JP2007143050A - 高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法 - Google Patents

高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波のミリ波信号を用いた場合でも同期検波が可能な高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法。
【解決手段】送信機1は、発振器11で発生された周波数f1の信号を放射する第1送信アンテナ13と、発振器で発生された信号の周波数f1を周波数逓倍器14でN倍に逓倍して生成された周波数f2の信号にデータ信号を重畳させる変調器15と、変調された信号を放射する第2送信アンテナ17とを備え、受信機2は、第1受信アンテナ21で受信して得られた信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する周波数逓倍器23と、生成された信号の位相を調整する可変遅延器24と、放射された信号を第2受信アンテナ26で受信してRF信号とし、可変遅延器からの信号をLO信号としてデータ信号を復調するミキサ28を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波のミリ波信号を用いた高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法に関し、特に、同期検波を可能にするとともに降雨等の影響を軽減する技術に関する。
近年、ギガビットを越えるデータレートを有する無線通信システムが要求されている。このようなギガビットを超える伝送速度を達成するためには、60GHzを超える高周波のミリ波信号をキャリア信号として使用する必要がある。しかしながら、60GHzを超える周波数帯を無線通信に使用する場合は以下のような問題がある。
図27は従来のマイクロ波帯を使用する無線通信システムの構成を示す図である。この無線通信システムは、送信機1と受信機2とから構成されている。送信機1は、発振器101、変調器102、増幅器103及び送信アンテナ104から構成されている。発振器101は、周波数f1の信号を発生し、キャリア信号として変調器102に送る。変調器102は、発振器101から送られてくる周波数f1の信号に、外部から入力されるデータ信号を重畳させる変調を行って増幅器103に送る。増幅器103は、変調器102から送られてくる信号を増幅し、送信アンテナ104に送る。送信アンテナ104は、増幅器103から送られてくる、データ信号が重畳された周波数f1の信号を電磁波に変換して放射する。
受信機2は、受信アンテナ111、増幅器112、ミキサ113、発振器114及びPLL(フェーズロックループ:Phase Locked Loop)回路115から構成されている。受信アンテナ111は、送信機1から放射される電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f1の信号として増幅器112に送る。増幅器112は、受信アンテナ111から送られてくる信号を増幅し、RF(無線周波数:Radio Frequency)信号としてミキサ113に送る。
発振器114は、PLL回路115から送られてくる信号に応じた周波数で発振する信号を発生し、LO(局部発信周波数:Local Oscillator frequency)信号としてミキサ113に送る。ミキサ113は、発振器114から送られてくるLO信号と増幅器112から送られてくるRF信号とを用いて同期検波によりデータ信号を復調して出力するとともに、PLL回路115に送る。PLL回路115は、ミキサ113から送られてくる信号に基づきキャリア信号を再生し、その周波数を表す信号を発振器114に送る。
ところで、上記のように構成される従来のマイクロ波信号を用いた無線通信システムを、60GHzを超える高周波のミリ波信号を用いる無線通信システムに適用しようとすると、PLL回路を製作するのが困難であり、高感度かつ周波数利用効率が高い同期検波を行うことができないという問題がある。このため、60GHzを超えるミリ波信号を用いた無線通信システムでは、図28に示すように、送信機1の変調器102ではASK(Amplitude shift keying)変調を行い、受信機2における復調には、ダイオード116を用いた自乗検波などの非同期検波法が用いられている(非特許文献1)。
なお、従来のミリ波信号を用いた無線通信システムとして、特許文献1は、光変調器を必要としない簡易な電子回路で、主としてミリ波帯などの電磁波を用いた通信を可能とする無線送信機を開示している。この無線送信機は、単一周波数で強度変調された第1の光信号を入力する第1のフォトダイオードと、強度変調された第2の光信号を入力し、変調成分に応じた電気信号を、第1のフォトダイオードに印加する印加手段と、第1のフォトダイオードに接続され、単一周波数を有するキャリア信号が電気信号によって強度変調された電磁波を放射するアンテナとを備えている。
K.Ohata,K.Maruhashi,M.Ito,S.Kishimoto,K.Ikuina,T.Hashiguchi,K.Ikeda,N.Takahashi,"1.25Gbps wireless Gigabit Ethernet(登録商標) link at 60GHz-band" in Tech. Dig. IEEE. Int. Microwave Symposium 2003,vol.l pp.373-376,2003 特開2002−353739号公報
上述したように、従来の60GHzを超えるミリ波信号を用いた無線通信システムにおいては、送信機側でASK変調を行い、受信機側で自乗検波を行うように構成されているが、この構成では周波数利用効率が低く、また、受信感度も低いという問題が生じている。
また、従来の60GHzを超えるミリ波信号を用いた無線通信システムにおいては、60GHzを超えるミリ波信号は降雨減衰が大きく、回線の信頼性が低いという問題があった。この問題に対しては、通信距離を1km程度に制限して対応しているのが現状である。
本発明の課題は、高周波のミリ波信号を用いた場合でも同期検波が可能であり、また、降雨減衰等に起因して回線の安定性が低下するのを防止できる高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、送信機と受信機を備えた高周波無線通信システムであって、前記送信機は、周波数f1の信号を発生する発振器と、前記発振器で発生された信号を放射する第1送信アンテナと、前記発振器で発生された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する送信側の周波数逓倍器と、前記送信側の周波数逓倍器で生成された信号にデータ信号を重畳させる変調を行う第1変調器と、前記第1変調器で変調された信号を放射する第2送信アンテナとを備え、前記受信機は、前記第1送信アンテナからの信号を受信する第1受信アンテナと、前記第1受信アンテナで受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する受信側の周波数逓倍器と、前記受信側の周波数逓倍器で生成された信号の位相を調整する可変遅延器と、前記第2送信アンテナからの信号を受信する第2受信アンテナと、前記第2受信アンテナで受信された信号をRF信号とし、前記可変遅延器から出力される信号をLO信号としてデータ信号を復調するミキサとを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、送信機と受信機を備えた高周波無線通信システムであって、前記送信機は、周波数f2の信号を発生する発振器と、前記発振器で発生された信号の周波数f2を1/N倍に分周して周波数f1の信号を生成する分周器と、前記分周器で生成された信号を放射する第1送信アンテナと、前記発振器で発生された信号にデータ信号を重畳させる変調を行う変調器と、前記変調器で変調された信号を放射する第2送信アンテナとを備え、前記受信機は、前記第1送信アンテナからの信号を受信する第1受信アンテナと、前記第1受信アンテナで受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する受信側の周波数逓倍器と、前記受信側の周波数逓倍器で生成された信号の位相を調整する可変遅延器と、前記第2送信アンテナからの信号を受信する第2受信アンテナと、前記第2受信アンテナで受信された信号をRF信号とし、前記可変遅延