JP2007214347A - 電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法 - Google Patents

電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハの表面に存在する静電気、及び薬液ノズルに存在する静電気のうちの少なくとも一方を除電することによって、ウエハの表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差を減少させる。
【解決手段】ステージ載置面14に、表面に電子デバイスが形成されている基板1を設置する工程(a)と、基板1の表面に蒸気を供給する工程(b)と、工程(b)の後に、基板1の表面に薬液を供給する工程(c)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法に関し、特に、電子デバイスの枚葉式洗浄装置及び電子デバイスの枚葉式洗浄方法において、電子デバイスの表面に欠陥が発生することを防止することができる電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法に関する。
近年、電子デバイスの高速化及び高集積化が要求されており、これらを実現するために、電子デバイスの微細化及び大口径化が進められている。そのため、近年では、電子デバイスの洗浄方法として、洗浄が施される領域の制御性を向上させるために、バッチ式洗浄方法から枚葉式洗浄方法へ移行されつつある。
従来の枚葉式洗浄方法では、図14(a) に示すように、洗浄ステージ114の載置面に、チャックピン115を介して、ウエハ1を設置した後、回転台116を用いて、洗浄ステージ114上に保持されたウエハ1を回転させながら、薬液ノズル111から、ウエハ1の表面に薬液を吐出することにより、ウエハ1の表面のエッチング処理を行う。続いて、図14(b) に示すように、水洗ノズル112から、ウエハ1の表面に水を吐出することにより、ウエハ1の表面の水洗処理を行う。続いて、図14(c) に示すように、回転台116を用いて、洗浄ステージ114上に保持されたウエハ1を回転させ、ウエハ1の表面に残留する水を振り切って乾燥させることにより、ウエハ1の表面の乾燥処理を行う。
しかしながら、従来の電子デバイスの洗浄方法では、以下に示す問題がある。
従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面及び薬液ノズル111に静電気が帯電する。
ここで、ウエハ1の表面に静電気が帯電する具体例のうちの一例を以下に挙げる。
従来の電子デバイスの洗浄方法では、回転台116を用いて、ウエハ1を保持する洗浄ステージ114を回転させるため、空気との摩擦により、洗浄ステージ114の表面に静電気が帯電するので、洗浄ステージ114の載置面には静電気が存在している。そのため、例えば、表面に絶縁膜(図示せず)が形成されたウエハ1の洗浄を行う場合、洗浄ステージ114の載置面に存在する静電気が、洗浄ステージ114の載置面に設置されたウエハ1の表面に誘導されて、ウエハ1の表面に静電気が帯電する。
また、薬液ノズル111に静電気が帯電する具体例のうちの一例を以下に挙げる。
従来の電子デバイスの洗浄方法では、薬液ノズル111から、ウエハ1の表面に薬液を吐出させる際に、薬液ノズル111(特に、薬液ノズル111の吐出口)と薬液とが互いに摩擦されるので、薬液ノズル111に静電気が帯電する。
このように、ウエハ1の表面及び薬液ノズル111に静電気が帯電することによって、ウエハ1の表面での電位と薬液ノズル111での電位との間に電位差が発生するので、洗浄工程における薬液吐出時に、電位差に起因して、ウエハ1の表面と薬液ノズル111との空間に、静電気による放電が発生する。このため、従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面(特に、絶縁膜における薬液が供給された部分)に静電気損傷が発生するので、電子デバイスの歩留まりを低下させるという問題がある。
この問題に対応すべく、ウエハ(特に、ウエハの回路部)の表面に発生する静電気損傷を防止する方法として、従来技術に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハの表面上を移動可能な薬液ノズルを用いて、ウエハのエッジの非回路部に薬液を吐出した後に、ウエハの回路部に薬液を吐出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これにより、ウエハにおける薬液が最初に供給された部分、すなわち、ウエハのエッジの非回路部に、静電気による放電によって、静電気損傷が発生することがあっても、ウエハの回路部に静電気損傷が発生することはないので、電子デバイスの歩留まりを低下させることなく、電子デバイスの洗浄を行うことが可能である。
特開平11−233473号公報
しかしながら、従来技術に係る電子デバイスの洗浄方法では、以下に示す問題がある。
従来技術に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハのエッジの非回路部を狙って、薬液ノズルから薬液を吐出させる必要があり、非回路部を選択的に狙うことが困難である。このため、ウエハのエッジの非回路部以外の部分、すなわち、ウエハの回路部に薬液が吐出されて、ウエハの回路部における薬液が吐出された部分に、静電気による放電によって、静電気損傷が発生するという問題がある。更には、静電気による放電によって、ウエハの表面にパーティクルが吸着するという問題もある。
また、従来技術に係る電子デバイスの洗浄方法では、薬液吐出時に、薬液がウエハのエッジに当たって飛散し、洗浄用カップ内に薬液を回収することができずに、飛散した薬液がウエハの表面に付着するので、ウエハの表面が汚染されるという問題もある。
このように、従来技術に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハの表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差に起因して、薬液吐出時に、ウエハの表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生するため、ウエハに欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生するので、電子デバイスの歩留まりが低下する。
前記に鑑み、本発明の目的は、ウエハの表面に存在する静電気、及び薬液ノズルに存在する静電気のうちの少なくとも一方を除電することによって、ウエハの表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差を減少させることにより、薬液吐出時に、ウエハの表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができる、電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法を提供することである。
前記の課題を解決するために、本発明の第1の電子デバイスの洗浄装置は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、前記基板の表面に蒸気を供給する基板用蒸気供給ノズルと、前記基板の表面に薬液を供給する薬液供給手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の第1の電子デバイスの洗浄装置によると、基板用蒸気供給ノズルを用いて、基板の表面に蒸気(例えば、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)を供給することにより、イオン化された蒸気によって、基板の表面に存在する静電気を中和することができるので、基板の表面に存在する静電気を除電することができる。
このため、基板の表面と供給される薬液との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面(特に、基板の表面における薬液が供給される部分)に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第1の電子デバイスの洗浄装置では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
また、本発明の第1の電子デバイスの洗浄装置において、前記薬液供給手段は、前記基板の表面に前記薬液を吐出する薬液ノズルであることが好ましい。
このようにすると、前述したように、基板の表面に蒸気を供給することにより、基板の表面に存在する静電気を除電することができるため、基板の表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差を減少させることができるので、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができる。
また、本発明の第1の電子デバイスの洗浄装置において、前記基板用蒸気供給ノズルは、前記洗浄ステージの上方において、前記洗浄ステージの周囲に沿うことが可能に形成された形状を有していることが好ましい。
このようにすると、洗浄ステージの上方に洗浄ステージの周囲に沿うように配置した基板用蒸気供給ノズルを用いて、ステージ載置面に設置されている基板の表面に蒸気を噴霧することができるため、基板の表面に蒸気を効率良く供給することができるので、基板の表面に存在する静電気を効果的に除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第2の電子デバイスの洗浄装置は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、前記薬液ノズルに蒸気を供給する薬液ノズル用蒸気供給ノズルとを備えていることを特徴とする。
本発明の第2の電子デバイスの洗浄装置によると、薬液ノズル用蒸気供給ノズルを用いて、薬液ノズルに蒸気(例えば、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)を供給することにより、イオン化された蒸気によって、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズルでの電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第2の電子デバイスの洗浄装置では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
また、本発明の第2の電子デバイスの洗浄装置において、前記薬液ノズル用蒸気供給ノズルは、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うことが可能に形成された形状を有していることが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した薬液ノズル用蒸気供給ノズルを用いて、薬液ノズルに蒸気を噴霧することにより、薬液ノズルの吐出口に蒸気を効率良く供給することができるため、薬液ノズルの吐出口に存在する静電気を効果的に除電することができるので、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を効果的に減少させることができる。
