JP2007208681A - チューナとこれを用いた高周波受信装置 - Google Patents

チューナとこれを用いた高周波受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間に選局サーチを完了しデジタル放送信号の受信可能なチャンネル情報を得ることができるチューナを提供する。
【解決手段】チューナ22には、チューナ入力端子22aからチューナ出力端子22bに向かって順に、デジタル放送の受信信号が入力されるAGC増幅器27、混合器29、受信チャンネルより狭い帯域としたフィルタ31、AGC増幅器32、受信チャンネルより狭い帯域でデジタル放送信号の一部の信号を通過させるフィルタ33、混合器29の出力信号が入力されAGC増幅器27を利得制御する利得制御器35、AGC増幅器31aの出力信号が供給されAGC増幅器32を利得制御する利得制御器36、利得制御器36から出力される第1のAGC電圧を第1のAGC基準電圧と比較したデジアナ判定信号が出力されるAGC電圧判定器37とが設けられ、AGC電圧判定器37からのデジアナ判定信号によりデジタル放送信号か否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、選局サーチ時において、デジタル放送あるいはアナログ放送信号の受信可能なチャンネルを把握するチューナとこれを用いた高周波受信装置に関するものである。
以下、従来の高周波受信装置について説明する。図10に示すように、従来の高周波受信装置1は、チューナ2と、このチューナ2の出力に接続されたデジタル復調部3と、チューナ2とデジタル復調部3を制御する選局制御部4で構成されている。
チューナ2には、このチューナ2に設けられたチューナ入力端子2aからチューナ出力端子2bに向かって順にAGC増幅器5と、混合器6と、フィルタ7と、AGC増幅器8が設けられている。
このように構成されたチューナ2では、アンテナ10で受信したデジタル放送信号は、チューナ入力端子2aに入力され、混合器6の一方に入力される。この混合器6の他方には、選局制御部4に設けられた選局制御器14により発振周波数が制御された発振器11の出力信号が入力されている。これにより、混合器6からは、選局されるとともに周波数変換された中間周波信号が出力される。この出力信号は、AGC増幅器5、8により、一定レベルになるように利得制御されたものであり、チューナ出力端子2bから出力される。
このチューナ出力端子2bから出力されたデジタル放送信号は、デジタル復調部3に入力される。このデジタル復調部3に設けられたBER(誤り訂正率)検出器12からは、BER検出信号が出力される。
このBER検出信号は、選局制御部4に設けられたBER判定器13に入力される。このBER判定器13からは、予め定められた基準のBER値より良好かどうかのBER判定信号が出力される。
このようにして、選局制御部4により選局サーチの動作が行われるとともに、BER判定器13からのBER判定信号によりデジタル放送信号の受信可能なチャンネルを把握できる。そして、この受信可能なチャンネルがメモリ16に順次記憶されるのであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−333441号公報
しかしながら、従来の高周波受信装置1では、選局サーチ時において、デジタル放送の受信可能なチャンネルをBER判定器13により検出していた。
特に、近年導入されたデジタル放送信号とアナログ放送信号とが混在しており、選局の度にそのBERを計算しなければならず、判定に時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、この問題を解決したもので、短時間において選局サーチを完了してデジタル放送信号の受信可能なチャンネル情報を得ることができるチューナとこれを用いた高周波受信装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明の混合器に接続される第1のフィルタは、受信チャンネルの帯域幅を有する第2のフィルタと、受信チャンネルより狭い帯域幅を有する第3のフィルタと、これら第2、第3のフィルタのどちらか一方を選択できる切替スイッチと、この切替スイッチを制御する切替制御信号が入力される切替制御信号入力端子と、第1の利得制御器の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には予め定められた第1のAGC基準電圧が入力されるAGC電圧判定器と、このAGC電圧判定器の出力が接続された判定端子とを設け、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が受信動作時には前記第2のフィルタが選択され、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が選局サーチ時には前記第3のフィルタが選択されるとともに前記AGC電圧判定器からはデジタル放送信号かアナログ放送信号かを判定するデジタルアナログ判定信号が前記判定端子から出力されるものである。
これにより、短時間に選局サーチを完了してデジタル放送信号のみならずアナログ放送信号の受信可能なチャンネルを得ることができる。
以上のように本発明の混合器に接続される第1のフィルタは、受信チャンネルの帯域幅を有する第2のフィルタと、受信チャンネルより狭い帯域幅を有する第3のフィルタと、これら第2、第3のフィルタのどちらか一方を選択できる切替スイッチと、この切替スイッチを制御する切替制御信号が入力される切替制御信号入力端子と、第1の利得制御器の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には予め定められた第1のAGC基準電圧が入力されるAGC電圧判定器と、このAGC電圧判定器の出力が接続された判定端子とを設け、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が受信動作時には前記第2のフィルタが選択され、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が選局サーチ時には前記第3のフィルタが選択されるとともに前記AGC電圧判定器からはデジタル放送信号かアナログ放送信号かを判定するデジタルアナログ判定信号が前記判定端子から出力されるものである。
これにより、選局サーチ時にAGC電圧判定器を用いて、第1の利得制御器からの第1のAGC電圧を予め定められた第1のAGC基準電圧と電圧比較を行うことにより、デジタル放送信号かアナログ放送信号かの判定を行うものである。
