JP2007215238A - 通信網におけるリソース予約システム、リソース予約方法及びリソース予約装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動予測装置92で、移動端末機10の移動予測ルートを求め、サービス制御装置91で、その求められた移動予測ルートの各エリアの中から、移動端末機10のリソースを予約するエリアを特定する。リソース管理装置44で、その特定エリアにリソースを予約してハンドオーバー時に、その予約リソースを移動端末機10に割り当てることにより、移動端末機10は移動先のエリアに確実にハンドオーバーを行う。
【選択図】 図1
Description
この設計の場合、例えば年始のおめでとうコールに代表されるように、ある瞬間に統計的に算出した設計リソース量を超える大量の通信が発生すると、全ての通信に対してリソースを提供することが出来ない。このような状況が生じた場合、先に通信を開始したユーザの通信を、後から通信を開始したユーザの通信よりも優先させる(以降、優先権と記載)ことで移動通信網のリソースの効率利用と公平性を確保している。
例えば、図18に示すように、基地局CS0の電波により形成されるエリアA0において、ユーザU0が時刻t0に移動端末機PS0にて通信を開始し、その後、時刻t2に基地局MS1のエリアA1に到達したとすると、この場合にハンドオーバーによってエリアA1のリソースが割り当てられ、継続して通信が行えるようになっている。
この種の方法として、下記の特許文献2に記載された「移動局の移動先の基地局判定方法および移動体通信システム」がある。この内容は、予め定められたルートを移動する移動局の移動先の基地局を正確に判定するといったものである。即ち、予め定められたルートを移動する列車などの移動体に搭載された移動局の移動先の基地局判定方法であって、移動体の現在位置と当該移動体が移動する予め定められたルートより、当該移動体に搭載された移動局が次に通信を行うべき基地局を判定するようになっている。
また、図18を参照した従来例において、移動端末機PS0がエリアA0で時刻t0に通信を開始し、時刻t2にエリアA1にハンドオーバーする場合に、例えばエリアA1において、時刻t0とt2の間の時刻t1で他のユーザU1が移動端末機PS1で通信を開始したとする。この場合、ユーザU1がユーザU0の通信に必要なエリアA1のリソースを利用しているので、ユーザU0がハンドオーバーを行うことができず、通信が切断されるという問題がある。
更に、特許文献2の内容においては、予め定められたルートを移動する移動局の移動先の基地局を判定する点に上位概念のポイントがあって、実質的には、走行ルートが定められている列車の走行位置をもとに、移動先の基地局を判定して無線チャネルを予約する方法に特化している。このため、走行ルートが定められていない移動体の移動端末機では、移動先の基地局の判定並びに無線チャネルの予約を行うことができないので、移動先のエリアにハンドオーバーが行えず、通信が切断されるという問題がある。
この構成によれば、移動先エリアへのリソース予約時に、リソース不足で予約ができない場合、空きリソースができるまで待って予約を行うようにしたので、移動先エリアへのリソースが不足していても、直ぐにリソース予約処理を終了するのではなく、その予約を待機状態としてリソース予約処理を継続することができる。従って、リソース予約を効率よく行うことができる。
この構成によれば、リソースの予約待ちを行っているエリアに、その予約待ちを行った移動端末機からハンドオーバーの依頼があった場合に、通常リソース群でのハンドオーバー処理が可能であれば、それを用いてハンドオーバーを行うことができる。この際、リソースの予約待ちを解除するので、エリアのリソースを効率よく活用することができる。
この構成によれば、移動端末機が移動先エリアでハンドオーバーが行えないと判定された場合に、そのハンドオーバー処理を中止すると共に、当該移動端末機のリソース予約待ちの解除を全エリアにおいて行うようにしたので、エリアのリソースを無駄遣いすることなく効率的に使用することができる。
この構成によれば、リソース予約を行った移動端末機が、予め定められた時間内にハンドオーバーを行わなかった場合に、そのリソース予約を解除するようにしたので、エリアのリソースを無駄遣いすることなく効率的に使用することができる。また、その解除を制御手段も知ることができるので、制御手段での無駄なリソース予約のための制御を無くすことができる。