更には、このようにすると、薬液ノズルの吐出口に水蒸気を供給することにより、薬液ノズルの吐出口を洗浄することができるため、薬液ノズルの清浄化を図ることができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第1又は第2の電子デバイスの洗浄装置において、前記蒸気は、水、炭酸水、及びアルコールのうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルに供給された水、炭酸水、又はアルコールを含む蒸気によって、基板の表面(又は薬液ノズル)に存在する静電気を除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第3の電子デバイスの洗浄装置は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、内部に貯留されている溶液中に前記薬液ノズルの吐出口が浸漬される導電性カップとを備え、前記導電性カップは電気的に接地されていることを特徴とする。
本発明の第3の電子デバイスの洗浄装置によると、電気的に接地された導電性カップ内に貯留されている溶液(例えば、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に、薬液ノズルの吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズル(特に、薬液ノズルの吐出口)での電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第3の電子デバイスの洗浄装置では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本発明の第3の電子デバイスの洗浄装置によると、導電性カップ内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズルの吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズルの吐出口に付着している薬液に起因する結晶物を、溶液中に溶解させて確実に除去することができるため、薬液ノズルの吐出口に付着している結晶物が、ウエハの表面に落下することはなく、ウエハの表面に結晶物が落下して付着することによって、ウエハの表面にパーティクルが発生することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第3の電子デバイスの洗浄装置において、前記溶液は、薬液、炭酸水、及び水のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
このようにすると、電気的に接地された薬液、炭酸水、又は水によって、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第4の電子デバイスの洗浄装置は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、前記薬液ノズルに存在している静電気を除電する導電体部材とを備え、前記導電体部材は電気的に接地されていることを特徴とする。
本発明の第4の電子デバイスの洗浄装置によると、電気的に接地されている導電体部材に薬液ノズルを接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズルでの電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第4の電子デバイスの洗浄装置では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本発明の第4の電子デバイスの洗浄装置によると、電気的に接地されている導電体部材に薬液ノズルを接触させる(又は近接させる)ことによって、薬液ノズルを濡らすことなく、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、前述した本発明の第2及び第3の電子デバイスの洗浄装置のように、薬液ノズルに供給された蒸気(具体的には、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)又は溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)によって、薬液ノズルが濡れることはない。そのため、薬液ノズルから基板の表面に吐出される薬液中に、蒸気又は溶液等の薬液以外の成分が混入されて、薬液中の成分が変化することはないため、電子デバイスの洗浄能力が変化することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第4の電子デバイスの洗浄装置において、前記導電体部材は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うことが可能に形成された形状を有していることが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置され、且つ電気的に接地されている環状の導電体部材の環内に、薬液ノズルの吐出口を挿入させて接触させることができるため、薬液ノズルの吐出口に存在する静電気を効果的に除電することができるので、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を効果的に減少させることができる。
また、このようにすると、薬液ノズルの側面を囲うように導電体部材を配置させることにより、薬液ノズルの全側面を導電体部材に近接させることができるので、薬液ノズルに存在する静電気を効果的に除電することができる。特に、薬液ノズルの帯電量が比較的多い場合、導電体部材に薬液ノズルを確実に接触させる必要はなく、導電体部材に薬液ノズルを近接させることによって、薬液ノズルに存在する静電気を確実に除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第1の電子デバイスの洗浄方法は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、前記基板の表面に蒸気を供給する工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の電子デバイスの洗浄方法によると、基板の表面に蒸気(例えば、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)を供給することにより、イオン化された蒸気によって、基板の表面に存在する静電気を中和することができるので、基板の表面に存在する静電気を除電することができる。
このため、薬液供給時に、基板の表面と供給される薬液との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面(特に、基板の表面における薬液が供給される部分)に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第1の電子デバイスの洗浄方法では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
また、本発明の第1の電子デバイスの洗浄方法において、前記工程(c)は、薬液ノズルから前記基板の表面に前記薬液を吐出する工程であることが好ましい。
このようにすると、前述したように、基板の表面に蒸気を供給することにより、基板の表面に存在する静電気を除電することができるため、基板の表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差を減少させることができるので、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができる。
また、本発明の第1の電子デバイスの洗浄方法において、前記工程(b)は、前記洗浄ステージの上方に前記洗浄ステージの周囲に沿うように配置した基板用蒸気供給ノズルを用いて、前記基板の表面に前記蒸気を噴霧する工程であることが好ましい。
このようにすると、洗浄ステージの上方に洗浄ステージの周囲に沿うように配置した基板用蒸気供給ノズルを用いて、ステージ載置面に設置されている基板の表面に蒸気を噴霧することができるため、基板の表面に蒸気を効率良く供給することができるので、基板の表面に存在する静電気を効果的に除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第2の電子デバイスの洗浄方法は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、薬液ノズルに蒸気を供給する工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の電子デバイスの洗浄方法によると、薬液ノズルに蒸気(例えば、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)を供給することにより、イオン化された蒸気によって、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズルでの電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、薬液供給時に、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第2の電子デバイスの洗浄方法では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
また、本発明の第2の電子デバイスの洗浄方法において、前記工程(b)は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した薬液ノズル用蒸気供給ノズルを用いて、前記薬液ノズルに前記蒸気を噴霧する工程であることが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した薬液ノズル用蒸気供給ノズルを用いて、薬液ノズルに蒸気を噴霧することにより、薬液ノズルの吐出口に蒸気を効率良く供給することができるため、薬液ノズルの吐出口に存在する静電気を効果的に除電することができるので、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を効果的に減少させることができる。
更には、このようにすると、薬液ノズルの吐出口に水蒸気を供給することにより、薬液ノズルの吐出口を洗浄することができるため、薬液ノズルの清浄化を図ることができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第1又は第2の電子デバイスの洗浄方法において、前記蒸気は、水、炭酸水、及びアルコールのうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルに供給された水、炭酸水、又はアルコールを含む蒸気によって、基板の表面(又は薬液ノズル)に存在する静電気を除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第3の電子デバイスの洗浄方法は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、電気的に接地されている溶液中に、薬液ノズルの吐出口を浸漬させる工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする。
