JP2007214743A - 無線機及び偏波切替方法 - Google Patents

無線機及び偏波切替方法 Download PDF

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    • H04B7/10Polarisation diversity; Directional diversity

Abstract

【課題】 伝搬環境が悪い場合でも伝送特性を劣化させることなくミリ波帯域の信号を送信できる無線機を提供する。
【解決手段】 伝搬環境が悪い場合は、送信データをFSK変調方式でベースバンド信号に変調し、ベースバンド信号をもとに局部発振器122が生成する高周波信号を周波数変調して円偏波で送信する。伝搬環境が良い場合は、送信データをQPSK変調方式でベースバンド信号に変調し、ベースバンド信号と局部発振器122が生成する高周波信号を第1のミキサ124及び第2のミキサ125で周波数混合し直線偏波で送信する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、無線機及び偏波切替方法に関し、特にミリ波帯域の信号を送受信する無線機及び偏波切替方法に関する。
近年の無線通信システムの高周波化に伴い、60GHz帯などミリ波帯域の周波数信号を用いた無線通信が行われるようになってきた。このミリ波帯域の信号は、小型アンテナで送受信可能である。そのため、ミリ波帯域の周波数を使用した無線通信システムの無線機においては、小型のアンテナと無線回路をIC上に形成することで無線機全体の小型化を図る利用形態が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この非特許文献1で提案されている無線機では、ベースバンド信号を直交変調器にてQPSK変調方式で同相成分及び直交成分に変調し、周波数変換器にてRF信号に周波数変換した後、アンテナより直線偏波で送信している。
しかしながら、直線偏波でミリ波帯域の信号を送信すると、壁など伝搬環境の影響により伝送特性が大きく変動するという問題が発生する。これは、ミリ波帯域の周波数を使用した無線機では、1Gbps程度の非常に高速なデータレートを要求するアプリケーションが利用されるためである。すなわち、通常のデータレートでは無視できるほど微小な遅延時間の遅延波が主波と同時に受信された場合にも、データレートが高速であるため、この遅延波が無視できなくなり、符号間干渉が引き起こされ、伝搬特性が劣化する。そのため上述した無線機では、伝搬環境が悪い場合、遅延波の影響を受け伝送特性が大きく劣化するという問題があった。
この問題を解決する技術として、円偏波と直線偏波を切り替えて信号を送受信する偏波切替アンテナが知られている(例えば、特許文献1参照。)。円偏波の電波は右旋円偏波と左旋円偏波があり、たとえば右旋円偏波の信号が壁などによって一回反射するとそれは旋回方向が逆向きの左旋円偏波となる。右旋円偏波と左旋円偏波は、お互いに直交しており干渉を起こさないため、反射が起こりやすい伝搬環境では、円偏波を用いて信号を送信することで伝送特性の劣化を防ぐことができる。
一方、円偏波に比べ直線偏波の信号を受信する場合、一般に受信側のアンテナの構成を簡単にすることができる。そのため反射が起こりにくい伝搬環境では、円偏波ではなく直線偏波を用いて信号を送信することで、受信側のアンテナの構成を簡単にすることができる。そこで、従来の偏波切替アンテナでは、アンテナの使用状況に応じて、直線偏波放射部から放射された直線偏波を偏波変換部で円偏波に変換し、直線偏波又は円偏波を切り替えて信号を送信している。
Ji−Yong Park, Seong−Sik Jeon, Yuanxun Wang and T.Itoh,"Millimeter wave direct quadrature converter integrated with antenna for broad−band wireless communications,"Microwave Symposium Digest, 2002 IEEE MTT−S International Volume 2, 2−7 June 2002 Page(s):1277 − 1280 特開2004−320583公報
しかしながら、上述した従来の偏波切替アンテナは、直線偏波放射部に加え、直線偏波を円偏波に変換する偏波変換部が必要となり、直線偏波のみを放射するアンテナに比べアンテナが大きくなり、無線回路と同じIC上に形成することが困難となる。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、伝搬環境が悪い場合でも伝送特性を劣化させることなくミリ波帯域の信号を送信でき、さらに無線回路とアンテナを1つのIC上に形成可能な小型の無線機及び偏波切替方法の提供を目的とする。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、伝搬環境が悪い場合でも伝送特性を劣化させることなくミリ波帯域の信号を送信でき、さらに無線回路とアンテナを1つのIC上に形成可能な小型の無線機及び偏波切替方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線機は、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、前記第1のモードで、第1の正弦波信号を生成する第1の局部発振器と、前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する第2の局部発振器と、前記第1のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記第2の局部発振器へ出力するディジタル信号処理部と、前記第1のモードで、前記第1の局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の正弦波信号を出力する第1の移相器と、前記第2のモードで、前記第2の局部発振器からの前記第1の変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力し、前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を前記第2の線状アンテナへ出力する前記第2の移相器と、前記第1のモードで、前記第1の移相器からの前記0度位相をずらした第2の正弦波信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力する第1のミキサと、前記第1のモードで、前記第1の移相器からの前記90度位相をずらした第2の正弦波信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を出力する第2のミキサと、前記第1のモードで、前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を前記第1の線状アンテナへ出力する加算器とを有し、前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波とすることを特徴とする。
また、本発明の無線機は、第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードとで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモード又は第3のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、前記第1のモード及び第3のモードで、第1の正弦波信号を生成する第1の局部発振器と、前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する第2の局部発振器と、前記第1のモード及び第3のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記第2の局部発振器へ出力するディジタル信号処理部と、前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力する第1の移相器と、前記第2のモードで前記第2の局部発振器からの前記第1の変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力し、前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を前記第2の線状アンテナへ出力し、前記第3のモードで加算信号の位相を90度ずらした信号を前記第2の線状アンテナへ出力する前記第2の移相器と、前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力する第1のミキサと、前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を出力する