JP2008124917A - 無線通信システム並びに無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミリ波周波数帯を用いて高速広帯域化した反射波伝送を行なう。
【解決手段】第1の通信装置が備えた反射器が、受信した無変調キャリアに対する経長反射波によって第2の通信装置への上り方向のデータ伝送を行なう。一方、第2の通信装置は無変調キャリアに変調信号を多重化して第1の通信装置への下り方向のデータ伝送を行なう。このとき、第1の通信装置は、単一のミキサを用いて、反射波伝送による送信と自己ヘテロダイン方式による受信の双方の動作を行なうことができ受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分からIF信号を取り出してダウンコンバートを行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、比較的近距離の機器間において低消費電力の通信動作を実現する無線通信システム並びに無線通信装置に係り、特に、反射波読取器側からの無変調キャリアの送信と、反射器側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用した反射波伝送方式によりデータ通信を行なう無線通信システム並びに無線通信装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、高速広帯域化した反射波伝送を行なう無線通信システム並びに無線通信装置に係り、特に、反射器を備えた端末側の回路の複雑化や消費電力の増大を招くことなく双方向の通信において高速広帯域化を実現する無線通信システム並びに無線通信装置に関する。
無線通信技術は、有線通信方式におけるケーブルの配線からユーザを解放するシステムとして期待され、急速に普及してきている。ここで言う無線通信には、携帯電話(PDC:Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handyphone System)、IEEE802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth通信などが挙げられる。
また、最近ではRFID(Radio Frequency IDentifier)などに使用される非接触通信方式を利用したデータ通信システムについて提案がなされている。非接触の通信方法には、静電結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。このうち電波通信方式のRFIDシステムは、受信した無変調キャリアに対し変調処理を施した反射波によりデータを送信する反射器と、反射器からの変調反射波信号からデータを読み取る反射波読取器で構成され、「バックスキャッタ」とも呼ばれる反射波伝送を行なう。
反射器は、反射波読取器から無変調キャリアが送られてくると、アンテナ負荷インピーダンスの切り替え操作などに基づいてその反射波に変調を施してデータを重畳する。すなわち、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、低消費でデータ伝送動作を駆動する。そして、反射波読取器側では、このような変調反射波を受信し、復調並びに復号処理して伝送データを取得することができる。
また、反射器においてアンテナの負荷インピーダンスを変化させるためのアンテナ・スイッチを、回路モジュールに組み込んでCMOSトランジスタで構成することもできるが、回路モジュールとは切り離して、ガリウム砒素(GaAs)のIC(Integrated Circuit)で構成することで、低消費電力で高速な切り替え動作が可能となる。後者の場合、反射波変調によるデータ伝送レートが向上するとともに、その消費電力は数10μW以下に抑制される。したがって、無線LANでは通信時に数百mW〜数W程度の電力を消費することを考慮すると、反射波通信は一般的な無線LANの平均消費電力と比較すると圧倒的な性能差を持つと言える(例えば、特許文献1を参照のこと)。
反射器を搭載した端末は受信電波を反射する動作を行なうだけであるから、無線局とはみなされず、電波通信に課される法規制の対象外として扱われる。また、電磁誘導方式など他の非接触通信システムでは数MHz〜数百MHz(例えば13.65MHz)の周波数を用いるのに対し、反射波通信方式では例えばISM(Industrory Science and Medical Band)と呼ばれる2.4GHz帯の高帯域を用いた高速なデータ伝送を実現することができる。
例えば、デジタルカメラや、ビデオ・カメラ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型音楽再生装置など、消費電力を極力抑えたいモバイル系の端末機器に反射器を組み込み、テレビ、モニタ、プリンタ、PC、VTR、DVDプレイヤなど、据え置き型の家電製品などからなるホスト機器に反射波読取器を組み込む。そして、カメラ付き携帯電話やデジタルカメラで撮った画像データを、反射波伝送路を経由でPCにアップロードし、画像データの蓄積や表示出力、プリントアウトなどを行なうことができる。
図5Aには、反射波伝送を利用した無線通信システムの構成を模式的に示している。図示のシステムは、反射器を備えた端末10と、反射波読取器を備えたホスト20間で、反射波伝送を行なうようになっている。
