JP2007213843A - サルフェーション除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サルフェーション除去に使用される電流の消耗及び消費が少なく、バッテリー及び構成部品、周辺機器等に付与される負担が軽減され、寿命の延命を図ることができるサルフェーション除去装置を提供する。
【解決手段】サルフェーション除去装置1は、通電切換え装置4の切換え動作により、電源2から供給される電流Aを各バッテリーB1,B2に対して交互に通電し、各バッテリーB1,B2に通電される電流Aをパルス電流Pにして通電する動作と、各バッテリーB1,B2に対する通電を所定時間T休止する動作を所定周期で何回か繰り返して、正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去する。通電切換え時において、電源2から供給されるパルス電流Pを各バッテリーB1,B2の両方に対して所定時間t1だけオーバーラップさせて通電する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば自動車、電動車椅子、船舶、建設機械、発電機等に用いられるバッテリーの電極板に析出したサルフェーション(非電導性結晶皮膜)を除去する作業に用いられるサルフェーション除去装置に関する。
従来、上述のサルフェーション除去に使用される装置としては、例えば一定のベース電流を、バッテリーの電極板に析出したサルフェーションを除去するパルス電流と重畳して通電する特許文献1のバッテリー再生装置がある。しかし、ベース電流は、サルフェーション除去のためのパルス電流と重畳して供給することによって、バッテリー充電のためのベース電流であるため、再生時におけるパルス電流の消耗及び消費が著しく、バッテリーの再生コストが高くなる。
また、バッテリーへ充電用電源から小さなベース電流を流すと共に、充電電流制御回路を介して大きなパルス電流を所定の周波数にて一定時間流して停止し、再び同じパルス電流を一定時間流して停止する行程を繰り返すことで、バッテリーを再生する特許文献2のバッテリー再生方法及び再生装置がある。しかし、リレーを切換えた瞬間、バッテリーに通電されるパルス電流にオーバーショートが発生するため、パルス電流の消耗及び消費が著しく、バッテリーの再生コストが高くなる。バッテリー及び構成部品、周辺機器等に付与される負担が大きく、故障が発生する原因になる。
特許第3564458号 特開2004−79374号
この発明は上記問題に鑑み、サルフェーション除去に使用される電流の消耗及び消費が少なくて済み、バッテリー及び構成部品、周辺機器に付与される負担が軽減され、寿命の延命を図ることができるサルフェーション除去装置の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明のサルフェーション除去装置は、電源から供給されるパルス電流を複数の各バッテリーに通電し、該各バッテリーの電極板に析出したサルフェーションを除去するサルフェーション除去装置であって、上記各バッテリーに対する通電を所定周期で交互に切換えることによって、該各バッテリーに通電される電流をパルス電流にして供給する通電切換え手段と、上記通電切換え手段による切換え動作を制御する制御手段を設け、上記通電切換え手段の切換え動作によって、上記通電を終了する通電終了側バッテリーと、該通電を開始する通電開始側バッテリーとの両方に対してパルス電流を通電することを特徴とする。
この発明によると、通電切換え手段の切換え動作により、電源から供給される電流を、各バッテリーの電極板(例えば正極板、負極板等)に対して交互に通電し、各バッテリーに通電される電流をパルス電流として供給する動作を所定時間行った後、各バッテリーに対する通電を所定時間休止する。所定の休止時間が経過したら、各バッテリーに対してパルス電流を交互に通電する動作を再開する。つまり、各バッテリーに対するパルス電流の通電及び休止を所定周期で何回か繰り返すことで、電極板の表面に析出したサルフェーション(非電導性結晶皮膜、PbSO=硫酸鉛の結晶等)を除去する。また、電源から供給される電流が一定であるため、各バッテリーに対してパルス電流を通電することによるオーバーショート(突入電流)の発生を防止している。したがって、サルフェーションを除去するための消費電力を低減する。
上記電源は、例えば直流電源で構成することができる。また、バッテリーは、例えば自動車、電動車椅子、船舶、建設機械、発電機等に用いられる充電式の蓄電池で構成することができる。実施例では、絶縁性を有する材質で形成した容器内部に、正極板(PbO2)と、負極板(Pb)と、隔離板(セパレータ)とを交互に複数配列し、電解液(2H2SO)を所定の貯液レベルに貯液した鉛蓄電池を使用している。
また、制御手段は、例えばパーソナルコンピューター、CPU、ROM、RAMを内蔵した制御装置、PIC制御回路を備えた制御装置等で構成することができる。例えば通電切換え手段の切換えタイミングや、パルス電流の周波数等を制御手段で制御すれば、様々なタイプのバッテリーを再生するのに用いることができる。