第2のミキサと、前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記Qチャネル変調信号を加算した前記加算信号を前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ出力する加算器とを有し、前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、第3のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の無線機は、第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、前記第1のモードで、第1の正弦波信号を生成し、前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する局部発振器と、前記第1のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記局部発振器へ出力し、また第1及び第2の直流信号を出力するディジタル信号処理部と、前記第1のモードで前記局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第2のモードで前記局部発振器からの前記第1の変調信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力する前記移相器と、前記第1のモードで前記移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力し、第2のモードで前記移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1の直流信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力する第1のミキサと、前記第1のモードで前記移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合して第3のRF信号を出力し、前記第2のモードで前記第移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第2の直流信号とを周波数混合して第4のRF信号を前記第2の線状アンテナへ出力する出力する第2のミキサと、前記第1のモードで前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記第3のRF信号を加算した加算信号を前記第1の線状アンテナへ出力する加算器とを有し、前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波とすることを特徴とする。
また、本発明の無線機は、第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、ディジタル信号処理部と、第1及び第2の局部発振器と、第1及び第2の移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第2の局部発振器から前記第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の無線機は、第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードとで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモード又は第3のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、ディジタル信号処理部と、第1及び第2の局部発振器と、第1及び第2の移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第2の局部発振器から前記第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第3のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ前記第1の正弦波信号を出力し、前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした前記第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第2の移相器から前記第2の線状アンテナへ前記加算信号の位相を90度ずらした信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の無線機は、第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、前記送信部は、ディジタル信号処理部と、局部発振器と、移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記局部発振器から前記移相器へ第1の正弦波信号を出力し、前記移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第1および第2のミキサへ第1及び第2の直流信号を出力し、前記局部発振器から前記移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を0度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の偏波切替方法は、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が第1のモードより悪い第2のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、第1の局部発振器から第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第2の局部発振器から第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第2の移相器から第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の偏波切替方法は、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、第1の局部発振器から第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第2の局部発振器から第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第3のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ前記第1の正弦波信号を出力し、前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした前記第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第2の移相器から前記第2の線状アンテナへ前記加算信号の位相を90度ずらした信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
また、本発明の偏波切替方法は、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が第1のモードより悪い第2のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、局部発振器から移相器へ第1の正弦波信号を出力し、前記移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、前記ディジタル信号処理部から前記局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第1および第2のミキサへ第1及び第2の直流信号を出力し、前記局部発振器から前記移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、前記第1のミキサから前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を0度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第2のミキサから前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする。
本発明によると、伝搬環境が悪い場合でも伝送特性を劣化させることなくミリ波帯域の信号を送信でき、さらに無線回路とアンテナを1つのIC上に形成可能な小型の無線機及び偏波切替方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1に本発明に係る無線機の構成を示す。
