JP2007215878A - 机上用書棚装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 本発明は、学習机の天板後部に配置される机上用書棚装置に関し、天板上の空間を広範囲に渡って利用可能とすることで、充分な収納量を確保し、机上でも書籍等の整理整頓が容易な机上用書棚装置を提供する事を目的とする。
【構成】 机の天板の後部に配置される書棚装置であって、その背板の上下方向に所定間隔を有して少なくとも3本以上のレール材を配設すると共に、上記各レール材に仕切板部材、棚板部材、引出し部材をそれぞれ個別に係脱自在で左右にスライド自在で、かつ、上下方向に重合して取付け可能としたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、学習机の天板後部に配置される机上用書棚装置に関するものである。
この種の机上用書棚装置は、机の天板上に、着脱自在に配置した机上用書棚装置の背部を、上下に分割した複数本の木製横桟にて構成し、前記背部における上下中途部位の複数本の平行状の横桟に、移動式書棚が連結された連結手段を着脱自在に係止し、移動書棚を左右移動可能でかつ着脱自在に装着したものがある。(例えば、特許文献1参照。)
この場合、移動書棚は、書籍等が整理整頓できるよう、水平状の載置板と所定高さを有する少なくとも左右両側板と背面板と中仕切り板より構成されている。
すなわち、移動書棚の左右側板は、載置板上に起立した本を起立状態で支持する必要があるので、ある程度の高さ寸法が必要となり、したがって移動書棚は所定の高さ寸法が必要となる。
一方、机上用書棚装置も、使用勝手、使用環境、強度等の問題より、その高さ寸法はある程度制約される。
よって、上記移動書棚を机上用書棚装置に配設する場合は、水平方向では複数個配設する事が出来るが、上下方向に重合して配設する事は出来ず、充分な収納量を確保できず、書籍等の整理整頓は容易ではなかった。
又、上記書棚装置の場合、机上で(机の天板奥部で)書籍等の整理整頓を行なう場合は、移動書棚を上下逆の姿勢で装着する構成となっているので、載置板より背高の本等は机上に起立させることが出来ないので、限られた大きさの書籍しか整理整頓が出来ないという問題があった。
特許第3644515号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、天板上の空間を広範囲に渡って利用可能とすることで、充分な収納量を確保し、机上でも書籍等の整理整頓が容易な机上用書棚装置を提供する事を課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、机の天板の後部に配置される書棚装置であって、その背板の上下方向に所定間隔を有して少なくとも3本以上のレール材を配設すると共に、上記各レール材に仕切板部材、棚板部材、引出し部材をそれぞれ個別に係脱自在で左右にスライド自在で、かつ、上下方向に重合して取付け可能としたものである。
請求項1に記載の発明によると、仕切板部材と、棚板部材あるいは引出し部材を上下に配設することにより、棚板部材上あるいは引出し部材上を仕切板で仕切られた本立て部分として使用することが出来、仕切り板を上下方向に重合する位置に配設すれば、背高の本等であっても確実に起立姿勢で整頓することができる。
引出し部材に小引出しを設けているので、文房具等の小物類の収納、整理も容易であり、引出し部材の側部を下方に収納された本等の支持部として活用することもできる。
又、仕切板部材、棚板部材、引出し部材を一方側で、上下方向に重合して配設すれば、他方側に大きな空間部を構成することが可能で、パソコンの大型モニターであっても机上に載置して使用することが出来る。
本発明は、机の天板の後部に配置される机上用書棚装置の背板部の上下方向に所定間隔を有して少なくとも3本以上のレール材を配設すると共に、上記各レール材に仕切板部材、棚板部材、引出し部材をそれぞれ個別に係脱自在で左右にスライド自在で、かつ、上下方向に重合して取付け可能に構成されているものである。
