JP2007210905A - 口腔内用顆粒、錠剤およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】医薬品のように嚥下のみを期待するのと異なり、トローチや食品のように長い間口中に留めておき、味覚を感じ、飲み込むという行為を経て摂取するものは、コーティングがなくなると口中で不快な味があらわれてしまうという問題がある。
【解決手段】機能性成分、糖アルコールおよび高分子添加物の混合によって顆粒を得、さらに、この顆粒によって調製した錠剤としたことを特徴とする。
【解決手段】機能性成分、糖アルコールおよび高分子添加物の混合によって顆粒を得、さらに、この顆粒によって調製した錠剤としたことを特徴とする。
Description
本発明は、口腔内で、苦味、酸味を呈する機能性成分を徐々に溶解させても不快な味覚を感じることが少ない顆粒、錠剤およびその製造方法に関する。
例えば、ビタミン類やアロエ等のような天然物に由来するエキス粉末等(以下機能性成分という。)で苦味や酸味の強い物質を含む錠剤は、その不快な味覚のために配合量を抑える必要があり、摂取が著しく制限されることになる。
医薬品等において、錠剤をコーティングする方法としては、セラックやツェイン等の高分子添加物でコーティングを行う方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−218794号公報
医薬品等において、錠剤をコーティングする方法としては、セラックやツェイン等の高分子添加物でコーティングを行う方法がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来の技術においては、医薬品のように嚥下のみを期待するのと異なり、トローチや食品のように長い間口中に留めておき、味覚を感じ、飲み込むという行為を経て摂取するものは、コーティングがなくなると口中で不快な味があらわれてしまうという問題がある。
そこで本発明は、機能性成分、糖アルコールおよび高分子添加物の混合によって顆粒を得、さらに、この顆粒によって調製した錠剤としたことを特徴とする。
すなわち、機能性成分、糖アルコール、高分子添加物の混合物を造粒し、顆粒を得、さらにこの顆粒を圧縮成形して錠剤とすることを特徴とする。
すなわち、機能性成分、糖アルコール、高分子添加物の混合物を造粒し、顆粒を得、さらにこの顆粒を圧縮成形して錠剤とすることを特徴とする。
このようにした本発明は、溶解を極めて遅くし、しかも配合した機能性成分の味が現れることを抑制し、口中で長く滞留することができる口腔用錠剤とすることができる錠剤となるという効果が得られる。
本発明に用いられる機能性成分とは、例えば、ビタミン、天然物に由来するエキス粉末等である。
ビタミンとしては、例えばビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンE等である。
天然物に由来するエキス粉末としては、例えば、りんご抽出物、ホップ抽出物、ノコギリヤシ、マリアザミ、ウコン、ニンニク、アロエ、セイヨウオトギリソウ、イチョウ葉、エキナセア等である。
ビタミンとしては、例えばビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンE等である。
天然物に由来するエキス粉末としては、例えば、りんご抽出物、ホップ抽出物、ノコギリヤシ、マリアザミ、ウコン、ニンニク、アロエ、セイヨウオトギリソウ、イチョウ葉、エキナセア等である。
このような機能性成分の含有量は、その機能性成分の種類等によって異なるが、0.5〜60重量部、このましくは1.0〜50重量部、さらにこのましくは2.0〜30重量部である。
つぎに、本発明に用いられる糖アルコールとは、機能性成分に対して悪影響を及ぼさないものであればいかなるものでもよく、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール等である。
つぎに、本発明に用いられる糖アルコールとは、機能性成分に対して悪影響を及ぼさないものであればいかなるものでもよく、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール等である。
これら糖アルコールは、一つまたは二つ以上を組み合わせて使用することができる。
このような糖アルコールの含有量は、使用する機能性成分の種類によって異なるが、40〜90重量部、このましくは50〜80重量部、さらにこのましくは60〜70重量部である。
つぎに、本発明に用いられる高分子添加物としては、一般に顆粒や錠剤を調製するために用いられているものを使用することができる。
このような糖アルコールの含有量は、使用する機能性成分の種類によって異なるが、40〜90重量部、このましくは50〜80重量部、さらにこのましくは60〜70重量部である。
つぎに、本発明に用いられる高分子添加物としては、一般に顆粒や錠剤を調製するために用いられているものを使用することができる。
具体的には、増粘剤、結合剤として用いられているものであるが、さらに具体的には、カラヤガム、アラビアガム、トラガントガム、キサンタンガム、プルラン、アルファ化デンプン等の天然高分子、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース類、ポリビニルピロリドン等の合成高分子等である。
これら高分子添加物は一つまたは二つ以上を組み合わせて使用することができるが、その用途に応じて増粘剤、結合剤に分けて使うことが望ましい。
これら高分子添加物は一つまたは二つ以上を組み合わせて使用することができるが、その用途に応じて増粘剤、結合剤に分けて使うことが望ましい。
増粘剤としては、カラヤガムとトラガントガムの混合物を用いるのがよい。このましくは、カラヤガムとトラガントガムの混合物、結合剤としてプルランを組み合わせたものを用いるのがよい。
このような高分子添加物の含有量は、使用する機能性成分の種類によって異なるが、1〜20重量部、このましくは7〜13重量部である。
このような高分子添加物の含有量は、使用する機能性成分の種類によって異なるが、1〜20重量部、このましくは7〜13重量部である。
つぎに、機能性成分、糖アルコール、高分子添加物粉末の混合物の造粒は、一定量の水および/もしくは有機溶媒の添加で行う。
造粒は噴霧造粒、流動層造粒、攪拌造粒等いずれも可能であるが、このましくは流動層造粒がよい。
造粒に使用する水および/もしくは有機溶媒の量は、機能性成分、糖アルコール高分子添加物粉末の混合粉末の重量に対し、0.4〜1.2倍量である。