このように、第1のAGC電圧を用いて電圧判定を行うので、短時間に選局サーチを完了することができる。従って、デジタル放送信号あるいはアナログ放送信号の受信可能なチャンネルをメモリに記憶させれば、視聴したいチャンネルを容易に選択することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、実施の形態1におけるデジタル放送信号およびアナログ放送信号を受信する高周波受信装置21のブロック図である。この高周波受信装置21は、チューナ22と、このチューナ22を制御する選局制御部24から構成されている。
最初に、チューナ22の構成について説明する。このチューナ22には、アンテナ25が接続されたチューナ入力端子22aと、チューナ22の出力信号が供給されるチューナ出力端子22bとが設けられている。このチューナ入力端子22aとチューナ出力端子22bとの間には、チューナ入力端子22aから順に、妨害信号を抑圧するフィルタ26と、利得制御入力27aにより利得制御の可能なAGC増幅器27と、妨害信号を抑圧するフィルタ28と、このフィルタ28の出力が一方の入力に接続された混合器29と、この混合器29の出力に接続されるとともに希望チャンネルの帯域幅あるいは希望チャンネルより狭い帯域幅を選択できるフィルタ31と、利得制御入力32aにより利得制御の可能なAGC増幅器32と、希望信号を通過させるフィルタ33とが設けられている。
また、混合器29の他方の入力には、発振器38の出力が接続されている。この発振器38を形成する同調回路には、PLL回路41から出力される制御電圧が供給され、発振器38の発振周波数が決定される。
混合器29の出力と利得制御入力27aの間には、利得制御器35が接続されている。また、フィルタ33の出力と利得制御入力32aの間には、利得制御器36が設けられている。
この利得制御器36から出力される第1のAGC電圧は、AGC電圧判定器37の入力37aに供給される。このAGC電圧判定器37の入力37bには、第1のAGC電圧を比較判定するための第1のAGC基準電圧が入力される入力端子22cが接続されている。
なお、PLL回路41から出力される制御電圧は、フィルタ26、28の同調回路に供給(図示せず)することにより、同調周波数を可変してもよい。
次に、選局制御部24の構成について説明する。選局制御部24は、AGC電圧判定器37から出力されるデジタルアナログ信号(判定信号)が出力37cが判定端子22eを介して、入力43aに接続された選局制御器43と、この選局制御器43の入力43bに接続されたメモリ45と、選局制御器43の入力43cに接続された受信動作のための命令データと、受信動作と選局サーチ動作を指定する命令データが入力されるデータ入力端子24aとから構成されている。
以上のように構成された高周波受信装置21の動作について、図1を用いて説明する。先ず、データ入力端子24aから選局サーチの命令データが入力されると、選局制御器43の出力43dから選局データが順次PLL回路41に向けて出力される。このPLL回路41では、入力された選局サーチの命令データに基づいて発振器38から出力される発振周波数を制御する。なお、このPLL回路41の切替制御入力端子22dに入力される信号には、切替制御信号が含まれている。
一方、アンテナ25(ケーブルであっても良い)で受信したデジタル放送信号およびアナログ放送信号を含む高周波信号は、入力端子22aを介してフィルタ26に入力される。このフィルタ26は、希望するチャンネル信号とこれに近接したチャンネル信号が選択される。このフィルタ26からの出力信号は、AGC増幅器27により利得制御される。
このAGC増幅器27からの出力信号は、フィルタ28に入力される。このフィルタ28では、フィルタ26より更に通過帯域が狭帯域のフィルタであり、略希望するチャンネルのみが選択される。なお、これらフィルタ26、28は、例えばバリキャップダイオードを用いて容量値を可変し、受信チャンネルを選択してもよい。
このフィルタ28からの出力信号は、混合器29の一方の入力に供給される。また、混合器29の他方の入力には、発振器38の発振信号が供給される。これにより、混合器29からは、中間周波信号が出力される。この中間周波信号は、利得制御器35を介して利得制御入力27aに供給されている。これにより、混合器29の出力レベルが予め設定された一定値になるように、AGC増幅器27が利得制御される。
そして、混合器29から出力される中間周波信号は、フィルタ31により希望信号が選択される。この希望信号は、AGC増幅器32に入力される。このAGC増幅器32からの出力信号は、フィルタ33により希望信号が選択されて出力端子22bから出力されるとともに、利得制御器36に入力される。この利得制御器36からの出力信号は、AGC増幅器32の利得制御入力32aに供給される。これにより、AGC増幅器32は利得制御される。
このようにして、弱電界から強電界の高周波信号がチューナ入力端子22aに入力されたとしても、AGC増幅器27、32により利得制御が行われる。これにより、略一定のレベルがチューナ出力端子22bから出力することが可能となる。
図2(a)は、デジタル放送信号を受信した場合の混合器29から出力されるデジタル放送信号55の波形である。図2(a)において、横軸51は周波数(MHz)であり、縦軸52は、混合器29から出力される信号のレベルである。このデジタル放送信号55は、6MHzの帯域幅56の全域に渡って略同一のレベルで変調信号を有している。
図2(b)は、アナログ放送信号を受信した場合の混合器29から出力されるアナログ放送信号57の波形である。なお、発振器38の発振周波数は、高周波信号より中間周波数(例えば50MHz)だけ高い周波数としている。このため、映像搬送波は58.75MHzとなり、音声搬送波は、54.25MHzとして表される。
図2(b)において、アナログ放送信号57は、映像搬送波57a(58.75MHz)、中心周波数57b(56.5MHz)、音声搬送波57c(54.25MHz)を有している。一般的に、音声搬送波57cのレベルは、映像搬送波57aのレベルよりおよそ10dB以上小さい。
図2(c)は、妨害信号として単一周波数の妨害信号を受信した場合の混合器29から出力される妨害信号59の波形である。図2(c)において、妨害信号59の存在する場所は不定である。
このように高周波信号の種類によって特徴のある波形をしているので、この波形に注目すれば、入力端子22aに入力された高周波信号の種類を判定することができる。すなわち、混合器29の出力に接続されているフィルタ31は、通常の受信動作では、希望信号の帯域幅56(略6MHz)を有する図2(d)に示すフィルタ60が選択されるが、選局サーチ時においては、帯域幅500KHz程度のフィルタ61a、61b、61cのいずれかが選択される。
