JP2007215900A - 長尺状医療用具保持システムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体管腔に挿入するための長尺状医療用具と、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に当該長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために、前記長尺状医療用具の外周を覆って備えられる管状連結器具と、を備えた長尺状医療用具保持システムを提供する。本発明の前記長尺状医療用具保持システムによれば、長尺状医療用具を迅速かつ容易にガイド部材に保持することができる。
【選択図】図1
Description
(1)本発明の一つの特徴は、(a)生体管腔に挿入するための長尺状医療用具と、(b)生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に当該長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために、前記長尺状医療用具の外周を覆って備えられる管状連結器具と、を備えた長尺状医療用具保持システムである。
(2)本発明の一つの特徴は、前記(a)長尺状医療用具が、前記ガイド部材の少なくとも一部を収容するために、少なくとも1箇所以上の溝部を備えること、を特徴とする前記長尺状医療用具保持システムである。
(3)本発明の一つの特徴は、前記(b)管状連結器具が、基端および末端を有する略円筒形状であって、該管状連結器具の軸方向に前記ガイド部材の挿通を可能にするスリットを有すること、を特徴とする前記長尺状医療用具保持システムである。
(4)本発明の一つの特徴は、前記(b)管状連結器具が、長尺状医療用具の同軸線上において、軸方向に移動および又は円周方向に回転可能であること、を特徴とする前記長尺状医療用具保持システムである。
(5)本発明の一つの特徴は、前記(b)管状連結器具が、長尺状医療用具の溝部に前記ガイド部材を収容した後、当該溝部上の開口部を閉鎖するために円周方向に回転可能であること、を特徴とする前記長尺状医療用具保持システムである。
(6)本発明の一つの特徴は、さらに、(c)前記管状連結器具の移動および又は回転を一時的に固定するために、当該管状連結器具と前記長尺状医療用具とを固定する固定手段、を含む前記長尺状医療用具保持システムである。
(7)本発明の一つの特徴は、さらに、(d)前記長尺状医療用具と前記管状連結器具とが分離することを防ぐために、当該長尺状医療用具と当該管状連結器具とを連結する連結部材、を含むことを特徴とする前記長尺状医療用具保持システムである。
(8)本発明の一つの特徴は、前記(b)管状連結器具が、白金、パラジウム、金、タングステン、タンタル、イリジウム、ステンレス、コバルトクロム、ナイチノール、超弾性合金およびそれらの合金からなる群から選択される金属を含む、前記長尺状医療用具保持システムである。
(9)本発明の一つの特徴は、前記(b)管状連結器具が、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコンゴム、テフロン(登録商標)、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーおよびポリウレタン系エラストマーからなる群から選ばれる材料を含んで構成される、前記長尺状医療用具保持システムである。
(10)本発明の一つの特徴は、(a)外周が管状連結器具によって覆われることにより、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に軸線方向に並行して保持される、前記長尺状医療用具である。
(11)本発明の一つの特徴は、(b)生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために、当該長尺状医療用具の外周を覆って備えられる、前記管状連結器具である。
(12)本発明の一つの特徴は、生体管腔に挿入するための長尺状医療用具と、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に当該長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために当該長尺状医療用具の外周を覆って備えられる管状連結器具とを互いに保持する、長尺状医療用具保持方法である。
(13)本発明の一つの特徴は、(i)生体管腔に挿入するための長尺状医療用具の外周を覆って備えられるとともに当該長尺状医療用具の同軸線上において軸方向に移動および又は円周方向に回転可能である管状連結器具の軸方向に備えられたスリットを通じて、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材を挿通し、(ii)前記挿通されたガイド部材を前記該長尺状医療用具の軸方向に備えられた溝部に収容し、(iii)前記管状連結器具を円周方向に回転して前記スリットを移動させて前記溝部上の開口部を閉鎖すること、 を特徴とする、前記ガイド部材に沿って前記長尺状医療用具を目的部位に送達することができる長尺状医療用具保持方法である。
図1は本発明の「長尺状医療用具保持システム」の実施形態としてのカテーテルシステムにおけるカテーテル101(長尺状医療用具)とガイド部材102(ガイド部材)とを連結する連結部を拡大して示したものである。実施形態では、「長尺状医療用具」の一例としてカテーテルを例示したが、これに限られるものではなく、その他の実施形態として、血管内視鏡、レーザー治療用のプローブ等を利用することもできる。
カテーテル101に設ける溝部形状に関しては、V字状、U字状などが挙げられるが、特に限定されるものではなく、ガイド部材102を収容できる形状であれば良い。また溝部長に関しても特に制限はなく、カテーテル101のデリバリー性や柔軟性を考慮し選択すればよい。さらにカテーテル101とガイド部材102とのすべり性を考慮し、溝部基端側107をテーパー状にするのも良い。また、カテーテル101に設ける溝部の数も、図1に示すように1つに限らず、使用目的に応じて2つ以上にしてもよい。
管状連結器具104の材質に関しては、当業者に周知の材質を採用することができ、例えば、白金、パラジウム、金、タングステン、タンタル、イリジウム、ステンレス、コバルトクロム、ナイチノール、超弾性合金およびそれらの合金からなる群から選択される金属や、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコンゴム、テフロン(登録商標)、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーから選択できる。