本発明の第3の電子デバイスの洗浄方法によると、電気的に接地された溶液(例えば、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズルの吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズル(特に、薬液ノズルの吐出口)での電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、薬液供給時に、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第3の電子デバイスの洗浄方法では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本発明の第3の電子デバイスの洗浄方法によると、溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズルの吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズルの吐出口に付着している薬液に起因する結晶物を、溶液中に溶解させて確実に除去することができるため、薬液供給時に、薬液ノズルの吐出口に付着している結晶物が、ウエハの表面に落下することはなく、ウエハの表面に結晶物が落下して付着することによって、ウエハの表面にパーティクルが発生することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第3の電子デバイスの洗浄方法において、前記溶液は、薬液、炭酸水、及び水のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
このようにすると、電気的に接地された薬液、炭酸水、又は水によって、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の第4の電子デバイスの洗浄方法は、ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、電気的に接地されている導電体部材を用いて、薬液ノズルに存在している静電気を除電する工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする。
本発明の第4の電子デバイスの洗浄方法によると、電気的に接地されている導電体部材に薬液ノズルを接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズルに存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズルでの電位を下げることができる。
このため、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を減少させることができるため、薬液供給時に、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、基板の表面に静電気損傷が発生することを防止すると共に、基板の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本発明の第4の電子デバイスの洗浄方法では、基板の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本発明の第4の電子デバイスの洗浄方法によると、電気的に接地されている導電体部材に薬液ノズルを接触させる(又は近接させる)ことによって、薬液ノズルを濡らすことなく、薬液ノズルに存在する静電気を除電することができるので、前述した本発明の第2及び第3の電子デバイスの洗浄方法のように、除電工程の際に、薬液ノズルに供給された蒸気(具体的には、水、炭酸水、又はアルコール等の蒸気)又は溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)によって、薬液ノズルが濡れることはない。そのため、洗浄工程の際に、薬液ノズルから基板の表面に吐出される薬液中に、蒸気又は溶液等の薬液以外の成分が混入されて、薬液中の成分が変化することはないため、電子デバイスの洗浄能力が変化することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本発明の第4の電子デバイスの洗浄方法において、前記工程(b)は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した前記導電体部材を用いて、前記薬液ノズルに存在している静電気を除電する工程であることが好ましい。
このようにすると、薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置され、且つ電気的に接地されている環状の導電体部材の環内に、薬液ノズルの吐出口を挿入させて接触させることができるため、薬液ノズルの吐出口に存在する静電気を効果的に除電することができるので、薬液ノズルでの電位と基板の表面での電位との間にある電位差を効果的に減少させることができる。
また、このようにすると、薬液ノズルの側面を囲うように導電体部材を配置させることにより、薬液ノズルの全側面を導電体部材に近接させることができるので、薬液ノズルに存在する静電気を効果的に除電することができる。特に、薬液ノズルの帯電量が比較的多い場合、導電体部材に薬液ノズルを確実に接触させる必要はなく、導電体部材に薬液ノズルを近接させることによって、薬液ノズルに存在する静電気を確実に除電することができる。
本発明に係る電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法によると、基板の表面での電位と薬液ノズルでの電位との間にある電位差を減少させることにより、薬液吐出時に、基板の表面と薬液ノズルとの空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す断面図であって、具体的には、図2で示すI−I線における断面図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であって、具体的には、洗浄チャンバーの上面方向から見た平面図である。
本実施形態の特徴は、薬液ノズルからウエハの表面に薬液を吐出する前に、洗浄ステージの上方に洗浄ステージの周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズルからウエハの表面に水蒸気を噴霧することにより、ウエハの表面に存在する静電気を除電することである。
図1に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置は、主要な構成要素として、洗浄チャンバー10、ウエハ1の表面に薬液を吐出する薬液ノズル11、ウエハ1の表面に水を吐出する水洗ノズル12、薬液及び水を回収する洗浄用カップ13、載置面にウエハ1が設置される洗浄ステージ14、ウエハ1を保持するチャックピン15、ウエハ1を回転させる回転台16、洗浄用カップ13と洗浄ステージ14と回転台16とを保持する保持手段17、洗浄チャンバー10の上面に設置されたFFU(ファンフィルタユニット)18、及びウエハ1の表面に水蒸気を噴霧するウエハ用蒸気供給ノズル19を含む。ここで、図1及び図2に示すように、ウエハ用蒸気供給ノズル19は、洗浄ステージ14の上方に、洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されている。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いた、電子デバイスの洗浄方法について、図3(a) 〜(d) を参照しながら説明する。図3(a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。
まず、図3(a) に示すように、洗浄ステージ14の載置面に、例えば、表面に電子デバイス(図示せず)が形成されたウエハ1を、チャックピン15を介して設置する。続いて、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、所望の除電時間の間、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧することにより、ウエハ1の表面の除電処理を施す。
次に、図3(b) に示すように、回転台16を用いて、所望のエッチング時間の間、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、薬液ノズル11から、ウエハ1の表面に薬液を吐出することにより、ウエハ1の表面のエッチング処理を施す。
次に、図3(c) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、水洗ノズル12から、ウエハ1の表面に水を吐出することにより、ウエハ1の表面の水洗処理を施す。次に、図3(d) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させ、ウエハ1の表面に残留する水を振り切って乾燥させることにより、ウエハ1の表面の乾燥処理を施す。
ここで、本実施形態の効果を有効に説明するために、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、及び本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハについて、以下に示す評価を行った。
−評価方法1−
下記に示す洗浄条件の下、従来の電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。
具体的には、従来の電子デバイスの洗浄装置を用いて、前述した図14(a) に示すように、回転台116を用いて、洗浄ステージ114上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル111から、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面にDHF溶液(Diluted Hydrofluoric acid,HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。ここで、洗浄ステージ114上に保持されたウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前に、ウエハ1の表面センター部での電位の測定を行うと、−5[kV]であった。次に、前述した図14(b) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、前述した図14(c) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
−評価方法2−
下記に示す洗浄条件の下、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。
具体的には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図3(a) に示すように、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、所望の除電時間の間:30秒間、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面に水蒸気を噴霧することにより、ウエハ1の表面の除電処理を行った。ここで、ウエハ1の除電処理を行った後(すなわち、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前)に、ウエハ1の表面センター部での電位の測定を行うと、−0.5[kV]であった。
次に、図3(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、熱酸化膜の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図3(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図3(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法(:評価方法1)が施されたウエハ、及び本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法2)が施されたウエハについて、パーティクルカウンターを用いて、0.16[μm]以上のパーティクルを欠陥としてカウントすることにより、各ウエハに発生する欠陥について評価を行った。以下に、各ウエハに発生する欠陥について、[表1]並びに図4(a) 及び(b) を参照しながら説明する。[表1]は、各ウエハに発生する欠陥数及び欠陥分類について示す表である。また、図4(a) 及び(b) は、各電子デバイスの洗浄方法が施された、各ウエハの構造について示す断面図である。
