JP2007214759A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信側の復号処理が先に述べたZF法やMMSE法のような比較的簡易な処理であったとしても、MIMOの伝送特性を向上させる。
【解決手段】伝搬チャネル推定部7は、第2の無線通信装置200からの伝搬チャネル推定用の信号から、M本のアンテナずつ伝搬チャネル応答を推定する。SNR推定部30は、推定した伝搬チャネル情報に従って、受信電力もしくはSNRを求め、L本分のSNRをランキングし、SNRの大きいアンテナをK本選択する。相関値計算部31は、K本のアンテナを組合せ、それぞれの組合せにおける相関値を計算する。送信アンテナ選択部9は、相関値が低くなるように、M’本のアンテナを選択する。送信アンテナ制御部10は、選択されたP本のアンテナと送信機2−1〜2−M’とが接続されるようにスイッチ4を切り替える。信号S〜SM’は、P本のアンテナから送信される。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の周波数チャネルを用い、異なる複数の送信アンテナより独立な信号系列を空間多重して送信し、複数の受信アンテナを用いて信号を受信し、各送受信アンテナ間の伝達関数行列を基に受信局側でデータの復調を行うMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)通信を実現する高速無線アクセスシステムに係り、1つの無線通信装置と他の複数の無線通信装置が同時に、かつ同一周波数チャネル上で空間多重して通信を行う無線通信装置および無線通信方法に関する。
近年、2.4GHz帯または5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11g規格、IEEE802.11a規格などの普及が目覚しい。これらのシステムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbpsの伝送速度を実現している。
但し、ここでの伝送速度とは、物理レイヤ上での伝送速度であり、実際には、MAC(Medium Access Control )レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるため、実際のスループットの上限値は30Mbps程度である。一方で、有線LANの世界では、Ethernet(登録商標)の100Base−Tインタフェースを始め、各家庭にも光ファイバを用いたFTTH(Fiber to the home)による100Mbpsの高速回線の提供が普及しており、無線LANの世界においても更なる伝送速度の高速化が求められている。
そのための技術としては、MIMO技術が有力である。このMIMO技術とは、送信局側において複数の送信アンテナから同一チャネル上で異なる独立な信号を送信し、受信局側において同じく複数のアンテナを用いて信号を受信し、各送信アンテナ/受信アンテナ間の伝達関数行列を求め、この行列を用いて送信局側で各アンテナから送信した独立な信号を推定し、データを再生するものである。
MIMO技術を用いた理論的な最大伝送容量Cは、次の数式(1)で理論的に求めることができることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
Figure 2007214759
上記数式(1)において、ρは信号対雑音電力比、Mは送信アンテナ素子数、Iは、受信素子数N×Nの単位行列である。また、Hは、送信アンテナと受信アンテナ間の伝搬チャネル応答を表す伝達関数行列であり、次の数式(2)で記述することができる。
Figure 2007214759
ここで、hijはi番目の送信アンテナからj番目の受信アンテナへの伝搬路のチャネル応答である。数式(1)より、MIMO伝送においては、アンテナ素子数の増加、SNRの増加、アンテナ間の空間相関の低下が伝容容量増加の寄与につながる。この中で、アンテナ素子数を増加させることが最も効果的にMIMO伝送の伝送容量増大につながる。しかし、アンテナ素子数の増加は、無線通信装置のハードウエア規模の増大に直接つながるため、できるだけ少ない素子数でMIMO伝送を行い、かつ最大限の効果を得る必要がある。特に、端末局は、限られたスペースに送信機や、受信機、アンテナなどを実装する必要があり、アンテナ素子数をせいぜい数素子程度にする必要がある。
I.E. Telatar, "Capacity of multiantenna Gaussian channels",Euro. Trans. Telecommun., vol.1, no.6, Nov./Dec. 1999.
