連結されている情報ケーブル接続部128D、並びに、この情報ケーブル接続部128Dの側方に夫々配置されている送気送水ケーブル接続部128SW1、及び、切替ケーブル接続部128SW2に分割されている。送気送水ケーブル接続部128SW1には、送気送水ケーブル117SW1が接続されて、送気送水ケーブル117SW1から延出されている送気送水信号線が、送気送水ケーブル接続部128SW1に配置されている送気送水信号用接続ランド109SW1に半田付けされている。切替ケーブル接続部128SW2、及び、情報ケーブル接続部128Dについても同様である。そして、第1及び第2のD折曲部130a,130bを折り曲げることにより、D面は、C面の外周部に沿って配置されている。
一方、C1面からC2面まで、水平転送パルス信号用スルーホール106S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用スルーホール106T,106T’が貫通され、これらに水平転送パルス信号用同軸ピン104S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用単線ピン100T,100T’がC1面側からC2面側へと夫々挿通され、C2面に対面して配置されているB2面(図11参照)へと突出している。
このB2面は、C2面に対して連結部である折曲り自在なCB折曲部131を介して連結され、このCB折曲部131から折り曲げることにより、C2面から所定距離離間してC2面と略平行に配置されている。B2面にも、C2面の水平転送パルス信号用スルーホール106S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用スルーホール106T,106T’に夫々アラインメントされて、水平転送パルス信号用スルーホール106S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用スルーホール106T,106T’が形成されている。
B2面からB1面(図10参照)まで、水平転送パルス信号用スルーホール106S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用スルーホール106T,106T’が貫通され、これらに水平転送パルス信号用同軸ピン104S、及び、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用単線ピン100T,100T’がB2面側からB1面側へと夫々挿入されている。
B1面において、水平転送パルス信号用スルーホール106Sの周辺には、一対の水平転送パルス信号用ピンランド108S,108S’が形成され、これらに水平転送パルス信号用同軸ピン104Sが半田付けされている。また、一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用スルーホール106T,106T’の周辺には、トランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用ピンランド108T,108T’が形成され、これらに一対のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用単線ピン100T,100T’が夫々半田付けされている。
信号用の水平転送パルス信号用ピンランド108S、及び、信号用のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用ピンランド108Tは、夫々、B1面に配置されている第1のリレー回路66aに電気的に配線接続されている。この第1のリレー回路66aは、B1面に配置されている信号用の第1及び第2の水平転送パルス信号用接続ランド109S1,109S2、信号用の第1のトランスファーゲートパルス信号用接続ランド109T1、及び、信号用の第2のリセットパルス信号用接続ランド109T2に電気的に接続されている。
一方、グランド用の水平転送パルス信号用ピンランド108S’は、B1面に配置されているグランド用の第1及び第2の水平転送パルス信号用接続ランド109S1’,109S2’に電気的に接続されている。また、グランド用のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用ピンランド108T’は、B1面に配置されているグランド用の第1のトランスファーゲートパルス信号用接続ランド109T1’に電気的に接続されている。
第1の撮像ケーブル117C1から延出されている同軸線の第1の水平転送パルス信号線は、B1面の一対の第1の水平転送パルス信号用接続ランド109S1,109S1’に半田付けされている。第2の撮像ケーブル117C2の第2の水平転送パルス信号線についても同様である。