図2(e)は、これら3つのフィルタ61a、61b、61cの通過特性図である。その内1つのフィルタ61aの中心周波数はアナログ放送信号57の映像搬送波57a(58.75MHz)と略等しくする。2個目のフィルタ61bの中心周波数は、アナログ放送信号57の中心周波数57b(56.5MHz)と略等しくしている。3個目のフィルタ61cの中心周波数は、アナログ放送信号57の音声搬送波57c(54.25MHz)の周波数と略等しくする。
図3は、選局サーチ時におけるAGC電圧判定器37で行う高周波信号の判定の説明図である。混合器29の出力に接続されるフィルタ31において、フィルタ61a、61b、61cのいずれかが選択される。この場合に、高周波信号の種類に応じてフィルタ61a、61b、61cから信号が出力される場合を○で表し、出力されない場合を−で表している。
デジタル放送信号55が入力された場合について説明する。図2(a)より明らかなように、デジタル放送信号55は、その信号帯域内にほぼ同一のレベルの信号を有している。このため、フィルタ61a、フィルタ61b、フィルタ61cのいずれのフィルタが選択されたとしても、デジタル放送信号の一部の信号が出力される。これにより、デジタル放送信号55が入力されたと判定できる。
次に、アナログ放送信号57が入力された場合について説明する。アナログ放送信号57は、図2(b)より明らかなように、映像搬送波57aと音声搬送波57cの信号が特に大きい。このため、フィルタ61a、フィルタ61cからは映像搬送波57a、音声搬送波57cの信号がそれぞれ出力され、フィルタ61bからは信号が出力されない。この場合はアナログ放送信号57が入力されたと判定できる。
なお、このアナログ放送信号57の場合、フィルタ61aから出力されるレベルの方がフィルタ61cから出力されるレベルより大きいという条件も入れることにより、より正確にアナログ放送信号57を判別することができる。
その他の組み合わせの場合は、全て妨害信号と判定することができ、デジタル放送信号あるいはアナログ放送信号ではないと判定できる。具体的には、以下の3つのパターンが存在する。即ち、妨害信号59aに示すようにフィルタ61aにのみ出力信号があってその他のフィルタ61b、フィルタ61cに出力信号がない場合と、妨害信号59bに示すようにフィルタ61bにのみ出力信号があってその他のフィルタ61a、フィルタ61cに出力信号がない場合と、妨害信号59cに示すようにフィルタ61cにのみ出力信号があってその他のフィルタ61a、フィルタ61bに出力信号がない場合とである。
以上のように本実施の形態において、選局サーチ時においては、3個のフィルタ61a、61b、61cの論理積条件により、高周波信号の種類を判別しているので、高速かつ正確に高周波信号の種類を判別することができる。
次に、3個のフィルタ61a、61b、61cのうち2個のフィルタを用いて、デジタル放送信号55とアナログ放送信号57とを判定する2つの方法について述べる。
1つ目は、フィルタ61a、フィルタ61bの2つのフィルタを用いる場合である。すなわち、デジタル放送信号では、フィルタ61a、61bともに出力信号があり、アナログ放送信号では、フィルタ61aに出力信号があり、フィルタ61bには出力信号がない。この違いにより判定が可能となる。なお、この場合には、妨害信号59aの判定はできない。
2つ目は、フィルタ61bとフィルタ61cの二つのフィルタを用いる場合である。すなわち、デジタル放送信号では、フィルタ61b、61cともに出力信号があり、アナログ放送信号では、フィルタ61bに出力信号がなく、フィルタ61cに出力信号がある。この違いにより判定が可能となる。なお、この場合には妨害信号59cの判定はできない。
以上のように、2個のフィルタ61a、61b或いはフィルタ61b、61cの論理積条件で高周波信号の種類を判別することができるので、3個のフィルタ61a、61b、61cを用いた場合に比べて小型化と低価格化を図ることができる。
図4(a)は、フィルタ31の具体的な回路ブロック図である。図4(a)において、フィルタ31は、帯域幅56(略6MHz)を有するフィルタ60と、500KHzの帯域幅をそれぞれ有するフィルタ61a、61b、61cと、これらフィルタ60、61a、61b、61cのそれぞれの入力が接続された切替スイッチ63aと、これら60、61a、61b、61cのそれぞれの出力が接続された切替スイッチ63bと、切替スイッチ63a、63bの共通端子がそれぞれ接続された入力端子31b、出力端子31cと、切替スイッチ63a、63bを制御するための制御端子31aとから構成されている。
このように構成されたフィルタ31の動作について以下説明する。制御端子31aから入力された制御データにより、切替スイッチ63a、63bを連動して制御する。これら切替スイッチ63a、63bにより、フィルタ60、61a、61b、61cのいずれか一つが入力端子31b、出力端子31cに接続される。
この場合、フィルタ61a、61b、61cには通過周波数を固定としたフィルタを用いることができる。このため、例えば500KHzの帯域幅を通過する信号を確実に選択できるので、安定した性能を得ることができる。
図4(b)は、フィルタ31の代わりに用いることができるフィルタ64の回路ブロックの図である。なお、図4(a)で使用した部品について、図4(b)と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
図4(b)において、フィルタ64は、帯域幅56(略6MHz)を有するフィルタ60と、バリキャップダイオードを用いて中心周波数を任意の周波数に可変できるフィルタ61dと、このフィルタ61dに同調用電圧を与えるための同調電圧端子31dと、これらフィルタ60、61dのそれぞれの入力が接続された切替スイッチ65aと、これらフィルタ60、61dのそれぞれの出力が接続された切替スイッチ65bと、切替スイッチ65a、65bの共通端子がそれぞれ接続された入力端子31b、出力端子31cと、切替スイッチ63a、63bを連動して制御するための制御端子31aとから構成されている。
このように構成されたフィルタ64の動作についてフィルタ31と異なる部分について以下説明する。このフィルタ61dの中心周波数は、同調電圧端子31dに供給される同調電圧により可変できる。この同調電圧を3段階の同調電圧をフィルタ61dに加えることにより、フィルタ61a、61b、61cに相当するフィルタ特性を実現できる。これにより、フィルタ61a、61b、61cは、1個のフィルタ61dとできるので、小型化を実現することができる。