以下、添付図面の図1〜図11に基づいて実施例を詳述する。
図1において、符号1は机を示し、符号2は机1の天板11の後部に着脱自在に備えられた机上用書棚装置を示し、符号100は、机1と机上用書棚装置2からなる学習机を示している。
机1は、天板11と、天板11の左右端部下面に配設された左右脚体12、12と、左右脚体12、12の後端部間に配設された机後板13等より構成されている。符号14は、天板11の下方に収納可能な移動キャビネットを示している。
机上用書棚装置2は、左右側板21、21と、左右側板21、21の後端部間を連結する背板3と、背板3に着脱自在で、左右方向に移動自在に取付けられた仕切板部材5・・・と、背板3に着脱自在で、左右方向に移動自在に取付けられた引出し部材6・・・と、背板3に着脱自在で、左右方向に移動自在に取付けられた棚板部材7等より構成され、背板3の上端部前面で左右方向略中央部に照明装置8が取付けられている。
背板3は、学習机100が窓際に設置された時に、外光を取り入れる為に設けられた間隙30にて上背板31と下背板32に上下に分割され、下背板32には上下方向に所定間隔を有して、左右方向全幅に渡って2本のレール材4、4が設けられている。
そして、上背板31には、下方側に下背板32に設けられたレール材4と同一のレール材4が設けられ、該レール材4の所定寸法上方で、上背板31の上端部前面で左右方向略中央部に形成された照明装置取付部9の左右側に2本のレール材4、4が同一高さで設けられている。
上背板31に設けられた下側のレール材4と下背板32に設けられた上側のレール材4との間隔は、前記引出し部材6の高さ寸法より大きく形成され、下背板31に設けられた2つのレール材4、4の間隔は、上背板31に設けられた下側のレール材4と下背板32に設けられた上側のレール材4との間隔より大きく形成され、上背板31に設けられた上下2のレール材4、4の間隔と、下背板31に設けられた下側のレール材4と天板11の間隔はほぼ同じで、棚板部材7の高さ寸法より大きく、引出し部材6の高さ寸法より小さく形成されている。
レール材4は、図4、図5に示すように背板3(上背板31、下背板32)に形成された嵌合溝33に前面側から密嵌する大きさで、前面が開口し、奥側ほど上側に湾曲する断面円弧状のスリット41を長さ方向に連続して有するアルミ材の押し出し成形によって形成されている。
仕切板部材5は、高さ寸法が引出し部材6の高さ寸法よりやや大きめの板体51と、板体51の裏面にネジ止めされた仕切板係止部材52より構成されている。
仕切板係止部材52は、アルミ材の押し出し成形によって形成され、上端にレール材4のスリット41に合致する奥側ほど上側に湾曲する円弧状の係止突条53を有し、係止突条53が板体51の略中間高さに位置する状態で板体51の裏面にネジ止め等にて取付けられている。
そして、仕切板部材5は、係止突条53の上端をスリット41の前端に上方からあてがわれ(図6に示す状態)、スリット41のやや上方位置を回動中心として、仕切板部材5を下方に回動させることで、係止突条53がスリット41内に嵌入し、仕切板部材5はレール材4の上下方向に突出し、左右にスライド自在に係止される。
一方、仕切板部材5をレール材4より取外す場合は、板体51の下端部を手前に持ち上げるようにして、スリットのやや上方位置を中心として上方に回動させて、スリット41より係止突条53を抜き出す。
尚、符号54は、仕切板部材5をレール材4に着脱自在とする時に、仕切板部材5を回動させるための回動用逃がし面を示している。
棚板部材7は、左右側板21、21間の略半分程度の幅寸法の棚板部71と、棚板部71の左右端部下面に配設された左右支持板72、72と、左右支持板72、72の後端間に配設された棚背板73と、棚背板73の裏面にネジ止めされた棚係止部材74より構成されている。