また、第1の撮像ケーブル117C1から延出されている同軸線の第1のトランスファーゲートパルス信号線は、B1面の一対の第1のトランスファーゲートパルス信号用接続ランド109T1,109T1’に電気的に配線接続されている。
そして、第2の撮像ケーブル117C2から延出されている同軸線の第2のリセットパルス信号線は、B1面の信号用の第2のリセットパルス信号用接続ランド109T2、及び、グランド用のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用ピンランド108T’に電気的に配線接続されている。
一方、C1面からC2面まで、一対の垂直転送パルス信号用スルーホール106P,106P’が貫通され、これらに一対の垂直転送パルス信号用単線ピン100P,100P’がC1面側からC2面側へと夫々挿入されている。
C2面において、垂直転送パルス信号用スルーホール106P,106P’の周辺には、夫々、垂直転送パルス信号用ピンランド108P,108P’が形成され、これらに垂直転送パルス信号用単線ピン100P,100P’が夫々半田付けされている。信号用の垂直転送パルス信号用ピンランド108Pは、C2面とA1面(図10参照)との間のフレキシブル基板99中の接続パターンを介して、A1面の第2のリレー回路66bに電気的に接続されている。この第2のリレー回路66bは、A面中の接続パターンを介して、A1面に配置されている信号用の第1及び第2の垂直転送パルス信号用接続ランド109P1,109P2に電気的に接続されている。
一方、C2面のグランド用の垂直転送パルス信号用ピンランド108P’は、C2面とA1面との間のフレキシブル基板99中の接続パターンを介して、A1面に配置されているグランド用の第1及び第2の垂直転送パルス信号用接続ランド109P1’,109P2’に電気的に接続されている。
また、上記水平転送パルス信号用同軸ピン104Sと同様に、映像信号用同軸ピン104Vは、C1面からC2面まで貫通されている映像信号用スルーホール106Vを挿通され、B2面からB1面まで貫通されている映像信号用スルーホール106Vに挿入され、B1面において映像信号用スルーホール106Vの周辺に形成されている一対の映像信号用ピンランド108V,108V’に半田付けされている。
信号用の映像信号用ピンランド108Vは、B1面とA1面との間のフレキシブル基板99中の接続パターンを介して、第2のリレー回路66bに電気的に接続され、この第2のリレー回路66bは、A1面に配置されている信号用の第1及び第2の映像信号用接続ランド109V1,109V2に電気的に接続されている。
一方、グランド用の映像信号用ピンランド108V’は、B1面とA1面との間のフレキシブル基板99中の接続パターンを介して、A1面に配置されているグランド用の第1及び第2の映像信号用接続ランド109V1’,109V2’に電気的に接続されている。
さらに、B1面とA1面との間には、連結部である折り曲げ自在なBA折曲部132が配設され、BA折曲部132を折り曲げることにより、A面は、A1面が電気コネクタ28の中心軸と対面されて、B面に略垂直に配置されている。また、A面は、B1面に略垂直に互いに略平行に順に並設されている、連結部である折り曲げ自在な第1乃至第4のA折曲部134a,134b,134c,134dを有する。
BA折曲部132にリレー回路搭載部136が連結され、このリレー回路搭載部136の一側方へと、第1のA折曲部134a、第1の撮像ケーブル接続ランド部129C1、第2のA折曲部134b、第1の撮像ケーブル接続部128C1、第3のA折曲部134c、第2の撮像ケーブル接続ランド部129C2、第4のA折曲部134d、第2の撮像ケーブル接続部128C2が順に配置されている。
また、上記リレー回路搭載部136には、第2のリレー回路66bが搭載されている。また、第1の撮像ケーブル接続部128C1には、第1の撮像ケーブル117C1の接続端部がB1面に近接する位置に固定され、第1の撮像ケーブル117C1から延出されている同軸線の第1の垂直転送パルス信号線及び第1の映像信号線は、夫々、一対の第1の撮像ケーブル接続ランド部129C1に配置されている第1の垂直転送パルス信号用接続ランド109P1,109P1’、及び、一対の第1の映像信号用接続ランド109V1,109V1’に半田付けされている。第2の撮像ケーブル117C2、第2の撮像ケーブル接続部128C2、及び、第2の撮像ケーブル接続ランド部129C2についても同様である。
そして、第1乃至第4のA折曲部134a,134b,134c,134dを折り曲げることにより、フレキシブル基板99は、そのA面が、D面と可能な限り重なることなくB面の外周部に沿って配置されている。
なお、基板98とフレキシブル基板99のC面とは、送気送水信号用単線ピン100SW1等を送気送水信号用ピンランド108SW1等に半田付けすることにより互いに位置決めされている。そして、フレキシブル基板99のC面とB面とは、水平転送パルス信号用同軸ピン104S等を水平転送パルス信号用ピンランド108S,108S’等に半田付けすることにより互いに位置決めされている。