端末10は、インターフェース16を介して上位機器(アプリケーション)18に接続して使用され、反射部11と送信データ符号化部12からなる送信系統と、受信部13と、受信データ復号部14からなる受信系統と、アンテナ19と、アンテナ19を送受信系統のいずれかに切り替える送受信切替部15で構成され、システム制御部17によって全体の動作が統括的に制御される。
ホスト20は、インターフェース26を介して上位機器(アプリケーション)28に接続して使用され、受信部21と受信データ復号部22からなる受信系統と、送信部23と送信データ符号化部24からなる送信系統と、アンテナ29と、アンテナ29を送受信系統のいずれかに切り替える送受信切替部25で構成され、システム制御部27によって全体の動作が統括的に制御される。
ここで、送信部23は、データ送信を行なう際には、送信データ符号化部24から渡される送信データでキャリア信号を変調させて送信信号を生成するが、データ受信を行なう際には、無変調キャリアをそのまま送出する。そして、受信部21は、端末10から返される変調反射波信号の復調処理を行なう。後者の場合、受信部21と送信部23により反射波読取器が構成される。
端末10側に接続される上位機器18は、例えばデジタルカメラや、ビデオ・カメラ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型音楽再生装置などの、画像や音楽などのコンテンツ・ソースとなる携帯型機器であり、多くの場合はバッテリを主電源として駆動する。また、ホスト20側に接続される上位機器28は、例えばテレビ、モニタ、プリンタ、PC、VTR、DVDプレイヤなど、コンテンツを再生又は蓄積・管理を行なう据え置き型の機器である。
図5B及び図5Cには、端末10側に搭載される反射部11、並びに、ホスト20側に搭載される反射波読取器としての受信部21と送信部23の構成例をそれぞれ示している。
反射波読取器側では、受信部21は、直交検波部211と、AGC(Auto Gain Control:自動利得制御)アンプ212を備えている。また、送信部23は、パワーアンプ231と、ミキサ232を備えている。また、送受信切替部25は、例えばサーキュレータで構成され、1本のアンテナ29が受信部21と送信部23で共用されている。
システム制御部27は、受信部21及び送信部23における反射波通信動作を制御しながら、インターフェース26を介して上位機器28との間で一連のデータ送受信を行なう。
システム制御部27がミキサ232に対してある直流電圧を与えることにより、送信信号がアップコンバートされ、送信部23は無変調キャリアを送信することが可能となる。送信する無変調キャリアの周波数は、周波数シンセサイザ224が生成するローカル周波数で決まるが、例えばISMと呼ばれる2.4GHz帯を用いるものとする。ミキサ232から出力される無変調キャリアは、パワーアンプ231により所定の電力レベルまで増幅され、サーキュレータ25を介してアンテナ29より送信される。
反射部11からは無変調キャリアの反射波に送信データを重畳させた変調反射波信号が返されるが(後述)、ホスト20側ではアンテナ29により反射波信号を受信し、サーキュレータ25を介して受信部21に供給される。
直交検波部211には送信時と同じローカル周波数が入力されるので、直交検波部211では、反射部11で掛けられたASK(Amplitude Shift Keying)変調波(若しくはPSK(Phase Shift Keying)変調波)が検出される。但し、受信した信号はローカル信号と位相が異なるため、I軸信号とQ軸信号とはその位相差に応じた変調信号となる。
AGCアンプ部212は、I軸信号及びQ軸信号における最適値のゲインを制御し、このゲインが制御されたI軸信号及びQ軸信号を後段の受信データ復号部22に供給する。
受信データ復号部22は、I軸信号及びQ軸信号についてそれぞれデジタル・データへの復調を行なう。そして、復号されたデジタル・データがインターフェース26を介して上位機器28へ送信され、コンテンツの再生出力などの処理が行なわれる。
また、ホスト20がデータ送信元である端末10に対してデータの送達確認を行なう場合、システム制御部27は、受信したパケット・データが正しければ肯定応答を意味するACK(Acknowledgement)を、受信したパケット・データが誤っていれば否定応答を意味するNACK(Negative Acknowledgement)を、それぞれデジタル・データとして、送信データ符号化部24でパケット化した後、ミキサ232に転送し、ASK変調を掛ける。
一方、端末10側の反射部11は、アンテナ・スイッチ111と、アンテナ負荷112で構成される。また、受信部13は、バンドパス・フィルタ(BPF)131と、ASK検波部132で構成される。
上位機器18から要求されている送信データを反射波伝送によって転送する際、送信データ符号化部12はインターフェース16を介して読み取ったデータを符号化して送信フレームを構成する。反射部11では、送信データのビット・イメージに従ってアンテナ・スイッチ111のオン/オフ操作を行なう。例えば、データが1のときにはアンテナ・スイッチ111をオンにし、データが0のときにはアンテナ・スイッチ111をオフにする。
アンテナ・スイッチ111の他端は50Ωのアンテナ負荷112を介して接地されている。したがって、アンテナ19は、アンテナ・スイッチ111がオンのときにはアンテナ負荷112で終端され、アンテナ・スイッチ111がオフのときにはオープンとなる。すなわち、反射部11は、アンテナ・スイッチ111のオン/オフ操作に伴うアンテナ負荷インピーダンスの変動により変調処理を施した反射波信号を送信する。一方のホスト20側の受信部21は、送信電波(無変調キャリア)に対する反射波の有無を検出することによって、反射部11からの送信データを読み取ることができる。