前述したMIMOの伝送容量は、与えられたSNRで理論的に最適な変調方式や、符号化などを用いて伝送する場合の容量を表しており、また、実際には,数式(1)の伝送容量を得ることはできない。また、実際には、受信側の復号処理によりその特性が大きく異なることが報告されている。この事実は、例えば、「文献:大鐘、MIMOシステムの基礎と要素技術、アンテナ・伝播における設計・解析手法ワークショップ、W29,30」などに開示されている。
ここで、簡易な復号として知られているZF(Zero Forcing)法や、MMSE(Minimum Mean Square)法などは、アンテナ間の相関などで大きくその特性が劣化する場合がある。一方、OSUC(Ordered SUccessive Cancelation)や、MLD(Maximum Likelihood Detection)といった方法を用いることで、アンテナ間の相関が比較的大きくなる場合でも、良好な伝送特性を得ることができる。但し、これらの方法に関しては、性能と計算の複雑さにはトレードオフが存在する。すなわち、性能を向上させようとすると、信号処理部の負担が大きくなるといった問題が生じる。
また、ZF(Zero Forcing)法や、MMSE(Minimum Mean Square)法などの簡易な復号処理で行う良好なMIMO伝送を実現する手法として、Weighted SDM(Space Division Multiplexing)法(W−SDM法)が提案されている。
図7は、従来技術によるW−SDM法を用いた無線通信装置の構成を示すブロック図である。図において、W−SDM法では、まず、送信側に送信したいデータ数よりも冗長なアンテナ数を配置する。伝搬チャネル推定部7によって、受信アンテナと冗長な数の送信アンテナ間での全ての伝達関数を推定する。推定した送受信アンテナの全ての組合せの伝搬チャネル情報を用い、伝送容量期待値計算部8では、送信データ数、送信アンテナ本数、ならびに送信アンテナ本数と送信データ数が決定された場合の送信するアンテナ番号(図7では#1〜#L)までの全ての組合せに関し、数式(1)で与えられる伝送容量Cを計算する。送信アンテナ選択部9では、この計算により得られた結果に従って、最も容量の期待値が大きくなる送信アンテナ素子数、アンテナ番号により送信アンテナを決定する。送信アンテナ制御部10では、上記決定された送信アンテナを用いるべく、スイッチ4を切り替えて、送信機に選択された送信アンテナを接続する。
この方法を用いれば、アンテナを冗長に持つことにより、SNR(Signal−to−Noise Ratio)が高く、かつアンテナ間の相関が低くなるアンテナの組合せが選ばれることになり、受信側でも簡易な手法で復号を行うことができる。しかしながら、この方法では、冗長なアンテナ素子を増やすと、伝送容量期待値計算部8において、膨大な伝送容量のための組合せを計算する必要があり、せっかく受信側で簡易な処理を実現することができても、送信側の演算は膨大になるといった問題が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、W−SDM法よりも簡易な規範でアンテナ素子を切り替えて送信することで、受信側の復号処理がZF法やMMSE法のような比較的簡易な処理であったとしても、MIMOの伝送特性を向上させることができる無線通信装置および無線通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナで構成される第1のアンテナ群を備え、前記第1のアンテナ群と他の無線通信装置が備える複数のアンテナで構成される第2のアンテナ群とにより構成されるMIMOチャネルを介して複数の信号系統を同一周波数チャネルおよび同一時刻に空間多重してMIMO通信を行う無線通信装置であって、当該無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の伝搬路のチャネル応答値を用いて前記第1のアンテナ群の各々のアンテナの受信電力を推定する受信電力推定手段と、前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力推定手段によって推定された受信電力が相対的に大きい複数のアンテナを選択する第1のアンテナ選択手段と、前記第1のアンテナ選択手段によって選択された複数のアンテナと該複数のアンテナ以外のアンテナとの間における相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値算出手段によって算出された相関値が相対的に小さくなるアンテナを、前記複数のアンテナ以外のアンテナの中から、少なくとも1つ選択する第2のアンテナ選択手段と、前記第1のアンテナ選択手段および前記第2のアンテナ選択手段によって選択されたアンテナを用いて信号を送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1のアンテナ群は、L(Lは3以上の整数)本のアンテナ素子からなり、前記第2のアンテナ群は、N本のアンテナ素子からなり、前記受信電力推定手段は、前記他の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定する伝搬チャネル推定手段と、前記伝搬チャネル推定手段によって推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、前記L本のアンテナ素子のそれぞれで得られる受信電力を算出する受信電力算出手段とからなり、前記第1のアンテナ選択手段は、前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力算出手段によって算出された受信電力が相