JP2007210563A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時における乗員の適切な保護を図ることが可能な乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、自車両の減速を制御する減速制御手段12,20と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段16,18と、他車両に関する情報を検出する他車両情報検出手段14と、自車両の走行状態と他車両に関する情報とに基づいて、自車両に対する他車両の衝突部位を推定する衝突部位推定手段26と、を備え、減速制御手段12,20は、衝突部位推定手段26で推定した衝突部位に応じた減速制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の衝突時に乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
車両の衝突時において乗員を保護するための装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。この装置では、交差点に進入する車両を検出して衝突を予測し、衝突の可能性があると判定したときには、車両の減速又は停止制御を行っている。
特開2002−140799号公報
しかしながら、例えば車両後部に他車両が衝突しそうなときに減速すると、却って車両中央部に衝突してしまうことも考えられる。このように、衝突の可能性のみを判定し車両の減速により衝突回避動作を行っていたのでは、乗員の適切な保護が必ずしも図られない。
本発明は、上記した事情に鑑みて為されたものであり、衝突時における乗員の適切な保護を図ることが可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置は、自車両の減速を制御する減速制御手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、他車両に関する情報を検出する他車両情報検出手段と、自車両の走行状態と他車両に関する情報とに基づいて、自車両に対する他車両の衝突部位を推定する衝突部位推定手段と、を備え、減速制御手段は、衝突部位推定手段で推定した衝突部位に応じた減速制御を行うことを特徴とする。
この乗員保護装置では、衝突部位に応じて自車両を減速制御することができるため、衝突による被害を低減して乗員の適切な保護を図ることが可能となる。
衝突部位が車両側面後部であると推定された場合、減速制御手段は減速を禁止すると好ましい。このようにすれば、減速により車両側面中央部のキャビンに他車両が衝突し、却ってダメージが拡大するのを防止することができる。
衝突部位が車両側面中央部を含めこれよりも前方であると推定された場合、減速制御手段は減速制御を行うと好ましい。このようにすれば、衝突位置をずらすことで、ダメージを軽減することができる。
減速制御手段は、少なくとも車両側面中央部への衝突を回避するように減速制御を行うと好ましい。このようにすれば、キャビンへの衝突を防いでダメージを大幅に軽減することができる。
本発明に係る乗員保護装置は、自車両の減速を制御する減速制御手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、他車両に関する情報を検出する他車両情報検出手段と、自車両の走行状態と他車両に関する情報とに基づいて、自車両に対する他車両の衝突角度を推定する衝突角度推定手段と、を備え、減速制御手段は、衝突角度推定手段で推定した衝突角度に応じた減速制御を行うことを特徴とする。
この乗員保護装置では、衝突角度に応じた減速制御を行うことで、衝突による被害を低減して乗員の適切な保護を図ることが可能となる。また、衝突部位に応じた減速制御を行うときと比べて演算処理の負荷を低減することができる。
減速制御手段は、衝突角度推定手段で推定した衝突角度に応じて制御開始タイミングを変更すると好ましい。このようにすれば、衝突のダメージを効果的に低減することができる。
走行状態検出手段は、自車両の車速と、操舵角及びヨーレートの少なくともいずれかとを検出すると好ましい。
本発明によれば、衝突時における乗員の適切な保護を図ることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る乗員保護装置のブロック構成図である。図1に示すように、乗員保護装置10は、装置全体の制御を行う制御ECU12と、測距センサ(他車両情報検出手段)14と、操舵角センサ(走行状態検出手段)16と、車速センサ(走行状態検出手段)18と、ブレーキECU(減速制御手段)20と、エアバックアクチュエータ22と、シートベルトアクチュエータ24とを備えている。
制御ECU12には、測距センサ14、操舵角センサ16、及び車速センサ18等の各種センサが接続されている。この制御ECU12は、衝突推定部(衝突部位推定手段)26を有している。衝突推定部26は、測距センサ14、操舵角センサ16、及び車速センサ18により検出されたデータに基づいて、他車両が自車両に衝突する部位を推定する。その詳細については、後述する。
測距センサ14は、例えば自車両の前面中央部や前部左右側部に設けられたミリ波レーダであり、他車両の位置(方位及び距離)及び相対速度を他車両に関する情報として検出する。操舵角センサ16は、自車両の操舵角を検出し、車速センサ18は、自車両の車速を検出する。
また制御ECU12には、ブレーキECU20、エアバックアクチュエータ22、及びシートベルトアクチュエータ24が接続されている。
ブレーキECU20は、ホイールシリンダの油圧を調整するブレーキアクチュエータに目標油圧信号を送り、ブレーキアクチュエータを制御してホイールシリンダの油圧を調整することで、自車両の減速制御を行う。
エアバックアクチュエータ22は、インフレータを作動させ、サイドエアバックを展開させる。シートベルトアクチュエータ24は、シートベルトの巻取装置を作動させ、シートベルトを巻き取って緊張させる。
ここで、制御ECU12の衝突推定部26における衝突推定の手順について説明する。まず、ミリ波レーダ14により他車両Nの位置及び相対速度を検出する。ここで、図2に示すように、自車両Mの前面中央を原点とするxy座標系を設定すると、他車両(物標1ともいう)Nの座標は、現在の座標を(x,y)とし、他車情報取得の更新周期をTとし、i=0〜n(nは自然数)としたとき、
Figure 2007210563