棚係止部材74は、アルミ材の押し出し成形によって形成され、上端にレール材4のスリット41に合致する奥側ほど上側に湾曲する円弧状の係止突条75を有し、棚係止部材74は係止突条75が棚板71の裏面でやや上方に突出する状態で、棚背板73の左右方向のほぼ全幅に渡って取付けられている。
そして、棚板部材7は、係止突条75の上端をスリット41の前端に上方からあてがわれ、スリット41のやや上方位置を回動中心として、棚板部材7を下方に回動させることで、係止突条75がスリット41内に嵌入し、棚板部材7はレール材4の下方向で、左右にスライド自在に係止される。
尚、実施例では係止突条75は、棚背板73の左右方向のほぼ全幅に渡って設けられているが、図7に示すように、上背板31の上側のレール材4、4間に取付けられるように、係止突条75が棚板部材7の左右端部側にのみ位置する様、棚係止部材74を左右に分離して設けるようにしても良い。
引出し部材6は、左右側板21、21間の略4分の1程度の幅寸法の載置板部61と、載置板部61の左右端部下面に配設された左右引出し支持板62、62と、左右引出し支持板62、62の後端部間に配設された引出し部背板63と、左右引出し支持板62、62間に出入自在に配設された小引出し64と、引出し部背板63の裏面にネジ止めされた引出し部係止部材65より構成されている。
引出し部係止部材65は、アルミ材の押し出し成形によって形成され、上端にレール材4のスリット41に合致する奥側ほど上側に湾曲する円弧状の係止突条66を有し、引出し部係止部材65は係止突条66が載置板部61の裏面でやや上方に突出する状態で、引出し部背板63の左右方向のほぼ全幅に渡って取付けられている。
そして、引出し部材6は、係止突条66の上端をスリット41の前端に上方からあてがわれ、スリット41のやや上方位置を回動中心として、引出し部材6を下方に回動させることで、係止突条66がスリット41内に嵌入し、引出し部材6はレール材4の下方向で、左右にスライド自在に係止される。
尚、実施例では係止突条66は、引出し部背板63の左右方向のほぼ全幅に渡って設けられているが、上背板31の上側のレール材4、4間にも取付けられるように、係止突条66が引出し部材6の左右端部側にのみ位置する様、引出し部係止部材65を左右に分離して設けるようにしても良い。
一方、引出し部材6、棚板部材7をレ−ル材4より取外す場合は、仕切板部材5をレール材4から取外すのと同様にして取外すことが出来る。
照明装置8は、支柱81と、支柱81の上端から屈折してほぼ水平方向に延びるアーム82と該アーム82の先端に姿勢変更自在に取付けられた照明体83より構成されている。
支柱81は、上背板31の厚みのほぼ半分程度の厚みに形成され、上背板31の照明装置取付部9に連結されている。
照明装置取付部9は、支柱81の大部分が前面側から格納される大きさの取付用凹部91と、取付用凹部91の背面側で上下方向に所定間隔を有して形成された後方に貫通する連結用貫通孔92、92と、前面側に連結用ナット93、93が固着され、連結用ナット93、93が連結用貫通孔92、92内に位置した状態で、取付用凹部91に対応して、上背板31の裏面側にネジ止めされた連結用保持金具94と、支柱81が取付用凹部91内に位置した状態で支柱81の左右端部側と下端部側を囲む周部突壁95を有し、所定の高さで後方に窪む連結用凹部96が前面壁97の左右方向中央部に形成された横断面略コ字形で合成樹脂材より形成されたカバー保持部材98と、連結用凹部96を前面側から着脱自在に閉塞するカバー体99より構成されている。
そして、照明装置8の支柱81には前記連結用ナット93、93に対応して、上下方向に長い取付用長孔811、811が形成され、カバー保持部材98の連結用凹部96には連結用ナット93、93に対応してボルト挿通孔981、981が形成され、カバー体99の上下端部内面には支柱81側に突出し、先端に係止突起を有する係合突片991、991が形成され、カバー保持部材98には前記係合突片991、991が係脱自在な係合孔982、982が形成されている。