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、前記相関値算出手段は、前記選択されたK本のアンテナ素子と、(L−K)本のアンテナ素子の各々に対する(L−K)通りの空間相関を算出し、前記第2のアンテナ選択手段は、(L−K)本のアンテナ素子の中から、空間相関値が相対的に小さいアンテナ素子をP(P<L−K)本選択することを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナで構成される第1のアンテナ群を備える第1の無線通信装置と複数のアンテナで構成される第2のアンテナ群を備える第2の無線通信装置との間で、前記第1のアンテナ群と前記第2のアンテナ群とにより構成されるMIMOチャネルを介して、複数の信号系統を同一周波数チャネルおよび同一時刻に空間多重してMIMO通信を行う無線通信方法であって、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の伝搬路のチャネル応答値を用いて前記第1のアンテナごとの受信電力を推定する第1のステップと、前記第1のアンテナ群の中から、前記推定された受信電力が相対的に大きい複数のアンテナを選択する第2のステップと、前記選択された複数のアンテナと該複数のアンテナ以外のアンテナとの間における相関値を算出する第3のステップと、前記算出された相関値が相対的に小さくなるアンテナを、前記複数のアンテナ以外のアンテナの中から、少なくとも1つ選択する第4のステップと、前記受信電力が相対的に大きい複数のアンテナと前記相関値が相対的に小さくなる少なくとも1つアンテナとを用いて信号を送信する第5のステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1のアンテナ群は、L(Lは1以上の整数)本のアンテナ素子からなり、前記第2のアンテナ群は、N本のアンテナ素子からなり、前記第1のステップでは、前記第2の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定するとともに、前記推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、前記L本のアンテナ素子のそれぞれで得られる受信電力を算出し、前記第2のステップでは、前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力算出手段によって算出された受信電力が相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、前記第3のステップでは、前記選択されたK本のアンテナ素子と、(L−K)本のアンテナ素子の各々に対する(L−K)通りの空間相関を算出し、前記第4のステップでは、(L−K)本のアンテナ素子の中から、空間相関値が相対的に小さいアンテナ素子をP(P<L−K)本選択することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1の無線通信装置が空間多重する信号系統数をM’とし、前記第2のステップで選択されるアンテナ素子数KをK=M’−1とし、前記第3のステップで選択されるアンテナ素子数(L−K)を1とすることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1の無線通信装置が空間多重する信号系統数をM’とし、前記第2のステップで選択されるアンテナ素子数KをK=M’−2とし、前記第3のステップで選択されるアンテナ素子数(L−K)を2とすることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1の無線通信装置のアンテナ素子を、少なくとも2種類の異なる偏波特性を有するアンテナ素子とし、前記アンテナ素子の受信電力を偏波特性毎に測定する第6のステップと、前記アンテナ素子の偏波特性に基づいて、前記アンテナ素子の組合せを決定する第7のステップと、前記偏波特性毎に測定したアンテナ素子の受信電力と前記予め決定しておいた前記アンテナ素子の組合せとに基づいて、送信に用いるアンテナ素子を決定する第8のステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1のアンテナ群をL(Lは1以上の整数)本のアンテナ素子とし、かつL本のアンテナ素子のうち少なくとも1本を他のアンテナ素子と異なる偏波特性を有するアンテナ素子とし、前記第2のアンテナ群をN本のアンテナ素子とし、前記第1のステップでは、前記第2の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定するとともに、前記推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、偏波特性の異なる受信アンテナ素子毎に得られる受信電力を算出し、前記第2のステップでは、SNRが相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、前記第4のステップでは、選択されたK本のアンテナ素子の偏波特性と前記N本のアンテナ素子の位置関係とに基づいて、残りの(L−K)本のアンテナ素子の中からP(P<L−K)本のアンテナ素子を選択し、前記偏波特性毎に測定したアンテナ素子の受信電力と前記予め決定しておいた前記アンテナ素子の組合せとに基づいて、送信に用いるアンテナ素子を決定する第9のステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第2の無線通信装置が複数である場合、前記第1のステップ〜第5のステップを前記第2の無線通信装置の各々に対して実施することを特徴とする。