請求項2に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項1に記載の構成と併せて、上記各バッテリーを、上記通電切換え手段に対して個々に接続したことを特徴とする。この発明によると、電源から供給される一定の電流が各バッテリーに対して個々にパルス電流として通電される。
請求項3に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記通電切換え手段による通電切換え時において、上記通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーとの両方に対するパルス電流の通電を所定時間だけオーバーラップさせたことを特徴とする。
この発明によると、通電切換え手段の切換え動作により、通電終了側バッテリーから通電開始側バッテリーへ通電を切換える瞬間に、電源から供給される一定の電流を、通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーの両方に対して所定時間だけオーバーラップさせて通電するので、通電切換え時において、各バッテリーに対して電流が途切れることなく連続して供給される。したがって、各バッテリーへの通電開始時において電流が徐々に増加し、各バッテリー及び構成部品、周辺機器等に対する負担が軽減される。
請求項4に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項3に記載の構成と併せて、上記通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を調節するオーバーラップ時間調節手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、上記通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を、オーバーラップ時間調節手段によりバッテリーの種類、容量等に応じて任意の時間に可変調節する。したがって、各バッテリーへの通電開始時の電流増加率を適宜調節できるため、様々なタイプのバッテリーを再生するのに用いることができる。
また、オーバーラップの時間(秒を含む時間)は、バッテリーの種類、容量等に応じて任意の時間(例えば秒単位、分単位等)に設定することができるが、1秒以下又は1秒以上等の秒単位の時間に変更してもよい。また、通電切換え手段で切換える瞬間、例えば1秒〜数秒の時間、或いは、1/10秒〜1/100秒の1秒以下の時間等の秒単位の時間だけオーバーラップさせてもよい。
請求項5に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項1乃至4のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記複数の各バッテリーを一組として、上記通電切換え手段に対して複数組接続したことを特徴とする。この発明によると、電源から供給される一定の電流が各組の各バッテリーに対して個々にパルス電流として通電される。
また、一方のバッテリー組が休止している間に他方のバッテリー組に通電できるため、効率よく複数のバッテリーのサルフェーションを除去することができる。
請求項6に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項5に記載の構成と併せて、上記通電切換え手段による通電切換え時において、上記通電を終了する通電終了組のバッテリーと、該通電を開始する通電開始組のバッテリーとの両方に対するパルス電流の通電を所定時間だけオーバーラップさせたことを特徴とする。
この発明によると、通電切換え手段の切換え動作により、通電終了組バッテリーから通電開始組バッテリーへ通電を切換える瞬間に、電源から供給される一定の電流を、通電終了組バッテリーと通電開始組バッテリーの両方に対して所定時間だけオーバーラップさせて通電するので、各組の各バッテリーに対して電流が途切れることなく連続して供給される。したがって、各組の各バッテリーへの通電開始時において電流が徐々に増加し、各バッテリー及び構成部品、周辺機器等に対する負担が軽減される。
請求項7に記載した発明のサルフェーション除去装置は、上記請求項6に記載の構成と併せて、上記通電終了組のバッテリーと通電開始組のバッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を可変調節するオーバーラップ時間調節手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、通電終了組のバッテリーと通電開始組のバッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を、オーバーラップ時間調節手段によりバッテリーの種類、容量等に応じて任意の時間に可変調節する。したがって、各組の各バッテリーへの通電開始時の電流増加率を適宜調節できるため、様々なタイプのバッテリーを再生するのに用いることができる。