器から出力される信号をLO信号としてデータ信号を復調するミキサとを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の高周波無線通信システムにおいて、前記送信機は、前記変調器に代えて広帯域変調器を備え、さらに、前記データ信号を圧縮するエンコーダと、前記エンコーダで圧縮されたデータ信号を前記発振器で発生された周波数f1の信号に重畳させる変調を行い、前記第1送信アンテナに送る狭帯域変調器と、前記周波数f2の信号の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調器に送り、必要なレベルを越えていない場合は前記データ信号を前記エンコーダに送るように切り替える送信側の切替部とを備え、前記受信機は、前記データ信号を復調する復調器と、前記復調器で復調されたデータを伸長するデコーダと、周波数f2の信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記レベル測定部で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するレベル判定部と、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1の信号を前記周波数逓倍器に送り、必要なレベルを越えていない場合は受信された周波数f1の信号を前記復調器に送るように切り替える受信側の切替部とを備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の高周波無線通信システムにおいて、前記送信機及び前記受信機と同一機能を有し前記周波数f1に対応する周波数f3及び前記周波数f2に対応する周波数f4の信号を受信する別の受信機を有する第1無線局と、前記受信機及び前記送信機と同一機能を有し前記周波数f3及び前記周波数f4の信号を発振する別の送信機を有し且つ前記第1無線局と双方向通信を行なう第2無線局とを備え、前記各々の送信機は、前記変調器に代えて広帯域変調器を備え、さらに、前記データ信号を圧縮するエンコーダと、前記エンコーダで圧縮されたデータ信号を前記発振器で発生された周波数f1又は周波数f3の信号に重畳させる変調を行い、前記第1送信アンテナに送る狭帯域変調器と、送信側の切替部とを備え、前記各々の受信機は、前記データ信号を復調する復調器と、前記復調器で復調されたデータを伸長するデコーダと、周波数f2又周波数f4の信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記レベル測定部で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するレベル判定部と、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を前記受信側の周波数逓倍器に送り、必要なレベルを越えていない場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を前記復調器に送るように切り替える受信側の切替部とを備え、前記各々の送信側の切替部は、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調器に送り、必要なレベルを越えていない場合は前記データ信号を前記エンコーダに送るように切り替えることを特徴とする。
請求項1又は請求項2記載の発明によれば、送信機は、例えば高周波のミリ波信号である周波数f2の信号以外に、この周波数f2の信号の1/Nの周波数を有する例えばマイクロ波信号である周波数f1(=f2×1/N)の信号を送信し、受信機は、受信した周波数f1の信号、つまりマイクロ波信号をN逓倍してLO信号として使用するので、同期検波を行うことができる。すなわち、PLL回路を製作するのが困難なミリ波信号を用いた高周波無線通信システムにおいて同期検波が可能となる。したがって、通信の広帯域性を確保したまま、受信感度の向上や周波数利用効率の向上などが可能となる。
また、請求項5記載の発明によれば、送信機は、例えばミリ波信号として送信される周波数f2の信号が降雨などにより遮断された場合には、例えばマイクロ波信号として送信される周波数f1の信号に圧縮したデータをのせて伝送し、受信機では、受信した周波数f1の信号を復号して伸長するので、ミリ波帯の信号は降雨による減衰が大きいため、ミリ波信号による無線通信が降雨等の影響により通信に必要な受信レベルが得られない場合でもデータレートを落とした通信を確保することができる。したがって、LO信号を送信する目的で使用した周波数f1の信号、つまりマイクロ波信号の回線をデータレートの遅いバックアップ回線として使用できるので、回線全体の信頼性を向上させることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、一方の無線局は、一方の無線局の受信機でのレベル判定による判定結果が必要なレベルを下回った場合に、一方の無線局の受信機の切替部を復調器側に切り替えると同時に、一方の無線局の送信機の切替部をエンコーダ側に切り替え、また、他方の無線局も他方の無線局の受信機でのレベル判定による判定結果が必要なレベルを下回った場合に、他方の無線局の受信機の切替部を復調器側に切り替えると同時に他方の無線局の送信機の切替部をエンコーダ側に切り替えるので、一方の受信機から他方の送信機にレベル判定結果を無線で送信することなく、自局内でのスイッチ切り替えが可能となる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施例においては、同一又は相当する構成部分には、同一の符号を付して説明する。
図1は本発明の実施例1に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。この高周波無線通信システムは、送信機1と受信機2から構成されている。送信機1は、発振器11、第1増幅器12、第1送信アンテナ13、送信側の周波数逓倍器14、変調器15、第2増幅器16及び第2送信アンテナ17から構成されている。
発振器11は、マイクロ波帯(例えば25GHz帯)に属する周波数f1の信号を発生し、第1増幅器12及び周波数逓倍器14に送る。第1増幅器12は、発振器11から送られてくる信号を増幅し、第1送信アンテナ13に送る。第1送信アンテナ13は、第1増幅器12から送られてくる周波数f1の信号を電磁波に変換して放射する。
周波数逓倍器14は、発振器11から送られてくる信号の周波数f1をN倍(Nは自然数、以下においても同じ)にすることにより、ミリ波帯に属する周波数f2(=f1×Nで、例えばN=5でf2が125GHz)の信号を生成して変調器15に送る。変調器15は、周波数逓倍器14から送られてくる周波数f2の信号に、外部から入力されるデータ信号を重畳させる変調を行って第2増幅器16に送る。変調器15としては、例えば、ASK、FSK、PSK等で同期検波で復調可能な変調方式が用いられる。第2増幅器16は、変調器15から送られてくる信号を増幅し、第2送信アンテナ17に送る。第2送信アンテナ17は、第2増幅器16から送られてくる、データ信号が重畳された周波数f2の信号を電磁波に変換して放射する。
受信機2は、第1受信アンテナ21、増幅器22、受信側の周波数逓倍器23、可変遅延器24、増幅器25、第2受信アンテナ26、増幅器27、ミキサ28及びフィードバック回路29から構成されている。
第1受信アンテナ21は、送信機1から放射される電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f1の信号として増幅器22に送る。増幅器22は、第1受信アンテナ21から送られてくる信号を増幅し、周波数逓倍器23に送る。周波数逓倍器23は、増幅器22から送られてくる信号の周波数をN倍にすることにより、周波数f2(=f1×N)の信号を生成して可変遅延器24に送る。可変遅延器24は、周波数逓倍器23から送られてくる信号の位相を、フィードバック回路29から送られてくる信号に応じて調整し、増幅器25に送る。増幅器25は、可変遅延器24から送られてくる信号を増幅し、LO信号としてミキサ28に送る。
第2受信アンテナ26は、送信機1から放射される電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f2の信号として増幅器27に送る。増幅器27は、第2受信アンテナ26から送られてくる信号を増幅し、RF信号としてミキサ28に送る。ミキサ28は、増幅器25から送られてくるLO信号と増幅器27から送られてくるRF信号とを用いて同期検波によりデータ信号を復調して出力するとともに、フィードバック回路29に送る。フィードバック回路29は、ミキサ28から出力されるデータ信号の出力強度をモニタして、この出力強度が最大となるように可変遅延器24の遅延量を最適化する。