この構成によれば、リソース予約のためのパラメータの1つである予測通信継続時間を過ぎても移動端末機が通信を行っているので、移動端末機が停止して通信を行っている可能性などが考えられる。従って、その予測通信継続時間を経過した通信を検知することで該当移動端末機のリソース予約を解除すれば、エリアのリソースを無駄遣いすることなく効率的に使用することができる。
この構成によれば、リソース予約のためのパラメータの1つである予測通信継続時間を過ぎても移動端末機が通信を行っているので、移動端末機がリソース予約を行ったエリア以外のエリアへ移動する可能性などが考えられる。この場合に、移動端末機が移動すると予測されるリソース予約未実施のエリアに、リソース予約を行うことができるので、移動端末機は、移動先のエリアに確実にハンドオーバーを行うことができる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る移動通信網におけるリソース予約システムの構成を示すブロック図である。但し、本明細書中の全図において、同等部分には同一符号が付してある。
図1に示すように、本実施の形態によるリソース予約システムは、移動通信網11中に、各基地局31,32,33と、各基地局31〜33の電波によって形成される各無線エリア21,22,23と、各基地局31〜33のリソース管理を行うリソース管理装置41,42,43と、基地局31から33までの通信路を集約する通信路集約装置61と、通信路集約装置61のリソース管理を行うリソース管理装置44と、移動通信網11内の全ての通信の管理を行う通信管理装置93と、ユーザの移動端末機10の移動予測を行う移動予測装置92と、通信管理装置93及び移動予測装置92に接続され、リソース予約の判断を行いリソース管理装置41〜44にリソース予約を指示するサービス制御装置91とを備えて構成されている。
サービス制御装置91は、通信管理装置93と信号線86で接続され、後述する通信中のユーザ識別子及び通信識別子を受け取り、この結果を踏まえて、信号線85で接続される移動予測装置92に問い合わせを行い、後述する移動予測可能なユーザ識別子及び予測移動ルートと時刻を入手する。
このように接続される各装置が協調してサービス制御を行うことによって、先述した課題を解決することができる。
また、移動予測装置92の移動予測によって求められる予測移動ルートは、移動端末機10をユーザと共に移動させる移動体が、列車や路線バスなどの予め定められたルートを移動するものである場合は、その管理システムから求めることができる。
また、一般の車などの様にシステムで管理されていない移動体では、ナビゲーション装置を搭載している場合に、ナビゲーションシステムから求めることが可能である。これは、歩行者が所持する移動端末機にナビゲーション機能が搭載されている場合にも同様に求めることが可能である。
サービス制御装置91は、図2に示すように、問い合わせ実行管理部101と、実行管理部102と、遠隔制御管理部103と、通信毎の予約エリアを管理する通信識別情報・予約エリア管理部104と、通信種別毎の平均通信時間及び必要リソース量を管理する属性管理部105とを備えて構成されている。
また、サービス制御装置91も複数存在することが一般的である。このため複数のサービス制御装置91で、全ての通信管理装置93及び全ての移動予測装置92を網羅するように接続される。
また、基地局31は、複数で構成されることが一般的であり、それぞれ別のエリアを有することとなる。
リソース管理装置44は、図4に示すように構成されており、図3に示したリソース管理装置41との違いは、基地局31の代わりに通信路集約装置61に接続されている点にある。
最初に、図5を参照して、サービス制御装置91がリソース予約時に行う処理を説明する。
まず、ステップA1において、問い合わせ実行管理部101は、リソース予約時に、通信管理装置93に通信中ユーザの移動端末機10の問い合わせを行い、ステップA2において、そのユーザ識別子、通信識別子、通信開始時刻を取得する。ここで、同一ユーザの移動端末機10が複数の通信を行っている場合は、通信識別子と通信開始時刻は、それぞれ通信数分、取得されることとする。これら取得内容を解釈することによって、ステップA3で通信中ユーザの移動端末機10があるか否かを判定する。この結果、無ければリソース予約を終了する。