また、上記フレキシブル基板99のA面には、例えば中間部の開放端側に折り曲げ位置で更なる折り曲げを規制する規制部99aが柔軟性を有した連結部である規制折曲部99bを介して折り曲げ自在に設けられる。この規制部99aは、例えば外径が略八角形形状に形成され、上記A面及びD面が夫々BA折曲部132、A折曲部134a,134b,134c,134d、D折曲部130a,130b,130cを介してB面の周囲に軸方向に略垂直な略八角柱形状に折り曲げられた状態で、その規制折曲部99bを介してA折曲部134a,134b,134c,134d、D折曲部130a,130b,130c内に折り曲げて収容される。
ここで、フレキシブル基板99を構成するA面及びD面は、積重状に折り曲げられたC面及びB面上に略八角柱形状に折り曲げられた状態で、その内周部に規制部99aが収容されることで、更なる内側に倒れる如く折れ曲がるのが防止されて略八角柱形状に位置決めされる。これにより、折畳み収容されたフレキシブル基板99は、内部空間140が形成され、この内部空間140内に上記切替ケーブル117SW2等の接続端部、及び、フレキシブル基板99に搭載されている第1及び第2のリレー回路66a,66bが収容された状態で、規制部99aにより、内側への倒れ込みが規制される。この結果、シールド筒110内に組付けられる際、フレキシブル基板99は、実装された回路部品や、その信号線等の線材を損傷させたりすることなく、容易にシールド筒110内に収容配置することができる。
上記構成において、観察使用する場合には、先ず、通常光観察モードでは、第1のCCD情報記憶部68aから、第1の情報信号ΦD1が、情報リレー回路64、情報信号線、フレキシブル基板99のD2面の情報信号用接続ランド109D、D2面とC2面との間の接続パターン、C2面の情報信号用ピンランド108D、及び、情報信号用単線ピン100Dを介して、プロセッサ46の駆動回路70に伝送される。
この後、駆動回路70から、第1の垂直転送パルス信号ΦP1が、垂直転送パルス信号用単線ピン100P、C2面の垂直転送パルス信号用ピンランド108P、C2面とA1面との間の接続パターン、A1面の第2のリレー回路66b、A面の接続パターン、A1面の第1の垂直転送パルス信号用接続ランド109P1、及び、第1の垂直転送パルス信号線を介して第1の撮像ユニット24aに伝送される。
また、駆動回路70から、第1の水平転送パルス信号ΦS1が、水平転送パルス信号用同軸ピン104S、B1面の水平転送パルス信号用ピンランド108S、B面の接続パターン、B1面の第1のリレー回路66a、B面の接続パターン、及び、B1面の第1の水平転送パルス信号用接続ランド109S1、及び、第1の水平転送パルス信号線を介して第1の撮像ユニット24aに伝送される。
そして、駆動回路70から、第1のトランスファーゲートパルス信号ΦT1が、トランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用単線ピン100T、B1面のトランスファーゲートパルス/リセットパルス信号用ピンランド108T、B面の接続パターン、B1面の第1のリレー回路66a、B面の接続パターン、B1面の第1のトランスファーゲートパルス信号用接続ランド109T1、及び、第1のトランスファーゲートパルス信号線を介して第1の撮像ユニット24aに伝送される。このようにして、第1の撮像ユニット24aが駆動される。
この後、第1の撮像ユニット24aから、第1の映像信号Vout1が、第1の映像信号線、A1面の第1の映像信号用接続ランド109V1、A面の接続パターン、A1面の第2のリレー回路66b、A1面とB1面との間の接続パターン、B1面の映像信号用ピンランド108V、及び、映像信号用同軸ピン104Vを介してプロセッサ46の映像処理回路72に伝送され、モニター74に通常光観察画像が表示される。
蛍光観察モードでは、第2のCCD情報記憶部68aから、第2の情報信号ΦD2が、通常光観察モードの第1の情報信号ΦD1と同様に、プロセッサ46の駆動回路70に伝送される。
この後、駆動回路70から、第2の垂直転送パルス信号ΦP2が、A1面の第2のリレー回路66b、A面の接続パターン、A1面の第2の垂直転送パルス信号用接続ランド109P2、及び、第2の垂直転送パルス信号線を介して第2の撮像ユニット24bに伝送される。
また、駆動回路70から、第2の水平転送パルス信号ΦS2が、B1面の第2のリレー回路66a、B面の接続パターン、B1面の第2の水平転送パルス信号用接続ランド109S2、及び、第2の水平転送パルス信号線を介して第2の撮像ユニット24bに伝送される。そして、駆動回路70から、第2のリセットパルス信号ΦRS2が、B1面の第1のリレー回路66a、B面の接続パターン、B1面の第2のリセットパルス信号用接続ランド109T2、及び、第2のリセットパルス信号線を介して第2の撮像ユニット24bに伝送される。このようにして、第2の撮像ユニット24bが駆動される。