次に、このように構成される本発明の実施例1に係る高周波無線通信システムの動作を、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
最初に、送信機1の動作を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。送信機1では、まず、発振器11は、周波数f1の信号を発生する(ステップS11)。発振器11で発生された周波数f1の信号は2分岐され、一方は第1増幅器12に送られ、他方は周波数逓倍器14に送られる。第1増幅器12は、発振器11から送られてきた周波数f1の信号を増幅して、第1送信アンテナ13に送る(ステップS12)。第1送信アンテナ13は、第1増幅器12から送られてくる周波数f1の信号を電磁波に変換して空中に放射する(ステップS13)。
一方、ステップS12及びS13の動作と並行して、周波数逓倍器14は、発振器11から送られてきた信号の周波数f1をN倍にすることにより周波数f2(=f1×N)の信号を生成し、変調器15に送る(ステップS14)。変調器15は、周波数逓倍器14から送られてくる周波数f2の信号に、外部から入力されるデータ信号を重畳させる変調を行って、第2増幅器16に送る(ステップS14)。
第2増幅器16は、変調器15から送られてきた周波数f2の信号を増幅して、第2送信アンテナに送る(ステップS16)。第2送信アンテナ17は、第2増幅器16から送られてくる周波数f2の信号を電磁波に変換して空中に放射する(ステップS17)。
次に、受信機2の動作を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。受信機2では、まず、第1受信アンテナ21は、送信機1から放射される電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f1の信号として増幅器22に送る(ステップS21)。増幅器22は、第1受信アンテナ21から送られてくる信号を増幅し、周波数逓倍器23に送る(ステップS22)。周波数逓倍器23は、増幅器22から送られてくる信号の周波数をN倍にして周波数f2の信号を生成し、可変遅延器24に送る(ステップS23)。
可変遅延器24は、周波数逓倍器23から送られてくる信号の位相を、フィードバック回路29から送られてくる信号に応じて調整し、増幅器25に送る(ステップS24)。増幅器25は、可変遅延器24から送られてくる信号を増幅し、LO信号としてミキサ28に送る(ステップS25)。その後、シーケンスはステップS28に進む。
一方、ステップS21〜S25の動作と並行して、第2受信アンテナ26は、送信機1から放射される電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f2の信号として増幅器27に送る(ステップS26)。増幅器27は、第2受信アンテナ26から送られてくる信号を増幅し、RF信号としてミキサ28に送る(ステップS27)。その後、シーケンスはステップS28に進む。
ステップS28では、ミキサ28は、増幅器25から送られてくるLO信号と増幅器27から送られてくるRF信号とを用いて同期検波によりデータ信号を復調して出力するとともに、フィードバック回路29に送る。
このように実施例1に係る高周波無線通信システムでは、周波数f1の信号と周波数f2の信号の位相は、同一の発振器11から分岐されたものであるため、固定されている。その結果、受信機2において、周波数f1の信号及び周波数f2の信号をそれぞれLO信号及びRF信号として同期検波に用いることが可能になる。
なお、実施例1に係る高周波無線通信システムでは、単方向通信を行う構成を示したが、周波数分割又は偏波分割などの多重方式を用いることにより、双方向通信に対応することも可能である。ここで、偏波分割の多重方式は、電波の伝搬において、電界が地面と水平の電波(H偏波)と垂直偏波(V偏波)に別々のデータをのせる方式である。
図4は本発明の実施例2に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。この無線通信システムは、送信機1の構成が実施例1のそれと異なる。以下では、送信機1についてのみ説明する。
送信機1は、実施例1の送信機から発振器11及び周波数逓倍器14が除去されるとともに、発振器18及び分周器19が新たに追加されて構成されている。以下では、実施例1に係る送信機と同一又は相当する構成部分には実施例1と同じ符号を付して説明を省略又は簡略化し、相違する部分を中心に説明する。
発振器18は、ミリ波帯に属する周波数f2(=f1×N、例えばf2が125GHz)の信号を発生し、変調器15及び分周器19に送る。分周器19は、発振器18から送られてくる信号の周波数f2を1/N倍にすることにより、マイクロ波帯に属する周波数f1(=f2×1/N、例えばN=5でf1が25GHz)の信号を生成して第1増幅器12に送る。第1増幅器12は、分周器19から送られてくる信号を増幅し、第1送信アンテナ13に送る。変調器15は、発振器18から送られてくる周波数f2の信号に、外部から入力されるデータ信号を重畳させる変調を行って第2増幅器16に送る。
次に、このように構成される本発明の実施例2に係る高周波無線通信システムの送信機1の動作を図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2に示した実施例1に係る高周波無線通信システムの送信機における処理と同一の処理を行うステップには実施例1と同じ符号を付して説明を簡略化する。
送信機1では、発振器18は、周波数f2の信号を発生する(ステップS31)。発振器18で発生された周波数f2の信号は2分岐され、一方は分周器19に送られ、他方は変調器15に送られる。分周器19は、発振器18から送られてくる信号の周波数f2を1/N倍にして周波数f1の信号を生成し、第1増幅器12に送る(ステップS32)。分周により得られた周波数f1の信号が増幅され(ステップS12)、周波数f1の信号が放射される(ステップS13)。
一方、ステップS32、S12及びS13の動作と並行して、変調器15においては、周波数f2の信号に、外部から入力されるデータ信号を重畳させる変調が行われる(ステップS15)。変調された周波数f2の信号が増幅され(ステップS16)、増幅された周波数f2の信号が第2送信アンテナ17から放射される(ステップS17)。
このように本発明の実施例2に係る高周波無線通信システムによれば、一般には、高周波信号の位相雑音は周波数を逓倍すると増加するが、実施例2に係る高周波無線通信システムの送信機1のように、高周波信号から分周して信号を生成することにより、信号の位相雑音を小さくすることができる。
実施例1に係る高周波無線通信システムでは周波数f1の信号と周波数f2の信号とを別個のアンテナで送受信するように構成したが、実施例3に係る高周波無線通信システムでは、周波数f1の信号と周波数f2の信号とを1つのアンテナで送受信するようにしたものである。以下では、実施例1に係る高周波無線通信システムと相違する部分を中心に説明する。
図6は本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。図6において、送信機1は、実施例1の送信機から第1送信アンテナ13及び第2送信アンテナ17が除去されるとともに、ダイプレクサ31及び送信アンテナ32が追加されて構成されている。
第1増幅器12は、発振器11から送られてくる信号を増幅し、ダイプレクサ31に送る。第2増幅器16は、変調器15から送られてくる信号を増幅し、ダイプレクサ31に送る。ダイプレクサ31は、第1増幅器12から送られてくる信号と第2増幅器16から送られてくる信号とを合成し、送信アンテナ32に送る。送信アンテナ32は、例えば、ホーンアンテナなどの進行波型アンテナのような超広帯域アンテナから構成されており、ダイプレクサ31から送られてくる信号を電磁波に変換して放射する。