また、フィルタ61dの中心周波数を同調電圧により自由に可変できるので、任意の出力での出力信号の有無を検出できる。このため、AGC電圧判定器37による高周波信号の種類の判定をより精度良く行うことができる。
なお、同調電圧端子31dに供給される同調電圧は、選局制御器43の出力43dからの制御データに基づいてPLL回路41から出力される。
次に、このAGC電圧判定器37を用いたサーチ選局時における高周波信号の判定動作について、図5(a)、(b)を用いて以下説明する。なお、フィルタ31は、一例として、中心周波数57bを有するフィルタ61dを選択しているものとする。
図5(a)は、サーチ選局時において、デジタル放送信号レベルに対するAGC増幅器27、32のそれぞれ第3、第1のAGC電圧の図である。
図5(a)において、71はチューナ入力端子22aへのデジタル放送信号レベル(dBm)である。従って、AGC増幅器27、32のそれぞれ第3、第1のAGC電圧は、チューナ入力端子22aにおける信号レベルとしている。また、72は、AGC電圧(V)である。
なお、AGC増幅器27の利得制御範囲は、0〜−60dBmとし、AGC電圧が大きい場合を利得最大としている。また、AGC増幅器27の利得制御範囲は、−60dBm以下とし、第1のAGC電圧74が大きい場合を利得最大としている。
73は、デジタル放送信号レベルに対するAGC増幅器27の第3のAGC電圧である。この第3のAGC電圧73は、−60dBm(位置73a)の信号レベル以上において変化している。この第3のAGC電圧73の電圧変化により、AGC増幅器27の利得制御が行われて、混合器29から出力されるデジタル放送信号レベルが予め定められた一定レベルになるように利得制御される。
74は、デジタル放送信号レベルに対するAGC増幅器32の利得制御入力への第1のAGC電圧である。この第1のAGC電圧74は、フィルタ33から出力されるデジタル放送信号レベルが利得制御器36に入力されて作成される。このフィルタ33から出力されるデジタル放送信号レベルは、図2(a)の斜線部で示した信号55aであり、デジタル放送信号55と同じレベルとなる。
これにより、第1のAGC電圧74は、−100dBm(位置74a)から−60dBm(位置74b)の信号レベル内において、変化部74cを有することになる。この変化部74cの範囲内でAGC増幅器32の利得制御が行われる。このようにして、チューナ入力端子22aへのデジタル放送信号レベルの大きさに応じて、AGC増幅器32、27の順に利得制御の動作が行われる。
図5(b)は、アナログ放送信号レベルに対するAGC増幅器27、32のそれぞれ第3、第1のAGC電圧の図である。なお、図5(b)で使用した符号について、図5(a)と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
アナログ放送信号では、図2(b)に示すように、妨害特性を考慮して音声搬送波57cの信号レベルは映像搬送波57aの信号レベルより10dB以上小さくしている。そして、映像搬送波57aに対して映像信号を振幅変調している。このため、映像信号により振幅変調された中心周波数57bの信号レベルは、映像搬送波57aの信号より小さいレベルとなる。例えば、映像搬送波57aと中心周波数57bにおける信号レベル差57eを、例えば35から40dBとして以下説明する。
図5(b)において、83は、アナログ放送信号レベルに対するAGC増幅器27の利得制御入力への第3のAGC電圧である。この第3のAGC電圧83は、−60dBm(位置83a)より大きな信号レベルにおいて変化している。この第3のAGC電圧83の電圧変化により、AGC増幅器27の利得制御が行われ、混合器29から出力されるアナログ放送信号レベルが予め定められた一定レベルになるように利得制御される。例えば、デジタル放送信号とアナログ放送信号の映像搬送波57aのレベルが同じレベルの場合には、第3のAGC電圧73と第3のAGC電圧83はほぼ同じとなる。
84は、アナログ放送信号レベルに対するAGC増幅器32の第1のAGC電圧である。この第1のAGC電圧84は、フィルタ33から出力されるアナログ放送信号レベルが利得制御器36に入力されて作成される。このフィルタ33から出力されるアナログ放送信号は、図2(b)の斜線部で示した信号57dである。
ところが、この信号57dは、映像搬送波57aに対して、35dBから40dB小さいレベルとなる。このため、このアナログ放送信号のAGC増幅器32への入力信号レベルは、デジタル放送信号に比べて、35dBから40dB小さいレベルとなる。
このため、AGC増幅器32では利得を上げる方向に動作する。すなわち、第1のAGC電圧84の変化部84cは、第1のAGC電圧74の変化部74cに比べて、35dBから40dB大きな入力信号レベルの方に(図5(b)では右側へ)移動することになる。そして、AGC増幅器32に対して、−60dBm(位置84b)より大きな信号レベルが入力されることになる。
ところが、−60dBm(位置83a)より大きな信号レベルが入力されると、AGC増幅器32が利得制御する前に、前段にあるAGC増幅器27が利得制御する。つまり、AGC増幅器27の第3のAGC電圧83が変化することになる。このため、AGC増幅器32への入力レベルが大きくならないので、第1のAGC電圧84は一定値となる。
このように、−100dBmから0dBmのデジタル放送信号がチューナ22に入力された場合には、第1のAGC電圧74は、1.3V(位置74a)から2.7V(位置74b)と大きく変化する。一方、−100dBmから0dBmのアナログ放送信号がチューナ22に入力された場合には、第1のAGC電圧84は、0V(位置84a)から0.7V(位置84b)しか変化しない。
このようにして、利得制御器36からは、デジタル放送信号、アナログ放送信号により異なる第1のAGC電圧74、84がそれぞれ出力される。この異なる第1のAGC電圧74、84が、AGC電圧判定器37に入力される。このAGC電圧判定器37では、第1のAGC電圧74、84が、予め設定された第1のAGC基準電圧90と比較されて、デジタル放送信号かアナログ放送信号かの判定を行うことができる。
例えば、この第1のAGC基準電圧90を1.3Vとすれば、いずれの入力信号レベルが入力されたとしてもデジタル放送信号かアナログ放送信号かの判定が可能となる。なお、データ入力端子24aにより第1のAGC基準電圧の設定を任意に設定できるので、AGC電圧判定器37の判定精度を向上できる。