この発明によれば、受信電力推定手段により、複数のアンテナで構成される第1のアンテナ群と他の無線通信装置との間の伝搬路のチャネル応答値を用いて第1のアンテナ群の各々のアンテナの受信電力を推定し、第1のアンテナ選択手段により、第1のアンテナ群の中から、推定された受信電力が相対的に大きい複数のアンテナを選択し、相関値算出手段により、選択された複数のアンテナと該複数のアンテナ以外のアンテナとの間における相関値を算出し、第2のアンテナ選択手段により、相関値が相対的に小さくなるアンテナを、複数のアンテナ以外のアンテナの中から、少なくとも1つ選択し、送信手段により、選択されたアンテナを用いて信号を送信する。したがって、W−SDM法よりも簡易な規範でアンテナ素子を切り替えて送信することで、受信側の復号処理がZF法やMMSE法のような比較的簡易な処理であったとしても、MIMOの伝送特性を向上させることができるという利点が得られる。
以下、本発明の一実施形態による無線通信装置を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。なお、図7に対応する部分には同一の符号を付けている。図1において、第1の無線通信装置300が送信側、第2の無線通信装置200が最終的には受信側として動作する形態を示している。また、第1、2の無線通信装置300、200は、それぞれが基地局ならびに端末として動作する。また、以降の実施形態を含め、第1の無線装置が空間多重する信号系統数をM’とする。なお、M’の値は、適応的に変更可能であっても良い。
第1の無線通信装置300は、送信信号生成部1、M個(M≧M’)の送信機2−1〜2−M、サーキュレータ3−1〜3―M、スイッチ4、L個のアンテナ#1〜#L、M個の受信機6−1〜6−M、伝搬チャネル推定部7、SNR推定部30、相関値計算部31、送信アンテナ選択部9、送信アンテナ制御部10を備えている。送信信号生成部1は、M’個の送信信号S〜SM’を生成し、送信機2−1〜2−M’に供給する。送信機2−1〜2−M’は、サーキュレータ3−1〜3―Mおよびスイッチ14を介して、選択されたM’本の送信アンテナから信号を送信する。なお、送信アンテナの選択については後述する。
第1の無線通信装置300では、L>Mであるので、一度にL本のアンテナで信号を受信できない。そこで、M本のアンテナ毎に伝搬チャネル応答を推定する。SNR推定部30は、L本分のSNRをランキングし、SNRが相対的に大きいアンテナをK本(K<M’)選択する。相関値計算部31は、SNRが高くなるように、K本のアンテナと残りの(L−K)本の中のP本を組合せ、それぞれの組合せにおける相関値を計算し、該相関値が低くなるように、P本のアンテナ素子を送信アンテナとして選択する。
送信アンテナ選択部9は、選択されたアンテナの情報を送信アンテナ制御部10へ命令する。送信アンテナ制御部10は、上記命令に従って、選択されたアンテナと送信機2−1〜2−Mとを接続するようにスイッチ4を切替え制御する。スイッチ4は、送信アンテナ制御部10による切替え制御に従って、アンテナ#1〜#Lと、送信機2−1〜2−M、もしくは受信機6−1〜6−Mとを接続する。
第2の無線通信装置200は、伝搬チャネル推定用信号送信部11、送信機12−1〜12−N、サーキュレータ(またはスイッチ)13−1〜13―N、N個のアンテナ#1〜#N、N個の受信機14−1〜14−N、伝搬チャネル推定部15および復号処理部16を備えている。伝搬チャネル推定用信号送信部11は、伝搬チャネル推定用の信号Spを生成する。送信機12−1〜12−Nは、サーキュレータ13−1〜13―Nを介して、伝搬チャネル推定用の信号Spをアンテナ#1〜#Nから第1の無線通信装置300に送信する。
受信機14−1〜14−Nは、サーキュレータ13−1〜13―Nを介して、アンテナ#1〜#Nにより第1の無線通信装置200からの信号を受信する。伝搬チャネル推定部15は、受信機14−1〜14−Nにより受信された信号から伝搬チャネル応答を推定する。復号処理部16は、受信した信号を復号する。
なお、本第1実施形態では、伝搬チャネル応答を第2の無線通信装置200が送信した信号から推定しているが、第1の無線通信装置300が送信した信号を第2の無線通信装置200で推定し、この推定結果を第1の無線通信装置300にフィードバックするようにしてもよい。
次に、図2は、本第1実施形態による無線通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、第2の無線通信装置200では、伝搬チャネル推定用信号送信部11が伝搬チャネル推定用の信号を送信機12−1〜12−Mにより送信する(S1)。これに対して、第1の無線通信装置300では、伝搬チャネル推定用の信号を受信機6−1〜6−Mにより受信し、伝搬チャネル推定部7によって、伝搬チャネル応答を推定する(S2)。
この際、第1の無線通信装置300では、受信機6−1〜6−MのM個、アンテナ数がL個で、かつ、L>Mであるので、一度にL本のアンテナで信号を受信できない。そこで、第1の無線通信装置300は、M本のアンテナずつ伝搬チャネル応答を推定する。例えば,L=8、M=3とすると、#1〜#3、#4〜#6、#7および#8といったような組合せで推定を行う。
次に、第1の無線通信装置300では、SNR推定部30によって、推定した伝搬チャネル情報に従って、受信電力もしくはSNRを求める(S3)。ステップS2により数式(2)の伝搬チャネル応答に対応する、N×LのMIMOチャネルの伝搬チャネル応答を取得したとすると、i番目(i=1〜L)の受信アンテナにおけるSNRは、次の数式(3)で得ることができる。
Figure 2007214759