受信機2は、実施例1の受信機から第1受信アンテナ21及び第2受信アンテナ26が除去されるとともに、受信アンテナ41及びダイプレクサ42が追加されて構成されている。受信アンテナ41は、送信機1の送信アンテナ32と同様の超広帯域アンテナから構成されており、送信機1から送信されてくる電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f1の信号と周波数f2の信号とが合成された信号をダイプレクサ42に送る。ダイプレクサ42は、受信アンテナ41から送られてくる信号を周波数f1の信号と周波数f2の信号と分離し、周波数f1の信号を増幅器22に送り、周波数f2の信号を増幅器27に送る。
次に、このように構成される本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムの動作を図7及び図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2及び図3にそれぞれ示した実施例1に係る送信機及び受信機における処理と同一の処理を行うステップには実施例1と同じ符号を付して説明を簡略化する。
最初に、送信機1の動作を図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。送信機1において、ステップS11からステップS16までの処理は、実施例1のそれらの処理と同様であるので、その説明は省略する。
次に、ステップS12で増幅された周波数f1の信号とステップS16で増幅された周波数f2の信号とが合成される(ステップS41)。すなわち、ダイプレクサ31は、第1増幅器12から送られてくる信号と第2増幅器16から送られてくる信号とを合成し、送信アンテナ32に送る。送信アンテナ32は、ダイプレクサ31から送られてくる合成された信号を電磁波に変換して放射する(ステップS42)。
次に、受信機2の動作を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。受信機2では、まず、受信アンテナ41は、送信機1から送信されてくる電磁波を受信して電気信号に変換し、周波数f1の信号と周波数f2の信号とが合成された信号としてダイプレクサ42に送る(ステップS51)。ダイプレクサ42は、受信アンテナ41からの信号を周波数f1の信号と周波数f2の信号と分離し、周波数f1の信号を増幅器22に送り、周波数f2の信号を増幅器27に送る(ステップS52)。ステップS52以降のステップS22からステップS28までの処理は、実施例1の処理と同様であるので、その説明は省略する。
このように本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムによれば、単一のアンテナで信号の送受信が可能となるため高周波無線通信システムの小型化、低価格化が可能となる。
なお、図9に示すように、実施例2に係る高周波無線通信システムにダイプレクサを採用して1つのアンテナで信号を送受信するように変形することもできる。この変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2及び実施例3に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
実施例1に係る高周波無線通信システムの受信機2においては、データ信号を直接に変調器15に入力するように構成したが、実施例4に係る高周波無線通信システムではデータ信号を一度IF(中間周波数:Intermediate Frequency)帯の信号にアップコンバートした後に変調器15に入力し、受信機2においては、ミキサ28により復調されたIF帯の信号をダウンコンバートした後にデータ信号に復調するものである。以下では、実施例1に係る高周波無線通信システムと相違する部分を中心に説明する。
図10は本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。図10において、送信機1は、実施例1に係る送信機に中間周波発振器51とミキサ52とから成るアップコンバータが追加されて構成されている。中間周波発振器51は、IF信号(例えば2GHz〜10GHzの信号)を発生してミキサ52に送る。ミキサ52は、外部から送られてくるデータ信号を中間周波発振器51から送られてくるIF信号によりIF帯の信号にアップコンバートし、変調器15に送る。
また、図10において、受信機2は、実施例1に係る受信機に中間周波発振器61とミキサ62とが追加されて構成されている。中間周波発振器61は、IF信号を発生してミキサ62に送る。ミキサ62は、ミキサ28から送られてくる復調されたIF帯の信号を中間周波発振器61から送られてくるIF信号によりダウンコンバートし、データ信号を復調する。
次に、このように構成される本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムの動作を図11及び図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2及び図3にそれぞれ示した実施例1に係る送信機及び受信機における処理と同一の処理を行うステップには実施例1と同じ符号を付して説明を簡略化する。
最初に、送信機1の動作を図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。送信機1では、ステップS11からステップS14までの処理は、実施例1のそれらと同様であるので、その説明は省略する。
ステップS14の処理後に、中間周波発振器51は、IF信号を発生し、ミキサ52に送る(ステップS61)。ミキサ52は、外部から送られてくるデータ信号を、中間周波発振器51から送られてくるIF信号によりIF帯の信号にアップコンバートし、変調器15に送る(ステップS62)。次に、アップコンバートされた信号が変調され(ステップS15)、変調された周波数f2の信号が増幅され(ステップS16)、増幅された周波数f2の信号が放射される(ステップS17)。
次に、受信機2の動作を図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。受信機2では、ステップS21からステップS28までの処理は、実施例1のそれらと同様であるので、その説明は省略する。
次に、中間周波発振器61は、IF信号を発生してミキサ62に送り(ステップS71)、ミキサ62は、ミキサ28から送られてくる信号を中間周波発振器61から送られてくるIF信号によりダウンコンバートし、データ信号を復調する(ステップS72)。
このように本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムによれば、多値変調など高度かつ周波数利用効率の良い変調方式の利用が可能となる。
なお、上述した実施例4に係る高周波無線通信システムは、実施例1に係る高周波無線通信システムにアップコンバート及びダウンコンバートの機能を追加して構成したが、図13に示すように、実施例2に係る高周波無線通信システムにアップコンバート及びダウンコンバートの機能を追加するように変形(第1の変形例)できる。実施例4の第1の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2及び実施例4に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例4に係る高周波無線通信システムは、図14に示すように、実施例3に係る高周波無線通信システムにアップコンバート及びダウンコンバートの機能を追加するように変形(第2の変形例)できる。実施例4の第2の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例3及び実施例4に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
さらに、実施例4に係る高周波無線通信システムは、図15に示すように、実施例3の変形例に係る高周波無線通信システムにアップコンバート及びダウンコンバートの機能を追加するように変形(第3の変形例)できる。実施例4の第3の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例3の変形例及び実施例4に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
図16は本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。図16において、送信機1は、実施例1に係る送信機に、レベル判定結果受信部72、送信側のスイッチ73、エンコーダ74及び狭帯域変調器75が追加されるとともに、変調器15が広帯域変調器15aに置き換えられて構成されている。