この問い合わせ結果、ステップA5において、移動予測不可能と判定結果が返ってきた場合は、リソース予約を終了する。
この場合、ステップB1において、実行管理部102が、遠隔制御管理部103を介して後述の予約解放通知を受信した、あるいは、問い合わせ実行管理部101を介して通信管理装置93から通信終了を受信した場合に、この受信情報に含まれる通信識別子を通信識別情報・予約エリア管理部104に問い合わせることで、通信に対してリソース予約を行っている予約エリアを識別する。
実行管理部122は、通信管理装置93から制御管理部121を介して通信開始及びハンドオーバーが通知された場合に、リソース管理部124に、前述のタイミングで同時に通知された必要となるリソース量を問い合わせ、空きがある場合には通信開始処理及びハンドオーバー処理を継続し、空きがない場合には通信切断処理を行っている。
この処理は、従来と同様のリソース管理処理であるが、本発明では、その処理に次の処理を加えた。
最初に、図7を参照して、リソース管理装置41がリソース予約時に行う処理を説明する。
まず、ステップC1において、例えばリソース管理装置41の実行管理部122は、前述の通りサービス制御装置91からのリソース予約指示を、制御管理部121を介して受信する。そして、ステップC2において、実行管理部122は、その指示されたリソース量を、ハンドオーバー開始から次のエリアへのハンドオーバー開始までの指定された時間の間、予約が可能かどうかリソース予約管理部125に問い合わせる。つまり、リソース予約管理部125の予約テーブル(図示せず)を確認することによって予約可能可否の判定をステップC3において行う。
まず、通信終了及び通信の別エリアへのハンドオーバーが行われる場合には、その通信が使用しているリソースが解放されるため、ステップD1において、リソース予約管理部125で管理している情報が変化する。つまり、予約テーブルの更新が検出される。
この場合、実行管理部122は、リソース予約待ち管理部126で管理されている予約待ちの通信の中で、予約可能になる通信があるか否かを判定する。即ち、ステップD2において、予約待ちテーブルを検出して予約可能になる通信のリストアップを行い、ステップD3において、該当があるか否かを判定する。この結果、該当が無ければ、リソース予約待ち処理を終了する。
まず、ステップE1において、実行管理部122は、通信管理装置93から制御管理部121を介して、ある通信のハンドオーバーが通知された場合、これと合わせて通知された通信識別子を判断する。次に、ステップE2において、その通信識別子をもとに、その通信のリソース予約を行っているかどうかをリソース予約管理部125に確認する。つまり、予約テーブルを検索し、ステップE3において、該当識別子があるか否かを判定する。この結果、該当識別子がある場合、即ち、リソース予約を行っていた場合は、ステップE4において、実行管理部122が、予約していたリソースをその通信に割当て、ステップE5において、リソース予約管理部125で管理している予約テーブルの予約情報を解除することでハンドオーバー処理を完了させる。
この判定結果、該当識別子が無い、即ちリソース予約待ちを行っていなかった場合は、ステップE8において、実行管理部122は通常のハンドオーバー処理を行って、ハンドオーバー処理を終える。
ステップF1において、実行管理部122が、上述で説明したように通信終了又は別のエリアでのハンドオーバー失敗により、サービス制御装置91からの予約解除指示を、制御管理部121を介して受信したとする。この場合、ステップF2において、実行管理部122は、予約解除指示の中で通知された通信識別子をもとに、リソース予約管理部125及びリソース予約待ち管理部126に対して予約解除を通知することによって、予約テーブル及び予約待ちテーブルの検索を行う。これによってステップF3で、その通知に応じて各管理部125,126が、管理しているリソース予約又はリソース予約待ちを解除する。これにて、リソース予約解除が終了する。