Figure 2007214347
−評価結果1−
[表1]に示すように、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数は1個であるのに対し、処理後の欠陥数は8個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加している(具体的には、7個の増加)ことが確認された。更には、SEM式欠陥検査装置を用いて、処理後に発生したウエハの欠陥(具体的には、7個の欠陥)について、詳細に検査を行った。以下に、処理後に発生したウエハの欠陥について、図4(a) を参照しながら説明する。図4(a) は、従来の電子デバイスの洗浄方法が施された、ウエハの構造について示す断面図である。
図4(a) に示すように、ウエハ1上に形成された熱酸化膜2の表面センター部には、孔径dが約2[μm]のホールDが発生しており、処理後に発生した欠陥数7個のうちの6個はホールDであり、ホールDは、ウエハ1の表面と薬液ノズル111との空間に発生する静電気放電により、熱酸化膜2が損傷を受けることによって発生する欠陥であり、また、ホールD以外の欠陥、すなわち、処理後に発生した欠陥数7個のうちの1個はパーティクル(図示せず)であることが確認された。
−評価結果2−
一方、[表1]に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも2個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加していないことが確認された。図4(b) は、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施された、ウエハの構造について示す断面図であり、図4(b) に示すように、ウエハ1の表面に、静電気放電による損傷は観測されなかった。
このように、上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しているのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧することにより、ウエハ1の表面に存在する静電気が除電されて、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。
以上のように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、洗浄工程(図3(b) 〜(d) 参照)の前に、図3(a) に示すように、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧する。
これにより、イオン化された水蒸気によって、ウエハ1の表面に存在する静電気を中和することができるため、ウエハ1の表面に存在する静電気を除電することができるので、ウエハ1の表面での電位を下げることができる。
具体的には、従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前のウエハ1の表面センター部での電位は−5[kV]であったのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前(すなわち、ウエハ1の表面に水蒸気を供給した後)のウエハ1の表面センター部での電位は−0.5[kV]であり、30秒間の間、ウエハ1の表面に水蒸気を供給することによって、ウエハ1の表面センター部(すなわち、ウエハ1の表面における薬液が最初に供給される部分)での電位を下げることができる。
このため、ウエハ1の表面での電位と薬液ノズル11での電位との間にある電位差を減少させることができるため、洗浄工程における薬液供給時(図3(b) 参照)に、ウエハ1の表面と薬液ノズル11との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、ウエハ1の表面にホール状の静電気損傷Dが発生することを防止すると共に、ウエハ1の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について、図5(a) 及び(b) を参照しながら説明する。図5(a) は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であって、具体的には、洗浄チャンバーの上面方向から見た平面図であり、図5(b) は、特徴部の拡大図(すなわち、薬液ノズルに配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル部分の拡大図)であって、具体的には、薬液ノズルの側面方向から見た平面図である。図5(a) 及び(b) において、前述した本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施形態では、前述した第1の実施形態と同様の説明は繰り返し行わない。
本実施形態と前述した第1の実施形態との相違点は、薬液ノズル11からウエハ1の表面に薬液を吐出する前に、前述した第1の実施形態では、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧するのに対し、本実施形態では、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧する点であり、本実施形態の特徴は、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を用いて、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧することにより、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することである。
図5(a) に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置は、主要な構成要素として、前述した第1の実施形態(前述した図1参照)と同様に、洗浄チャンバー10、薬液ノズル11、水洗ノズル(図示せず)、洗浄用カップ13、洗浄ステージ14、チャックピン15、回転台(図示せず)、保持手段(図示せず)、及びFFU(図示せず)を含み、更には、本実施形態の特徴部である薬液ノズル11に水蒸気を噴霧する薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を含む。ここで、図5(b) に示すように、薬液ノズル用蒸気供給ノズル20は、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置されており、薬液ノズル11の側面方向から見ると、薬液ノズル11に対して垂直方向に配置されている。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いた、電子デバイスの洗浄方法について、図6(a) 〜(d) を参照しながら説明する。図6(a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。
まず、図6(a) に示すように、洗浄ステージ14の載置面に、例えば、表面に電子デバイス(図示せず)が形成されたウエハ1を、チャックピン15を介して設置する。続いて、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を用いて、所望の除電時間の間、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧することにより、薬液ノズル11の除電処理を施す。
次に、図6(b) に示すように、前述した第1の実施形態と同様に、回転台16を用いて、所望のエッチング時間の間、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、薬液ノズル11から、ウエハ1の表面に薬液を吐出することにより、ウエハ1の表面のエッチング処理を施す。次に、図6(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図6(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行う。
ここで、本実施形態の効果を有効に説明するために、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、及び変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハについて、以下に示す評価を行った。
−評価方法1−
従来の電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。尚、本実施形態における評価方法1は、前述した第1の実施形態における評価方法1と同様であり(前述した−評価方法1−参照)、本実施形態では、評価方法1の説明は繰り返し行わない。ここで、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前に、薬液ノズル111の吐出口での電位の測定を行うと、−5[kV]であった。
−評価方法2−
下記に示す洗浄条件の下、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。
具体的には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図6(a) に示すように、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を用いて、所望の除電時間の間:30秒間、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧することにより、薬液ノズル11の除電処理を行った。ここで、薬液ノズル11の除電処理を行った後(すなわち、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前)に、薬液ノズル11の吐出口での電位の測定を行うと、−1[kV]であった。
次に、図6(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図6(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図6(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
−評価方法3−
下記に示す洗浄条件の下、変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。ここで、変形例1に係る電子デバイスの洗浄装置は、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置(図5(a) 及び(b) 参照)と同様に、本実施形態の特徴部である薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を備えるだけでなく、更には、前述した第1の実施形態の特徴部であるウエハ用蒸気供給ノズル19をも備える。