レベル判定結果受信部72は、受信機2側から、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えているかどうかを示すレベル判定結果情報を受信し、このレベル判定結果情報をスイッチ73に送ってその切り替えを制御する。
スイッチ73は、レベル判定結果受信部72からのレベル判定結果情報により、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている場合は、外部から入力されるデータ信号を広帯域変調器15aに送り、周波数f2の無線通信の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていない場合は、外部から入力されるデータ信号をエンコーダ74に送るように切り替えられる。
エンコーダ74は、外部から入力される非圧縮のデータ信号を圧縮し、狭帯域変調器75に送る。狭帯域変調器75は、エンコーダ74から送られてくる圧縮されたデータ信号を、発振器11から送られてくる周波数f1のキャリア信号に重畳させる変調を行って第1増幅器12に送る。
受信機2は、実施例1の受信機に、受信レベル測定部81、CPUなどを用いたレベル判定部82、受信側のスイッチ83、復調器84及びデコーダ85が追加されて構成されている。なお、受信レベル測定部81及びCPUなどを用いたレベル判定部82は、フィードバック回路に設けるように構成しても良い。
受信レベル測定部81は、例えば、デジタルボルトメータからなり、ミキサ28からデータ信号の出力値に基づいて、周波数f2の無線通信の受信レベルを測定し、測定結果をレベル判定部82に送る。ミキサ28からデータ信号の出力値が大きいときは、周波数f2の無線通信の受信レベルの値も大きく、ミキサ28からデータ信号の出力値が小さいときは、周波数f2の無線通信の受信レベルの値も小さい。
レベル判定部82は、図1に示すフィードバック回路29のようなフィードバック機能を有するとともに、受信レベル測定部81で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えているかどうかを判定し、レベル判定結果を表す信号(本発明のレベル判定結果情報に対応)をスイッチ83に送ってその切り替えを制御する。また、レベル判定部82からのレベル判定結果を表す信号は、マイクロ波帯で変調されて、受信機側に設けられた図示しない送信アンテナから送信機側に送信されるようになっている。これは、マイクロ波帯を用いれば、S/Nが良好で、信号を確実に送信側に送信できるからである。
スイッチ83は、例えばFETからなり、ゲート電圧等を制御することにより切り替えられ、受信レベル測定部81で測定された受信レベル、つまり周波数f2の無線通信の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている旨の信号がCPU82から送られてきた場合は、第1受信アンテナ21から増幅器22を介して送られてきた周波数f1の信号を周波数逓倍器23に送り、周波数f2の無線通信の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていない旨の信号がレベル判定部82から送られてきた場合は、第1受信アンテナ21から増幅器22を介して送られてきた周波数f1の信号を復調器84に送るように切り替えられる。
復調器84は、第1受信アンテナ21から増幅器22を介して送られてきた周波数f1の信号を復調し、デコーダ85に送る。デコーダ85は、復調器84から送られてきた復調された信号を伸長して非圧縮のデータ信号に戻し、外部に出力する。
次に、このように構成される本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムの動作を、図17及び図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2及び図3にそれぞれ示した実施例1に係る送信機及び受信機における処理と同一の処理を行うステップには、実施例1と同じ符号を付して説明を簡略化する。
最初に、送信機1の動作を図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。送信機1では、まず、受信機側から受信したレベル判定結果情報に基づいて、受信レベルが妥当であるかどうかが調べられる(ステップS81)。ステップS81において、受信レベルが妥当であると判断された場合、すなわち、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていると判定した場合は、スイッチ73は、外部から入力されたデータ信号を広帯域変調器15aに送るように切り替えられる。これにより、以下では、実施例1における送信機と同様の動作が行われる。すなわち、ステップS11からステップS17までの処理が行われる。
ステップS81において、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていないと判定した場合は、スイッチ73は、外部から入力されたデータ信号をエンコーダ74に送るように切り替えられて、エンコードが行われる(ステップS82)。すなわち、エンコーダ74は、外部から入力される非圧縮のデータ信号を圧縮し、狭帯域変調器75に送る。
次に、狭帯域変調が行われる(ステップS83)。すなわち、狭帯域変調器75は、エンコーダ74から送られてくる圧縮されたデータ信号を、発振器11から送られてくる周波数f1のキャリア信号に重畳させる変調を行って第1増幅器12に送る。その後、ステップS12、ステップS13の処理が行なわれる。
次に、受信機2の動作を図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。受信機2では、まず、周波数f1の信号が受信され(ステップS21)、周波数f1の信号が増幅され(ステップS22)、スイッチ83を、最初は、周波数逓倍器側に切り替える(ステップS91のNO)。このため、スイッチ83は、第1受信アンテナ21から増幅器22を介して送られてきた周波数f1の信号を周波数逓倍器23に送る。これにより、以下、実施例1における送信機と同様の動作が行われる。すなわち、ステップS23からステップS28までの処理が行なわれる。
次に、受信レベルが妥当であるかどうかが調べられる(ステップS93)。ステップS93において、レベル判定部82が、受信レベル測定部81で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていると判定した場合は、ステップS91に戻り、ステップS91でスイッチ83を周波数逓倍器側のままとし、ステップS23からステップS28までの処理を繰り返し行なう。
一方、ステップS93において、レベル判定部82が、受信レベル測定部81で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていないと判定した場合は、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えていないを示すレベル判定結果情報(例えばフラグ“1”)を送信機側に送信する(ステップS95)。そして、ステップS21の処理に戻る。
すると、送信側では、レベル判定結果情報(例えばフラグ“1”)に応答して、ステップS82のエンコード処理、ステップS83の狭帯域変調処理、ステップS12の増幅処理、ステップS13の周波数f1の信号放射処理を行なう。
受信側では、エンコードされ且つ狭帯域変調された周波数f1の信号を受信し(ステップS21)、受信された信号が増幅される(ステップS22)。また、スイッチ83は、レベル判定部82からのレベル判定結果情報により、復調器側に切り替えられて(ステップS91のYES)、増幅器22からのエンコードされ且つ狭帯域変調された周波数f1の信号は復調器84により復調される(ステップS96)。次に、デコードが行われる(ステップS97)。すなわち、デコーダ85は、復調器84から送られてきた復調された信号を伸長して非圧縮のデータ信号に戻し、外部に出力する。