また、アナログ放送信号の代わりに単一周波数の妨害信号が中心周波数57b以外に存在する場合においても同様に判定が可能である。すなわち、中心周波数付近において妨害信号が存在しないために、アナログ放送信号以上に妨害信号レベルが小さくなる。このため、図5(b)の第1のAGC電圧84の変化部84cがさらに大きな信号レベルの方に(図5(b)では右側へ)平行移動することになる。これにより、AGC電圧判定器37による判定が可能である。
なお、選局サーチ時のフィルタ31の中心周波数は、図2(b)の周波数57bと色搬送波57fの間の周波数としてもよい。この場合には、アナログ放送信号受信時のフィルタ31の出力レベルを小さくできるので、デジタル放送信号に対するアナログ放送信号の判定が容易になる。
以上のように、デジタル放送信号、アナログ放送信号、単一周波数の妨害信号が混在した高周波信号がチューナ22に入力された場合でも、混合器29の出力信号が入力されるとともに受信チャンネルより狭い帯域幅としたフィルタ31と、このフィルタ31からの出力信号が入力されるAGC増幅器32とを設け、このAGC増幅器32を利得制御する第1のAGC電圧の大きさと第1の基準電圧とをAGC電圧判定器37で判定する。これにより、高周波信号の種類を判別できるものである。
また、判定方法としてAGC電圧を用いているので、選局制御器43で高周波信号の全帯域をスキャンしたとしても、短時間に選局サーチを完了できる。
このように、選局サーチにより得られたデジタル放送信号及びアナログ放送信号を順次チャンネル番号と共にメモリ45に格納するので、視聴したい番組を容易に選択することができる。
さらに、従来例で用いていたBER判定器13が不要となるので、小型化、低価格化を実現することができる。
なお、フィルタ31、33は、通常の受信動作時に共に受信チャンネルの帯域幅とし、選局サーチ時に共に受信チャンネルより狭い帯域幅としてもよい。この場合には、例えば隣接信号等の妨害信号が、フィルタ31、33の両方により十分に抑圧されるので、妨害信号等による影響がなくなり、選局サーチの精度が向上する。
また、フィルタ31、33は、通常の受信動作時に共に受信チャンネルの帯域幅とし、選局サーチ時にフィルタ33のみ受信チャンネルより狭い帯域幅としてもよい。この場合には、フィルタ31の回路が簡素化されるので、チューナ22の小型化が可能となる。
さらに、混合器29をダイレクトコンバージョンとして用いてもよい。すなわち、混合器29を混合器29a、29bとし、発振器38の信号を互いに90度の位相差を持たせて混合器29a、29bに供給し、90度位相が進んでいる一方の混合器29aの出力信号を90度遅らせて、他方の混合器29bの出力信号と合成する。この合成した信号をフィルタ31、33の代わりに接続したローパスフィルタ46、47(図示せず)に入力する。選局サーチ時には、ローパスフィルタ46、47のカットオフ周波数を例えば500KHzとし、利得制御器36から出力される第1のAGC電圧を用いてAGC電圧判定器37により高周波信号の種類を判定できる。
このように、ダイレクトコンバージョンとすることによって、混合器29a、29b以降の周波数を低くできるので、回路構成が容易となり、集積化が容易となる。
さらにまた、混合器29をI信号、Q信号検波器として用いてもよい。すなわち、混合器29を混合器29c、29dとし、発振器38の信号を互いに90度の位相差を持たせて混合器29c、29dに供給し、混合器29cの出力にローパスフィルタ48(図示せず)、AGC増幅器32bをこの順に接続し、混合器29dの出力にローパスフィルタ49(図示せず)、AGC増幅器32cをこの順に接続する。さらに、ローパスフィルタ48、または49の出力を利得制御器36a(図示せず)に入力し、この利得制御器36aによりAGC増幅器32b、32cを利得制御する。選局サーチ時には、ローパスフィルタ46、47のカットオフ周波数を例えば500KHzとし、利得制御器36からの第1のAGC電圧を用いてAGC電圧判定器37により高周波信号の種類を判定できるものである。このように、I信号、Q信号検波器とすることによって、直接検波できるので回路構成が容易となり、集積化が容易となる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2について、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態におけるデジタル放送信号を受信する高周波受信装置121のブロック図である。
実施の形態1の高周波受信装置21では、チューナ22と、このチューナ22を制御する選局制御部24から構成されているのに対して、本実施の形態の高周波受信装置121では、チューナ22の出力端子22bに接続されたデジタル復調部123を設けている点で異なる。なお、図6で使用した部品について、図1と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
この高周波受信装置121は、チューナ22と、このチューナ22の出力端子22bが接続されたデジタル復調部123と、チューナ22を制御する選局制御部124から構成されている。
デジタル復調部123は、チューナ22の出力端子22bからの出力信号が供給されるデジタル復調器125と、このデジタル復調器125のBER検出信号を検出するBER検出器126とから構成されている。
選局制御部124は、BER検出器126からのBER検出信号が入力されるBER判定器128と、このBER判定器128からのBER判定信号が入力43eに供給される選局制御器43と、この選局制御器43に接続されたメモリ45とから構成されている。
以上のように構成された高周波受信装置121の動作について説明する。選局制御部124のデータ入力端子24aから選局サーチの命令データが選局制御器43に入力される。この選局サーチの命令データに基づいて、受信チャンネルが選局されると、AGC電圧判定器37ではAGC利得制御器36から出力される第1のAGC電圧が予め定められた第1のAGC基準電圧と比較され、デジタル放送信号か否かの判定が行われる。
このようにして、選局サーチ時に、AGC電圧判定器37からのデジタルアナログ判定信号に基づいてデジタル放送信号の受信可能なチャンネルをメモリ45に書き込む。さらに、このメモリ45に書き込まれたデジタル放送信号の受信可能なチャンネルについてのみ、BER判定器128でデジタル放送信号か否かの判定を行う。このBER判定器128によりBER基準値以上と判定されたチャンネルのみを改めてメモリ45に書き込む。
このように、AGC電圧判定器37とBER判定器128をこの順番に用いてデジタル放送信号か否かの判定を行う。このため、短時間に選局サーチを完了するとともに、デジタル放送信号か否かの精度も向上させることができる。