評価方法3では、変形例1に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図7(a) に示すように、所望の除電時間の間:30秒間、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面に水蒸気を噴霧すると共に、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を用いて、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧する。このように、評価方法3では、薬液ノズル11の除電処理を行っただけでなく、更には、ウエハ1の表面の除電処理をも行った。
次に、図7(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、熱酸化膜の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図7(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図7(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法(:評価方法1)が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法2)が施されたウエハ、及び変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法3)が施されたウエハについて、パーティクルカウンターを用いて、0.16[μm]以上のパーティクルを欠陥としてカウントすることにより、各ウエハに発生する欠陥について評価を行った。以下に、各ウエハに発生する欠陥について、[表2]を参照しながら説明する。[表2]は、各ウエハに発生する欠陥数及び欠陥分類について示す表である。
Figure 2007214347
−評価結果1−
[表2]に示すように、本実施形態における評価結果1は、前述した第1の実施形態における評価結果1と同様であり(前述した−評価結果1−参照)、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加している(具体的には、7個の増加)ことが確認された。更には、SEM式欠陥検査装置による検査により、処理後に発生した欠陥数7個のうちの6個はホール状の静電気損傷(前述した図4(a):D参照)であり、また、処理後に発生した欠陥数7個のうちの1個はパーティクルであることが確認された。
−評価結果2−
一方、[表2]に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも5個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
−評価結果3−
また、[表2]に示すように、変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも4個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
このように、上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しているのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧することにより、薬液ノズル11に存在する静電気が除電されて、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。
また、変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハにおいても、本実施形態と同様に、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧すると共に薬液ノズル11に水蒸気を噴霧することにより、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。ここで、評価結果2及び評価結果3の何れにおいても、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加していないことが確認されたが、変形例1のように、薬液ノズル11の除電処理を行うだけでなく、更には、ウエハ1の除電処理をも行うことによって、薬液ノズル11での電位を減少させるだけでなく、更には、ウエハ1の表面での電位を減少させることができるので、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差をより一層減少させることができると推測される。
以上のように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、洗浄工程(図6(b) 〜(d) 参照)の前に、図6(a) に示すように、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置された薬液ノズル用蒸気供給ノズル20を用いて、薬液ノズル11に水蒸気を噴霧する。
これにより、イオン化された水蒸気によって、薬液ノズル11(特に、薬液ノズル11の吐出口)に存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズル11の吐出口での電位を下げることができる。
具体的には、従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前の薬液ノズル11の吐出口での電位は−5[kV]であったのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前(すなわち、薬液ノズル11に水蒸気を供給した後)の薬液ノズル11の吐出口での電位は−1[kV]であり、30秒間の間、薬液ノズル11に水蒸気を供給することによって、薬液ノズル11の吐出口(すなわち、薬液ノズル11におけるウエハ1の表面に近接する部分)での電位を下げることができる。
このため、ウエハ1の表面での電位と薬液ノズル11での電位との間にある電位差を減少させることができるため、洗浄工程における薬液供給時(図6(b) 参照)に、ウエハ1の表面と薬液ノズル11との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、ウエハ1の表面にホール状の静電気損傷が発生することを防止すると共に、ウエハ1の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、薬液ノズル11の吐出口に水蒸気を供給することにより、薬液ノズル11の吐出口を洗浄することができるため、薬液ノズル11の清浄化を図ることができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について、図8(a) 及び(b) を参照しながら説明する。図8(a) は、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であって、具体的には、洗浄チャンバーの上面方向から見た平面図であり、図8(b) は、特徴部の拡大図(すなわち、薬液ノズルを浸漬させる除電用カップ部分の拡大図)であって、具体的には、薬液ノズルの側面方向から見た平面図である。図8(a) 及び(b) において、前述した本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施形態では、前述した第1の実施形態と同様の説明は繰り返し行わない。
本実施形態の特徴は、薬液ノズル11からウエハ1の表面に薬液を吐出する前に、接地電位に電気的に接続された溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に、薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することである。
図8(a) に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置は、主要な構成要素として、前述した第1の実施形態(前述した図1参照)と同様に、洗浄チャンバー10、薬液ノズル11、水洗ノズル(図示せず)、洗浄用カップ13、洗浄ステージ14、チャックピン15、回転台(図示せず)、保持手段(図示せず)、及びFFU(図示せず)を含み、更には、本実施形態の特徴部である薬液ノズル11の吐出口を浸漬させる除電用カップ21を含む。ここで、図8(b) に示すように、除電用カップ21は、薬液ノズル11の側面方向から見ると、薬液ノズル11に対して垂直方向に配置されており、また、除電用カップ21は、導電性材料を用いて構成されており、カップ用アース線22を経て接地電位に電気的に接続している。
以下に、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いた、電子デバイスの洗浄方法について、図9(a) 〜(d) を参照しながら説明する。図9(a) 〜(d) は、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。
まず、図9(a) に示すように、洗浄ステージ14の載置面に、例えば、表面に電子デバイス(図示せず)が形成されたウエハ1を、チャックピン15を介して設置する。続いて、接地電位に電気的に接続された除電用カップ21内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に、所望の除電時間の間、薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11の除電処理を施す。
次に、図9(b) に示すように、前述した第1の実施形態と同様に、回転台16を用いて、所望のエッチング時間の間、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、薬液ノズル11から、ウエハ1の表面に薬液を吐出することにより、ウエハ1の表面のエッチング処理を施す。次に、図9(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図9(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行う。
ここで、本実施形態の効果を有効に説明するために、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、及び変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハについて、以下に示す評価を行った。
−評価方法1−
従来の電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。尚、本実施形態における評価方法1は、前述した第1の実施形態における評価方法1と同様であり(前述した−評価方法1−参照)、本実施形態では、評価方法1の説明は繰り返し行わない。ここで、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前に、薬液ノズル111の吐出口での電位の測定を行うと、−5[kV]であった。
−評価方法2−
下記に示す洗浄条件の下、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。
具体的には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図9(a) に示すように、接地電位に電気的に接続された除電用カップ21内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に、所望の除電時間の間:30秒間、薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11の除電処理を行った。ここで、薬液ノズル11の除電処理を行った後(すなわち、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前)に、薬液ノズル11の吐出口での電位の測定を行うと、−0.5[kV]であった。