この後、第2の撮像ユニット24bから、第2の映像信号Vout2が、第2の映像信号線、A1面の第2の映像信号用接続ランド109V2、A面の接続パターン、A1面の第2のリレー回路66bを介してプロセッサ46の映像処理回路72に伝送され、モニター74に蛍光観察画像が表示される。
上記実施の形態の構成によれば、切替回路部26が電気コネクタ28に配設されているため、切替回路部26を操作部27等に配設した場合と比較して、症例中にほとんど動かされないことにより、断線のリスク軽減が図れて、操作者に保持されて操作に供する操作部27等の小型化を促進することができるため、内視鏡16の操作性が向上される。そして、これによれば、先端硬質部20に切替回路部26を配した場合に比して挿入部18の細径化が図れる。
また、切替回路部26が電気コネクタ28に直接接続されているため、切替回路部26と電気コネクタ28との間を接続する構成が必要なく、部品構成が簡単化されている。このため、内視鏡16の構成がさらに簡単化することが可能となる。
そして、切替回路部26を形成しているフレキシブル基板99は、図12に示すように筒形状に折り曲げられて内部空間140を形成して、この内部空間140に切替ケーブル117SW2等の接続端部、及び、フレキシブル基板99に搭載されている第1及び第2のリレー回路66a,66bが収容される。これにより、切替回路部26がコンパクトな構成となり、コネクタ部49全体をコンパクトな構成に形成することが可能となる。
また、フレキシブル基板99は、そのA面の略八角形形状の規制部99aを、規制折曲部99bを介して折り曲げ自在に形成し、そのA面及びD面をB面の周囲に折り曲げて略八角柱形状に形成された内部空間140内に規制部を収容していることにより、そのA面及びD面の内側への倒れ込みが確実に防止されて所望の内部空間140が確保される。従って、フレキシブル基板99をシールド筒110内に内装する際、そのA面及びD面の内側への倒れ込みにより、フレキシブル基板99に実装される第1及び第2のリレー回路66a,66bや内部空間140に位置される切替ケーブル117SW2等の接続端部等を損傷したりすることが防止されることにより、実装密度の高密度化を図ったうえで、簡便にして容易な組付け作業が実現される。
そして、上記グランド層を有するフレキシブル基板99は、A面、B面、C面及びD面を筒形状に折り曲げられて内部空間140を形成して、この内部空間140に切替ケーブル117SW2等の接続端部、及び、フレキシブル基板99に搭載されている第1及び第2のリレー回路66a,66bが収容されている。このため、フレキシブル基板99によって、内部空間140が電気的に遮蔽される構成となっており、外部からの電磁場によってノイズが発生することが防止されている。
なお、この電気コネクタ28に配されるフレキシブル基板99の内側への倒れ込みを防止する規制手段としては、上記実施例に限るものでなく、その他、例えば図13に示す規制構造においても有効である。
即ち、図13に示す規制構造は、フレキシブル基板99のA面及びD面の下端部に凸状係合部99cを所定の間隔に形成して、そのB面の周囲に切欠き部99dを凸状係合部99cに対応して所定の間隔に形成する。そして、このフレキシブル基板99は、そのA面及びD面を上述したようにB面上に略八角柱形状に折り曲げた状態で、A面及びD面の凸状係合部99cを、B面の切欠き部99dに挿入する如く係合させて内側への倒れ込みを規制するように構成される。
このように、上記フレキシブル基板99のA面及びD面の内側への倒れ込みを規制する規制手段としては、その他、各種の規制構造を構成することが可能である。
また、上記実施の形態では、フレキシブル基板99の折り曲げ形状として、略八角柱形状に折り曲げ収容するように構成した場合について説明したが、これに限るものでなく、その他の多角柱形状等、各種の形状のものにおいても適用可能である。
なお、上記各実施の形態では、フレキシブル基板261及びA面、B面、C面及びD面を、それぞれ折り曲げ自在な折曲部を介して折り曲げ可能としたフレキシブル基板99を用いて印刷基板を構成した場合で説明したが、これに限ることなく、硬質基板を、柔軟性を有する連結部で折り曲げ自在に連設した印刷基板を用いて構成することも可能で、同様の効果が期待される。
また、上記各実施の形態では、第1及び第2の撮像ユニットとして、通常光観察用の撮像ユニットと蛍光観察用の撮像ユニットとを用いている。しかしながら、第1の撮像ユニットと第2の撮像ユニットとして様々な撮像ユニットを用いることが可能であり、例えば、通常光観察用の撮像ユニット、蛍光観察用の撮像ユニット、及び、拡大観察用の撮像ユニット、あるいは赤外線観察等の特殊光観察用撮像ユニット等を任意に組み合わせて使用することが可能である。