まず、ステップG1において、リソース予約を行う際に、通信中ユーザの識別を行う。即ち、サービス制御装置91が、通信管理装置93に通信中ユーザの移動端末機の問い合わせを行い、そのユーザ識別子、通信識別子、通信開始時刻を取得する。この取得内容を解釈することによって通信中ユーザの移動端末機があるか否かを判定する。ここでは、通信中ユーザの移動端末機が移動端末機10であるとする。
その判定結果、移動予測装置92から移動予測不可能と応答が返ってきた場合は、サービス制御装置91は処理を終了する。
これらの通知を受信したサービス制御装置91は、その通信識別子をもとに、移動端末機10の通信の予測通信時間及び必要となるリソース量を取得し、ステップG3において、その取得されたリソース量を確認し、また、ステップG4において、その取得された予測通信時間と、上記の通信開始時刻と現在時刻とから予測通信継続時間を算出する。
また、サービス制御装置91は、リソース管理装置41〜43の中で予約が必要だと判断したリソース管理装置(この場合、リソース管理装置41)に対して、前述のハンドオーバー予測時刻及び次のエリア22へのハンドオーバー予測時刻と、必要となるリソース量と、通信識別子とにより予約を指示する。そして、その予約指示を行ったリソース管理装置41の識別子と通信識別子とを格納する。これにてサービス制御装置91によるリソース予約が終了する。
この判定結果、予約可能な場合はステップG7において、リソース管理装置41は、通信識別子と、予約リソース量と、指定時間を予約テーブルに対で管理する。つまり、リソース予約処理を行う。
このリソース予約待ち処理時に、ステップG9において、リソース管理装置41は、空きリソースがあるか否かを判定する。つまり、通信終了及び通信の別エリアへのハンドオーバーが行われる場合には、その通信が使用しているリソースが解放されるため、リソース管理装置41で管理しているリソースに空きができ、この結果、予約待ちの通信の中から予約可能になる通信ができる。
この判定結果、ハンドオーバーが検出されたとする。つまり、リソース管理装置41は、通信管理装置93から通信中ユーザの移動端末機10のハンドオーバーが通知された場合、これと合わせて通知された通信識別子をもとに、その移動端末機10の通信のリソース予約を行っているかどうかを確認する。ここで、該当識別子が存在してリソース予約が行われているとすると、ステップG11において、リソース管理装置41は、予約されているリソースを、その移動端末機10の通信に割当てる。
一方、ステップG9の判定において空きリソースがない場合は、ステップG13において、リソース管理装置41は、該当エリア21へのハンドオーバーが検出されたか否かを判定する。この結果、検出されなければステップG9へ戻って、空きリソース検索処理を行う。
その判定結果、可能であれば、リソース管理装置41は、ハンドオーバー処理を完了させる。一方、不可能であれば、ステップG17において、リソース管理装置41は、該当移動端末機に係る全エリア21〜23の予約を解放する処理を行い、ハンドオーバー処理を終える。
移動予測失敗は、例えば、ユーザが電車等の交通機関を利用していた場合に、その交通機関のダイヤが乱れた時や、普段、自宅から学校へ直接向かうユーザが通学途中で忘れ物に気付いて一度家に戻る場合などが例として挙げられる。
移動予測失敗は、サービス制御装置91が移動予測装置92に問い合わせることで得られたユーザの移動予測が、実際のユーザの移動と異なっている場合に判定することができる。
即ち、図12のフローチャートに示すように、サービス制御装置91が、ステップH1において、移動予測装置92に新たなユーザの移動予測を問い合わせて取得する。次に、ステップH2において、その取得したユーザの移動予測と、事前に保持していた移動予測とが同一か否かを判定する。この結果、同一でなければステップH3において、新たな移動予測に基づいたリソース予約の修正を行う、同一であればステップH4において、予測情報の誤り通知を行い、ステップH5において、該当ユーザのリソース予約の解除処理を行う。
第2の移動予測失敗判定方法は、リソース管理装置41〜44の少なくとも1つが、ある通信に対して予測されたハンドオーバー時刻から予め定められた一定時間内に、ハンドオーバーが行われなかったことを検知し、これを契機として、サービス制御装置91に予約解放通知を行う方法である。