バンドパス・フィルタ131及びASK検波部132は、転送先であるホスト20からASK変調された送達確認信号を受信する際に必要であり、その動作はシステム制御部17で行なわれる。バンドパス・フィルタ131は、受信信号のうち所望周波数を選択的に通過させ、それ以外の周波数帯を減衰させる。伝送の送達確認を行なわない一方向の伝送手順を採用するときには、バンドパス・フィルタ131及びASK検波部132は不要である。
図6には、端末10側からホスト20側へ反射波通信によりデータ送信を行なう際のデータの流れを示している。但し、同図中で斜線が施された機能ブロックは、当該データ伝送時において動作を停止することが可能である。
ホスト20は、送信部23からアンテナ29を介して無変調キャリアを送出し、端末10側ではアンテナ19で受信する。一方、端末10の上位機器18が要求する送信データをインターフェース16から取り込むと、送信データ符号化部12はこれを符号化するとともに送信用のフレームを構成する。そして、反射部11は、前述の受信した無変調波を反射させる際に、送信データで変調を行なうことにより送信データを重畳する。
ホスト20側では、この変調反射波をアンテナ29から取り込み、受信部21で復調を行なった後、受信データ復号部22でフレームを解いてデータを復号する。そして、インターフェース26を介して上位機器28に復号データを渡す。正しく伝送された場合、復号データは端末10からの送信データと同じものとなる。
端末10から送られる変調反射波信号には、上位機器18からの送信データの他に、ホスト20から端末10に送られた受信データに対するAck/Nack情報を含むことができる。この場合、受信データ復号部21で復号されたデータはシステム制御部27に渡され、Ack/Nack情報に基づいて再送の制御などを行なう。
図7には、ホスト20側から端末10側へデータ送信を行なう際のデータの流れを示している。例えば、ホスト20が端末10からの反射波信号に対してAck/Nackの情報を返信する場合や、ホスト20側が上位機器28から要求される送信データ(ファイルなどのコンテンツ)を端末10に送信する場合に相当する。図7に示されるホスト20から端末10へのデータ伝送では、図6に示したような電波の反射を用いておらず、電波による通常の無線通信と同様の手法が用いられている。但し、同図中で斜線が施された機能ブロックは、当該データ伝送時において動作を停止することが可能である。
ホスト20側では、上位機器28から要求される送信データ、あるいは端末10から送られたデータのAck/Nack情報を、送信データ符号化部24にて送信フレームを構成し、送信部23にて変調を行ない、アンテナ29から電波として送出する。
一方、端末10側では、アンテナ19で受信した電波を受信部13にて復調し、続いて受信データ復号部14でデータを復号する。そして、この復号データはインターフェース16を介して上位機器18へ渡され、あるいはAck/Nack情報はシステム制御部17に渡される。
なお、図5Aに示した通信システムでは時分割多重方式が適用され、図6に示した反射波伝送による端末10からホスト20へのデータ送信と、図7に示した無線通信によるホスト20から端末10へのデータ送信は、それぞれ別の時間帯を用いて交互に送信受信が行なわれるものとする。
ところで、無線システムにおいて伝送路の高速広帯域化を求めると、使用する周波数帯は準ミリ波、ミリ波へと移行していくと考えられる。現在、広帯域信号を高品質に伝送する無線通信システムでは、その占有帯域の広さとマイクロ波帯の周波数の枯渇から、無線LANや無線ホームリンク、無線映像伝送システム、無線路車間通信システムなどへのミリ波通信の活用が検討されている。例えば、12GHz帯(IF帯域は1〜2GHz)が使用されるVHF及びUHF、BS/CS衛星放送といったテレビ放送に代表されるミリ波映像伝送システムなどが挙げられる。
ミリ波通信システムでは、送信側では中間周波数(IF)信号を無線周波数(RF)信号に変換し、受信側ではRF信号をIF信号に再変換する。これら周波数変換のためには、通常、送信側及び受信側においてそれぞれローカル発振器が使用される。この場合、送信機と受信機それぞれのローカル発振器の発振周波数が高安定であり且つ位相雑音特性に優れていることが必要となることから、高価なローカル発振器の使用と特別な回路の付加が強いられることから、コスト高の要因となる。ミリ波周波数帯で動作するデバイスを低消費電力、小型、低コストで設計するにはほど遠い状況であり、それゆえ、ミリ波を使用する民生機器はごく稀である。
ここで、図5に示した反射波伝送において、ミリ波通信による高速広帯域を実現することを考えると、ホスト20は、受信部21、ローカル発振器224、送信部23からなる反射波読取器を備えているが、これらの回路構成が複雑化し、消費電力も大きくなる。また、端末10側では、受信信号を高周波のままASK検波132で検波することは極めて困難であり、ダウンコンバートする必要がある。しかしながら、ダウンコンバートのためには、ダウンコンバータにローカル周波数を供給するローカル発振器が必要となるが、この場合、回路が複雑化し消費電力や装置コストが増大するとともに、無線局として電波通信に課される法規制の対象になってしまう。
特開2005−64822号公報