この発明によれば、通電切換え手段の切換え動作により、電源から供給される電流を各バッテリーに対して交互に通電し、各バッテリーに供給される電流をそれぞれ位相の異なるパルス電流として通電する動作と、各バッテリーに対する通電を所定時間休止する動作を所定周期で何回か繰り返すので、電極板に析出したサルフェーションを確実に除去することができる。また、分離及び分解されたサルフェーションの微粒子は電解液に溶解しやすく、電解液の比重が回復するため、未使用に近い状態にまで再生又は回復させることができる。
また、電源から供給される電流が一定しているため、電流供給開始時を除いてオーバーショートが発生することがないため、バッテリーに対して直接パルス電流を与える場合と比較して、サルフェーション除去に使用される電流の消耗及び消費を低減することができる。また、各バッテリーに対して電流が途切れることなく連続して供給されるため、電流の切換え供給がスムースに行え、バッテリー及び構成部品、周辺機器等に付与される負担が軽減され、バッテリーの延命を図ることができる。
この発明は、サルフェーション除去に使用される電流の消耗及び消費が少なく、バッテリー及び構成部品、周辺機器等に付与される負担が軽減され、寿命の延命を図ることができるという目的を、通電切換え手段の切換え動作により、電源から供給される電流を各バッテリーに対して交互にパルス電流として通電する動作と、各バッテリーに対する通電を休止する動作とを所定周期で何回か繰り返すことで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、バッテリーの正極板、負極板に析出したサルフェーションを除去する作業に用いられる第1実施例のサルフェーション除去装置を示し、図1に於いて、このサルフェーション除去装置1は、電源2から供給される直流の電流Aを、通電量調節装置3により2個並列した第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去するのに適した通電量に調節し、その調節した電流Aを、通電切換え装置4の切換え動作により第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対して逆位相となるように交互に通電し、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に通電される電流Aをパルス電流Pにして供給する動作を所定周期で何回か繰り返して、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーション(非電導性結晶皮膜、PbSO=硫酸鉛の結晶等)を除去するものである。
第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2は、同一の種類、容量、構造等を有するバッテリーで構成され、絶縁性を有する材質で形成した容器Be内部に、正極板Ba(PbO2)と、負極板Bb(Pb)と、隔離板Bc(セパレータ)とを交互に複数配列し、電解液Bd(2H2SO)を所定の貯液レベルに貯液した鉛蓄電池である。
通電量調節装置3は、電源2と通電切換え装置4を接続する通電路の途中に設けられ、後述する制御装置5から出力される通電量調節指令信号に基づいて、電源2から供給される電流Aを、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションの大きさや硬さ等に応じて、分解及び除去するのに適した通電量に可変調節するものである。
通電切換え装置4は、通電量調節装置3と、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2を接続する通電路の途中に設けられ、制御装置5から出力される切換え指令信号に基づいて、第1バッテリーB1側に接続したスイッチ4aと、第2バッテリーB2側に接続したスイッチ4bとをON/OFF切換えて、電源2から供給される電流Aを第1バッテリーB1から第2バッテリーB2へ通電するか、第2バッテリーB2から第1バッテリーB1へ通電する等の切換え動作を所定周期で交互に行う。つまり、図2に示すように、通電切換え装置4の切換え動作により、電源2から供給される一定の電流Aを第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対して逆位相となるように交互に通電し、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に通電される電流Aをパルス電流Pにして供給する動作を所定周期で何回か繰り返す。
且つ、制御装置5から出力される切換え指令信号に基づいて、パルス電流Pを、各バッテリーB1,B2に対して交互に通電する動作を所定時間(例えば、5分)行った後、各バッテリーB1,B2に対する通電を所定の休止時間T(例えば、5分毎)停止させる。所定の休止時間Tが経過したら、通電切換え装置4の切換え動作により、各バッテリーB1,B2に対してパルス電流Pを交互に通電する動作を再開する。つまり、各バッテリーB1,B2に対するパルス電流Pの通電及び休止を所定周期で何回か繰り返すことで、電極板の表面に析出したサルフェーションを除去する。