これらのような第1〜第3の移動予測失敗判定方法には、後述する移動速度の予測が失敗(移動速度予測失敗)した場合と、移動方向の予測が失敗(移動方向予測失敗)した場合と、通信継続時間の予測が失敗(通信継続時間予測失敗)した場合との3つのケースが存在する。
まず、移動速度予測失敗の場合の処理について説明する。
サービス制御装置91は、移動速度の予測が失敗したことを検知すると、移動予測装置92への問い合わせによって得られる新たな移動予測に基づき、事前の予約を解除し、新たな予約を行う。移動予測装置92への問い合わせによって新たな移動予測が得られなかった場合、即ち、事前に入手した移動予測と同一の移動予測が得られた場合、この移動予測情報は誤りであることが判明しているため、サービス制御装置91から移動予測装置92に予測情報誤りを通知し、予約を解除する。この場合の具体例を示したのが図13である。
図13では、実際のユーザの移動152がユーザの移動予測151と比較して、同一ルート上ではあるが、速度が遅かった状態を示している。この状態を、サービス制御装置91が、第1及び第2の移動予測失敗判定方法の何れかの方法で検知すると、サービス制御装置91は、移動予測装置92に再度ユーザの移動予測を問い合わせ、これによりユーザの新たな移動予測153を得る。
このようなリソース管理装置43への通知によって、ユーザの移動速度の予測151が失敗した場合には、リソース予約状態を修正することで実際のユーザ152の移動に合わせたリソース予約が可能となる。また、実際のユーザの移動152の速度が、ユーザの移動予測151の速度よりも速かった場合にも、同様にリソース予約状態を修正することで対応が可能であるが、ここでは説明は省略する。
サービス制御装置91は、移動方向の予測が失敗したことを検知すると、移動予測装置92への問い合わせによって得られる新たな移動予測に基づき、事前の予約を解除し、新たな予約を行う。また、移動予測装置92への問い合わせによって新たな移動予測が得られなかった場合、即ち事前に入手した移動予測と同一の移動予測が得られた場合、この移動予測情報は誤りであることが判明している。このため、サービス制御装置91から移動予測装置92に予測情報誤りを通知し、予約を解除する。この場合の具体例を示したのが図14である。
ここでは、通信継続予測時間内に通信が終了しなかった場合を記載する。逆に通信継続予測時間の間に通信が終了した場合には、前述の方法により処理が行われる。
サービス制御装置91は、第3の移動予測失敗判定方法によって通信継続予測時間内に通信が終了しなかったことを検知すると、次の方法A,B,Cの何れか1つの方法で処理を行う。
図15において、サービス制御装置91は、ユーザの移動予測151と通信終了予測時間とからエリア22〜24のリソースを管理するリソース管理装置43に対してリソース予約を行っている。この場合に、サービス制御装置91は、通信継続予測時間内に通信が終了しなかったことを検知すると、これを契機として、以降はリソース予約を行わない。この場合、図13に示すようにエリア25,26に対しては、通常のハンドオーバー処理が行われる。この方法Aによれば、通信継続予測時間を越える通信に対しては、リソース予約が行われないため方法B,方法Cで説明するような複雑な処理を行う必要がない。
図16においては、図7と同様にエリア24までのリソース予約が行われており、サービス制御装置91が、通信継続予測時間内に通信が終了しなかったことを検知すると、これを契機として、移動予測装置92に対して問い合わせを行った結果をもとに、近隣のエリア群に対して追加でリソース予約を行う。近隣のエリア群としては隣接する単一エリアとする場合や、隣接する複数のエリア群とする場合などがある。
図17においては、図15及び図16と同様に、エリア24までのリソース予約が行われており、サービス制御装置91が通信継続予測時間内に通信が終了しなかったことを検知すると、これを契機とし、移動予測装置92に対して問い合わせを行った結果と、通信種別毎の平均追加通信時間とから追加通信継続時間t11を算出し、この時間t11に移動すると予測されるエリア25のリソースを管理するリソース管理装置に対して、追加でリソース予約を行う。
時刻t06において、もしくは、時刻t06に近い時刻において、更に通信が継続された場合には、方法A〜Cの何れかの方法により処理が継続されるが、更に通信が継続された場合の平均追加通信時間は順次変更することがある。例えば処理が継続されるに従って平均追加通信時間は狭められるのが一般的である。