造粒は噴霧造粒、流動層造粒、攪拌造粒等いずれも可能であるが、このましくは流動層造粒がよい。
造粒に使用する水および/もしくは有機溶媒の量は、機能性成分、糖アルコール高分子添加物粉末の混合粉末の重量に対し、0.4〜1.2倍量である。
また、本発明の効果に支障のない限り、錠剤の製造に一般に用いられる種々の添加剤を含んでもよい。この添加剤としては、例えば、酸味料、発泡剤、人口甘味料、香料、滑沢剤、着色剤等である。
酸味料としては、例えば、クエン酸、酒石酸、りんご酸等である。
発泡剤としては、例えば、重曹等であり、人口甘味料としては、例えば、アスパルテーム、スクラロース、アセチルファムカリウム、ステビア等である。
酸味料としては、例えば、クエン酸、酒石酸、りんご酸等である。
発泡剤としては、例えば、重曹等であり、人口甘味料としては、例えば、アスパルテーム、スクラロース、アセチルファムカリウム、ステビア等である。
香料としては、例えば、レモン、レモンライム、オレンジ、メントール等であり、滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸カルシウム、タルク等である。着色剤としては、例えば、食用黄色足5号、食用赤色2号、食用青色2号等の食用色素である。
これら添加剤は、一種または二種以上を適宜適量添加することができる。
これら添加剤は、一種または二種以上を適宜適量添加することができる。
以上による錠剤成型の打錠には、一般に、錠剤の成型に用いられる装置が用いられる。
例えば、単発錠剤機、ロータリー錠剤機等である。打錠の際の成型圧力は、300〜2000Kg/cm2、このましくは、500〜1000Kg/cm2である。
打錠時の温度は、糖アルコールが溶解または溶融しない程度であり、通常温度(20°C〜30°C)でよく、このましくは約25°Cである。
例えば、単発錠剤機、ロータリー錠剤機等である。打錠の際の成型圧力は、300〜2000Kg/cm2、このましくは、500〜1000Kg/cm2である。
打錠時の温度は、糖アルコールが溶解または溶融しない程度であり、通常温度(20°C〜30°C)でよく、このましくは約25°Cである。
得られた口腔用錠剤においては、口溶け(健康な成人男性の口腔内の唾液で錠剤が完全に溶解するまでの時間。)は、4.5〜6.5分程度、崩壊時間(日本薬局方第14改正に記載されている崩壊試験法による測定値。)は、20〜50分、このましくは35〜45分であり、硬度(錠剤硬度計による測定値。)は、5〜25Kg、このましくは10〜15Kgである。
以下に実施例を示す。
第1実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール41.9重量部、マルチトール41.9重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
第1実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール41.9重量部、マルチトール41.9重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水100.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は12.4kgf、崩壊時間は32.5分であった。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は12.4kgf、崩壊時間は32.5分であった。
第2実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール43.4重量部、マルチトール43.4重量部、カラヤガム3.5重量部、トラガントガム3.5重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール43.4重量部、マルチトール43.4重量部、カラヤガム3.5重量部、トラガントガム3.5重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は11.8kgf、崩壊時間は17.3分であった。
第3実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
第3実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール44.4重量部、マルチトール44.4重量部、カラヤガム2.5重量部、トラガントガム2.5重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は12.2kgf、崩壊時間は9.5分であった。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は12.2kgf、崩壊時間は9.5分であった。
第4実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物0.5重量部、ソルビトール42.5重量部、マルチトール42.5重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物0.5重量部、ソルビトール42.5重量部、マルチトール42.5重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は12.2kgf、崩壊時間は33.1分であった。
第5実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
第5実施例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、キシリトール83.8重量部、カラヤガム4.0重量部、トラガントガム4.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、プルラン2.0重量部を水50.0重量部へ溶解して噴霧液とし、それをゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、プルラン2.0重量部を水50.0重量部へ溶解して噴霧液とし、それをゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、メントール香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は9.1kgf、崩壊時間は28.3分であった。
第6実施例