なお、BER検出器126、BER判定器128の代わりにC/N検出器、C/N判定器(図示せず)を用いてもよい。このようにC/N信号を用いた場合には、BER検出信号を用いた場合に比べて、より短時間に選局サーチを完了できる。
さらに、利得制御器36への入力は、デジタル復調器125に構成されたデジタルフィルタ124a(図示せず)からの出力信号を供給してもよい。この場合には、例えば隣接信号等の妨害信号が、デジタルフィルタ124aにより十分に抑圧されるので、妨害信号等による影響がなくなり、選局サーチの精度が向上する。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態におけるアナログ放送信号を受信する高周波受信装置221のブロック図である。
実施の形態1の高周波受信装置21では、チューナ22と、このチューナ22を制御する選局制御部24とから構成されているのに対して、本実施の形態の高周波受信装置221では、チューナ22の出力端子22bに接続されたアナログ復調部223と、選局制御器224を設けている点で異なる。なお、図7で使用した部品について、図6と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
この高周波受信装置221は、チューナ22と、このチューナ22の出力端子22bが接続されたアナログ復調部223と、チューナ22を制御する選局制御部224から構成されている。
アナログ復調部223は、チューナ22の出力端子22bからの出力信号が供給されるアナログ復調器225と、このアナログ復調器225の同期信号を検出する同期信号検出器226とから構成されている。
選局制御部224は、同期信号検出器226からの同期信号が入力される同期信号判定器228と、この同期信号判定器228からの同期判定信号が入力43fに供給される選局制御器43と、この選局制御器43に接続されたメモリ45とから構成されている。
以上のように構成された高周波受信装置221の動作について説明する。選局制御部224のデータ入力端子24aから選局サーチの命令データが選局制御器43に入力される。この選局サーチの命令データに基づいて、受信チャンネルが選局されると、AGC電圧判定器37ではAGC利得制御器36から出力される第1のAGC電圧が予め定められた第1のAGC基準電圧と比較され、アナログ放送信号か否かの判定が行われる。
このようにして、選局サーチ時に、AGC電圧判定器37からのデジアナ判定信号に基づいてアナログ放送信号の受信可能なチャンネルがメモリ45に書き込まれる。このようにAGC電圧を用いた判定を行うので、瞬時に選局サーチを完了することができる。
さらに、このメモリ45に書き込まれたアナログ放送信号のチャンネルについてのみ、同期信号判定器228でアナログ放送信号か否かの判定を行う。この判定結果に基づいて、同期信号が存在すると判定された受信可能なチャンネルのみを改めてメモリ45に書き込む。これにより、アナログ放送信号か否かの精度を向上させることができる。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4について、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態におけるデジタル放送信号およびアナログ放送信号を受信する高周波受信装置321のブロック図である。この高周波受信装置321は、チューナ322と、このチューナ322を制御する選局制御部24から構成されている。
実施の形態1の高周波受信装置21では、2つのAGC増幅器27、32を設けているのに対して、本実施の形態の高周波受信装置321では、3つのAGC増幅器27、32、325を設けている点で異なる。なお、図8で使用した部品について、図1と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
チューナ322では、チューナ入力端子を322aとし、チューナ出力端子を322bとし、フィルタ33とチューナ出力端子322bとの間に利得制御入力325aを有するAGC増幅器325を挿入している。
また、AGC増幅器325の出力と利得制御入力325aとの間には、利得制御器326が設けられている。さらに、利得制御器326から出力される第2のAGC電圧はAGC電圧判定器337の入力337dに供給されている。
そして、AGC電圧判定器337の入力337eは、チューナ322に設けられた入力端子322cに接続されている。この入力端子322cには、第2のAGC電圧を判定するための第2の基準電圧を入力できる。
以上のように構成された高周波受信装置321の動作について説明する。通常の受信動作時には、選局制御器43の出力43dからの選局データがPLL回路41に送られる。また、フィルタ31の帯域幅は、希望信号の帯域幅とされる。
そして、チューナ入力端子322aに入力された高周波信号は、AGC増幅器27、32、325により利得制御が行われるとともに、混合器29により周波数変換され、フィルタ26、28、31、33により妨害信号が十分に抑圧される。そして、チューナ出力端子322bからは、希望信号が出力される。
次に、選局サーチの動作時には、選局制御器43のデータ入力端子24aからの選局サーチの命令データが選局制御器43に入力される。この選局サーチの命令データに基づいて、フィルタ31の帯域幅を略500KHzの帯域幅とするとともに、受信チャンネルが選局される。
そして、フィルタ31の帯域幅を500KHzとしているので、このフィルタ31からの出力信号レベルは、デジタル放送信号に対してアナログ放送信号では小さいレベルとなる。従って、利得制御器36、326からそれぞれ出力される第1、第2のAGC電圧は、デジタル放送信号の場合とアナログ放送信号の場合において電圧の違いが発生する。これは、実施の形態1と同様である。
このようにして、利得制御器36、326から、第1、第2のAGC電圧がそれぞれ出力される。これら第1、第2のAGC電圧は、AGC電圧判定器337において予め定められた第1、第2のAGC基準電圧とそれぞれ比較され、デジタル放送信号かアナログ放送信号かの判定が行われる。これは、単一周波数の妨害信号の場合においても同様である。
なお、フィルタ31、33は、通常の受信動作時に共に受信チャンネルの帯域幅とし、選局サーチ時に共に受信チャンネルより狭い帯域幅としてもよい。この場合には、例えば隣接信号等の妨害信号が、フィルタ31、33の両方により十分に抑圧されるので、妨害信号等による影響がなくなるので、選局サーチの精度が向上する。
また、フィルタ31、33は、通常の受信動作時に共に受信チャンネルの帯域幅とし、選局サーチ時にフィルタ33のみ受信チャンネルより狭い帯域幅としてもよい。この場合には、フィルタ31の回路が簡素化されるので、チューナ322の小型化が可能となる。