11 移動通信網
21,22,23 無線エリア
31,32,33 基地局
41,42,43,44 リソース管理装置
51〜53 通信路
61 通信路集約装置
91 サービス制御装置
92 移動予測装置
93 通信管理装置
71〜74,81〜86,94〜97 信号線
101 問い合わせ実行管理部
102 実行管理部
103 遠隔制御管理部
104 通信識別情報・予約エリア管理部
105 属性管理部
121 制御管理部
122 実行管理部
123 遠隔制御管理部
124 リソース管理部
125 リソース予約管理部
126 リソース予約待ち管理部
Claims (11)
- 無線通信を行う移動端末機が、ハンドオーバーにより無線通信を継続するための移動先のエリアへ移動する際に、この移動先エリアに、通信に必要な通信資源であるリソースを事前に予約することによって通信を継続する通信網におけるリソース予約システムにおいて、
前記移動端末機が移動すると予測される移動予測ルートを求め、この移動予測ルート上の各エリアへ前記移動端末機がハンドオーバーを行うと予測されるハンドオーバー予測時刻を求める移動予測手段と、
前記移動端末機の通信開始時刻と現在時刻との比較から予測通信継続時間を求め、この予測通信継続時間内に、前記移動予測手段で求められた移動予測ルート上の各エリアの中から前記移動端末機がハンドオーバー可能なエリアを、前記予測通信継続時間とハンドオーバー予測時刻との比較により特定する制御手段と、
前記制御手段により特定されたエリアに、前記移動端末機の通信リソース量のリソースが予約可能かどうかを判定し、予約可能と判定されたエリアにのみリソースの予約を行い、この予約リソースを、前記移動端末機の該当エリアへのハンドオーバー時に割り当てる管理手段と
を備えたことを特徴とする通信網におけるリソース予約システム。 - 前記管理手段は、前記制御手段により特定されたエリアにリソース不足で前記移動端末機のリソースが予約不可能と判定された際に、そのリソースが予約可能となるまで予約待ちを行い、予約可能となった時点で前記リソースの予約を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記管理手段は、前記リソースの予約を行うための予約リソース群と通常の通信を行うための通常リソース群とを同一エリア内で区分けしておき、前記予約リソース群において前記予約待ちが行われている状態にあって、この予約待ちのエリアに該当移動端末機からのハンドオーバーの依頼が行われた場合、前記通常リソース群の割当で前記依頼のハンドオーバー処理が可能であれば、前記予約待ちを解除し、当該ハンドオーバー処理を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記管理手段は、前記リソースの予約を行うための予約リソース群と通常の通信を行うための通常リソース群とを同一エリア内で区分けしておき、前記予約リソース群において前記予約待ちが行われている状態にあって、この予約待ちのエリアに該当移動端末機からのハンドオーバーの依頼が行われた場合、前記通常リソース群の割当で前記依頼のハンドオーバー処理が不可能であれば、当該移動端末機に係る全エリアの予約待ちを解除し、当該ハンドオーバー処理を中止する
ことを特徴とする請求項2に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記移動予測手段は、前記移動予測ルートを移動する前記移動端末機の速度が変更された場合に、その変更後の速度をもとに前記ハンドオーバー予測時刻を新規に求め、
前記制御手段は、前記移動予測ルート上の各エリアの中から該当移動端末機がハンドオーバー可能なエリアを、前記予測通信継続時間と前記新規に求められたハンドオーバー予測時刻との比較により特定する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記移動予測手段は、求めた移動予測ルートが変更された場合に、その変更後の移動予測ルートを求め、この変更後の移動予測ルート上の各エリアへ前記移動端末機がハンドオーバーを行うと予測される新規のハンドオーバー予測時刻を求め、