と表せる。
これを用いて、物標1の過去の軌跡n点と現在の1点の合計n+1点で、近似直線を求める。このとき、y=ax+b(a,bは定数)を変形して、x=y/a−b/a=a’y+b’として、各直線近似を行う。これは、ミリ波レーダの特性で、y方向よりx方向の方がぶれが大きいことを考慮したためである。なお、aとbとは、1)現点と過去1点の2点で求めたもの、2)最小2乗法で求めたもの、3)ロバスト推定で求めたもの、4)RANSAC(ランダムサンプルコンセンサス)で求めたものを検討しておく。
そうして求めたy=ax+bと、
x≧0のとき、x=0.5L 自車両の右側面の延長直線
x<0のとき、x=−0.5L 自車両の左側面の延長直線
との交点Pを(x,y)とする。また物標1との相対速度vのx,y成分を
Figure 2007210563


とし、これをミリ波レーダ14により得る。これより、物標1の絶対速度vは、
Figure 2007210563


となる。このとき、vは自車両Mの車速v=(0,v)で表されるように、自車両Mのy方向の車速である。
なお、自車両Mの前面中央部のレーダ14で他車両Nに関する情報を取得した場合は、そのままのデータを用いてもよいが、図3に示すように、前部左右側部のレーダ14で情報を取得した場合は、前面中央部に付いているとした座標変換を行う必要がある。ミリ波レーダ14の取り付け位置が、図3に示す位置であるとする。前部左側部のレーダ14で取得した物標1の座標を、自車両前面中央部を原点とした座標に置き換えるには、θ回転させた後に、x,y位置をオフセットさせればよい。したがって、
Figure 2007210563


と変換すればよい。なお、OFxFL及びOFyFLは、図3(b)に示すように、それぞれx方向及びy方向のオフセット量である。θは、レーダの傾きである。
衝突部位の具体的な推定は、まずx<0で考えると、自車両Mの左側面に当たる場合、衝突時間TTCLSは、
Figure 2007210563


となる。また、前述した交点P(x,y)は、
Figure 2007210563


と求められる。このとき、図4に示すように、自車両Mの前から何mの位置に当たるかを表す値yは、
Figure 2007210563


で求められる。自車両Mの長さをLとすると、0≦y≦Lならば、自車両Mの左側面に他車両Nが衝突することになる。ここで、図2に示すように、他車両Nの幅のx,y成分をそれぞれ(L1x,L1y)とする。ミリ波レーダ14は、他車両Nの右端手前を捕っていると仮定すると、この場合はL1yを考慮する必要があるため、
Figure 2007210563