次に、第1の無線通信装置300では、SNR推定部30によって、L本分のSNRを大きい順にランキングし、SNRが大きいK本の受信アンテナの情報を送信アンテナ選択部9に送出する(S4)。ここで、K<Lである。SNRが高いアンテナ素子を選択することは、MIMOの容量増大に期待できるが、前述したように、アンテナ間の相関値ができるだけ低くなることもMIMO伝送にとっては重要である。そこで、本第1実施形態では、SNRが高くなるようなK本のアンテナと残りの(L−K)本の中のP本を組合せ、相関値計算部31により、それぞれの組合せにおける相関値を計算し(S5)、送信アンテナ選択部9により、相関値が低くなるP本のアンテナ素子の選択し、該P本のアンテナ素子の情報を、送信アンテナ選択部9に送出する(S6)。ここで、P<L−KおよびK+P=M’の条件を満たす。
一例として、送信アンテナが4本、受信アンテナが4本の場合について説明する。チャネル行列は、前述した数式(2)により得られる(M=4、N=4)。ここで、最初に、SNRの大きい2本(K=2)のアンテナ素子と、これらと相関が低くなる1本(P=1)のアンテナ素子とを選択すると仮定する。SNRの大きいアンテナが、#2、#4とし、#1、#3から残りの1本のアンテナを相関値を用いて選択する。
この場合、アンテナ#1に対する相関値ρ、およびアンテナ#3に対する相関値ρは、次の数式(4)、(5)で与えられる。
Figure 2007214759
Figure 2007214759
上記数式(4)、(5)は、選択しようとするアンテナに対し、既に選択されているアンテナとの相関和となる。数式(4)、(5)では、右辺第1項がアンテナ#2との相関、第2項がアンテナ#4との相関に相当する。この相関値ρとρとを比較し、値が小さくなる方のアンテナを3本目のアンテナ素子として選択すればよい。なお、2本以上選択する場合には、相関値が小さくなるアンテナ素子を上記数式に従って順番に選択すればよい。なお、送信機と受信機との数をそれぞれMとした場合、例えば、KをM−1とし、L―K本の中から1本を選択してもよいし、KをM−2とし、L−K本の中から1本を選択してもよい。
次に、送信アンテナ選択部9は、上記SNRが大きいK本のアンテナ素子の情報と、相関値が低くなるP本のアンテナ素子の情報に従って、用いるべきアンテナ素子を選択し、選択したアンテナ素子の情報を送信アンテナ制御部10に送出する(S7)。送信アンテナ制御部10は、選択されたアンテナ素子の情報に従って、選択されたアンテナ素子と送信機2−1〜2−M’とが接続されるようにスイッチ4を切り替える(S8)。その後、第1の無線通信局300は、送信信号生成部1で生成した信号S〜SM’を選択されたM’本の送信アンテナから送信する(S9)。これに対して、第2の無線通信局200では、伝搬チャネル推定部15によって伝搬チャネル応答を推定し(S10)、復号処理部16によって受信した信号を復号する(S11)。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図3は、本第2実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。本第2実施形態は、マルチユーザMIMOに拡張した例である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第2実施形態では、第1の無線通信装置301は、複数の第2の無線通信装置(端末)200−1、200−2、それぞれに対する送信アンテナを決定できるように、第2の無線通信装置200−1、200−2毎に、図1に示した基本機能を備えている。さらに、第1の無線通信装置301は、選択したアンテナを用いた際に、端末間での干渉が大きくならないように、端末間の相関を検出する機能を設けている。
第1の無線通信装置301は、第2の無線通信装置毎に、信号処理部40−1、40−2を備えている。信号処理部40−1、40−2は、各々、前述した第1実施形態で説明した、伝搬チャネル推定部7、SNR推定部30、相関値計算部31、送信アンテナ選択部9、送信アンテナ制御部10を備えている。また、端末間相関監視部41は、選択したアンテナを用いた際に、第2の無線通信装置200−1、200−2間での干渉が大きくならないように、第2の無線通信装置200−1、200−2間の相関を検出する。
上述した構成では、端末間相関監視部41によって端末間の相関を検出し、端末間の相関値が大きくなった場合には、同時に接続する端末として回避するか、もしくは送信するアンテナを予め候補だったアンテナ素子の上位から順に選択し直すなどの処理を行う。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態は、マルチユーザMIMOに拡張した例である。本第3実施形態のポイントは、垂直・水平偏波のアンテナ素子は近接する場合でも、同一の偏波を近接して並べるよりも相関が大きく低下するという特徴を利用した点にある。そこで、本第3実施形態では、予めSNRが高いアンテナを選択しておくことで、相関値をわざわざ求めなくても、アンテナ位置と偏波とがどうなっているかという情報だけに基づいて、SNRが高く、かつアンテナ間の相関も低くできるようにアンテナを選択することができるようになっている。
図4は、本第3実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図において、アンテナ4−1は、垂直・水平偏波のアンテナ素子からなる。偏波別SNR推定部50は、偏波特性が異なるアンテナ毎にSNRを測定する。組合せパターンテーブル部51は、選択された高いSNRのアンテナ素子と相関が低くなるように、できるだけ近接する異なる偏波素子が選択されるよう、テーブル化された値を記憶している。