前記制御手段は、前記予測通信継続時間内に、前記移動予測手段で求められた前記変更後の移動予測ルート上の各エリアの中からハンドオーバー可能なエリアを、前記予測通信継続時間と前記新規のハンドオーバー予測時刻との比較により特定する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記管理手段は、前記移動予測手段で求められたハンドオーバー予測時刻から予め定められた時間内に前記移動端末機からのハンドオーバーが行われなかった場合、当該移動端末機のリソース予約を解除し、この解除したことを前記制御手段へ通知する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記制御手段は、前記移動端末機の通信が前記予測通信継続時間を経過しても継続されているか否かを検知し、
前記管理手段は、前記制御手段によって前記移動端末機の通信が前記予測通信継続時間経過後も継続していることを検知した際に、当該移動端末機のリソースの予約を解除する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 前記制御手段は、前記移動端末機の通信が前記予測通信継続時間を経過しても継続されているか否かを検知し、
前記管理手段は、前記制御手段によって前記移動端末機の通信が前記予測通信継続時間経過後も継続していることを検知した際に、前記制御手段により特定されたエリア以外の近隣エリアに、当該移動端末機のリソース予約を行う
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信網におけるリソース予約システム。 - 通信網で無線通信を行う移動端末機が、ハンドオーバーにより無線通信を継続するための移動先のエリアへ移動する際に、この移動先エリアに、通信に必要な通信資源であるリソースを事前に予約することによって通信を継続するリソース予約方法において、
前記移動端末機が移動すると予測される移動予測ルートを求める第1のステップと、
前記第1のステップで求められた移動予測ルート上の各エリアへ前記移動端末機がハンドオーバーを行うと予測されるハンドオーバー予測時刻を求める第2のステップと、
前記移動端末機の通信開始時刻と現在時刻との比較から予測通信継続時間を求める第3のステップと、
前記第3のステップで求められた予測通信継続時間内に、前記第1のステップで求められた移動予測ルート上の各エリアの中から前記移動端末機がハンドオーバー可能なエリアを、前記第2のステップで求められた予測通信継続時間とハンドオーバー予測時刻との比較により特定する第4のステップと、
前記第4のステップで特定されたエリアに、前記移動端末機の通信リソース量のリソースが予約可能かどうかを判定する第5のステップと、
前記第5のステップにおいて予約可能と判定されたエリアにのみリソースの予約を行う第6のステップと、
前記第6のステップで予約されたリソースを、前記移動端末機の該当エリアへのハンドオーバー時に割り当てる第7のステップと
を含むことを特徴とするリソース予約方法。 - 無線通信を行う移動端末機が、ハンドオーバーにより無線通信を継続するための移動先のエリアへ移動する際に、この移動先エリアに、通信に必要な通信資源であるリソースを事前に予約するリソース予約装置において、
前記移動端末機が移動すると予測される移動予測ルートを求め、この移動予測ルート上の各エリアへ前記移動端末機がハンドオーバーを行うと予測されるハンドオーバー予測時刻を求める移動予測手段と、
前記移動端末機の通信開始時刻と現在時刻との比較から予測通信継続時間を求め、この予測通信継続時間内に、外部の移動予測装置で求められた移動予測ルート上の各エリアの中から前記移動端末機がハンドオーバー可能なエリアを、前記予測通信継続時間と前記移動予測装置で求められた前記移動端末機のハンドオーバー予測時刻との比較により特定する制御手段と、
前記制御手段により特定されたエリアに、前記移動端末機の通信リソース量のリソースが予約可能かどうかを判定し、予約可能と判定されたエリアにのみリソースの予約を行い、この予約リソースを、前記移動端末機の該当エリアへのハンドオーバー時に割り当てる管理手段と
を備えたことを特徴とするリソース予約装置。
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