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
第6実施例
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC20.0重量部、ソルビトール66.0重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、オレンジ香料3.0重量部、ステアリン酸マグネシウム1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は18.3kgf、崩壊時間は36.6分であった。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、オレンジ香料3.0重量部、ステアリン酸マグネシウム1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は18.3kgf、崩壊時間は36.6分であった。
第7実施例
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC20.0重量部、ソルビトール66.0重量部、カラヤガム5.0重量部、キサンタンガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC20.0重量部、ソルビトール66.0重量部、カラヤガム5.0重量部、キサンタンガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、オレンジ香料3.0重量部、ステアリン酸マグネシウム1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は17.9kgf、崩壊時間は26.9分であった。
第8実施例
ヘスペリジンの含有造粒物を以下の如く調製した。
第8実施例
ヘスペリジンの含有造粒物を以下の如く調製した。
ヘスペリジン40.0重量部、マルチトール46.0重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、オレンジ香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は19.9kgf、崩壊時間は34.9分であった。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、オレンジ香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は19.9kgf、崩壊時間は34.9分であった。
第9実施例
ビタミンC、エキナセアエキスの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC40.0重量部、エキナセアエキス20重量部、マルチトール26.0重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
ビタミンC、エキナセアエキスの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC40.0重量部、エキナセアエキス20重量部、マルチトール26.0重量部、カラヤガム5.0重量部、トラガントガム5.0重量部を篩過させ、混合した。
混合粉末を、造粒装置(マルチプレックス)へ投入した後、水50.0重量部をゆっくり噴霧しながら造粒し、乾燥後、整粒して顆粒を得た。
さらに、レモン香料3.0重量部、ショ糖脂肪酸エステル1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。得られた錠剤の硬度は17.9kgf、崩壊時間は28.9分であった。
つぎに、高分子添加物を加えない場合を比較例として説明する。
第1比較例
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
つぎに、高分子添加物を加えない場合を比較例として説明する。
第1比較例
ビタミンCの含有造粒物を以下の如く調製した。
ビタミンC20.0重量部、ソルビトール76.0重量部、オレンジ香料3.0重量部を篩過させ、混合した。
さらに、ステアリン酸マグネシウム1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。その錠剤の硬度は15.3kgf、崩壊時間は4.6分であった。
さらに、ステアリン酸マグネシウム1.0重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径15mm、重量1000mgの円形の錠剤を得た。その錠剤の硬度は15.3kgf、崩壊時間は4.6分であった。
第2比較例
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール46.9重量部、マルチトール46.9重量部、メントール香料3.0重量部を篩過させ、混合した。
さらに、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。その錠剤の硬度は10.4kgf、崩壊時間は3.5分であった。
ホップ抽出物の含有造粒物を以下の如く調製した。
ホップ抽出物1.8重量部、ソルビトール46.9重量部、マルチトール46.9重量部、メントール香料3.0重量部を篩過させ、混合した。
さらに、ショ糖脂肪酸エステル1.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、直径10mm、重量400mgの円形の錠剤を得た。その錠剤の硬度は10.4kgf、崩壊時間は3.5分であった。
Claims (9)
- 機能性物質0.5〜60重量部、糖アルコール40〜80重量部、高分子添加物1〜15重量部よりなる顆粒。
- 請求項1において、高分子添加物がカラヤガムである顆粒。
- 請求項1において、高分子添加物がトラガントガムである顆粒。
- 請求項1において、高分子添加物がキサンタンガムである顆粒。
- 請求項1において、高分子添加物がトラガントガムとキサンタンガムである顆粒。
- 請求項1において、高分子添加物がカラヤガムとトラガントガムである顆粒。
- 請求項1の顆粒を圧縮成型した錠剤。
- 機能性物質、糖アルコール、高分子添加物を混合して混合粉末組成物とし、この混合粉末組成物を造粒する顆粒の製造方法。
- 請求項8の製造方法による請求項1の顆粒に、滑沢剤を加え、その後打錠機を用いて圧縮成型する錠剤の製造方法。
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