組合せパターンとしては、例えば、最初のK本を選択する際には、垂直偏波のみの組合せ(SNRが高くなることを優先)を、予め選択し、次のP本を選択する際には、相関が低くなるアンテナの組合せとして水平偏波を選択する。例えば、垂直偏波アンテナを最初に優先的に選択するのは、一般に、垂直偏波のSNRが水平偏波のSNRよりもやや高いことが知られており、また、垂直偏波と水平偏波アンテナ間では、非常に低い相関が得られるので、相関が低くなる組合せが得られるという意味で有効である。
あるいは、垂直、水平、垂直、水平、…と順番に偏波を交互に変えていく組合せ(相関がそもそも低くなるように選択することを想定)としてもよい。これは、屋外のような、空間相関が高くなるような環境では、垂直偏波だけでは相関が非常に高くなるため、ある程度、相関の低くなるようなアンテナの組合せを最初から選択しておくことを意味する。
このように、本第3実施形態では、まず、偏波毎にSNRの高いアンテナ素子を選んでおき、後は、近接する素子に異なる偏波のアンテナ素子を選べばよい。そこで、送信アンテナ選択部9は、SNRの高いアンテナ素子に対し、近接するアンテナ素子のうち、どのアンテナ素子が異なる偏波となっているかを判定するために、異なる偏波のアンテナ素子が予め選ばれるように組合せパターンテーブル部51を参照する。このように、テーブル化することにより、相関値を求めなくても、効率的に送信アンテナを決定することができる。
図5は、本第3実施形態による無線通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、第2の無線通信装置200では、伝搬チャネル推定用信号送信部11が伝搬チャネル推定用の信号を送信機12−1〜12−Nにより送信する(S20)。これに対して、第1の無線通信装置302では、伝搬チャネル推定用の信号を受信機6−1〜6−Mにより受信し、伝搬チャネル推定部7によって、伝搬チャネル応答を推定する(S21)。
この際、第1の無線通信装置302では、受信機6−1〜6−MのM個、アンテナ数がL個で、かつ、L>Mであるので、一度にL本のアンテナで信号を受信できない。そこで、第1の無線通信装置302は、M本のアンテナずつ伝搬チャネル応答を推定する。例えば、L=8、M=3とすると、まず、#1〜#3について推定を行い、次に、#4〜#6について推定を行い、最後に残りの2つである#7と#8について推定を行う。
次に、第1の無線通信装置302では、偏波別SNR推定部50によって、推定した伝搬チャネル情報に従って、受信電力もしくはSNRを求める(S22)。ステップS21により、数式(2)の伝搬チャネル応答に対応する、N×LのMIMOチャネルの伝搬チャネル応答を取得したとすると、i番目(i=1〜L)の受信アンテナにおけるSNRは、上述した数式(3)で得ることができる。
次に、第1の無線通信装置302では、偏波別SNR推定部50によって、L本分のSNRを大きさの順にランキングし、SNRの大きいアンテナをK本選び、組合せパターンテーブル部51に送る(S23)。ここで、K<Lである。SNRが高いアンテナ素子を選択することは、MIMOの容量増大に期待できるが、前述した第1実施形態と同様に、アンテナ間の相関を低下させることも重要である。そこで、本第3実施形態では、予め選ばれたアンテナの組合せに対して、残りの送信アンテナの相関が低くなるように異なる偏波の組合せを選べるようなテーブルを、組合せパターンテーブル部51に予め用意しておき、送信アンテナ選択部9により、この値を参照して相関値が低くなるアンテナ素子P本を残りの送信アンテナとして選択し、送信アンテナ制御部10に送出する(S24)。ここで、P<L−KおよびP+K=M’の条件を満たす。
次に、第1の無線通信装置302では、送信アンテナ選択部9から、選択されたアンテナの情報を送信アンテナ制御部10へ命令し、選択されたアンテナと送信機2−1〜2−M’とが接続されるように、送信アンテナ制御部10によってスイッチ4を切り替える(S25)。その後、第1の無線通信局302は、送信信号生成部1で生成した信号S〜SM’を選択されたM’本の送信アンテナから送信する(S26)。これに対して、第2の無線通信局200では、伝搬チャネル推定部15によって伝搬チャネル応答を推定し(S27)、復号処理部16によって受信した信号を復号する(S28)。
なお、上述した第1から第3実施形態において、p≧2の場合、まず、K本のアンテナを選択した後、これらK本のアンテナと相関の小さなアンテナを1本選択し、その後、これまでに選択したK+1本のアンテナと相関の小さなアンテナを更に1本選択するという操作を繰り返すことで、後から選択されるp本の間の相関も小さくなるように設定することも可能である。また、同時に、p本を選択し、K+p本全体での相関が小さくなるようなp本のアンテナを一度に求めることも可能である。
D.実施形態の効果
次に、上述した第1ないし第3実施形態の効果について説明する。
本発明では、送信側のアンテナ素子数を8、受信側のアンテナ素子数を4とし、送信機の数を3とした。すなわち、この場合、最大3個のアンテナより信号を送信することが可能である。アンテナの選択は、最大3ということになり、MIMOチャネルとしては、3×4のMIMO伝送を行うことになる。アンテナ間の素子間隔は、それぞれ1波長とした。復号側のアルゴリズムは、前述したように簡易にすることを目的としているため、ZF法を用いた。アンテナ偏波は、全て垂直偏波とし、アレーの素子間隔は、1波長とした。