以上のように、デジタル放送信号、アナログ放送信号、単一周波数の妨害信号が混在した高周波信号がチューナ322に入力された場合でも、混合器29の出力信号が入力されるとともに受信チャンネルより狭い帯域幅としたフィルタ31と、このフィルタ31からの出力信号が入力されるAGC増幅器32、325とを設け、このAGC増幅器32、325をそれぞれ利得制御する第1、第2のAGC電圧の大きさによりAGC電圧判定器337が高周波信号の種類を判定できるものである。
このように、AGC電圧を用いて電圧判定を行うので、短時間に選局サーチを完了できる。従って、デジタル放送の受信可能なチャンネルの中から視聴したいチャンネルを容易に選択することができる。
また、AGC増幅器32とAGC増幅器325との間に混合器331(図示せず)を挿入し、この混合器331から出力される信号を低い周波数(例えば2MHz)としてもよい。この場合、混合器29から出力される中間周波数(例えば1250MHz)が入力されるフィルタ31は、通常の受信動作時に略6MHzの帯域幅とし、選局サーチ時に500KHzの帯域幅とする。この選局サーチ時における利得制御器36、326からのそれぞれ第1、第2のAGC電圧をAGC電圧判定器337で判定することにより、高周波信号の種類を判定できるものである。このように、2つの混合器29、331を用いることにより、混合器29から出力される信号の周波数を高くできる。従って、フィルタ31の小型化が可能となり、チューナの小型化が可能となる。
(実施の形態5)
以下、実施の形態5について、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態における国内音声デジタル放送の1セグメントを受信する高周波受信装置421のブロック図である。
実施の形態2の高周波受信装置121では、フィルタ31を通常の受信動作時と選局サーチ時に帯域幅を切替えて用いるのに対して、本実施の形態の高周波受信装置421では、フィルタ431、433の帯域幅は、通常の受信動作時と選局サーチ時ともに、13セグメントの中心周波数に存在する1セグメント(429KHz)を通過させる狭帯域の帯域幅としている点で異なる。従って、フィルタ33についても1セグメント(429KHz)を通過させる狭帯域の帯域幅を有するフィルタ433としている。
なお、図9で使用した部品について、図6と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
図9において、高周波受信装置421は、チューナ422と、このチューナ422のチューナ出力端子422bに接続されたデジタル復調部423と、チューナ422を制御する選局制御部124から構成されている。
チューナ422では、チューナ入力端子を422aとし、チューナ出力端子を422bとし、フィルタ431、433を1セグメント(429KHz)を通過させる狭帯域の帯域幅としている。
デジタル復調部423は、このチューナ422のチューナ出力端子422bに接続されたデジタル復調器425と、このデジタル復調器425からのBER信号を検出するBER検出器126から構成されている。
以上のように構成された国内音声デジタル放送の1セグメントを受信する高周波受信装置421の動作について説明する。チューナ422では、1セグメント放送信号を受信するために、妨害信号に対する配慮が求められる。このため、混合器29の出力に接続されるフィルタ431、433は、1セグメント(略429KHz)を通過させる帯域幅を有したフィルタが用いられる。すなわち、1セグメント放送信号を受信するチューナ422では、通常の受信動作時、選局サーチ時においてもフィルタの帯域幅を変更する必要がない。
このように、国内音声デジタル放送の1セグメントを受信するチューナ422では、フィルタ431、433共に13セグメントの中心周波数に存在する1セグメントが選択される。従って、フィルタ431、433からの信号が入力されるAGC増幅器32の第1のAGC電圧は、入力される高周波信号の中心周波数の信号レベルに応じた大きさとなる。この第1のAGC電圧と第1のAGC基準電圧とをAGC電圧判定器37で比較される。
これにより、1セグメントの放送信号か否かの判定が行われ、受信可能なチャンネルがメモリ45に書き込まれる。このようにAGC電圧を用いた判定を行うので、瞬時に選局サーチを完了できる。
さらに、このメモリ45に書き込まれた1セグメントの放送チャンネルについてのみ、BER判定器128で1セグメントの放送信号か否かの判定を行う。このBER判定器128によりBER基準値以上と判定された受信可能なチャンネルのみを改めてメモリ45に書き込む。これにより、1セグメントの放送信号か否かの精度を向上させることができる。
なお、BER検出器126、BER判定器128の代わりにC/N検出器、C/N判定器(図示せず)を用いてもよい。このようにC/N信号を用いた場合には、BER検出信号を用いた場合に比べて、より短時間に選局サーチを完了できる。
さらになお、利得制御器36への入力は、デジタル復調器425に構成されたデジタルフィルタ424a(図示せず)からの出力信号を供給してもよい。この場合には、例えば隣接信号等の妨害信号が、デジタルフィルタ424aにより十分に抑圧されるので、妨害信号等による影響がなくなり、選局サーチの精度が向上する。
本発明にかかるチューナとこれを用いた高周波受信装置は、デジタル放送の受信可能なチャンネルを短時間に選局サーチできるテレビ機能付き高周波受信装置として有用である。
本発明の実施の形態1における高周波受信装置のブロック図 (a)は同、混合器29から出力されるデジタル放送信号の特性図、(b)は同、混合器29から出力されるアナログ放送信号の特性図、(c)は同、混合器29から出力される妨害信号の特性図、(d)は同、通常受信時に用いるフィルタ31の特性図、(e)は同、選局サーチ時に用いるフィルタ31の特性図 同、AGC電圧判定器37における判定の説明図 (a)は同、フィルタ31のブロック図、(b)は同、フィルタ64のブロック図 (a)は同、デジタル放送信号レベルに対する第1、第2のAGC電圧の特性図、(b)は同、アナログ放送信号レベルに対する第1、第2のAGC電圧の特性図 本発明の実施の形態2における高周波受信装置のブロック図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置のブロック図 本発明の実施の形態4における高周波受信装置のブロック図 本発明の実施の形態5における高周波受信装置のブロック図 従来の高周波受信装置のブロック図
符号の説明
22a チューナ入力端子
22b チューナ出力端子
27 AGC増幅器