次に、図9(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図9(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図9(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
−評価方法3−
下記に示す洗浄条件の下、変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。ここで、変形例2に係る電子デバイスの洗浄装置は、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置(図8(a) 及び(b) 参照)と同様に、本実施形態の特徴部である除電用カップ21を備えるだけでなく、更には、前述した第1の実施形態の特徴部であるウエハ用蒸気供給ノズル19をも備える。
評価方法3では、変形例2に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図10(a) に示すように、所望の除電時間の間:30秒間、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面に水蒸気を噴霧すると共に、接地電位に電気的に接続された除電用カップ21内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させる。このように、評価方法3では、薬液ノズル11の除電処理を行っただけでなく、更には、ウエハ1の表面の除電処理をも行った。
次に、図10(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、熱酸化膜の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図10(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図10(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法(:評価方法1)が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法2)が施されたウエハ、及び変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法3)が施されたウエハについて、パーティクルカウンターを用いて、0.16[μm]以上のパーティクルを欠陥としてカウントすることにより、各ウエハに発生する欠陥について評価を行った。以下に、各ウエハに発生する欠陥について、[表3]を参照しながら説明する。[表3]は、各ウエハに発生する欠陥数及び欠陥分類について示す表である。
Figure 2007214347
−評価結果1−
[表3]に示すように、本実施形態における評価結果1は、前述した第1の実施形態における評価結果1と同様であり(前述した−評価結果1−参照)、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加している(具体的には、7個の増加)ことが確認された。更には、SEM式欠陥検査装置による検査により、処理後に発生した欠陥数7個のうちの6個はホール状の静電気損傷(前述した図4(a):D参照)であり、また、処理後に発生した欠陥数7個のうちの1個はパーティクルであることが確認された。
−評価結果2−
一方、[表3]に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも1個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
−評価結果3−
また、[表3]に示すように、変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも4個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
このように、上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しているのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、接地電位に電気的に接続された溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に、薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11(特に、薬液ノズル11の吐出口)に存在する静電気が除電されて、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。
また、変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハにおいても、本実施形態と同様に、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧すると共に、接地電位に電気的に接続された溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。ここで、評価結果2及び評価結果3の何れにおいても、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加していないことが確認されたが、変形例2のように、薬液ノズル11の除電処理を行うだけでなく、更には、ウエハ1の除電処理をも行うことによって、薬液ノズル11での電位を減少させるだけでなく、更には、ウエハ1の表面での電位を減少させることができるので、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差をより一層減少させることができると推測される。
以上のように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、洗浄工程(図9(b) 〜(d) 参照)の前に、図9(a) に示すように、接地電位に電気的に接続された除電用カップ21内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させる。
これにより、薬液ノズル11(特に、薬液ノズル11の吐出口)に存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズル11の吐出口での電位を下げることができる。
具体的には、従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前の薬液ノズル11の吐出口での電位は−5[kV]であったのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前(すなわち、接地電位に電気的に接続された溶液中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させた後)の薬液ノズル11の吐出口での電位は−0.5[kV]であり、30秒間の間、接地電位に電気的に接続された溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることによって、薬液ノズル11の吐出口(すなわち、薬液ノズル11におけるウエハ1の表面に近接する部分)での電位を下げることができる。
このため、ウエハ1の表面での電位と薬液ノズル11での電位との間にある電位差を減少させることができるため、洗浄工程における薬液供給時(図9(b) 参照)に、ウエハ1の表面と薬液ノズル11との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、ウエハ1の表面にホール状の静電気損傷が発生することを防止すると共に、ウエハ1の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、除電用カップ21内に貯留されている溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)中に薬液ノズル11の吐出口を浸漬させることにより、薬液ノズル11の吐出口に付着している薬液に起因する結晶物(例えば、DHF溶液に起因する結晶物)を、溶液中に溶解させて確実に除去することができるため、薬液吐出時に、薬液ノズル11の吐出口に付着している結晶物が、ウエハ1の表面に落下することはなく、ウエハ1の表面に結晶物が落下して付着することによって、ウエハ1の表面にパーティクルが発生することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
(第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について、図11(a) 及び(b) を参照しながら説明する。図11(a) は、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であって、具体的には、洗浄チャンバーの上面方向から見た平面図であり、図11(b) は、特徴部の拡大図(すなわち、薬液ノズルを接触させる(又は近接させる)導電体リング部分の拡大図)であって、具体的には、薬液ノズルの側面方向から見た平面図である。図11(a) 及び(b) において、前述した本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施形態では、前述した第1の実施形態と同様の説明は繰り返し行わない。
本実施形態の特徴は、薬液ノズル11からウエハ1の表面に薬液を吐出する前に、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に、薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することである。
図11(a) に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置は、主要な構成要素として、前述した第1の実施形態(前述した図1参照)と同様に、洗浄チャンバー10、薬液ノズル11、水洗ノズル(図示せず)、洗浄用カップ13、洗浄ステージ14、チャックピン15、回転台(図示せず)、保持手段(図示せず)、及びFFU(図示せず)を含み、更には、本実施形態の特徴部である薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)導電体リング23を含む。ここで、図11(b) に示すように、導電体リング23は、薬液ノズル11の吐出口近傍部の側面を囲うように配置されており、薬液ノズル11の側面方向から見ると、薬液ノズル11に対して垂直方向に配置されている。また、導電体リング23は、導電性材料を用いて構成されており、導電体リング用アース線24を経て接地電位に電気的に接続している。
以下に、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いた、電子デバイスの洗浄方法について、図12(a) 〜(d) を参照しながら説明する。図12(a) 〜(d) は、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。