図1に示す無線機は、送信用ディジタル信号処理部11、無線送信回路部12及び送信用アンテナ部13を有する送信部1と、受信用ディジタル信号処理部21、無線受信回路部22及び受信用アンテナ部23を有する受信部2、及び各送受信部1,2を制御する制御部3を備えている。
本発明は、上述した送信部1に関するものであり、以下、送信部1を中心にその構成及び動作について詳細に説明する。
図2乃至図4を用いて、本発明に係る無線機の第1の実施例を説明する。上述したように、送信部1は送信用ディジタル信号処理部11、無線送信回路部12及び送信用アンテナ部13を有しており、以下、図2を用いて各部を詳細に説明する。
まず、送信用ディジタル信号処理部11は、3つの出力端子11−1〜11−3を有している。この出力端子11−1〜11−3は、後段の無線送信回路部12が有するスイッチ群121に接続されている。送信用ディジタル信号処理部11は、QPSK変調方式又はFSK変調方式のいずれかを用いて、送信データをベースバンド信号へと変調する。変調したベースバンド信号は、QPSK変調時は出力端子11−1,11−3から、FSK変調時は出力端子11−2から無線送信回路部12へ出力される。なお、送信用ディジタル信号処理部11に対するQPSK変調方式及びFSK変調方式の切り替えは、制御部3からの指示に従い行われる。
次に、図2に示す無線送信回路部12の構成を説明する。無線送信回路部12は、スイッチ121−1〜121−3を有するスイッチ群121、正弦波を生成する第1の局部発振器122及び第2の局部発振器222、第1のミキサ124、第2のミキサ125、第1のπ/2移相器126、第2のπ/2移相器226及び加算器127を備えている。
まず第1の局部発振器122は、高周波信号を生成し、第1のπ/2移相器126へ出力する。また第2の局部発振器222は、スイッチ121−2を介して送信用ディジタル信号処理部11の出力端子11−2に接続されている。スイッチ121−2が短絡されて送信用ディジタル信号処理部11からベースバンド信号が入力された場合、第2の局部発振器222は、自身が有する電圧制御発振器(図示せず)に対して周波数変調を行い、変調した高周波信号を第2のπ/2移相器226へ出力する。
次に第1のミキサ124は、送信用ディジタル信号処理部11の出力端子11−1にスイッチ121−1を介して接続された入力端子124−1及び第1のπ/2移相器126に接続された入力端子124−2を有し、さらに各入力端子から入力された信号を周波数混合したRF信号を加算器127へ出力するRF信号出力端子125−3を有している。第2のミキサ125は、送信用ディジタル信号処理部11の出力端子11−3にスイッチ121−3を介して接続された入力端子125−1及び第1のπ/2移相器126に接続された入力端子125−2を有し、さらに各入力端子から入力された信号を周波数混合したRF信号を加算器127へ出力するRF信号出力端子125−3を有している。
また第1のπ/2移相器126は、第1の局部発振器122から入力される高周波信号に対して0度及び90度ずれた位相をもつ高周波信号を生成し、位相が0度ずれた高周波信号を第1のミキサ124へ、位相が90度ずれた高周波信号を第2のミキサ125へ出力する。一方、第2のπ/2移相器226は、第2の局部発振器222から入力される高周波信号に対して0度及び90度ずれた位相をもつ高周波信号を生成し、位相が0度ずれた高周波信号を第1のモノポールアンテナ131へ、位相が90度ずれた高周波信号を第2のモノポールアンテナ132へ出力する。また、この第2のπ/2移相器226は、後述する加算器127から入力された加算信号の位相を90度ずらして、後述する第2のモノポールアンテナ132へ出力する。
さらに加算器127は、第1のミキサ124及び第2のミキサ125が出力するRF信号を加算し、加算した信号を送信用アンテナ部13の第1のモノポールアンテナ131又は第2の移相器226へ出力する。
続いて送信用アンテナ部13は、加算器127及び第2の移相器226と接続している第1のモノポールアンテナ131、及び第2の移相器226と接続している第2のモノポールアンテナ132を有しており、この第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132は、互いに物理的に直交するよう配置されている。なお、ここでは、送信用アンテナ部13が有するアンテナとしてモノポールアンテナを用いたが、直線偏波を送信できるアンテナであればモノポールアンテナ以外のアンテナを用いてもよい。
次に、図3乃至図5を用いて第1の実施例における無線機の動作について説明する。まず、制御部3は、図1の受信部2が受信する信号の情報に基づき、伝搬環境が悪い場合(以下、伝搬環境状態1と称する。)、伝搬環境が良い場合(以下、伝搬環境状態3と称する。)、及び、伝搬環境状態1と伝搬環境状態3の間である場合(以下、伝搬環境状態2と称する。)の3つの状態に分類する。なお、この分類方法については後述する。この分類により、無線機の制御部3は、伝搬環境が伝搬環境状態1に分類された場合、送信データをFSK変調方式で変調し円偏波で送信する。また、伝搬環境状態2に分類された場合は、送信データをQPSK変調方式で変調し円偏波で送信し、伝搬環境状態3に分類された場合は、送信データをQPSK変調方式で変調し直線偏波で送信する。
(伝搬環境状態1)
そこで、まず図3を用いて、制御部3が伝搬環境を伝搬環境状態1と分類した場合における送信部1の動作を説明する。このとき制御部3は、送信用ディジタル信号処理部11に対して、送信データをFSK変調方式で変調し、出力端子11−2からベースバンド信号を出力するよう指示し、さらにスイッチ群121に対してのスイッチ121−2を短絡し、スイッチ121−1及び121−3を開放するよう指示する。なお、図3に示す送信部1は、図2に示す送信部1から制御部3による伝搬環境状態1の指示に従った回路を示している。以下、この図3を用いて送信部1の動作を説明する。
まず、制御部3からの指示を受けた送信用ディジタル信号処理部11は、送信データをFSK変調方式でベースバンド信号に変調し、変調したベースバンド信号を出力端子11−2から出力する。出力端子11−2から出力されたベースバンド信号は、スイッチ121−2を介して第2の局部発振器222へ入力される。第2の局部発振器222は、入力されたベースバンド信号に基づき、電圧制御発振器(図示せず)に対して周波数変調を行い、得られた変調高周波信号を第2のπ/2移相器226へ出力する。
第2のπ/2移相器226は、第2の局部発振器222から入力された変調高周波信号の位相を0度ずらした変調高周波信号を第1のモノポールアンテナ131へ出力し、また位相を90度ずらした変調高周波信号を第2のモノポールアンテナ132へ出力する。第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132は、それぞれ入力された高周波信号を直線偏波で送信する。これら送信された高周波信号は、それぞれの位相が90度ずれているため、空中で合成されると円偏波となる。
(伝搬環境状態2)
次に図4を用いて、制御部3が伝搬環境を伝搬環境状態2と分類した場合における送信部1の動作を説明する。このとき制御部3は、送信用ディジタル信号処理部11に対して、送信データをQPSK変調方式で変調し、出力端子11−1,11−3からベースバンド信号を出力するよう指示し、さらに送信部1のスイッチ群121に対してスイッチ121−1及び121−3を短絡し、スイッチ121−2を開放するよう指示する。また制御部3は、第2のπ/2移相器226に対して加算器127から入力される加算信号を、位相を90度ずらして第2のダイポールアンテナ132へ出力するよう指示する。なお、図4に示す送信部1は、図2に示す送信部1から制御部3による伝搬環境状態2の指示に従った回路を示している。以下、この図4を用いて送信部1の動作を説明する。
制御部3からの指示を受けた送信用ディジタル信号処理部11は、送信データをQPSK変調方式でベースバンド信号に変調し、変調したベースバンド信号のIチャネル信号を出力端子11−1から出力し、及びQチャネル信号を出力端子11−3から出力する。送信用ディジタル信号処理部11から出力されたIチャネル信号及びQチャネル信号は、スイッチ121−1及び121−3を介してそれぞれ第1のミキサ124及び第2のミキサ125に入力される。そして、第1のミキサ124には、Iチャネル信号が入力されるとともに、第1の局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を0度ずらした信号が入力される。また、第2のミキサ125には、Qチャネル信号が入力されるとともに、第1の局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を90度ずらした信号が入力される。各ミキサ124,125は、入力された信号をそれぞれ周波数混合し、混合結果のRF信号を加算器127へ出力する。加算器127は、各ミキサ124,125から出力されたRF信号を加算し、第1のモノポールアンテナ131へ出力するとともに、第2のπ/2移相器226にも出力する。