照明装置取付部9と照明装置8の支柱81は上記の如く構成され、カバー保持部材98の周部突壁95の下端縁内面に支柱81の下端部を当てがい、カバー保持部材98を支柱81の前面側に被せた状態で、カバー保持部材98の周部突壁95を取付用凹部91内に嵌合し、次に、ボルト挿通孔981、981、取付用長孔811、811に連結ボルト90、90を貫通させて連結用ナット93、93に螺合させることにより支柱81を上背板31に連結する。
次に、係合孔982、982に係合突片991、991を係合させて、カバー保持部材98にカバー体99を取付けて連結ボルト90、90の頭部及び連結用凹部96を隠蔽する。
そして、この状態で、カバー体99、カバー保持部材98、上背板31の前面は共に面一となり、棚板部材7、引出し部材6を最上部のレール材4、4間に係脱自在、左右にスライド自在に取付けるのに支障をきたす事がない。
照明装置8は、取付用長孔811、811の上下方向の寸法の範囲内で上背板31に対して高さ調節可能である。
照明装置8の高さ調節は、先ず係合孔982、982と係合突片991、991との係合を解除させてカバー体99をカバー保持部材98より取外し、連結ボルト90、90の頭部を露出させて、次に連結ボルト90、90と連結用ナット93,93との螺合を緩めて、取付用長孔811、811の上下方向の寸法の範囲内で、照明装置8の高さを所望の位置に調節した後に、再び連結ボルト90、90と連結用ナット93,93とを螺合させて、照明装置8の高さ方向の位置を固定させることによって行われる。高さ方向の位置を固定した後、係合孔982、982に係合突片991、991を係合させて、カバー保持部材98にカバー体99を取付けて連結ボルト90、90の頭部及び連結用凹部96を隠蔽する。
すなわち、照明装置8の机上用書棚装置への取付けおよび取外しと、さらに高さ調節(照明位置の調整)等が前面側から行なえるので、その都度、学習机100を動かす必要がなく、手軽に作業する事が出来る。さらに、支柱81が上背板31の前面側に突出することもないので、書籍等の整理整頓、棚板部材7等の移動に支障をきたす事もない。
尚、実施例では、背板3が外光を取り入れる為に設けられた間隙30にて上背板31と下背板32に上下に分割されているが、間隙30は複数個の抜き穴であっても良く、又、設けなくても良い。さらに、実施例では2つの引出し部材6、6を備えているが、一つでもよく、それぞれの部材の幅寸法は適宜変更可能であり、仕切板部材、引出し部材、棚板部材が上下方向に重合して取付可能となるように、レール部材の間隔や各部材の高さ寸法が設定されておればよい。
本発明を具備した学習机の正面図 本発明の引出し部材部分での縦断面図 本発明の棚板部材部分での縦断面図 仕切板部材の取付状態を示す要部拡大断面 棚板部材の取付状態を示す要部拡大断面 仕切板部材の取付動作の初期状態を示す要部拡大断面 2つの引出し部材と、棚板部材と、仕切板部材が上下に重合して取付けらた状態を示す本発明の正面図 棚板部材が照明装置取付部を跨いで取付けられた状態を示す本発明の正面図 各部材の他の配置状態を示す本発明の正面図 照明装置取付部の要部拡大横断面図 照明装置取付部の要部拡大縦断面図
符号の説明
1 机
11 天板
12 脚体
100 学習机
2 机上用書棚装置
3 背板
31 上背板
32 下背板
4 レール材
5 仕切板部材
6 引出し部材
7 棚板部材

Claims (1)

  1. 机の天板の後部に配置される机上用書棚装置の背板の上下方向に所定間隔を有して少なくとも3本以上のレール材を配設すると共に、上記各レール材に仕切板部材、棚板部材、引出し部材をそれぞれ個別に係脱自在で左右にスライド自在で、かつ、上下方向に重合して取付け可能としたことを特徴とする机上用書棚装置。
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