本発明の目的は、反射波読取器側からの無変調キャリアの送信と、反射器側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用した反射波伝送方式によりデータ通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ミリ波周波数帯を用いて高速広帯域化した反射波伝送を行なうことができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、反射器を備えた端末側の回路の複雑化や消費電力の増大を招くことなく双方向の通信において高速広帯域化を実現することができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、第1及び第2の通信装置間で双方向の無線通信を行なう無線通信システムであって、
前記第1の通信装置が備えた反射器が、受信した無変調キャリアに対する変調反射波によって前記第2の通信装置への上り方向のデータ伝送を行なう反射波伝送手段と、
前記第2の通信装置は無変調キャリアに変調信号を多重化して前記第1の通信装置への下り方向のデータ伝送を行ない、前記第1の通信装置は受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分から中間周波数信号を取り出してダウンコンバートを行なう自己ヘテロダイン伝送手段と、
を具備することを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
本発明は、無変調キャリアを受信してデータを重畳させた変調反射波を送出する反射器を搭載した端末と、変調反射波からデータを読み取る反射波読取器を搭載したホストで構成される、電波の反射技術を利用した無線通信システムに関する。反射波伝送を利用した通信システムによれば、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、消費電力を格段に削減しながらデータ伝送を行なうことができ、一般的な無線LANに比べると圧倒的な性能差である。
本発明に係る通信システムでは、とりわけ、ミリ波周波数帯を利用して高速広帯域化を目指している。しかしながら、反射波伝送システムにおいてミリ波通信を行なう場合、反射器側で受信信号の検波を行なうためには、ローカル周波数を用いてIF信号にダウンコンバートする必要があるが、ローカル発振器を備えることに伴い回路の複雑化、消費電力の増大、コスト増大など、反射通信において反射器が本来持つ利点が大きく損なわれてしまう。
ここで、無線通信の技術分野では、送信機ではローカル発振器の発信出力信号を変調信号に多重化し、受信機ではダウンコンバートを行なうという、自己ヘテロダイン方式が知られている。この自己ヘテロダイン方式によれば、受信機は、送信機から受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分からIF信号を取り出すことができるので、自らローカル発振器を持つ必要がなくなる。
そこで、本発明に係る無線通信システムでは、反射器を備えた端末側において、反射波伝送による送信技術と、自己ヘテロダイン方式による受信技術とを組み合わせることによって、低消費電力、小型、低コストという本来の利点を確保しながら、高速広帯域化を実現することとしている。
すなわち、前記第1の通信装置が備えた反射器が、受信した無変調キャリアに対する経長反射波によって前記第2の通信装置への上り方向のデータ伝送を行なう。一方、前記第2の通信装置は無変調キャリアに変調信号を多重化して前記第1の通信装置への下り方向のデータ伝送を行なう。このとき、前記第1の通信装置は受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分からIF信号を取り出してダウンコンバートを行なう。
前記第1の通信装置は、単一のミキサを用いて、反射波伝送による送信と自己ヘテロダイン方式による受信の双方の動作を行なうことができる。このミキサは、スイッチング手段と周波数混合手段で構成される。スイッチング手段は、送信データに従ってオン/オフ操作することによって前記アンテナの負荷インピーダンスを切り替えて、受信した周波数foの無変調キャリアに対する反射波を変調する。また、周波数混合手段は、前記アンテナで受信した周波数foの無変調キャリア及び前記周波数foからはfsだけ異なる変調信号を多重化した多重化信号を入力して、非線形性による自己ヘテロダイン処理を行なって、中間周波数fsからなる変調信号を生成する。
前記第1の通信装置が備える単一ミキサは、例えば、前記スイッチング手段及び周波数混合手段がMOSなどのFETで実装されたモノリシックICとして構成される。
前記スイッチング手段は、前記アンテナの受信信号をドレインに入力し、ソースを接地するとともに、ゲートに前記データ処理手段からの送信データを入力し、送信データに応じたソース・ドレイン間のオン/オフ操作によってアンテナ負荷インピーダンスを切り替えて、受信した周波数foの無変調キャリアに対する反射波を変調する。
一方、前記周波数混合手段は、前記アンテナで受信した周波数foの無変調キャリア及び前記周波数foからはfsだけ異なる変調信号を多重化した多重化信号をゲートに入力すると、FETが持つ非線形性による自己ヘテロダイン処理を行なって、中間周波数fsからなる変調信号をドレインから出力する。
したがって、前記第1の通信装置は、回路が簡素化し、装置の小型化、低消費電力化、低コスト化で高速広帯域化を実現することができる。
また、前記第2の通信装置は、無線信号を送受信するアンテナと、前記アンテナから無変調キャリアを送出するとともに該無変調キャリアに対する変調反射波信号を受信するデータ受信手段と、データを乗せた変調信号を無変調キャリアと多重化して前記アンテナから送信するデータ送信手段と、送信データ及び受信データの処理を行なうデータ処理手段で構成される。