RF信号が入力された第2のπ/2移相器226は、この信号の位相を90度ずらし第2のモノポールアンテナ132へ出力する。第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132は、入力されたRF信号を直線偏波で送信する。これら送信されたRF信号は、それぞれの位相が90度ずれているため、空中で合成されると円偏波となる。
(伝搬環境状態3)
続いて、図5を用いて、制御部3が伝搬環境を伝搬環境状態3と分類した場合における送信部1の動作を説明する。このとき制御部3は、送信用ディジタル信号処理部11に、送信データをQPSK変調方式で変調し、出力端子11−1,11−3からベースバンド信号を出力するよう指示し、さらに送信部1のスイッチ群121に対してスイッチ121−1及び121−3を短絡し、スイッチ121−2を開放するよう指示する。なお、図5に示す送信部1は、図2に示す送信部1から制御部3による伝搬環境状態3の指示に従った回路を示している。以下、この図5を用いて送信部1の動作を説明する。
制御部3からの指示を受けた送信用ディジタル信号処理部11は、送信データをQPSK変調方式でベースバンド信号に変調し、変調したベースバンド信号のIチャネル信号を出力端子11−1から出力し、及びQチャネル信号を出力端子11−3から出力する。送信用ディジタル信号処理部11から出力されたIチャネル信号及びQチャネル信号は、スイッチ121−1及び121−3を介してそれぞれ、第1のミキサ124及び第2のミキサ125に入力される。第1のミキサ124には、Iチャネル信号が入力されるとともに、第1の局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を0度ずらした信号が入力される。また、第2のミキサ125には、Qチャネル信号が入力されるとともに、第1の局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を90度ずらした信号が入力される。各ミキサ124,125は、入力された信号をそれぞれ周波数混合し、混合結果のRF信号を加算器127へ出力する。加算器127は、各ミキサ124,125から出力されたRF信号を加算し、第1のモノポールアンテナ131へ出力する。第1のモノポールアンテナ131は、加算器127から入力されたRF信号を直線偏波で送信する。
以上のように第1の実施例によれば、円偏波で信号を送信する場合、送信部1においてデータを互いに直交する2つの高周波信号に変換し、各高周波信号を第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132それぞれから直線偏波で放射することで、直線偏波を円偏波に変換する。そのため、偏波変換部を備える必要がなく、送信用アンテナ部13を小型化できるため、送信部1を1つのIC上に形成し、無線機を小型化することができる。
さらに、伝搬環境が悪い場合は、信号レベルの変動や雑音の影響が小さいFSK変調方式で信号を変調し、フェージングに強い円偏波で送信するため、より伝搬特性を劣化させることなく信号を送信できる。一方、伝搬環境が良い場合は、FSK変調方式より伝送効率の高いQPSK変調方式で信号を変調することで、高い伝送効率で信号を送信することができる。
なお、本実施例では、伝搬環境が悪い場合の変調方式として、FSK変調方式を用いているが、周波数変調を用いる変調方式、例えばGMSK変調方式やGFSK変調方式などの変調方式を用いても良い。また、伝搬環境が良い場合の変調方式として、QPSK変調方式を用いているが、FSK変調方式より伝送効率が高く、直交信号を用いる変調方式、例えば8相PSK変調方式や16QAM変調方式を用いてもよい。
次に図6乃至図8を用いて、第2の実施例に係る無線機について説明する。第2の実施例に係る無線機は、第1の実施例で示した無線機のうち、送信部1の無線送信回路部12の構成が一部異なるが、それ以外の無線機の構成は同じであるため同一符号を付して説明は省略する。
図6は、第2の実施例に係る無線送信回路部12の構成を示す構成図である。図6に示す無線送信回路部12は、図2の無線送信回路部12が備える第2の局部発振器222と第2のπ/2移相器226を備えていない。さらに、図6に示す第1のミキサ124は、図2の第1のミキサ124と異なり、RF信号出力端子124−3,124−4の2つの出力端子を有している。そして、第1のミキサ124は、入力されたベースバンド信号と高周波信号を周波数混合し、RF信号を生成するミキサモードで動作する場合は、RF信号出力端子124−3から加算器127へRF信号を出力する。一方、後述するローカルリークモードで動作する場合は、RF信号出力端子124−4から第1のアンテナ131へRF信号を出力する。また、第2のミキサ125も、RF信号出力端子125−3,125−4の2つの出力端子を有している。そして、第2のミキサ125は、入力されたベースバンド信号と高周波信号を周波数混合し、RF信号を生成するミキサモードで動作する場合は、RF信号出力端子125−3から加算器127へRF信号を出力する。一方、後述するローカルリークモードで動作する場合は、RF信号出力端子125−4から第2のアンテナ132へRF信号を出力する。
また、局部発振器122は、送信用ディジタル信号処理部11の出力端子11−2にスイッチ121−2を介して接続されており、高周波信号を生成し、π/2移相器126へ出力する。スイッチ121−2が短絡され送信用ディジタル信号処理部11からベースバンド信号が入力された場合、この局部発振器122は、入力されたベースバンド信号に基づき、自身が有する電圧制御発振器(図示せず)に対して周波数変調を行う機能を有している。
ここで、図7を用いて上述した第1のミキサ124及び第2のミキサ125の構成を説明する。なお、第2のミキサ125の構成は第1のミキサ124と同じであるため説明は省略する。
この第1のミキサ124は、π/2移相器126から入力された高周波信号をそのまま出力するローカルリークモードと、スイッチ121−1(第2のミキサ125ではスイッチ121−3)から入力されたベースバンド信号とπ/2移相器126から入力された高周波信号を周波数混合し、混合結果であるRF信号を出力するミキサモードの2つのモードを有している。また、第1のミキサ124は、2つのRF信号出力端子124−3,124−4を有しており、RF信号出力端子124−3は加算器127に接続され、RF信号出力端子124−4は第1のモノポールアンテナ131に接続されている。なお、第1のミキサ124は、制御部3からの指示に従いRF信号出力端子124−3又は124−4のいずれか一方からRF信号を出力する。
続いて図7を用いて、第1のミキサ124がRF信号出力端子124−3又はRF信号出力端子124−4のいずれか一方からRF信号を出力するための構成について説明する。
第1のミキサ124は、電圧電流変換部301と第1のスイッチング部302、第2のスイッチング部303、第1のローカルバッファアンプ304及び第2のローカルバッファアンプ305を有している。第1のミキサ124に入力されたベースバンド信号は、電圧電流変換部301によって電圧から電流に変換され、第1のスイッチング部302及び第2のスイッチング部303へそれぞれ出力される。
この第1のスイッチング部302及び第2のスイッチング部303には、それぞれ第1のローカルバッファアンプ304及び第2のローカルバッファアンプ305が接続されており、これを介してπ/2移相器126からの高周波信号が入力される。この第1のスイッチング部302及び第2のスイッチング部303は、ローカルバッファアンプ304及び305から入力された高周波信号と電圧電流変換部301から入力されたベースバンド信号を周波数混合する。
このとき、RF信号出力端子124−3からのみ信号を出力させる場合、制御部3は第1のローカルバッファアンプ304をイネーブルし、第2のローカルバッファアンプ305をディセーブルする。これにより、第2のスイッチング部303には高周波信号が入力されず、RF信号は、第1のスイッチング部302のRF信号出力端子124−3からのみ出力され加算器127へ入力される。
一方、RF信号出力端子124−4からのみ信号を出力させる場合、制御部3は第1のローカルバッファアンプ304をディセーブルし、第2のローカルバッファアンプ305をイネーブルする。これにより、第1のスイッチング部302には高周波信号が入力されず、RF信号は、RF信号出力端子124−4からのみ出力され第1のモノポールアンテナ131へ入力される。
なお、電圧電流変換部301にベースバンド信号ではなく直流信号が入力された場合、第1のスイッチング部302及び第2のスイッチング部303でこの直流信号とローカルバッファアンプ304及び305から入力された高周波信号とが周波数混合されるが、直流信号は周波数成分が「0」であるため、周波数混合結果のRF信号として、高周波信号と同じ信号が得られる。即ち、第1のミキサ124に入力された高周波信号は、そのまま出力されることとなり、第1のミキサ124はローカルリークモードとして動作する。