と拡張され、このときに自車両左側面に他車両Nが衝突することになる。
次に、自車両Mの前面に衝突する場合の衝突時間TTCは、
Figure 2007210563


で求められる。このとき、自車両前面の中央から何mの位置に当たるかを表す値xは、
Figure 2007210563


となる。よって、−0.5L≦x≦0.5Lならば、自車両Mの前面に衝突することになる。更に、他車両Nのx方向の幅を考慮して拡張すると、
Figure 2007210563


と書き直される。以上により、左前方から他車両Nが迫ってくるとき、上記(1)式及び(2)式が共に成立しない場合は衝突が無く、片方の式だけが成立する場合はその衝突が起きる。また、両方が成立する場合は、TTCLSとTTCを比較して、小さい方の場合の衝突が起きる。なお、右前方から他車両Nが迫ってくるときも同様にして衝突部位を推定することができる。
このように、上記した値x及び値yを利用して、図4に示すように、衝突部位が車両前面(F)、車両側面前部(FS)、車両側面中央部(CS)、及び車両側面後部(BS)のいずれであるか、更にはより精密な衝突位置を推定することができる。
次に、本実施形態に係る乗員保護装置10の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、測距センサとしてのミリ波レーダ14により、他車両Nの位置及び相対速度を検出する。また、操舵角センサ16及び車速センサ18により、自車両Mの走行状態として操舵角及び車速を検出する。これらのデータは制御ECU12に送られ、衝突推定部26は、自車両Mに対する他車両Nの衝突を推定する(ステップS1)。衝突推定の手順は、前述した通りである。
次に、ステップS2において制御ECU12は衝突するか否かを判定し、他車両Nとの衝突がないと判定した場合には、処理を終了する。一方、ステップS2において衝突すると判定した場合は、ステップS3に進む。
ステップS3では、制御ECU12は衝突部位が自車両Mの側面であるか否かを判定し、自車両Mの側面でない、すなわち、衝突部位が自車両Mの前面であると判定した場合には、ステップS4に進んでPCS(プレクラッシュセーフティ)等の衝突緩和制御を行う。ここでは、制御ECU12がブレーキECU20に最大限減速を行うよう指示する。このように、制御ECU12は減速制御手段の一部を構成している。なお、衝突緩和制御として警報発動や操舵支援を行ってもよい。そして、ステップS9に進み、制御ECU12はシートベルトアクチュエータ24を制御して、シートベルトを巻き取って緊張させてから、処理を終了する。
一方で、ステップS3において衝突部位が自車両Mの側面であると判定した場合には、ステップS5に進む。ステップS5では、制御ECU12は衝突部位が車両側面中央部よりも前方であるか否かを判定し、車両側面中央部よりも前方でない、すなわち、衝突部位が車両側面後部であると判定した場合には、ステップS6に進んで減速制御を禁止する。次に、ステップS8に進み、制御ECU12はエアバックアクチュエータ22を制御して、サイドエアバックを展開させる。そして、ステップS9に進み、制御ECU12はシートベルトアクチュエータ24を制御して、シートベルトを巻き取って緊張させてから、処理を終了する。
また、ステップS5において衝突部位が車両側面中央部よりも前方であると判定した場合には、ステップS7に進む。ステップS7では、制御ECU12がブレーキECU20を制御して、自車両Mの減速制御を行う。減速制御では、次の(3)式に基づいて、制御開始のタイミングを決定する。
Figure 2007210563