また、前記第2の通信装置は、周波数foの信号を生成する第1のローカル発振器と、中間周波数fsの信号を生成する第2のローカル発振器を備えている。前記データ受信手段は、前記第1のローカル発振器から供給される周波数foの無変調キャリアを前記アンテナから送信する。一方、前記データ送信手段は、前記第2のローカル発振器から供給される中間周波数fsの信号を前記データ処理手段からの送信データで変調し、該変調信号と前記第1のローカル発振器から供給される周波数foの無変調キャリアと多重化して前記アンテナから送信する。
そして、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置と接続中は常に周波数foの無変調キャリアを送信し続ける。前記第1の通信装置へのデータを送信するには前記周波数foからはfsだけ異なる変調信号を多重化して送信するが、前記第1の通信装置からデータを受信するときには前記周波数foの変調反射波信号を受信処理する。
本発明によれば、反射波読取器側からの無変調キャリアの送信と、反射器側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用した反射波伝送方式によりデータ通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、反射波伝送を利用しつつ、反射器を備えた端末側の回路の複雑化や消費電力の増大を招くことなく、ミリ波周波数帯を用いて双方向の通信において高速広帯域化を実現することができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することができる。
本発明に係る無線通信システムによれば、反射器を備えた端末側において、反射波伝送による送信技術と、自己ヘテロダイン方式による受信技術とを組み合わせることによって、低消費電力、小型、低コストという本来の利点を確保しながら、双方向のデータ通信において高速広帯域化を実現することができる。
本発明によれば、反射器を備えた端末側では、単一のミキサで、反射波伝送による送信と自己ヘテロダイン方式による受信の双方の動作を行なうことができるので、回路が簡素化し、装置の小型化、低消費電力化、低コスト化で高速広帯域化を実現することができる。
本発明に係る無線通信方式は、特定の使用周波数帯に限定されず適用することができるが、とりわけデバイスがまだ十分に普及していない準ミリ波帯やミリは体でのアプリケーションが期待される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、無変調キャリアを受信してデータを重畳させた変調反射波を送出する反射器を搭載した端末と、変調反射波からデータを読み取る反射波読取器を搭載したホストで構成される、電波の反射技術を利用した無線通信システムに関するものであり、さらに具体的には、ミリ波の周波数帯を利用して高速広帯域化した反射波伝送システムである。
一般的なミリ波通信システムでは、送信側では中間周波数(IF)信号を無線周波数(RF)信号に変換し、受信側ではRF信号をIF信号に再変換することから、送信機及び受信機においてそれぞれローカル発振器が必要となる。この場合、送信機と受信機それぞれのローカル発振器の発振周波数が高安定であり且つ位相雑音特性に優れていることが必要となることから、高価なローカル発振器の使用と特別な回路の付加が強いられることから、コスト高の要因となる。また、反射波伝送システムにおいてミリ波通信を行なう場合、反射器側で受信信号の検波を行なうためには、ローカル周波数を用いてIF信号にダウンコンバートする必要があるが、ローカル発振器を備えることに伴い回路の複雑化、消費電力の増大、コスト増大など、反射器が本来持つ利点が大きく損なわれてしまう。
他方、無線通信の技術分野では、送信機ではローカル発振器の発信出力信号(無変調キャリア)を変調信号に多重化し、受信機ではダウンコンバートを行なうという、自己ヘテロダイン方式が知られている。この自己ヘテロダイン方式によれば、送受信機間の位相雑音及び周波数オフセットの影響を十分に除去することができる。また、この場合の受信機は、送信機から受信した無変調キャリアと無変調信号の乗積成分からIF信号を取り出すことができるので、自らローカル発振器を持つ必要がなくなる(例えば、特開2001−53640号公報を参照のこと)。
そこで、本発明に係る無線通信システムでは、反射器を備えた端末側において、反射波伝送による送信技術と、自己ヘテロダイン方式による受信技術とを組み合わせることによって、低消費電力、小型、低コストという本来の利点を確保しながら、高速広帯域化を実現することとしている。
ミリ波通信は、広帯域信号を高品質に伝送する無線通信システムにおいて、その占有帯域の広さとマイクロ波帯の周波数の枯渇から、無線LANや無線ホームリンク、無線映像伝送システム、無線路車間通信システムなどへの活用が考えられている。従来、自己ヘテロダイン方式は、主にこれらの通信システムに組み合わせて使用されてきたが、基本的には送信機から受信機へのデータ通信を行なうことを用途とするものであり、送受信機として同時に使用されるものではない。