なお、通電時間と休止時間Tとを同じ時間で設定してもよく、また、一方の時間を他方の時間より長くあるいは短く設定してもよい。
上述の通電量調節装置3及び通電切換え装置4は、PIC制御回路を内蔵した制御装置5に接続され、CPU、ROM、RAM等を備えたPIC制御回路は、ROMに格納されたプログラムに沿って、上述の通電量調節装置3と、通電切換え装置4の駆動及び停止を制御する。また、制御装置5の操作パネルには、各装置3,4の動作を調節、設定するスイッチやボタン等を配列している。
なお、パルス周波数は、制御装置5によって調節された通電切換え装置4の切換えタイミングによって決定される。したがって、利用者は、制御装置5を調節することによって、通電切換え装置4を介して、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに対して通電されるパルス電流Pの周波数を、各バッテリーB1,B2の種類、容量等に応じて任意の周波数に可変調節することができる。
また、パルス電流Pの周波数は、例えば1kHz〜12kHzの範囲に含まれる任意のkHzに設定するが、1kHz以下又は12kHz以上等のkHzに変更してもよい。2kHz〜5kHzの範囲に含まれる任意の周波数(好ましくは1.5kHz)に設定するのが最適である。
また、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に通電されるパルス電流Pの通電回数を制御装置5に内蔵したカウンタで計数し、その計数した通電回数を記憶してもよい。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、サルフェーション除去装置1により2個並列した各バッテリーB1,B2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションの除去方法を説明する。
先ず、図1に示すように、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去する場合、制御装置5から出力される通電量調節指令信号に基づいて、電源2から供給される電流Aを、通電量調節装置3により第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去するのに適した通電量に調節し、その調節した電流Aを、制御装置5から出力される切換え指令信号に基づいて、通電切換え装置4の切換え動作により第1バッテリーB1側に接続したスイッチ4aと、第2バッテリーB2側に接続したスイッチ4bとをON/OFF切換えて、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対して逆位相となるように所定周期で交互に通電する。
次に、図2に示すように、第1バッテリーB1の正極板Ba、負極板Bbに対して所定時間通電し、予め設定した所定の通電時間が経過したら、第1バッテリーB1の正極板Ba、負極板Bbに対する通電を所定時間停止させ、第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに対する通電を開始するという動作を所定周期で何回か繰り返した後、第1バッテリーB1側に接続したスイッチ4aと、第2バッテリーB2側に接続したスイッチ4bとをOFF状態に切換えて、パルス電流Pの通電を所定時間T休止する。
第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対するパルス電流Pの通電及び休止を所定周期で何回か繰り返すことで、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbの表面に析出したサルフェーション(非電導性結晶皮膜、PbSO=硫酸鉛の結晶等)を除去するとともに、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2をパルス電流Pの通電により略満了状態に充電することができる。
以上のように、通電切換え装置4の切換え動作により、電源2から供給される電流Aを各バッテリーB1,B2に対して逆位相となるように交互に通電し、各バッテリーB1,B2に通電される電流Aをパルス電流Pにして通電する動作と、各バッテリーB1,B2に対する通電を所定時間T休止する動作を所定周期で何回か繰り返すので、正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを確実に除去することができる。また、パルス電流Pの通電により分離及び分解されたサルフェーションの微粒子は電解液Bdに溶解しやすく、電解液Bdの比重が回復するため、未使用に近い状態にまで再生又は回復させることができる。