そして、この撮像ユニット構成としては、上記説明では、二つの撮像ユニットを備える構成に適用した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、一つの撮像ユニットを備える内視鏡構成においても適用可能で、同様の効果が期待される。
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、この発明は、上記実施の形態によれば、その他、次のような構成を得ることもできる。
(付記1)
外部装置に接続され、電気接点を備えたコネクタ部と、
前記コネクタ部に接続される内視鏡回路部が実装された複数の基板部が折り曲げ可能に連設された印刷基板と、
前記印刷基板に設けられ、基板部を折り曲げ位置で位置規制する規制手段と、
を具備することを特徴とする内視鏡。
(付記2)
前記規制手段は、前記基板部に折畳み可能に設けられ、該基板部が折り曲げられた状態で基板部に当接され、更なる折り曲げを規制することを特徴とする付記1記載の内視鏡。
(付記3)
前記印刷基板は、フレキシブル基板で構成されることを特徴とする付記1又は2記載の内視鏡。
(付記4)
前記印刷基板は、複数の硬質基板が柔軟性を有する連結部で連設されることを特徴とする付記1又は2記載の内視鏡。
(付記5)
前記印刷基板は、略筒状に折り曲げられることを特徴とする付記1乃至4のいずれか記載の内視鏡。
この発明の一実施の形態に係る内視鏡を用いる内視鏡システムの概略構成を示した図である。 図1の内視鏡に搭載される切替回路部の配置構成を説明するために示した図である。 図2の切替回路の折り曲げ収容状態を示した図である。 図1の内視鏡システムの構成を示したブロック図である。 この発明の他の実施の形態に係る内視鏡の要部を取出して示した図である。 この発明の他の実施の形態に係る内視鏡の要部を取出して示した図である。 図6の操作部に内装した切替回路部の配置状態を示した図である。 この発明の他の実施の形態に係る内視鏡の電気コネクタを取出して示した図である。 図8の電気コネクタに組付けられるフレキシブル基板の組立て途中を説明するために示した図である。 図9のフレキシブル基板の展開した状態における表面側を示した図である。 図9のフレキシブル基板の展開した状態における裏面側を示した図である。 図8のX−X断面を示した図である。 図9のフレキシブル基板の規制手段の他の例を示した図である。
符号の説明
14…内視鏡システム、16…内視鏡、18…挿入部、20…先端硬質部、24a,24b…撮像手段、26…切替回路部、261…フレキシブル基板、26a…基板部、26b…折曲部、26c…規制部、26d…連結部、27…操作部、28…電気コネクタ、30…把持部シーケンス、36…操作部シーケンス、44…ケーブル、46…外部機器、49…コネクタ部、99…フレキシブル基板、99a…規制部、99b…規制折曲部、99c…凸状係合部、99d…切欠き部、110…シールド筒、200…通気口金。

Claims (9)

  1. 外部機器に着脱されるコネクタ部と、
    前記コネクタ部の接点に電気的に接続されるものであって、折り曲げ可能な連結部を介して複数の基板部が折り曲げ自在に連設された内視鏡回路部が実装される印刷基板と、
    前記印刷基板に設けられ、該印刷基板の複数の基板部が収容体内に内装可能に折り曲げられた状態で、該複数の基板部を折り曲げ位置に規制する規制手段と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記収容体は、内視鏡先端部であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記収容体は、把持部であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  4. 前記収容体は、操作部であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  5. 前記収容体は、前記コネクタ部であることを特徴とする請求項1の内視鏡。
  6. 前記印刷基板の複数の基板部は、筒状に折り曲げ収容されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の内視鏡。
  7. 前記印刷基板の複数の基板部は、積重状に折り曲げ収容されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の内視鏡。
  8. 前記印刷基板は、フレキシブル基板で形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の内視鏡。
  9. 前記印刷基板は、複数の硬質基板を、柔軟性を有する連結部で折り曲げ自在に連設したことを特徴する請求項1乃至7のいずれか記載の内視鏡。
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