これに対し、本発明では、反射器を備えた端末において反射波伝送による送信と自己ヘテロダイン方式による受信の双方の動作を行なう単一ミキサを搭載することによって、無変調キャリアに対する変調反射波により上り方向のデータ伝送を行なうとともに、反射波読取器からの下り方向のデータ伝送に自己ヘテロダイン方式を適用するという、双方向の通信システムに関するものである。すなわち、反射波伝送を行なう上り方向、及び、自己ヘテロダイン方式の下り方向のいずれのデータ通信においても、ミリ波通信により高速広帯域化を実現することができる。
図1には、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を示している。同図において、参照番号200は、デジタルカメラなどのバッテリ駆動のモバイル機器側の無線通信装置であり、参照番号210は、無線通信装置200と通信する固定系の機器(TV、プリンタ、PCなど)側の無線通信装置である。
まず、無線通信装置210から無線通信装置200にデータを送信する場合について説明する。
無線通信装置210では、送信時には、送信部215が、ベースバンド処理部218からの送信データでローカル発振器214Aから供給される中間周波数fsをASK変調する。さらに、ローカル発振器214Bから供給されるローカル周波数foからなる無変調キャリアと、中間周波数fsからなる変調信号をミキサ216で混合する。
ここで、ミキサ216は、周波数foを抑圧せずに出力するものが用いられる。したがって、ミキサ216の出力スペクトラムには、図2に示すように、参照番号301で示されるfo−fs中心の変調信号と、参照番号300で示される無変調キャリアfoと、参照番号302で示されるfo+fs中心の変調信号が現れる。
ローパス・フィルタ217は、サイドバンドの変調波301と搬送波300を通過させ、他方のサイドバンドの変調信号302を遮断するように設計されている。したがって、ローパス・フィルタ217の出力には、変調信号301と無変調キャリア300の多重信号が出力される。これらはサーキュレータ212を通過して、アンテナ211から空中に放出される。
従来の反射波伝送では、反射波読取器から反射器への下り方向のデータ伝送時には変調信号のみ送信する。これに対し、本実施形態では自己ヘテロダイン方式を利用するため、無変調キャリアと変調信号の双方が送信される、という点に十分留意されたい。
自己ヘテロダイン方式では、無線通信装置200は、受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分からIF信号を取り出してダウンコンバートを行なうため、ローカル発振器を必要としない。すなわち、無線通信装置200では、周波数fo−fsからなる変調信号301と搬送波300をアンテナ201で受信すると、ミキサ202では、自己ヘテロダイン動作によりローカル信号なしに、中間周波数fsの変調波を出力する。ミキサ202の構成については後に詳解する。
続くバンドパス・フィルタ203は、中間周波数fsの変調波だけを選択し、ASK検波部204では復調を行なう。ベースバンド処理部205は、送受信の制御、通信プロトコル処理を行なう。
送受信データは、外部のアプリケーションとインターフェース部206を介してベースバンド処理部205と受け渡しされる。ここで言う外部アプリケーションは、デジタルカメラ、携帯電話、携帯音楽プレイヤなどが考えられる。
次に、無線通信装置200から無線通信装置210にデータを送信する場合について説明する。
無線通信装置210は、送信部215からのfsの変調波は出力せずに、オフに制御される。したがって、ミキサ214Aからは、無変調キャリアfoのみが出力され、ローパス・フィルタ217及びサーキュレータ212を経由し、アンテナ211からは無変調キャリア300(図2を参照のこと)が送信される。
無線通信装置200では、アンテナ201で無変調キャリア300を受信する。このとき、ベースバンド処理部206からは送信データ(TXDATA)が出力され、ミキサ202の入力インピーダンスを可変するように制御される。こうして、ミキサ202に接続されたアンテナ201の終端インピーダンスが変化して、中心周波数foからなるASK変調波304(図2を参照のこと)を発生して、アンテナ201より空中に放出される。
図3には、無線通信装置200内のミキサ202の内部構成例を示している。図示のミキサ202は、2つのFET(Field Effect Trangister:電界効果型トランジスタ)502及び503で構成され、モノリシックIC化されている。以下、同図を参照しながら、無線通信装置200における変調反射波信号の送信動作並びに自己ヘテロダイン方式の受信動作について説明する。
FET503は、ヘテロダイン用混合器として動作して、アンテナ201で受信した中心fm(=fo−fs)の信号から中間周波数fsを取り出す。入力端子(1)は、アンテナ201に接続され、整合回路501を介してミキサ503のゲートに接続されている。
無線通信装置210からデータ受信を行なうときには、FET503の非線形性により、自己ヘテロダイン処理が行なわれ、中間周波数fsからなる変調信号304(図2を参照のこと)が生成され、ドレインより出力される。言い換えれば、受信信号はRF帯であるfo−fsからfsのIF信号にダウンコンバートされる。このダウンコンバートされた変調信号304は、整合回路504を介して、中間周波出力端子(3)として後段のバンドパス・フィルタ203に接続される。
また、FET502は、ベースバンド処理部205からの送信データTXDATAをゲートに入力して、その0、1のデータ系列に応じてオン/オフ動作し、これに伴う終端操作によって、ミキサ201の入力端子(1)のインピーダンスを変化させる。すなわち、送信データが1のときはFET502のドレインーソース間はオンとなり、送信データが0のときはオフとなる。このオン/オフ動作により、整合回路501を挟んだアンテナ201の終端インピーダンスは変化し、ここでASK変調が掛かり、中心foからなる変調反射波信号304が発生し、アンテナ201から空中に放出される。