次に、図6又は図8を用いて第2の実施例の送信部1の動作を説明する。まず、無線部は、図1に示す受信部2が受信した信号に基づき、伝搬環境が良いか悪いかの判断を行う。この結果として伝搬環境が悪いと判断した場合(伝搬環境状態1)、無線部の制御部3は、送信データをFSK変調方式で変調し、円偏波で送信するよう送信用ディジタル信号処理部11及び無線送信回路部12へ指示を与える。一方、伝搬環境が良いと判断した場合(伝搬環境状態3)、無線部の制御部3は、送信データをQPSK変調方式で変調し、直線偏波で送信するよう送信用ディジタル信号処理部11及び無線送信回路部12へ指示を与える。なお、伝搬環境の判断方法については後述する。
(伝搬環境状態1)
そこで、まず図6を用いて、制御部3が伝搬環境を伝搬環境状態1と分類した場合の送信部1の動作を説明する。伝搬環境が悪いと判断すると、制御部3は、送信用ディジタル信号処理部11に、送信データをFSK変調方式で変調し、出力端子11−2からベースバンド信号を出力し、出力端子11−1,11−3からは直流信号を出力するよう指示する。また制御部3は、スイッチ群121に対して全てのスイッチ121−1〜121−3を短絡するよう指示し、第1のミキサ124及び第2のミキサ125に対してアンテナ部13と接続しているRF信号出力端子124−4,125−4からRF信号を出力するよう指示する。
制御部3からの指示を受けた送信用ディジタル信号処理部11は、送信データをFSK変調方式でベースバンド信号に変調し、変調したベースバンド信号を出力端子11−2から出力するとともに、直流信号を出力端子11−1,11−3から出力する。出力端子11−2から出力されたベースバンド信号は、スイッチ121−2を介して局部発振器122へ入力され、局部発振器122は、このベースバンド信号に基づき、電圧制御発振器(図示せず)に対して周波数変調を行い、得られた変調高周波信号をπ/2移相器126へ出力する。
次にπ/2移相器126は、局部発振器122から入力された高周波信号に対して位相が0度ずれた高周波信号を第1のミキサ124へ出力し、また位相が90度ずれた高周波信号を第2ミキサ125へ出力する。第1のミキサ124及び第2のミキサ125は、送信用ディジタル信号処理部11の出力端子11−1,11−3からスイッチ121−1,121−3を介して直流信号が入力されるため、ローカルリークモードとして動作する。即ち、第1のミキサ124及び第2のミキサ125に入力された高周波信号は、そのままRF信号出力端子124−4及び125−4から第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132へ出力される。第1のモノポールアンテナ131及び第2のモノポールアンテナ132は、それぞれ入力された高周波信号を直線偏波で送信する。これら送信された高周波信号は、それぞれの位相が90度ずれているため、空中で合成されると円偏波となる。
(伝搬環境状態3)
続いて図8を用いて、制御部3が伝搬環境を伝搬環境状態3と分類した場合の送信部1の動作を説明する。この場合、制御部3は、送信用ディジタル信号処理部11に、送信データをQPSK変調方式で変調し、出力端子11−1,11−3からベースバンド信号を出力するよう指示する。また制御部3は、送信部1のスイッチ群121に対してスイッチ121−1,121−3を短絡し、スイッチ121−2を開放するよう指示し、第1のミキサ124及び第2のミキサ125に対して加算器127と接続しているRF信号出力端子124−3,125−3からRF信号を出力するよう指示する。これら制御部3による伝搬環境状態3の指示に従った回路を図8に示す。そこで、以下図8を用いて送信部1の動作を説明する。
制御部3からの指示を受けた送信用ディジタル信号処理部11は、送信データをQPSK変調方式でベースバンド信号に変調し、変調したベースバンド信号のIチャネル信号を出力端子11−1から出力し、及びQチャネル信号を出力端子11−3から出力する。送信用ディジタル信号処理部11から出力されたIチャネル信号及びQチャネル信号は、それぞれ第1のミキサ124及び第2のミキサ125に入力される。また第1のミキサ124には、Iチャネル信号が入力されるとともに、局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を0度ずらした信号が入力される。また、第2のミキサ125には、Qチャネル信号が入力されるとともに、局部発振器122で生成された高周波信号をπ/2移相器126で位相を90度ずらした信号が入力される。各ミキサ124,125は、入力された信号をそれぞれ周波数混合し、混合結果のRF信号をRF信号出力端子124−3,125−3から加算器127へ出力する。加算器127は、各ミキサ124,125から出力されたRF信号を加算し、第1のモノポールアンテナ131へ出力する。第1のモノポールアンテナ131は、加算器127から入力されたRF信号を直線偏波で送信する。
以上のように第2の実施例によれば、第1の実施例と同様の効果が得られるとともに、第1のミキサ124及び第2のミキサ125においてローカルリークモード及びミキサモードの2つのモードを切り替えることで、第1の実施例の第2の局部発振器222及び第2の移相器226を備える必要がなく、無線送信回路12を簡素化でき、無線機をさらに小型化することができる。
次に、図9乃至図12を用いて第3の実施例に係る無線機を説明する。本実施例に係る無線機の構成は第1及び第2の実施例と同じであるため、ここでは図1の符号を付して説明し、その構成図の説明は省略する。本実施例では、伝搬環境を良いか悪いかを判断する制御部3の動作について説明する。
ここで、本実施例に係る無線機は、パケット通信を行っているものとし、データを送信する無線機を送信側無線機Aと称し、送信側無線機Aが送信したデータを受信する無線機を受信側無線機Bと称する。なお、受信側無線機Bも送信部1を有しており、受信したデータを元に算出した情報を送信側無線機Aに対して送信する。
図9のフローチャートは、本実施例に係る送信側無線機Aの制御部3が伝搬環境を判断しながらデータを送信する場合の動作を示す。この制御部3は、送信に使用する変調方式及び偏波を内部メモリに記憶しており、データの送信を開始する場合、この内部メモリに記憶した変調方式及び偏波を使用して送信を行う。通常、内部メモリには、前回送信に使用した変調方式及び偏波が記憶されている。なお、図9には、QPSK変調方式及び直線偏波を使用してデータの送信を開始する例を示す。
データの送信を開始すると、まず制御部3は、再送回数Nを初期化し、N=0とする(ステップS101)。続いて制御部3は、この再送回数Nがあらかじめ定めてある閾値TH1(TH1>0)以上であるか否かを比較する(ステップS102)。N=0では、TH1>Nであるため、必ず再送回数Nは閾値TH1より小さくなる。したがって、再送回数Nが閾値TH1より小さい場合(ステップ102のYes)、制御部3は、QPSK変調方式及び直線偏波を使用してデータを送信するよう送信部1に指示し(ステップS103)、再送回数Nを1増やす(ステップS104)。これにより、送信部の制御部3から通信相手にデータを送信し、当該通信相手からの返送されるACK信号の受信を待つ。
そして次に、制御部3は、受信部2が通信相手から送信されたACK信号を受信したか否かを確認する(ステップS105)。このACK(Acknowledge) 信号とは、パケット通信において、送信側無線機Aが送信した信号が受信側無線機Bで正しく受信された場合に受信側無線機Bが返信する信号のことである。即ち、送信側無線機Aの制御部3は、受信部2がACK信号を受信したか否かを確認することで、送信データがきちんと受信側無線機Bに届いたか否かを確認する。ACK信号を受信したと確認できた場合(ステップS105のYes)、制御部3は、データの送信を終了する。一方、ACK信号の受信を確認できなかった場合(ステップS105のNo)、制御部3は、一定期間をあけてステップS102に戻る。
続いて、ステップ102に戻り比較を行った結果、再送回数Nが閾値TH1より小さい場合(ステップS102のYes)、制御部3は、上記ステップS103乃至ステップS105に従い、QPSK変調方式及び直線偏波を使用してデータを送信するよう送信部1に指示する。一方、ステップS102での比較の結果、再送回数Nが閾値TH1以上である場合(ステップS102のNo)、制御部3は、伝搬環境が悪く、信号が受信部2まで到達していないと判断し、FSK変調方式及び円偏波を使用してデータを送信するよう送信部1に指示し(ステップS106)、処理を終了する。
次に、図10はステップS106の設定に基づいて、FSK変調方式及び円偏波を使用してデータ送信する場合の動作を示すフローチャートである。