まず、図12(a) に示すように、洗浄ステージ14の載置面に、例えば、表面に電子デバイス(図示せず)が形成されたウエハ1を、チャックピン15を介して設置する。続いて、所望の除電時間の間、接地電位に電気的に接続された環状の導電体リング23の環内に薬液ノズル11の吐出口を挿入させて接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズル11の除電処理を施す。
次に、図12(b) に示すように、前述した第1の実施形態と同様に、回転台16を用いて、所望のエッチング時間の間、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、薬液ノズル11から、ウエハ1の表面に薬液を吐出することにより、ウエハ1の表面にエッチング処理を施す。次に、図12(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図12(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行う。
ここで、本実施形態の効果を有効に説明するために、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハ、及び変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハについて、以下に示す評価を行った。
−評価方法1−
従来の電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。尚、本実施形態における評価方法1は、前述した第1の実施形態における評価方法1と同様であり(前述した−評価方法1−参照)、本実施形態では、評価方法1の説明は繰り返し行わない。ここで、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前に、薬液ノズル111の吐出口での電位の測定を行うと、−5[kV]であった。
−評価方法2−
下記に示す洗浄条件の下、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。
具体的には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図12(a) に示すように、所望の除電時間の間:30秒間、接地電位に電気的に接続された環状の導電体リング23の環内に薬液ノズル11の吐出口を挿入させて接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズル11の除電処理を行った。ここで、薬液ノズル11の除電処理を行った後(すなわち、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前)に、薬液ノズル11の吐出口での電位の測定を行うと、−1[kV]であった。
次に、図12(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図12(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図12(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
−評価方法3−
下記に示す洗浄条件の下、変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法によるウエハの洗浄を行った。ここで、変形例3に係る電子デバイスの洗浄装置は、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置(図11(a) 及び(b) 参照)と同様に、本実施形態の特徴部である導電体リング23を備えるだけでなく、更には、前述した第1の実施形態の特徴部であるウエハ用蒸気供給ノズル19をも備える。
評価方法3では、変形例3に係る電子デバイスの洗浄装置を用いて、図13(a) に示すように、所望の除電時間の間、30秒間、洗浄ステージ14の上方に洗浄ステージ14の周囲に沿うように配置されたウエハ用蒸気供給ノズル19を用いて、ウエハ1上に形成されている膜厚が300[nm]の熱酸化膜(図示せず)の表面に水蒸気を噴霧すると共に、接地電位に電気的に接続された環状の導電体リング23の環内に薬液ノズル11の吐出口を挿入させて接触させる(又は近接させる)。このように、評価方法3では、薬液ノズル11の除電処理を行っただけでなく、更には、ウエハ1の表面の除電処理をも行った。
次に、図13(b) に示すように、回転台16を用いて、洗浄ステージ14上に保持されたウエハ1を回転させながら、ウエハセンター吐出方式により、室温(23℃)の下、10秒間、薬液ノズル11から、熱酸化膜の表面にDHF溶液(HF:H2 O=1:10の体積比の混合溶液)を吐出し、熱酸化膜に対するエッチングを行った。次に、図13(c) に示すように、ウエハ1の表面の水洗処理を行った後、図13(d) に示すように、ウエハ1の表面の乾燥処理を行った。
上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法(:評価方法1)が施されたウエハ、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法2)が施されたウエハ、及び変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法(:評価方法3)が施されたウエハについて、パーティクルカウンターを用いて、0.16[μm]以上のパーティクルを欠陥としてカウントすることにより、各ウエハに発生する欠陥について評価を行った。以下に、各ウエハに発生する欠陥について、[表4]を参照しながら説明する。[表4]は、各ウエハに発生する欠陥数及び欠陥分類について示す表である。
Figure 2007214347
−評価結果1−
[表4]に示すように、本実施形態における評価結果1は、前述した第1の実施形態における評価結果1と同様であり(前述した−評価結果1−参照)、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加している(具体的には、7個の増加)ことが確認された。更には、SEM式欠陥検査装置による検査により、処理後に発生した欠陥数7個のうちの6個はホール状の静電気損傷(前述した図4(a):D参照)であり、また、処理後に発生した欠陥数7個のうちの1個はパーティクルであることが確認された。
−評価結果2−
一方、[表4]に示すように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも3個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
−評価結果3−
また、[表4]に示すように、変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、処理前の欠陥数及び処理後の欠陥数は何れも2個であり、処理前の欠陥数と比較して、処理後の欠陥数は増加しておらず、処理後のウエハ1の表面に、欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)が発生していないことが確認された。
このように、上記の洗浄条件(エッチング処理条件:23℃,10秒間,HF:H2 O=1:10)の下、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しているのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハでは、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズル11に存在する静電気が除電されて、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。
また、変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハにおいても、本実施形態と同様に、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加しておらず、洗浄工程の前に、ウエハ1の表面に水蒸気を噴霧すると共に、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)ことにより、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差を減少させることが分かった。ここで、評価結果2及び評価結果3の何れにおいても、洗浄工程前の欠陥数と比較して、洗浄工程後の欠陥数は増加していないことが確認されたが、変形例3のように、薬液ノズル11の除電処理を行うだけでなく、更には、ウエハ1の除電処理をも行うことによって、薬液ノズル11での電位を減少させるだけでなく、更には、ウエハ1の表面での電位を減少させることができるので、薬液ノズル11での電位とウエハ1の表面での電位との間にある電位差をより一層減少させることができると推測される。
以上のように、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、洗浄工程(図12(b) 〜(d) 参照)の前に、図12(a) に示すように、接地電位に電気的に接続された環状の導電体リング23の環内に薬液ノズル11の吐出口を挿入させて接触させる(又は近接させる)。
これにより、薬液ノズル11(特に、薬液ノズル11の吐出口)に存在する静電気を中和することができるため、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することができるので、薬液ノズル11の吐出口での電位を下げることができる。
具体的には、従来の電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前の薬液ノズル11の吐出口での電位は−5[kV]であったのに対し、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面にDHF溶液を供給する前(すなわち、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に薬液ノズル11を接触させた(又は近接させた)後)の薬液ノズル11の吐出口での電位は−1[kV]であり、30秒間の間、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)ことによって、薬液ノズル11の吐出口(すなわち、薬液ノズル11におけるウエハ1の表面に近接する部分)での電位を下げることができる。
このため、ウエハ1の表面での電位と薬液ノズル11での電位との電位差を減少させることができるため、洗浄工程における薬液吐出時(図12(b) 参照)に、ウエハ1の表面と薬液ノズル11との空間に、静電気による放電が発生することを防止することができるので、静電気による放電によって、ウエハ1の表面にホール状の静電気損傷が発生することを防止すると共に、ウエハ1の表面にパーティクルが吸着することを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法では、ウエハ1の表面に欠陥(具体的には、静電気損傷及びパーティクル)を発生させることなく、電子デバイスの洗浄を良好に行うことができるので、電子デバイスの歩留まりの向上を図ることができる。
更には、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、接地電位に電気的に接続された導電体リング23に薬液ノズル11を接触させる(又は近接させる)ことによって、薬液ノズル11に存在する静電気を除電するので、除電工程の際に、薬液ノズル11が濡れることはない。