このように本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムによれば、ミリ波帯の無線通信は降雨減衰が大きいため強い雨が降った場合は受信レベルが大きく低下し回線が遮断されるが、マイクロ波帯の無線は降雨減衰が小さいため、降雨による回線遮断が起こりにくいという性質を利用し、受信レベルが低下した場合は、マイクロ波帯の無線通信を行うので、回線が遮断されてもデータレートを落としたマイクロ波通信により回線を維持することが可能になる。また、送信するデータ信号は圧縮されているため占有帯域が狭く、その結果、最小受信感度が低くなり、ミリ波信号を用いた無線通信と比較して安定した回線となっている。このように、LO信号を送信する目的で使用したマイクロ波回線をデータレートの遅いバックアップ回線としても使用することにより、回線全体の信頼性が向上する。
なお、実施例5に係る高周波無線通信システムは、実施例1に係る高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加したが、図19に示すように、実施例2に係る高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第1の変形例)できる。実施例5の第1の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図20に示すように、実施例3に係る高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第2の変形例)できる。実施例5の第2の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例3及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図21に示すように、実施例4に係る高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第3の変形例)できる。実施例5の第3の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例4及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図22に示すように、実施例3と実施例4とを組み合わせた高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第4の変形例)できる。実施例5の第4の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例3、実施例4及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図23に示すように、実施例2と実施例3とを組み合わせた高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第5の変形例)できる。実施例5の第5の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2、実施例3及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
また、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図24に示すように、実施例2と実施例4とを組み合わせた高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第6の変形例)できる。実施例5の第6の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2、実施例4及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
さらに、実施例5に係る高周波無線通信システムは、図25に示すように、実施例2、実施例3及び実施例4を組み合わせた高周波無線通信システムにマイクロ波帯で無線通信するような機能を追加するように変形(第7の変形例)できる。実施例5の第7の変形例に係る高周波無線通信システムは、実施例2、実施例2、実施例4及び実施例5に係る高周波無線通信システムの各動作及び各効果を合わせたものとなる。
次に、実施例6に係る高周波無線通信システムを説明する。実施例5では、送信機1側のスイッチを切り替えるために、一方の受信機2から他方の送信機1にレベル判定結果を無線で送信していたが、実施例6では、一方の受信機2から他方の送信機1にレベル判定結果を無線で送信することなく、自局内でのスイッチ切り替えを可能としたことを特徴とする。
図26は本発明の実施例6に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。図26において、無線局3(本発明の第1無線局に対応)は、送信機1a及び受信機1bを有し、無線局4(本発明の第2無線局に対応)は、受信機2a及び送信機2bを有し、無線局3と無線局4との間で双方向通信を行なうようになっている。双方向通信は、周波数分割又は偏波多重により行なう。
具体的には、無線局3の送信機1aと無線局4の受信機2aの間で無線通信を行ない、無線局4の送信機2bと無線局3の受信機1bの間で無線通信を行なうようになっている。
無線局3の送信機1aは、図16に示す実施例5の送信機1と同一構成であり、無線局4の受信機2aは、図16に示す実施例5の受信機2と同一構成である。また、無線局3の受信機1bは、無線局4の受信機2aと構成であり、無線局4の送信機2bは、無線局3の送信機1aと同一構成である。
なお、無線局4の送信機2bは、周波数f1に対応する周波数f3及び周波数f2に対応する周波数f4の信号を送信し、無線局3の受信機1bは、周波数f3及び周波数f4の信号を受信する。
即ち、各々の送信機1a,2bは、広帯域変調器15a、エンコーダ74、エンコーダ74で圧縮されたデータ信号を周波数f1又は周波数f3の信号に重畳させる変調を行い、第1送信アンテナ13に送る狭帯域変調器75、スイッチ73を備える。各々の受信機2a,1bは、復調器84、デコーダ85、周波数f2又周波数f4の信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部81と、測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するレベル判定部82と、レベル判定部82による判定結果が必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を受信側の周波数逓倍器23に送り、必要なレベルを越えていない場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を復調器84に送るように切り替える受信側のスイッチ83とを備える。
また、各々の送信機1a,2bのスイッチ73は、レベル判定部82による判定結果が必要なレベルを超えている場合はデータ信号を広帯域変調器15aに送り、必要なレベルを越えていない場合はデータ信号をエンコーダ74に送るように切り替える。
なお、周波数f1とf3、周波数f2とf4とは夫々同程度の降雨減衰特性を有する周波数帯である。また、偏波多重を行なう場合には、周波数f1=f3、f2=f4でもよい。
このように構成された実施例6に係る高周波無線通信システムによれば、一方の無線局、例えば無線局4は、無線局4の受信機2aでのレベル判定部82による判定結果が必要なレベルを下回った場合に、無線局4の受信機2aのスイッチ83を復調器側に切り替えると同時に、無線局4の送信機2bのスイッチ73をエンコーダ側に切り替える。
送受信とも同一経路を通るため、一方の無線局の受信機での受信レベルが低下すれば、他方の無線局の受信機での受信レベルも同様に低下する。このため、他方の無線局、例えば無線局3も無線局3の受信機1bでのレベル判定部82による判定結果が必要なレベルを下回った場合に、無線局3の受信機1bのスイッチ83を復調器側に切り替えると同時に、無線局3の送信機1aのスイッチ73をエンコーダ側に切り替えるので、一方の受信機2aから他方の送信機1aにレベル判定結果を無線で送信することなく、自局内でのスイッチ切り替えが可能となる。
なお、実施例6に係る高周波無線通信システムは、図16に示す構成に対して、無線局1と無線局2とを備えるようにしたが、実施例6の変形例として、例えば、図19〜図25のいずれかの構成に対して、送信機及び受信機を無線局3と無線局4との夫々に設け、各々の送信機のスイッチ73は、レベル判定部82による判定結果が必要なレベルを超えている場合はデータ信号を広帯域変調器15aに送り、必要なレベルを越えていない場合はデータ信号をエンコーダ74に送るように切り替えるように構成しても良い。このようにすれば、実施例6の効果も得られる。