データの送信を開始すると、まず制御部3は、再送回数Nを初期化し、N=0とする(ステップS201)。続いて制御部3は、FSK変調方式及び円偏波を使用してデータを送信するよう送信部1に指示し(ステップS202)、送信部1がデータを送信すると、制御部3は再送回数Nを1増やす(ステップ203)。次に制御部3は、受信部2が送信部1から送信されたACK信号を受信したか否かを確認する(ステップS204)。ACK信号の受信を確認できなかった場合(ステップS204のNo)、制御部3は、一定期間をあけてステップS202に戻り、データを再送するよう送信部1に指示する。
一方、ACK信号を受信したと確認できた場合(ステップS204のYes)、制御部3は、再送回数Nとあらかじめ定めてある閾値TH2とを比較する(ステップ205)。そして、再送回数Nが閾値TH2以下のときは(ステップS205のNo)、制御部3は伝搬環境が改善したと判断し、次回からのデータ送信にQPSK変調方式及び直線偏波の使用を決定する(ステップ206)。一方、再送回数Nが閾値TH2より大きいときは(ステップS205のYes)、制御部3はまだ伝搬環境は悪いと判断し、次回からのデータ送信に、引き続きFSK変調方式及び円偏波の使用を決定する(ステップS207)。
上記の説明では、再送回数Nとあらかじめ定めてある閾値TH2との比較結果に基づいて伝搬環境を判断したが、伝搬環境を判断する別の基準としてとしてビット誤り率を用いてもよい。図11は、ビット誤り率を用いて伝搬環境を判断する場合のデータ送信の動作を示すフローチャートである。
この場合、送信側の無線機の制御部3は、前回送信した変調方式及び偏波を使用して既知信号を送信する(ステップS301)。また既知信号を受信した受信側の無線機は、あらかじめ記憶している既知信号と受信信号とを比較し、ビット誤り率を算出し結果を送信側に送信する。
送信側の無線機がこのビット誤り率を受信すると、送信側の無線機の制御部3は、このビット誤り率とあらかじめ定めてある閾値TH3とを比較する(ステップS302)。そして、ビット誤り率が閾値TH3以下のときは(ステップS302のYes)、送信側の無線機の制御部3は伝搬環境が良いと判断し、次回からのデータ送信にQPSK変調方式及び直線偏波の使用を決定する(ステップS303)。一方、ビット誤り率が閾値TH3より大きいときは(ステップS302のNo)、送信側の無線機の制御部3は伝搬環境が悪いと判断し、次回からのデータ送信に、引き続きFSK変調方式及び円偏波の使用を決定する(ステップS304)。
さらに、伝搬環境を判断する別の基準として、受信電界強度を用いて判断しても良い。図12は、受信電界強度を用いて伝搬環境を判断する場合のデータ送信の動作を示すフローチャートである。この場合、まず送信側の無線機の制御部3は、前回送信した変調方式及び偏波を使用して信号を送信する(ステップS401)。図11に示した判断方法と異なり、この場合送信する信号は既知信号でなくてもよい。
また信号を受信した受信側の無線機は、受信した信号の受信電界強度を算出し、結果を送信側の無線機の制御部3へ送信する。送信側の無線機の制御部3は、この受信電界強度を受信すると、この受信電界強度があらかじめ定めている閾値TH4と比較する(ステップS402)。そして、受信電界強度が閾値TH4以下のときは(ステップS402のYes)、送信側の無線機の制御部3は伝搬環境が悪いと判断し、次回からのデータ送信に、引き続きFSK変調方式及び円偏波の使用を決定する(ステップS403)。一方、受信電界強度が閾値TH4より大きいときは(ステップS402のNo)、送信側の無線機の制御部3は伝搬環境が良いと判断し、次回からのデータ送信にQPSK変調方式及び直線偏波の使用を決定する(ステップS404)。
なお、送信側と受信側が同一の周波数を用いて送受信を行っている場合は、可逆定理により送信側から受信側へ信号を送信する伝搬環境と、受信側から送信側へ信号を返信する伝搬環境とが同一であるため、受信側が受信した信号の受信電界強度を送信側へ返信する必要はなく、送信側が、受信した信号の受信電界強度を算出し、ステップS402の比較に用いても良い。
ここでは、再送回数等を閾値判定することで、伝搬環境の良し悪しを判断する方法について述べたが、第1の実施例のように伝搬環境を3つに分類する場合は、TH5,TH6(TH5>TH6)の2つの閾値と再送回数等の大小関係を調べることで分類してもよい。
以上のように第3の実施例によれば、第2の実施例と同様の効果が得られるとともに、受信側無線機Bから送信される信号をもとに伝搬環境を推定することで、高精度に伝搬環境の良し悪しを判断でき、またこの判断をもとに、円偏波又は直線偏波を切り替えて信号を送信することで、伝搬環境が悪い場合でも伝搬特性を劣化させることなく信号を送信できる。
なお、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施例に係る無線機の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る送信部1の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る伝搬環境状態1の場合における送信部1の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る伝搬環境状態2の場合における送信部1の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る伝搬環境状態3の場合における送信部1の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施例に係る送信部1の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施例に係る第1のミキサ124の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施例に係るQPKS変調方式で直線偏波を送信する場合における送信部1の構成を示す構成図。 本発明の第3の実施例に係る送信部1の動作を示すフローチャート。 本発明の第3の実施例に係る送信部1の動作を示すフローチャート。 本発明の第3の実施例に係る送信部1の動作の変形例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施例に係る送信部1の動作の変形例を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・送信部
2・・・受信部
3・・・制御部
11・・・送信用ディジタル信号処理部
12・・・無線送信回路部
121・・・スイッチ群
122,222・・・局部発振器
123・・・電圧制御発振器
124,125・・・ミキサ
126,226・・・π/2移相器
127・・・加算器
13・・・送信用アンテナ部
131,132・・・ダイポールアンテナ
301・・・電流電圧変換部
302,303・・・スイッチング部
304,305・・・ローカルバッファアンプ

Claims (13)

  1. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    前記第1のモードで、第1の正弦波信号を生成する第1の局部発振器と、
    前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する第2の局部発振器と、
    前記第1のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記第2の局部発振器へ出力するディジタル信号処理部と、
    前記第1のモードで、前記第1の局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の正弦波信号を出力する第1の移相器と、
    前記第2のモードで、前記第2の局部発振器からの前記第1の変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力し、前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を前記第2の線状アンテナへ出力する前記第2の移相器と、
    前記第1のモードで、前記第1の移相器からの前記0度位相をずらした第2の正弦波信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力する第1のミキサと、
    前記第1のモードで、前記第1の移相器からの前記90度位相をずらした第2の正弦波信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を出力する第2のミキサと、
    前記第1のモードで、前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を前記第1の線状アンテナへ出力する加算器とを有し、
    前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波とすることを特徴とする無線機。