なお、図示しないが、ミキサ202は、FET502のドレインとFET503の間に、FETによるローノイズアンプ(LNA)を挿入しても構わない。
変調信号304は、無線通信装置210まで到来すると、そのアンテナ211で受信され、サーキュレータ212を経由して、受信部213に入力される。サーキュレータ212は、無変調キャリア300の送信動作と変調信号304の受信動作を同時に受信するために使用されている。そして、変調信号304は、受信部213ではローカル発振器214Bから供給される中心foの周波数信号により直交検波されると、ベースバンド信号のI軸及びQ軸信号が生成され、ベースバンド処理部218で送信データTXDATAが復調並びに復号される。
ベースバンド処理部218では、送受信の制御、通信プロトコル処理が行なわれる。送受信データは、外部のアプリケーションとインターフェース部219を介して、ベースバンド処理部218と受け渡しされる。外部アプリケーションには、固定系の機器(TV、プリンタ、PCなど)などが考えられる。
図4には、図1に示した無線通信システムにおいて無線通信装置200及び210間で行なわれる通信制御シーケンスの一例を示している。
図示のシーケンスでは時分割多重方式が適用され、無線通信装置210から無線通信装置200への自己ヘテロダイン方式のデータ送信と、無線通信装置200から無線通信装置210への反射波伝送によるデータ送信は、それぞれ別の時間帯を用いて交互に送信受信が行なわれる。図中、タイミングT1(400)及びタイミングT3(402)の区間は無線通信装置210からの送信タイミングであり、タイミングT2(401)の区間は無線通信装置200からの送信タイミングである。
T1(400)及びT3(402)では、無線通信装置210は、周波数foからなる無変調キャリアの送信(403、407)と、変調周波数fm(=fo−fs)からなる変調データ信号の送信(404、408)を行なう。
無線通信装置200は、両周波数の信号をそれぞれ受信すると(409、412)、自己ヘテロダインすなわち無変調キャリアfoと変調信号fmの乗積成分から、IF帯fs(=fo−fm)からなる変調信号を得る。
一方、タイミングT2(401)では、無線通信装置210は、データすなわち変調信号fmの送信を停止するが、中心周波数foからなる無変調キャリアをそのまま送信し続ける(406)。無線通信装置200では、この無変調キャリアを受信すると(410)、その反射波を送信データTXDATAで変調した反射波信号を返信する(411)。無線通信装置210は、この変調反射波信号をアンテナ211で受信すると(405)、受信部213及びベースバンド処理部218にて復調及び復号処理を行なって送信データを再現し、インターフェース部219を介して外部アプリケーションに渡す。
図4より、無線通信装置210は、常時、foの無変調キャリアの送信を行なっていることが分かる。無線通信装置210は、TV、プリンタ、PCといったAC供給可能な固定系のホスト機器に内蔵されることを想定しているので、無変調キャリアの送信状態が続いても、駆動電源の枯渇などは特に問題にならない。
以上のようにして、無線通信装置200は反射波伝送による送信技術と、自己ヘテロダイン方式による受信技術とを組み合わせることによって、無線通信装置210との相互通信することが可能となる。無線通信装置200は、モノリシックICで実装されるミキサ202で送受信の基本動作を実現しており、モバイル機器に適した低消費電力、小型、低コストで、且つ簡便な無線通信装置を構成することが可能となる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ミリ波通信に適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、どの周波数帯にも適用が可能である。但し、無線通信装置210は無変調キャリアfoと中間周波数fsだけ離れた変調信号fmを同時に送信することから、占有帯域幅は広帯域になる。したがって、使用帯域の制限が厳しいマイクロ帯よりも、準ミリ波帯、ミリ波帯での応用が適していると言える。
また、本発明に係る通信システムでは、無線通信装置200からのデータ送信には反射波伝送方式を使うことから、その伝播損失は往復になり、通常の2乗則から4乗則となる。したがって、一般の通信システムより通信距離は短くなり、非接触通信などの近距離通信に適している。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を示した図である。 図2は、図1に示した無線通信システムにおける送受信スペクトラムの構成例を示した図である。 図3は、無線通信装置200内のミキサ202の内部構成例を示した図である。 図4は、図1に示した無線通信システムにおいて無線通信装置200及び210間で行なわれる通信制御シーケンスの一例を示した図である。 図5Aは、反射波伝送を利用した無線通信システムの構成(従来例)を模式的に示した図である。 図5Bは、端末10側に搭載される反射部11の構成例を示した図である。 図5Cは、ホスト20側に搭載される反射波読取器としての受信部21と送信部23の構成例を示した図である。 図6は、端末10側からホスト20側へ反射波通信によりデータ送信を行なう際のデータの流れを示した図である。 図7は、ホスト20側から端末10側へデータ送信を行なう際のデータの流れを示した図である。