本発明に係る高周波無線通信システム及び高周波無線通信方法は、非圧縮デジタルハイビジョン信号などの伝送に利用可能である。
本発明の実施例1に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る高周波無線通信システムの送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る高周波無線通信システムの受信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る高周波無線通信システムの送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムの送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る高周波無線通信システムの受信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムの送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る高周波無線通信システムの受信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例4の第1の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例4の第2の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例4の第3の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムの送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例5に係る高周波無線通信システムの受信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例5の第1の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第2の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第3の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第4の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第5の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第6の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例5の第7の変形例に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例6に係る高周波無線通信システムの構成を示す図である。 従来のマイクロ波帯を使用する無線通信システムの構成を示す図である。 従来のミリ波帯を使用する無線通信システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 送信機
2 受信機
3,4 無線局
11 発振器
12 第1増幅器
13 第1送信アンテナ
14 周波数逓倍器
15 変調器
15a 広帯域変調器
16 第2増幅器
17 第2送信アンテナ
18 発振器
19 分周器
21 第1受信アンテナ
22、25、27 増幅器
23 周波数逓倍器
24 可変遅延器
26 第2受信アンテナ
28、52、62 ミキサ
29,29a フィードバック回路
31、42 ダイプレクサ
32 送信アンテナ
41 受信アンテナ
51、61 中間周波発振器
81 受信レベル測定部
82 CPU
73、83 スイッチ
74 エンコーダ
75 狭帯域変調器
84 復調器
85 デコーダ

Claims (12)

  1. 送信機と受信機を備えた高周波無線通信システムであって、
    前記送信機は、周波数f1の信号を発生する発振器と、前記発振器で発生された信号を放射する第1送信アンテナと、前記発振器で発生された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する送信側の周波数逓倍器と、前記送信側の周波数逓倍器で生成された信号にデータ信号を重畳させる変調を行う第1変調器と、前記第1変調器で変調された信号を放射する第2送信アンテナとを備え、
    前記受信機は、前記第1送信アンテナからの信号を受信する第1受信アンテナと、前記第1受信アンテナで受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する受信側の周波数逓倍器と、前記受信側の周波数逓倍器で生成された信号の位相を調整する可変遅延器と、前記第2送信アンテナからの信号を受信する第2受信アンテナと、前記第2受信アンテナで受信された信号をRF信号とし、前記可変遅延器から出力される信号をLO信号としてデータ信号を復調するミキサとを備えたことを特徴とする高周波無線通信システム。
  2. 送信機と受信機を備えた高周波無線通信システムであって、
    前記送信機は、周波数f2の信号を発生する発振器と、前記発振器で発生された信号の周波数f2を1/N倍に分周して周波数f1の信号を生成する分周器と、前記分周器で生成された信号を放射する第1送信アンテナと、前記発振器で発生された信号にデータ信号を重畳させる変調を行う変調器と、前記変調器で変調された信号を放射する第2送信アンテナとを備え、
    前記受信機は、前記第1送信アンテナからの信号を受信する第1受信アンテナと、前記第1受信アンテナで受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成する受信側の周波数逓倍器と、前記受信側の周波数逓倍器で生成された信号の位相を調整する可変遅延器と、前記第2送信アンテナからの信号を受信する第2受信アンテナと、前記第2受信アンテナで受信された信号をRF信号とし、前記可変遅延器から出力される信号をLO信号としてデータ信号を復調するミキサとを備えたことを特徴とする高周波無線通信システム。
  3. 前記送信機は、前記第1送信アンテナ及び前記第2送信アンテナに代えて、
    前記周波数f1の信号と前記変調された周波数f2の信号を合成するダイプレクサと、前記ダイプレクサで合成された信号を放射する送信アンテナとを備え、
    前記受信機は、前記第1受信アンテナ及び前記第2受信アンテナに代えて、
    前記送信アンテナからの信号を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナで受信され合成された信号を周波数f1の信号と変調された周波数f2の信号とに分離し、前記周波数f1の信号を前記受信側の周波数逓倍器に送り、前記変調された周波数f2の信号を前記ミキサに送るダイプレクサとを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波無線通信システム。
  4. 前記送信機は、前記データ信号をIF帯の信号にアップコンバートして前記変調器に送るアップコンバータを備え、
    前記受信機は、前記ミキサからの前記IF帯の信号をダウンコンバートして前記データ信号を復調するダウンコンバータを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の高周波無線通信システム。
  5. 前記送信機は、前記変調器に代えて広帯域変調器を備え、さらに、前記データ信号を圧縮するエンコーダと、前記エンコーダで圧縮されたデータ信号を前記発振器で発生された周波数f1の信号に重畳させる変調を行い、前記第1送信アンテナに送る狭帯域変調器と、前記周波数f2の信号の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調器に送り、必要なレベルを越えていない場合は前記データ信号を前記エンコーダに送るように切り替える送信側の切替部とを備え、
    前記受信機は、前記データ信号を復調する復調器と、前記復調器で復調されたデータを伸長するデコーダと、周波数f2の信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記レベル測定部で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するレベル判定部と、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1の信号を前記受信側の周波数逓倍器に送り、必要なレベルを越えていない場合は受信された周波数f1の信号を前記復調器に送るように切り替える受信側の切替部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の高周波無線通信システム。