29 混合器
31 フィルタ
32 AGC増幅器
35 利得制御器
36 利得制御器
37 AGC電圧判定器
38 発振器

Claims (16)

  1. デジタル放送信号およびアナログ放送信号を含む高周波信号を受信する受信動作と、前記高周波信号をサーチする選局サーチ動作を有するチューナにおいて、前記チューナは、前記高周波信号が入力されるチューナ入力端子と、このチューナ入力端子に入力された前記高周波信号が一方の入力に供給されるとともに他方の入力に第1の発振器の発振信号が供給される第1の混合器と、この第1の混合器からの出力信号が供給される第1のフィルタと、この第1のフィルタからの出力信号が供給されるとともに第1の利得制御入力により利得制御される第1のAGC(自動利得制御)増幅器と、この第1のAGC増幅器の出力信号が供給されるチューナ出力端子と、前記第1のAGC増幅器の出力信号が前記第1の利得制御入力に供給される第1の利得制御器とを備え、前記第1のフィルタは、受信チャンネルの帯域幅を有する第2のフィルタと、前記受信チャンネルより狭い帯域幅を有する第3のフィルタと、これら第2、第3のフィルタのどちらか一方を選択できる切替スイッチと、この切替スイッチを制御する切替制御信号が入力される切替制御信号入力端子と、前記第1の利得制御器の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には予め定められた第1のAGC基準電圧が入力されるAGC電圧判定器と、このAGC電圧判定器の出力が接続された判定端子とを設け、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が受信動作時には前記第2のフィルタが選択され、前記切替制御入力端子から入力される前記切替制御信号が選局サーチ時には前記第3のフィルタが選択されるとともに前記AGC電圧判定器からはデジタル放送信号かアナログ放送信号かを判定するデジタルアナログ判定信号が前記判定端子から出力されるチューナ。
  2. 第3のフィルタは、異なる中心周波数を有する複数個の固定フィルタから構成され、選局サーチ時にこれら複数個の固定フィルタのいずれか1つが選択される請求項1に記載のチューナ。
  3. 第3のフィルタは、中心周波数が可変可能なフィルタとした請求項1に記載のチューナ。
  4. AGC電圧判定器には、第1のAGC基準電圧を外部から設定できる第1の入力端子が設けられた請求項1に記載のチューナ。
  5. 第1のAGC増幅器とチューナ出力端子との間に第2の利得制御入力により利得制御される第2のAGC増幅器を接続し、この第2のAGC増幅器の出力の出力信号が前記第2の利得制御入力に供給される第2の利得制御器を接続し、前記第2の利得制御器から出力される第2のAGC電圧がAGC電圧判定器の第2の入力に供給され、選局サーチ時に、切替スイッチにより前記第2のフィルタを選択するとともに、前記AGC電圧判定器は第1、第2のAGC電圧を予め定められた第1、第2のAGC基準電圧とそれぞれ比較判定し、この比較判定結果に基づいてデジタル放送信号あるいはアナログ放送信号かを判定してデジアナ判定信号を出力する請求項1に記載のチューナ。
  6. AGC電圧判定器には、第2のAGC基準電圧を外部から設定できる第2の入力端子が設けられた請求項5に記載のチューナ。
  7. 第1のAGC増幅器の出力と第2のAGC増幅器の入力との間に一方の入力と出力がそれぞれ接続された第2の混合器を挿入し、前記第2の混合器の他方の入力に第2の発振器を接続した請求項5に記載のチューナ。
  8. 第2の混合器にI/Q信号用としてそれぞれ第3、第4の混合器から構成され、第2の利得制御器の入力には第1の混合器からの出力信号に代わって前記第3、第4の混合器のいずれか一方からの出力信号を供給した請求項5に記載のチューナ。
  9. 第1の混合器は第5、第6の混合器からなるイメージリジェクションミキサとするとともに第2の利得制御器の入力には前記第1の混合器からの出力信号に代わって前記第5、第6の混合器のいずれか一方からの出力信号を供給した請求項1に記載のチューナ。
  10. 第1の混合器はI/Q信号用としてそれぞれ第7、第8の混合器から構成され、第2の利得制御器の入力には前記第1の混合器からの出力信号に代わって前記第7、第8の混合器のいずれか一方からの出力信号を供給した請求項1に記載のチューナ。
  11. 入力端子と第1の混合器の一方の入力との間に第3の利得制御入力により利得制御される第3のAGC増幅器を接続し、前記第1の混合器の出力と前記第3の利得制御入力との間に第3の利得制御器を接続し、この第3の利得制御器から出力される第3のAGC電圧により第3のAGC増幅器が利得制御される請求項1に記載のチューナ。
  12. 第1のフィルタは、国内音声デジタル方法の1セグメントを通過させる帯域幅とし、音声デジタル放送信号か否かを判定するデジタル判定信号を出力する国内音声デジタル放送を受信できる請求項1に記載のチューナ。
  13. 請求項1に記載のチューナの出力信号が供給されるBER(誤り訂正率)検出器と、このBER検出器から出力されるBER検出信号が予め定められたBER基準値と比較されてBER判定信号を出力するBER判定器と、前記BER判定信号とデジアナ判定信号とが供給される選局制御器と、この選局制御器に接続されたメモリとを設け、選局サーチにより得られたデジタル放送チャンネルを前記メモリに記憶させる高周波受信装置。
  14. チューナからの出力信号が供給されるA/Dコンバータと、このA/Dコンバータからの出力信号が供給されるとともに希望信号のみ通過させるデジタルフィルタと、このデジタルフィルタから出力される希望信号が供給される復調器とを設け、第1の利得制御器の入力には第1のAGC増幅器の出力信号に代わって前記デジタルフィルタからの出力信号が供給される請求項13に記載の高周波受信装置。
  15. 請求項1に記載のチューナの出力信号が供給されるとともに同期信号を判定する同期判定信号を出力する同期信号判定器と、前記同期判定信号とデジアナ判定信号とが供給される選局制御器と、この選局制御器に接続されたメモリとを設け、選局サーチにより得られたアナログ放送チャンネルを前記メモリに記憶させる高周波受信装置。
  16. 請求項1に記載のAGC電圧判定器から出力されるデジアナ判定信号が供給されるとともに発振器を制御する選局制御器と、この選局制御器に接続されたメモリとを設け、選局サーチにより得られたデジタル放送チャンネルまたはアナログ放送チャンネルを前記メモリに記憶させる高周波受信装置。
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