ここで、ΔSは衝突位置の移動距離(m)であり、Gは目標減速度(m/s/s)であり、Tは減速必要時間(S)である。(3)式において、移動距離ΔSと目標減速度Gとを代入することで、減速必要時間Tが求められる。これにより求めた減速必要時間Tに、減速指示や油圧の立ち上がり遅れ(例えば、500ms)を考慮して、衝突のT+500ms前に制御を開始する。
減速制御は、少なくとも側面中央部への衝突を回避するように行う。従って、衝突位置の移動距離ΔSは、次のようにして定める。例えば、図4に示すように、衝突部位が車両側面前部FSである場合は、もともと側面中央部CSへの衝突は有り得ないため、予め定められた距離(例えば1〜2m)だけ衝突位置をずらすように減速制御してもよいし、自車両Mの前から何mの位置に当たるかを表す値yを用いて、側突や衝突自体を避けるような距離をその都度演算し、その距離だけ衝突位置をずらすように減速制御してもよい。
一方、衝突部位が車両側面中央部CSである場合は、側面中央部CSへの衝突を避けるような予め定められた距離(少なくとも側面中央部CSの長さ)だけ衝突位置をずらすように減速制御してもよいし、自車両Mの前から何mの位置に当たるかを表す値yを用いて、側面中央部CSへの衝突を避けるような距離をその都度演算し、その距離だけ衝突位置をずらすように減速制御してもよい。
ステップS7において上記のような減速制御を行った後、ステップS8に進み、制御ECU12はエアバックアクチュエータ22を制御して、サイドエアバックを展開させる。そして、ステップS9に進み、制御ECU12はシートベルトアクチュエータ24を制御して、シートベルトを巻き取って緊張させてから、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る乗員保護装置10では、衝突部位に応じて自車両Mを減速制御することができるため、衝突による被害を低減して乗員の適切な保護を図ることが可能となる。特に、衝突部位が車両側面後部であると推定された場合に減速を禁止するため、減速により車両側面中央部のキャビンに他車両Nが衝突し、却ってダメージが拡大するのを防止することができる。
また、衝突部位が車両側面中央部を含めこれよりも前方であると推定された場合に減速制御を行うため、衝突位置をずらすことで、ダメージを軽減することができる。特に、少なくとも車両側面中央部への衝突を回避するように減速制御を行うため、キャビンへの衝突を防いで、ダメージを大幅に軽減することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、衝突が発生すると推定したときに、衝突部位に応じた減速制御を行っていた。これに限らず、衝突が発生すると推定したときに、衝突角度αに応じて、減速制御してもよい。
すなわち、自車両Mに対する他車両Nの衝突角度αは、図2に示すように、次式により求めることができる。
Figure 2007210563