評価には、無線LANで採用されているIEEE802.11a準拠の信号フォーマットを採用した。すなわち、信号はOFDM信号であり、FFT(First Fourier Transform)ポイント数は64、サブキャリア数は52である。変調方式は、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、R=2/3と固定とし、SNRを変化させてBit Error Rate(BER)を求めた。また、MIMO伝送を実現するために、伝搬チャネル推定のために、ロングプリアンブル信号を4回繰り返すことで、4×8のMIMOチャネルの伝搬チャネル応答を得た。伝搬路は、屋内環境を模擬した多重波環境を想定した。
本発明では、SNRが高いアンテナをまず2本選択し、この2本と残りの6本の間でそれぞれ6通りの相関値を計算し、最も相関が低くなる組合せにおけるアンテナを残りの1本として選択した。一方、従来技術による手法では、8素子から3素子を選択する、全ての組合せ=56通りの伝搬チャネル応答から、数式(1)のチャネル容量を求め、送信アンテナを決定した。
図6は、本発明による無線通信装置と従来技術による無線通信装置との性能を比較するための評価試験の結果を示す概念図である。図6では、アンテナ間隔を1λとし、アンテナ3本を固定配置した場合における、本発明、従来手法、送信アンテナ選択なしの3通りを比較した。図から明らかなように、本発明では、送信アンテナを決定する制御が従来手法に比べ大幅に改善しているのにもかかわらず、例えば、BER=10−3を得るのに必要な所用送信電力はわずか0.5dBの増加にすぎない。また、送信アンテナ素子数を選択しない場合に対しては、送信電力の低減を4dBとすることができることが分かる。
以上に説明したように、本発明を用いることで、受信側では複雑な復号方法を用いずに高い品質のMIMO伝送を実現することができる。
本発明の第1実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による無線通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本第3実施形態による無線通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明による無線通信装置と従来技術による無線通信装置との性能を比較するための評価試験の結果を示す概念図である。 従来技術による無線通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 送信信号生成部
2−1〜2−M 送信機(送信手段)
3−1〜3−M サーキュレータ
4 スイッチ
6−1〜6−M 受信機
7 伝搬チャネル推定部(伝搬チャネル推定手段)
9 送信アンテナ選択部(第2のアンテナ選択手段)
10 送信アンテナ制御部
11 伝搬チャネル推定用信号送信部
12−1〜12−N 送信機
13−1〜13−N サーキュレータ
14−1〜14−N 受信機
15 伝搬チャネル推定部
16 復号処理部
30 SNR推定部(受信電力推定手段、第1のアンテナ選択手段、受信電力算出手段)
31 相関値計算部(相関値算出手段)
40−1、40−2 信号処理部
41 端末間相関監視部
50 偏波別SNR推定部
51 組合せパターンテーブル部
200 無線通信装置(他の無線通信装置、第2の無線通信装置)
300、301、302 無線通信装置(第1の無線通信装置)
#1〜#L アンテナ(第1のアンテナ群)
#1〜#N アンテナ(第2のアンテナ群)

Claims (9)

  1. 複数のアンテナで構成される第1のアンテナ群を備え、前記第1のアンテナ群と他の無線通信装置が備える複数のアンテナで構成される第2のアンテナ群とにより構成されるMIMOチャネルを介して複数の信号系統を同一周波数チャネルおよび同一時刻に空間多重してMIMO通信を行う無線通信装置であって、
    当該無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の伝搬路のチャネル応答値を用いて前記第1のアンテナ群の各々のアンテナの受信電力を推定する受信電力推定手段と、
    前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力推定手段によって推定された受信電力が相対的に大きい複数のアンテナを選択する第1のアンテナ選択手段と、
    前記第1のアンテナ選択手段によって選択された複数のアンテナと該複数のアンテナ以外のアンテナとの間における相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値算出手段によって算出された相関値が相対的に小さくなるアンテナを、前記複数のアンテナ以外のアンテナの中から、少なくとも1つ選択する第2のアンテナ選択手段と、
    前記第1のアンテナ選択手段および前記第2のアンテナ選択手段によって選択されたアンテナを用いて信号を送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第1のアンテナ群は、L(Lは3以上の整数)本のアンテナ素子からなり、
    前記第2のアンテナ群は、N本のアンテナ素子からなり、
    前記受信電力推定手段は、
    前記他の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定する伝搬チャネル推定手段と、
    前記伝搬チャネル推定手段によって推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、前記L本のアンテナ素子のそれぞれで得られる受信電力を算出する受信電力算出手段とからなり、
    前記第1のアンテナ選択手段は、前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力算出手段によって算出された受信電力が相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、