符号の説明
200…無線通信装置(モバイル機器)
201…アンテナ
202…ミキサ
203…バンドパス・フィルタ
204…ASK検波部
205…ベースバンド処理部
206…インターフェース部
210…無線通信装置(TV、プリンタ、PCなど)
211…アンテナ
212…サーキュレータ
213…受信部
214A、214B…ローカル発振器
215…送信部
216…ミキサ
217…ローパス・フィルタ
218…ベースバンド処理部
219…インターフェース部
501、504…整合回路
502、503…FET

Claims (9)

  1. 第1及び第2の通信装置間で双方向の無線通信を行なう無線通信システムであって、
    前記第1の通信装置が備えた反射器が、受信した無変調キャリアに対する変調反射波によって前記第2の通信装置へのデータ伝送を行なう反射波伝送手段と、
    前記第2の通信装置が無変調キャリアに変調信号を多重化して前記第1の通信装置へのデータ伝送を行ない、前記第1の通信装置が受信した無変調キャリアと変調信号の乗積成分から中間周波数信号を取り出してダウンコンバートを行なう自己ヘテロダイン伝送手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置と接続中は常に周波数foの無変調キャリアを送信し続け、前記第1の通信装置へのデータを送信するには前記周波数foからはfsだけ異なる変調信号を多重化して送信し、前記第1の通信装置からデータを受信するときには前記周波数foの変調反射波信号を受信処理する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第1の通信装置は、単一のミキサで、反射波伝送による送信と自己ヘテロダイン方式による受信の双方の動作を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 無線信号を送受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した無変調キャリアに対する反射波を送信データで変調した変調反射波信号を送信するデータ送信手段と、
    前記アンテナで受信した無変調キャリアに変調信号が多重された無線信号の乗積成分から中間周波数信号を取り出して検波を行なうデータ受信手段と、
    送信データ及び受信データの処理を行なうデータ処理手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  5. スイッチング手段と周波数混合手段を備えた単一ミキサをさらに備え、
    前記スイッチング手段は、送信データに従ってオン/オフ操作することによって前記アンテナの負荷インピーダンスを切り替えて、受信した周波数foの無変調キャリアに対する反射波を変調し、
    前記周波数混合手段は、前記アンテナで受信した周波数foの無変調キャリア及び前記周波数foからはfsだけ異なる変調信号を多重化した多重化信号を入力して、非線形性による自己ヘテロダイン処理を行なって、中間周波数fsからなる変調信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記スイッチング手段及び周波数混合手段はFETで構成され、
    前記スイッチング手段は、前記アンテナの受信信号をドレインに入力し、ソースを接地するとともに、ゲートに前記データ処理手段からの送信データを入力し、送信データに応じたソース・ドレイン間のオン/オフ操作によってアンテナ負荷インピーダンスを切り替えて、受信した周波数foの無変調キャリアに対する反射波を変調し、
    前記周波数混合手段は、前記アンテナの受信信号をゲートに入力し、FETが持つ非線形性による自己ヘテロダイン処理を行なって、中間周波数fsからなる変調信号をドレインから出力する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 無線信号を送受信するアンテナと、
    前記アンテナから無変調キャリアを送出するとともに、該無変調キャリアに対する変調反射波信号を受信するデータ受信手段と、
    データを乗せた変調信号を無変調キャリアと多重化して前記アンテナから送信するデータ送信手段と、
    送信データ及び受信データの処理を行なうデータ処理手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  8. 周波数foの信号を生成する第1のローカル発振器と、中間周波数fsの信号を生成する第2のローカル発振器を備え、
    前記データ受信手段は、前記第1のローカル発振器から供給される周波数foの無変調キャリアを前記アンテナから送信し、
    前記データ送信手段は、前記第2のローカル発振器から供給される中間周波数fsの信号を前記データ処理手段からの送信データで変調し、該変調信号と前記第1のローカル発振器から供給される周波数foの無変調キャリアを多重化して前記アンテナから送信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 通信相手と接続中は、該変調信号と前記第1のローカル発振器から供給される周波数foの無変調キャリアを前記アンテナから送信し続ける、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
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