  2. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードとで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモード又は第3のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    前記第1のモード及び第3のモードで、第1の正弦波信号を生成する第1の局部発振器と、
    前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する第2の局部発振器と、
    前記第1のモード及び第3のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記第2の局部発振器へ出力するディジタル信号処理部と、
    前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力する第1の移相器と、
    前記第2のモードで前記第2の局部発振器からの前記第1の変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力し、前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を前記第2の線状アンテナへ出力し、前記第3のモードで加算信号の位相を90度ずらした信号を前記第2の線状アンテナへ出力する前記第2の移相器と、
    前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力する第1のミキサと、
    前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1の移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を出力する第2のミキサと、
    前記第1のモード及び第3のモードで、前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記Qチャネル変調信号を加算した前記加算信号を前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ出力する加算器とを有し、
    前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、第3のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信することを特徴とする無線機。
  3. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    前記第1のモードで、第1の正弦波信号を生成し、前記第2のモードで、ベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を生成する局部発振器と、
    前記第1のモードで前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、前記第2のモードで前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を前記局部発振器へ出力し、また第1及び第2の直流信号を出力するディジタル信号処理部と、
    前記第1のモードで前記局部発振器からの前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、前記第2のモードで前記局部発振器からの前記第1の変調信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力する前記移相器と、
    前記第1のモードで前記移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合してIチャネル変調信号を出力し、第2のモードで前記移相器からの前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1の直流信号とを周波数混合してQチャネル変調信号を前記第1の線状アンテナへ出力する第1のミキサと、
    前記第1のモードで前記移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第1のベースバンド信号とを周波数混合して第3のRF信号を出力し、前記第2のモードで前記第移相器からの前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記ディジタル信号処理部からの前記第2の直流信号とを周波数混合して第4のRF信号を前記第2の線状アンテナへ出力する出力する第2のミキサと、
    前記第1のモードで前記第1のミキサからの前記Iチャネル変調信号と前記第2のミキサからの前記第3のRF信号を加算した加算信号を前記第1の線状アンテナへ出力する加算器とを有し、
    前記第1のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、前記第2のモードでは、前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波とすることを特徴とする無線機。
  4. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    ディジタル信号処理部と、第1及び第2の局部発振器と、第1及び第2の移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、
    前記第2の局部発振器から前記第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする無線機。
  5. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードとで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモード又は第3のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    ディジタル信号処理部と、第1及び第2の局部発振器と、第1及び第2の移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、
    前記第2の局部発振器から前記第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第3のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ前記第1の正弦波信号を出力し、
    前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした前記第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第2の移相器から前記第2の線状アンテナへ前記加算信号の位相を90度ずらした信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする無線機。
  6. 第1の線状アンテナと、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナとを備えるアンテナ部と、
    前記アンテナ部を介してミリ波帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記アンテナ部を介してデータをミリ波帯域の信号に変換し、第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモードで送信する送信部と、
    前記受信部が受信した前記無線信号に応じて前記送信部の送信モードを前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替える制御部を備え、
    前記送信部は、
    ディジタル信号処理部と、局部発振器と、移相器と、第1及び第2のミキサと、加算器とを備え、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    前記局部発振器から前記移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    前記移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から前記第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第1および第2のミキサへ第1及び第2の直流信号を出力し、