    前記相関値算出手段は、前記選択されたK本のアンテナ素子と、(L−K)本のアンテナ素子の各々に対する(L−K)通りの空間相関を算出し、
    前記第2のアンテナ選択手段は、(L−K)本のアンテナ素子の中から、空間相関値が相対的に小さいアンテナ素子をP(P<L−K)本選択することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 複数のアンテナで構成される第1のアンテナ群を備える第1の無線通信装置と複数のアンテナで構成される第2のアンテナ群を備える第2の無線通信装置との間で、前記第1のアンテナ群と前記第2のアンテナ群とにより構成されるMIMOチャネルを介して、複数の信号系統を同一周波数チャネルおよび同一時刻に空間多重してMIMO通信を行う無線通信方法であって、
    前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の伝搬路のチャネル応答値を用いて前記第1のアンテナごとの受信電力を推定する第1のステップと、
    前記第1のアンテナ群の中から、前記推定された受信電力が相対的に大きい複数のアンテナを選択する第2のステップと、
    前記選択された複数のアンテナと該複数のアンテナ以外のアンテナとの間における相関値を算出する第3のステップと、
    前記算出された相関値が相対的に小さくなるアンテナを、前記複数のアンテナ以外のアンテナの中から、少なくとも1つ選択する第4のステップと、
    前記受信電力が相対的に大きい複数のアンテナと前記相関値が相対的に小さくなる少なくとも1つアンテナとを用いて信号を送信する第5のステップと
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  4. 前記第1のアンテナ群は、L(Lは1以上の整数)本のアンテナ素子からなり、
    前記第2のアンテナ群は、N本のアンテナ素子からなり、
    前記第1のステップでは、前記第2の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定するとともに、前記推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、前記L本のアンテナ素子のそれぞれで得られる受信電力を算出し、
    前記第2のステップでは、前記第1のアンテナ群の中から、前記受信電力算出手段によって算出された受信電力が相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、
    前記第3のステップでは、前記選択されたK本のアンテナ素子と、(L−K)本のアンテナ素子の各々に対する(L−K)通りの空間相関を算出し、
    前記第4のステップでは、(L−K)本のアンテナ素子の中から、空間相関値が相対的に小さいアンテナ素子をP(P<L−K)本選択することを特徴とする請求項3記載の無線通信方法。
  5. 前記第1の無線通信装置が空間多重する信号系統数をM’とし、
    前記第2のステップで選択されるアンテナ素子数KをK=M’−1とし、
    前記第3のステップで選択されるアンテナ素子数(L−K)を1とすることを特徴とする請求項4記載の無線通信方法。
  6. 前記第1の無線通信装置が空間多重する信号系統数をM’とし、
    前記第2のステップで選択されるアンテナ素子数KをK=M’−2とし、
    前記第3のステップで選択されるアンテナ素子数(L−K)を2とすることを特徴とする請求項4記載の無線通信方法。
  7. 前記第1の無線通信装置のアンテナ素子を、少なくとも2種類の異なる偏波特性を有するアンテナ素子とし、
    前記アンテナ素子の受信電力を偏波特性毎に測定する第6のステップと、
    前記アンテナ素子の偏波特性に基づいて、前記アンテナ素子の組合せを決定する第7のステップと、
    前記偏波特性毎に測定したアンテナ素子の受信電力と前記予め決定しておいた前記アンテナ素子の組合せとに基づいて、送信に用いるアンテナ素子を決定する第8のステップと
    を含むことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の無線通信方法。
  8. 前記第1のアンテナ群をL(Lは1以上の整数)本のアンテナ素子とし、かつL本のアンテナ素子のうち少なくとも1本を他のアンテナ素子と異なる偏波特性を有するアンテナ素子とし、前記第2のアンテナ群をN本のアンテナ素子とし、
    前記第1のステップでは、前記第2の無線通信装置から送信される伝搬チャネル応答を推定するとともに、前記推定された伝搬チャネル応答値に基づいて、偏波特性の異なる受信アンテナ素子毎に得られる受信電力を算出し、
    前記第2のステップでは、SNRが相対的に大きいアンテナ素子をK(K<L)本選択し、
    前記第4のステップでは、選択されたK本のアンテナ素子の偏波特性と前記N本のアンテナ素子の位置関係とに基づいて、残りの(L−K)本のアンテナ素子の中からP(P<L−K)本のアンテナ素子を選択し、
    前記偏波特性毎に測定したアンテナ素子の受信電力と前記予め決定しておいた前記アンテナ素子の組合せとに基づいて、送信に用いるアンテナ素子を決定する第9のステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載の無線通信方法。
  9. 前記第2の無線通信装置が複数である場合、前記第1のステップ〜第5のステップを前記第2の無線通信装置の各々に対して実施することを特徴とする請求項4の無線通信方法。

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