また、通電切換え時であっても、電源から供給される電流Aが一定であるため、電源からの電流の供給開始時以外にオーバーショートC(突入電流)が発生するのを防止することができる。したがって、サルフェーション除去に使用される電流Aの消耗及び消費が少なく、再生費及び充電費の低減を図ることができる。
また、図3に示すように、第1バッテリーB1と第2バッテリーB2との間で通電を切換える瞬間に、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に接続した各スイッチ4a,4bをONして、図2に示すように、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の両方に対して所定時間t1だけオーバーラップさせて通電してもよい。
オーバーラップ時間調節装置6は、第1バッテリーB1と第2バッテリーB2との両方に対して通電されるパルス電流Pのオーバーラップ時間t1を、例えばバッテリーの種類、容量等に応じて任意の時間t1に可変調節するものであり、PIC制御回路を内蔵した制御装置5に接続され、上記PIC制御回路のROMに格納されたプログラムに沿って、駆動及び停止を制御される。また、制御装置5の操作パネルには、オーバーラップ時間調節装置6の動作を調節、設定するスイッチやボタン等を配列している。
なお、オーバーラップの時間t1(秒を含む時間)は、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の種類、容量等に応じて任意の時間t1(例えば秒単位、分単位等)に設定することができるが、1秒以下又は1秒以上等の秒単位の時間t1に変更してもよい。また、通電切換え手段で切換える瞬間、例えば1秒〜数秒の時間、或いは、1/10秒〜1/100秒の1秒以下の時間等の秒単位の時間t1だけオーバーラップさせてもよい。
上記構成により、第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去する処理と、略満了状態に充電する処理とが行え、通電切換え時であっても、各バッテリーB1,B2に対して通電する電流Aが一定であるため、電源の供給開始時以外にオーバーショートC(突入電流)が発生することを防止でき、さらに、各バッテリーB1,B2に対して電流Aが途切れることなく連続して供給されるので、電流Aの切換え供給がスムースに行える。したがって、上述した効果に加え、各バッテリーB1,B2及び構成部品、周辺機器等に付与される負担が軽減され、各バッテリーB1,B2の延命を図ることができる。
図4は、2個一組の各バッテリーB1,B2を2組並列して通電切換え装置4に接続し、各組毎に、各組の各バッテリーB1,B2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去する第2実施例のサルフェーション除去装置1を示す。
電源2から供給される電流Aを、通電切換え装置4の切換え動作により、図中左側に配置した第1組の第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対して逆位相となるように所定周期で交互に通電することによって、パルス電流Pとして第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に所定時間通電し、通電切換え装置4の第1組から第2組への切換え動作により、図中左側に配置した第1組の通電終了側の各バッテリーB1,B2から、図中右側に配置した第2組の通電開始側の各バッテリーB1,B2へ通電を切換えた後、通電切換え装置4の切換え動作により、図中左側に配置した第1組の第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に対して逆位相となるように所定周期で交互に通電することによって、パルス電流Pとして第1バッテリーB1及び第2バッテリーB2に所定時間通電し、さらに、通電切換え装置4の第2組から第1組への切換え動作により、第2組の通電終了側の各バッテリーB1,B2から、第1組の通電開始側の各バッテリーB1,B2へ通電を切換え、これを繰り返す。
つまり、図5に示すように、第1組の各バッテリーB1,B2に通電している間は、第2組の各バッテリーB1,B2への通電を休止又は停止して、所定時間毎(例えば、5分毎)に、2個一組の各バッテリーB1,B2に対する充電及び休止を交互に繰り返すので、上記第1実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、パルス電流Pを、いずれかの組のいずれかの各バッテリーB1,B2に対して休みなく連続して通電するので、最小のシステム構成により、各組の各バッテリーB1,B2の正極板Ba、負極板Bbに析出したサルフェーションを除去する作業と、各組の各バッテリーB1,B2を満了状態に充電する作業が同時に行えるとともに、装置の設置スペースが小さくて済み、小型化を図ることができる。なお、充電と休止とを繰り返す所定時間は、例えば5分以下又は5分以上の任意の時間(秒単位、分単位等の時間)に変更してもよい。