    前記局部発振器から前記移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を0度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする無線機。
  7. 前記第1及び第2のミキサは、
    前記高周波信号と前記ベースバンド信号を周波数混合し、前記RF信号を出力する第1の周波数変換器と、
    前記変調高周波信号と前記直流信号を周波数混合し、前記RF信号を出力する第2の周波数変換器と、
    前記移相器と前記第1の周波数変換器と間に接続され、前記制御部からの前記第1のモードを示す制御信号によりアクティブとなって前記高周波信号を前記第1の周波数変換器に出力する第1のアンプと、
    前記移相器と前記第2の周波数変換器の間に接続され、前記制御部からの前記第2のモードを示す制御信号によりアクティブとなって前記変調高周波信号を前記第2の周波数変換器に入力する第2のアンプとを備える
    ことを特徴とする請求項3又は請求項6に記載の無線機。
  8. 前記送信部が送信したデータに対し通信相手から送信されたACK信号を前記受信部が受信するまでに、
    前記送信部が前記データを送信した回数が一定値以下の時は、前記第1の変調方式で前記第1の線状アンテナから前記データを送信し、
    前記送信部が前記データを送信した回数が一定値より大きい場合は、前記第2の変調方式で前記第1の線状アンテナ及び前記第2の線状アンテナから前記データを送信することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線機。
  9. 前記送信部が送信した既知信号に対し通信相手から送信された前記既知信号のビット誤り率を含む信号を前記受信部が受信し、
    前記ビット誤り率が一定値以下である場合は、前記第1の変調方式で前記第1の線状アンテナから前記データを送信し、
    前記ビット誤り率が一定値より大きい場合は、前記第2の変調方式で前記第1の線状アンテナ及び前記第2の線状アンテナから前記データを送信することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線機。
  10. 前記送信部が送信したデータに対し通信相手から送信された前記データの受信電界強度を含む信号を前記受信部が受信し、
    前記受信電界強度が一定値以上である場合は、前記第1の変調方式で前記第1の線状アンテナから前記データを送信し、
    前記受信電界強度が一定値より小さい場合は、前記第2の変調方式で前記第1の線状アンテナ及び前記第2の線状アンテナから前記データを送信することを特徴とする請求項乃至請求項6のいずれか1項に記載の無線機。
  11. 伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が第1のモードより悪い第2のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、
    制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    第1の局部発振器から第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、
    前記第2の局部発振器から第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第2の移相器から第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする偏波切替方法。
  12. 伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が前記第1のモードより悪い第2のモード又は伝搬環境状態が前記第1モードと前記第2モードの中間の第3のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、
    制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    第1の局部発振器から第1の移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から第2の局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、
    前記第2の局部発振器から第2の移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第2の移相器から前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号を出力し、前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記第1の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第3のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記第1のミキサ及び第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    前記第1の局部発振器から前記第1の移相器へ前記第1の正弦波信号を出力し、
    前記第1の移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした前記第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から前記第1の線状アンテナ及び前記第2の移相器へ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第2の移相器から前記第2の線状アンテナへ前記加算信号の位相を90度ずらした信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした加算信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする偏波切替方法。
  13. 伝搬環境状態が良い第1のモード又は伝搬環境状態が第1のモードより悪い第2のモードを切り替えてデータを送信する偏波切替方法であって、
    制御部の指示に基づき前記データを前記第1のモードで送信する場合、
    ディジタル信号処理部から第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記データを第1の変調方式で変調した第1のベースバンド信号を出力し、
    局部発振器から移相器へ第1の正弦波信号を出力し、
    前記移相器から前記第1のミキサ及び前記第2のミキサへ前記第1の正弦波信号の位相を0度及び90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから加算器へ前記0度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したIチャネル変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記加算器へ前記90度位相をずらした第2の変調信号と前記第1のベースバンド信号を周波数混合したQチャネル変調信号を出力し、
    前記加算器から第1の線状アンテナへ前記Iチャネル変調信号と前記Qチャネル変調信号を加算した加算信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記加算信号を直線偏波で送信し、
    前記制御部の指示に基づき前記データを前記第2のモードで送信する場合、
    前記ディジタル信号処理部から前記局部発振器へ前記データを第2の変調方式で変調した第2のベースバンド信号を出力し、前記第1および第2のミキサへ第1及び第2の直流信号を出力し、
    前記局部発振器から前記移相器へ前記第2のベースバンド信号を周波数変調した第1の変調信号を出力し、
    前記第1のミキサから前記第1の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を0度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第2のミキサから前記第1の線状アンテナとのなす角が90度である第2の線状アンテナへ前記第1の変調信号の位相を90度ずらした第2の変調信号を出力し、
    前記第1の線状アンテナから前記0度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信すると共に前記第2の線状アンテナから前記90度位相をずらした第2の変調信号を直線偏波で送信して空中で円偏波として送信する
    ことを特徴とする偏波切替方法。
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