図2−a、b、cのように管状連結器具に切れ込みを入れることで柔軟性を向上させることができ、屈曲部へのデリバリーを可能にする。
管状連結器具104のスリット105については平行形状、テーパー形状、突起付き形状等様々な形状が可能であるが、一時固定用の固定具と共に選択するのが良い。例えば管状連結器具と固定具の形状としては図3に示すような構成が選択できる。図3の各図では、左の図が正面図、右の図が右側面図に対応する。
また、本発明の実施形態の他の構造として図4に示すような、「長尺状医療用具と当該管状連結器具とを連結する連結部材」の一実施形態としての安全ワイヤー401を有する構造が採用できる。安全ワイヤー401は管状連結器具402とカテーテル403に直接的もしくは間接的に取り付けられる。安全ワイヤーの一端は前記管状連結器具402に取り付けられ、他端は図4−(a)に示すように前記カテーテル403に直接的に取り付けられるか、図4−(b)に示すように前記カテーテル403上に設置された管状固定具404に間接的に取り付けられる。
使用方法の一例として、図5に示すように、カテーテル(または長尺状医療用具)が吸引用カテーテル501であり、「ガイド部材」が一時閉塞用バルーンカテーテルのシャフト502である場合について説明する。より詳細には、ガイド部材としてのシャフト502を有する一時閉塞用バルーンカテーテルを病変部末梢にて拡張し、血流を遮断した状態で血管拡張用バルーンカテーテルを利用して病変部の治療を行う。以下の説明では、その血管拡張用バルーンカテーテルをシャフト502の基端部まで引き寄せたうえで、吸引用カテーテル501をシャフト502に固定する動作を説明する。
102 ガイド部材
103 溝部
104 管状連結器具
105 スリット
106 固定具
107 溝部基端側
201 切れ込み
202 窓部
301 固定具
302 略三角形状の固定具
303 突起
304 該突起を受容する溝部
401 安全ワイヤー
402 管状連結器具
403 カテーテル
404 管状固定具
501 吸引用カテーテル
502 一時閉塞用バルーンカテーテルのシャフト
503 管状連結器具
504 スリット
505 溝部
506 固定具
Claims (13)
- (a)生体管腔に挿入するための長尺状医療用具と、
(b)生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に当該長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために、前記長尺状医療用具の外周を覆って備えられる管状連結器具と、
を備えた長尺状医療用具保持システム。 - 前記(a)長尺状医療用具が、前記ガイド部材の少なくとも一部を収容するために、少なくとも1箇所以上の溝部を備えること、
を特徴とする請求項1記載の長尺状医療用具保持システム。 - 前記(b)管状連結器具が、基端および末端を有する略円筒形状であって、該管状連結器具の軸方向に前記ガイド部材の挿通を可能にするスリットを有すること、
を特徴とする請求項1または2に記載の長尺状医療用具保持システム。 - 前記(b)管状連結器具が、長尺状医療用具の同軸線上において、軸方向に移動および又は円周方向に回転可能であること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の長尺状医療用具保持システム。 - 前記(b)管状連結器具が、長尺状医療用具の溝部に前記ガイド部材を収容した後、当該溝部上の開口部を閉鎖するために円周方向に回転可能であること、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の長尺状医療用具保持システム。 - 請求項1から5のいずれかの前記長尺状医療用具保持システムにおいて、さらに、
(c)前記管状連結器具の移動および又は回転を一時的に固定するために、当該管状連結器具と前記長尺状医療用具とを固定する固定手段、
を含む長尺状医療用具保持システム。 - 請求項1から6のいずれかの前記長尺状医療用具保持システムにおいて、さらに、
(d)前記長尺状医療用具と前記管状連結器具とが分離することを防ぐために、当該長尺状医療用具と当該管状連結器具とを連結する連結部材、
を含むことを特徴とする長尺状医療用具保持システム。 - 前記(b)管状連結器具が、白金、パラジウム、金、タングステン、タンタル、イリジウム、ステンレス、コバルトクロム、ナイチノール、超弾性合金およびそれらの合金からなる群から選択される金属を含む、
請求項1から7のいずれかに記載の長尺状医療用具保持システム。 - 前記(b)管状連結器具が、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコンゴム、テフロン(登録商標)、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーおよびポリウレタン系エラストマーからなる群から選ばれる材料を含んで構成される、
請求項1から8のいずれかに記載の長尺状医療用具保持システム。 - (a)外周が管状連結器具によって覆われることにより、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に軸線方向に並行して保持される、
請求項1から7のいずれかに記載の長尺状医療用具。 - (b)生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために、当該長尺状医療用具の外周を覆って備えられる、
請求項1から9のいずれかに記載の管状連結器具。 - 生体管腔に挿入するための長尺状医療用具と、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材に当該長尺状医療用具を軸線方向に並行して保持するために当該長尺状医療用具の外周を覆って備えられる管状連結器具とを互いに保持する、長尺状医療用具保持方法。
- (i)生体管腔に挿入するための長尺状医療用具の外周を覆って備えられるとともに当該長尺状医療用具の同軸線上において軸方向に移動および又は円周方向に回転可能である管状連結器具の軸方向に備えられたスリットを通じて、生体管腔への挿入を誘導するためのガイド部材を挿通し、
(ii)前記挿通されたガイド部材を前記該長尺状医療用具の軸方向に備えられた溝部に収容し、
(iii)前記管状連結器具を円周方向に回転して前記スリットを移動させて前記溝部上の開口部を閉鎖すること、
を特徴とする、前記ガイド部材に沿って前記長尺状医療用具を目的部位に送達することができる長尺状医療用具保持方法。
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