また、図6に示すように、通電切換え装置4の切換え動作により、図中左側に配置した第1組の通電終了側の各バッテリーB1,B2から、図中右側に配置した第2組の通電開始側の各バッテリーB1,B2へ通電を切換える瞬間と、第2組の通電終了側の各バッテリーB1,B2から通電開始側の各バッテリーB1,B2へ通電を切換える瞬間において、パルス電流Pを、第1組の第2バッテリーB2と、第2組の第1バッテリーB1との両方に対して所定時間t2だけオーバーラップさせて通電してもよく、通電切換え時において、各組の各バッテリーB1,B2に対して電流Aが途切れることなく連続して供給されるため、電流Aの切換え供給がスムースに行え、各バッテリーB1,B2及び構成部品、周辺機器等に付与される負担を軽減することができる。
なお、各組への切換え時の所定時間t2のオーバーラップ時間は、図4に示すように、上記オーバーラップ時間調節装置6で可変調節してもよいし、また、各組への切換え時のオーバーラップ時間用の別のオーバーラップ時間調節装置を設けてもよい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のバッテリーは、実施例の第1バッテリーB1と、第2バッテリーB2に対応し、
以下同様に、
電極板は、正極板Baと、負極板Bbに対応し、
通電切換え手段は、実施例の通電切換え装置4に対応し、
制御手段は、制御装置5に対応し、
オーバーラップ時間調節手段は、オーバーラップ時間調節装置6に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明のサルフェーション除去装置1は、例えば3個、4個、5個等の2個以上の各バッテリーの電極板に析出したサルフェーションを除去する作業にも用いることができ、実施例の個数及び組数に限定されるものではない。
サルフェーション除去装置による2個の各バッテリーのサルフェーション除去を示すブロック図。 各バッテリーに通電されるパルス電流を示す波形図。 各バッテリーに通電されるパルス電流のオーバーラップを示す波形図。 サルフェーション除去装置による2組の各バッテリーのサルフェーション除去を示すブロック図。 各組の各バッテリーに通電されるパルス電流を示す波形図。 各組の各バッテリーに通電されるパルス電流のオーバーラップを示す波形図。
符号の説明
A…電流
P…パルス電流
B1…第1バッテリー
B2…第2バッテリー
Ba…正極板
Bb…負極板
1…サルフェーション除去装置
2…電源
3…通電量調節装置
4…通電切換え装置
5…制御装置
6…オーバーラップ時間調節装置

Claims (7)

  1. 電源から供給されるパルス電流を複数の各バッテリーに通電し、該各バッテリーの電極板に析出したサルフェーションを除去するサルフェーション除去装置であって、
    上記各バッテリーに対する通電を所定周期で交互に切換えることによって、該各バッテリーに通電される電流をパルス電流として供給する通電切換え手段と、
    上記通電切換え手段による切換え動作を制御する制御手段を設け、
    上記通電切換え手段の切換え動作によって、上記通電を終了する通電終了側バッテリーと、該通電を開始する通電開始側バッテリーとの両方に対してパルス電流を通電することを特徴とする
    サルフェーション除去装置。
  2. 上記各バッテリーを、上記通電切換え手段に対して個々に接続した
    請求項1に記載のサルフェーション除去装置。
  3. 上記通電切換え手段による通電切換え時において、上記通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーとの両方に対するパルス電流の通電を所定時間だけオーバーラップさせた
    請求項1又は2に記載のサルフェーション除去装置。
  4. 上記通電終了側バッテリーと通電開始側バッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を調節するオーバーラップ時間調節手段を設けた
    請求項3に記載のサルフェーション除去装置。
  5. 上記複数の各バッテリーを一組として、上記通電切換え手段に対して複数組接続した
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載のサルフェーション除去装置。
  6. 上記通電切換え手段による通電切換え時において、上記通電を終了する通電終了組のバッテリーと、該通電を開始する通電開始組のバッテリーとの両方に対するパルス電流の通電を所定時間だけオーバーラップさせた
    請求項5に記載のサルフェーション除去装置。
  7. 上記通電終了組のバッテリーと通電開始組のバッテリーとの両方に対して通電されるパルス電流のオーバーラップ時間を調節するオーバーラップ時間調節手段を設けた
    請求項6に記載のサルフェーション除去装置。
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