この式により求められた衝突角度αが0度に近い場合、例えば閾値として10度未満の場合は、図6に示すように、車両前面に衝突する前突の可能性が高いため、減速度GMAXで最大限減速を行う。一方、衝突角度αが90度に近い場合、例えば閾値として70度以上90度以下の場合は、車両側面に衝突する側突の可能性が高いため、減速を禁止して可能な限り衝突回避を試みる。そして、衝突角度αが10度以上70度未満の場合は、衝突角度αが大きくなるに従い、減速度GMAXからゼロまで減少させ、その減速度で車両の減速を行う。衝突推定部26は、このように決定されたマップを、予め持っておく。
このようにすれば、図7のフローチャートを参照して、上記した実施形態と同様にステップS1で衝突を推定し、ステップS2で衝突しないと判定した場合は、処理を終了する。一方、ステップS2において衝突すると判定した場合は、ステップS3に進む。
ステップS3では、衝突推定部26において衝突角度αを計算し、さらにステップS4に進んで図6に示すマップを利用して、制御ECU12はブレーキECU20に衝突角度αに応じた減速制御を行うよう指示する。そして、ステップS9に進み、制御ECU12はシートベルトアクチュエータ24を制御して、シートベルトを巻き取って緊張させてから、処理を終了する。なお、衝突角度αが例えば70度以上90度以下で90度に近い場合は、制御ECU12はエアバックアクチュエータ22を制御して、サイドエアバックを展開させると好ましい。
このようにしても、衝突による被害を低減して乗員の適切な保護を図ることが可能となる。特に、容易に演算可能な衝突角度αを用いて減速制御しているため、精度が必要な衝突部位に応じた減速制御を行うときと比べて演算処理の負荷を低減することができる。また、このように衝突角度αは、他車両の相対速度vと自車両の車速vとにより他車両の絶対速度vが求まれば容易に演算できるため、ステップS1及びステップS2における衝突判定を他の簡略な方法で行い、衝突があると判定されたときに、衝突角度αに応じて減速制御することで、演算処理の負荷を大幅に低減することができる。
また、制御ECU12は、ブレーキECU20に衝突角度αに応じた減速制御を行うよう指示するとき、図8に示すように、推定した衝突角度αに応じて制御開始タイミングを変更すると好ましい。なお、図8の例においては、衝突角度αが0度に近く前突の可能性が高いとき、衝突すると思われる時刻を基準として、それから0.6秒前に制御を開始するように早めに制動を開始して、衝突のダメージを低減する。また、衝突角度αが0度から45度程度までは、それよりも制御の開始タイミングを遅くする。そして、衝突角度αが45度よりも大きい場合は、衝突ギリギリまで制動を開始せずに可能な限りやり過ごすようにする。このように衝突角度αに応じて制御開始タイミングを変更すれば、衝突のダメージを効果的に低減することができる。
また、上記実施形態では、自車両Mの走行状態として、車速と操舵角とを検出していたが、更にヨーレートセンサを設け、自車両Mの走行状態として、車速、操舵角、及びヨーレートを検出してもよい。このようにすれば、自車両の走行状態の検出精度が向上する。或いは、操舵角センサ16の代わりにヨーレートセンサを設け、自車両Mの走行状態として、車速とヨーレートを検出してもよい。
本実施形態に係る乗員保護装置のブロック構成図である。 衝突の一例を示す図である。 測距センサの位置関係を示す図である。 衝突部位を示す図である。 本実施形態に係る乗員保護装置の動作を示すフローチャートである。 衝突角度と減速度との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る乗員保護装置の動作の変形例を示すフローチャートである。 衝突角度と制御開始タイミングとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10…乗員保護装置、12…制御ECU、14…測距センサ、16…操舵角センサ、18…車速センサ、20…ブレーキECU、22…エアバックアクチュエータ、24…シートベルトアクチュエータ、26…衝突推定部、M…自車両、N…他車両、α…衝突角度。

Claims (7)

  1. 自車両の減速を制御する減速制御手段と、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    他車両に関する情報を検出する他車両情報検出手段と、
    前記自車両の走行状態と前記他車両に関する情報とに基づいて、自車両に対する他車両の衝突部位を推定する衝突部位推定手段と、を備え、
    前記減速制御手段は、前記衝突部位推定手段で推定した衝突部位に応じた減速制御を行うことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記衝突部位が車両側面後部であると推定された場合、前記減速制御手段は減速を禁止することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記衝突部位が車両側面中央部を含めこれよりも前方であると推定された場合、前記減速制御手段は減速制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記減速制御手段は、少なくとも前記車両側面中央部への衝突を回避するように減速制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の乗員保護装置。
  5. 自車両の減速を制御する減速制御手段と、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    他車両に関する情報を検出する他車両情報検出手段と、
    前記自車両の走行状態と前記他車両に関する情報とに基づいて、自車両に対する他車両の衝突角度を推定する衝突角度推定手段と、を備え、
    前記減速制御手段は、前記衝突角度推定手段で推定した衝突角度に応じた減速制御を行うことを特徴とする乗員保護装置。
  6. 前記減速制御手段は、前記衝突角度推定手段で推定した衝突角度に応じて制御開始タイミングを変更することを特徴とする請求項5に記載の乗員保護装置。
  7. 前記走行状態検出手段は、前記自車両の車速と、操舵角及びヨーレートの少なくともいずれかとを検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の乗員保護装置。
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