  6. 前記送信機及び前記受信機と同一機能を有し前記周波数f1に対応する周波数f3及び前記周波数f2に対応する周波数f4の信号を受信する別の受信機を有する第1無線局と、前記受信機及び前記送信機と同一機能を有し前記周波数f3及び前記周波数f4の信号を発振する別の送信機を有し且つ前記第1無線局と双方向通信を行なう第2無線局とを備え、
    前記各々の送信機は、前記変調器に代えて広帯域変調器を備え、さらに、前記データ信号を圧縮するエンコーダと、前記エンコーダで圧縮されたデータ信号を前記発振器で発生された周波数f1又は周波数f3の信号に重畳させる変調を行い、前記第1送信アンテナに送る狭帯域変調器と、送信側の切替部とを備え、
    前記各々の受信機は、前記データ信号を復調する復調器と、前記復調器で復調されたデータを伸長するデコーダと、周波数f2又周波数f4の信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記レベル測定部で測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するレベル判定部と、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を前記受信側の周波数逓倍器に送り、必要なレベルを越えていない場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を前記復調器に送るように切り替える受信側の切替部とを備え、
    前記各々の送信側の切替部は、前記レベル判定部による判定結果が必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調器に送り、必要なレベルを越えていない場合は前記データ信号を前記エンコーダに送るように切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の高周波無線通信システム。
  7. 送信機を有する送信側と受信機を有する受信側とで無線通信を行なう高周波無線通信方法であって、
    前記送信側は、周波数f1の信号を発生するステップと、発生された周波数f1の信号を放射するステップと、前記発生された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成するステップと、生成された周波数f2の信号にデータ信号を重畳させる変調を行うステップと、変調された周波数f2の信号を放射するステップとを備え、
    前記受信側は、前記送信側からの周波数f1の信号を受信するステップと、受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成するステップと、生成された周波数f2の信号の位相を調整するステップと、前記送信側からの周波数f2の信号を受信するステップと、受信された周波数f2の信号をRF信号とし、前記位相が調整された周波数f1の信号をLO信号としてデータ信号を復調するステップとを備えたことを特徴とする高周波無線通信方法。
  8. 送信機を有する送信側と受信機を有する受信側とで無線通信を行なう高周波無線通信方法であって、
    前記送信側は、周波数f2の信号を発生するステップと、発生された信号の周波数f2を1/N倍に分周して周波数f1の信号を生成するステップと、生成された周波数f1の信号を放射するステップと、前記発生された周波数f2の信号にデータ信号を重畳させる変調を行うステップと、変調された周波数f2の信号を放射するステップとを備え、
    前記受信側は、前記送信側からの周波数f1の信号を受信するステップと、受信された信号の周波数f1をN倍に逓倍して周波数f2の信号を生成するステップと、生成された周波数f2の信号の位相を調整するステップと、前記送信側からの周波数f2の信号を受信するステップと、受信された周波数f2の信号をRF信号とし、前記位相が調整された周波数f1の信号をLO信号としてデータ信号を復調するステップとを備えたことを特徴とする高周波無線通信方法。
  9. 前記送信側は、周波数f1の信号を放射するステップ及び変調された周波数f2の信号を放射するステップに代えて、周波数f1の信号と変調された周波数f2の信号とを合成するステップと、合成された信号を放射するステップとを備え、
    前記受信側は、周波数f1の信号を受信するステップ及び変調された周波数f2の信号を受信するステップに代えて、前記送信側からの合成された信号を受信するステップと、受信され合成された信号を周波数f1の信号と変調された周波数f2の信号とに分離し、周波数f1の信号を周波数逓倍に供し、変調された周波数f2の信号をRF信号として供するステップとを備えたことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の高周波無線通信方法。
  10. 前記送信側は、前記データ信号をIF帯の信号にアップコンバートして変調に供するステップを備え、
    前記受信側は、前記RF信号と前記LO信号とにより復調された前記IF帯の信号をダウンコンバートして前記データ信号を復調するステップを備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項記載の高周波無線通信方法。
  11. 前記送信側は、前記周波数f2の信号にデータ信号を重畳させる変調を行うステップでは広帯域変調を行い、前記データ信号を圧縮するステップと、圧縮された信号を前記周波数f1の信号に重畳させて狭帯域変調した後に周波数f1の信号の放射に供するステップと、周波数f2の信号の受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調に供し、越えていない場合は前記圧縮に供するように切り替えるステップとを備え、
    前記受信側は、前記データ信号を復調するステップと、復調されたデータを伸長するステップと、周波数f2の信号の受信レベルを測定するステップと、測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するステップと、受信レベルがデータ通信に必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1の信号を周波数逓倍に供し、越えていない場合は前記復調に供するように切り替えるステップとを備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項記載の高周波無線通信方法。
  12. 前記送信側及び前記周波数f1に対応する周波数f3及び前記周波数f2に対応する周波数f4の信号を受信する別の受信側を有する第1無線側と、前記受信側及び前記周波数f3及び前記周波数f4の信号を発振する別の送信側を有し且つ前記第1無線側と双方向通信を行なう第2無線側とを備え、
    前記各々の送信側は、前記周波数f2又は周波数f4の信号にデータ信号を重畳させる変調を行うステップでは広帯域変調を行い、前記データ信号を圧縮するステップと、圧縮された信号を前記周波数f1又は周波数f3の信号に重畳させて狭帯域変調した後に周波数f1又は周波数f3の信号の放射に供するステップと、送信側の切替ステップとを備え、
    前記各々の受信側は、前記データ信号を復調するステップと、復調されたデータを伸長するステップと、周波数f2又は周波数f4の信号の受信レベルを測定するステップと、測定された受信レベルがデータ通信に必要なレベルであるか否かを判定するステップと、判定結果がデータ通信に必要なレベルを超えている場合は受信された周波数f1又は周波数f3の信号を周波数逓倍に供し、越えていない場合は前記復調に供するように受信側の切替ステップとを備え、
    前記各々の送信側の切替ステップは、前記判定結果が必要なレベルを超えている場合は前記データ信号を前記広帯域変調に供し、必要なレベルを越えていない場合は前記データ信号の前記圧縮に供することを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれか1項記載の高周波無線通信方法。
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