ここで、前述した第2の実施形態(:薬液ノズル11への水蒸気噴霧による除電方法)及び第3の実施形態(:電気的に接地された溶液中への薬液ノズル11の浸漬による除電方法)の場合、除電工程の際に、薬液ノズル11に供給された水蒸気又は溶液によって、薬液ノズル11が濡れるため、洗浄工程の際に、薬液ノズル11からウエハ1の表面に吐出される薬液中に、水蒸気又は溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)等の薬液以外の成分が混入されて、薬液中の成分が変化するので、電子デバイスの洗浄能力が変化するおそれがある。
特に、薬液ノズル11に導入される薬液として、循環再利用される有機系溶液を用いた場合、前述した第2及び第3の実施形態では、除電工程の際に、薬液ノズル11が濡れることによって、薬液ノズル11に導入された薬液中に、水蒸気又は溶液(具体的には、薬液、炭酸水、又は水等の溶液)等の薬液以外の成分が混入されて、薬液中の成分が変化するだけでなく、更には、薬液ノズル11に導入された薬液が循環再利用されることによって、薬液ノズル11に導入された薬液中に、水蒸気又は溶液等の薬液以外の成分が再度混入されるため、薬液中の成分が経時的に変化するので、電子デバイスの洗浄能力が顕著に変化するおそれがある。
しかしながら、本実施形態(:電気的に接地された導電体リング23への薬液ノズル11の接触(又は近接)による除電方法)の場合、除電工程の際に、薬液ノズル11を濡らすことなく、薬液ノズル11に存在する静電気を除電することができる。そのため、薬液ノズル11に導入された薬液中に混入する薬液以外の成分によって、薬液中の成分が変化することはないため、電子デバイスの洗浄能力が変化することを防止することができるので、電子デバイスの洗浄をより一層良好に行うことができる。
また、本実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法によると、薬液ノズル11の側面を囲うように導電体リング23を配置させることにより、薬液ノズル11の全側面を導電体リング23に近接させることができるので、薬液ノズル11に存在する静電気を効果的に除電することができる。特に、薬液ノズル11の帯電量が比較的多い場合、導電体リング23に薬液ノズル11を確実に接触させる必要はなく、導電体リング23に薬液ノズル11を近接させることによって、薬液ノズル11に存在する静電気を確実に除電することができる。
尚、第1の実施形態では、薬液供給装置として薬液ノズル11を適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウエハ1の表面に薬液を供給する機能を備えた薬液供給装置であれば何れも適用することができる。
また、第1及び第2の実施形態では、ウエハ1(:第1の実施形態)又は薬液ノズル11(:第2の実施形態)に噴霧する蒸気として、水蒸気を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、炭酸水若しくはアルコール等の蒸気、又は水、炭酸水、及びアルコール等の蒸気の混合物を用いた場合においても、本発明と同様の効果を得ることができる。
本発明は、電子デバイスの洗浄装置及び電子デバイスの洗浄方法、特に、電子デバイスの枚葉式洗浄装置及び電子デバイスの枚葉式洗浄方法に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) は、従来の電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハの構造について示す断面図であり、(b) は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法が施されたウエハの構造について示す断面図である。 (a) は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であり、(b) は、特徴部の拡大図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) 〜(d) は、変形例1に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) は、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であり、(b) は、特徴部の拡大図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) 〜(d) は、変形例2に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) は、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄装置の構成について示す平面図であり、(b) は、特徴部の拡大図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) 〜(d) は、変形例3に係る電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。 (a) 〜(c) は、従来の電子デバイスの洗浄方法について示す要部工程断面図である。
符号の説明
1 ウエハ
10 チャンバー
11 薬液ノズル
12 水洗ノズル
13 洗浄用カップ
14 洗浄ステージ
15 チャックピン
16 回転台
17 回転保持手段
18 FFU(ファンフィルタユニット)
19 ウエハ用蒸気供給ノズル
20 薬液ノズル用蒸気供給ノズル
21 除電用カップ
22 カップ用アース線
23 導電体リング
24 導電体リング用アース線
d 孔径
D ホール
111 薬液ノズル
112 水洗ノズル
113 洗浄用カップ
114 洗浄ステージ
115 チャックピン
116 回転台
117 回転保持手段

Claims (20)

  1. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、
    前記基板の表面に蒸気を供給する基板用蒸気供給ノズルと、
    前記基板の表面に薬液を供給する薬液供給手段とを備えていることを特徴とする電子デバイスの洗浄装置。
  2. 前記薬液供給手段は、前記基板の表面に前記薬液を吐出する薬液ノズルであることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  3. 前記基板用蒸気供給ノズルは、前記洗浄ステージの上方において、前記洗浄ステージの周囲に沿うことが可能に形成された形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  4. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、
    前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、
    前記薬液ノズルに蒸気を供給する薬液ノズル用蒸気供給ノズルとを備えていることを特徴とする電子デバイスの洗浄装置。
  5. 前記薬液ノズル用蒸気供給ノズルは、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うことが可能に形成された形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  6. 前記蒸気は、水、炭酸水、及びアルコールのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  7. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、
    前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、
    内部に貯留されている溶液中に前記薬液ノズルの吐出口が浸漬される導電性カップとを備え、
    前記導電性カップは電気的に接地されていることを特徴とする電子デバイスの洗浄装置。
  8. 前記溶液は、薬液、炭酸水、及び水のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  9. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板が設置される洗浄ステージと、
    前記基板の表面に薬液を供給する薬液ノズルと、
    前記薬液ノズルに存在している静電気を除電する導電体部材とを備え、
    前記導電体部材は電気的に接地されていることを特徴とする電子デバイスの洗浄装置。
  10. 前記導電体部材は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うことが可能に形成された形状を有していることを特徴とする請求項9に記載の電子デバイスの洗浄装置。
  11. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、
    前記基板の表面に蒸気を供給する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする電子デバイスの洗浄方法。
  12. 前記工程(c)は、薬液ノズルから前記基板の表面に前記薬液を吐出する工程であることを特徴とする請求項11に記載の電子デバイスの洗浄方法。
  13. 前記工程(b)は、前記洗浄ステージの上方に前記洗浄ステージの周囲に沿うように配置した基板用蒸気供給ノズルを用いて、前記基板の表面に前記蒸気を噴霧する工程であることを特徴とする請求項11又は12に記載の電子デバイスの洗浄方法。
  14. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、
    薬液ノズルに蒸気を供給する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする電子デバイスの洗浄方法。
  15. 前記工程(b)は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した薬液ノズル用蒸気供給ノズルを用いて、前記薬液ノズルに前記蒸気を噴霧する工程であることを特徴とする請求項14に記載の電子デバイスの洗浄方法。
  16. 前記蒸気は、水、炭酸水、及びアルコールのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11〜15のうちのいずれか1項に記載の電子デバイスの洗浄方法。
  17. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、
    電気的に接地されている溶液中に、薬液ノズルの吐出口を浸漬させる工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする電子デバイスの洗浄方法。
  18. 前記溶液は、薬液、炭酸水、及び水のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の電子デバイスの洗浄方法。
  19. ステージ載置面に、表面に電子デバイスが形成されている基板を設置する工程(a)と、
    電気的に接地されている導電体部材を用いて、薬液ノズルに存在している静電気を除電する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記薬液ノズルから、前記基板の表面に薬液を供給する工程(c)とを備えることを特徴とする電子デバイスの洗浄方法。
  20. 前記工程(b)は、前記薬液ノズルの吐出口近傍部の側面を囲うように配置した前記導電体部材を用いて、前記薬液ノズルに存在している静電気を除電する工程であることを特徴とする請求項19に記載の電子デバイスの洗浄方法。
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